JP3155247U - 連結具 - Google Patents

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Abstract

【課題】一方の部材と他方の部材との間にあそびが設けられた連結具を提供する。【解決手段】雄部材2における突出する凸部11が雌部材3の挿入孔23に挿入されて連結される連結具1であって、凸部は、突出端側に位置する凸体13と、突出する方向に直交する断面の面積が凸体よりも小さく一方の側で凸体に連続し他方の側で雄部材の本体に連続する支持部と、からなり、凸体は、支持部と段を形成して連続し凸部が突出する方向に拡がる仮想平面に直交する方向外方に凸状となる球面51を仮想平面に対して面対称に1対備え、雌部材は、挿入孔の中心線に直交する中心線を有しかつその中心線が互いに共通する2つの係止孔24u,24dが挿入孔に開口しており、凸部が挿入孔に挿入されたとき、湾曲面が係止孔に嵌り込んで挿入孔からの凸部の離脱が阻止されるように構成されている。【選択図】図5

Description

本考案は、例えば社員証、IDカード等を保持するネックストラップに使用される連結具に関する。
例えば、大企業等では、社内秘の保持等を目的として、社員にIDカード等を身につけさせることにより来客と見分けることがなされている。また、商品の展示会等では、識別カードまたはネームカード等を身につけることにより、互いに商談相手の情報を得ること等がなされている。
そして、このようなIDカード、ネームカード等は、一般に、平紐または丸紐で形成されたネックストラップにより保持される。ネックストラップは、ストラップの両端がIDカード等に連結されて閉ループが形成され、着用するときにループに着用者が頭を通す形式のものも使用される。しかし、ネックストラップは、連結具によってストラップの両端を連結分離可能としたものが利便性が高い。
ネックストラップ等に使用されストラップの両端を連結分離可能とする連結具は、例えば特許文献1,2に開示されている。
特開2004−41386号公報 特開2008−272277号公報
特許文献1に開示された連結具は、ストラップ(平紐)の一端に連結された凸係合体の突部が、ストラップの他端に連結された凹係合体の凹部に嵌め入れられて連結される。突部および凹部はいずれも断面が円形である。連結具の分離は、凸係合体を凹係合体に対してひねることにより行われ、ひねりが凸係合体の収容部および凹係合体の膨出部を相互に作用させて凸係合体と凹係合体とを遠ざける力を生じさせ、連結具の連結の解除を小さな力で可能としている。
また、特許文献2に開示された連結具は、ストラップの一端に連結された雄部材における半球状の先端突起が、ストラップの他端に連結された雌部材における中央孔に嵌め入れられて連結される。連結は、雄部材の先端突起とこれよりも外径が小さな頸部とで形成された段が雌部材の段部に係止されて維持される。この連結は、着用者が連結具を引き離すことにより解除される。
特許文献1および特許文献2に開示された連結具は、いずれも、小さな力で連結を解除することができる。しかし、これらは、いずれも連結具の一方の部材と他方の部材との間で「あそび(相互に動く余地)」がなく、連結具の一方の部材に連結方向と異なる方向の力が加えられたときに破損するおそれがある。
本考案は、上述の問題に鑑みてなされたもので、一方の部材と他方の部材との間にあそびが設けられた連結具を提供することを目的とする。
