JP3150653B2 - 灰溶融炉出滓樋の冷却構造 - Google Patents

灰溶融炉出滓樋の冷却構造

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JP3150653B2
JP3150653B2 JP21908197A JP21908197A JP3150653B2 JP 3150653 B2 JP3150653 B2 JP 3150653B2 JP 21908197 A JP21908197 A JP 21908197A JP 21908197 A JP21908197 A JP 21908197A JP 3150653 B2 JP3150653 B2 JP 3150653B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は灰溶融炉に適用され
る出滓口と出滓樋の冷却構造に係り、特に灰溶融炉の耐
火壁に設けた出滓口に出滓樋を連設し、前記灰溶融炉内
に生成された溶融スラグが出滓口より溢流(オーバフロ
ー)して出滓上を流れるように構成した灰溶融炉出滓
の冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より焼却灰やばいじん等を灰溶融炉
内で略1300〜1600℃前後に高温加熱し、溶融化
したスラグを冷却固化し減容を図るとともに、ガラス化
したシリカにより重金属類を封入することにより無害化
と安定化を図り、更には前記溶融固化したスラグを人工
骨材等に利用する技術は周知であり、前記灰溶融炉とし
て電気アーク炉、電気抵抗炉、プラズマ溶融炉、電熱加
熱炉、マイクロ波溶融炉等が開発されている。
【0003】図5は従来の灰溶融炉の出滓口部分の冷却
構造を示し、(A)は要部平面図、(B)は(A)のB
−B線断面図、(C)は(B)のA−A線断面図であ
る。灰溶融炉は耐火レンガ2で構成された炉本体1A
と、炉本体1Aの溶融スラグ池1の出滓口18に連設さ
れ溶融スラグ8が流れるキャスタ5a等で形成された出
滓樋5から構成される。そしてプラズマ溶融炉の場合に
プラズマアーク等で加熱溶融された灰は、溶融スラグ8
として出滓口18からオーバーフローし、出滓樋5を通
って不図示のスラグコンベアへ導かれることにより連続
出滓が可能となる。ここで、耐火レンガ2の保護のため
側壁、特に溶融炉本体1A内の溶融スラグ池1に接する
耐火レンガ2はスタンプ材3を介して水冷ジャッケット
4で冷却されている。一方、出滓樋5はキャスタ5a下
面に銅板6を貼り、その銅板6に溶接された半割管7内
に冷却水を流すことにより冷却していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来装置において出滓口18部分は1600℃程度の高
温の溶融スラグ8がオーバーフローにより流出するた
め、出滓口18周囲の耐火レンガ2が耐熱温度よりも過
熱され、その結果、耐火材の浸食が激しく耐久性の問題
が残った。一方、耐火レンガの浸食防止の為に耐火レン
ガの冷却を強化すると、溶融スラグが過冷却のため固化
してしまい連続出滓の妨げとなっていた。そして、これ
らが長期連続運転を行う際の解決すべき課題として残っ
ていた。又溶融炉内もスラグ温度が高く若干のスラグの
流れがあるため、炉内の耐火レンガ2も浸食するが、出
滓口18はスラグ流出速度が速いので出滓口18付近の
耐火レンガ2の浸食が最も激しい。
【0005】本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、
高温溶融によっても出滓口付近の耐火レンガの浸食を少
なくしつつ、而も溶融スラグが過冷却されることなく、
出滓口及び出滓樋より円滑に且つ効率的に溶融スラグを
流出する事が出来る灰溶融炉を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明、特に請求項4記
