JP3154055B2 - 陳列棚用仕切り具 - Google Patents

陳列棚用仕切り具

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JP3154055B2 JP27427597A JP27427597A JP3154055B2 JP 3154055 B2 JP3154055 B2 JP 3154055B2 JP 27427597 A JP27427597 A JP 27427597A JP 27427597 A JP27427597 A JP 27427597A JP 3154055 B2 JP3154055 B2 JP 3154055B2
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光蔵 林
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中日産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、日用品雑貨等の商
品を陳列する陳列棚で使用され、陳列棚上の多くの商品
を手前に引出し可能に仕切る陳列棚用仕切り具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】スーパーマーケット等の大形小売店等で
は、比較的大形の商品陳列棚に多くの商品を載置し、顧
客に多くの商品を提供しているが、顧客はこのような陳
列棚から商品を取り出す際、通常、手前のものから取り
出すため、棚上の商品は手前から買い取られ、棚の奥の
商品が残されていく。
【0003】このために、棚の奥にある商品が残った場
合、顧客からはそれが見にくく、このような商品を棚の
前の位置に出す必要がある。また、棚の前部に空きスペ
ースができた場合、そこに新たな商品を補充してもよい
が、奥に位置する商品が古くなってしまうため、奥に位
置する商品を順に手前に出すことが必要となる。
【0004】そこで、従来では、商品陳列棚の棚上に載
置して使用される仕切り具であって、棚の手前の商品が
買い取られて前部に空間ができた場合、仕切り具を手前
に引出して、棚上の商品を順に手前に出してくる構造の
陳列棚用仕切り具が、実公平6−022289号公報、
特開平9−65959号公報等で提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種の従来の仕切り
具は、両側に仕切り板を配設し、両側仕切り板の前部と
後部を各々、連結杆で連結すると共に、各連結杆をテレ
スコピック構造(摺動可能な嵌合連結構造)とし、それ
によって連結杆を伸縮可能とし、両側仕切り板の間隔、
つまり仕切り具の幅を調整できるようにしたものであ
る。
【0006】しかしながら、この陳列棚用仕切り具は、
連結杆を両側仕切り板に固定するための固定ねじ、連結
杆を摺動可能な嵌合連結構造とするための連結部やピン
等に、多くの部品を必要とし、また、構造も複雑化し、
製造コストが高くなる問題があった。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、部品点数が少なく、構造が簡単で、製造コストの削
減を図ることができる陳列棚用仕切り具を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の陳列棚用仕切り具は、商品陳列棚の棚上に
載置され、棚上の商品を手前に引出し可能に仕切る陳列
棚用仕切り具において、コ字状に形成され、両先端部の
一方の面に凸部を設け、両先端部を重ね合わせるように
向かい合わせて配置される1対のコ字形仕切り板と、1
対のコ字形仕切り板の両先端部を、凸部をずらした位置
で相対させ重ね合わせた部分を、周囲から包囲して挟持
するクランプ部材と、を備え、クランプ部材には、板状
の本体の上部と下部に水平部を介して、上部弾性挟持片
と下部弾性挟持片とが設けられたことを特徴とする。
【0009】ここで、クランプ部材の本体の前部に、表
示カードを挟持するためのカード挟持片を設けることが
できる。
【0010】
【作用・効果】このような陳列棚用仕切り具によれば、
1種類のコ字形仕切り板を同じ形状に成形して、1対の
コ字形仕切り板として使用できるため、合成樹脂等で成
形する場合には、1種類の成形型でよく、製造コストを
