JP3150615U - 固形石鹸切削器及び固形石鹸成形用具セット - Google Patents

固形石鹸切削器及び固形石鹸成形用具セット Download PDF

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【課題】家庭においても使用者の手を煩わせることなく簡単に使用者の好みに応じた形状の固形石鹸を作成することができる固形石鹸切削器及び固形石鹸成形用具セットを提供する。【解決手段】固形石鹸を載置する載置部であって、切削刃、及び落下孔が形成された載置部と、操作部と、前記操作部の回動に伴って回動し、前記載置部に載置された固形石鹸を前記切削刃に摺接せしめるよう押圧する押圧部とからなることを特徴とする固形石鹸切削器を提供する。【選択図】図1

Description

本考案は、所望の形状の固形石鹸を作成するための固形石鹸切削器及び固形石鹸成形用具セットに関するものである。
従来より、固形石鹸を削ってそれを成形することにより使用者の好みに応じた形状の固形石鹸を作成する玩具が知られている。そして、そのような玩具の一例として特許文献1に開示されているものがある。
実用新案登録第3007285号公報
特許文献1に開示されている石けん成形玩具は、固形石鹸を石鹸削り器によって細粉または細片にし、これに水系溶剤を混ぜてペースト状の石鹸素材にし、この石鹸素材を、型のキャビティに入れて成形することで、新たな固形石鹸を作成する玩具である。
この玩具における石鹸削り器によると、ディスクに形成された刃部により石鹸が削り取られることになるが、この刃部は水平方向に移動することはない(水平位置は常に一定である)ため、刃部により削り取られた石鹸は全て刃部の略真下の引出し内に落下することになる。すると、削り取られた石鹸は全て刃部の略真下に集積されることになり、引出しを引出す際に石鹸の細粉または細片が溢れ出す可能性がある。
本考案は、このような点を改善するために鑑みなされたもので、家庭においても使用者の手を煩わせることなく簡単に使用者の好みに応じた形状の固形石鹸を作成することができる固形石鹸切削器及び固形石鹸成形用具セットを提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために本考案に係わる固形石鹸切削器は、固形石鹸を載置する載置部であって、切削刃、及び落下孔が形成された載置部と、操作部と、前記操作部の回動に伴って回動し、前記載置部に載置された固形石鹸を前記切削刃に摺接せしめるよう押圧する押圧部とからなることを特徴とする。
本考案は、固形石鹸を切削する切削器において、固形石鹸を安定的に保持しつつ固形石鹸の切削を効率良く行うことができる。
以下図面を参照して、本考案の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1に示した固形石鹸切削器100は、図2に示した水分含有の固形石鹸205又は水分非含有の固形石鹸206を切削して細粉または細片にするためのものである。本実施形態では水分含有の固形石鹸205を用いることとする。この固形石鹸切削器100は、固形石鹸205を切削するための切削刃101、及び固形石鹸205から削り取られた細粉又は細片を収容容器(収容ケース)108内に落下させるための落下孔102が形成された載置部103と、使用者が握り操作する操作部(ハンドル)104と、このハンドル104を回動させることにより連動して回動し、載置部103に載置された固形石鹸205又は206を切削刃101に摺接せしめるよう押圧する押圧部(プレート)105とから構成されている。このプレート105は弾性部材(スプリング)106が巻回されたシャフト109を介してハンドル104に連結されている。
また、載置部103上には上下方向に貫通孔が形成された固形石鹸保持部(保持ケース)107が設置されている。この保持ケース107に形成された貫通孔にプレート105が嵌まって(入り込んで)係合することにより、ハンドル104の回動に伴って保持ケース107が回動することになる。
この保持ケース107内にて固形石鹸205又は206を保持できるよう、この保持ケース107は固形石鹸205又は206を収納可能な程度の大きさに形成されている。
なお、図1に示した固形石鹸切削器100においては、保持ケース107内に固形石鹸205を保持していない状態のため、プレート105はシャフト109に巻回されたスプリング106の付勢力により載置部103と接触(載置部103を押圧)している。
さらに、固形石鹸切削器100の本体下部に形成された収容ケース108は、固形石鹸205から削り取られた細粉又は細片が落下して集積される様子を視認できるように透明又は半透明の樹脂等で形成されている。
