JP3152211U - メッキ用バレル - Google Patents
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Abstract
Description
本考案は、従来のメッキ用バレルの上記問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、蓋の嵌合を容易とすると共に、蓋と蓋受け部分との凹凸嵌合部に隙間が発生することを防止し、しかも、使用経過に伴う熱変形や反り等を矯正させて前記隙間への被メッキ物の挟まりに起因するメッキ不良を防止させ得るメッキ用バレルを提供することにある。
前記開口部の周囲を取り囲んで形成されている蓋受け部分と蓋との一方に凸条、他方に凹溝からなる凹凸嵌合部が前記開口部の周囲を取り囲むように形成されており、この凹凸嵌合部の凸条及び凹溝の内周側及び外周側の嵌合面を断面ハ字形のテーパー面としたことを特徴としている。
前記蓋を前記開口部の蓋受け部分に圧着する前記圧着ロック手段は、前記蓋の長手方向両端部と中間部とに回動可能に設置された複数の締付腕と、各締付腕を締付状態で圧着ロックする締付ナット部材とを備え、
長手方向両端部に設置される締付腕は、長方形状の開口部の1つの短辺と、この短辺に隣接する2つの長辺との3辺に対応してT型とされ、このT型の締付腕の3つの先端に形成されている係止部を前記3辺に形成されている係止溝に係脱可能とされ、
中間部に配置される締付腕は、長方形状の開口部の対向する2つの長辺に対応してI型とされ、このI型の締付腕の2つの先端に形成されている係止部を前記2つの長辺に形成されている係止溝に係脱可能とされ、
前記締付ナット部材は、前記締付腕の回動中心部の中心孔を貫通して前記蓋に固着されているネジ軸に螺合されている構成で実施してもよい。
また、前記蓋受け部分の開口部は、円形とされ、これに対応して前記蓋も円形板状とされ、
前記圧着ロック手段は、前記円形板状の蓋の外面側に重合される締付円板と、この締付円板の中心部に貫通螺合させた締付ボルト部材とを備え、
この締付円板は、外周部の周方向等配位置に複数の係止部が形成されており、この係止部に対応して前記蓋受け部分の開口部周縁の周方向等配位置に複数の係止溝が形成され、しかも、各係止溝の周方向一端に係止解除用切欠部が形成されており、
前記締付ボルト部材は、前記締付円板の中心部の雌ネジ孔に貫通螺合されて前記蓋に当接させてある構成で実施してもよい。
本考案のメッキ用バレルの第1の実施形態は、図1〜図4に示すように、バレル本体1と、このバレル本体1の一部に被メッキ物を出し入れするために形成された開口部2と、この開口部2に着脱可能に嵌合される蓋3と、この蓋3の圧着ロック手段4とを備えている。
バレル本体1は、各面がメッキ液の流通可能な多孔構造(例えば、網窓1aを装着した構造)とされ、両端が端板1b、1cで閉鎖され、内部に被メッキ物を収容可能とされた多角形筒状とされ、両端の軸部1d、1eを介してメッキ槽(図示省略)に回転可能に浸漬支持されるものである。一方の軸部1dには、歯車1fが一体に取り付けられ、モータ等の回転駆動源に連結される。両方の軸部1d、1eの中心軸孔を貫通して電気メッキの陽極棒と陰極棒が対向状に挿入される。
上記凸条7に対応して、図2、図6(A)〜(C)に示すように、蓋3の内面側には、凹溝8が全周に亘って形成されている。
これらの凸条7と凹溝8とで凹凸嵌合部9を構成している。この凹凸嵌合部9は、開口部2の周囲を取り囲むように形成されている。そして、この凹凸嵌合部9の凸条7及び凹溝8の内周側及び外周側の嵌合面7a、7b、8a、8bを断面ハ字形のテーパー面としている。
蓋3を開口部2の蓋受け部分6に圧着する圧着ロック手段4は、図2、図7に示すように、蓋3の長手方向両端部と中間部とに回動可能に設置された複数の締付腕10と、各締付腕10を締付状態で圧着ロックする締付ナット部材11とを備えている。
長手方向両端部に設置される締付腕10は、図7に示すように、長方形状の開口部2(図5(A)参照)の1つの短辺2aと、この短辺2aに隣接する2つの長辺2b、2cとの3辺に対応してT型とされ、このT型の締付腕10の3つの先端に形成されている係止部10a〜10cを前記3辺に形成されている係止溝5a〜5c(図5(B)(C)参照)に係脱可能とされている。
締付ナット部材11は、図2、図7に示すように、締付腕10の回動中心部の中心孔12を貫通して蓋3に固着されているネジ軸13に螺合されている。
締付腕10は、図2に示すように、中央部をバレル本体1の外側に凸状態となるように反らせてあり、この反りに逆らって締付ナット部材11をネジ軸13に螺合緊締することにより、締付腕10の先端部を蓋3に強く弾圧するようにしている。また、締付腕10の先端の係止部10a〜10eに対する台枠5の係止溝5a〜5eを図5(B)(C)に示すように、水平(開口部2の開口面に対して平行な面)に対して傾斜させて形成してあることにより、締付腕10の締付力を締付けの進行に伴って増加させるようにしている。
本考案の第2の実施形態では、蓋受け部分6の開口部2は、円形とされ、これに対応して蓋3も円形板状とされている。
圧着ロック手段4は、円形板状の蓋3の外面側に重ね合わされた円形板状の締付円板15と、この締付円板15の中心部に貫通螺合させた締付ボルト部材16とを備えている。