載の発明の趣旨は、灰溶融炉の耐火壁(レンガ)に設け
た出滓口に出滓樋を連設し、前記灰溶融炉内に生成され
た溶融スラグが出滓口より溢流(オーバフロー)して出
滓樋上を流れるように構成した灰溶融炉の出滓樋構造に
おいて、前記出滓口を形成する耐火壁(レンガ)の一部
を凹設し、該凹設部位に冷却フィンを設けてなること
要旨とする。
【0007】本発明によれば出滓口周囲の耐火壁(レン
ガ)の凹設部位に冷却フィンを設けた為に、出滓口周囲
の耐火レンガが耐熱温度よりも過熱されることなく、耐
火レンガの浸食が抑制され耐久性が向上すると共に、出
滓口レンガが浸食により薄くなってきた場合でも、より
早く、炉内側位置でのスラグのセルフコート層を作り、
レンガの浸食をくい止めることができる。
【0008】即ち、図1に基づいて具体的に説明するに
出滓口18部分は1600℃程度の高温の溶融スラグ8
がオーバーフローにより流出するため、出滓ロ18下部
のレンガ2は浸食を受け徐々に薄くなっていくが、その
速度は溶融スラグ8の流速と温度及び流量の影響が大き
いと考えられる。そこで本発明のように出滓口周囲特に
下部の耐火レンガ内に冷却フィンを入れることで、耐火
レンガの温度レベルを下げることができ、また、仮にレ
ンガが浸食により薄くなってきた場合でも、冷却フィン
が内部に入っている(侵入)ため、レンガが薄くなるほ
どフィンの冷却効果は大きくなり、ついには耐火レンガ
内面には固化した薄いスラグ保護層が形成される。
【0009】請求項記載の発明は、前記した灰溶融炉
の出滓側構造において、前記出滓樋の下部に冷却ブロッ
クを設けると共に、該冷却ブロック内に冷却能力を個別
に調整可能な冷却通路等の複数の冷却系統を設けてなる
ことを特徴とし、又複数の冷却系統からなる冷却通路内
には、溶融炉の熱的特性に応じて、水あるいは水以外の
流体を流すことが可能とする。
【0010】かかる発明によれば、出滓樋下部に銅ブロ
ック等の熱伝導率の良い冷却ブロックを設け、又ブロッ
クの材質、厚さを適切に選定することによりブロックの
冷却効率を上げ、また、ブロック内には複数の冷却系統
を構成する複数の冷却通路を配置し、それらの通路内に
流す冷却液の種類、冷却条件を個別に適宜選定し、冷却
能力をコントロールすることで、出滓口レンガの過熱を
防ぎ同時に溶融スラグの過冷却を防止できる適正な温度
分布を得ることができる。
【0011】即ち、より具体的に説明するに、出滓樋は
出滓口にくらべるとスラグによる加熱の程度は弱いが、
逆に固化の問題が生じる。そこで図1に示すように、出
滓樋5の下に銅等からなる冷却ブロック9を設けること
で桶の長手方向の熱の移動をスムーズにし、また、複数
の冷却系統を設けることで、溶融炉の運転状況(運転負
荷)に応じて、部分冷却あるいは流量の調節が可能とな
り、当該部の冷却能力を変えることが可能となる。従っ
て、樋周りの温度分布を容易にコントロールすることが
できる。
【0012】請求項記載の発明は、前記冷却ブロック
中に設けた冷却系統の内、出滓樋の溶融スラグ流れ方向
下流側に位置する冷却系統に、冷却効果を低下させるテ
フロンチューブ等のインシュレーションを設けてなるこ
とを特徴とする。
【0013】本発明によれば、各系統の冷却通路冷却流
体として同一流体(水)を使用する以外に、オイル、空
気等を使用し、系統毎に冷却流体を変えてもよくこれに
より各冷却系統毎に冷却能力を変えることができる事は
前記した通りであるが、さらに水冷の場合、冷却通路内
に部分的にテフロンチューブ等のインシュレーションを
挿入することにより、冷却通路内部においてもローカル
に冷却能力を変えることができるため、出滓口から出滓
樋にかけて適正な温度分布を実現できる。従って本発明
によれば、冷却通路内の流体種類を変えることとインシ
ュレーションを入れることで、冷却通路内の見かけの熱
伝達率を変えることが出来るだけでなく、ローカルに熱
伝達率を変えることが可能となる。これらより、細かい