図2に示した固形石鹸成形用具セット200には、固形石鹸切削器100を使用して削り取られた細粉又は細片を投入する半球状の投入容器(大ボール)201・半球状の投入容器(小ボール)202、収容ケース108内に収容された細粉又は細片を取り出して大ボール201又は小ボール202内に移動させるために使用するさじ用具203(大さじ208・小さじ209)、大ボール201又は小ボール202に投入された細粉又は細片を攪拌するための球体210とこの球体210により攪拌されることでペースト状になった細粉又は細片を図3に示す成形型300に流し込み、この成形型300に流しこまれたペースト状になった細粉又は細片の表面を均して成形型から溢れた部分を取り除くためのヘラ211を備えた球体・ヘラ一体型用具204、水分を10重量%から20重量%の範囲で好ましくは13重量%含有している固形石鹸205、さらには複数個の粒状の黒色の固形石鹸213とそれを収納した収納袋212からなる種の固形石鹸207とからなる。固形石鹸205の成分(重量%)としては、石鹸素地(42重量%)、プロピレングリコール(15重量%)、水(13重量%)、ソルビトール(7重量%)、グリセリン(6重量%)、ラウリル硫酸ナトリウム(6重量%)、ラウリン酸ナトリウム(6重量%)、ラウレス硫酸ナトリウム(4重量%)等からなる。なお、実験の結果、固形石鹸に対して水を10重量%から20重量%の範囲、好ましくは13重量%含有させることにより、固形石鹸から切削された細粉又は細片を容易にペースト状に変化させることが可能であり、また成形型により成形された石鹸の崩壊もなくなることが実証された。
図3に示した成形型300は、雄型と雌型のセットからなる。例えば、雄型301と雌型302のセットはグレープフルーツ及びストロベリーの固形石鹸に成形するための型である。また、他の成形型である雄型313と雌型314のセットはアップル及びスイカの固形石鹸に成形するための型である。
各々の型の構造について、まずグレープフルーツ及びストロベリーの固形石鹸に成形するための雄型301と雌型302のセットから説明する。この雄型301においてその表面左側に描画された点線はグレープフルーツを切断した際の断面デザインを表現している。具体的に点線303はグレープフルーツの外郭形状及び大きさを、点線305及び307は中の実の形状及び大きさを表現している。実際に雄型301にこのような模様を描画することにより、この型で何を成形できるのかを確認することができる。また、この雄型301の真下に示した図は、この雄型301の側面図である。ここで突部304は点線303に、突部306は点線305に、突部308は点線307に対応して設けられており、突部304、306、308の各々の間には空間(内皮成形用の隙間)が存在している。さらに、雌型302においてその表面左側に形成された窪み311は、ペースト状になった黄色の石鹸を流し込むための窪みであり、この雌型302に形成した窪み311に突部304、306、308等が入り込むことが可能な形状・大きさに形成されている。なお、この窪み311に突部304、306、308等が入り込んだ状態において、この窪み311の表面と突部304、306、308等の表面との間には空間(外皮成形用の隙間)が存在しているため双方の表面が接触することはない。ここで、この窪み311にペースト状にした黄色の石鹸を流し込んだ後、雄型301をその突部304等が雌型302の窪み311に入り込むように押し込むと、その窪み311に流し込まれたペースト状にした黄色の石鹸はグレープフルーツの外皮を表現した外皮部分、及び内皮を表現した内皮部分を残して余分な石鹸が窪み311から溢れ出る。この窪み311内で成形された石鹸の表面(断面)を均し、この溢れ出た石鹸を取り除くために図2で示したヘラ211が使用される。さらに、外皮を表現した外皮部分、及び内皮を表現した内皮部分以外で本来、実が存在しているはずの部分は空洞になっていることから、この空洞に今度はペースト状にしたオレンジ色の石鹸を流し込む。
これにより、外皮及び内皮の部分が黄色、実の部分がオレンジ色のグレープフルーツを模した固形石鹸を得ることができる。
次に、雄型301においてその表面右側に描画された点線はストロベリーを切断した際の断面デザインを表現している。具体的に点線309はストロベリーのへたの外郭形状及び大きさを表現している。この雄型301の真下に示した雄型301の側面図における突部310は点線309に対応して設けられている。また、雌型302においてその表面右側に形成された窪み312は、ペースト状になった赤色の石鹸を流し込むための窪みであり、その窪みの表面には微小の点状突起が複数形成されている。ここで、この窪み312にペースト状にした赤色の石鹸を流し込み、雄型301をその突部310が雌型302の窪み312内に入り込むように押し込むと、その窪み312に流し込まれたペースト状にした赤色の石鹸はストロベリーの実を表現した実部分を残して余分な石鹸が窪み312から溢れ出る。この窪み312内で成形された石鹸の表面(断面)を均し、この溢れ出た石鹸を取り除くために図2で示したヘラ211が使用される。さらに、実を表現した実部分以外で本来、へたが存在しているはずのへた部分は空洞になっていることからこの空洞に今度はペースト状にした緑色の石鹸を流し込む。