この締付円板15は、外周部の周方向等配位置に複数の係止部15aが形成されており、この係止部15aに対応して蓋受け部分6の開口部2の周縁の周方向等配位置に複数の係止溝17が形成され、しかも、各係止溝17の周方向一端に係止解除用切欠部18が形成されている。この切欠部18は、締付円板15の係止部15aを蓋受け部分6に対して抜き差し可能に形成されており、これにより、係止部15aを係止溝17に対して係止と解除を可能としている。係止溝17は、締付円板15の回転方向に対して傾斜させて形成されており、これによって、締付円板15を締付方向に回動させるときに締付円板15を蓋3に押し付けるように形成されている。
なお、蓋3に対して締付円板15を締付ボルト部材16の廻りで同心状に回動させるためのガイドピン19と円弧状のガイド溝20が蓋3と締付円板15に設けられている。
第2の実施形態の他の構成は、前記した第1の実施形態と同様であるため、同一部材には同一符号を付してその説明を省略する。
2 開口部
3 蓋
4 圧着ロック手段
5 台枠
6 蓋受け部分
7 凸条
8 凹溝
9 凹凸嵌合部
10 締付腕
11 締付ナット部材
Claims (3)
- 各面がメッキ液の流通可能な多孔構造とされ、内部に被メッキ物を収容可能とされた多角形筒状のバレル本体と、このバレル本体の一部に被メッキ物を出し入れするために形成された開口部と、この開口部に着脱可能に嵌合される蓋と、この蓋の圧着ロック手段とを備えたメッキ用バレルにおいて、
前記開口部の周囲を取り囲んで形成されている蓋受け部分と蓋との一方に凸条、他方に凹溝からなる凹凸嵌合部が前記開口部の周囲を取り囲むように形成されており、この凹凸嵌合部の凸条及び凹溝の内周側及び外周側の嵌合面を断面ハ字形のテーパー面としたことを特徴とするメッキ用バレル。 - 前記蓋受け部分の開口部は、多角形筒状のバレル本体の多角形外面の1面に対応して長方形状に形成され、これに対応して前記蓋も長方形板状に形成されており、
前記蓋を前記開口部の蓋受け部分に圧着する前記圧着ロック手段は、前記蓋の長手方向両端部と中間部とに回動可能に設置された複数の締付腕と、各締付腕を締付状態で圧着ロックする締付ナット部材とを備え、
長手方向両端部に設置される締付腕は、長方形状の開口部の1つの短辺と、この短辺に隣接する2つの長辺との3辺に対応してT型とされ、このT型の締付腕の3つの先端に形成されている係止部を前記3辺に形成されている係止溝に係脱可能とされ、
中間部に配置される締付腕は、長方形状の開口部の対向する2つの長辺に対応してI型とされ、このI型の締付腕の2つの先端に形成されている係止部を前記2つの長辺に形成されている係止溝に係脱可能とされ、
前記締付ナット部材は、前記締付腕の回動中心部の中心孔を貫通して前記蓋に固着されているネジ軸に螺合されていることを特徴とする請求項1に記載のメッキ用バレル。 - 前記蓋受け部分の開口部は、円形とされ、これに対応して前記蓋も円形板状とされ、
前記圧着ロック手段は、前記円形板状の蓋の外面側に重合される締付円板と、この締付円板の中心部に貫通螺合させた締付ボルト部材とを備え、
この締付円板は、外周部の周方向等配位置に複数の係止部が形成されており、この係止部に対応して前記蓋受け部分の開口部周縁の周方向等配位置に複数の係止溝が形成され、しかも、各係止溝の周方向一端に係止解除用切欠部が形成されており、
前記締付ボルト部材は、前記締付円板の中心部の雌ネジ孔に貫通螺合されて前記蓋に当接させてあることを特徴とする請求項1に記載のメッキ用バレル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009003026U JP3152211U (ja) | 2009-05-11 | 2009-05-11 | メッキ用バレル |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009003026U JP3152211U (ja) | 2009-05-11 | 2009-05-11 | メッキ用バレル |
Publications (1)
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JP3152211U true JP3152211U (ja) | 2009-07-23 |
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ID=54856542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009003026U Expired - Lifetime JP3152211U (ja) | 2009-05-11 | 2009-05-11 | メッキ用バレル |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3152211U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200024442A (ko) * | 2018-08-28 | 2020-03-09 | (주)진합 | 측판 개방형 볼트 및 나사류 도금용 바렐구조 |
-
2009
- 2009-05-11 JP JP2009003026U patent/JP3152211U/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20200024442A (ko) * | 2018-08-28 | 2020-03-09 | (주)진합 | 측판 개방형 볼트 및 나사류 도금용 바렐구조 |
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