JP3155247U - 連結具 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、このようなIDカード、ネームカード等は、一般に、平紐または丸紐で形成されたネックストラップにより保持される。ネックストラップは、ストラップの両端がIDカード等に連結されて閉ループが形成され、着用するときにループに着用者が頭を通す形式のものも使用される。しかし、ネックストラップは、連結具によってストラップの両端を連結分離可能としたものが利便性が高い。
本考案は、上述の問題に鑑みてなされたもので、一方の部材と他方の部材との間にあそびが設けられた連結具を提供することを目的とする。
好ましくは、前記凸体は、その形状が略楕円球である。
好ましくは、前記雌部材は、平紐の連結手段を有し、前記連結手段は、前記平紐をその厚さ方向両側から挟み込む第1の挟持部および第2の挟持部からなり、前記第1の挟持部は、挟まれる前記平紐の先端側に前記平紐に接しない凹状の溝を有し、前記第2の挟持部は、前記第1の挟持部側が尖った突起を有し、前記雌部材が前記平紐を連結したときに、前記突起が前記平紐を貫いてその先端部分が前記溝内に収容され、前記平紐に前記雌部材から離脱する方向の力が加えられたときに、前記突起の先端部分が前記溝の側面に係止されて前記平紐の離脱が防止されるように構成される。
図2(b)は平面図(a)のA−A断面である。図2(c)は(a)、(b)の右側面図である。図4(b)は平面図(a)のB−B断面、図4(c)は(a)、(b)の右側面図、および図4(d)は裏面図である。
図1,2において、雄部材2は、凸部11および基部12からなる。
凸部11は、凸体13および支持部14で構成される。
支持部14は、一方の側が基部12に連続し他方の側が凸体13に連続して、中心軸CAを含む平面で凸体13を支持する。支持部14は、図2(c)から類推されるように、基部12、支持部14および凸体13が並ぶ方向に直交する断面の形状が、凸体13における中心軸CAを含む断面形状に相似して、中心軸CAを含む断面よりもその大きさが小さい。支持部14は、凸体13を支持する側と反対の側で、基部12に一体化されている。
係合部21は、雌部材3における長手方向の一方の端近傍に配される。係合部21は、挿入孔23および2つの係止孔24u,24dを備える。
挿入孔23は、雌部材3の長手方向の一方の側面に開口する有底の孔である。挿入孔23は、開口近傍の開口部25およびそれよりも奥の奥部26で構成される。
奥部26は、その幅方向(図4(a),(d)における上下方向、図4(c)における左右方向である)の両端近傍における断面の形状が、開口部25における幅方向の両端近傍の断面形状と略同一である。幅方向両端部を除く奥部26の上下(「上下」とは図4(b),(c)の上下をいう)の内面27u,27dは、いずれも平面であり、その間隔は、開口部25の上下の内面の間隔よりも若干狭くなっている。奥部26は、その幅方向の最大寸法が、開口部25の最大寸法よりも若干大きい。
奥部26の上下の内面27u,27dには、挿入孔23と係合部21の外部とを連通させる係止孔24u,24dがそれぞれ開口している。
奥部26は、凸体13をその中に余裕をもって収容できる程度に深い。
係合部21における挿入孔23が開口する端面は、係止孔24u,24dの中心線と同一方向に伸びる母線を有する凸状の湾曲面28となっている。
第1ストラップ挟持部29は、係合部21の内方に位置して係合部21に連続する。
第1ストラップ挟持部29には、下方の内面から内方(図4(b)における上方)に突出する大小の複数の突起32b,32b,32s,32s,32sが設けられている。突起32b,…,32sはいずれも、その形状が突出端を頂点とする円錐形である。突起32b,…,32sは、ストラップ保持部22の厚さ方向の略中央に位置するように、第1ストラップ挟持部29の下方から内方にせり上がった台46を基点とする。台46と係合部21との間には、雌部材3における長手方向に伸びた断面が矩形の溝47となっている。
第2ストラップ挟持部30は、雌部材3におけるその長手方向について係合部21とは逆側の端から内方に続く一定の範囲である。第2ストラップ挟持部30は、雌部材3の長手方向の端近傍における、下方の内面から上方に突出する突起41,41を備える。突起41は、形状が突出端を頂点とする円錐形である。第2ストラップ挟持部30の幅方向両側の端には、上方に突出する爪部42,42が設けられている。爪部42の突出端には、下方を向き、雌部材3の長手方向をその長手方向とする矩形の面(以下「当接面43」という)を有する爪44が形成されている。当接面43の長手方向の長さは、爪貫通孔33の長手方向の長さより若干短い。
雄部材2および雌部材3は、ポリカーボネート樹脂により製造される。雄部材2および雌部材3は、適度な弾性を有する他の材料で形成することができる。
雌部材3とストラップ4との連結は、以下のようにして行われる。
