JP3154510B2 - マニピュレータの制御装置 - Google Patents
マニピュレータの制御装置Info
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- JP3154510B2 JP3154510B2 JP13003291A JP13003291A JP3154510B2 JP 3154510 B2 JP3154510 B2 JP 3154510B2 JP 13003291 A JP13003291 A JP 13003291A JP 13003291 A JP13003291 A JP 13003291A JP 3154510 B2 JP3154510 B2 JP 3154510B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマニピュレータの制御装
置に係り、特にアーム先端にマニピュレータを操作する
操作レバーを備えたマニピュレータの制御装置に関す
る。
置に係り、特にアーム先端にマニピュレータを操作する
操作レバーを備えたマニピュレータの制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、マスターアームとの間に間隔
を隔ててマスターアームと類似した機構のスレーブアー
ムを設置し、マスターアームとスレーブアームとを伝達
手段で連結したマニピュレータが知られている。このマ
ニピュレータによれば、マスターアームの操作が伝達手
段を介してスレーブアームに忠実に伝達されると共に、
これに力感知機能を付加することによりマスターアーム
の操作に応じてスレーブアームによってワークに加えら
れた力が、マスターアームにフィードバックされること
により操作者が手で行うと同様な作業感覚を得ることが
できる。
を隔ててマスターアームと類似した機構のスレーブアー
ムを設置し、マスターアームとスレーブアームとを伝達
手段で連結したマニピュレータが知られている。このマ
ニピュレータによれば、マスターアームの操作が伝達手
段を介してスレーブアームに忠実に伝達されると共に、
これに力感知機能を付加することによりマスターアーム
の操作に応じてスレーブアームによってワークに加えら
れた力が、マスターアームにフィードバックされること
により操作者が手で行うと同様な作業感覚を得ることが
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
マスタースレーブ式のマニピュレータは、スレーブアー
ムがマスターアームによって遠隔操作されるものである
ため、釘打、ボルト締め等のように操作者が直接ワーク
に対して作業を行う必要がある場合には、操作者がワー
クの位置する場所まで移動するかまたはマニピュレータ
を操作する操作者とは別に他の作業員を必要とする、と
いう問題があった。
マスタースレーブ式のマニピュレータは、スレーブアー
ムがマスターアームによって遠隔操作されるものである
ため、釘打、ボルト締め等のように操作者が直接ワーク
に対して作業を行う必要がある場合には、操作者がワー
クの位置する場所まで移動するかまたはマニピュレータ
を操作する操作者とは別に他の作業員を必要とする、と
いう問題があった。
【0004】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、マニピュレータを操作する操作者がワーク
に対して直接作業を行えると共に、操作者が希望する力
で希望する方向にエンドエフェクタを動作させることが
できるマニピュレータの制御装置を提供することを目的
とする。
れたもので、マニピュレータを操作する操作者がワーク
に対して直接作業を行えると共に、操作者が希望する力
で希望する方向にエンドエフェクタを動作させることが
できるマニピュレータの制御装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、マニピュレータの各関節を駆動する駆動手
段と、マニピュレータのアーム先端に取付けられると共
に操作者の操作力に応じた動作指令を出力する動作指令
出力手段と、アーム先端に取付けられたエンドエフェク
タが外部環境から受ける力を検出する力検出手段と、エ
ンドエフェクタの動作の主方向及び前記操作力に対する
エンドエフェクタのワークへの押付力の倍率を設定する
