JP3154961B2 - 非線形流通部を備えたカテーテル - Google Patents

非線形流通部を備えたカテーテル

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JP3154961B2
JP3154961B2 JP28574497A JP28574497A JP3154961B2 JP 3154961 B2 JP3154961 B2 JP 3154961B2 JP 28574497 A JP28574497 A JP 28574497A JP 28574497 A JP28574497 A JP 28574497A JP 3154961 B2 JP3154961 B2 JP 3154961B2
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/10Balloon catheters
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/0021Catheters; Hollow probes characterised by the form of the tubing
    • A61M25/0023Catheters; Hollow probes characterised by the form of the tubing by the form of the lumen, e.g. cross-section, variable diameter

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、概して、カテーテ
ルに関するものであり、より詳細には、非線形流通部を
備えた、カテーテル、バルーン付きカテーテル、あるい
は、バルーンおよびガイドカテーテルアセンブリに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】カテ
ーテルは、医療処置を施すために、経皮経管動脈形成術
(percutaneoustransluminal coronary angioplastry)
や他の医療手術において使用されている。例えば、医
師は、動脈内の狭窄を広げるために、しばしばバルーン
付きカテーテルを使用する。この医療手術に際しては、
ガイドカテーテル内において使用し得るよう、しばし
ば、様々なサイズのバルーン付きカテーテルを必要とす
る。バルーン付きカテーテルおよびガイドカテーテルの
サイズは、通常、医療手術や処置領域までのアクセスに
依存する。
【0003】血管形成術に際しては、医師は、通常、迅
速なバルーン膨張を好む。そして、処置領域の視覚的確
認のための、また、医療処置の全体効率のための、バル
ーンおよびガイドカテーテルアセンブリを通しての対照
流体または類似物を、比較的高速度で流通させることを
要望する。バルーン付きカテーテルを迅速に膨張させる
ことの必要性、および、バルーンおよびガイドカテーテ
ルアセンブリを通して流体を比較的高速で流通させるこ
との必要性は、微小外科手術、神経外科手術、および、
従来の血管形成術における進歩とともに、重要さを増し
てきている。結局、より優秀な流体特性や機械的特性を
備えた、より細い、バルーン付きカテーテル、ガイドカ
テーテル、および、バルーンおよびガイドカテーテルア
センブリが要望されている。
【0004】バルーンおよびガイドカテーテルは、優れ
た機械的特性を必要とする。というのは、これらは、し
ばしば、生体のアクセスサイトからかなりの距離にわた
って押し込まれるからである。例えば、血管形成術に際
しては、カテーテルまたはバルーン付きカテーテルは、
ガイドカテーテルの管腔内に配置することができ、処置
領域に達するまで、多数の曲がりくねった動脈の中を、
その先端が、ガイドカテーテルの先端を超えて押し込ま
れる。カテーテルの操作のためには、通常、バルーン付
きカテーテルの基端部を比較的硬くし;バルーン付きカ
テーテルの先端部を比較的フレキシブルにし;カテーテ
ルシャフトを細い形状にする;ことを必要とする。
【0005】バルーン付きカテーテルがガイドカテーテ
ル内に配置された後においては、対照媒質、血液製品、
薬剤、治療剤、あるいは、他の製品を、動脈内に注入す
ることができる。
【0006】様々なタイプの、バルーンおよびガイドカ
テーテルが、商業的に入手可能である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、カテー
