JP3150899U - 液体保持具、及びこれを用いる分注装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エーゼ同様で液量可変の液体保持具を提供する。また、液量可変でエアロゾル飛散の少ないμLレベルの微量分注装置を提供する。【解決手段】液体保持具10は線材16の端部に穿設された線材16の外径とほぼ同径の孔14に線材16の直線部12を嵌通することによってその環状部11が形成される。この構成により、孔14と線材16との嵌合部13を線材16上で移動させることで環状部11のサイズ、即ち保持できる液量を変えることができる。また、分注装置は、この液量可変の液体保持具10を液体の搬送手段として用いる。これにより、μLレベルで液量可変の微量分注が可能となる。【選択図】図1

Description

本考案は、微量の液体を保持して容器から他の容器へ移動させるための液体保持具、及びこれを利用した分注装置に関する。
主に細菌培養の分野では、菌液の採取や植菌等でμLレベルの液量を扱うために、白金耳、またはエーゼと呼ばれる器具が使用されている(以下、エーゼの呼称を用いる)。図5に従来のエーゼの一例を示す。同図に示す如く、エーゼは、直線状の線材16の一端に環状部11を曲成したもので、この環状部11に表面張力により液体膜15が保持される。環状部11の径に応じて保持できる液量が定まるので、液体の定量的取り扱いが可能である。エーゼの操作に際しては、直線部12の末端(図では上端)にホルダー(図示しない)を取り付けて用いる。
エーゼの寸法は、例えば非特許文献1に記載されているように、線材16の外径0.3〜0.5mm、環状部11の内径2〜5mm、直線部12の長さは50mm前後で、さらにこれに柄を付けた全長250mm前後のものも多い。線材16の材質としては、白金の他、ステンレス、ニクロム、ポリプロピレン等が用いられ、金属製のものは火炎で滅菌することにより繰り返し使用できるが、樹脂製のものは使用の都度廃棄される。
アズワン株式会社カタログ「研究用総合機器2006」P.630
一般にμLレベルの液量の分注操作においては、液体の搬送手段としてピペットチップが広く用いられているが、この方法では1μL以下の液量を分注する操作は難しく、また、液体を吐出する際に、ピペットチップから溶液中に含まれる、例えば、菌や核酸(DNA、RNA)、ラジオアイソトープ、劇毒物などの飛沫(エアロゾル)が空気中に飛散するため、汚染源として問題となることがある。この問題を解消するために、ピペットチップの代わりにエーゼを用いて微量分注を行う方法も考えられる。
しかし、ピペットチップを用いた方法では比較的自由に液量を変えることができるのに対し、前記の通りエーゼで保持できる液量は環状部のサイズによって定まるので、エーゼを用いる分注においては、サイズの異なる多数のエーゼを用意しておき、取り扱うべき液量に応じてエーゼを交換しなければならないことが問題点であった。
本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、第1の目的は液量可変のエーゼと同様の液体保持具を提供することにあり、また、第2の目的は液量可変でエアロゾル飛散の少ないμLレベルの微量分注装置を提供することにある。
本考案になる液体保持具は、上記課題を解決するために、線材の端部に穿設された線材の外径と略同径の孔に線材の直線部を嵌通することによってその環状部が形成される。この構成により、孔と線材との嵌合部を線材上で移動させることで環状部のサイズ、即ち保持できる液量を変えることができる。
また、本考案になる分注装置は、この液量可変の液体保持具を液体の搬送手段として用いる。これにより、μLレベルで液量可変の微量分注が可能となる。
本考案は上記のように構成されているので、従来のエーゼと同様の液体保持具でありながら液量が可変であるから、サイズの異なる多数のエーゼを用意する必要が無く、微小液量を取り扱う際の利便性が向上する。また、液量可変でエアロゾル飛散の少ないμLレベルの微量分注装置を提供することができる。
本考案の一実施例を示す図である。 本考案の実施例における調節用治具の一例を示す図である。 本考案の変形例を示す図である。 本考案の他の実施例を示す図である。 従来の構成を示す図である。
本考案は、線材の端部に穿設された線材の外径と略同径の孔に線材の直線部を嵌通することによってその環状部が形成されて成る液体保持具である。以下、実施例1に最良の実施形態を説明する。
図1に本考案の一実施例を示す。同図(A)において、16はステンレス等の直線状の線材であり、その一方の端部を圧延して線材16の外径よりも幅が広く扁平な嵌合部13が形成され、ここに線材16の外径と同径の孔14が穿設されている。線材16の他端(図では右端)を孔14に嵌通させると、同図(B)に示す形状となり、環状部11とこれに続く直線部12とで構成されるエーゼ類似の液体保持具10が得られる。従来のエーゼと違って環状部11の形は真円ではないが、液体膜15を保持する上での支障はない。
嵌合部13において孔14と線材16とが嵌合しており、両者間の摩擦力によりその位置が維持されるが、摩擦力以上の力を加えると嵌合部13を線材16の長手方向に移動させることができる。嵌合部13を同図で上方に移動させると、環状部11は線材16の弾力により拡径して保持できる液量(容量)が増加する。逆に、嵌合部13を下方に移動させると、環状部11は縮径して容量が減少する。嵌合部13を移動させるには、嵌合部13をピンセット等で押さえながら、直線部12を孔14に押し込み、或いは孔14から引き抜くように動かせばよい。
さらに能率良く環状部11の径(容量)を調節するための治具を用意してもよい。
