JP3151237B2 - 遅延帰還型弾性表面波電圧制御発振器 - Google Patents

遅延帰還型弾性表面波電圧制御発振器

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JP3151237B2
JP3151237B2 JP15204691A JP15204691A JP3151237B2 JP 3151237 B2 JP3151237 B2 JP 3151237B2 JP 15204691 A JP15204691 A JP 15204691A JP 15204691 A JP15204691 A JP 15204691A JP 3151237 B2 JP3151237 B2 JP 3151237B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は弾性表面波遅延線を用い
た遅延帰還型弾性表面波電圧制御発振器に関する。
【0002】
【発明の背景】弾性表面波電圧制御発振器(SAW−V
CO)の基本構成には、SAW共振器を用いる方法と、
SAW遅延線を用いる方法とがある。SAW共振器を用
いたVCOは水晶電圧制御発振器の水晶共振子をSAW
共振器に置き換えた構成である。SAW遅延線を用いた
VCOは帰還増幅器のループ内にSAW素子を置き、フ
ィルタおよび遅延線として働かせ、ループ内の位相を制
御することにより発振周波数を可変する。
【0003】本発明は後者のSAW遅延線を用いた遅延
帰還型弾性表面波電圧制御発振器に関するものであり、
先ず遅延帰還型弾性表面波電圧制御発振器について説明
する。
【0004】図5は遅延帰還型弾性表面波電圧制御発振
器のブロック図であり、参照符号1はSAW素子、2は
増幅器、3は可変移相器である。この発振器の発振条件
は、G≧ILSAW +ILPS …(1) φSAW +φAMP +φPS=2nπ …(2) である。ここで、Gは増幅器2の利得、ILSAW 、IL
PSはそれぞれ弾性表面波(SAW)素子1、移相器3の
挿入損失、φSAW、φAMP 、φPSはSWA素子1、増幅
器2、移相器3の通過位相である。なおnは正の整数で
ある。
【0005】SAW素子1は中心周波数f0 とし損失が
ILとなる周波数帯域B(IL)を持つフィルタであ
り、かつ遅延量Tを得るため入出力側電極中心間距離L
は、SAWの伝搬速度をVとしたとき、 T=L/V …(3) なる関係にて与えられる素子である。そこで、SAW素
子の通過位相φSAW は周波数fにより異なり、 φSAW =−T・2πf =−2π・L/V・f …(4) となる。
【0006】増幅器2、移相器3において、増幅器2の
利得G、通過位相φAMP および移相器3の挿入損失IL
PSがSAW素子1の周波数帯域B(IL)においてほぼ
一定と考え、移相器3の制御電圧vにおける通過位相φ
PSをφPS(v)とおくと、発振条件(2)式より各々の
nに対して通過位相φSAW が一意的に決まり、(4)式
より一意的に周波数f=fn が決まる。
【0007】この発振条件(2)式を満たす周波数fn
のうち、(1)式より発振し得る周波数はSAW素子1
の挿入損失ILSAW が、 ILSAW ≦G−ILPS …(5) の領域、すなわちSAW素子1の周波数帯域B(G−I
PS)内にある周波数f n にて発振する。制御電圧vを
変化させ移相器3の通過位相φPSを変化させた場合も上
記と同様に発振周波数が決定される。ここで、一般的に
制御電圧vに対して発振周波数が一意的に決定できるよ
うに、全ての制御電圧vに対してSAW素子1の周波数
帯域B(G−ILPS)内に唯一の周波数fn が存在する
ように増幅器2の利得G、SAW素子1、移相器3の挿
入損失ILSAW 、ILPSが決定される。この条件を一意
発振の条件と記せば、一意発振の条件は、(α)一意発
振の条件…発振器の発振条件(1)式を満たすSAW素
子1の周波数帯域B(G−ILPS)において、位相条件
(2)式を満たす通過位相φSAW が唯一存在するとき、
すなわち、周波数帯域B(G−ILPS)でSAW素子1
の通過位相が2π以下である。
【0008】と言い表される。
【0009】SAW−VCOの発振条件に引き続き、S
AW−VCOの周波数可変量dFは、(1)式に関係す
るSAW素子1の周波数帯域B(G−ILPS)と、
