JP3152448B2 - ガスヒートポンプエアコン - Google Patents

ガスヒートポンプエアコン

Info

Publication number
JP3152448B2
JP3152448B2 JP11483691A JP11483691A JP3152448B2 JP 3152448 B2 JP3152448 B2 JP 3152448B2 JP 11483691 A JP11483691 A JP 11483691A JP 11483691 A JP11483691 A JP 11483691A JP 3152448 B2 JP3152448 B2 JP 3152448B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
heat exchanger
engine
indoor heat
refrigerant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11483691A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04344080A (ja
Inventor
定康 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP11483691A priority Critical patent/JP3152448B2/ja
Publication of JPH04344080A publication Critical patent/JPH04344080A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3152448B2 publication Critical patent/JP3152448B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスヒートポンプエア
コンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のガスヒートポンプエアコンはガス
又はガソリンエンジン等のエンジンと、このエンジンに
駆動される圧縮機、室外熱交換器、減圧機、室内熱交換
器を順次連結したヒートポンプ回路と、エンジンの回転
数を制御する回転数制御装置(以下制御装置という)と
を備えている。
【0003】そして、この制御装置は、エンジンの回転
数を、使用する1台又は複数台の冷風又は温風を吹き出
す室内機の総運転馬力(容量)と、別に設けられた温度
検知器により検知された室内温度とリモコンにより設定
された設定温度との差、即ち、例えば冷房運転時には、
検知された室内温度から設定温度を減算した値、暖房運
転時には、設定温度から検知された室内温度を減算した
(以下リモコン差温という)に基づいて定める。
【0004】室内機の総運転馬力に対するエンジンの回
転数は、図3に示すようにリモコン差温の変化に対応し
て変化する。即ち、リモコン差温の大小に伴い、エンジ
ンの回転数も室内機の総運転馬力に対応した範囲内で増
減する。例えば、室内機の総運転馬力が15PSの場合
は、エンジンの回転数は1333rpmから1600r
pmの間で変化する。
【0005】ここで、エンジンが最小の回転数となるの
はリモコン差温が最小となる0度の場合であり、エンジ
ンが最大の回転数となるのはリモコン差温が最大となる
場合、例えば3度の場合である。なお、リモコン差温が
最大の値である3度を超えた場合でも、エンジンは3度
の時の回転数で回転する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のガスヒ
ートポンプエアコンにおいては、エンジンはこのように
リモコン差温に対応して回転数が変化するが、その変化
は外気温には無関係である。
【0007】したがって、例えば、ドライブイン等にお
いて冷房運転を行う際、夜間において外気温が昼間より
低い条件の時(例えば25℃)に、例えば、ドアの開放
によって室内温度(例えば25℃)が下がらない場合、
従業員が設定温度を下げ、室内温度と設定温度(例えば
22℃)との差であるところのリモコン差温が3度のま
まであると、圧縮機を駆動するエンジンは、外気温の低
下に関係なく1600rpmの回転数で回転するため、
室内機から吹き出す冷気(冷風)の温度は大幅に低下して
冷え過ぎの状態になり、その結果、室内機に露付き現象
が発生してしまう。一方、ドライブイン等において暖房
運転を行う際、昼間において、外気温が夜間より高い条
件の時(例えば20℃)に、例えば、ドアの開放によっ
て室内温度(例えば20℃)が上昇しない場合、従業員
が設定温度を上げ、室内温度と設定温度(例えば23
℃)との差であるところのリモコン差温が3度のままで
あると、圧縮機を駆動するエンジンは、外気温の上昇に
関係なく1600rpmの回転数で回転するため、室内
機から吹き出す暖気(温風)の温度は大幅に上昇してしま
い、室内機の吹出し口の近くにいる客などには高温の温
