JP3155628U

JP3155628U - フッ素樹脂表面被覆ピンセット

Info

Publication number: JP3155628U
Application number: JP2009006670U
Authority: JP
Inventors: 松本　真理子; 真理子松本
Original assignee: 株式会社國井
Priority date: 2009-08-27
Filing date: 2009-08-27
Publication date: 2009-11-26
Anticipated expiration: 2019-08-27

Abstract

【課題】ピンセットで把持作業をする際に、ピンセットの先端周辺部に付着した被把持物又はその一部を容易に除去することができるピンセットを提供する。【解決手段】ピンセットの全体、又は一部にフッ素樹脂表面被覆Ｂを施し、作業中に付着した被把持物又はその一部を、簡単に除去することを可能とし、作業効率を著しく高め、強力な除去剤を使用しないことで、ピンセットの素材を傷めることを防ぎ、且つ人体にも安全に作業することを可能とした。【選択図】図１

Description

本考案は、ピンセットを用いて行う作業の能率を高めるためのものであり、ピンセットの所要表面部位にフッ素樹脂表面被覆を施すことにより、当該ピンセットに付着した被把持物又はその一部を除去剤を使用せずに簡単に除去することができるよう考案したピンセットである。

従来は、ピンセットを用いて把持作業をする際に、ピンセットの先端周辺部に被把持物又はその一部が付着し、その除去作業に多くの無駄時間がかかっており、加えて、除去剤として比較的強力な成分を含んだ化学薬剤を使用する場合があり、人体やピンセットの素材に悪影響を及ぼす恐れがあった。本考案は、かかる状況を改善するためのものであり、効率的且つ安全な作業を可能にしたものである。

従来は、ピンセットで把持作業をする際に、ピンセットの先端周辺部に被把持物又はその一部が付着する場合があり、付着物の除去作業のために多くの無駄時間がかかっており、加えて、除去剤として比較的強力な成分を含んだ化学薬剤を使用する場合があり、人体やピンセットの素材に悪影響を及ぼす恐れがあった。

ピンセットの所要表面部位にフッ素樹脂を中心成分とする塗料を用いて被覆を施し、作業中に付着した被把持物又はその一部を簡単に除去することを可能とし、作業効率を著しく高め、強力な化学薬剤を含む除去剤を使用しないことで、ピンセットの素材を傷めることを防ぎ、且つ人体にも安全に作業することを可能とした。

エクステンション睫毛の取り付け作業に本考案のフッ素樹脂表面被覆ピンセットを用いる場合、作業中に、ピンセットの先端周辺部に付着した接着剤又はその一部を除去することが容易になり、作業時間を１／２以下に短縮した。

作業中に、ピンセットの先端周辺部に付着した被把持物又はその一部を除去する際に、強力な除去剤の使用が不要になり、ピンセットの素材を傷めることがなくなり、人体にも安全な作業を可能にした。

従来、ピンセットの先端周辺部に付着した被把持物又はその一部を除去する際に、過大な力が作用し、ピンセットの形状不整を招き、ピンセット先端の把持機能が低下し、半年毎に使い捨てていたものが、フッ素樹脂表面被覆により２倍以上長持ちする結果となり、資源の節約、ひいては、環境改善にも貢献することとなった。

本考案によるフッ素樹脂表面被覆ピンセットの考え方、および、表面被覆加工は、あらゆるピンセットに適用可能であり、ピンセットの素材・寸法・形状は問わない。

エクステンション睫毛の取り付け作業に本考案のフッ素樹脂表面被覆ピンセットを用いる場合、作業中に、ピンセットの先端に付着した接着剤又はその一部が容易に除去できる。

本考案のフッ素樹脂表面被覆ピンセットは、ピンセットの先端に付着しやすい被把持物を扱う作業者の全てに必要・有用である。現在全国でピンセット作業者が約３０，０００人おり、平均して一人当たり４本のピンセットを使用しているものとすると、約１２０，０００本以上のフッ素樹脂表面被覆ピンセットが必要となる。中国・韓国・米国など世界各国にも輸出する場合、当面、約３６０，０００本以上のフッ素樹脂表面被覆ピンセットが必要になると予想している。

本考案のフッ素樹脂表面被覆ピンセットを斜め上方から見た立体図である。本考案のフッ素樹脂表面被覆ピンセットを上方から見た図である。本考案のフッ素樹脂表面被覆ピンセットを横から見た図である。

Ａ．フッ素樹脂による表面被覆加工を施したピンセットの構造を表示するために、図面上で入れた切断面。
Ｂ．フッ素樹脂による表面被覆加工を施した部分。
Ｃ．フッ素樹脂による表面被覆加工の被覆膜厚は、５〜３０μの範囲にある。

Claims

把持作業に用いる部位にフッ素樹脂を含む塗料を用いて表面被覆加工を施したピンセットであって、使用する塗料の成分は、ＰＴＦＥ、ＰＦＡ、ＦＥＰの単独か混合フッ素樹脂が１０〜８０％の範囲にあり、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリエーテルサルホン、エポキシの単独か混合有機バインダー樹脂が１０〜８０％の範囲にあり、酸化チタン、カーボン、クロム酸、酸化鉄の単独か混合顔料が５〜３０％の範囲にあり、３者合わせて１００％になるように配合されていることを特徴とする塗料を用いて表面被覆加工を施した表面被覆ピンセット。
請求項１で説明したフッ素樹脂表面被覆ピンセットであって、被覆膜厚は５〜３０μの範囲にあり、硬度はＦ〜３Ｈの範囲にあることを特徴とするピンセット。
請求項１で説明したフッ素樹脂表面被覆ピンセットであって、被覆部位はピンセットの全体又は部分であることを特徴とするピンセット。
請求項１で説明したフッ素樹脂表面被覆ピンセットであって、表面色が黒、グレー、緑、茶、白、青、ベージュ、ゴールド、の単独色又は組み合わせた色であることを特徴とするピンセット。