JP3154486U - 圧力鍋 - Google Patents

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伊藤 圭一
圭一 伊藤
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Abstract

【課題】視覚的に安全性を確認でき、誤使用を回避することができる圧力鍋を提供する。【解決手段】スライダー部は、フロート30を係脱自在に係合する係合部42を有する基体41と、基体より下方に形成されると共に、その前部の押圧部で蓋パッキンを押動可能とした樋体45と、樋体の後部より垂設した脚部とを有する大スライダー40と、大スライダーの樋体に、樋体とは独立して摺動可能にバネ54を配設し、前部に蓋パッキンを押動するようにする。又、大スライダーの押圧部と併設した押圧部46を有し、下部に脚部を垂設した小スライダー50と大スライダーの後部には、蓋取っ手の上面または側面に設けられた溝部内を前後方向に手動操作して移動される操作レバー60を備え、小スライダーは、バネにより常時は蓋パッキンを押動し、大スライダー及び小スライダーは、脚部がガイド凹溝を摺動することにより前後方向に摺動され、かつ蓋取っ手20内に独立して作動されるように設けて圧力鍋を構成する。【選択図】図3

Description

本考案は、圧力鍋、特にその安全装置に関するものである。
従来、この種の圧力鍋の安全装置としては、例えば、本願出願人の出願に係る実用新案登録第3123643号の登録実用新案公報(特許文献1)に記載されたものが知られている。
すなわち、この特許文献1に記載のものは、鍋本体の外周壁に取り付けられ上面にガイド溝を有する本体取っ手と、前記本体取っ手のガイド溝に案内されて移動されるスライドピンと、該スライドピンに連結されると共に鍋本体内を臨むフロートを作動するスライド金具とを蓋に内蔵した蓋取っ手と、前記スライドピンに設けて蓋の内部に設けられている蓋パッキンを押動可能な突起金具とを備えている。そして、前記スライド金具とスライドピンと突起金具とは、一体的に結合されて蓋取っ手内に内蔵されており、常時はスライドスプリングによって、蓋の中央に向って付勢されている。
つまり、本体と蓋が重合されても、スライド金具が完全に引っ込まない限り、突起金具がパッキンを押し続け、フロートだけの場合と違い、気密を妨害する面積が広く、しかも蓋と本体とパッキンの寸法関係には、内圧が生じた場合、1mm以上の隙間があり、いくらハイカロリーの熱源でも圧力上昇は起らない。
蓋を本体に組み合わせて、蓋取っ手を回動して本体取っ手に重合する場合について以下に説明する。本体取っ手の上面に形成したガイド溝は、特許文献1の図7に示されているように、ガイド溝の出入口を本体側に形成すると共に、蓋取っ手が本体取っ手に完全に重合した位置のガイド溝の終端周辺を手前側(図7で右側)に形成している。そのため、蓋取っ手のスライドピンの下端部が本体取っ手のガイド溝の出入口(図7のA)からB点位置までは、スライド金具及び突起金具は本体側へ突出したままであって、フロートは上動阻止状態であるため、本体内の圧力上昇は不可能である。更に、蓋取っ手のスライドピンをガイド溝の終端位置(図7のC)まで回動して行くと、蓋取っ手と本体取っ手とは完全に重合され(つまり蓋が本体に完全に組み合わされ)特許文献1の図6に示されるように、スライド金具及び突起金具は手前側へ後退して、フロートは上動阻止が解除され上下動可能となり、本体内が気密となって圧力上昇も可能になる。
上記の如く、蓋取っ手と本体取っ手とが完全に重合された状態から、蓋を本体から開放する場合について以下に説明する。
この場合は、蓋取っ手を本体取っ手に対して開放方向へ回動して行くと、特許文献1の図7のD点位置に来て、スライド金具の先端がフロートの側面に当接すると共に、スライドピンも蓋開放方向(前方向)に移動できず、フロートを下動できないため蓋を開放することができない。そこで、フロートが落ちて蓋を開けられるように動作させると、前記スライドピンがガイド溝の特許文献1の図7のB点位置まで来ると、蓋のパッキンを押す突起金具は完全にパッキンを押し出し、スライドピンの下端が本体取っ手のガイド溝の出入口A点位置を外れるまで、本体内の圧力が上昇することはない。そして、蓋取っ手は、ガイド溝の出入口A点より開放方向へ回動することにより、本体取っ手との重合が解除され、蓋を本体より取り外すことができる。
登録実用新案第3123643号公報
しかしながら、前記特許文献1の圧力鍋の安全装置は、使用の仕方によって、蓋を鍋本体に完全にセットしない状態でも、鍋本体内に圧力がかかる欠点があった。