本考案に係る連結具は、雄部材における突出する凸部が雌部材の挿入孔に挿入されて連結される連結具であって、前記凸部は、突出端側に位置する凸体と、突出する方向に直交する断面の面積が前記凸体よりも小さくその一方の側で前記凸体に連続し他方の側で前記雄部材の本体に連続する支持部と、からなり、前記凸体は、前記支持部と段を形成して連続し前記凸部が突出する方向に拡がる仮想平面に直交する方向外方に凸状となる球面を前記仮想平面に対して面対称に1対備え、前記雌部材は、前記挿入孔の中心線に直交する中心線を有しかつその中心線が互いに共通する2つの係止孔が前記挿入孔に開口しており、前記凸部が前記挿入孔に挿入されたとき、前記湾曲面が前記係止孔に嵌り込んで前記挿入孔からの前記凸部の離脱が阻止されるように構成される。
なお、上記「凸状となる球面」における「球面」とは、いわゆる「球」の表面に限られず、楕円球の表面その他の、いずれの断面をとってもその輪郭に直線が含まれない立体の表面をいう。
好ましくは、前記凸体は、その形状が略楕円球である。
好ましくは、前記雌部材は、平紐の連結手段を有し、前記連結手段は、前記平紐をその厚さ方向両側から挟み込む第1の挟持部および第2の挟持部からなり、前記第1の挟持部は、挟まれる前記平紐の先端側に前記平紐に接しない凹状の溝を有し、前記第2の挟持部は、前記第1の挟持部側が尖った突起を有し、前記雌部材が前記平紐を連結したときに、前記突起が前記平紐を貫いてその先端部分が前記溝内に収容され、前記平紐に前記雌部材から離脱する方向の力が加えられたときに、前記突起の先端部分が前記溝の側面に係止されて前記平紐の離脱が防止されるように構成される。
本考案によると、一方の部材と他方の部材との間にあそびが設けられた連結具を提供することができる。
図1は雄部材の斜視図である。 図2は雄部材の三面図である。 図3は雌部材の斜視図である。 図4は雌部材の三面図である。 図5は連結具が連結される様子を示す正面断面図である。 図6は連結された連結具を示す図である。 図7は他の連結具における雄部材の正面図および側面図である。 図8は他の連結具における雌部材の三面図である。 図9は連結された連結具を示す図である。
図1は雄部材2の斜視図、図2は雄部材2の三面図、図3は雌部材3の斜視図、および図4は雌部材3の三面図である。
図2(b)は平面図(a)のA−A断面である。図2(c)は(a)、(b)の右側面図である。図4(b)は平面図(a)のB−B断面、図4(c)は(a)、(b)の右側面図、および図4(d)は裏面図である。
連結具1は、雄部材2および雌部材3からなる。雄部材2はストラップ4の一方の端近傍に接続され、雌部材3はストラップ4の他方の端に接続される。連結具1と組み合わされるストラップ4は、平紐である。
図1,2において、雄部材2は、凸部11および基部12からなる。
凸部11は、凸体13および支持部14で構成される。
凸体13は、その形状が、いずれの部分を取り出しても曲面で形成された楕円球状の回転体である。雄部材2を回転体としたときの回転中心を便宜上中心軸CAという。
支持部14は、一方の側が基部12に連続し他方の側が凸体13に連続して、中心軸CAを含む平面で凸体13を支持する。支持部14は、図2(c)から類推されるように、基部12、支持部14および凸体13が並ぶ方向に直交する断面の形状が、凸体13における中心軸CAを含む断面形状に相似して、中心軸CAを含む断面よりもその大きさが小さい。支持部14は、凸体13を支持する側と反対の側で、基部12に一体化されている。
基部12は、平面視(図2(a))において略矩形であり、矩形の1辺が支持部14に連続されて凸部11を外方に突出させている。基部12における凸部11を突出させる側面は、その母線が中心軸CAに直交する凹状の湾曲面(以下「湾曲側面15」という)となっている。したがって、基部12は、支持部14を介して湾曲側面15から適度に離れた位置に凸体13を支持している。基部12は、その厚さ方向に貫通し断面形状が細長いストラップ挿通孔16を備えている。
雌部材3は、係合部21およびストラップ保持部22からなる。雌部材3は、一方向に長く全体として厚さに比べて横幅が広い外観を有する。