図4(b)を参照して、初めに、ストラップ4の他端が、雌部材3の肉抜き孔45に通されてストラップ保持部22における係合部21側の端まで引き入れられる。引き入れられたストラップ4の他端近傍は、突起32b,…,32sに押しつけられ、突起32b,…,32sに刺されて仮止めされる。
折り曲げられた第2ストラップ挟持部30は、その幅方向両側の爪部42,42が、それぞれ対応する幅方向の異なる一方の側の爪貫通孔33,33に挿入される。爪部42,42は、爪44,44が爪貫通孔33,33を通過するとき、爪貫通孔33,33の幅方向外側壁面によって幅方向の内側に寄せられる。つまり、爪貫通孔33は、爪部42が幅方向内側に倒れるように変形しなければ爪44を通過させることができない位置に配されている。
ストラップ4は、その他端が第1ストラップ挟持部29および第2ストラップ挟持部30に挟まれ、またこれらの突起32b,…,32s,41,41に突かれることにより、強固に雌部材3に連結される。
すなわち、ポリカーボネート等の合成樹脂の繊維で形成されたストラップ4の先端を加熱溶融し、先端を傘のように開く形状とする。このとき、雌部材3における第1ストラップ挟持部29および第2ストラップ挟持部30により形成されるストラップ4を挟むための間隔をDa、ストラップ4における開いた先端の厚さをDbとすると、1.5Da<Dbとなるように、ストラップ4の先端を加工する。そうすると、加熱溶融され、密度高く固化したストラップ4の先端は、ストラップ4に雌部材3から抜け出る方向に力が加えられたとき、第1ストラップ挟持部29および第2ストラップ挟持部30によりその移動が阻止され、ストラップ4の雌部材3からの離脱前に、雌部材3と雄部材2との連結が解除される。
連結は、雄部材2の凸部11が雌部材3の挿入孔23に押し入れられることにより行われる。挿入孔23に挿入された凸部11は、特に力が加えられることなく凸体13が開口部25を通過し、その後、凸体13の円形断面の最大径よりもその内面27u,27d間の間隔が小さな奥部26によりその進入を制限される(図5の位置P1)。
雌部材3は、奥部26の上下に係止孔24u,24dが設けられ、係止孔24u,24dが設けられた部分では、雌部材3の長手方向に直交する断面の(総)面積が小さい。そのため、雌部材3は、凸体13が開口部25から奥部26に進入するときに奥部26の周囲が弾性変形し易く、上下の内面27u,27dの間隔が拡がり易くなっている。
連結具1の切り離しは、例えば雌部材3に対して雄部材2を引き離すことにより行われる。
連結具1は、連結された状態で、図6(a)に示されるように、凸体13の中心軸CAを含み雌部材3の長手方向に拡がる平面PA(図6(b)参照)内で、係止孔24u,24dに嵌り込んだ凸体13を中心として雄部材2の揺動が可能である。
このように、連結具1は、連結された状態で雄部材2と雌部材3とが相対的に揺動可能で「あそび」があり、連結具1を形成する一方の部材、例えば雄部材2に力が加えられたときに、あそびがその力を吸収して破損を免れることができる。
連結具1Bは、雄部材2Bおよび雌部材3Bからなる。連結具1Bと組み合わされるストラップ4Bは、丸紐である。
雄部材2Bは、凸部11Bおよび基部12Bからなる。
凸体13Bは、その形状が球である。
支持部14Bは、一端側が基部12Bに連続し他端側が凸体13Bに連続して、軸心が凸体13Bの中心を通るようにして凸体13Bを支持する。支持部14Bは、基部12Bおよび凸体13Bが並ぶ方向に直交する断面が円形であり、その断面の径が凸体13Bの径よりも小さい。
係合部21Bは、雌部材3Bにおける一方の端近傍に配される。係合部21Bは、挿入孔23Bおよび2つの係止孔24B,24Bを備える。
挿入孔23Bは、雌部材3Bの軸心をその軸心として一方の側面に開口する有底の孔である。挿入孔23Bは、開口近傍の開口部25Bおよびそれよりも奥の奥部26Bで形成される。
奥部26Bは、内面が、対向する平行な2つの内面27B,27Bと、軸心方向に母線を有して凹状に湾曲し、対向する位置で2つの内面27B,27Bに連続する湾曲内面50B,50Bとにより形成される。
2つの内面27B,27Bは、その間隔が凸体13Bの径よりも小さい。
係止孔24B,24Bにおける内面27B,27Bへの開口形状(断面形状でもある)は、略楕円形である。係止孔24Bの楕円断面は、その短径が、凸体13におけるその中心から2つの内面27B,27B間距離の半分の位置での断面の半径に略等しい。
係合部21Bにおける挿入孔23Bが開口する端面は、係止孔24B,24Bの中心線と同一方向に伸びる母線を有する凸状の湾曲面28Bとなっている。
連結具1Bにおける雄部材2Bと雌部材3Bとの連結は、上に説明した連結具1における雄部材2と雌部材3との連結と同様にして行われる。連結具1Bの切り離しについても、連結具1と同じ要領で行われる。
図9(a)を参照して、連結具1Bは、連結された状態で、雄部材2Bが係止孔24B,24Bの略中心線を仮想揺動軸として揺動可能である。