(2)式に関係する位相条件のうち移相器3の電圧によ
り制御される位相可変量(dφPSとする)とで決定され
る。周波数帯域B(G−ILPS)はSAW素子1の構造
により決定され、入出力側電極対数NIN、NOUT のうち
多い方(NMXとする)により決まり、位相可変量dφPS
は移相器3の構成法により決まる。これらを式に表す
と、 dF=κ・B(G−ILPS)・dφPS …(6) κ:比例定数 B(G−ILPS)=γ・F0 /NMX …(7) γ:比例定数 F0 :中心周波数と表される。発振周波数F0 のSAW
−VCOの周波数可変量dFを大きくするためには、電
極対数NMXを少なくし、移相器の位相可変量dφPSを大
きくするとよい。しかし、SWA素子1の電極対数NMX
をあまり小さくするとSAW素子1の挿入損失が大きく
なり、後述するようにSAW−VCOの性能を表す発振
純度(C/N)を低下させる原因となる。
【0010】ここで、入出力側電極対数の等しい場合
(NIN=NOUT =NMXのとき)、入出力側電極中心間距
離Lは、L=NIN/2・λ0 +NOUT /2・λ0 +LPR =NMX・λ0 +LPR =M・λ0 …(8)と表
される。LPRは入出力電極間伝搬距離、Mは中心周波数
波長λ0 で換算した入出力側電極中心間距離を表す値で
ある。
【0011】上記発振条件と周波数可変量dFより決ま
るSAW−VCOにおいて、SAW−VCOの性能を表
す発振純度(C/N)は次式により与えられる。 C/N(dB/Hz)=10log((Q2 ・P0 ・δ
2 ) /(kTA ・NF ・G・F0 2)) …(9) ここで、 Q=Mπ (M=L/λ0 :L:入出力側電極中心間距離、λ0
中心周波数波長) P0 :ループパワー δF:離調周波数 k :ボルツマン定数 TA :周囲温度 NF :増幅器の雑音指数 G :増幅器の利得 F0 :中心周波数である。
【0012】F0 、δF、kTA はSAW−VCOの仕
様および使用環境により決定され、SAW−VCOの使
用装置に関係する項目でここでの議論を省くならば、発
振純度(C/N)改善のためにSAW−VCOの各要素
に求められる特性は次のようになる。(a) 増幅器2
…雑音指数NF が小さく、許される消費電力内でループ
パワーP0 の大きいもの。(b) SAW素子1…増幅
器2の利得Gをなるべく下げられるように挿入損失が少
なく、一意的な発振が得られる条件(α)内で、波長換
算中心間距離Mの長い素子。(c) 移相器3…挿入損
失が小さく、必要な周波数可変量dFが得られるだけの
位相可変量dφPSを持つ。
【0013】ここで、移相器3の特性とSAW素子1の
特性の関係について着目する。
【0014】(9)式により、C/Nを高くとるためQ
を大きくするにはMを大きくする必要がある。Mを大き
くすると、SAW素子1において、(8)式、(4)式
の関係より、単位周波数あたりの位相可変量が大きくな
り、一意的に発振するための条件(α)を満たさなくな
る。そこで、SAW素子1の周波数帯域B(G−I
PS)を狭くして、一意的発振の条件(α)を満たすよ
うにするならば、(7)式の関係よりNMXを大きくと
り、かつ(6)式の関係より周波数可変量dFが得られ
るように移相器3の位相可変量dφPSを大きくする必要
がある。
【0015】移相器3において、その回路構成は、
(a) 2ポート型移相器 (b) 3ポート型移相器 (c) その他複合型移相器 に分類でき、2ポート型移相器は、 (a) RC回路による方法 (b) LC回路による方法 (c) 分布定数回路による方法 に分類できる。
【0016】RC回路による移相器3は、インダクタを
持たないため振動による影響を受けず、比較的簡単な回
路により構成できるが、挿入損失が大きい傾向にあり、
図6(a)のような構成では、π/2の移相差を得るた
め、10dB〜20dBの損失が存在する。また、進相
回路と遅延回路を組み合わせた回路の一種ターマン回路
(図6(b))においても、10dB程度の損失が存在
する。
【0017】LC回路による移相器は、図6のRC回路
による移相器と比較して、回路は複雑になり、インダク
タンスを必要とするため振動に弱くなるが、比較的低損
失で大きな位相可変量が得られる。図7はLC回路によ
る移相器の一例で、π以上の移相差を得るのに5dB以
下の損失にて移相器が実現できる。図7においてVCは