温度分布のコントロールが可能となる。
【0014】請求項記載の発明は、前記灰溶融炉の出
滓樋構造において、前記出滓樋下部に夫々冷却液量を個
別に調整可能な複数の独立液冷ジャケットを設けるとと
もに、一の独立ジャケットを前記出滓口を形成する耐火
壁の一部と接触させて出滓樋基側下部に配設してなるこ
とを特徴とする。本発明によれば、出滓樋基側に耐火レ
ンガと接触させて独立した液冷ジャケット、例えば水冷
ジャケットを設け、出滓口の冷却を強化するとともに、
出滓口レンガの浸食を一層防止し、耐久性を向上できる
点は前記した通りであるが、更に溶融池側壁の熱負荷の
厳しい部分におけるジャケットを独立させたことで、そ
のジャケットに供給する冷却水量を任意に設定できるた
め、高熱負荷時における冷却面の異常沸騰を回避でき
る。
【0015】請求項記載の発明は、請求項記載の前
記独立水冷ジャケットに付設して冷却フィンを設けてな
るとともに、前記出滓口を形成する耐火壁の一部を凹設
し、該凹設部位に前記冷却フィンが延設してなることを
特徴とする。
【0016】尚、これらの発明は請求項1〜記載の手
段を溶融炉の熱的特性に応じて適宜組み合わせて使うこ
とにより十分前記課題を解決できるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例
に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相
対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この発
明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例
にすぎない。図1は本発明の第一実施例にかかる灰溶融
炉の出滓側構造を示し、(A)は要部平面図、(B)は
(A)のB−B線断面図、(C)は(B)のA−A線断
面図、(D)は(B)のC−C線断面図である。本実施
例は、出滓口18下部の耐火壁レンガ2及び出滓樋5の
冷却方法として、冷却フィン付きの銅ブロックを採用し
たもので、該銅ブロックは第1冷却通路10と第2冷却
通路11を有した冷却ブロック9とそれに接続された冷
却フィン12から構成され、該銅ブロックは出滓樋5下
面の全長に亙って当接配置されるとともに、前記出滓口
下部耐火レンガの一部を矩形状に凹設し、該凹設部位に
冷却フィン12を延在配置している。冷却フィン12は
(D)に示すように1枚の板で形成した方がよい。例え
ば冷却フィンを長手方向にスリット空隙を介して短冊状
に形成した場合、放熱効果は高まるが、仮に耐火材が浸
食され高温の溶融スラグが冷却フィンにまで達したとき
に、短冊の隙間にスラグが入り込み、冷却面近くまでス
ラグが流れ込み危険である。
【0018】前記冷却ブロック9内の第2冷却通路11
は(B)に示すように出滓口18側(桶入口側)に位置
し、溶融スラグ8流れ方向に対し直交する方向に穿孔さ
れ、(C)に示すように第1冷却通路10は、その下流
側にて溶融スラグ8流れ方向に対し平行に4本穿孔され
ている。本実施例の場合、第1冷却通路10及び第2冷
却通路11内には図1(D)に示すように導入管10
1、110、より夫々冷却水が供給されるが、それら導
入管101、110は各々別系統になっており、夫々の
導入管101、110より任意に冷却水量を調整/設定
可能に構成されている。
【0019】次にかかる実施例の作用について説明す
る。炉本体1A内の溶融スラグ池1内のスラグ温度は約
1600℃であり、この溶融スラグ8が、投入された灰
の溶融に伴い出滓口18で耐火レンガ2をオーバーフロ
ーし出滓樋5へ流出する。一般にこの様に高温で、しか
も粘性の高いスラグ8が流出すると、溶融スラグ8に接
する耐火レンガ2は浸食され、ついには溶融炉の運転が
不可能となる。また、溶融スラグ8が流れる出滓樋5に
ついても、高温の溶融スラグ8が流れるため溶融スラグ