すなわち、圧力鍋の使用者が、蓋を洗浄するとき、蓋を逆さまにして、スライドピンを手前(後方)に引いた状態(ロック状態)で洗浄すると、スライド金具が手前(後方)へ移動してフロートの係合を解除するため、フロートが上動したままである(特許文献1の図6参照)。このフロートが上動状態のままで、蓋を本体にセットした場合、スライドピンは本体取っ手に形成したスライド溝の入口近傍の側壁に係止すると共に、蓋のフランジと鍋本体のフランジとが少しだけ係合した状態で、蓋は本体に対して所謂半係り状態(不完全な係合状態)でセットされる。
この半係り状態で圧力鍋が加熱されると、フロートとは上動しているので、このフロートからは圧力鍋内からの蒸気は放出されない上に、蓋パッキンは突起金具で押圧されていないため、この蓋パッキンからも蒸気は放出されない。そのため、圧力鍋内の圧力はどんどん上昇し、ひいては、半係り状態の鍋本体のフランジと蓋のフランジ同士の係合が蒸気の圧力で外れ、鍋本体内の熱湯や調理物が外部へ飛散し、人に火傷を負わせる恐れがあった。
それゆえ、上記特許文献1の場合において、前述の如く、スライドピン及びスライド金具が手前(後方)へ移動しフロートが上動して、いわゆる半係り状態で蓋が鍋本体にセットされたようなときでも、前記欠点を解消するため、半係り状態で蓋が鍋本体にセットされても、完全に所定位置にセットされない限り、スライドピンに結合された突起金具が蓋パッキンを押圧して、蓋パッキン部から鍋本体内からの蒸気が外部へ放出するようにして、このままでは、いつまでたっても調理ができないようにすればよい。
このような研究結果によって、本願考案者は、本考案を案出するに至ったのである。
すなわち、本考案は、蓋の洗浄の場合等で、蓋取っ手に設けた操作レバーを手前(後方、ロック)側へ引いた状態で、蓋を鍋本体にセットしても、後述する大スライダーの脚部が鍋本体のガイド凹溝の入口の側壁に係止され、蓋のフランジが鍋本体のフランジに係合した半係り状態となり、その際、後述する小スライダーの先端が蓋パッキンを押圧しているので、この蓋パッキン部から鍋本体内からの蒸気が外部へ放出し、鍋内に圧力がかからない。
また、操作レバーを前方にやり、本体と蓋とを取っ手重合状態にセットされても、図9にあるように、小スライダーは、脚部を後方に移動させているが、大スライダーの脚部が前方にあるため、大スライダーは、パッキンを押圧している。
このように、蓋と鍋本体の取っ手が単に重合したから、完全に鍋本体と蓋とがセット完了したと誤って認識しても、上記のように、大スライダーは、パッキンを押圧しているので鍋内の圧力はかからない構造になっている。また、このような構造であるため、当然、蓋セットの途中の取っ手位置においては、必ず、小スライダーおよび大スライダーが共に常時パッキンを押圧しているので、圧力がかからない。そのため、誤って操作しても、蓋及び鍋本体のフランジ同士の係合が解除されることもなく、鍋内の熱湯や調理物が外部へ飛散し、人に火傷を負わせる恐れもない圧力鍋を提供することを目的とする。
また、本考案は、蓋取っ手に設けた操作レバーを手前(後方、ロック)側へ手動で引き、本体取っ手の上面に形成したガイド凹溝に沿って、蓋取っ手に内蔵された小スライダーの脚部及び大スライダーの脚部を後方に移動させ、蓋パッキンへの押圧を解除することにより、鍋内へ圧力をかけて調理できるので、使用者が意図的に蓋取っ手の操作レバーの操作により、視覚的に安全性を確認でき、誤使用を回避することができる圧力鍋を提供することを目的とする。
さらに、前記操作レバーの摺動面には、操作レバーの前後位置決め用のストッパー機構
を設けているので、操作レバーのロック状態又はアンロック状態を確実に行なうと共に、外部から視認できる。
上記目的を達成するため、本考案の請求項1の圧力鍋は、鍋本体の外周壁に取り付けられ、上面にガイド凹溝を有する本体取っ手と、前記ガイド凹溝に沿って摺動される移動体と、この移動体に接続されて前後方向に摺動されるスライダー部とを有する蓋取っ手とを備え、前記本体取っ手と蓋取っ手とを重合したときに、前記スライダー部の摺動により、鍋本体内を臨むフロートを制御すると共に、蓋の内部に嵌装されている蓋パッキンを押動可能としてある圧力鍋であって、
前記スライダー部は、前記フロートを係脱自在に係合する係合部を有する基体と、基体より下方に形成されると共に、その前部の押圧部Aで前記蓋パッキンを押動可能とした樋体と、樋体の後部より垂設した移動体たる脚部とを有する大スライダーと、
大スライダーの前記樋体に、樋体とは独立して摺動可能にバネを配設して組み付けられると共に、前部に蓋パッキンを押動するように前記大スライダーの押圧部Aと併設した押圧部Bを有し、下部に移動体たる脚部を垂設した小スライダーとからなり、
また、大スライダーの後部には、蓋取っ手の上面または側面に設けられた溝部内を前後方向に手動操作(バネを配設せずに)して移動される操作レバーを備え、
さらに、前記小スライダーは、前記バネにより常時には蓋パッキンを押動するように設けてあるとともに、前記大スライダー及び小スライダーは、それぞれの脚部が前記ガイド凹溝を摺動することにより前後方向に摺動され、かつ蓋取っ手内に独立して作動されるように設けられていることを特徴とする。