ための設定手段と、前記動作指令、前記力検出手段出力
及び前記設定手段に設定された内容に基づいて、操作者
がマニピュレータの操作を行う際にエンドエフェクタが
設定された倍率の押付力で設定された主方向に動作する
ように前記駆動手段を制御する制御手段と、を含んで構
成したものである。
に本発明は、マニピュレータの各関節を駆動する駆動手
段と、マニピュレータのアーム先端に取付けられると共
に操作者の操作力に応じた動作指令を出力する動作指令
出力手段と、アーム先端に取付けられたエンドエフェク
タが外部環境から受ける力を検出する力検出手段と、エ
ンドエフェクタの動作の主方向及び前記操作力に対する
エンドエフェクタのワークへの押付力の倍率を設定する
ための設定手段と、前記動作指令、前記力検出手段出力
及び前記設定手段に設定された内容に基づいて、操作者
がマニピュレータの操作を行う際にエンドエフェクタが
設定された倍率の押付力で設定された主方向に動作する
ように前記駆動手段を制御する制御手段と、を含んで構
成したものである。
【0006】
【作用】本発明の動作指令出力手段は、マニピュレータ
のアーム先端に取付けられており、操作者の操作力に応
じた動作指令を出力する。このように動作指令出力手段
がマニピュレータのアーム先端に取付けられているた
め、マニピュレータ操作者はマニピュレータを操作する
位置でワークに対しても作業を行うことができる。力検
出手段は、アーム先端に取付けられたエンドエフェクタ
が外部環境から受ける力を検出する。本発明には、設定
手段が設けられており、この設定手段によってエンドエ
フェクタの動作の主方向及び前記操作力に対するエンド
エフェクタのワークへの押付力の倍率を設定することが
できる。制御手段は、動作指令出力手段から出力された
動作指令、力検出手段によって検出されたエンドエフェ
クタが外部環境から受ける力、及び、設定手段に設定さ
れた内容に基づいて、操作者がマニピュレータの操作を
行う際にエンドエフェクタが設定された倍率の押付力で
かつ設定された方向に動作するように、マニピュレータ
の各関節を駆動する駆動手段を制御する。このように、
操作者がマニピュレータの操作を行う際にエンドエフェ
クタが設定された倍率の押付力で設定された主方向に動
作されるため、操作者の癖や熟練度等によって操作者が
意図した動作指令を与えることができない場合であって
も、設定手段に設定された内容に一致するようにマニピ
ュレータが駆動されるため、作業を迅速にかつ正確に行
うことができ操作性の良いマニピュレータを提供するこ
とができる。
のアーム先端に取付けられており、操作者の操作力に応
じた動作指令を出力する。このように動作指令出力手段
がマニピュレータのアーム先端に取付けられているた
め、マニピュレータ操作者はマニピュレータを操作する
位置でワークに対しても作業を行うことができる。力検
出手段は、アーム先端に取付けられたエンドエフェクタ
が外部環境から受ける力を検出する。本発明には、設定
手段が設けられており、この設定手段によってエンドエ
フェクタの動作の主方向及び前記操作力に対するエンド
エフェクタのワークへの押付力の倍率を設定することが
できる。制御手段は、動作指令出力手段から出力された
動作指令、力検出手段によって検出されたエンドエフェ
クタが外部環境から受ける力、及び、設定手段に設定さ
れた内容に基づいて、操作者がマニピュレータの操作を
行う際にエンドエフェクタが設定された倍率の押付力で
かつ設定された方向に動作するように、マニピュレータ
の各関節を駆動する駆動手段を制御する。このように、
操作者がマニピュレータの操作を行う際にエンドエフェ
クタが設定された倍率の押付力で設定された主方向に動
作されるため、操作者の癖や熟練度等によって操作者が
意図した動作指令を与えることができない場合であって
も、設定手段に設定された内容に一致するようにマニピ
ュレータが駆動されるため、作業を迅速にかつ正確に行
うことができ操作性の良いマニピュレータを提供するこ
とができる。
【0007】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。図1に示すように本実施例のマニピュレータ
は、第1アーム10及び第2アーム12を備えたアーム
と、アーム先端に取付けられたエンドエフェクタ25と
を備えている。第1アーム10の一端は基台14に回転