8と接する出滓樋5を形成するキャスタ5aの浸食の問
題が生ずるが、逆に前記課題を解決するために冷却を強
化しすぎると、過冷却によるスラグの固化による出滓不
能の事態も生じる。このため、適正な温度分布を提供す
る必要があるが、この適正な温度分布とは次のように考
えられる。
【0020】即ち、ある程度の浸食はやむを得ないとし
ても最終的には、耐火レンガ2あるいは樋5を形成する
キャスタ5aのスラグ接触面に薄いスラグ固化層(スラ
グ保護層あるいはセルフコート層とも言う)ができるよ
うな温度分布を作ることが好ましい。そこで、前記溶融
スラグの凝固温度が1250℃程度であるため、この温
度より若干低めの温度分布を耐火レンガ2あるいは樋5
の溶融スラグ接触面に提供するのがよい。
【0021】このような適正温度分布を得るために、本
実施例では出滓口18下部の耐火レンガ2内に冷却フィ
ン12を入れることで、その周囲の耐火レンガ2の温度
レベルを下げることができ、また、仮にレンガ2が浸食
により薄くなってきた場合でも、冷却フィン12が内部
に入っているため、レンガ2が薄くなるほどフィン12
の冷却効果は大きくなり、ついには耐火レンガ2の溶融
スラグ池1側の内壁面には固化した薄いスラグ保護層が
形成される。
【0022】更に出滓樋5の下に銅等からなる冷却ブロ
ック9を設けることで長手方向の熱の移動をスムーズに
し、また、第1冷却通路10及び第2冷却通路11、更
には各第1・第2冷却通路10、11も導入管101、
110により夫々冷却水が供給されるように複数の冷却
系統が設けられている為に、灰溶融炉の運転状況(運転
負荷)に応じて、夫々の通路毎に部分冷却あるいは流量
の調節が可能となり、対応する部位の冷却能力を変える
ことが可能となる。従って、樋周りの温度分布を長手方
向にも短手方向にも容易にコントロールすることができ
る。
【0023】ここで、冷却フィン、冷却通路の寸法及び
設置位置は、炉の規模、運転条件で異なるが、詳細な熱
伝導解析を実施することで精度良く求めることができ
る。そして、このような手段を用いることで、結果とし
て出滓口18周りの耐火レンガ2、出滓樋キャスタ5a
は適正温度分布を得ることで、長期連続運転が可能とな
る。
【0024】図2に、本発明の第2実施例にかかる灰溶
融炉の出滓構造を示す。(A)は要部正面図、(B)
は(A)のA部の拡大図、(C)は(B)のB−B線断
面図である。本第2実施例の基本的構造は、第1実施例
に類似しており、本実施例では第1実施例よりもさらに
温度分布のコントロール機能を向上させた例である。な
お本実施例において、同一符号は同一機能部材を示して
いるが、冷却通路10、11内の流体として水を使用す
ると、冷却能力は高いものの、100℃で相変化するた
め、流量を変化させても被冷却物の温度コントロールは
100℃以下で、実際は20〜30℃が限界である。し
かし、出滓樋5のスラグ流れ方向の最適温度分布を考え
ると、出滓樋5出口に近づくにつれスラグ温度は低下す
るため、樋5のキャスタ5aの冷却は出口ほど弱くした
方が良く、こうすることにより、溶融スラグ8の安定流
出を実現できる。
【0025】このために、本実施例では、出滓樋5入口
側の第2冷却通路11には冷却能力の高い水を冷媒とす
るが、第1冷却通路10には、例えば、オイルなどを使
用し、冷却能力を低下させると共に、その流量を変化さ
せることで冷却熱伝達率もある程度は調整可能とする。
しかし、安全上、オイルを使用できない場合は、第1冷
却通路10、第2冷却通路11共に水を使用してもよ
い。そしてこの場合は、樋5出口側の冷却を弱くしたい
所には、第1冷却通路10内にテフロンチュープの様な
インシュレーションチューブ13を設置することにより
局所的に冷却能力を調整することができる。従って本実
施例によれば、第1冷却通路10内の流体種類を油と水
のようにかえるだけでなく、局所的、特に5の出口側
にインシュレーションパイプ13を入れることで、冷却