係合部21は、雌部材3における長手方向の一方の端近傍に配される。係合部21は、挿入孔23および2つの係止孔24u,24dを備える。
挿入孔23は、雌部材3の長手方向の一方の側面に開口する有底の孔である。挿入孔23は、開口近傍の開口部25およびそれよりも奥の奥部26で構成される。
開口部25は、その断面形状が、雄部材2の凸体13における中心軸CAを含む断面の形状に略相似し、少なくともその断面における凸体13の中心軸CAに相当する幅が、凸体13の断面の対応部分の幅よりも若干大きい。
奥部26は、その幅方向(図4(a),(d)における上下方向、図4(c)における左右方向である)の両端近傍における断面の形状が、開口部25における幅方向の両端近傍の断面形状と略同一である。幅方向両端部を除く奥部26の上下(「上下」とは図4(b),(c)の上下をいう)の内面27u,27dは、いずれも平面であり、その間隔は、開口部25の上下の内面の間隔よりも若干狭くなっている。奥部26は、その幅方向の最大寸法が、開口部25の最大寸法よりも若干大きい。
なお、「幅方向」というときは、図4(a),(d)における上下方向、図4(c)における左右方向をいい、「上下」(「上下方向」)というときは、図4(b),(c)の上下をいうものとする。
奥部26の上下の内面27u,27dには、挿入孔23と係合部21の外部とを連通させる係止孔24u,24dがそれぞれ開口している。
係止孔24u,24dにおける内面27u,27dへの開口形状は、雄部材2の凸体13における、その中心軸CAから内面27u,27d間の半分離れた位置を通る平面による断面形状に略等しい。
奥部26は、凸体13をその中に余裕をもって収容できる程度に深い。
係合部21における挿入孔23が開口する端面は、係止孔24u,24dの中心線と同一方向に伸びる母線を有する凸状の湾曲面28となっている。
ストラップ保持部22は、第1ストラップ挟持部29、第2ストラップ挟持部30および折り曲げ部31からなる。
第1ストラップ挟持部29は、係合部21の内方に位置して係合部21に連続する。
第1ストラップ挟持部29には、下方の内面から内方(図4(b)における上方)に突出する大小の複数の突起32b,32b,32s,32s,32sが設けられている。突起32b,…,32sはいずれも、その形状が突出端を頂点とする円錐形である。突起32b,…,32sは、ストラップ保持部22の厚さ方向の略中央に位置するように、第1ストラップ挟持部29の下方から内方にせり上がった台46を基点とする。台46と係合部21との間には、雌部材3における長手方向に伸びた断面が矩形の溝47となっている。
第1ストラップ挟持部29の幅方向両側の端部には、雌部材3の長手方向をその長手方向とする矩形の断面形状を有する爪貫通孔33,33を備える。爪貫通孔33,33の下方の開口における幅方向外側には、平らな下方を向く平面34(以下「掛止面34」という)が形成されている。
第2ストラップ挟持部30は、雌部材3におけるその長手方向について係合部21とは逆側の端から内方に続く一定の範囲である。第2ストラップ挟持部30は、雌部材3の長手方向の端近傍における、下方の内面から上方に突出する突起41,41を備える。突起41は、形状が突出端を頂点とする円錐形である。第2ストラップ挟持部30の幅方向両側の端には、上方に突出する爪部42,42が設けられている。爪部42の突出端には、下方を向き、雌部材3の長手方向をその長手方向とする矩形の面(以下「当接面43」という)を有する爪44が形成されている。当接面43の長手方向の長さは、爪貫通孔33の長手方向の長さより若干短い。
折り曲げ部31は、一端が第1ストラップ挟持部29に連続し他端が第2ストラップ挟持部30に連続する。折り曲げ部31には、上下を貫通し断面形状が矩形の肉抜き孔45が設けられている。折り曲げ部31における肉抜き孔45の幅方向両側の厚さは、折り曲げ可能な程度に薄くなっている。