可能に取付けられ、第1アーム10の他端は第2アーム
12の一端と回転可能に連結されている。第1アーム1
0と基台14との連結部、即ち関節には、第1アーム1
0をこの関節を中心に回動させるモーター等で構成され
た第1アーム用アクチュエータ16が取付けられてい
る。また、第1アーム10と第2アーム12との連結
部、即ち関節には、この関節を中心に第2アーム12を
回動させるための第2アーム用アクチュエータ18が取
付けられている。
説明する。図1に示すように本実施例のマニピュレータ
は、第1アーム10及び第2アーム12を備えたアーム
と、アーム先端に取付けられたエンドエフェクタ25と
を備えている。第1アーム10の一端は基台14に回転
可能に取付けられ、第1アーム10の他端は第2アーム
12の一端と回転可能に連結されている。第1アーム1
0と基台14との連結部、即ち関節には、第1アーム1
0をこの関節を中心に回動させるモーター等で構成され
た第1アーム用アクチュエータ16が取付けられてい
る。また、第1アーム10と第2アーム12との連結
部、即ち関節には、この関節を中心に第2アーム12を
回動させるための第2アーム用アクチュエータ18が取
付けられている。
【0008】また、基台14にはアームを旋回させるた
めの旋回用アクチュエータ32が取付けられている。
めの旋回用アクチュエータ32が取付けられている。
【0009】第1アーム10と平行に、一端が基台14
に回転可能に取付けられかつ他端が連結部材21に回転
可能に取付けられた姿勢一定制御用リンク20が設けら
れている。また第2アーム12と平行に一端が連結部材
21に回転可能に取付けられた姿勢一定制御用リンク2
0が設けられている。第2アーム12と姿勢一定制御用
リンク20との先端部にはセンサ取付箱22が取付けら
れている。第2アーム12と姿勢一定制御用リンク2
0、第1アーム10と姿勢一定制御用リンク20とによ
ってそれぞれ平行リンクが構成されているためセンサ取
付箱22は姿勢をかえることなくX、Y、Z軸方向に移
動することができる。
に回転可能に取付けられかつ他端が連結部材21に回転
可能に取付けられた姿勢一定制御用リンク20が設けら
れている。また第2アーム12と平行に一端が連結部材
21に回転可能に取付けられた姿勢一定制御用リンク2
0が設けられている。第2アーム12と姿勢一定制御用
リンク20との先端部にはセンサ取付箱22が取付けら
れている。第2アーム12と姿勢一定制御用リンク2
0、第1アーム10と姿勢一定制御用リンク20とによ
ってそれぞれ平行リンクが構成されているためセンサ取
付箱22は姿勢をかえることなくX、Y、Z軸方向に移
動することができる。
【0010】センサ取付箱22の前面にはエンドエフェ
クタ25が外部環境から受ける力をX、Y、Z軸方向の
3分力に分解して検出する環境用力センサ24を介して
エンドエフェクタ25が取付けられている。また、セン
サ取付箱22の側面には図2にも示すように操作レバー
28に作用する操作力をX、Y、Z軸方向の3分力に分
解して検出する操作用力センサ26が取付けられてい
る。また、センサ取付箱22の底面には、エンドエフェ
クタ25の動作の主方向、操作レバー28に作用する操
作力とエンドエフェクタ25のワークに対する押付力と
の倍率を設定するための設定装置30が取付けられてい
る。
クタ25が外部環境から受ける力をX、Y、Z軸方向の
3分力に分解して検出する環境用力センサ24を介して
エンドエフェクタ25が取付けられている。また、セン
サ取付箱22の側面には図2にも示すように操作レバー
28に作用する操作力をX、Y、Z軸方向の3分力に分
解して検出する操作用力センサ26が取付けられてい
る。また、センサ取付箱22の底面には、エンドエフェ
クタ25の動作の主方向、操作レバー28に作用する操
作力とエンドエフェクタ25のワークに対する押付力と
の倍率を設定するための設定装置30が取付けられてい
る。
【0011】図3に示すように、設定装置30は、操作
用力センサ26の動作の主方向を設定するための動作主
方向設定スイッチ34、操作力に対する押付力の倍率を
設定するための押付力倍率設定用ボリューム38が設け
られている。動作主方向設定スイッチ34には、X方
向、Y方向、Z方向及び解除の表示があり、つまみをい
ずれかの表示に一致させることによって動作の主方向を
設定したりこの設定を解除することができる。また、押