風が吹き付けられることになり、不快感を与えてしまう
ものであった。
【0008】このように、従来の制御装置は、室内温度
の変化には対応できるが外気温の大きな変化には対応で
きないため、適切な冷房を行うことができないという問
題がある。
【0009】さらに、複数の室内機を使用して冷房を行
う場合には、例え同じ運転馬力の室内機を使用しても、
それぞれの室内機と室外機との間の圧力損失(以下室内
機の圧力損失という)が異なると、冷媒の流量が異なる
ため冷房効果も異なる。これにより、同じエンジンの回
転数でも、ある室内機は冷え過ぎたり、別の室内機はほ
とんど冷えないという問題がある。
【0010】本発明は、外気温及び室内機の圧力損失に
係らず適切な冷房又は暖房を行うことができるガスヒー
トポンプエアコンを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、エンジンと、このエンジンに駆動される圧縮機、室
外熱交換器、減圧機、室内熱交換器を順次連結したヒー
トポンプ回路と、前記エンジンの回転数を制御する回転
数制御装置とを備え、前記圧縮機から吐出された冷媒を
室外熱交換器、減圧機及び室内熱交換器に順次流して冷
房運転を行うガスヒートポンプエアコンにおいて、前記
室内熱交換器の出入口に夫々冷媒温度を計測する温度セ
ンサを設け、これらの温度センサが計測した冷媒温度か
ら前記室内熱交換器の温度を求め、かつ夫々の温度セン
サによる冷媒温度の計測毎に計測した冷媒温度に基づい
て室内熱交換器の目標温度を予め定め、前記回転数制御
装置は冷房運転時に、前記室内熱交換器の温度が予め定
められた室内熱交換器の目標温度より低く、前記室内熱
交換器の目標温度から前記室内熱交換器の温度を減算し
た値が正の場合は前記エンジンの回転数を減少させ、前
記室内熱交換器の温度が予め定められた室内熱交換器の
目標温度より高く、前記室内熱交換器の目標温度から前
記室内熱交換器の温度を減算した値が負の場合は前記エ
ンジンの回転数を増加させる構成としたものである。
た、請求項2に記載の本発明では、エンジンと、このエ
ンジンに駆動される圧縮機、室外熱交換器、減圧機、室
内熱交換器を順次連結したヒートポンプ回路と、前記エ
ンジンの回転数を制御する回転数制御装置とを備え、前
記圧縮機から吐出された冷媒を室内熱交換器、減圧機及
び室外熱交換器に順次流して暖房運転を行うガスヒート
ポンプエアコンにおいて、前記圧縮機の冷媒吐出部に吐
出圧力を計測する圧力センサを設け、前記回転数制御装
置は前記圧力センサで得られた値が予め室温とリモコン
設定温度との差によって定められた目標吐出圧力より高
く、前記圧力センサで得られた値から前記目標吐出圧力
を減算した値が正の場合は前記エンジンの回転数を減少
させ、前記圧力センサで得られた値が予め室温によって
定められた目標吐出圧力より低く、前記圧力センサで得
られた値から前記目標吐出圧力を減算した値が負の場合
は前記エンジンの回転数を増加させる構成としたもので
ある。
【0012】
【作用】請求項1に記載の本発明では、室内熱交換器の
温度が予め定められた室内熱交換器の目標温度より低い
場合は前記エンジンの回転数を減少させ、室内熱交換器
の温度が予め定められた室内熱交換器の目標温度より高
い場合は前記エンジンの回転数を増加させるように作用
する。請求項2に記載の本発明では、圧力センサで得ら
れた値が予め室温とリモコン設定温度との差によって定
められた目標吐出圧力より高い場合は前記エンジンの回
転数を減少させ、前記圧力センサで得られた値が予め定
められた目標吐出圧力より低い場合は前記エンジンの回
転数を増加させるように作用する。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図面を参照して説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施例に係るガスヒー
トポンプエアコンの回路構成図である。
【0015】図において、1はエンジン、2はこのエン
ジン1により駆動される圧縮機、3は冷媒の流路を冷
房、暖房に応じて切り替える四方弁、4は室外熱交換
器、5はレシーバタンク、6は冷房時の膨張弁(減圧
器)、7は室内熱交換器、8は圧縮機2の吸込み側に設
けられたアキュームレータである。また、11は暖房時
の膨張弁である。
【0016】また、室内熱交換器7の冷媒入口と冷媒出
口には、それぞれサーミスタを用いた図示しない温度セ
ンサが設けられている。9はエンジン1の回転数を制御
するためにマイクロコンピュータ等で構成した制御装置
である。この制御装置9は温度センサで測定された各室
内機の室内熱交換器7の冷媒の出入口温度を演算し、こ
の演算結果に基づいてエンジン1の回転数を増減するも
のである。
【0017】なお、図において、破線は温度センサから
の温度情報及び制御装置9からのエンジン1の回転数制
御信号を、矢印は冷媒の流れをそれぞれ示している。
【0018】次に、このように構成されたガスヒートポ
ンプエアコンの冷房時におけるエンジン回転数制御動作