雄部材2および雌部材3は、ポリカーボネート樹脂により製造される。雄部材2および雌部材3は、適度な弾性を有する他の材料で形成することができる。
雄部材2は、図2(b)を参照して、ストラップ挿通孔16にストラップ4の一端を通過させ、折り返された一端が、長さ調整用アジャスターに固定されることによりストラップに連結される。
雌部材3とストラップ4との連結は、以下のようにして行われる。
図4(b)を参照して、初めに、ストラップ4の他端が、雌部材3の肉抜き孔45に通されてストラップ保持部22における係合部21側の端まで引き入れられる。引き入れられたストラップ4の他端近傍は、突起32b,…,32sに押しつけられ、突起32b,…,32sに刺されて仮止めされる。
続いて、仮止めされたストラップ4を第2ストラップ挟持部30が上から覆うように、第2ストラップ挟持部30と折り曲げ部31の第2ストラップ挟持部30側半分とが折り曲げられる。
折り曲げられた第2ストラップ挟持部30は、その幅方向両側の爪部42,42が、それぞれ対応する幅方向の異なる一方の側の爪貫通孔33,33に挿入される。爪部42,42は、爪44,44が爪貫通孔33,33を通過するとき、爪貫通孔33,33の幅方向外側壁面によって幅方向の内側に寄せられる。つまり、爪貫通孔33は、爪部42が幅方向内側に倒れるように変形しなければ爪44を通過させることができない位置に配されている。
爪部42は、爪44が爪貫通孔33を抜け出ると変形が解消され、爪44は幅方向外側に移動する。このとき、爪44の当接面43は、第1ストラップ挟持部29の掛止面34に対向して掛止面34を摺動しながら幅方向外側へ移動する。以後、爪部42は、当接面43が掛止面34に掛止されて爪貫通孔33への挿入状態が維持される。
ストラップ4は、その他端が第1ストラップ挟持部29および第2ストラップ挟持部30に挟まれ、またこれらの突起32b,…,32s,41,41に突かれることにより、強固に雌部材3に連結される。
また、連結具1は、ストラップ4を連結したとき、ストラップ4を貫く突起41,41の先端近傍が、第1ストラップ挟持部29における溝47に入り込む(図5参照)。そのため、雌部材3に連結されたストラップ4が引かれたとき、ストラップ4とともに折り曲げ部31側に曲げ変形する突起41,41は、その先端部分が溝47の側面48に当たることにより、過度の変形が防止される。連結具1は、台46(の側面48)と突起41,41とにより、ストラップ4に引っ張り力が加えられたときのストラップ4の外れを防止する。
なお、雌部材3とストラップ4とを連結するために折り曲げられる折り曲げ部31は、雌部材3の材料によっては破断することがある。しかし、幅方向両側の爪部42,42の爪44,44は掛止面34,34に確実に掛止されるので、雌部材3は強固にストラップ4を連結し、ストラップ4の雌部材3からの離脱前に、雌部材3と雄部材2との連結が解除される。
雌部材3とストラップ4とを強固に連結するために、ストラップ4に次のような加工を施すのが効果的である。
すなわち、ポリカーボネート等の合成樹脂の繊維で形成されたストラップ4の先端を加熱溶融し、先端を傘のように開く形状とする。このとき、雌部材3における第1ストラップ挟持部29および第2ストラップ挟持部30により形成されるストラップ4を挟むための間隔をDa、ストラップ4における開いた先端の厚さをDbとすると、1.5Da<Dbとなるように、ストラップ4の先端を加工する。そうすると、加熱溶融され、密度高く固化したストラップ4の先端は、ストラップ4に雌部材3から抜け出る方向に力が加えられたとき、第1ストラップ挟持部29および第2ストラップ挟持部30によりその移動が阻止され、ストラップ4の雌部材3からの離脱前に、雌部材3と雄部材2との連結が解除される。