付力倍率設定用ボリューム38のつまみを回転させるこ
とによって操作力に対する押付力の倍率を変更すること
ができる。
用力センサ26の動作の主方向を設定するための動作主
方向設定スイッチ34、操作力に対する押付力の倍率を
設定するための押付力倍率設定用ボリューム38が設け
られている。動作主方向設定スイッチ34には、X方
向、Y方向、Z方向及び解除の表示があり、つまみをい
ずれかの表示に一致させることによって動作の主方向を
設定したりこの設定を解除することができる。また、押
付力倍率設定用ボリューム38のつまみを回転させるこ
とによって操作力に対する押付力の倍率を変更すること
ができる。
【0012】図4はマニピュレータを制御する制御装置
48をロボット、操作者及び環境に関連させて示すもの
で、この制御装置48は環境用力センサ24出力Fe に
ゲインKe を乗算することによって位置検出値Xe を出
力する環境用コントローラ42と、操作用力センサ26
の出力Fh にゲインKh を乗算することによって位置指
令値Xh を出力する操作用コントローラ40とを備えて
いる。操作用コントローラ40及び環境用コントローラ
42の出力端は操作用コントローラ40出力から環境用
コントローラ42出力を減算した差Xを出力する減算器
44に接続されている。減算器44はサーボアンプ46
を介してマニピュレータの各関節に設けられたアクチュ
エータに接続されている。また、操作用コントローラ4
0及び環境用コントローラ42には設定装置30が接続
されている。
48をロボット、操作者及び環境に関連させて示すもの
で、この制御装置48は環境用力センサ24出力Fe に
ゲインKe を乗算することによって位置検出値Xe を出
力する環境用コントローラ42と、操作用力センサ26
の出力Fh にゲインKh を乗算することによって位置指
令値Xh を出力する操作用コントローラ40とを備えて
いる。操作用コントローラ40及び環境用コントローラ
42の出力端は操作用コントローラ40出力から環境用
コントローラ42出力を減算した差Xを出力する減算器
44に接続されている。減算器44はサーボアンプ46
を介してマニピュレータの各関節に設けられたアクチュ
エータに接続されている。また、操作用コントローラ4
0及び環境用コントローラ42には設定装置30が接続
されている。
【0013】操作用コントローラ40は、図5に示すよ
うに、操作用力センサ26で検出されたX軸方向分力F
hxをゲインKhxで増幅してX軸方向の位置指令Xを出力
する増幅器50、Y軸方向分力FhyにゲインKhyを乗算
してY軸方向の位置指令Yを出力する増幅器52、及び
Z軸方向分力FhzにゲインKhzを乗算してZ軸方向の位
置指令Zを出力する増幅器54を備えている。ゲインK
hx、Khy、KhzはゲインKh をX、Y、Z軸方向に分解
したときの成分である。またこれらの増幅器のゲインK
hx、Khy、Khzは設定装置30の動作主方向設定スイッ
チ34の設定に応じて変更される。増幅器50、増幅器
52、増幅器54は変換回路56に接続されている。こ
の変換回路56は、位置指令X、Y、Zを用いてヤコビ
行列を利用した周知の変換方法によって第1アーム用ア
クチュエータ16、第2アーム用アクチュエータ18及
び旋回用アクチュエータ32の各関節での指令値、即ち
目標角度θ1、θ2及びθ3を演算して出力する。
うに、操作用力センサ26で検出されたX軸方向分力F
hxをゲインKhxで増幅してX軸方向の位置指令Xを出力
する増幅器50、Y軸方向分力FhyにゲインKhyを乗算
してY軸方向の位置指令Yを出力する増幅器52、及び
Z軸方向分力FhzにゲインKhzを乗算してZ軸方向の位
置指令Zを出力する増幅器54を備えている。ゲインK
hx、Khy、KhzはゲインKh をX、Y、Z軸方向に分解
したときの成分である。またこれらの増幅器のゲインK
hx、Khy、Khzは設定装置30の動作主方向設定スイッ
チ34の設定に応じて変更される。増幅器50、増幅器
52、増幅器54は変換回路56に接続されている。こ
の変換回路56は、位置指令X、Y、Zを用いてヤコビ
行列を利用した周知の変換方法によって第1アーム用ア
クチュエータ16、第2アーム用アクチュエータ18及
び旋回用アクチュエータ32の各関節での指令値、即ち
目標角度θ1、θ2及びθ3を演算して出力する。
【0014】環境用コントローラ42は、図5に示すよ
うに、環境用力センサ24で検出されたX軸方向分力F
exをゲインKexで増幅してX軸方向の位置検出値X’を
出力する増幅器42A、Y軸方向分力FeyにゲインKey
を乗算してY軸方向の位置検出値Y’を出力する増幅器
42B、及びZ軸方向分力FezにゲインKezを乗算して
Z軸方向の位置検出値Z’を出力する増幅器42Cを備
えている。ゲインKex、Key、KezはゲインKe をX、
Y、Z軸方向に分解したときの成分である。またこれら
の増幅器のゲインKex、Key、Kezは設定装置30の押
付力倍率設定用ボリューム38で設定された押付力の倍
率に応じて変更される。増幅器42A、増幅器42B、
増幅器42Cは変換回路43に接続されている。この変
換回路43は、位置検出値X' 、Y’、Z’を用いてヤ
コビ行列を利用した周知の変換方法によって第1アーム
用アクチュエータ16、第2アーム用アクチュエータ1
8及び旋回用アクチュエータ32の各関節での位置検出
値Xex、Xey、XeZを演算して出力する。
うに、環境用力センサ24で検出されたX軸方向分力F
exをゲインKexで増幅してX軸方向の位置検出値X’を
出力する増幅器42A、Y軸方向分力FeyにゲインKey
を乗算してY軸方向の位置検出値Y’を出力する増幅器
42B、及びZ軸方向分力FezにゲインKezを乗算して
Z軸方向の位置検出値Z’を出力する増幅器42Cを備
えている。ゲインKex、Key、KezはゲインKe をX、
Y、Z軸方向に分解したときの成分である。またこれら
の増幅器のゲインKex、Key、Kezは設定装置30の押
付力倍率設定用ボリューム38で設定された押付力の倍
率に応じて変更される。増幅器42A、増幅器42B、
増幅器42Cは変換回路43に接続されている。この変
換回路43は、位置検出値X' 、Y’、Z’を用いてヤ
コビ行列を利用した周知の変換方法によって第1アーム
用アクチュエータ16、第2アーム用アクチュエータ1
8及び旋回用アクチュエータ32の各関節での位置検出
値Xex、Xey、XeZを演算して出力する。
【0015】ここで、位置検出値Xe (Xex、Xey、X
eZ)、位置指令値Xh (θ1 、θ2 、θ3 )、減算器4
4出力X及び操作力Fh は図4から次の(1)〜(4)
式に示すようになる。この(1)〜(4)式に基づいて
エンドエフェクタがワークと接触するときの押付力Fe
と操作力Fh との比Fe /Fh を求めると(5)式に示
すようになる。
eZ)、位置指令値Xh (θ1 、θ2 、θ3 )、減算器4
4出力X及び操作力Fh は図4から次の(1)〜(4)
式に示すようになる。この(1)〜(4)式に基づいて
エンドエフェクタがワークと接触するときの押付力Fe
と操作力Fh との比Fe /Fh を求めると(5)式に示
すようになる。
【0016】 Xe =Ke ・Fe ……(1) Xh =Kh ・Fh ……(2) X =Xh −Xe ……(3) Fh =R・X ……(4) R:ロボットの特性で定まる定数
【0017】
【数1】
【0018】この(5)式から理解されるようにゲイン
KeまたはゲインKhを変更することによって操作力の倍
率Fe/Fhを変更することができる。即ち、ゲインKh
とゲインKeを設定すると任意の操作力の倍率Fe/Fh
を得ることができる。例えば、ゲインKhを一定にして
ゲインKeを大きくすると倍率は小さくなり、ゲインKe
を小さくすると倍率は大きくなる。操作者の癖や熟練度
により任意に倍率Fe/Fhを選択すれば、使いやすい操
作性の良いマニピュレータになる。また、操作力Fhと
押付力Feの関係を自由に選択できることから図7に示
すように操作力Fhと押付力Feとの関係を曲線aまたは
曲線bのように任意設定することが可能になり、操作者
の癖や熟練度によりさまざまな曲線を持たせることがで
きる。
KeまたはゲインKhを変更することによって操作力の倍
率Fe/Fhを変更することができる。即ち、ゲインKh
とゲインKeを設定すると任意の操作力の倍率Fe/Fh
を得ることができる。例えば、ゲインKhを一定にして
ゲインKeを大きくすると倍率は小さくなり、ゲインKe
を小さくすると倍率は大きくなる。操作者の癖や熟練度
により任意に倍率Fe/Fhを選択すれば、使いやすい操
作性の良いマニピュレータになる。また、操作力Fhと