これにより、前記段落0012で説明したように、不用意に、蓋取っ手に設けた操作レバーを手前(後方、ロック)側へ引いた状態で、蓋を鍋本体にセットしたとしても、大スライダーの脚部は鍋本体のガイド凹溝の入口の側壁に係止され、蓋のフランジと鍋本体のフランジとが半係り状態となる一方、小スライダーの先端は蓋パッキンを押圧しているので、この蓋パッキン部から鍋本体内からの蒸気が外部へ放出し、鍋内に圧力がかからない。
また、操作レバーを前方にやり、本体と蓋とを取っ手重合状態にセットされても、図9にあるように、小スライダーは、脚部を後方に移動させているが、大スライダーの脚部が前方にあるため、大スライダーは、パッキンを押圧している。
このように、蓋と鍋本体の取っ手が単に重合したから、完全に鍋本体と蓋とがセット完了したと誤って認識しても、上記のように、大スライダーは、パッキンを押圧しているので鍋内の圧力はかからない構造になっている。また、このような構造であるため、当然、蓋セットの途中の取っ手位置においては、必ず、小スライダーおよび大スライダーが共に常時パッキンを押圧しているので、圧力がかからない。そのため、誤って操作しても、蓋及び鍋本体のフランジ同士の係合が解除されることもなく、鍋内の熱湯や調理物が外部へ飛散し、人に火傷を負わせる恐れもない。
また、操作レバーを手動操作で手前(後方、ロック)側へ引き、本体取っ手の上面に形成したガイド凹溝に沿って、蓋取っ手の小スライダーの脚部及び大スライダーの脚部を後方に移動させ、蓋パッキンへの押圧を解除することにより、鍋内へ圧力をかけて調理できるので、使用者が意図的に蓋取っ手の操作レバーの操作により、視覚的に安全性を確認でき、誤使用を回避することができる。
請求項2の圧力鍋は、前記蓋取っ手の上面または側面に設けられた溝部内を前後方向に手動操作(レバーを配設せずに)して移動される操作レバーの摺動面に、操作レバーの前後位置決め用のストッパー機構を設けたことを特徴とする。
これにより、操作レバーのロック状態又はアンロック状態が確実に保持できると共に、外部から視認できる。
請求項1の考案によれば、鍋本体の外周壁に取り付けられ、上面にガイド凹溝を有する本体取っ手と、前記ガイド凹溝に沿って摺動される移動体と、この移動体に接続されて前後方向に摺動されるスライダー部とを有する蓋取っ手とを備え、前記本体取っ手と蓋取っ手とを重合したときに、前記スライダー部の摺動により、鍋本体内を臨むフロートを制御すると共に、蓋の内部に嵌装されている蓋パッキンを押動可能としてある圧力鍋であって、
前記スライダー部は、前記フロートを係脱自在に係合する係合部を有する基体と、基体より下方に形成されると共に、その前部の押圧部Aで前記蓋パッキンを押動可能とした樋体と、樋体の後部より垂設した移動体たる脚部とを有する大スライダーと、大スライダーの前記樋体に、樋体とは独立して摺動可能にバネを配設して組み付けられると共に、前部に蓋パッキンを押動するように前記大スライダーの押圧部Aと併設した押圧部Bを有し、下部に移動体たる脚部を垂設した小スライダーとからなり、前記大スライダーの後部には、蓋取っ手の上面または側面に設けられた溝部内を前後方向に手動操作(バネを配設せずに)移動される操作レバーを備え、さらに、前記小スライダーは、前記バネにより常時には蓋パッキンを押動するように設けてあるとともに、前記大スライダー及び小スライダーは、それぞれの脚部が前記ガイド凹溝を摺動することにより前後方向に摺動され、かつ蓋取っ手内に独立して作動されるように設けられていることを特徴とするから、不用意に、蓋取っ手に設けた操作レバーを手前(後方、ロック)側へ引いた状態で、蓋を鍋本体にセットしたとしても、大スライダーの脚部は鍋本体のガイド凹溝の入口の側壁に係止され、蓋のフランジと鍋本体のフランジとが半係り状態となる一方、小スライダーの先端は蓋パッキンを押圧しているので、この蓋パッキン部から鍋本体内からの蒸気が外部へ放出し、鍋内に圧力がかからない。
また、操作レバーを前方にやり、本体と蓋とを取っ手重合状態にセットされても、図9にあるように、小スライダーは、脚部を後方に移動させているが、大スライダーの脚部が前方にあるため、大スライダーは、パッキンを押圧している。
このように、蓋と鍋本体の取っ手が単に重合したから、完全に鍋本体と蓋とがセット完了したと誤って認識しても、上記のように、大スライダーは、パッキンを押圧しているので鍋内の圧力はかからない構造になっている。また、このような構造であるため、当然、蓋セットの途中の取っ手位置においては、必ず、小スライダーおよび大スライダーが共に常時パッキンを押圧しているので、圧力がかからない。蓋及び鍋本体のフランジ同士の係合が解除されることもなく、鍋内の熱湯や調理物が外部へ飛散し、人に火傷を負わせる恐れもない。