図5は連結具1が連結される様子を示す正面断面図である。
連結は、雄部材2の凸部11が雌部材3の挿入孔23に押し入れられることにより行われる。挿入孔23に挿入された凸部11は、特に力が加えられることなく凸体13が開口部25を通過し、その後、凸体13の円形断面の最大径よりもその内面27u,27d間の間隔が小さな奥部26によりその進入を制限される(図5の位置P1)。
そこで、雄部材2と雌部材3との完全な連結を行うために、雄部材2には雌部材3に向けてより強い力が加えられ、凸体13は、奥部26の上下の内面27u,27dの間隔を広げながら奥に進入する(図5の位置P2)。このとき、雄部材2を形成する材料によっては、内面27u,27dに押圧される凸体13の外径も減少する。
雌部材3は、奥部26の上下に係止孔24u,24dが設けられ、係止孔24u,24dが設けられた部分では、雌部材3の長手方向に直交する断面の(総)面積が小さい。そのため、雌部材3は、凸体13が開口部25から奥部26に進入するときに奥部26の周囲が弾性変形し易く、上下の内面27u,27dの間隔が拡がり易くなっている。
さて、凸部11は、凸体13の中心点を含み中心軸CAに直交する断面では、支持部14の厚さ(図2(b)における上下方向の幅)が凸体13の幅(太さ)よりも小さく、支持部14と凸体13との境界で段が形成されている。そのため、凸体13は、凸体13の中心(中心軸CA)が係止孔24u,24dの内側に進入すると、係合部21の弾性力(内面27u,27dの間隔を元に戻そうとする力)で元の状態に戻ろうとする係止孔24u,24dの開口端縁によって、挿入孔23の奥に押し入れられる(図5の位置P3)。
雄部材2は、凸体13が係止孔24u,24dに嵌り込んその進入が停止され、その上下方向から加わる係合部21の弾性力、および支持部14と凸体13との境界に形成される段により挿入孔23からの脱落が阻止され、連結具1は連結状態が維持される。
連結具1の切り離しは、例えば雌部材3に対して雄部材2を引き離すことにより行われる。
図6は連結された連結具1を示す図である。ここで、(a)は平面図、(b)は正面断面図である。
連結具1は、連結された状態で、図6(a)に示されるように、凸体13の中心軸CAを含み雌部材3の長手方向に拡がる平面PA(図6(b)参照)内で、係止孔24u,24dに嵌り込んだ凸体13を中心として雄部材2の揺動が可能である。
この揺動の実現には、雄部材2において凸部11が突出する側面である湾曲側面15が凹状に湾曲し、雌部材3において挿入孔23が開口する側面が湾曲する湾曲面28であることも寄与する。連結具1は、雄部材2と雌部材3とが連結されたときに、湾曲側面15と湾曲面28との間に、揺動を妨げない程度の隙間が生じるように、支持部14の大きさ(図2(a)における横方向長さ)が決定される。湾曲側面15および湾曲面28を、いずれも曲面とせず平面とすることもできる。その場合にも、支持部14を適度な長さとして、つまり基部12と凸体13とを適度に離して雄部材2が形成される。
連結具1は、連結された状態で、図6(a)に示されるように、凸体13の中心軸CAに直交する平面PB(図6(a)参照)内で、係止孔24u,24dに嵌り込んだ凸体13を中心としての揺動が可能である。
このように、連結具1は、連結された状態で雄部材2と雌部材3とが相対的に揺動可能で「あそび」があり、連結具1を形成する一方の部材、例えば雄部材2に力が加えられたときに、あそびがその力を吸収して破損を免れることができる。
図7は他の連結具1Bにおける雄部材2Bの正面図および側面図、図8は他の連結具1Bにおける雌部材3Bの三面図、および図9は連結された連結具1Bを示す図である。
連結具1Bは、雄部材2Bおよび雌部材3Bからなる。連結具1Bと組み合わされるストラップ4Bは、丸紐である。