大幅に低減することができる。また、コ字形仕切り板の
他の部品としては、クランプ部材を使用するのみである
ため、部品点数が非常に少なく、クランプ部材も合成樹
脂の押し出し成形により簡単に成形できるため、製造コ
ストを低減することができる。
【0011】また、クランプ部材の本体の前部に、表示
カードを挟持するためのカード挟持片を設けることによ
り、商品の名称や価格等を表示した表示カードを、陳列
した商品の前部中央に容易に配置することができる。こ
のカード挟持片は、クランプ部材の成形時に一体成形す
ることができ、安価に実施可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、日用品雑貨等の商品を陳
列する陳列棚で使用される陳列棚用仕切り具の平面図を
示し、図7はその分解図を示している。この陳列棚用仕
切り具は、図7に示すように、コ字形に成形された1対
のコ字形仕切り板1、2を、向かい合わせる形態で、矩
形枠状に組み合わせ、その組合せ先端部の周囲を、図
2、3に示すクランプ部材5により、摺動可能に挟持し
て構成される。
【0013】1対のコ字形仕切り板1、2は、塩化ビニ
ル等の合成樹脂により、帯板をコ字状に曲げた形状に一
体成形される。コ字形仕切り板1と2は、全く同じ形状
である。つまり、コ字形仕切り板1、2は、同一形状の
ものを、向かい合わせて使用することができ、樹脂成形
型は同じものを使用して成形すればよい。そして、これ
らのコ字形仕切り板1、2の両側先端部の一方の面に
は、板状の凸部3、4が突設される。
【0014】この凸部3、4は、合成樹脂の板材を矩形
形状に裁断して、コ字形仕切り板1、2の両側先端部の
一方の面に接着するか、或は、仕切り板1、2の成形時
に一体成形することもできる。この凸部3、4は、一対
のコ字形仕切り板1、2を最大幅に開いた時、その側部
が相互に当接し、ストッパとなるものである。
【0015】陳列棚用仕切り具は、陳列棚の上に載置さ
れて商品を仕切るために使用されるため、余り目立たな
い形態とすることがよい。このため、コ字形仕切り板
1、2の厚さは、約1.5mmと薄く、その高さは約2
7.5mmに、透明合成樹脂を用いて成形され、凸部3、
4も、厚さ約0.5mmの板状に、同様な透明合成樹脂に
より形成される。
【0016】コ字形仕切り板1、2の長さや幅は、仕切
る商品の大きさや使用する棚の大きさに合わせて、任意
に決められ、仕切り具の左右横方向の幅は、仕切り板
1、2の組合せ先端部を相互に摺動させることにより、
調整可能である。
【0017】このように形成された1対のコ字形仕切り
板1、2は、それらの先端部(凸部3、4を設けた部
分)を合わせる形態で向かい合わせて配置され、その組
み合わせた接続部分の周囲に、クランプ部材5を嵌め、
その部分を挟持して、その形態を保持する。
【0018】クランプ部材5は、図2、3に示すよう
に、矩形の本体6の背部に上部弾性挟持片7と下部弾性
挟持片8を設け、更に本体6の前部にカード挟持片9を
設けて構成される。クランプ部材5の本体6は、矩形板
の上端と下端を背部側に水平部6aに水平に延設して形
成され、本体6と水平部6aで囲われる内側空間は、コ
字形仕切り板1、コ字形仕切り板2、及び凸部3、4を
重ねて密に収容可能な形状に形成される。すなわち、そ
の水平部6aの幅は、ほぼ、上記コ字形仕切り板1、コ
字形仕切り板2、及び凸部3又は4の厚さを合わせた幅
に形成され、本体6内に1対のコ字形仕切り板1、2及
び凸部3、4を密に内側に挿入可能に形成される。
【0019】上部弾性挟持片7と下部弾性挟持片8は、
本体6内側に進入したコ字形仕切り板1、2の凸部3、
4を含む先端部を、その背部から弾性力をもって挟持す
るように、本体6の上下の水平部6aの先端に、内側を
向けて一体的に設けられる。更に、カード挟持片9が、
図示しない表示カードを、本体6との間で挟持するよう
に、本体6の下部から立ち上げる形態で一体的に設けら
れる。
【0020】このような構成のクランプ部材5は、同一
縦断面形状を有しているため、ポリカーボネート等の透
明合成樹脂材料を用いて、押し出し成形により、容易に
一体成形することができる。材料にポリカーボネート等
を使用すれば、上部弾性挟持片7と下部弾性挟持片8及
びカード挟持片9に、必要なばね状弾性と弾性変形強度
を持たせて容易に成形することができる。