通路10内出口側の見かけの熱伝達率を変えることが出
来、これによりローカルに熱伝達率を変えることが可能
となり、細かい温度分布のコントロールが出来る。
【0026】図3に、本発明の第3実施例にかかる灰溶
融炉の出滓構造を示す。(A)は要部平面図、(B)
は(A)のB−B線断面図、(C)は独立ジャケットの
拡大斜視図である。本実施例は、出滓口18下部に位置
する耐火レンガ2の冷却強化方法を示した例で、出滓口
18下部の耐火レンガ2が熱的に厳しい炉に対応するた
めのものである。耐火レンガ2の冷却を強化するため
に、出滓樋5入口真下に(C)に示す独立した水冷ジャ
ケット14を設け、さらに冷却フィン15を耐火レンガ
2内に延在させて設置したものである。冷却フィン15
は(C)に示すように1枚の板で形成している。独立水
冷ジャケット14は冷却水導入/導出管14a、14a
により外部水が循環するように構成され、又その両側よ
り上方に垂設する腕14b、14bにより出滓5の両
側も挟持して冷却するように構成されている。一方、出
滓樋5の下流側はキャスタ5a下面に銅板6をはり、そ
の銅板6に溶接された半割管7内に冷却水を流すことに
より冷却し(図5参照)、該半割管7が別異の独立水冷
ジャケットとして機能するが、実施例1及び2に示すよ
うな冷却通路10、11を有する冷却ブロック9を設け
てもよい。
【0027】このような改善を施すことで、出滓口5下
部の耐火レンガ2内に冷却フィン15を入れた作用とと
もに、該冷却フィン15は独立水冷ジャケット14と一
体的に形成されているために、第1実施例より更に耐火
レンガ2の温度レベルを下げることができ、又、出滓樋
5入口側に耐火レンガ2と接触させて独立した水冷ジャ
ケット14を設けている為に、出滓口5入口側の冷却を
一層強化し、更に溶融池側壁の熱負荷の厳しい部分にお
けるジャケット14を独立させたことで、そのジャケッ
ト14に供給する冷却水量を任意に設定できるため、高
熱負荷時における冷却面の異常沸騰を回避できる。
【0028】図4に、本発明の第4実施例にかかる灰溶
融炉の出滓構造を示す。(A)は要部平面図、(B)
は(A)のB−B線断面図、(C)は独立ジャケットの
拡大斜視図である。本実施例では、出滓樋5入口真下に
独立した水冷ジャケット16を設置するとともに、該水
冷ジャケット16より出滓口18下部の耐火レンガ2内
に冷却フィン17を延在して設置したことは第3実施例
と同一であるが、フィン17の形状に特別の配慮がなさ
れている。即ち、第3実施例よりさらに同部の熱負荷が
厳しい炉の場合、より一層の冷却強化を図る必要があ
る。しかし、耐火レンガ2の冷却を強化すると、同時
に、出滓樋5入口部の冷却も強化され、当該樋5入口部
でスラグの固化を招く恐れがある。
【0029】本実施例は、この様な問題を考慮し、独立
水冷ジャケット16の天井部17aのメタル厚さを厚く
して、樋キャスタ5aから水冷面位置を熱的にも遠ざけ
るとともに、耐火レンガ内の冷却フィン17高さを高く
して出滓口18底部を形成するレンガ2表面に近づけて
いる。尚、独立水冷ジャケット16は図3と同様に冷却
水導入/導出管16a、16aにより外部冷却水が循環
するように構成され、又その両側より上方に垂設する腕
16b、16bにより出滓5の両側も挟持して冷却す
るように構成されている。
【0030】このようにして、出滓樋5の冷却能力を一
定に維持したまま、出滓口18下部の耐火レンガ2の冷
却強化を図ることが可能で、その効果も熱伝導解析を行
うことでその妥当性を確認した。
【0031】
【発明の効果】以上記載のごとく本発明における冷却構
造は、出滓口周囲の耐熱壁(レンガ)の過熱を防ぎ、同
時に溶融スラグの過冷却を防止できる適正な温度分布を
実現することにより、出滓口レンガの長寿命化を図ると
ともに、スラグの安定流出を可能とし、長期安定運転で