テルにおいて新規な非線形流通部を使用することによ
り、流体特性や機械的特性が全体的に改良された、カテ
ーテル、バルーン付きカテーテル、あるいは、バルーン
およびガイドカテーテルアセンブリを提供することであ
る。
【0008】カテーテルまたはバルーン付きカテーテル
においては、長さ方向軸の少なくとも一部に沿って先端
側に向けて膨張用管腔の流通断面積が、非線形的に減少
している。よって、有利には、相対的に大径の基端部シ
ャフトが得られ、これにより、バルーンおよびガイドカ
テーテルアセンブリを通しての流速を阻止することな
く、相対的に大きな基端押込性および硬さが得られ;ま
た、相対的に小径の先端部シャフトが得られ、これによ
り、相対的に大きなフレキシブルさが得られ;さらに、
比較的高速のバルーン膨張が得られる。
【0009】バルーンおよびガイドカテーテルアセンブ
リにおいては、長さ方向軸の少なくとも一部に沿って先
端側に向けて非線形的に流通断面積が増大していること
により、有利には、流体の流速が比較的に向上する。流
通断面積は、バルーン付きカテーテルの外面とガイドカ
テーテルの内面との間において形成され、そして、流通
部を形成するよう同延シャフトの長さ方向部分の少なく
とも一部に沿って延在している。
【0010】ステント搬送用カテーテル、照射用カテー
テル、超音波像形成カテーテル、あるいは、粥腫切除デ
バイスのような、他の治療用あるいは診断用デバイス
を、本発明と関連して使用することができる。
【0011】本発明のさらに他の目的および利点や、そ
の構成方法については、以下の説明により、当業者に
は、明瞭となるであろう。以下の説明は、好ましい実施
形態についてのみ図示しかつ説明しており、本発明を実
施するに際しての最良形態を例示しているに過ぎない。
本発明においては、他の異なる実施形態や構成方法も可
能であることは理解されるであろう。そして、詳細な点
は、本発明の範囲を逸脱することなく、様々な明かな観
点から変更することができる。したがって、図面および
説明は、本質を例示するためのものとして見なされるべ
きであって、本発明を限定するものではない。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を具現したバルー
ン付きカテーテルを示す断面図である。図2は、本発明
を具現したバルーンおよびガイドカテーテルアセンブリ
を示す断面図である。図3は、本発明に基づくものを含
む3つの異なるカテーテルに関して、膨張テストおよび
収縮テストを行った結果を示す図表である。図4は、本
発明に基づくものを含む3つの異なるカテーテルに関し
て、流速テストを行った結果を示す図表である。
【0013】図1および図2には、本発明によるバルー
ン付きカテーテル10の好ましい実施形態を示してい
る。図に示すように、実質的に一様な壁厚さを有してい
る長尺チューブ14は、バルーン18に対して連通状態
に連結されている。長尺チューブ14は、基端14aか
ら、長尺チューブ14のボディを通り、先端14bへと
延在している、非線形膨張管腔流通部16を有してい
る。バルーン付きカテーテル10あるいは図2に示すバ
ルーンおよびガイドカテーテルアセンブリ20において
は、膨張管腔流通部16あるいは流通部19は、それぞ
れの軸または同延の軸に沿って、例えば、円形、楕円
形、不規則形状、あるいは、組合せ形状といった、様々
な流通断面領域形状を有することができる。バルーン付
きカテーテル10またはバルーンおよびガイドカテーテ
ルアセンブリ20における膨張管腔流通部16は、全体
的に、カテーテルの長さに沿って先端側に向けて非線形
に細くなる形状とされている。
【0014】他の実施形態においては、バルーン付きカ
テーテル10は、先端部15bにおいてより小さな流通
断面積となるように、流通部16の基端部15aにおい
て、先端側に向けて非線形に小さくなる流通断面積を有
している。さらに他の実施形態においては、バルーン付
きカテーテル10は、先端部15bにおいてより小さな
外径となるように、基端部15aにおいて、長さ方向軸
に沿って非線形に小さくなる外径を有している。また別
の実施形態においては、長尺チューブ14は、長尺チュ
ーブ24内に、一部を挿入することができる。
【0015】他の実施形態においては、流通部16にお
ける流通断面積は、基端14aから測って、長さ方向の
約10%〜約60%の長さ部分において、非線形的に減
少することを停止することができる。その後において
は、流通部16における流通断面積は、残りの長さ方向
