JP3153568U - 切り目コーティング器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の製品と同様の作業性を維持しつつ、簡単にローラーの洗浄をすることができ、また色変えの際の塗料のロスが少ないコーティング用器具を提供すること。【解決手段】塗料用容器、該容器の内側に取り外し可能に設置可能であってローラー保持部が備えられたローラー台、該ローラー保持部に取り外し可能に載置できるローラーであってそのシリンダ部分の表面には塗料を保持できる凹凸が印刻されているローラー、該ローラーの表面に軽く接触するかまたは離隔して配置されるブレード、および該塗料用容器に取り外し可能に取り付けられ該ブレートを保持するブレード保持具を有する、コーティング用器具。【選択図】図1

Description

本考案は、コーティング用器具に関する。本考案のコーティング用器具は、皮などの切り目部をコーティングをするために特に有用である。
皮などの切り目部の側面をコーティングする場合には、塗料用の容器と、容器内の塗料と接触して回転するように設置されたローラーからなる器具が使用される。たとえばベルトの側面に当たる切り目をコーティングする場合には、塗料に浸漬されたローラーのシリンダー部分を回転させつつベルトの側面と接触させることにより塗布を行っていた。前記のローラーはコーティング中の移動を防止するため塗料用の容器と一体に成形されていた。作業はしやすかったが、塗料の色変えの際には容器内の塗料のロスが多く、器具の清浄も手間がかかり、また完全に清浄にすることが困難であり、改良が望まれていた。
本考案は、従来の製品と同様の作業性を維持しつつ、簡単にローラーの洗浄をすることができ、また色変えの際の塗料のロスが少ないコーティング用器具を提供することを目的とする。
本考案は、塗料用容器、該容器内に取り外し可能に設置可能であってローラー保持部が備えられたローラー台、該ローラー保持部に取り外し可能に載置できるローラーであってそのシリンダ部分の表面には塗料を保持できる凹凸が印刻されているローラー、該ローラーの表面に軽く接触するかまたは離隔して配置されるブレード、および該塗料用容器に取り外し可能に取り付けられ該ブレートを保持するブレード保持具を有する、コーティング用器具を提供する。
塗料用容器は、必要な塗料を内部に保持することができ、ローラー台およびブレード保持具を取り付けることができる大きさと強度を備えていることが必要である。軽量化のために薄い金属や合成樹脂で該容器を作ることができる。また、ローラーなどを外した際に密閉できるように蓋と一対になった容器が好ましい。そうすると、色変えした際に、容器は洗浄することなく蓋をして保存しておくことができる。ローラーに比較して容器は安価に製造することができるので、容器を多数用意して、塗料ごとに異なる保存容器を使用することができる。
ローラー台は塗料用容器の内部にぴったりと設置されるような大きさにされることが望ましい。また該容器の一部と嵌合するような機構を設けてもよい。たとえば容器とローラー台とに一対の凹凸を設けたり、容器に立ち上がり部分を設け、ローラー台にそれと嵌合する切れ込みを設けてもよい。ローラー台には、ローラーを設置するためのローラー保持部分が備えられる。一般にローラー保持部分は、下端がローラーの軸の大きさに合わせた半円である切れ込み部分である。
また好ましい態様においては、ローラー台のシリンダーの下方部分には開口が設けられる。ローラー台を塗料用容器に入れる際に空気の巻き込みを防ぎ、塗料の移動がスムーズになり、塗料の思わぬ飛散を防止できる。
ローラーのシリンダー部分の表面には塗料を保持するための小さな凹凸が形成される。これはたとえばシリンダー表面に斜めに所定角度で交差する2種類の線を形成することによって設けることができるし、また表面上に小さな凹部をエッチングなどにより形成することによっても設けることができる。
ローラーの軸部分は前記のローラー台のローラー保持部分に載置される。軸にはベアリングを設けて回転を補助することができる。ローラーは塗料用容器内にある塗料に下側部分が十分に接触する様な位置に載置される。しかし当然のことながら、あまりに多くの部分が塗料中に浸漬されると作業性が悪くなるので好ましくない。
本考案で使用されるブレードは、シリンダーに付着した余分な塗料をそぎ落とし、適量の塗料が塗布されるようにする。ブレードはローラー表面と軽く接触するかまたは微小距離をおいて離隔設置される。シリンダ表面とブレード先端との距離を調節することによりシリンダー上に保持される塗料の量を調節できる。離隔して設置される場合には、シリンダ表面とブレード先端の距離は一般には約0.1−3mm、好ましくは約0.5−2mmである。最適な距離は塗料の粘度、被塗物の材質などにより異なるので、実験的に決定される。またブレードがシリンダ表面となす角度によってもシリンダー上に保持される塗料の量を調節できる。ブレードの延長線とシリンダ表面が交差する点でのシリンダーの接線に対して、好ましくはブレードは約30−60度の角度を為すように配置される。ブレードは、薄い金属板またはポリエチレンテレフタレートのような硬質プラスチックフィルムにより作ることができる。最も好適には硬質プラスチックフィルムを接着剤で固定し、使用後には廃棄することにより、清掃の手間を省くと共に塗料の混合の危険性が排除される。またブレードの先端部分のみをプラスチックフィルムで形成することもできる。
本考案のコーティング用器具には、好ましくは被塗物のガイド用の治具が備えられる。該ガイドは、塗料用容器またはローラー台に取り付け可能とされる。ベルトなどの場合にはベルトを通す溝が形成され、それにより被塗物と塗料との一定した接触が達成される。またガイドの位置を調節することにより塗布される塗料の量を調節することができる。