雄部材2Bは、凸部11Bおよび基部12Bからなる。
凸部11Bは、凸体13Bおよび支持部14Bで構成される。
凸体13Bは、その形状が球である。
支持部14Bは、一端側が基部12Bに連続し他端側が凸体13Bに連続して、軸心が凸体13Bの中心を通るようにして凸体13Bを支持する。支持部14Bは、基部12Bおよび凸体13Bが並ぶ方向に直交する断面が円形であり、その断面の径が凸体13Bの径よりも小さい。
基部12Bは、円柱状の外観を有し、その軸心を支持部14Bの軸心に一致させて一方の端面から凸部11Bを突出させる。基部12Bにおける凸部11Bを突出させる側面は、その母線が一方向に揃う湾曲面(以下「湾曲側面15B」という)となっている。つまり、基部12Bは、支持部14Bを介して湾曲側面15Bから適度に離れた位置に凸体13Bを支持する。
雌部材3Bは、係合部21Bおよびストラップ保持部22Bからなる。雌部材3Bは、全体として円柱状の外観を有する。
係合部21Bは、雌部材3Bにおける一方の端近傍に配される。係合部21Bは、挿入孔23Bおよび2つの係止孔24B,24Bを備える。
挿入孔23Bは、雌部材3Bの軸心をその軸心として一方の側面に開口する有底の孔である。挿入孔23Bは、開口近傍の開口部25Bおよびそれよりも奥の奥部26Bで形成される。
開口部25Bは、断面形状が、凸体13Bの径よりも若干大きな径の円である。
奥部26Bは、内面が、対向する平行な2つの内面27B,27Bと、軸心方向に母線を有して凹状に湾曲し、対向する位置で2つの内面27B,27Bに連続する湾曲内面50B,50Bとにより形成される。
2つの内面27B,27Bは、その間隔が凸体13Bの径よりも小さい。
奥部26Bの内面27B,27Bには、挿入孔23Bと係合部21Bの外部とを連通させる係止孔24B,24Bがそれぞれ開口している。
係止孔24B,24Bにおける内面27B,27Bへの開口形状(断面形状でもある)は、略楕円形である。係止孔24Bの楕円断面は、その短径が、凸体13におけるその中心から2つの内面27B,27B間距離の半分の位置での断面の半径に略等しい。
奥部26Bは、凸体13Bをその中に余裕をもって収容できる程度に深い。
係合部21Bにおける挿入孔23Bが開口する端面は、係止孔24B,24Bの中心線と同一方向に伸びる母線を有する凸状の湾曲面28Bとなっている。
連結具1Bにおける雄部材2Bと雌部材3Bとの連結は、上に説明した連結具1における雄部材2と雌部材3との連結と同様にして行われる。連結具1Bの切り離しについても、連結具1と同じ要領で行われる。
雌部材3Bは、奥部26Bの係止孔24B,24Bが設けられた部分では、長手方向に直交する断面の(総)面積が小さい。そのため、雌部材3Bは、凸体13Bが開口部25Bから奥部26Bに進入するときに奥部26Bの周囲が弾性変形し易く、平行な内面27B,27Bの間隔が拡がり易い。
図9(a)を参照して、連結具1Bは、連結された状態で、雄部材2Bが係止孔24B,24Bの略中心線を仮想揺動軸として揺動可能である。
また、連結具1Bは、図9(b)に示されるように、係止孔24B,24Bの中心線および挿入孔23Bの中心線のいずれにも直交する方向を揺動軸として揺動可能である。
さらに、連結具1Bは、雄部材2Bが雌部材3Bに対して、凸体13B、支持部14Bおよび基部12Bに共通する中心線周りに相対回転可能である。したがって、連結具1Bは、雄部材2Bが雌部材3Bに対して任意の方向に揺動可能である。
連結具1Bは、連結された状態で雄部材2Bと雌部材3Bとの間に「あそび」があり、連結具1Bを形成する一方の部材に力が加えられたときに、あそびがその力を吸収して破損を免れることができる。