部分に沿っては、一定、線形傾斜、階段状、あるいは、
セグメントの組合せとすることができる。同様に、バル
ーンおよびガイドカテーテルアセンブリ20における流
通部19における流通断面積は、基端24aから測っ
て、長さ方向の約10%〜約60%の長さ部分におい
て、非線形的に増大することを停止することができる。
その後においては、流通断面積は、残りの同延軸に沿っ
ては、一定、線形傾斜、階段状、あるいは、セグメント
の組合せとすることができる。
【0016】本発明においては、「流通断面積」という
用語は、対照媒質または類似物が流通しているバルーン
およびガイドカテーテルアセンブリ内に形成されたすべ
ての横断面積を意味している。あるいは、流体または類
似物が流通しているカテーテル内に形成されたすべての
横断面積を意味している。本発明においては、「流通部
16」とは、カテーテルの長さ方向軸の少なくとも一部
に沿って延在している流通横断面を意味している。本発
明においては、「流通部19」とは、バルーンおよびガ
イドカテーテルアセンブリの長さ方向軸の少なくとも一
部に沿って延在している流通横断面を意味している。本
発明においては、「非線形」または「非線形的に」とい
う用語は、カテーテルまたはバルーンおよびガイドカテ
ーテルアセンブリの単位長さあたりに対して、流通横断
面積の変化割合が非一定または非一様であることを意味
している。本発明においては、「基端部15a」とは、
長尺チューブ14の基端側40%を意味しており、「先
端部15b」とは、長尺チューブ14の先端側40%を
意味しており、「基端部25c」とは、長尺チューブ2
4の基端側40%を意味しており、「先端部25d」と
は、長尺チューブ24の先端側40%を意味している。
【0017】バルーン付きカテーテル10、および、バ
ルーンおよびガイドカテーテルアセンブリ20は、オー
バーザワイヤ式、迅速交換式、あるいは、他のタイプの
カテーテルとすることができ、また、従来技術において
公知の材料および方法によって形成することができる。
バルーン付きカテーテル10、および、バルーンおよび
ガイドカテーテルアセンブリ20は、また、ガイドワイ
ヤ用管腔22を備えることができる。血管形成術用カテ
ーテルは、例えば、米国特許第5,425,712号お
よび第4,762,129号に開示されている。さら
に、診断カテーテルは、米国特許第5,403,292
号に開示されている。参照したすべての文献は、すべて
の目的のために全体が参考のためここに組み入れられ
る。
【0018】バルーン付きカテーテル10は、バルーン
18の基端部18aに対して連結される先端14bを有
している。流通部16は、バルーン18と連通してお
り、流体をバルーン18内へと流入させたり、流体をバ
ルーン18から流出させたり、することができる。長尺
チューブ14の先端14bのところにおけるバルーン1
8の基端部18aの連結は、好ましくは、熱的に、接着
により、レーザー接合により、あるいは、従来の機械的
または化学的手法によって、行われる。
【0019】典型的な、バルーン付きカテーテル10、
あるいは、バルーンおよびガイドカテーテルアセンブリ
20は、通常、基端部15a、25cの基端に連結され
たシリンジまたはハブアセンブリを備えることができ
る。シリンジまたはハブアセンブリは、バルーン18を
収縮させたり、対照媒質を注入したり、するために使用
することができる。例えば、シリンジプランジャが取り
外されたときには、まず、シリンジバレル内と流通部1
6の基端部15a内とに真空が形成される。バルーン用
流体、典型的には希釈された対照媒質が、最初に、流通
部16の基端部15aから流入することとなり、その
後、流体除去が先端側に継続され、バルーン18が収縮
される。バルーン18の収縮時には、ある量の流体が、
流通部16の基端部15aに向かう方向に、バルーン1
8から流出する。
【0020】一般に、膨張用管腔すなわち流通断面を通
過する際の流通速度は、流通抵抗によって除された圧力
に等しい。本発明においては、圧力は、本質的に一定で
あり、よって、カテーテルあるいは同延カテーテル長さ
方向軸に沿った流通抵抗を減少させて、これとともに、
流通部16、19を通しての流体の流通速度を、増大さ
せることができる。
【0021】一般に、流通抵抗は、流通断面積によって
除された流通長さに比例する。本発明においては、流通
長さは、本質的に一定である。したがって、流通断面積
が増加した際には、流体抵抗が、一般に減少して、流通
速度が増大する。
【0022】例えば、管腔の長さ全体にわたって比較的