これにより、実部分が赤色、へた部分が緑色で、実部分に複数の微小な凹みが形成されたストロベリーを模した固形石鹸を得ることができる。
さらに、アップル及びスイカの固形石鹸に成形するための雄型313と雌型314のセットについて説明する。この雄型313においてその表面左側に描画された点線はアップルを切断した際の断面デザイン(外郭形状及び大きさ)を表現している。実際に雄型313にこのような模様を描画することにより、この型で何を成形できるのかを確認することができる。また、この雄型313の真下に示した図はこの雄型313の側面図であり、突部316は点線315に対応して設けられている。さらに、雌型314においてその表面左側に形成された窪み319は、ペースト状になった赤色の石鹸を流し込むための窪みであり、この雌型314に形成した窪み319に突部316が入り込むような形状・大きさに形成されている。なお、この窪み319に突部316が入り込んだ状態において、この窪み319の表面と突部316の表面との間には空間(外皮成形用の隙間)が存在しているため双方の表面が接触することはない。ここで、この窪み319にペースト状にした赤色の石鹸を流し込み、雄型313をその突部316が雌型314の窪み319に入り込むように押し込むと、その窪み319に流し込まれた石鹸はアップルの外皮を表現した外皮部分を残して余分な石鹸が窪み319から溢れ出される。この窪み319内で成形された石鹸の表面(断面)を均し、この溢れ出た石鹸を取り除くために図2で示したヘラ211が使用される。さらに、外皮を表現した外皮部分以外で本来、実が存在しているはずの部分は空洞になっていることから、この空洞に今度はペースト状にした淡黄色の石鹸を流し込む。
これにより、外皮の部分が赤色、実の部分が淡黄色のアップルを模した固形石鹸を得ることができる。
また、雄型313においてその表面右側に描画された点線はスイカを切断した際の断面デザイン(外郭形状及び大きさ)を表現している。また、この雄型313の真下に示した図はこの雄型313の側面図であり、突部318は点線317に対応して設けられている。さらに、雌型314においてその表面右側に形成された窪み320は、ペースト状になった緑色の石鹸を流し込むための窪みであり、この雌型314に形成した窪み320に突部318が入り込むような形状・大きさに形成されている。また、この窪み320の表面には、波線状の突起321が複数形成されている。なお、この窪み320に突部318が入り込んだ状態において、この窪み320の表面と突部318の表面との間には空間(外皮成形用の隙間)が存在しているため双方の表面が接触することはない。ここで、この窪み320にペースト状にした緑色の石鹸を流し込み、雄型313をその突部318が雌型314の窪み320に入り込むように押し込むと、その窪み320に流し込まれた石鹸はスイカの外皮を表現した外皮部分を残して余分な石鹸が窪み320から溢れ出る。この窪み320内で成形された石鹸の表面(断面)を均し、この溢れ出た石鹸を取り除くために図2で示したヘラ211が使用される。さらに、外皮を表現した外皮部分以外で本来、実が存在しているはずの部分は空洞になっていることから、この空洞に今度はペースト状にした赤色の石鹸を流し込む。
これにより、実部分が赤色、外皮部分が緑色で、実部分に複数の波線状の凹みが形成されたスイカを模した固形石鹸を得ることができる。
なお、ここで紹介した雄型と雌型からなる各成形型セットにおいては2種類の固形石鹸を成形できるようにしたが、1つの成形型セットから1種類、若しくは3種類以上の固形石鹸を成形できるようにしても良い。ただし、1つの成形型セットで複数種類の固形石鹸を成形できるようにした方が、1種類の固形石鹸のみしか成形できない場合と比較して、一度の成形により複数の固形石鹸を成形することができるので効率的である。また、雄型と雌型の数を減らすことができるので片付ける際の手間を軽減でき、さらには雄型と雌型の組合せを考える必要もなくなる。
図4は図1で示した固形石鹸切削器100のカバー体401を取り外した状態を示している。このカバー体401は中央に貫通孔が形成され、その貫通孔にシャフト109が挿通されている。これにより、プレート105は、スプリングが巻回され且つカバー体が挿通されたシャフト109を介してハンドル104に連結されている。