可変容量を示す。
【0018】分布定数回路による移相器は、一例として
図8のような回路がある。図8に示す移相器は、図7に
示したLC回路による場合の利点に加えて、LC回路の
インダクタンス分をストリップライン等の分布定数回路
により実現するため、振動に強く素子間のばらつきが小
さい。しかし、素子形状が大きくなる欠点がある。
【0019】3ポート型移相器は、図9(a)に示す如
く、入力として周波数が等しく位相の異なる2信号を増
幅器AM1およびAM2にそれぞれ入力し、各々の振幅を相
補的にコントロールすることにより、入力2信号のベク
トルにより挟まれる位相の信号を出力できる(図9
(b))。また、符号も含めて振幅をコントロールでき
るならば、2πの位相差を得ることができる(図9
(c))。これらの回路は図10に示すようにトランジ
スタTR1〜TR6からなる二重平衡差動増幅器により
構成でき、IC化が容易なことから小型に実現でき、挿
入損失も小さい。また遅延帰還型ループの増幅器2と一
体にIC化することが可能で、移相器として小型かつ軽
量に実現でき、インダクタンスを含まないため、振動に
も強く移相器として多くの長所をもっている。また、入
力として必要な移相の異なる2入力は、SAW素子31
において、出力側電極を入出力側電極中心間距離Lを中
心周波数波長λ0 以下の差で入力側電極の両側に配置す
ることにより容易に実現できる(図11)。
【0020】しかし、この3ポート型移相器も、より高
い発振純度(C/N)を得るため、SAW素子31の挿
入損失を小さくすることにより新たな問題を生じる。以
下その問題点について説明する。
【0021】図11に示すSAW素子31においては、
SAW素子31の挿入損失を下げるため入出力の電気的
なマッチングをとった場合、入力側電極にて電気信号は
双方向に伝搬する弾性表面波(SAW)に変換され、出
力側電極方向に伝搬したSAWは出力側電極により電気
信号に変換されるが、同時に再励起効果により、SAW
として双方向に放射される。再励起効果は双方向に放射
特性をもつ電極に対して片側からのみSAWが入射した
場合に引き起こる。この再励起によるSAWは入力側電
極に戻り出力側電極と同様の減少を生み、再び出力側電
極に到達する(トリプルトランシットエコー波(TTE
波))。この際、周波数により主信号とTTE波のビー
トが生じ、SAW素子31の通過特性の振幅および位相
にリップルを生じる。この振幅リップルはSAW素子3
1の挿入損失が10dBのとき約1dBより損失を小さ
くすることにより大きなリップルを生じる。このような
周波数より振幅リップルを持つ信号をベクトル合成した
場合、例えば等しい振幅で合成した場合、図12で示す
ように合成位相の傾きにリップルが生じ、リップルレベ
ルによっては周波数の位相傾斜がほぼ零となる場合があ
る。この現象は、位相傾斜の小さい周波数で(4)式の
入出力側電極中心間距離Lが極めて近い場合と同様とな
り、(8)式、(9)式の関係より、M(=L/λ0
が小さいことと等価で、この周波数における信号純度
(C/N)の著しい劣化を生む。従って、C/Nを上げ
るためにSAW素子31の挿入損失を下げることは周波
数によりC/Nを劣化させる原因となる欠点がある。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
2ポート型移相器は構成は簡単であるが、大型となり、
IC化が難しいという欠点を持っていた。また、3ポー
ト型移相器は外付け部品なしのIC化が可能で小型化で
きるが、SAW素子の挿入損失を小さくした場合、周波
数による通過特性のリップルが、ベクトル合成した際の
位相リップルとなり、周波数によるC/Nの著しい劣化
を生むという問題点があった。
【0023】本発明は、外付け部品がなく、振動に強
く、ベクトル合成型の3ポート移相器を用いた遅延帰還
型の弾性表面波電圧制御型発振器(SAW−VCO)に
おいて、SAW素子の挿入損失が小さく、通過特性に振
幅および位相に周波数リップルが小さく、同時に位相の
異なる出力を2信号とることのできるSAW素子を提供
することにより、外付け部品がなく、振動に強く、信号
純度(C/N)が高く、発振周波数によりC/Nの劣化
がない遅延帰還型弾性表面波電圧制御発振器を提供する
ことにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の遅延帰還型弾性
表面波電圧制御発振器は、帰還増幅器のループ内に弾性
表面波素子を設け、フィルタおよび遅延線として働か
せ、ループ内の位相を制御することによって発振周波数
を可変する遅延帰還型弾性表面波電圧制御発振器におい
て、入力側電極と少なくとも2種の出力信号を取り出す
ために入力側電極の弾性表面波伝搬方向両側に配設され
た出力側電極を少なくとも2つ備えた弾性表面波素子
と、弾性表面波素子より出力される少なくとも2種の出
力信号を入力としかつ出力を帰還増幅器に入力する少な
くとも3ポート型のベクトル合成による移相器とを有
し、弾性表面波素子の入力側電極は外部回路とインピダ
ンス整合がとられ、弾性表面波素子の出力側電極は各々
入力側電極から弾性表面波伝搬方向両側に一対をなし、
入力側電極が弾性表面波伝搬方向の中心線に対し線対称
の場合は入力側電極の中心線に対して線対称の位置に一
対をなし、入力側電極が点対称の場合はこの点対称点に
対して点対称となる位置に一対をなして配設され、各々
対称性を持つ出力側電極の入力側電極に対する片側は少
なくとも2組の電極指対の組よりなりかつ弾性表面波長
の整数倍弾性表面波伝搬方向に離れて配置され、少なく
とも2組の電極指対は出力信号を取り出せるように出力
側信号線に電気的に接続され、入力側電極と各出力側電
極の対応する電極指対相互間の位置関係は弾性表面波1
波長を2πとしたとき移相器に必要な位相差を得るだけ
の距離差ずらして配置した構造とし、帰還増幅器の出力
を弾性表面波素子に帰還するようにしたことを特徴とす
る。
【0025】また、帰還増幅器の出力を入力とし出力を
遅延帰還型弾性表面波電圧制御発振器の出力とするバッ
ファ増幅器を備えてもよい。さらに、移相器、帰還増幅
器の内の少なくとも一つを集積回路によって構成しても
よく、またさらに、移相器、帰還増幅器、バッファ増幅
器の内の少なくとも一つを集積回路によって構成しても
よい。
【0026】
【作用】本発明の遅延帰還型弾性表面波電圧制御発振器
によれば、弾性表面波素子に入力された電気信号は入力
側電極にて弾性表面波に変換され、入力側電極の両側に
放射される。弾性表面波素子の入力インピダンスと弾性
表面波素子からループ側を見たインピダンスとは整合し
ているため入力電気信号は、完全に弾性表面波に変換さ
れる。放射された弾性表面波は出力側電極に到達して、
電気信号に変換される。出力側電極は線対称もしくは点
対称に設けられているため変換された電気信号はそれぞ
れの出力側電極で加算される。しかるにこの加算は、出
力側電極は少なくとも2組の電極指対の組よりなりかつ
弾性表面波長の整数倍弾性表面波伝搬方向に離れて配置
されているため同相加算である。さらに、入力側電極と
各出力側電極の対応する電極指対相互間の位置関係は弾
性表面波1波長を2πとしたときに移相器に必要な位相
差を得るだけの距離差を持たせて配置してあるために、
各出力側電極から出力される電気信号に変換された出力
信号は、互いに位相φだけ異なった信号である。位相φ
だけ異なったこの出力信号が移相器に入力されて、移相
器に入力された制御電圧に基づいて相補的な振幅制御が
なされてベクトル合成され、合成されて位相変化した信
号が帰還増幅器に印加されて、発振周波数が制御電圧に
よって制御され、帰還増幅器の出力が弾性表面波素子に
帰還され発振が持続されることになる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。
【0028】図1は本発明の一実施例のブロック図で、
参照符号101はSAW素子、102は3ポート型移相
器、103はループ増幅器、104はバッファ増幅器で
あり、3ポート型移相器102、ループ増幅器103と
バッファ増幅器104は同一集積回路(IC)内に配置
される。
【0029】本発明の遅延帰還型弾性表面波電圧制御発
振器の動作原理は、従来例と同一の発振条件にて発振
し、3ポート型移相器102にてSAW素子101より
得られる周波数が同一で位相の異なる2信号を相補的に
ベクトル合成することにより、必要な位相変化量を得、
ループ増幅器103で発振条件を満たし、発振の持続す
るだけ増幅し、SAW素子101に帰還をかけている。
またループ増幅器103の出力の一部はバッファ増幅器