きる灰溶融炉を得る事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る灰溶融炉の出滓
構造を示し、(A)は要部平面図、(B)は(A)のB
−B線断面図、(C)は(B)のA−A線断面図、
(D)は(B)のC−C線断面図である。
【図2】 本発明の第2実施例に係る灰溶融炉の出滓
構造を示し、(A)は要部正面図、(B)は(A)のA
の拡大図、(C)は(B)のB−B線断面図である。
【図3】 本発明の第3実施例に係る灰溶融炉の出滓
構造を示し、(A)は要部平面図、(B)は(A)のB
−B線断面図、(C)は独立ジャケットの拡大斜視図で
ある。
【図4】 本発明の第4実施例に係る灰溶融炉の出滓
構造を示し、(A)は要部平面図、(B)は(A)のB
−B線断面図、(C)は独立ジャケットの拡大斜視図で
ある。
【図5】 従来技術の灰溶融炉の出滓構造を示し、
(A)は要部平面図、(B)は(A)のB−B線断面
図、(C)は(B)のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 溶融スラグ池 2 耐火レンガ 3 スタンプ材 4 水冷ジャケット 5 出滓樋(キャスタ) 6 樋部の冷却金属プレート(例えば銅板) 7 樋部の冷却半割管(内部に冷媒が流れる) 8 溶融スラグ 9 樋部の冷却ブロック 10 第1冷却通路 11 第2冷却通路 12 冷却フィン(例えば銅フィン) 13 インシユレーションチユーブ 14、16 独立水冷ジャケット 15、17 独立水冷ジャケットに付帯する冷却フィン 18 出滓口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−159440(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23J 1/00 F23J 1/08 F23G 5/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 灰溶融炉の耐火壁に設けた出滓口に出滓
    樋を連設し、前記灰溶融炉内に生成された溶融スラグが
    出滓口より溢流(オーバフロー)して出滓樋上を流れる
    ように構成した灰溶融炉の出滓樋構造において、 前記出滓樋の下部に冷却ブロックを設けると共に、該冷
    却ブロック内に冷却能力を個別に調整可能な複数の冷却
    系統を設けてなることを特徴とする灰溶融炉出滓樋の冷
    却構造。
  2. 【請求項2】 前記冷却ブロック中に設けた冷却系統の
    内、出滓樋の溶融スラグ流れ方向下流側に位置する冷却
    系統に、冷却効果を低下させるインシュレーションを設
    けてなることを特徴とする請求項2記載の灰溶融炉出滓
    樋の冷却構造。
  3. 【請求項3】 灰溶融炉の耐火壁に設けた出滓口に出滓
    樋を連設し、前記灰溶融炉内に生成された溶融スラグが
    出滓口より溢流(オーバフロー)して出滓樋上を流れる
    ように構成した灰溶融炉の出滓樋構造において、 前記出滓樋下部に夫々冷却液量を個別に調整可能な複数
    の独立液冷ジャケットを設けるとともに、一の独立ジャ
    ケットを前記出滓口を形成する耐火壁の一部と接触させ
    て出滓樋基側下部に配設してなることを特徴とする灰溶
    融炉出滓樋の冷却構造。
  4. 【請求項4】 前記独立水冷ジャケットに付設して冷却
    フィンを設けてなるとともに、前記出滓口を形成する耐
    火壁の一部を凹設し、該凹設部位に前記冷却フィンが延
    設してなることを特徴とする請求項記載の灰溶融炉出
    滓樋の冷却構造。
JP21908197A 1997-07-30 1997-07-30 灰溶融炉出滓樋の冷却構造 Expired - Lifetime JP3150653B2 (ja)

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