なお、このカバー体401は、上下方向に貫通孔が形成された収納筒体405の上縁に係合されるように構成される。収納筒体405の垂直(縦)方向の長さは、プレート105が設けられた位置からカバー体401が設けられた位置までのシャフト109の長さと略同一であるため、プレート105を保持ケース107へ係合させることでカバー体401は収納筒体405に係合することになる。これにより、カバー体401の収納筒体405の上縁への係合、且つプレート105の保持ケース107への係合の二重の係合がなされるため、ハンドル操作の際に固形石鹸切削器100の揺らつきを防止して安定的な操作が実現されることとなる。
ここで、固形石鹸切削器100への固形石鹸205の投入方法を説明する。まず、固形石鹸切削器100からカバー体401を取り外す(カバー体401の収納筒体405への係合を解除する)ことで収納筒体405の開口404が開放される。この開口404から固形石鹸205を投入しつつ、さらには収納筒体405の内部に位置し且つ載置部103上に回動可能に設置された保持ケース107内に嵌まるように保持ケース107の開口406から投入する必要がある。なお、収納筒体405はその内部に設けた保持ケースが回動可能な大きさに形成されている。
保持ケース107への固形石鹸205の投入にあたっては、固形石鹸205の底面が載置部103上に接触するように載置される。使用可能な固形石鹸205の大きさとしては、その少なくとも2つの側面(又は端部)が保持ケース107の内側面に接触可能な大きさであることが好ましい。固形石鹸205の少なくとも2つの側面(又は端部)が保持ケースの内側面に接触することで、保持ケース107の回動に伴って固形石鹸205も回動することになるからである。
また、保持ケース107の垂直(縦)方向の長さは、固形石鹸205の垂直(縦)方向の長さ(厚み)とプレート105の垂直(縦)方向の長さ(厚み)との合計よりも長く形成されている。固形石鹸205の垂直(縦)方向の長さが保持ケース107の垂直(縦)方向の長さよりも長いと、プレート105は保持ケース107に係合することができなくなることを回避するためである。従って、使用される固形石鹸205の垂直(縦)方向の長さは、その厚みが保持ケース107の垂直(縦)方向の長さからプレート105の垂直(縦)方向の長さを差し引いた長さ以下の長さであることが好ましい。
図5は図4で示した固形石鹸切削器100へ固形石鹸205を投入し、カバー体401により収納筒体405の開口404を閉塞した状態の図である。ここで、保持ケース107に保持された固形石鹸205は、その上面からプレート105により押圧されることで、固形石鹸205の底面は載置部103上に形成された切削刃101に摺接されることになる。
この状態でハンドル104を回動操作することにより保持ケース107の回動に伴って保持ケース107内に保持された固形石鹸205も回動することになる。これにより、切削刃101に摺接された固形石鹸205は切削される。ハンドル104の回動操作の際には固形石鹸切削器100に設けられた取手402を握りつつ行うことにより安定的な回動操作が可能となる。
また、切削刃101により削り取られた細粉又は細片は、載置部103に形成された落下孔102等から固形石鹸切削器100の下部に設けられた収容ケース108内に落下することになるので、この収容ケース108内に集積された細粉又は細片をこの収容ケース108の前面に設けられた突起403を摘まんで手前に引き出すことにより取り出すことができる。
図6(a)は固形石鹸切削器100から保持ケース107及び載置部103を分解して取り出した状態を示す斜視図である。図6(b)はその保持ケース107及び載置部103を上面から見た平面図である。ここで、載置部103の構造の詳細を説明する。載置部103は、枠体613とその枠体613の中心612から枠体613の周縁方向に放射状に設けた4本の支持体607、616、617等からなる。この4本の支持体のうち、支持体616、617の上面には切削刃は形成されず凹凸のない平面になっている。その他の2本の支持体607等にはその上面から突出した切削刃101が形成されている。この切削刃101は凹凸が交互に並び鋸歯のような複数の刃面(602、603、604、605、614、615)により形成されている。