一定の流通断面積を有する管腔に流入したある量の流体
は、一般に、管腔の長さ全体にわたって一定の抵抗を受
けることとなる。これに対して、管腔の長さ方向に沿っ
て非線形流通部を有する管腔に流入したある量の流体
は、管腔の長さ方向に沿って、しだいに低減する抵抗を
受けることとなる。
【0023】図3は、基端14aから先端14bへと向
かう流通部16において流通断面積が相対的に非線形に
減少しているバルーン付きカテーテル10に関してのテ
スト結果を示している。基端14aから先端14bへと
向かう流通部16において流通断面積が相対的に非線形
に減少し、かつ、基端14aの大きなものを使用した場
合のバルーン18の膨張時間および収縮時間の方が、相
対的に一定の流通断面積のものを使用した場合のバルー
ン18の膨張時間および収縮時間よりも、速かった。
【0024】バルーン付きカテーテル10における非線
形流通部16は、一般に、基端方向において、流通抵抗
の低減化をもたらす。また、バルーンおよびガイドカテ
ーテルアセンブリ20における非線形流通部19は、一
般に、先端方向において、流通抵抗の低減化をもたら
す。
【0025】バルーンおよびガイドカテーテルアセンブ
リ20の好ましい実施形態は、第2長尺チューブ24内
に配置された第1長尺チューブ14を備えている。バル
ーン付きカテーテル10は、典型的には膨張用流体流通
部16に対して流体が流入または流出する基端14aを
備えている。バルーンおよびガイドカテーテルアセンブ
リ20は、第2長尺チューブ24の内面23と第1長尺
チューブ14の外面27との間の流通部19に流体が流
入または流出する基端24aを備えている。第1長尺チ
ューブ14は、基端14aからバルーン18に接続かつ
連通した先端14bへと向けて延在している少なくとも
1つの膨張用管腔流通部16を備えている。
【0026】バルーンおよびガイドカテーテルアセンブ
リ20の好ましい実施形態においては、第2長尺チュー
ブ24は、長さ方向に沿って実質的に一定の内径および
外径を有している。
【0027】バルーンおよびガイドカテーテルアセンブ
リ20の非線形流通部19は、一般に、先端方向に向け
て相対的に増大化した流速を可能としていることが有利
である。典型的には、流体は、基端部25cから先端部
25dに向けて、シリンジによって圧力がかかった状態
で押し込まれる。圧力がかかった状態で、流体は、基端
部25cにおける流通部19内の比較的小さな流通断面
へと流入する。流体または対照媒質が流通部19を通っ
て先端側に移動する際には、一般に、抵抗は、流通断面
積が非線形的に先端側に向けて増大するにつれて、しだ
いに減少する。その結果、流体の流速が増大する。
【0028】バルーンおよびガイドカテーテルアセンブ
リ20の他の実施形態においては、流通断面積を、流通
部19における基端部25cから先端部25dに向けて
非線形的に減少させることができ、これにより、患者か
らの基端方向に向けての、相対的に大きな流体除去速度
あるいは血液除去速度をもたらすことができる。
【0029】バルーンおよびガイドカテーテルアセンブ
リ20においては、第1長尺チューブ14において、基
端部15aにおける外径から、長さ方向軸に沿って、先
端部15bにおけるより小径の外径へと、非線形的に減
少させることができる。
【0030】図4は、基端24aから先端24bに向け
て流通断面積が相対的に非線形に増大している流通部1
9を備えたバルーンおよびガイドカテーテルアセンブリ
20に関してのテスト結果を示している。
【0031】非線形的に増大する流通部19を使用し、
わずかに大径の基端14aとわずかに小径の先端14b
と非線形的に減少する流通部16と実質的に一様な厚さ
とされた壁17とを有するバルーン付きカテーテル10
を使用し、さらに、相対的に一定の内径を有する長尺チ
ューブ24を使用した場合の、バルーンおよびガイドカ
テーテルアセンブリ20を通しての流速は、同延カテー
テル軸に沿って相対的に一定の流通部を有するバルーン
およびガイドカテーテルアセンブリ20を使用した場合
と比較して、相対的に改良された。
【0032】4Fの基端14aと2.9Fの先端14b
とを有するバルーン付きカテーテル10を使用した場合
の、バルーンおよびガイドカテーテルアセンブリ20の
非線形増大流通部19を通しての流速は、相対的に一定
の3.1Fのバルーン付きカテーテルを使用した場合の
流速と、ほぼ同等であった。
【0033】3.5Fの基端14aと2.9Fの先端1