押付力Feの関係を自由に選択できることから図7に示
すように操作力Fhと押付力Feとの関係を曲線aまたは
曲線bのように任意設定することが可能になり、操作者
の癖や熟練度によりさまざまな曲線を持たせることがで
きる。
【0019】次に、図8のガラス板等の板状ワーク48
を天井と床との間を通って壁方向へ接近させる場合を例
にとって本実施例の動作を説明する。まず板状ワークを
Y軸方向に移動するため、動作主方向設定スイッチ34
のつまみをY方向に設定し、押付力倍率設定用ボリュー
ム38によって押付力の倍率を設定する。これによっ
て、ゲインKhyは押付力の倍率によって定まる大きな値
になりかつゲインKhx、Khzは小さな値になる。また、
壁へ押付けるため、設定された倍率によってゲインKey
は大きく、ゲインKex、Kezは小さくなる。次に、操作
レバー28を握ってエンドエフェクタ25をY軸方向に
移動させる。このとき操作レバー28に作用する操作力
は操作用力センサ26によってX、Y、Z方向の分力と
して検出される。増幅器52のゲインKhyは大きな値で
あり、増幅器50及び増幅器54のゲインKhx、Khzは
小さな値であるため、位置指令Yは操作力のY軸方向の
分力FhyとゲインKhyとの積で表される大きな値にな
り、X方向の位置指令値及びZ軸方向の位置指令値は0
に近い小さな値になる。従って操作者の熟練度等によっ
て操作レバーがZ軸方向またはX軸方向に振動しながら
Y軸方向に移動された場合であってもZ軸方向またはX
軸方向に作用する操作力による位置指令はほとんど0の
値になるためエンドエフェクタ25がZ軸方向またはX
軸方向に振動するのが防止され、Y軸方向へのみ移動さ
れる。板状ワークが、壁に接触すると動作主方向切換用
スイッチ34によって設置された押付方向に、押付力倍
率設定用ボリューム38で設定された押付力の倍率(ゲ
インKeyの大きさによって定まる)に応じた押付力が得
られるため板状ワークの材質に応じた押付力で板状ワー
クを壁に押付けることができ、板状ワークの破損を防止
することができる。
を天井と床との間を通って壁方向へ接近させる場合を例
にとって本実施例の動作を説明する。まず板状ワークを
Y軸方向に移動するため、動作主方向設定スイッチ34
のつまみをY方向に設定し、押付力倍率設定用ボリュー
ム38によって押付力の倍率を設定する。これによっ
て、ゲインKhyは押付力の倍率によって定まる大きな値
になりかつゲインKhx、Khzは小さな値になる。また、
壁へ押付けるため、設定された倍率によってゲインKey
は大きく、ゲインKex、Kezは小さくなる。次に、操作
レバー28を握ってエンドエフェクタ25をY軸方向に
移動させる。このとき操作レバー28に作用する操作力
は操作用力センサ26によってX、Y、Z方向の分力と
して検出される。増幅器52のゲインKhyは大きな値で
あり、増幅器50及び増幅器54のゲインKhx、Khzは
小さな値であるため、位置指令Yは操作力のY軸方向の
分力FhyとゲインKhyとの積で表される大きな値にな
り、X方向の位置指令値及びZ軸方向の位置指令値は0
に近い小さな値になる。従って操作者の熟練度等によっ
て操作レバーがZ軸方向またはX軸方向に振動しながら
Y軸方向に移動された場合であってもZ軸方向またはX
軸方向に作用する操作力による位置指令はほとんど0の
値になるためエンドエフェクタ25がZ軸方向またはX
軸方向に振動するのが防止され、Y軸方向へのみ移動さ
れる。板状ワークが、壁に接触すると動作主方向切換用
スイッチ34によって設置された押付方向に、押付力倍
率設定用ボリューム38で設定された押付力の倍率(ゲ
インKeyの大きさによって定まる)に応じた押付力が得
られるため板状ワークの材質に応じた押付力で板状ワー
クを壁に押付けることができ、板状ワークの破損を防止
することができる。
【0020】また、図9に示すようにエンドエフェクタ
としてグラインダー50を取付けた場合においても、グ
ラインダー50を対象物に押し当ててグラインディング
するときに操作者の熟練度、対象物52の材質、グライ
ンディング量から適切な押付け力の倍率を自由に設定で
きるため作業が早く正確に行え操作性の良いマニピュレ
ータとなる。
としてグラインダー50を取付けた場合においても、グ
ラインダー50を対象物に押し当ててグラインディング
するときに操作者の熟練度、対象物52の材質、グライ