なお、全ての支持体607、616、617等に切削刃101を形成せず、同一直線状に位置する2つの支持体607等のみに切削刃101を形成することで、切削刃101上に載置された固形石鹸205は、不安定な状態で切削刃101上に載置されることになる。切削刃101の凸の頂部と切削刃101が形成されていない支持体616、617の表面とでは高低差が存在するためである。このため、固形石鹸205はその底面が、切削刃101が形成されていない支持体616又は617の表面へ接触する方向にぐらつくことになる。このぐらつきを生じさせることにより、回動しながら切削刃に摺接している固形石鹸205を深く切削することが可能となる。
上述のとおり刃面605、614、615の凸の頂部の高さ位置と切削刃101が形成されていない支持体616の表面の高さ位置とでは高低差(刃面605、614、615の凸の頂部の高さから支持体616の表面の高さを差し引いた長さ)が存在するため、ハンドル104を時計周りに略90度回動させることにより、支持体616の表面に位置していた固形石鹸205の底面部分は支持体616の表面の高さ位置を保ちつつ刃面605、614、615が形成された支持体607の上面まで移動してくる。よって、多くともその高低差分、固形石鹸205の底面部分は切削されることになる。これにより、4本の支持体607、616、617等の全てに切削刃101を形成した場合と比較して、より深く固形石鹸205を切削することが可能となる。
また、支持体607上に形成された刃面605、614、615は一定の間隔をもって形成されている。同様に刃面602、603、604も一定の間隔をもって形成されている。さらに、各々の刃面は中心点612から異なる距離をもって形成されている。具体的には、刃面が形成された一方の支持体607の表面において、中心点612から約0.5cmの位置(A点)までの間には刃面は形成されず、A点から約1cmの位置(B点)までの間に刃面605が形成され、B点から約0.5cmの位置(C点)までの間には刃面は形成されず、C点から約1cmの位置(D点)までの間に刃面614が形成され、D点から約0.5cmの位置(E点)までの間には刃面が形成されず、E点から約0.5cmの位置(F点)までの間に刃面615が形成されている。また、刃面が形成された他方の支持体の表面においては、中心点612から約0.5cmの位置(a点)までの間に刃面604が形成され、a点から約1cmの位置(b点)までの間には刃面は形成されず、b点から約0.5cmの位置(c点)までの間に刃面603が形成され、c点から約1cmの位置(d点)までの間には刃面は形成されず、d点から0.5cmの位置(e点)までの間には刃面602が形成され、e点から約0.5cm(f点)までの間には刃面は形成されていない。
このような位置に刃面を形成することにより固形石鹸205の底面部分において、各々の刃面が切削する部分は異なることになる。従って、固形石鹸205の底面において特定部分のみを切削し過ぎるといったことを改善することが可能となり、常に切削深度を一定に保つことができる。
また、支持体607に形成された刃面605、614、615は、支持体607の長手方向の一方の縁(本実施形態においては奥側の縁)から支持体607の短手方向に対する垂線までの間に形成されており、支持体607の長手方向の一方の縁から他方の縁(手前側の縁)までには形成されていない。刃面602、603、604の場合は、支持体の長手方向の一方の縁(本実施形態においては手前側の縁)から支持体の短手方向に対する垂線までの間に形成されており、支持体の長手方向の一方の縁から他方の縁(奥側の縁)までには形成されていない。これは、ハンドル104を時計周りに回動することにより固形石鹸205も時計周りに回動するため、支持体の表面において真っ先に固形石鹸205の底面が接触する部分に刃面602、603、604、605、614、615を形成することで確実に切削できるようにした。また、支持体607の長手方向の一方の縁から他方の縁(手前側の縁)までに刃面を形成した場合と比較して、固形石鹸205の底面との接触部分が少なくなるため、刃面と固形石鹸205の底面との間の摩擦抵抗を減らすことができるので、より軽い力でハンドル104の操作を行うことが可能となる。
上述のとおり、載置部103は枠体613とその枠体613の中心612から枠体613の周縁方向に放射状に設けた4本の支持体607、616、617等から構成されるが、枠体613の内部であって、4本の支持体607、616、617等が形成されていない部分に4つの落下孔102、608、609、610が形成されている。つまり、4つの落下孔102、608、609、610も枠体613の中心612から放射状に形成されていることになる。これらの落下孔より切削刃101により切削された固形石鹸205の細粉又は細片が落下することになる。このような構成をとることにより、各々の落下孔102、608、609、610からは均等に細粉又は細片が落下することになる。従って、細粉又は細片を収納する収容ケース108内において特定の箇所のみに細粉又は細片が偏って集まり、収容ケース108を引き出した際に細粉又は細片が溢れ出してしまうといったことを回避することができる。