104にて増幅され、また発振器の出力終端条件の変化
によるループへの影響がアイソレートされ出力される。
【0030】ここで、本発明の特徴であるSAW素子1
01の構造を、図2により説明する。図2において、参
照符号201は圧電基板、202は入力側電極、203
は第1の出力側電極、204は第2の出力側電極、20
5はアブソーバ、206は入力側信号線、207は第1
の出力側信号線、208は第2の出力側信号線である。
【0031】SAW素子101は、外部回路とインピダ
ンス整合がとられた入力側電極202とそれぞれ少なく
とも1つの出力信号を取り出す一対の出力側電極203
および204とを備えている。
【0032】SAW素子101の出力側電極203、2
04のそれぞれは、入力側電極202の弾性表面波伝搬
方向両側に一対をなし、入力側電極202が弾性表面波
伝搬方向の中心線に対し線対称の場合は入力側電極20
2の中心線に対して線対称の位置に一対をなす出力側電
極203a、203bと、出力側電極204a、204
bとが配設され、入力側電極202が点対称の場合はこ
の点対称点に対して点対称となる位置に一対をなす出力
側電極203a、203bと、出力側電極204a、2
04bとが配設される。各出力側電極、例えば出力側電
極203aを例に示せば、出力側電極203aは3組の
電極指対の組A1 、A2 、A3 よりなり、かつそれぞれ
弾性表面波長の整数倍NA /λ0 だけ弾性表面波伝搬方
向に離れて配置され、一対をなす出力側電極203a、
203bの片側の出力側電極203aには少なくとも1
つの出力信号を取り出せるように出力側信号線207に
電気的に接続された電極指対A1 を有し、入力側電極2
02と各出力側電極の対応する電極指対相互間例えば出
力側電極203aの電極指対A1 と出力側電極204a
の電極指対B2 の位置関係は弾性表面波1波長を2πと
したときに移相器に必要な位相差を得るだけの距離差を
持たせて配置した構造としてある。
【0033】具体的には、第1の出力側電極203と第
2の出力側電極204の組は、入力側電極202に対し
て、入力側電極202により励振された弾性表面波(S
AW)が同相となり出力側電極203、204に到達さ
れるように入力側電極202の両側に配置される。より
詳しく述べるならば、入力側電極202がSAW伝搬方
向中心線に対し線対称の場合(電極がN+1/2対の場
合)は、同中心線に対し線対称となるように、入力側電
極202がその中央に対して点対称の場合(電極がN対
の場合)は、同中心点に対して点対称となるように配置
される。図2の例においては、入力側電極202が5.
5対あり、SAW伝搬方向中心線に対し線対称であるた
め、出力側電極203、204は同中心線に対して線対
称に配置されている。
【0034】入力側電極202の両側に配置された出力
側電極203、204はその片側ずつを第1の出力側電
極203において出力側電極203a、203bとし、
同様に第2の出力側電極204において出力側電極20
4a、204bとするならば、出力側電極203aと2
04aは組み合わされ、出力側電極203bと204b
は組み合わされ配置される。
【0035】さらに詳しく構造を説明するならば、出力
側電極203aは電極指Na 対(図2の例ではNa
2)を1組とし図2の例ではA1 、A2 、A3 の3組よ
り構成され、A1 、A2 、A3 の3組は各々SAW伝搬
方向に対して中心周波数波長で整数波長離れた位置に配
置される。出力側電極204aも出力電圧203a同
様、電極指Na 対を1組としB1 、B2 、B3 組より構
成され、B1 、B2 、B3 組は各々SAW伝搬方向に対
して中心周波数波長で整数波長離れた位置に配置され
る。
【0036】ここで、入力側電極202からの距離は出
力側電極203aと出力側電極204aの対応する電極
指対の組A1 とB1 との間、電極指対の組A2 とB2
の間、電極指対の組A3 とB3 との間には、中心周波数
1波長を位相差2πとしたときに、3ポート型移相器に
必要な位相差を得るだけ距離差を与えて配置される。
【0037】この位置関係を式にて示すならば、出力側
電極203aの各々の電極指対の位置L1aは、 L1a=LPR+(n−1)・NA ・λ0+(m−1)・λ