【0021】陳列棚用仕切り具は、上記構成の1対のコ
字形仕切り板1、2及びクランプ部材5を用いて容易に
組み立てることができる。すなわち、図7に示すよう
に、コ字形仕切り板1、2を、先ず、その先端部の凸部
3、4が相互に対向して位置するように、向かい合わせ
て配置する。
【0022】次に、それらの先端部をクランプ部材5の
内側に両側から挿入し、その状態で凸部3、4を位置を
ずらして合わせるように、両仕切り板1、2の先端部を
図5、6のように重ね合わせると共に、仕切り具の横幅
が任意の長さとなるように、両コ字形仕切り板1、2の
位置、つまりそれらの先端部の重なり長さを調整する。
【0023】そして、この状態で、クランプ部材5を仕
切り板1、2上で摺動させてその先端部の重ね合わせ部
の略中央に移動させる。これにより、クランプ部材5の
上部弾性挟持片7と下部弾性挟持片8が本体6との間
で、コ字形仕切り板1、2の先端部を挟持し、仕切り具
を矩形枠状に保持し、組み立ては完了する。
【0024】この陳列棚用仕切り具は、クランプ部材5
が仕切り板1、2の先端部をクランプした状態であって
も、コ字形仕切り板1、2をもって動かせば、先端部の
重ね合わせ部分を摺動させて、その横幅を調整すること
ができる。つまり、コ字形仕切り板1の凸部3とコ字形
仕切り板2の凸部4が、図5、6に示す如く、その側部
を相互に当接した状態が、仕切り具を最大幅に広げた状
態であり、その状態から両側のコ字形仕切り板1、2を
相互に近付く方向に摺動させれば、先端部の重なり長さ
が増大し、仕切り具の幅が縮小される。
【0025】このような陳列棚用仕切り具は、例えば瓶
入り商品やプラスチック容器入りの商品を陳列する比較
的大形の商品陳列棚の棚板上に載置され、その横幅は、
その内側にいれる商品の大きさにより調整される。そし
て、陳列棚用仕切り具内に商品が縦横に並べて載置さ
れ、その商品の名称や価格などを表示した表示カード
が、クランプ部材5のカード挟持片9と本体6との間に
挿入される。クランプ部材5は仕切り具の前面の略中央
に位置するため、価格等の商品情報を表示するためには
最適である。また、クランプ部材5、コ字形仕切り板
1、2共に透明材料で形成されているため、商品や表示
カードを見易く、良好に陳列することができる。
【0026】そして、この陳列棚用仕切り具が実際に使
用され、顧客によって仕切り具内の商品が取り出され、
棚上の前部に空間ができた場合には、この仕切り具を手
前に引いて、奥に残った商品を棚の手前に引出し、再び
仕切り具を元の位置に押し戻しておく。これで、奥の商
品が手前に出され、商品が常によく見える状態で陳列す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す陳列棚用仕切り具の
平面図である。
【図2】クランプ部材5の正面図である。
【図3】同クランプ部材5の側面図である。
【図4】コ字形仕切り板1、2を挟持した状態のクラン
プ部材の側面図である。
【図5】コ字形仕切り板1、2の組合せ先端部の拡大正
面図である。
【図6】同先端部の拡大平面図である。
【図7】陳列棚用仕切り具の分解斜視図である。
【符号の説明】
1、2−コ字形仕切り板 3、4−凸部 5−クランプ部材 6−本体 7−上部弾性挟持片 8−下部弾性挟持片 9−カード挟持片

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品陳列棚の棚上に載置され、棚上の商
    品を手前に引出し可能に仕切る陳列棚用仕切り具におい
    て、 コ字状に形成され、両先端部の一方の面に凸部を設け、
    該両先端部を重ね合わせるように向かい合わせて配置さ
    れる1対のコ字形仕切り板と、 該1対のコ字形仕切り板の該両先端部を、該凸部をずら
    した位置で相対させ重ね合わせた部分を、周囲から包囲
    して挟持するクランプ部材と、 を備え、 該クランプ部材には、板状の本体の上部と下部に水平部
    を介して、上部弾性挟持片と下部弾性挟持片とが設けら
    れたことを特徴とする陳列棚用仕切り具。
  2. 【請求項2】 前記クランプ部材の本体の前部に、表示
    カードを挟持するためのカード挟持片が設けられた請求
    項1記載の陳列棚用仕切り具。
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