について説明する。
【0019】複数の室内機を用いて冷房を行う場合、ま
ず所望する室温にあわせてリモコン差温aを設定する。
なお、圧力損失の大きな室内機は、そうでない室内機に
比べて室内熱交換器7に流れる冷媒の量が少なくなるこ
とから、冷媒の出口温度も高くなり、冷房効果は余り上
がらない。
【0020】次に、制御装置9は、室内機内から吹き出
される冷気の温度が低すぎることもなく、また高すぎる
こともない温度範囲になるように、室内熱交換器7に流
れる冷媒の温度を制御するための目標値である目標熱交
換器温度(室内熱交換器7の冷媒入口部の冷媒温度と冷
媒出口部の冷媒温度との平均の目標冷媒温度)を、例え
ば(8−リモコン差温a〜13−リモコン差温a)℃の
範囲に設定する。
【0021】そして、制御装置9は設定された目標熱交
換器温度に基づき、室内熱交換器7に流れる冷媒の温度
がこの温度範囲内に入るようにエンジンの回転数を増減
する。なお、このように目標熱交換器温度に幅を設けて
いるのは、同じエンジンの回転数でも各室内機の圧力損
失の状態により、室内熱交換器7の出入口における冷媒
の温度が異なるためである。
【0022】ここで、制御装置によるエンジンの回転数
の増減動作について説明する。
【0023】制御装置9は、1台又は複数台の室内機を
用いて前回の冷房運転の室内機の運転区分と異なる運転
区分で冷房運転を行う場合には、今回使用する室内機の
目標熱交換器温度の設定値をリセットし、例えばリモコ
ン差温aが3℃の場合には、目標熱交換器温度の設定値
を5〜10℃に設定する。
【0024】次に、それぞれの室内機毎に一定のタイミ
ングで室内熱交換器7の出入口に取り付けた温度センサ
により冷媒温度を求め、室内熱交換器7の出入口双方の
冷媒温度が同じとなった時の冷媒温度を求める。
【0025】なお、室内熱交換器7に入る冷媒の量は常
に変動しており、そこで、室内熱交換器7に流れる冷媒
の量が少なくなると、室内熱交換器7の出口温度(出口
の冷媒温度)の方が、室内熱交換器7の入口温度(入口
の冷媒温度)よりも高くなり、一方、室内熱交換器7
流れる冷媒の量が多くなると、冷媒の気化は室内熱交
換器7の入口から始まらずに、その入口よりも少し入っ
たところから始まるため、室内熱交換器7の入口温度の
方が室内熱交換器7の出口温度よりも高くなる。
【0026】ここで、E1’を前回測定した入口温度、
E2’を前回測定した出口温度、またE1を今回測定し
た入口温度、E2を今回測定した出口温度とする。そし
て、この測定の結果、E1’≧E2’及びE1<E2又
はE1’<E2’及びE1≧E2であれば、目標熱交換
器温度と(E1+E2)/2を比較して、(E1+E
2)/2の方が低い場合には、目標熱交換器温度=(E
1+E2)/2として目標熱交換器温度を変更する。ま
た、測定のたびに冷媒の温度を(E1+E2)/2とし
て求める。
【0027】制御装置9は、この目標熱交換器温度の検
出を一定のタイミングで繰返し行うことにより、目標熱
交換器温度を求める。そして、制御装置9は、このよう
な目標熱交換器温度の検出を各室内機毎に行う。
【0028】次に、このようにして求めた各室内機の冷
媒温度(各室内機における室内熱交換器7の入口温度と
出口温度の平均値)と目標熱交換器温度との比較を各室
行い、目標熱交換器温度と現在のエンジン回転
数における室内熱交換器の冷媒温度の最小値(室内熱交
換器の入口温度と出口温度のうち、低い方の温度値)
の差を求め、さらにその総和を求める。
【0029】そして、この値が正であれば、目標熱交換
器温度よりも実際の室内熱交換器7の冷媒温度の最小値
(室内熱交換器の入口温度と出口温度のうち、低い方の
温度値)の方が低いこととなり、この場合にはエンジン
の回転数が高いために冷媒が圧縮機2の吐出部から
多く流れ出ていると判断してエンジンの回転数を減少
させ、一方、この値が負であれば、目標熱交換器温度よ
りも実際の室内熱交換器7の冷媒温度の最小値の方が高
いこととなり、この場合にはエンジンの回転数が低い
ために、圧縮機2の吐出部から冷媒が少なく流れ出てい
ると判断してエンジンの回転数を増加させる。
【0030】例えば、今3台の室内機をリモコン差温a
を3℃と設定した状態で冷房運転を行い、それぞれの室
内機の冷媒温度が1台目は2.5℃,2台目は7.8
℃,3台目は10.3℃となったとする。ここで、制御
装置は、5〜10℃の範囲で設定される目標熱交換器温
度を、1台目5℃、2台目7.8℃、3台目10℃と仮
定し、それぞれの室内機の冷媒温度と比較する。
【0031】この場合、1台目の室内機の冷媒温度が目
標熱交換器温度を下回っており、3台目の室内機の冷媒
温度は目標熱交換器温度を上回っている。この場合の総
和は、(目標熱交換器温度5−2.5+目標熱交換器温
10−10.3)からその値は2.2となり、即ち、
正の値となることから、制御装置9はエンジン1の回転
数が高いと判断し、エンジン1の回転数を減少させる。
【0032】ここで、この冷媒温度は、外気温によって
変化するので、リモコン差温aが3度に設定された場合