0 …(10) と与えられる。ここで、 LPR:入出力側電極間伝搬距離 NA :構造的に決まる正の整数 λ0 :中心周波数波長 n=1、2、…、A1 m=1、2、…、N0 である。同様に出力側電極204aの各々の電極指対の
位置L2aは、 L2a=LPR+φ/2π・λ0 +(n−1)・NA ・λ0
+(m−1)・λ0 …(11) と与えられる。ここで、 n=1、2、…、A1 m=1、2、…、N0 φ:3ポート型移相器に必要な2出力間の位相差であ
る。
【0038】出力側電極203b、出力側電極204b
についても電極指対の位置は出力側電極203a、出力
側電極204aと同一とする。
【0039】このようなSAW素子101の構造とする
こととともに本発明の構成上の特徴は、遅延帰還ループ
内のSAW素子102の入力ポートからみたループ側の
インピダンスを入力側電極202の入力インピダンスと
虚数部を含め整合させることである。
【0040】ここで、SAW素子101の入出力側電極
の組をなす電極指対を形成する各電極と対抗する電極と
の交差幅を適当に選べばSAW素子の周波数帯域内で入
力インピダンスの虚数部をほぼ零とし実数インピダンス
とすることができる。またとくにSAW素子101の圧
電基板201の材料の種類および結晶方位を適当に選べ
ば、実数部も50Ω等ループ内の特性インピダンスとほ
ぼ等しく選ぶことができる。このようなSAW素子10
1の入力インピダンスとしておくことにより後述するよ
うに遅延帰還型発振器のループ回路の設計が容易となり
SAW素子101の変更のみで各種SAW−VCOが実
現でき効果的である。
【0041】次に本実施例の遅延帰還型弾性表面波電圧
制御発振器におけるSAW素子の動作および発振回路の
動作について説明する。
【0042】ここでは特に高周波電気信号としてSAW
素子の中心周波数についてまず着目し、次に周波数帯域
内の信号に対する動作について説明する。SAW素子1
01に入力された高周波数電気信号は入力側電極202
にて弾性表面波(SAW)に変換されて入力側電極20
2の両側に放射される。ここで、SAW素子の入力イン
ピダンスとSAW素子からループ回路側をみたインピダ
ンスの整合がとれているため入力された電気信号は完全
にSAWに変換される。SAWに変換された高周波信号
は入力側電極202の両側に配置された出力側電極20
3a、203bと出力側電極204a、204bに到達
し電気信号に変換される。ここで、出力側電極203a
と203bは入力側電極202に対して同相にSAWが
入力されるように、入力側電極202に対して線対称も
しくは点対称に配置されるため変換された電気信号は加
算される。出力側電極204a、204bについても同
様である。より詳しく述べるならば(10)式より出力
側電極203aはNa 対を1組とする電極指対の組
1 、A2 、A3 より構成されているが、電極指対の組
1 、A2 、A3 は互いに中心周波数波長λ0 の整数倍
(Na 倍)離れて配置されているため入力側電極202
より放射されたSAWは同相に入力され加算されて電気
信号となり、反対側の出力側電極203bと電気的に加
算されて出力される。出力側電極204a、204bも
同様に作用する。出力側電極203と出力側電極204
の間には(10)式および(11)式の中心周波数波長
λ0 で1波長以下となる距離差をもつ関係があるため、
電気信号に変換された出力信号は互いにφだけ位相が異
なる。このようにφだけ位相の異なる出力信号は3ポー
ト型移相器102に入力され、相補的な振幅制御でベク
トル合成され位相変化した信号はループ増幅器103に
より再びSAW素子101に帰還され発振が持続する。
【0043】次に本実施例におけるSAW素子101の
中心周波数以外も含めた通過特性について説明する。
【0044】2つの出力側電極を(10)式、(11)
式のように決めたとき、この通過特性は各々、入力側電
極202に最も近い電極指対と最も遠い電極指対の間に
すべて電極がある場合と同様の周波数帯域を持つ。(1
0)式、(11)式より2出力の周波数帯域は等しい。
また、距離がφ/2π・λ0 だけ周波数に対する位相傾
斜は異なるが、この距離差は入出力側電極間距離と比較
して充分小さくすることができるため位相傾斜の差は小
さい。また、本発明に係るSAW素子の周波数帯域外に
は、中心周波数波長λ0 に対してNA 倍離れてA1 、A