また、蓋取っ手の大スライダー及び小スライダーの両脚部を、本体取っ手の上面に形成したガイド凹溝に沿って移動して、蓋取っ手を本体取っ手と重合させると、蓋取っ手の小スライダーの脚部はガイド凹溝の傾斜面に沿って後方に移動されることにより、小スライダーの係合部が係退され蓋パッキンへの押圧が解除されると共に、操作レバーを手前(後方、ロック)側へ引き蓋取っ手を本体取っ手に完全にロックして重合させることにより、鍋内へ圧力をかけて調理できるので、使用者が意図的に蓋取っ手の操作レバーの操作により、視覚的に安全性を確認でき、誤使用を回避することができる。
請求項2の考案によれば、前記蓋取っ手の上面または側面に設けられた溝部内を前後方向に手動操作(バネを配設せずに)して移動される操作レバーの摺動面に、操作レバーの前後位置決め用のストッパー機構を設けたことを特徴とするから、操作レバーのロック状態またはアンロック状態が確実に保持できると共に、その状態が外部から確実に視認できる。
本考案の実施例1の圧力鍋の全体の斜視図である。 図1の一部切欠き平面図である。 図1において操作レバーを前方へ押動した状態の要部縦断面図である。 大スライダーと小スライダーとを結合した状態の概略斜視図である。 図4の分解斜視図である。 鍋本体に蓋を完全に重合する前の平面図である。 図6の鍋本体のガイド凹溝のa1、a2に蓋取っ手の脚部を移動した状態を示す説明図であり、(A)はその平面図、(B)はその場合の縦断面図である。 図6の鍋本体のガイド凹溝のb1、b2に蓋取っ手の脚部を移動した状態を示す説明図であり、(A)はその平面図、(B)はその場合の縦断面図である。 図6の鍋本体のガイド凹溝のc1、c2に蓋取っ手の脚部を移動した状態を示す説明図であり、(A)はその平面図、(B)はその場合の縦断面図である。 図6の鍋本体のガイド凹溝のd1、d2に蓋取っ手の脚部を移動した状態を示す説明図であり、(A)はその平面図、(B)はその場合の縦断面図である。 本考案の実施例2の圧力鍋の全体の斜視図である。 図11の正面図である。 図12の要部縦断面図である。 大スライダーと小スライダーとを結合した状態の概略斜視図である。 図14の分解斜視図である。 鍋本体に蓋を完全に重合する前の平面図である。 図16の鍋本体のガイド凹溝のa1、a2に蓋取っ手の脚部を移動した状態を示す説明図であり、(A)はその平面図、(B)はその場合の縦断面図である。 図16の鍋本体のガイド凹溝のb1、b2に蓋取っ手の脚部を移動した状態を示す説明図であり、(A)はその平面図、(B)はその場合の縦断面図である。 図16の鍋本体のガイド凹溝のc1、c2に蓋取っ手の脚部を移動した状態を示す説明図であり、(A)はその平面図、(B)はその場合の縦断面図である。 図16の鍋本体のガイド凹溝のd1、d2に蓋取っ手の脚部を移動した状態を示す説明図であり、(A)はその平面図、(B)はその場合の縦断面図である。
本考案は、鍋本体の外周壁に取り付けられ、上面にガイド凹溝を有する本体取っ手と、前記のガイド凹溝に沿って摺動される移動体と、この移動体に接続されて前後方向に摺動されるスライダー部とを有する蓋取っ手とを備え、前記本体取っ手と蓋取っ手とを重合したときに、前記スライダー部の摺動により、鍋本体内を臨むフロートを制御すると共に、蓋の内部に嵌装されている蓋パッキンを押動可能としてある圧力鍋である。
そして、前記スライダー部は、前記フロートを係脱自在に係合する係合部を有する基体と、基体より下方に形成されると共に、その前部の押圧部Aで前記蓋パッキンを押動可能とした樋体と、樋体の後部より垂設した移動体たる脚部とを有する大スライダーと、
大スライダーの前記樋体に、樋体とは独立して摺動可能にバネを配設して組み付けられると共に、前部に蓋パッキンを押動するように前記大スライダーの押圧部Aと併設した押圧部Bを有し、下部に移動体たる脚部を垂設した小スライダーとからなり、
また、大スライダーの後部には、蓋取っ手の上面または側面に設けられた溝部内を前後方向に手動操作(バネを配設せずに)して移動される操作レバーを備え、
さらに、前記小スライダーは、前記バネにより常時には蓋パッキンを押動するように設けてあるとともに、前記大スライダー及び小スライダーは、それぞれの脚部が前記ガイド凹溝を摺動することにより前後方向に摺動され、かつ蓋取っ手内に独立して作動されるように設けられていることを特徴とする圧力鍋である。
蓋取っ手を本体取っ手に重合しているものの完全にロックしていない場合には、前述したように、小スライダーの押圧部が蓋パッキンを押動し、鍋本体内の蒸気が外部へ放出するので、鍋本体内を気密にして調理することができない。それと共に、大スライダーの樋体の押圧部は前方へ突出してフロートの上動を阻止しているので、鍋本体内で調理できない。従って、鍋本体内には圧力をかけて調理物を調理できないので、蓋を開いたとしても鍋内の熱湯や調理物が外部へ飛散する恐れもない。
蓋取っ手を本体取っ手に重合して完全にロックしている場合には、前記小スライダーの押圧部は、本体取っ手のガイド溝の傾斜面の作用により後退して蓋パッキンの押圧を解除する。