図2にその一例を示す。同図において、図1と同一物は同符号を付してあるので説明を略す。図2において、容量調節用治具20は、線材16の外径よりも僅かに幅の広いスリット22を有する2枚のスリット板21を、線材16の外径よりも僅かに大きい間隔をあけて重ね、片持ちでほぼ水平に固定して構成される。
この治具を用いて液体保持具10の容量を変更するには、まず、嵌合部13を2枚のスリット板21の間に挟みながら液体保持具10を水平に移動させて直線部12をスリット22内に挿入して図2に示す状態にする。次に、直線部12を上下動させて環状部11の径が目的のサイズとなる位置で止める。
なお、本考案になる液体保持具10の使用に当たっては、環状部11と直線部12との間に適当に角度を付けてもよい。図3はその一例を示すもので、嵌合部13の下方直近で線材16をほぼ直角に折り曲げることにより環状部11を含む仮想平面Pが直線部12と直交するように変形させた例である。この種の変形は、従来のエーゼの使用に際してもオペレータの手により適宜に行われていたことであり、底の浅い容器内の液体の取り扱いが可能となる利点がある。但し、この場合、変形後は環状部11の径を変えること(容量変更)ができないので、変形前に環状部11の径を所要のサイズに調節しておく必要がある。
図4に、実施例1で説明した液体保持具10を利用する分注装置の構成例を示す。
同図において、キャリッジ31はレール32に沿って水平方向に移動し、また垂直方向にも移動可能であり、これによりキャリッジ31の下部に設けたチャック35を介して装着された液体保持具10に保持された微量の液体を分注元容器33から分注先容器34a、34b、34c等へ搬送できる。ここで液体保持具10は、図1(B)に示すものと同様である。また、キャリッジ31は内部にモータ36を装備しており、そのモータ軸36aの先に前記のチャック35が取り付けられている。
以下、さらに詳しくこの分注装置30の動作過程を説明する。
(1)いま、キャリッジ31は分注元容器33の真上にあり、この位置からキャリッジ31を下降させ、液体保持具10先端の環状部11を分注元容器33内の液体に浸してまた引き上げると、環状部11に所定量の液体が保持される。
(2)キャリッジ31を例えば分注先容器34aの真上まで水平移動させた後、下降させて液体保持具10先端の環状部11を分注先容器34a内に挿入する。これにより、既に
分注先容器34a内に収容されていた試薬や検体液と環状部11に保持された液体とが混合する。
(3)ここでモータ36を回転させると、液中で液体保持具10が回転して撹拌が行われ、さらに混合が促進される。
(4)モータ36を止め、キャリッジ31を上昇させて液体保持具10を分注先容器34aから引き上げた後、洗浄槽37まで移動させ、ここで液体保持具10に付着する液体を洗浄する(洗浄の詳細は本考案に直接関係ないので説明を省略する)。
(5)上記(1)に戻り、分注先を逐次変えながら上記過程を繰り返す。
なお、上記の動作は、コンピュータを含む制御装置(図示しない)に制御されて、予め定めたプログラムに従って自動的に実行される。
上記分注工程の途中で分注量を変更する場合は、キャリッジ31を図4の右端に設けた容量調節用治具20の位置まで移動させて、環状部11のサイズを再調節する。図4における容量調節用治具20は、例えば図2に示すものと同様の構造であって、容量調節の方法も前述の通りである。キャリッジ31は水平/垂直に自在に動かすことができるので、容量調節のために必要な動作も適切にプログラムを設定することにより自動的に行うことができる。
なお、上記の液体保持具10をモータ36で回転させる撹拌機能は、分注を行うための必須機能ではないので、これを省いて装置構成を簡略化することもできる。その場合は、図4におけるモータ36を省き、チャック35をキャリッジ31の下部に直結すればよい。
また、モータ36をバイブレータ(振動機構)に置き換え、液体保持具10を振動させることにより撹拌を行う構成とすることもできる。
さらにまた、図4における容量調節用治具20も省いて、容量調節は必要に応じて手動で行う構成としてもよい。
本考案は、微量液体の移動や分注に利用できる。
10 液体保持具
11 環状部
12 直線部
13 嵌合部
14 孔
15 液体膜
16 線材
20 容量調節用治具
21 スリット板
22 スリット
30 分注装置
31 キャリッジ
32 レール
33 分注元容器
34a 分注先容器
34b 分注先容器
34c 分注先容器
35 チャック
36 モータ
36a モータ軸
37 洗浄槽
P 仮想平面

Claims (3)

  1. 線材の一端側を環状に成形した環状部と、該環状部に続く前記線材の直線部とで構成され、前記環状部に表面張力により液体膜を保持する液体保持具において、前記環状部が、前記線材の端部に穿設された前記線材の外径と略同径の孔に前記線材の前記直線部を嵌通して形成されることを特徴とする液体保持具。
  2. 複数の容器間を移動する液体搬送手段により所定量の液体を容器から他の容器へ移注する分注装置であって、前記液体搬送手段に請求項1記載の液体保持具を用いることを特徴とする分注装置。
  3. 前記液体保持具を前記直線部を回転軸として回転させる回転機構、または前記液体保持具を振動させる振動機構を備えたことを特徴とする請求項2記載の分注装置。
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WO2020021784A1 (ja) * 2018-07-25 2020-01-30 株式会社島津製作所 生体成分の採取方法および生体成分の分析方法
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