2 、A3 組配置されているため、中心周波数より、両側
にδF=1/(NA ・λ0/V) …
(12)だけ離れた周波数にスプリアス応答を生じる。
ここで、VはSAWの伝搬速度である。しかし、このス
プリアス応答の周波数に対して、入力側電極202がス
プリアス応答を持たないため、入出力間の通過特性とし
て弱いスプリアス応答に緩和され、スプリアス応答の周
波数において遅延帰還型弾性表面波電圧制御発振器の発
振条件(1)式をみたさず、動作に支障を与えない。
【0045】このように本実施例に係わるSAW素子は
位相の異なる2信号を出力するが、SAW−VCOとし
ての性能を決定する発振純度(C/N)特性向上につい
て大きな効果を持つ。この本実施例に係る特徴を以下に
説明する。
【0046】前記した従来例の場合、C/Nを向上させ
るためSAW素子の挿入損失を低下させたときTTEに
よる振幅リップルが3ポート型移相器においてベクトル
合成した際に通過位相にリップルを生じ、周波数により
著しいC/N低下を生む問題があった。本実施例に係わ
るSAW素子の場合、入力側電極202は外部ループ回
路と整合を取って構成されており、入力側電極202の
両側に出力側電極203、204を配置している。そこ
で、SAW素子101の挿入損失を低下するため、出力
側電極も外部回路と整合を取るようにした場合、入力側
電極202より放射された弾性表面波(SAW)は両側
の出力側電極で電気信号と変換されるが、再励起効果に
より、出力側電極203、204よりSAWが再放射さ
れる。この再放射されたSAWは一方ではアブソーバ2
05により吸収され、他方は入力側電極202に到達す
る。この入力側電極202に到達したSAWは入力側電
極に対して両側より同相にて入力され、且つ外部回路と
整合がとれているため、この出力側電極203、204
の再励起によるSAWは完全に電気信号に変換され、S
AWへの再励起を引き起こさない。従って、出力側電極
203、204の再励起SAWは再び出力側電極20
3、204に到達することはなくTTEによる通過特性
にリップルを生じない。このため、従来例で問題となっ
ていたSAW素子の挿入損失を低下させた際の周波数に
より著しいC/N劣化が引き起こされることはない。
【0047】図3に従来のSAW素子31による2出力
の通過特性の実測値を示す。図3に示す実測値は図12
に示した実測値と対応しており、図12に示す通過特性
は図3に示す中心周波数f0 の近傍Wを拡大して示した
ものである。本実施例のSAW素子101による2出力
の通過時の実測値は図4に示す如くである。図4に示す
通過特性と図3に示す通過特性とを比較すれば明らかな
如く、本実施例におけるSAW素子101の通過特性は
挿入損失が小さく挿入損失のリップルが殆どなく、合成
位相の傾きのリップルも殆どなく、本実施例におけるS
AW素子101の特性が好ましいことがわかる。
【0048】以上説明したように、本実施例の構成によ
る遅延帰還型弾性表面波電圧制御発振器は、位相傾斜が
ほぼ等しく互いに位相差をもつ2つの出力が、1つの入
力側電極に対して同時に得られ、二つの出力側電極を入
力側電極の両側に配置し入力側電極を外部回路と整合を
とることによりTTEによるリップルを防止し、このリ
ップルに起因する3ポート型移相器でのベクトル合成の
際に引き起こる位相リップルを低減することにより、S
AW素子の挿入損失を充分低減でき、遅延帰還型弾性表
面波電圧制御発振器の発振純度(C/N)の改善が得ら
れるとともに、周波数による部分的なC/N特性劣化を
防止することができる。
【0049】また、上記本実施例においては2つの出力
を得る例を示したが、信号線による引出し方法の工夫に
より、3つ以上の出力を同時に取り出すこともできる。
(10)式、(11)式においてA1 、A2 、A3 組の
電極指対間の距離は中心周波数波長換算にてNA を一定
としたが、弾性表面波長の整数倍であるならば一定間隔
である必要は特になく、上記実施例と同様の効果が得ら
れる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に関するS
AW素子を用い、入力インピダンスの整合を行うことに
より3ポート型移相器のベクトル合成の際位相リップル
のない2つの異なる位相の信号を同時に得られ、遅延帰
還型弾性表面波電圧制御発振器として、SAW素子と3