でも、外気温が低いときは冷媒温度が低くなるため、目
標熱交換器温度と冷媒温度との差の総和は正の値にな
り、エンジン1の回転数は減少し、エンジン1の最大の
回転数よりも低い回転数となる。
【0033】また、リモコンの差温aが0度に設定され
た場合でも、外気温が高いときは冷媒温度が高くなるた
め、目標熱交換器温度と冷媒温度との差の総和は負の値
になり、エンジン1の回転数は増加し、エンジン1の最
小の回転数よりも高い回転数になる。
【0034】このように、本発明では、リモコン差温a
ではなく、室内熱交換器7の目標熱交換器温度を目標に
してエンジンの回転数を設定するため、室内機では
気温に対応した好ましい吹き出し温度が得られる。ま
た、各室内機の圧力損失が異なることにより冷媒温度の
最小値が異なる場合でも、目標熱交換器温度に幅を持た
せることにより、冷えすぎとなる室内機や全く冷えない
室内機が存在するのを防ぐことができる。
【0035】次に、ガスヒートポンプエアコンの暖房時
におけるエンジン回転数制御動作について述べる。
【0036】従来のガスヒートポンプエアコンにおい
て、エンジンは冷房の場合と同様にリモコン差温に対応
して回転数が変化するが、その変化は使用する室内機の
総運転馬力に応じた回転数の範囲内である。
【0037】このため、暖房運転を行う際、外気温が高
いときにリモコン差温を最大に設定すると、エンジンは
外気温に関係なく最大の回転数で回転するため、暖房し
すぎることになる。また、外気温が低いときにリモコン
差温を最小に設定すると、エンジンは外気温に関係なく
最小の回転数で回転するため暖房効果は上がらない。
【0038】このように、従来の制御装置は、室内温度
の変化には対応できるが外気温の大きな変化には対応で
きないため、適切な暖房を行うことができないという問
題がある。
【0039】次に、この問題点を解決するための本発明
の他の実施例について図面を参照して説明する。
【0040】図2は、本発明の他の実施例に係るガスヒ
ートポンプエアコンの回路構成図である。図2におい
て、図1と同一符号は同一又は相当部分を示しており、
10は圧縮機2の吐出部に設けられた圧力センサであ
る。この圧力センサ10は、圧縮機2の吐出部における
冷媒の吐出圧力を測定するためのもので、一定のタイミ
ングで吐出圧力を測定して、その測定結果を制御装置9
に出力するものである。
【0041】このような圧力センサ10を有するガスヒ
ートポンプエアコンにおいて、暖房運転を行う場合は、
まず所望する室温にあわせてリモコン差温aを設定す
る。
【0042】次に、制御装置9は設定されたリモコン差
温から、圧縮機2の吐出部の冷媒の目標とする吐出圧力
を(17.5+a+b)kg/cm2に基づいて設定す
る。なお、bは室外機と室内機の設置位置により定まる
定数である。ここで、例えばリモコン差温aを1.5と
し、bを0とすると、目標とする吐出圧力は19.0k
g/cm2となる。
【0043】この場合、上記した吐出圧力を有する冷媒
の室内熱交換器7での飽和温度は約50℃となる。な
お、このような冷媒の飽和温度であれば、室内機の吹出
温度は低すぎることもなく、また高すぎることもない。
【0044】ここで、冷媒の圧力は外気温に従って変化
するが、制御装置9は一定のタイミングで圧力センサ1
0から入力される圧力情報に基づいて常に圧縮機2の吐
出部の冷媒の吐出圧力を19.0kg/cm2となるように
エンジンの回転数を制御する。
【0045】このように、リモコン差温ではなく圧縮機
の吐出圧力を目標にエンジンの回転数を設定するため、
外気温に対応した好ましい吹き出し温度が得られ、適切
な暖房を行うことができる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、エンジンと、このエンジンに駆動される圧縮機、室
外熱交換器、減圧機、室内熱交換器を順次連結したヒー
トポンプ回路と、前記エンジンの回転数を制御する回転
数制御装置とを備え、前記圧縮機から吐出された冷媒を
室外熱交換器、減圧機及び室内熱交換器に順次流して冷
房運転を行うガスヒートポンプエアコンにおいて、前記
室内熱交換器の出入口に夫々冷媒温度を計測する温度セ
ンサを設け、これらの温度センサが計測した冷媒温度か
ら前記室内熱交換器の温度を求め、かつ夫々の温度セン
サによる冷媒温度の計測毎に計測した冷媒温度に基づい
て室内熱交換器の目標温度を予め定め、前記回転数制御
装置は冷房運転時に、前記室内熱交換器の温度が予め定
められた室内熱交換器の目標温度より低く、前記室内熱
交換器の目標温度から前記室内熱交換器の温度を減算し
た値が正の場合は前記エンジンの回転数を減少させ、前
記室内熱交換器の温度が予め定められた室内熱交換器の
目標温度より高く、前記室内熱交換器の目標温度から前
記室内熱交換器の温度を減算した値が負の場合は前記エ
ンジンの回転数を増加させる構成としたから、温度セン
サにより計測した室内熱交換器の冷媒温度に基づいて、
室内熱交換器の目標温度を変更させ、外気温変化などに
よる室内熱交換器の温度変化に迅速に対応することがで