本考案にかかるコーティング用治具はすべての部品が取り外し可能に塗料用容器に取り付けられる。そのため、色変えの際にはすべての部品を取り外して簡単に洗浄することができる。また塗料は容器中にそのまま保存できるので、色変えの際の塗料のロスがほとんどない。さらにシリンダー表面の印刻の形状および深さ、シリンダーとブレードとの距離および角度、被塗物のガイドの位置などの種々の手段により塗料の塗布量を調節できるので、塗料の物性および被塗物の特性に応じた最適の処理条件を達成することができる。
図1は本考案のコーティング用器具の実施態様の一例を示す図である。 図2は本考案のコーティング用器具のローラー台の上面図である。 図3は本考案のコーティング用器具のローラー台の正面図である。 図4は本考案のコーティング用器具のローラーの正面図である。 図5は本考案のコーティング用器具のローラーの側面図である。 図6は本考案のコーティング用器具のローラーとブレードとの関係を側面から示す図である。 図7は本考案のコーティング用器具のブレードおよびブレード保持具の上面図である。 図8は本考案のコーティング用器具のブレードおよびブレード保持具の正面図である。 図9は本考案のコーティング用器具の被塗物のガイド用の治具の上面図である。 図10は本考案のコーティング用器具の被塗物のガイド用の治具の側面図である。 図11はガイド用治具にベルトを通す様子を示す図である。
図1には本考案のコーティング用器具の構成例が示される。
塗料用容器10の内部に、ローラー台20が設置され、ローラー台のローラー保持部22にローラー30が置かれる。ローラー30の下端は塗料用容器10内の塗料層内に浸漬されている。ローラーの近傍にはローラー保持具40に固定されたブレード42が提供される。
図2および3にはローラー台が示される。ローラー台のローラー保持部22にはローラーの軸部分が置かれる。ローラー保持部は通常は下端がローラーの軸と同じ径の半円になった切り込み部分である。また好ましくは台のシリンダーの下方部分には開口24が設けられる。ローラー台設置時の塗料への空気の巻き込みを防ぎ、塗料の過剰な流動による思いがけない塗料の飛散を防止する効果が得られる。
図4および5にはローラーが示される。ローラーは軸32とシリンダー部分34を有する。シリンダー34の表面には所定のパターンの印刻38が形成され、塗料が凹部に保持される。また軸32には、好ましくはローラー台のローラー保持部22との間の円滑な回転を補償するためにベアリング36が設けられる。
図6−8にはブレード保持具40とブレード42が示される。ブレード保持具40は塗料用容器10に取り付け可能に形成される。たとえば塗料用容器10の端部分に嵌合するように切り込み48を成形することができる。ブレード保持具40にはブレード42が取り付けられる。取り付け方法は任意であるが、たとえばブレード保持具に切れ込みを入れて、これにブレードを差し込んで固定することができる。またブレードの一部43を金属板で作成し、これにプラスチックフィルムで作成した先端部を取り付けることができる。
シリンダ表面とブレード先端との距離44を調節することによりシリンダー上に保持される塗料の量を調節できる。またシリンダ表面に対する接線方向とブレードの為す角度は46で示され、好ましくは約30−60度である。
図9および10に、被塗物のガイド用の治具50が示される。該ガイドは、塗料用容器またはローラー台に取り付け可能とされる。ベルトなどの場合にはベルトを通す溝52が形成され、それにより被塗物と塗料との一定した接触が達成される。またねじなどによりガイドの位置を調節することにより塗布される塗料の量を調節することができる。治具50には切れ込み54を設けることができ、この切れ込みの中にローラー軸が配置されるように治具50を設置することができる。
図11には、ガイド用治具50の溝にベルト60を通す様子を示す。ベルトの側面を下にして溝を通し、溝内にある塗料と接触される。
10:塗料用容器
20:ローラー台
22:ローラー保持部
24:開口
30:ローラー
32:軸
34:シリンダー
36:ベアリング
38:印刻
40:ブレード保持具
42:ブレード
44:シリンダ表面とブレード先端との距離
46:ブレードの為す角度
48:切り込み
50:被塗物のガイド用の治具
52:溝
54:切り込み
60:ベルト

Claims (5)

  1. 塗料用容器、該容器内に取り外し可能に設置可能であってローラー保持部が備えられたローラー台、該ローラー保持部に取り外し可能に載置できるローラーであってそのシリンダ部分の表面には塗料を保持できる凹凸が印刻されているローラー、該ローラーの表面に軽く接触するかまたは離隔して配置されるブレード、および該塗料用容器に取り外し可能に取り付けられ該ブレートを保持するブレード保持具を有する、コーティング用器具。
  2. 塗料用容器またはローラー台に取り外し可能に取り付けられる被塗物のガイド用の治具をさらに有する、請求項1記載の器具。
  3. ブレードがポリエチレンテレフタレートフィルムである、請求項1または2記載の器具。
  4. ローラー台のシリンダーの下方部分に開口が設けられる、請求項1から3のいずれか1項記載の器具。
  5. 塗料用容器の蓋をさらに備える、請求項1から4のいずれか1項記載の器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112206966A (zh) * 2020-09-29 2021-01-12 孙思宇 一种建筑铝方通装饰材料表面处理系统

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