それと共に、大スライダーの樋体の押圧部は、操作レバーの後方への移動により、フロートに対する上動阻止が解除される。従って、鍋本体内を気密にして安心して調理することができる。
また、本考案では、前記蓋取っ手の上面または側面に設けられた溝部内を前後方向に手動操作(バネを配設せずに)して移動される操作レバーの摺動面に、操作レバーの前後位置決め用のストッパー機構を設ける方が好ましい。
本考案の実施例1を図1〜図10に基づいて以下に説明する。
図1、図3、図6において、1は圧力鍋であって、この圧力鍋1は外周側壁に本体取っ手10を取り付けた鍋本体2と、該鍋本体2の上部開口2aを閉塞するもので、かつ蓋取っ手20を取り付けた蓋3とからなっている。
鍋本体2に蓋3を閉鎖する場合には、図6に示すように、鍋本体2の上部開口2aを蓋3で被冠して、蓋取っ手20が本体取っ手10と重合するように蓋取っ手20を回動すると、両取っ手10,20は、図1、図2に示されるように強固にロックされ、鍋本体2と蓋3とは気密状態に保持される。
なお、鍋本体2の上部開口縁には適当間隔をおいて外向きの係止突片2bを複数個形成するとともに、蓋3の下部開口縁には適当間隔をおいて内向きの係止爪3bを複数個形成している。本体取っ手が係合することにより蓋取っ手20を回動して、前記係止突片2bと係止爪3bが係合することにより蓋3が外れないようになると共に、係止突片2bと係止爪3bとの係合が解除されることにより蓋3が外れるようにしてある。
本体取っ手10は、鍋本体2の外周壁に溶接などで固着された取付部材4にビス5で固定してあるとともに、該本体取っ手10の上面には、図6,図7(A)、図8(A)、図9(A)及び図10(A)に示されているように、片側端部が開口されたガイド凹溝11
が形成されている。
一方、蓋取っ手20は基部を把持部21とするとともに、前部を取付部22として、該取付部22の下面を切欠き、その切欠き部の後部垂下壁23を蓋3の外周側壁3cに当てがって両者をネジ(図示せず)で固定してある。また、蓋取っ手20の取付部22の先端には、蓋3に穿設した貫通孔3dと連通する連通孔24を形成してある。
そして、前記貫通孔3dと連通孔24との間には、取付部材6でフロート弁30が取り付けられている。
このフロート30は、図3、図7(B)、図8(B)、図9(B)、図10(B)に示されているように、下端部の蒸気入口31aから蒸気通路31bを経て上部に複数個形成した蒸気出口31cから鍋本体2b内の蒸気を放出できるようにしたフロート軸31と、このフロート軸31を内嵌合すると共に、上部に雄ねじ32aを有する段付きの外筒32と、前記フロート軸31の下端部に形成した鍔部31d上に配設したパッキン33と、前記フロート軸31の上端部に設けて外部から視認できるようにしたパイロット部34とからなっている。このフロート30は、蓋3の貫通孔3dの下方から嵌挿して、蓋3上面より外筒2の雄ねじ32aに取付部材6の雌ねじ6aを螺合して固定するようにしてある。
また、蓋取っ手20の取付部材22後方の上面には、方形状の凹陥部20aを形成するとともに、該凹陥部20aの一部には、後述の操作レバー60が前後方向に手動操作して移動できるように溝部25を貫設している。そして、蓋取っ手20の下面(裏面)側には、後部垂下壁23から前記溝部25の後端部の間に亘って、長穴状の案内溝26が形成してあり、この案内溝26内に後述のスライダー部が前後方向に摺動可能に嵌装されている。
前記スライダー部は、前記フロート30を係脱自在に係合する係合部42を有する基体41と、基体41より下方に形成されると共に、その前部の押圧部46で蓋3の内部に嵌装されている蓋パッキン3aを押動可能とした樋体45と、樋体45の後部より垂設した移動体たる脚部48とを有する大スライダー40と、大スライダー40の前記樋体45に、樋体45とは独立して摺動可能にバネ54を配設して組み付けられると共に、前部に蓋パッキン3aを押動するように前記大スライダー40の押圧部46と併設した押圧部52を有し、下部に移動体たる脚部58を垂設した小スライダー50とからなっている。
そこで、大スライダー40と小スライダー50とは、この実施例では、図3〜図5、、図7(B)、図8(B)、図9(B)、図10(B)に示す如く構成されているので、これらについて、より具体的に以下に説明する。
すなわち、大スライダー40は、前端部に双股状の係合部42を有すると共に、該係合部42より下方へ段差を形成した基体41を有し、この基体41の下方に凹溝47を形成した樋体45を一体に形成している。また、基体41の後端部の左右側壁には鍔部43,43を形成し、この鍔部43,43を前記案内溝26の左右側壁に形成した係合溝(図示せず)に摺動可能に係合して、大スライダー40が蓋取っ手20より脱落しないようにしている。
また、大スライダー40の後部には、蓋取っ手20の上面に設けられた溝部25内を前後方向に手動操作して移動される操作レバー60を設けている。この実施例では、操作レバー60は、上面に指当部61を形成すると共に、該指当部61より下方へ垂下壁62を垂設し、該垂下壁62を蓋取っ手20の溝部25内に嵌挿して、この垂下壁62が溝部25内を前後動できるようにしている。そして、垂下壁62の下部の一部には貫通孔63を水平方向に穿設し、この貫通孔63に大スライダー40の基体41の後端部を無理嵌め64している。従って、操作レバー60は、前記溝部25の前後方向のストロークS長さだけ移動され、その移動によって大スライダー40(基体41、係合部42,樋体45、押圧部46及び脚部48)も上記ストロークS長さだけ前後方向に移動される。
なお、44は貫通孔であって、これにより大スライダー40にはバネ54が働かないようにしてある。
この操作レバー60の摺動面65には、図3、図7(B)、図8(B)、図9(B)、図10(B)に示されているように、操作レバー60の前後の位置決めをするためのストッパー機構66を設けている。このストッパー機構66としては、この実施例では、操作レバー60の摺動面65には、操作レバー60の垂下壁62の前後方向へのストロークS長さに対応する位置に、前部位置決め凹部67aと後部位置決め凹部67bとを形成すると共に、蓋取っ手20の凹陥部20aの上面の一個所には、前記前部位置決め凹部67aと後部位置決め凹部67bとが前後動して対向する位置にボール収納凹部27を形成し、このボール収納凹部27にバネ69で上方へ付勢されたボール68が臨ませてある。
前記操作レバー60の前部位置決め凹部67a、後部位置決め凹部67b、ボール収納凹部27、ボール68及びバネ69は、ストッパー機構66を構成する。
前記ボール68が、図7(B)、図8(B)の如く、後部位置決め凹部67bとボール収納凹部27とに係合している場合には、大スライダー40の基体41の係合部42がフロート30を係止して、フロート30の上動を阻止している。一方、ボール68が、図9(B)、図10(B)の如く、前部位置決め凹部67aとボール収納凹部27とに係合している場合には、大スライダー40の基体41の係合部42はフロート30の係止を解除して、フロート30の上動を許容している。
小スライダー50は、前部に蓋パッキン3aを押動する押圧部52を、後部にバネ54を受ける支持部53を有する上部横棒部51と、該上部横棒部51の下方に連結した基部55からなっている。そして、基部55は、前部に前記脚部58を垂設すると共に、後部に案内板部56を有し、この案内板部56が大スライダー40の脚部48上方に形成した貫通穴49を前後動できるようにしている。また、基部55の左右側壁には鍔部57,57を形成しており、この鍔部57,57を蓋取っ手20の案内溝26の左右側壁に形成した係合溝8(図示せず)に摺動可能に係合して、小スライダー50が蓋取っ手20より脱落しないようにしている。
なお、樋体45の凹溝47には、支持部53にバネ54を嵌装した状態の小スライダー50の上部横棒部51が収納されるもので、この小スライダー50はバネ54の弾発力により常時には前方へ付勢されている。
さらに、前記小スライダー50は、前記バネ54により常時には蓋パッキン3aを押動するように設けてあるとともに、前記大スライダー40及び小スライダー50は、それぞれの脚部48,58が本体取っ手10の前記ガイド凹溝11を摺動することにより前後方向に摺動され、かつ蓋取っ手20内に独立して作動されるように設けられている。
そこで、上記構成からなる本考案の圧力鍋の作用について、図6〜図10に基づき以下に説明する。
(1) 蓋取っ手20に設けた大スライダー40及び小スライダー50は、調理前において通常は、操作レバー60を前方へ押動しているため、大スライダー40は前進され、その基体41の係合部42がフロート30の上動を阻止するとともに、樋体45の押圧部46が蓋パッキン3aを押動する。又、小スライダー50は、バネ54の付勢力により前進されて、その押圧部52も蓋パッキン3aを押動している。
(2) この状態の蓋取っ手20を、図6に示すように、鍋本体2の本体取っ手10に被冠する。この図6の状態で、蓋取っ手20を時計方向に回動していくと、係止突部2bと係止爪3bとが係合して蓋3は鍋本体2に係止される。
このとき、蓋取っ手20を時計方向に回動して、図1〜図3に示す如く、蓋取っ手20を本体取っ手10に重合するまでに、大スライダー40の脚部48と小スライダー50の脚部58とは、図6に示す如く、本体取っ手10のガイド凹溝の外周側面の形状に沿って、a1.a2・b1,b2・c1,c2・d1,d2の回動軌跡上を移動する。
それに伴って、大スライダー40及び小スライダー50が移動するため、フロート30や蓋パッキン3aの制御状態が変動する。
(3)そこで、図6に示した回動軌跡に沿って、大スライダー40,小スライダー50、フロート30及び蓋パッキン3a等の変動状態を図7〜図10に基づいて説明する。