き、外気温や室内機の圧力損失に係わらず適切な冷房を
行なうことができる。
【0047】また、請求項2の発明によれば、エンジン
と、このエンジンに駆動される圧縮機、室外熱交換器、
減圧機、室内熱交換器を順次連結したヒートポンプ回路
と、前記エンジンの回転数を制御する回転数制御装置と
を備え、前記圧縮機から吐出された冷媒を室内熱交換
器、減圧機及び室外熱交換器に順次流して暖房運転を行
うガスヒートポンプエアコンにおいて、前記圧縮機の冷
媒吐出部に吐出圧力を計測する圧力センサを設け、前記
回転数制御装置は前記圧力センサで得られた値が予め室
温とリモコン設定温度との差によって定められた目標吐
出圧力より高く、前記圧力センサで得られた値から前記
目標吐出圧力を減算した値が正の場合は前記エンジンの
回転数を減少させ、前記圧力センサで得られた値が予め
室温によって定められた目標吐出圧力より低く、前記圧
力センサで得られた値から前記目標吐出圧力を減算した
値が負の場合は前記エンジンの回転数を増加させるよう
にした構成であるから、リモコン差温を加味して定めら
れた圧縮機の目標吐出圧力となるようにエンジンの回転
数が制御されるため、外気温変化に係わらず適切な暖房
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明に係るガスヒートポンプエアコ
ンの回路構成図。
【図2】請求項2の発明に係るガスヒートポンプエアコ
ンの回路構成図。
【図3】室内機の総運転馬力とエンジンの回転数との関
係を表わす図。
【符号の説明】
1 エンジン 2 圧縮機 7 室内熱交換器 9 回転数制御装置 10 圧力センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−212870(JP,A) 特開 昭63−290364(JP,A) 特開 昭61−231365(JP,A) 特開 昭58−213161(JP,A) 特開 昭58−37454(JP,A) 特開 平2−57875(JP,A) 実公 平2−43011(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 27/00 F24F 11/02 F24F 11/02 102 F25B 1/00 371

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと、このエンジンに駆動される
    圧縮機、室外熱交換器、減圧機、室内熱交換器を順次連
    結したヒートポンプ回路と、前記エンジンの回転数を制
    御する回転数制御装置とを備え、前記圧縮機から吐出さ
    れた冷媒を室外熱交換器、減圧機及び室内熱交換器に順
    次流して冷房運転を行うガスヒートポンプエアコンにお
    いて、前記室内熱交換器の出入口に夫々冷媒温度を計測
    する温度センサを設け、これらの温度センサが計測した
    冷媒温度から前記室内熱交換器の温度を求め、かつ夫々
    の温度センサによる冷媒温度の計測毎に計測した冷媒温
    度に基づいて室内熱交換器の目標温度を予め定め、前記
    回転数制御装置は冷房運転時に、前記室内熱交換器の温
    度が予め定められた室内熱交換器の目標温度より低く、
    前記室内熱交換器の目標温度から前記室内熱交換器の温
    度を減算した値が正の場合は前記エンジンの回転数を減
    少させ、前記室内熱交換器の温度が予め定められた室内
    熱交換器の目標温度より高く、前記室内熱交換器の目標
    温度から前記室内熱交換器の温度を減算した値が負の場
    合は前記エンジンの回転数を増加させることを特徴とす
    るガスヒートポンプエアコン。
  2. 【請求項2】 エンジンと、このエンジンに駆動される
    圧縮機、室外熱交換器、減圧機、室内熱交換器を順次連
    結したヒートポンプ回路と、前記エンジンの回転数を制
    御する回転数制御装置とを備え、前記圧縮機から吐出さ
    れた冷媒を室内熱交換器、減圧機及び室外熱交換器に順
    次流して暖房運転を行うガスヒートポンプエアコンにお
    いて、前記圧縮機の冷媒吐出部に吐出圧力を計測する圧
    力センサを設け、前記回転数制御装置は前記圧力センサ
    で得られた値が予め室温とリモコン設定温度との差によ
    って定められた目標吐出圧力より高く、前記圧力センサ
    で得られた値から前記目標吐出圧力を減算した値が正の
    場合は前記エンジンの回転数を減少させ、前記圧力セン
    サで得られた値が予め室温によって定められた目標吐出
    圧力より低く、前記圧力センサで得られた値から前記目
    標吐出圧力を減算した値が負の場合は前記エンジンの回
    転数を増加させることを特徴とするガスヒートポンプエ
    アコン。