ンディング量から適切な押付け力の倍率を自由に設定で
きるため作業が早く正確に行え操作性の良いマニピュレ
ータとなる。
【0021】なお、上記ではFe/Fhが線形である例に
ついて説明したが、第10図に示すように操作力と押付
力との関係を非線型に設定できる表示または設定パネル
60に置換えて設定するようにしても良い。さらに、上
記では動作主方向設定スイッチ34、押付力倍率設定用
ボリューム38を用いた例について説明したが、図11
に示すように、動作主方向設定スイッチ34に変えて
X、Y、Z軸各方向のゲインKhx、Khy、Khzをそれぞ
れ任意に設定できるボリューム62、押付力倍率設定用
ボリューム38に代えてゲインKex、Key、Kezをそれ
ぞれ任意に設定できるボリューム64を設けても良い。
ついて説明したが、第10図に示すように操作力と押付
力との関係を非線型に設定できる表示または設定パネル
60に置換えて設定するようにしても良い。さらに、上
記では動作主方向設定スイッチ34、押付力倍率設定用
ボリューム38を用いた例について説明したが、図11
に示すように、動作主方向設定スイッチ34に変えて
X、Y、Z軸各方向のゲインKhx、Khy、Khzをそれぞ
れ任意に設定できるボリューム62、押付力倍率設定用
ボリューム38に代えてゲインKex、Key、Kezをそれ
ぞれ任意に設定できるボリューム64を設けても良い。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、エ
ンドエフェクタの動作の主方向及びエンドエフェクタと
ワークとの押付力を設定できるようにしたため、マニピ
ュレータを操作者が直接ワークに対して作業を行うこと
ができると共にマニピュレータの操作性を向上すること
ができる、という効果が得られる。
ンドエフェクタの動作の主方向及びエンドエフェクタと
ワークとの押付力を設定できるようにしたため、マニピ
ュレータを操作者が直接ワークに対して作業を行うこと
ができると共にマニピュレータの操作性を向上すること
ができる、という効果が得られる。
【図1】本発明のマニピュレータの概略図である。
【図2】第2アームの先端部の斜視図である。
【図3】図2の拡大図である。
【図4】制御装置と環境、ロボット、操作者の関係を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図5】操作用コントローラのブロック図である。
【図6】ゲインKh と操作力の倍率Fe /Fh との関係
を示す線図である。
を示す線図である。
【図7】操作力と押付力との関係を示す線図である。
【図8】天井と床との間隙を通してワークを壁に押付け
る使用例を説明するための概略図である。
る使用例を説明するための概略図である。
【図9】対象物をグラインダーでグラインディングする
使用例を説明するための概略図である。
使用例を説明するための概略図である。
【図10】操作力と接触とが非線型の場合の表示パネル
の概略図である。
の概略図である。
【図11】設定装置の他の例を示す斜視図である。
10 第1アーム 12 第2アーム 14 基台 16 第1アーム用アクチュエータ 18 第2アーム用アクチュエータ 20 姿勢一定制御リンク 21 連結部材 24 環境用力センサ 25 エンドエフェクタ 26 操作用力センサ 28 操作レバー 30 設定装置 32 旋回用アクチュエータ 34 動作主方向設定スイッチ 38 押付力倍率設定用ボリューム 40 操作用コントローラ 42 環境用コントローラ 44 減算器 46 サーボアンプ 48 制御装置 50 増幅器 52 増幅器 54 ゲイン設定用ボリューム 56 変換回路 60 設定パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 貴志 東京都江東区南砂二丁目5番14号 株式 会社竹中工務店 技術研究所内 (72)発明者 福田 敏男 東京都新宿区原町1−16牛込ハイマンシ ョン303 (72)発明者 大坪 和彦 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松 製作所メカトロニクス研究所内 (72)発明者 上原 和雄 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松 製作所メカトロニクス研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−29292(JP,A) 特開 昭63−89278(JP,A) 特開 平2−292193(JP,A) 特開 昭62−19388(JP,A) 特開 昭58−10485(JP,A) 特開 昭63−200983(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 1/02 B25J 13/02 B25J 17/00