4bとを有するバルーン付きカテーテル10を使用した
場合の、バルーンおよびガイドカテーテルアセンブリ2
0の非線形増大流通部19を通しての流速は、相対的に
一定の3.1Fのバルーン付きカテーテルを使用した場
合の流速と比較して、相対的に改良された。
【0034】バルーン付きカテーテル10およびバルー
ンおよびガイドカテーテルアセンブリ20の各々は、実
質的に一様な厚さの壁17を有していることが好まし
い。他の実施形態においては、バルーン付きカテーテル
10の外形境界は、基端部15aの非線形流通部におけ
る最基端外表面ポイントと、先端部15bの非線形流通
部における最先端外表面ポイントと、の間に引かれ、バ
ルーン付きカテーテル10の長さ方向軸に対して、約1
゜〜約0.01゜の間の角度をなす仮想線により形成さ
れる角度により、相対的に規定することができる。さら
に他の実施形態においては、バルーン付きカテーテル1
0は、基端部15aから先端部15bに向けて一定の外
径を有することができる。別の実施形態においては、バ
ルーン付きカテーテル10は、流通部16において、長
さの始めの25%の部分内において少なくとも50%の
流通断面積の減少を有することができる。さらに別の実
施形態においては、バルーンおよびガイドカテーテルア
センブリ20は、基端14aから測って、長さ方向に沿
って先端側に向けて少なくとも20%増大する流通部1
9の流通断面積を有することができる。また別の実施形
態においては、バルーン付きカテーテル10は、流通部
16における流通断面積が、基端から測って、カテーテ
ルの長さ方向に沿って先端側に向けて少なくとも20%
減少することができる。なおも別の実施形態において
は、バルーン付きカテーテル10は、長さ方向軸に沿っ
た少なくとも一部分において先端側に非線形的に流通断
面積が減少し、かつ、その後、残りの長さ方向軸に沿っ
て実質的に一定のあるいは直線的に傾斜したあるいはス
テップ状の少なくとも1つの付加的な流通断面セグメン
トを有する、少なくとも1つの流通部16を有すること
ができる。他の実施形態においては、バルーンおよびガ
イドカテーテルアセンブリ20は、バルーンと、特別の
性能のために最適化された非線形流通部16、19付き
のガイドカテーテルと、を有するキットとすることがで
きる。
【0035】流通部16、19は、特別の用途のため
に、比較的大きなあるいは小さな流速をもたらすよう、
さらに加工することができる。また、バルーン付きカテ
ーテル10、および、バルーンおよびガイドカテーテル
アセンブリ20の他の実施形態においては、壁厚さや、
流通断面積、さらには、流通部16、19を、機械的目
的および流体的目的に適するよう、変化させることがで
きる。
【0036】バルーン付きカテーテル10、および、バ
ルーンおよびガイドカテーテルアセンブリ20の他の実
施形態においては、付加的な非線形流通部16、19
を、長尺チューブ14、24の内部に、外部に、あるい
は、ポートを通して、形成することができる。そして、
非線形流通部16、19における流通断面積を、第1長
尺チューブ14および第2長尺チューブ24の長さ方向
に沿って、それぞれ、変化させることができる。非線形
流通部16を備えた複数の管腔を、バルーン付きカテー
テル10の内部に、あるいは、外部に沿って、形成する
ことができる。また、複数の非線形流通部16、19、
および、管腔開口を、バルーンおよびガイドカテーテル
アセンブリ20内に設けることができる。複数の管腔
は、オーバーザワイヤ式の、迅速交換式の、および、ガ
イドカテーテルにおける様々なカテーテルにおいて、使
用することができる。
【0037】本発明の上記実施形態は、ただ単に原理を
述べたものであり、本発明を限定するものではない。こ
こで述べた本発明のさらなる修正は、当業者には可能で
あり、すべてのそのような修正は、添付した請求範囲に
よって規定される本発明の範囲内のものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具現したバルーン付きカテーテルを
示す断面図である。
【図2】 本発明を具現したバルーンおよびガイドカテ
ーテルアセンブリを示す断面図である。
【図3】 本発明に基づくものを含む3つの異なるカテ
ーテルに関して、膨張テストおよび収縮テストを行った
結果を示す図表である。
【図4】 本発明に基づくものを含む3つの異なるカテ
ーテルに関して、流速テストを行った結果を示す図表で
ある。
【符号の説明】