JP11483691A 1991-05-20 1991-05-20 ガスヒートポンプエアコン Expired - Fee Related JP3152448B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11483691A JP3152448B2 (ja) 1991-05-20 1991-05-20 ガスヒートポンプエアコン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11483691A JP3152448B2 (ja) 1991-05-20 1991-05-20 ガスヒートポンプエアコン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04344080A JPH04344080A (ja) 1992-11-30
JP3152448B2 true JP3152448B2 (ja) 2001-04-03

Family

ID=14647916

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11483691A Expired - Fee Related JP3152448B2 (ja) 1991-05-20 1991-05-20 ガスヒートポンプエアコン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3152448B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4590777B2 (ja) * 2001-05-16 2010-12-01 アイシン精機株式会社 ヒートポンプ
JP5088520B2 (ja) * 2010-11-05 2012-12-05 ダイキン工業株式会社 空気調和機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04344080A (ja) 1992-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2997487B2 (ja) 冷凍装置及び冷凍装置における冷媒量表示方法
US5344069A (en) Air conditioning apparatus for distributing primarily-conditioned air to rooms
JP3162827B2 (ja) 温度制御装置
JPH07198236A (ja) ヒートポンプ系統における空気流れ遮断検出方法
US7380407B2 (en) Multi air conditioning system and method for operating the same
US20170030621A1 (en) Low ambient cooling scheme and control
US20210207831A1 (en) Refrigerant leak detection and mitigation
JP3816782B2 (ja) 空気調和機
EP1956306B1 (en) Multi-system air-conditioner and method for controlling the same
EP1632735B1 (en) Engine driven type air conditioner and method of controlling the same
JP3152448B2 (ja) ガスヒートポンプエアコン
KR101152936B1 (ko) 멀티 에어컨 시스템 및 멀티 에어컨 시스템의 배관연결탐색방법
JP2002195629A (ja) 空気調和機
JP4105413B2 (ja) マルチ式空気調和機
JP2504997Y2 (ja) 空気調和装置
JP2000111182A (ja) 空調装置
JP2960237B2 (ja) 空気調和機
JP2757900B2 (ja) 空気調和機
US5423188A (en) Process for detecting out-of-range thermistor
US11841176B2 (en) Method of operating an electronic expansion valve in an air conditioner unit
JPH0436535A (ja) 空気調和機の室内ファン運転方法
JP2850466B2 (ja) エンジン駆動式空気調和機
JP2002317996A (ja) 多室形空気調和機
JPH05106907A (ja) 空気調和機
JP3178149B2 (ja) 圧縮機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090126

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090126

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100126

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees