JP3154486U - 圧力鍋 - Google Patents
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Abstract
Description
すなわち、この特許文献1に記載のものは、鍋本体の外周壁に取り付けられ上面にガイド溝を有する本体取っ手と、前記本体取っ手のガイド溝に案内されて移動されるスライドピンと、該スライドピンに連結されると共に鍋本体内を臨むフロートを作動するスライド金具とを蓋に内蔵した蓋取っ手と、前記スライドピンに設けて蓋の内部に設けられている蓋パッキンを押動可能な突起金具とを備えている。そして、前記スライド金具とスライドピンと突起金具とは、一体的に結合されて蓋取っ手内に内蔵されており、常時はスライドスプリングによって、蓋の中央に向って付勢されている。
この場合は、蓋取っ手を本体取っ手に対して開放方向へ回動して行くと、特許文献1の図7のD点位置に来て、スライド金具の先端がフロートの側面に当接すると共に、スライドピンも蓋開放方向(前方向)に移動できず、フロートを下動できないため蓋を開放することができない。そこで、フロートが落ちて蓋を開けられるように動作させると、前記スライドピンがガイド溝の特許文献1の図7のB点位置まで来ると、蓋のパッキンを押す突起金具は完全にパッキンを押し出し、スライドピンの下端が本体取っ手のガイド溝の出入口A点位置を外れるまで、本体内の圧力が上昇することはない。そして、蓋取っ手は、ガイド溝の出入口A点より開放方向へ回動することにより、本体取っ手との重合が解除され、蓋を本体より取り外すことができる。
また、操作レバーを前方にやり、本体と蓋とを取っ手重合状態にセットされても、図9にあるように、小スライダーは、脚部を後方に移動させているが、大スライダーの脚部が前方にあるため、大スライダーは、パッキンを押圧している。
このように、蓋と鍋本体の取っ手が単に重合したから、完全に鍋本体と蓋とがセット完了したと誤って認識しても、上記のように、大スライダーは、パッキンを押圧しているので鍋内の圧力はかからない構造になっている。また、このような構造であるため、当然、蓋セットの途中の取っ手位置においては、必ず、小スライダーおよび大スライダーが共に常時パッキンを押圧しているので、圧力がかからない。そのため、誤って操作しても、蓋及び鍋本体のフランジ同士の係合が解除されることもなく、鍋内の熱湯や調理物が外部へ飛散し、人に火傷を負わせる恐れもない圧力鍋を提供することを目的とする。
さらに、前記操作レバーの摺動面には、操作レバーの前後位置決め用のストッパー機構
を設けているので、操作レバーのロック状態又はアンロック状態を確実に行なうと共に、外部から視認できる。
前記スライダー部は、前記フロートを係脱自在に係合する係合部を有する基体と、基体より下方に形成されると共に、その前部の押圧部Aで前記蓋パッキンを押動可能とした樋体と、樋体の後部より垂設した移動体たる脚部とを有する大スライダーと、
大スライダーの前記樋体に、樋体とは独立して摺動可能にバネを配設して組み付けられると共に、前部に蓋パッキンを押動するように前記大スライダーの押圧部Aと併設した押圧部Bを有し、下部に移動体たる脚部を垂設した小スライダーとからなり、
また、大スライダーの後部には、蓋取っ手の上面または側面に設けられた溝部内を前後方向に手動操作(バネを配設せずに)して移動される操作レバーを備え、
さらに、前記小スライダーは、前記バネにより常時には蓋パッキンを押動するように設けてあるとともに、前記大スライダー及び小スライダーは、それぞれの脚部が前記ガイド凹溝を摺動することにより前後方向に摺動され、かつ蓋取っ手内に独立して作動されるように設けられていることを特徴とする。
また、操作レバーを前方にやり、本体と蓋とを取っ手重合状態にセットされても、図9にあるように、小スライダーは、脚部を後方に移動させているが、大スライダーの脚部が前方にあるため、大スライダーは、パッキンを押圧している。
このように、蓋と鍋本体の取っ手が単に重合したから、完全に鍋本体と蓋とがセット完了したと誤って認識しても、上記のように、大スライダーは、パッキンを押圧しているので鍋内の圧力はかからない構造になっている。また、このような構造であるため、当然、蓋セットの途中の取っ手位置においては、必ず、小スライダーおよび大スライダーが共に常時パッキンを押圧しているので、圧力がかからない。そのため、誤って操作しても、蓋及び鍋本体のフランジ同士の係合が解除されることもなく、鍋内の熱湯や調理物が外部へ飛散し、人に火傷を負わせる恐れもない。
前記スライダー部は、前記フロートを係脱自在に係合する係合部を有する基体と、基体より下方に形成されると共に、その前部の押圧部Aで前記蓋パッキンを押動可能とした樋体と、樋体の後部より垂設した移動体たる脚部とを有する大スライダーと、大スライダーの前記樋体に、樋体とは独立して摺動可能にバネを配設して組み付けられると共に、前部に蓋パッキンを押動するように前記大スライダーの押圧部Aと併設した押圧部Bを有し、下部に移動体たる脚部を垂設した小スライダーとからなり、前記大スライダーの後部には、蓋取っ手の上面または側面に設けられた溝部内を前後方向に手動操作(バネを配設せずに)移動される操作レバーを備え、さらに、前記小スライダーは、前記バネにより常時には蓋パッキンを押動するように設けてあるとともに、前記大スライダー及び小スライダーは、それぞれの脚部が前記ガイド凹溝を摺動することにより前後方向に摺動され、かつ蓋取っ手内に独立して作動されるように設けられていることを特徴とするから、不用意に、蓋取っ手に設けた操作レバーを手前(後方、ロック)側へ引いた状態で、蓋を鍋本体にセットしたとしても、大スライダーの脚部は鍋本体のガイド凹溝の入口の側壁に係止され、蓋のフランジと鍋本体のフランジとが半係り状態となる一方、小スライダーの先端は蓋パッキンを押圧しているので、この蓋パッキン部から鍋本体内からの蒸気が外部へ放出し、鍋内に圧力がかからない。
また、操作レバーを前方にやり、本体と蓋とを取っ手重合状態にセットされても、図9にあるように、小スライダーは、脚部を後方に移動させているが、大スライダーの脚部が前方にあるため、大スライダーは、パッキンを押圧している。
このように、蓋と鍋本体の取っ手が単に重合したから、完全に鍋本体と蓋とがセット完了したと誤って認識しても、上記のように、大スライダーは、パッキンを押圧しているので鍋内の圧力はかからない構造になっている。また、このような構造であるため、当然、蓋セットの途中の取っ手位置においては、必ず、小スライダーおよび大スライダーが共に常時パッキンを押圧しているので、圧力がかからない。蓋及び鍋本体のフランジ同士の係合が解除されることもなく、鍋内の熱湯や調理物が外部へ飛散し、人に火傷を負わせる恐れもない。
そして、前記スライダー部は、前記フロートを係脱自在に係合する係合部を有する基体と、基体より下方に形成されると共に、その前部の押圧部Aで前記蓋パッキンを押動可能とした樋体と、樋体の後部より垂設した移動体たる脚部とを有する大スライダーと、
大スライダーの前記樋体に、樋体とは独立して摺動可能にバネを配設して組み付けられると共に、前部に蓋パッキンを押動するように前記大スライダーの押圧部Aと併設した押圧部Bを有し、下部に移動体たる脚部を垂設した小スライダーとからなり、
また、大スライダーの後部には、蓋取っ手の上面または側面に設けられた溝部内を前後方向に手動操作(バネを配設せずに)して移動される操作レバーを備え、
さらに、前記小スライダーは、前記バネにより常時には蓋パッキンを押動するように設けてあるとともに、前記大スライダー及び小スライダーは、それぞれの脚部が前記ガイド凹溝を摺動することにより前後方向に摺動され、かつ蓋取っ手内に独立して作動されるように設けられていることを特徴とする圧力鍋である。
それと共に、大スライダーの樋体の押圧部は、操作レバーの後方への移動により、フロートに対する上動阻止が解除される。従って、鍋本体内を気密にして安心して調理することができる。
図1、図3、図6において、1は圧力鍋であって、この圧力鍋1は外周側壁に本体取っ手10を取り付けた鍋本体2と、該鍋本体2の上部開口2aを閉塞するもので、かつ蓋取っ手20を取り付けた蓋3とからなっている。
鍋本体2に蓋3を閉鎖する場合には、図6に示すように、鍋本体2の上部開口2aを蓋3で被冠して、蓋取っ手20が本体取っ手10と重合するように蓋取っ手20を回動すると、両取っ手10,20は、図1、図2に示されるように強固にロックされ、鍋本体2と蓋3とは気密状態に保持される。
なお、鍋本体2の上部開口縁には適当間隔をおいて外向きの係止突片2bを複数個形成するとともに、蓋3の下部開口縁には適当間隔をおいて内向きの係止爪3bを複数個形成している。本体取っ手が係合することにより蓋取っ手20を回動して、前記係止突片2bと係止爪3bが係合することにより蓋3が外れないようになると共に、係止突片2bと係止爪3bとの係合が解除されることにより蓋3が外れるようにしてある。
が形成されている。
そして、前記貫通孔3dと連通孔24との間には、取付部材6でフロート弁30が取り付けられている。
なお、44は貫通孔であって、これにより大スライダー40にはバネ54が働かないようにしてある。
前記ボール68が、図7(B)、図8(B)の如く、後部位置決め凹部67bとボール収納凹部27とに係合している場合には、大スライダー40の基体41の係合部42がフロート30を係止して、フロート30の上動を阻止している。一方、ボール68が、図9(B)、図10(B)の如く、前部位置決め凹部67aとボール収納凹部27とに係合している場合には、大スライダー40の基体41の係合部42はフロート30の係止を解除して、フロート30の上動を許容している。
なお、樋体45の凹溝47には、支持部53にバネ54を嵌装した状態の小スライダー50の上部横棒部51が収納されるもので、この小スライダー50はバネ54の弾発力により常時には前方へ付勢されている。
(1) 蓋取っ手20に設けた大スライダー40及び小スライダー50は、調理前において通常は、操作レバー60を前方へ押動しているため、大スライダー40は前進され、その基体41の係合部42がフロート30の上動を阻止するとともに、樋体45の押圧部46が蓋パッキン3aを押動する。又、小スライダー50は、バネ54の付勢力により前進されて、その押圧部52も蓋パッキン3aを押動している。
このとき、蓋取っ手20を時計方向に回動して、図1〜図3に示す如く、蓋取っ手20を本体取っ手10に重合するまでに、大スライダー40の脚部48と小スライダー50の脚部58とは、図6に示す如く、本体取っ手10のガイド凹溝の外周側面の形状に沿って、a1.a2・b1,b2・c1,c2・d1,d2の回動軌跡上を移動する。
それに伴って、大スライダー40及び小スライダー50が移動するため、フロート30や蓋パッキン3aの制御状態が変動する。
なお、図6のa1.b1,c1,d1は小スライダー50の脚部58の回動軌跡を示し、.a2,b2,c2,d2は大スライダー40の脚部48の回動軌跡を示すものである。
この実施例2の圧力鍋は、操作レバー60が、蓋取っ手20の側面に設けられた溝部25内を前後方向に手動操作(バネを配設せずに)して移動される点で、実施例1のものとは顕著に異なり、その他の構成は殆ど同様であると共に、その作用、効果など原理上も同様である。従って、この実施例2の各図においては、実施例と共通する構成については、実施例1で使用した符号を用いた。
図19(B)、図20(B)に示されているように、操作レバー60の摺動面65である、大スライダー40の基体41の後部上面に、前部位置決め凹部67aと後部位置決め凹部67bとを形成すると共に、蓋取っ手20の大スライダー収納凹部28の後部にボール収納凹部27を形成する。そして、前記ボール収納凹部27にバネ69で下方へ付勢されたボール68が臨ませてある。
前記ボール68が、図17(B)、図18(B)の如く、後部位置決め凹部67bとボール収納凹部27とに係合している場合には、大スライダー40の基体41の係合部42がフロート30を係止して、フロート30の上動を阻止している。一方、ボール68が、図19(B)、図20(B)の如く、前部位置決め凹部67aとボール収納凹部27とに係合している場合には、大スライダー40の基体41の係合部42がフロート30を解除して、フロート30の上動を許容している。
2b 係止突片
3 蓋
3a 蓋パッキン
3b 係止爪
10 本体取っ手
11 ガイド凹溝
20 蓋取っ手
25 溝部
26 案内溝
27 ボール収納凹部
28 大スライダー収納凹部
30 フロート
40 大スライダー
41 基体
42 係合部
44 貫通孔
45 樋体
46 押圧部
48 脚部
50 小スライダー
51 上部横棒部
52 押圧部
54 バネ
55 基部
58 脚部
60 操作レバー
65 摺動面
66 ストッパー機構
67a 前部位置決め凹部
67b 後部位置決め凹部
68 ボール
69 バネ
70 圧力調整装置
75 安全弁
80 補助取っ手
90 カバー
a1,b1,c1,d1 小スライダーの脚部の回動軌跡
a2,b2,c2,d2 大スライダーの脚部の回動軌跡