ポート型移相器、ループ増幅器およびバッファ増幅器よ
なる簡単な構成により、特に後記3者を集積回路化する
ことにより外付け部品がなく、振動に強く、信号純度
(C/N)が高く、発振周波数によりC/Nの劣化のな
い遅延帰還型弾性表面波電圧制御発振器が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の遅延帰還型弾性表面波電圧
制御発振器のブロック図である。
【図2】本発明の一実施例におけるSAW素子の構造を
示す構造図である。
【図3】従来の2出力SAW素子の通過特性の実測値で
ある。
【図4】本発明の一実施例におけるSAW素子の通過特
性の実測値である。
【図5】従来の遅延帰還型弾性表面波電圧制御発振器の
ブロック図である。
【図6】RC回路による移相器の回路図である。
【図7】LC回路による移相器の回路図である。
【図8】分布定数回路による移相器の回路図である。
【図9】ベクトル合成による移相器の概念図である。
【図10】二重平衡差増幅器の回路図である。
【図11】従来の2出力SAW素子の構造図である。
【図12】図11に示すSAW素子の通過特性を示す略
図である。
【符号の説明】
101…SAW素子 102…3ポート型移相器 103…ループ増幅器 104…バッファ増幅器 201…圧電基板 202…入力側電極 203…第1の出力側電極 204…第2の出力側電極
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03B 5/30 H03H 3/00 H03H 9/00 JICSTファイル(JOIS)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帰還増幅器のループ内に弾性表面波素子を
    設け、フィルタおよび遅延線として働かせ、ループ内の
    位相を制御することによって発振周波数を可変する遅延
    帰還型弾性表面波電圧制御発振器において、入力側電極
    と少なくとも2種の出力信号を取り出すために入力側電
    極の弾性表面波伝搬方向両側に配設された出力側電極を
    少なくとも2つ備えた弾性表面波素子と、弾性表面波素
    子より出力される少なくとも2種の出力信号を入力とし
    かつ出力を帰還増幅器に入力する少なくとも3ポート型
    のベクトル合成による移相器とを有し、弾性表面波素子
    の入力側電極は外部回路とインピダンス整合がとられ、
    弾性表面波素子の出力側電極は各々入力側電極から弾性
    表面波伝搬方向両側に一対をなし、入力側電極が弾性表
    面波伝搬方向の中心線に対し線対称の場合は入力側電極
    の中心線に対して線対称の位置に一対をなし、入力側電
    極が点対称の場合はこの点対称点に対して点対称となる
    位置に一対をなして配設され、各々対称性を持つ出力側
    電極の入力側電極に対する片側は少なくとも2組の電極
    指対の組よりなりかつ弾性表面波長の整数倍弾性表面波
    伝搬方向に離れて配置され、少なくとも2組の電極指対
    は出力信号を取り出せるように出力側信号線に電気的に
    接続され、入力側電極と各出力側電極の対応する電極指
    対相互間の位置関係は弾性表面波1波長を2πとしたと
    き移相器に必要な位相差を得るだけの距離差ずらして配
    置した構造とし、帰還増幅器の出力を弾性表面波素子に
    帰還するようにしたことを特徴とする遅延帰還型弾性表
    面波電圧制御発振器。
  2. 【請求項2】帰還増幅器の出力を入力とし出力を遅延帰
    還型弾性表面波電圧制御発振器の出力とするバッファ増
    幅器を備えたことを特徴とする請求項1記載の遅延帰還
    型弾性表面波電圧制御発振器。
  3. 【請求項3】移相器、帰還増幅器の内の少なくとも一つ
    を集積回路によって構成したことを特徴とする請求項1
    記載の遅延帰還型弾性表面波電圧制御発振器。
  4. 【請求項4】移相器、帰還増幅器、バッファ増幅器の内
    の少なくとも一つを集積回路によって構成したことを特
    徴とする請求項1記載の遅延帰還型弾性表面波電圧制御
    発振器。
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