なお、図6のa1.b1,c1,d1は小スライダー50の脚部58の回動軌跡を示し、.a2,b2,c2,d2は大スライダー40の脚部48の回動軌跡を示すものである。
(4) 先ず、図6の状態で、蓋取っ手20を時計方向に回動して、大スライダー40の脚部48と小スライダー50の脚部58が、同図のガイド凹溝11の出入口のa1,a2位置に来たとき、図3、図7(A)、(B)に示す如く,大スライダー40の基体41の係合部42がフロート30の上動を阻止すると共に、大スライダー40の樋体45の押圧部46と小スライダー50の押圧部52とが蓋パッキン3aを押圧して、鍋内の蒸気が外部へ放出するため鍋内の圧力上昇は不可能であり、その情報を前記フロート30のパイロット部34が知らせる。
(5) なお、前述したように、使用者が不用意に、蓋取っ手に設けた操作レバーを手前(後方、ロック)側へ引いた状態で、蓋を鍋本体にセットしたとしても、大スライダーの脚部は鍋本体のガイド凹溝の入口の側壁に係止され、蓋のフランジと鍋本体のフランジとが半係り状態となる一方、小スライダーの先端は蓋パッキンを押圧しているので、この蓋パッキン部から鍋本体内からの蒸気が外部へ放出し、鍋内に圧力がかからない。
(6) 次に、前記脚部58,48が図6のb1,b2の位置に来たとき、図8(A)、(B)に示す如く、脚部48は図7の状態と同様であるので、フロート30は上動を阻止されていると共に、脚部58はガイド凹溝11の傾斜面が後方位置に傾斜しているので、少し後方へ移動する。そのため、小スライダー50の押圧部52は少し後退して、大スライダー40の押圧部46のみが蓋パッキン3aを押圧している。この場合も、上記(4)と同様となる。
(7) さらに、前記脚部58,48が図6のc1,c2の位置に来たとき、図9(A)、(B)に示す如く、脚部48は図8の状態と同様であるので、フロート30は上動を阻止されていると共に、脚部58はガイド凹溝11の傾斜面が図8の位置より少し後方位置に移動されている。そのため、小スライダー50の押圧部52は後退して蓋パッキン3aを押圧できないが、大スライダー40の押圧部46のみが蓋パッキン3aを押圧している。この場合も、上記(4)と同様となる。
(8) 最後に、操作レバー60を後退して、前記脚部58,48が図6のd1,d2の位置に来たとき、図10(A)、(B)に示す如く、脚部48はガイド凹溝11の最後部位置d2に移動され、大スライダー40も後退されるため、基体41の係合部42によるフロート30の係合が解除されて、フロート30は上動可能となると共に、樋体45の押圧部46も後退し、脚部58はガイド凹溝11のc1(d1)位置に後退される。そのため、小スライダー50の押圧部52と大スライダー40の押圧部46は後退して蓋パッキン3aを押圧できないため、蓋パッキン3aは図10(B)に示す如く蓋3の内周壁を完全に封止する。すなわち、この場合は、蓋取っ手20が本体取っ手10に完全に重合してロックされているので、鍋内を気密にして安心して調理できる。
なお、図1〜図3において、70は圧力調整装置であって、この圧力調整装置70は、おもり71、ニードル弁72、ノズル73、これを蓋3に固定するナット74等からなっている。75は公知の安全弁である。80は補助取っ手であって、この補助取っ手80は、把持部を耐熱性の合成樹脂81で製造されていると共に、該合成樹脂81部の略下部外周部位置には金属82で製造されている。なお、本体取っ手10も、上記補助取っ手80と同様に、把持部を合成樹脂10aで、その略下部外周の鍋本体2側を金属10bで製造している。
本考案の実施例2を図11〜図20に基づいて以下に説明する。
この実施例2の圧力鍋は、操作レバー60が、蓋取っ手20の側面に設けられた溝部25内を前後方向に手動操作(バネを配設せずに)して移動される点で、実施例1のものとは顕著に異なり、その他の構成は殆ど同様であると共に、その作用、効果など原理上も同様である。従って、この実施例2の各図においては、実施例と共通する構成については、実施例1で使用した符号を用いた。
すなわち、本体取っ手10、蓋取っ手20、フロート30、大スライダー40、小スライダー50、操作レバー60、ストッパー機構66等は、実施例1のものと少し形状や取付位置が異なる部分があったとしても、それらの部分で実施例1の説明を援用できるものは説明を省略する。それゆえ、実施例2において顕著に異なる構成について以下に説明する。
実施例2においては、前述したように、操作レバー60が蓋取っ手20の側面に設けられた溝部25内を前後方向に移動されるものである。これを図11〜図20に基づいて説明すると、大スライダー40は、基体41、係合部42、樋体45、脚部48を有すると共に、基体41の後部には左右に架橋部41A、41Aを横設し、この架橋部41A、41Aの端部に操作レバー60、60を一体に形成し、この操作レバー60、60を手指で前後方向に摺動することにより大スライダー40が前後方向に摺動されるようにしてある。この場合の樋体45は断面コ字状に形成し、その底部の開口(凹溝47)は前記架橋部41A、41A及びバネ54と一緒にカバー90で被覆される。