10 バルーン付きカテーテル(血管内カテーテル) 14 長尺チューブ 15a 基端部 15b 先端部16 流通部(管腔) 18 バルーン 19 流通部(管腔) 23 内表面 24 第2長尺チューブ 27 外表面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特許2528011(JP,B2) 特許2554950(JP,B2) 特表 平6−506124(JP,A) 国際公開96/1604(WO,A1) 国際公開91/9640(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 25/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)基端部(15a)および先端部
    (15b)を備える長尺チューブ(14)を具備してな
    り、 (b)前記長尺チューブ(14)は、外径を備えるとと
    もに、長さ方向部分を有しかつ流通断面積を形成するよ
    う構成された少なくとも1つの管腔(16)を備え、 (c)前記流通断面積は、前記少なくとも1つの管腔
    (16)の少なくとも一部において、非線形的に変化
    し、 (d)前記少なくとも1つの管腔(16)は、バルーン
    (18)と連通し、 前記長尺チューブ(14)の外径は、基端側における4
    0%の長さ部分において、非線形的に減少していること
    を特徴とする血管内カテーテル(10)。
  2. 【請求項2】 前記流通断面積は、基端から測って前記
    管腔(16)の長さ方向部分の始めの25%内におい
    て、少なくとも50%減少することを特徴とする請求項
    1記載の血管内カテーテル。
  3. 【請求項3】 前記流通断面積は、先端側に向けて非線
    形的に減少することを特徴とする請求項1記載の血管内
    カテーテル。
  4. 【請求項4】 前記流通断面積は、基端から測って前記
    管腔(16)の長さ方向部分の10%〜60%のところ
    に至るまで、先端側に向けて非線形的に減少することを
    特徴とする請求項1記載の血管内カテーテル。
  5. 【請求項5】 前記流通断面積は、軸方向の単位長さあ
    たり、非一様にあるいは非一定に変化することを特徴と
    する請求項1記載の血管内カテーテル。
  6. 【請求項6】 前記流通断面積は、長さ方向に沿って先
    端側に向けて少なくとも20%減少することを特徴とす
    る請求項1記載の血管内カテーテル。
  7. 【請求項7】 前記流通断面積は、円形、環状、楕円
    形、および、不規則形状からなるグループの中から選択
    された形状を有していることを特徴とする請求項1記載
    の血管内カテーテル。
  8. 【請求項8】 さらに、長さ方向部分と少なくとも1つ
    の管腔(19)と内表面(23)とを備えた第2長尺チ
    ューブ(24)を具備し、 前記第1長尺チューブ(14)は、該第1長尺チューブ
    (14)の外表面(27)と前記第2長尺チューブ(2
    4)の内表面(23)との間において第2流通断面積を
    形成している前記第2長尺チューブ(24)の前記管腔
    (19)の内部に、少なくとも一部が配置されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の血管内カテーテル。
  9. 【請求項9】 前記第1および第2流通断面積は、軸方
    向の単位長さあたり、非一様にあるいは非一定に変化す
    ることを特徴とする請求項8記載の血管内カテーテル。
  10. 【請求項10】 (a)基端部(15a)および先端部
    (15b)を備える長尺チューブ(14)を具備してな
    り、 (b)前記長尺チューブ(14)は、外径を備えるとと
    もに、長さ方向部分を有しかつ流通断面積を形成するよ
    う構成された少なくとも1つの管腔(16)を備え、 (c)前記流通断面積は、前記少なくとも1つの管腔
    (16)の少なくとも一部において、非線形的に変化
    し、 (d)前記少なくとも1つの管腔(16)は、バルーン
    (18)と連通し、 前記流通断面積は、基端から測って前記管腔(16)の
    長さ方向部分の10%〜60%のところに至るまで、先
    端側に向けて非線形的に減少することを特徴とする血管
    内カテーテル(10)。
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