さらに、連結具1Bは、雄部材2Bが雌部材3Bに対して、凸体13B、支持部14Bおよび基部12Bに共通する中心線周りに相対回転可能である。したがって、連結具1Bは、雄部材2Bが雌部材3Bに対して任意の方向に揺動可能である。
連結具1,1Bにおける凸体13,13Bは、凸部11,11Bが突出する方向に拡がる平面(図6(b)の平面PA参照)に対して互いに面対称の凸状球面である1対の湾曲面(図1,2の符合51および図7の符合51Bを参照)を、対称面から最も離れた位置に備える点で共通する。ここでいう「球面」とは、いわゆる「球」の表面に限られず、楕円球の表面の一部等のいずれの断面をとってもその輪郭に直線が含まれない湾曲面をいう。また、凸体は、1対の湾曲面51,…,51Bを有すれば、その表面すべてが凸状球面でなくともよい。
雌部材は、その挿入孔における開口部および奥部の断面形状が、選択される凸体に応じて、凸体における凸部が突出する方向に直交する断面の形状および大きさにより決定される。また、雌部材は、係止孔の断面形状が、湾曲面51,51Bの形状および大きさにより決定される。
その他、連結具1,1B、および連結具1,1Bの各構成または全体の構造、形状、寸法、個数、材質などは、本考案の趣旨に沿って適宜変更することができる。
2,2B 雄部材
3,3B 雌部材
4 平紐(ストラップ)
11,11B 凸部
12,12B 雄部材の本体(基部)
13,13B 凸体
14,14B 支持部
22 連結手段(ストラップ保持部)
23,23B 挿入孔
24u,24d,24B 係止孔
29 第1の挟持部(第1ストラップ挟持部)
30 第2の挟持部(第2ストラップ挟持部)
41 突起
47 凹状の溝
48 (溝の)側面
51,51B 球面(湾曲面)
PA 仮想平面(仮想の平面)
Claims (3)
- 雄部材における突出する凸部が雌部材の挿入孔に挿入されて連結される連結具であって、
前記凸部は、
突出端側に位置する凸体と、
突出する方向に直交する断面の面積が前記凸体よりも小さくその一方の側で前記凸体に連続し他方の側で前記雄部材の本体に連続する支持部と、からなり、
前記凸体は、
前記支持部と段を形成して連続し前記凸部が突出する方向に拡がる仮想平面に直交する方向外方に凸状となる球面を前記仮想平面に対して面対称に1対備え、
前記雌部材は、
前記挿入孔の中心線に直交する中心線を有しかつその中心線が互いに共通する2つの係止孔が前記挿入孔に開口しており、
前記凸部が前記挿入孔に挿入されたとき、前記湾曲面が前記係止孔に嵌り込んで前記挿入孔からの前記凸部の離脱が阻止されるように構成された
ことを特徴とする連結具。 - 前記凸体は、その形状が略楕円球である
請求項1の連結具。 - 前記雌部材は、平紐の連結手段を有し、
前記連結手段は、
前記平紐をその厚さ方向両側から挟み込む第1の挟持部および第2の挟持部からなり、
前記第1の挟持部は、
挟まれる前記平紐の先端側に前記平紐に接しない凹状の溝を有し、
前記第2の挟持部は、前記第1の挟持部側が尖った突起を有し、
前記雌部材が前記平紐を連結したときに、前記突起が前記平紐を貫いてその先端部分が前記溝内に収容され、
前記平紐に前記雌部材から離脱する方向の力が加えられたときに、前記突起の先端部分が前記溝の側面に係止されて前記平紐の離脱が防止されるように構成された
請求項1または請求項2に記載の連結具。
Priority Applications (1)
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JP2009005671U JP3155247U (ja) | 2009-08-10 | 2009-08-10 | 連結具 |
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Publications (1)
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JP3155247U true JP3155247U (ja) | 2009-11-12 |
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ID=54859307
Family Applications (1)
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JP2009005671U Expired - Lifetime JP3155247U (ja) | 2009-08-10 | 2009-08-10 | 連結具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3155247U (ja) |
-
2009
- 2009-08-10 JP JP2009005671U patent/JP3155247U/ja not_active Expired - Lifetime
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