また、小スライダー50の上部横棒部51の後部にはバネ挿入穴51aを形成し、このバネ挿入穴51aにバネ54を収納すると共に、該バネ54の後部は樋体45の脚部48上方位置に形成した貫通孔44に貫挿している。従って、このバネ54は小スライダー50の前後動に作用するだけで、大スライダー40に作用することはない。
さらに、この実施例2のストッパー機構66は、図13,図17(B)、図18(B)、
図19(B)、図20(B)に示されているように、操作レバー60の摺動面65である、大スライダー40の基体41の後部上面に、前部位置決め凹部67aと後部位置決め凹部67bとを形成すると共に、蓋取っ手20の大スライダー収納凹部28の後部にボール収納凹部27を形成する。そして、前記ボール収納凹部27にバネ69で下方へ付勢されたボール68が臨ませてある。
前記操作レバー60の前部位置決め凹部67a、後部位置決め凹部67b、ボール収納凹部27、ボール68及びバネ69は、ストッパー機構66を構成する。
前記ボール68が、図17(B)、図18(B)の如く、後部位置決め凹部67bとボール収納凹部27とに係合している場合には、大スライダー40の基体41の係合部42がフロート30を係止して、フロート30の上動を阻止している。一方、ボール68が、図19(B)、図20(B)の如く、前部位置決め凹部67aとボール収納凹部27とに係合している場合には、大スライダー40の基体41の係合部42がフロート30を解除して、フロート30の上動を許容している。
この実施例2の圧力鍋の作用は、操作レバー60が蓋取っ手20の側面に設けられて水平方向へ前後動する点を除けば、実施例1の場合の作用と異ならないので、詳しくは[0040]から[0047]までを参照するとよい。
図16のa1〜d2は実施例1の図6のa1〜d2に相当し、図17(A),(B)は図7(A),(B)に、図18(A),(B)は図8(A),(B)に、図19(A),(B)は図9(A),(B)に、図20(A),(B)は図10(A),(B)にそれぞれ相当し、その動作も実施例1の場合と同様である。
2 鍋本体
2b 係止突片
3 蓋
3a 蓋パッキン
3b 係止爪
10 本体取っ手
11 ガイド凹溝
20 蓋取っ手
25 溝部
26 案内溝
27 ボール収納凹部
28 大スライダー収納凹部
30 フロート
40 大スライダー
41 基体
42 係合部
44 貫通孔
45 樋体
46 押圧部
48 脚部
50 小スライダー
51 上部横棒部
52 押圧部
54 バネ
55 基部
58 脚部
60 操作レバー
65 摺動面
66 ストッパー機構
67a 前部位置決め凹部
67b 後部位置決め凹部
68 ボール
69 バネ
70 圧力調整装置
75 安全弁
80 補助取っ手
90 カバー
a1,b1,c1,d1 小スライダーの脚部の回動軌跡
a2,b2,c2,d2 大スライダーの脚部の回動軌跡

Claims (2)

  1. 鍋本体の外周壁に取り付けられ、上面にガイド凹溝を有する本体取っ手と、前記ガイド凹溝に沿って摺動される移動体と、この移動体に接続されて前後方向に摺動されるスライダー部とを有する蓋取っ手とを備え、前記本体取っ手と蓋取っ手とを重合したときに、前記スライダー部の摺動により、鍋本体内を臨むフロートを制御すると共に、蓋の内部に嵌装されている蓋パッキンを押動可能としてある圧力鍋であって、
    前記スライダー部は、前記フロートを係脱自在に係合する係合部を有する基体と、基体より下方に形成されると共に、その前部の押圧部46で前記蓋パッキンを押動可能とした樋体と、樋体の後部より垂設した移動体たる脚部とを有する大スライダーと、
    大スライダーの前記樋体に、樋体とは独立して摺動可能にバネを配設して組み付けられると共に、前部に蓋パッキンを押動するように前記大スライダーの押圧部46と併設した押圧部52を有し、下部に移動体たる脚部を垂設した小スライダーとからなり、
    また、大スライダーの後部には、蓋取っ手の上面または側面に設けられた溝部内を前後方向に手動操作(バネを配設せずに)して移動される操作レバーを備え、
    さらに、前記小スライダーは、前記バネにより常時には蓋パッキンを押動するように設けてあるとともに、前記大スライダー及び小スライダーは、それぞれの脚部が前記ガイド凹溝を摺動することにより前後方向に摺動され、かつ蓋取っ手内に独立して作動されるように設けられていることを特徴とする圧力鍋。
  2. 前記蓋取っ手の上面または側面に設けられた溝部内を前後方向に手動操作(バネを配設せずに)して移動される操作レバーの摺動面に、操作レバーの前後位置決め用のストッパー機構を設けたことを特徴とする請求項1の圧力鍋。
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