Claims (2)
- 鍋本体の外周壁に取り付けられ、上面にガイド凹溝を有する本体取っ手と、前記ガイド凹溝に沿って摺動される移動体と、この移動体に接続されて前後方向に摺動されるスライダー部とを有する蓋取っ手とを備え、前記本体取っ手と蓋取っ手とを重合したときに、前記スライダー部の摺動により、鍋本体内を臨むフロートを制御すると共に、蓋の内部に嵌装されている蓋パッキンを押動可能としてある圧力鍋であって、
前記スライダー部は、前記フロートを係脱自在に係合する係合部を有する基体と、基体より下方に形成されると共に、その前部の押圧部46で前記蓋パッキンを押動可能とした樋体と、樋体の後部より垂設した移動体たる脚部とを有する大スライダーと、
大スライダーの前記樋体に、樋体とは独立して摺動可能にバネを配設して組み付けられると共に、前部に蓋パッキンを押動するように前記大スライダーの押圧部46と併設した押圧部52を有し、下部に移動体たる脚部を垂設した小スライダーとからなり、
また、大スライダーの後部には、蓋取っ手の上面または側面に設けられた溝部内を前後方向に手動操作(バネを配設せずに)して移動される操作レバーを備え、
さらに、前記小スライダーは、前記バネにより常時には蓋パッキンを押動するように設けてあるとともに、前記大スライダー及び小スライダーは、それぞれの脚部が前記ガイド凹溝を摺動することにより前後方向に摺動され、かつ蓋取っ手内に独立して作動されるように設けられていることを特徴とする圧力鍋。 - 前記蓋取っ手の上面または側面に設けられた溝部内を前後方向に手動操作(バネを配設せずに)して移動される操作レバーの摺動面に、操作レバーの前後位置決め用のストッパー機構を設けたことを特徴とする請求項1の圧力鍋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009004713U JP3154486U (ja) | 2009-07-07 | 2009-07-07 | 圧力鍋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009004713U JP3154486U (ja) | 2009-07-07 | 2009-07-07 | 圧力鍋 |
Publications (1)
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JP3154486U true JP3154486U (ja) | 2009-10-22 |
Family
ID=54858625
Family Applications (1)
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JP2009004713U Expired - Lifetime JP3154486U (ja) | 2009-07-07 | 2009-07-07 | 圧力鍋 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3154486U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108041994A (zh) * | 2018-01-12 | 2018-05-18 | 湖南唐米力智能科技有限公司 | 伸缩密封结构 |
CN114727709A (zh) * | 2019-12-10 | 2022-07-08 | 福腾宝有限公司 | 压力锅及卡口封闭件的使用 |
-
2009
- 2009-07-07 JP JP2009004713U patent/JP3154486U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108041994A (zh) * | 2018-01-12 | 2018-05-18 | 湖南唐米力智能科技有限公司 | 伸缩密封结构 |
CN108041994B (zh) * | 2018-01-12 | 2023-10-24 | 湖南唐米力科技有限公司 | 伸缩密封结构 |
CN114727709A (zh) * | 2019-12-10 | 2022-07-08 | 福腾宝有限公司 | 压力锅及卡口封闭件的使用 |
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