Claims (1)
- 【請求項1】 マニピュレータの各関節を駆動する駆動
手段と、 マニピュレータのアーム先端に取付けられると共に操作
者の操作力に応じた動作指令を出力する動作指令出力手
段と、 アーム先端に取付けられたエンドエフェクタが外部環境
から受ける力を検出する力検出手段と、 エンドエフェクタの動作の主方向及び前記操作力に対す
るエンドエフェクタのワークへの押付力の倍率を設定す
るための設定手段と、 前記動作指令、前記力検出手段出力及び前記設定手段に
設定された内容に基づいて、操作者がマニピュレータの
操作を行う際にエンドエフェクタが設定された倍率の押
付力で設定された主方向に動作するように前記駆動手段
を制御する制御手段と、 を含むマニピュレータの制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13003291A JP3154510B2 (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | マニピュレータの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13003291A JP3154510B2 (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | マニピュレータの制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04354685A JPH04354685A (ja) | 1992-12-09 |
JP3154510B2 true JP3154510B2 (ja) | 2001-04-09 |
Family
ID=15024463
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13003291A Expired - Fee Related JP3154510B2 (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | マニピュレータの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3154510B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4578809B2 (ja) * | 2004-01-08 | 2010-11-10 | 本田技研工業株式会社 | アシスト搬送装置 |
JP4530672B2 (ja) * | 2004-01-08 | 2010-08-25 | 本田技研工業株式会社 | アシスト搬送装置 |
EP1642693A1 (en) * | 2003-06-25 | 2006-04-05 | HONDA MOTOR CO., Ltd. | Assist transportation method and device |
JP4578808B2 (ja) * | 2004-01-08 | 2010-11-10 | 本田技研工業株式会社 | アシスト搬送装置 |
JP2009028893A (ja) * | 2007-06-29 | 2009-02-12 | Shin Meiwa Ind Co Ltd | マニピュレータおよびそれを複数備えたパワーアシスト装置 |
-
1991
- 1991-05-31 JP JP13003291A patent/JP3154510B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04354685A (ja) | 1992-12-09 |
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