連結具1,1Bにおける凸体13,13Bは、凸部11,11Bが突出する方向に拡がる平面(図6(b)の平面PA参照)に対して互いに面対称の凸状球面である1対の湾曲面(図1,2の符合51および図7の符合51Bを参照)を、対称面から最も離れた位置に備える点で共通する。ここでいう「球面」とは、いわゆる「球」の表面に限られず、楕円球の表面の一部等のいずれの断面をとってもその輪郭に直線が含まれない湾曲面をいう。また、凸体は、1対の湾曲面51,…,51Bを有すれば、その表面すべてが凸状球面でなくともよい。
雄部材2,2Bにおける凸体13,13Bは、この要件を満たせば、球および楕円球のいずれにも属さない形状のものとすることができる。
雌部材は、その挿入孔における開口部および奥部の断面形状が、選択される凸体に応じて、凸体における凸部が突出する方向に直交する断面の形状および大きさにより決定される。また、雌部材は、係止孔の断面形状が、湾曲面51,51Bの形状および大きさにより決定される。
上記実施形態において、係止孔24u,24d,24Bを、係合部21,21Bにおいて挿入孔23,23Bと外部とを貫通せず、挿入孔23,23Bに開口して所定の深さ有するものとしてもよい。
その他、連結具1,1B、および連結具1,1Bの各構成または全体の構造、形状、寸法、個数、材質などは、本考案の趣旨に沿って適宜変更することができる。
本考案は、例えば社員証、IDカード等を保持するネックストラップに使用される連結具に利用される。
1,1B 連結具
2,2B 雄部材
3,3B 雌部材
4 平紐(ストラップ)
11,11B 凸部
12,12B 雄部材の本体(基部)
13,13B 凸体
14,14B 支持部
22 連結手段(ストラップ保持部)
23,23B 挿入孔
24u,24d,24B 係止孔
29 第1の挟持部(第1ストラップ挟持部)
30 第2の挟持部(第2ストラップ挟持部)
41 突起
47 凹状の溝
48 (溝の)側面
51,51B 球面(湾曲面)
PA 仮想平面(仮想の平面)

Claims (3)

  1. 雄部材における突出する凸部が雌部材の挿入孔に挿入されて連結される連結具であって、
    前記凸部は、
    突出端側に位置する凸体と、
    突出する方向に直交する断面の面積が前記凸体よりも小さくその一方の側で前記凸体に連続し他方の側で前記雄部材の本体に連続する支持部と、からなり、
    前記凸体は、
    前記支持部と段を形成して連続し前記凸部が突出する方向に拡がる仮想平面に直交する方向外方に凸状となる球面を前記仮想平面に対して面対称に1対備え、
    前記雌部材は、
    前記挿入孔の中心線に直交する中心線を有しかつその中心線が互いに共通する2つの係止孔が前記挿入孔に開口しており、
    前記凸部が前記挿入孔に挿入されたとき、前記湾曲面が前記係止孔に嵌り込んで前記挿入孔からの前記凸部の離脱が阻止されるように構成された
    ことを特徴とする連結具。
  2. 前記凸体は、その形状が略楕円球である
    請求項1の連結具。
  3. 前記雌部材は、平紐の連結手段を有し、
    前記連結手段は、
    前記平紐をその厚さ方向両側から挟み込む第1の挟持部および第2の挟持部からなり、
    前記第1の挟持部は、
    挟まれる前記平紐の先端側に前記平紐に接しない凹状の溝を有し、
    前記第2の挟持部は、前記第1の挟持部側が尖った突起を有し、
    前記雌部材が前記平紐を連結したときに、前記突起が前記平紐を貫いてその先端部分が前記溝内に収容され、
    前記平紐に前記雌部材から離脱する方向の力が加えられたときに、前記突起の先端部分が前記溝の側面に係止されて前記平紐の離脱が防止されるように構成された
    請求項1または請求項2に記載の連結具。
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