JP3153223U - ストーブ - Google Patents
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Abstract
【課題】燃焼効率がよく耐用性の高いストーブを提供する。【解決手段】炉体1と、燃料7を貯留し且つ炉体1の上部に取り付けられる燃料貯留部2とを備える。炉体1は、炉体内部10に連通する外気取入部5と煙突4とを有し、燃料貯留部2は、下部が炉体内部10に突入するとともに、燃焼7の貯留スペース9が炉体内部10と連通しており、貯留スペース9の下方を塞ぐ位置に燃焼前の燃焼7が炉体内部10に落下しない大きさの炎出口8を有する。炉体1または燃料貯留部2には、炎出口8の近傍に外気を送り込む補助外気取入部6が設けてある。【選択図】図1(a)(b)
Description
本考案は、薪やペレットを燃料とするストーブに関するものである。
薪やペレットを燃料として使用するストーブとして、特開2004−138256号公報のものがあり、このストーブは、燃焼室の上部に燃料の貯留タンクを有しており、外気を送り込みつつ、貯留タンクの下方から炉体内で燃焼して徐々に燃料を燃やしていく構成であった。
特開2004−138256号公報
ところが、特開2004−138256号公報に開示されるものでは、燃料の貯留スペースの下方に外気が送り込まれないため、燃料となるペレットや薪が不完全燃焼を起こしてしまい、これによって炉体内部や貯留タンク内部に燃え屑が残留し、使用年数が経過すれば燃焼効率を落とすとともに、ストーブ自体の故障を招く問題点があった。
本考案は、上記課題を鑑みてなされたものであり、燃焼効率がよく耐用性の高いストーブを提供することにある。
本考案は、上記課題を鑑みてなされたものであり、燃焼効率がよく耐用性の高いストーブを提供することにある。
本考案のうち請求項1記載の考案は、炉体と、燃料を貯留し且つ炉体の上部に取り付けられる燃料貯留部とを備えており、炉体は、炉体内部に連通する外気取入部と煙突とを有し、燃料貯留部は、その下部が炉体内部に突入するとともに、燃料の貯留スペースが炉体内部と連通しており、貯留スペースの下方を塞ぐ位置には燃焼前の燃料が炉体内部に落下しない大きさの炎出口が設けてあり、炉体または燃料貯留部には、炎出口の近傍に外気を送り込む補助外気取入部が設けてあることを特徴とする。
本考案の請求項2記載の考案は、炉体と、燃料を貯留し且つ炉体の上部に取り付けられる燃料貯留部と、炉体と燃料貯留部の間に取り付けられるジョイント部とを備えており、炉体は、炉体内部に連通する外気取入部と煙突とを有し、燃料貯留部は、燃料の貯留スペースを有しており、ジョイント部は、その下部が炉体内部に突入するとともに、燃料の貯留スペースと炉体内部とに連通する内部流路を有しており、内部流路の下方を塞ぐ位置には燃焼前の燃料が炉体内部に落下しない大きさの炎出口が設けてあり、且つ炎出口の近傍に外気を送り込む補助外気取入部が設けてあることを特徴とする。
本考案の請求項3記載の考案では、炎出口は、燃料貯留部の貯留スペースの下方もしくはジョイント部の内部流路の下方を塞ぐ位置に複数の桟をほぼ水平方向に一列に配設するとともに、並べられた桟を交互に上下方向に曲げてできる桟同士の間隔により形成してあることを特徴とする。
本考案のうち請求項1記載の考案によれば、炎出口の近傍に外気を送り込む補助外気取入部が設けてあることにより、燃焼したときに、炎出口の上に貯留される燃料に外気が送り込まれて不完全燃焼を起こすことがなく、燃料効率の良いストーブが提供できる。さらに、燃焼効率が良くて燃料の燃え屑が残りにくいので、炉体内部の目詰まりなどが少なくなって高い耐用性を有することになる。
本考案のうち請求項2記載の考案によれば、高熱が伴うために、ストーブにおいて最も消耗の激しい燃焼箇所をジョイント部としてあることから、万一の不具合発生のときにはジョイント部のみを他から外して交換すればよく、これにより、連続的で且つ経済的な作動が期待できる。さらに、ジョイント部が炉体から外せるので、メンテナンスなども容易となる。
本考案のうち請求項3記載の考案によれば、燃料貯留部またはジョイント部の底部を塞ぐ桟同士の間隔が上下に拡がっていることから、燃料が炉体内に落下しづらい構造となる。しかも、単に炎出口として複数の孔を開けたものよりも炎出口が大きくとれることから、燃焼効率を高めて炉体内で大きな熱量が確保されるので、高性能な暖房を提供できる。
以下に、図面に基づいて本実施によるストーブを説明する。
本実施によるストーブは、図1(b)のように、炉体1と、燃料貯留部2と、ジョイント部3とからなっている。
本実施によるストーブは、図1(b)のように、炉体1と、燃料貯留部2と、ジョイント部3とからなっている。
炉体1は、鉄、ステンレスなどの耐熱性素材で形成された壁体で炉体内部10に空間を形成する横長ほぼ矩形状をなすものである。また、上壁には間隔をあけて、ジョイント取付部1bと煙突取付部1cが設けてあり、炉体1のジョイント取付部1b側にある壁体には、外気取入部5が設けてあり、外気取入部5の外部側の口にはダンパーで開度を調整できる開閉蓋18aが設けてある。また、煙突4側にある壁体には、炉体1の内外に引き出し自在な燃焼屑を回収するための回収皿11が設けてある。さらに、炉体内部10のほぼ中間部には、外気取入部5側から煙突4に向かうに従って次第に上方に傾斜するスロープ12が設けてあり、これによって炉体内部10の煙道を狭めて燃焼ガスが煙突4から抜けやすくしてある。また、スロープ12の傾斜面、ならびに図示は省略するが、炉体1の両側の壁体の炉体内部10と面する側には、耐火レンガ13が敷き詰めてあり、耐火レンガ13の輻射熱で炉体内部10の燃焼効果を高めている。また、炉体1の底側の壁体には四隅に配置される脚14が設けてあり、炉体1を地上から持ち上げている。
尚、符号23は、遮断板であり、煙道を遮って燃焼ガスとともに流れてくる燃焼後の燃焼屑を回収皿11に落とし、燃焼後の燃焼屑が煙突から排出されないようにするものである。
尚、符号23は、遮断板であり、煙道を遮って燃焼ガスとともに流れてくる燃焼後の燃焼屑を回収皿11に落とし、燃焼後の燃焼屑が煙突から排出されないようにするものである。
燃料貯留部2は、上下に長い矩形筒型状をなすもので、その内部に燃焼7となる薪やペレットを入れる貯留スペース9を有している。また、下端にはジョイント部3と接合するフランジ15が設けてあり、上端には、燃料7を投入するための蓋24が上下に開閉自在に取り付けてある(図1(a)(b)参照)。
ジョイント部3は、図2(a)(b)のように、四方を壁体で囲む漏斗状をなしており、それぞれの壁体の上端部に燃料貯留部2のフランジと接合する上フランジ16を有し、また、上下方向の中間部には、炉体1のジョイント取付部1bと接合する下フランジ17を有し、さらに、下フランジ17の下部には、炉体内部10に突入する矩形筒状をなす燃焼部2aを有しており、燃焼部2aの底部には、ジョイント部3の下方を塞ぐように炎出口8が設けてある。そして、ジョイント部3を構成する壁体の1つには、外気取入パイプ(補助外気取入部)6が炉体1の外から突入しており、外気取入パイプ6は、ジョイント部3の燃焼部2aに設けてある炎出口8の近傍まで伸びている。また、外気取入パイプ6の炉体1外側の口20には、スライド式で且つダンパーで開度を調整できる開閉蓋18bが設けてあり、開閉蓋18bの開度によって内部流路21への外気の取入れ量を調整できる。また、図2(b)を参照すれば、ジョイント部3の炎出口8は、開口を塞ぐように複数の桟19a,19bがほぼ水平方向に一列に配設してある。さらに、桟19a,19bは交互に上下に曲げて縦方向に間隔をあけてあり、その間隔が炎出口8となって外気取入パイプ6から取り入れた外気が炉体内部10に入り込む構造となっている。このように炎出口8を形成したことで、炎出口8に入り込んでくる燃焼前の燃料7が炉体内部10に落ちにくくなる上、炎出口8の間隔を大きくとれることにより、燃料7の燃焼によって発生する燃焼ガスを炉体内部10により多く送り込むことが可能となる(図1(a)参照)。また、内部流路21で燃料7が気化し、外気取入パイプ6からの外気で炎出口8から炎となって炉体内部10に燃え出して、その燃焼ガスが煙突4に向けて流れることになる。
尚、符号25は、ボルト孔であり、ジョイント部3を炉体1もしくは燃料貯留部2と接合するときに、このボルト孔25にボルトを挿通してナット締めで接合させている。
尚、符号25は、ボルト孔であり、ジョイント部3を炉体1もしくは燃料貯留部2と接合するときに、このボルト孔25にボルトを挿通してナット締めで接合させている。
次に、本実施によるストーブの燃焼状態について、図3(a)(b)を参照して説明する。
第1の手順として、燃料貯留部2の蓋24を開けて燃焼7を充填した後に着火剤(図示省略)を流し込み、さらに、炉体1の外気取入部5が取り付けてある着火用扉22を開け、その開口から炎出口8に火を近づけて着火する。
第2の手順として、前述した第1の手順にて着火が確認できたら、炉体1の外気取入口5の開閉蓋18aを開け、煙突4からの引き寄せによって外気取入部5から外気を取り込み、炎出口8の近傍での燃料7の燃焼が継続的に行われることを確認する。ここで、燃焼した燃料7が炎出口8から少しずつ落下するのを確認するが、燃料7が不完全燃焼のまま落下するようであれば、後述する第三の手順に移行する。
第3の手順として、ジョイント部3の外気取入パイプ(補助外気取入部)6の開閉蓋18bを開け、炎出口8の近傍に外気を送り込む。
以上の手順を経ることにより、燃料7が炎出口8の近傍で完全燃焼させることができる。
第1の手順として、燃料貯留部2の蓋24を開けて燃焼7を充填した後に着火剤(図示省略)を流し込み、さらに、炉体1の外気取入部5が取り付けてある着火用扉22を開け、その開口から炎出口8に火を近づけて着火する。
第2の手順として、前述した第1の手順にて着火が確認できたら、炉体1の外気取入口5の開閉蓋18aを開け、煙突4からの引き寄せによって外気取入部5から外気を取り込み、炎出口8の近傍での燃料7の燃焼が継続的に行われることを確認する。ここで、燃焼した燃料7が炎出口8から少しずつ落下するのを確認するが、燃料7が不完全燃焼のまま落下するようであれば、後述する第三の手順に移行する。
第3の手順として、ジョイント部3の外気取入パイプ(補助外気取入部)6の開閉蓋18bを開け、炎出口8の近傍に外気を送り込む。
以上の手順を経ることにより、燃料7が炎出口8の近傍で完全燃焼させることができる。
本考案のストーブは、炉体1、燃料貯留部2、ジョイント部3のそれぞれの形状や大きさについて上記実施形態のものに限定するものではない。また、補助外気取入部6は、燃料貯留部2またはジョイント部3の炎出口8の近傍に外気を送り込むことのできる形態であれば、上記実施形態のパイプ形状以外のもの(例えば、貯留スペース9内を壁体で区画して外気の流路を形成するものなど)でもよい。また、ジョイント部3を外して炉体1と燃料貯留部2を直接接合して使用することもできる。
1 炉体
2 燃料貯留部
3 ジョイント部
4 煙突
5 外気取入部
6 外気取入パイプ(補助外気取入部)
7 燃料
8 炎出口
9 貯留スペース
10 炉体内部
19a,19b 桟
2 燃料貯留部
3 ジョイント部
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7 燃料
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19a,19b 桟
Claims (3)
- 炉体と、燃料を貯留し且つ炉体の上部に取り付けられる燃料貯留部とを備えており、
炉体は、炉体内部に連通する外気取入部と煙突とを有し、
燃料貯留部は、その下部が炉体内部に突入するとともに、燃料の貯留スペースが炉体内部と連通しており、貯留スペースの下方を塞ぐ位置には燃焼前の燃料が炉体内部に落下しない大きさの炎出口が設けてあり、
炉体または燃料貯留部には、炎出口の近傍に外気を送り込む補助外気取入部が設けてあることを特徴とするストーブ。 - 炉体と、燃料を貯留し且つ炉体の上部に取り付けられる燃料貯留部と、炉体と燃料貯留部の間に取り付けられるジョイント部とを備えており、
炉体は、炉体内部に連通する外気取入部と煙突とを有し、
燃料貯留部は、燃料の貯留スペースを有しており、
ジョイント部は、その下部が炉体内部に突入するとともに、燃料の貯留スペースと炉体内部とに連通する内部流路を有しており、内部流路の下方を塞ぐ位置には燃焼前の燃料が炉体内部に落下しない大きさの炎出口が設けてあり、且つ炎出口の近傍に外気を送り込む補助外気取入部が設けてあることを特徴とするストーブ。 - 炎出口は、燃料貯留部の貯留スペースの下方もしくはジョイント部の内部流路の下方を塞ぐ位置に複数の桟をほぼ水平方向に一列に配設するとともに、並べられた桟を交互に上下方向に曲げてできる桟同士の間隔により形成してあることを特徴とする請求項1又は2記載のストーブ。
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2009
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