次に、枠体613上の保持ケース107の構造について説明する。保持ケース107の底面には、枠体613と略同一形状・大きさの底面板が一体成形により保持ケース107に連結されている。ただし、固形石鹸205から切削した細粉又は細片を落下させる必要があるので、この底面板にも保持ケース107の開口406と略同一形状・大きさの開口が形成されていることは言うまでもない。また、この底面板は枠体613上に摺接、回動可能に設けられていることから、底面板と一体成形された保持ケース107も底面板と共に回動することになる。
図7は固形石鹸切削器100を使用して切削した固形石鹸205の細粉又は細片を固形石鹸成形用具セットを使用して成形するための手順を説明した図である。
まず、固形石鹸切削器100の収容ケース108からさじ用具203を使用して細粉又は細片を取り出し、小ボール202に移し替える。小ボール202内に投入された細粉又は細片を球体・ヘラ一体型用具204の球体部分を使用して念入りに攪拌することでペースト状へと変化させる。次にペースト状に変化させたものを雌型314の窪みに流し込み、雄型313を雌型314と組み合わせる。組み合わせた型の組み合わせを解除し、雌型314から溢れ出た余分な石鹸を球体・ヘラ一体型用具204のヘラ部分を使用して取り除く。数分経過後にペースト状の石鹸が固化したらこの雌型から取り出し所望の形状の完成品(固形石鹸)を得ることができる。所望により種の固形石鹸207を振りまいても良い。
本実施形態における完成品としては、図8に示したアップルの固形石鹸801、グレープフルーツの固形石鹸802、ストロベリーの固形石鹸803、スイカの固形石鹸804が得られる。
なお、本実施形態において使用する固形石鹸としては、水分を含有した固形石鹸205を用いた。これは水分を含有した固形石鹸を用いることによりボール内に投入された細粉又は細片を攪拌してペースト状に変化させる際に水を加えるといった手順を踏む必要がなくなるからである。ただし、水分を含有していない固形石鹸206を用いることも可能であり、その場合は、ボール内に投入された細粉又は細片を攪拌してペースト状に変化させる際に水を加える必要がある。
また、本実施形態における固形石鹸切削器100においては、固形石鹸を回動させることにより切削を行う構成としたが、固形石鹸を回動させずに切削刃を形成した載置部を回動させることにより固形石鹸を切削する構成をとることも可能である。
さらに、固形石鹸切削器100の収容ケース内にハンドルの回動に伴って回動する攪拌部を設けることにより、ハンドル操作によって固形石鹸の切削、及び収容ケース内に集積された細粉又は細片の攪拌といった2つの作業を同時に進めることもできるようになる。
本願発明に係わる固形石鹸切削器の正面図である。 本願発明に係わる固形石鹸成形用具セットの斜視図である。 本願発明に係わる固形石鹸成形用具セット内の成形型の斜視図である。 本願発明に係わる固形石鹸切削器の使用状態を示す斜視図である。 本願発明に係わる固形石鹸切削器に固形石鹸を投入した状態の斜視図である。 本願発明に係わる固形石鹸切削器の一部である保持ケースの斜視図(a)とその保持ケースを上面から見た平面図(b)である。 本願発明に係わる固形石鹸成形用具セットの使用手順を表す図である。 本願発明に係わる固形石鹸切削器及び固形石鹸成形用具セットを使用して作成された固形石鹸の斜視図である。
100 固形石鹸切削器
101 切削刃
102 落下孔
103 載置部
104 ハンドル
105 プレート
106 スプリング
107 保持ケース
108 収容ケース
109 シャフト
200 固形石鹸成形用具セット
201 大ボール
202 小ボール
203 さじ用具
204 球体・ヘラ一体型用具
205 固形石鹸(水分含有)
206 固形石鹸(水分非含有)
207 種の固形石鹸
300 成形型
301、313 雄型
302、314 雌型
401 カバー体
402 取手
405 収納筒体
602、603、604、605、614、615 刃面
613 支持枠
607、616、617 支持体
801 アップルの固形石鹸
802 グレープフルーツの固形石鹸
803 ストロベリーの固形石鹸
804 スイカの固形石鹸

Claims (11)

  1. 固形石鹸を載置する載置部であって、切削刃、及び落下孔が形成された載置部と、
    操作部と、
    前記操作部の回動に伴って回動し前記載置部に載置された固形石鹸を前記切削刃に摺接せしめるよう押圧する押圧部とからなることを特徴とする固形石鹸を切削する固形石鹸切削器。
  2. 前記操作部の回動に伴って回動し前記載置部に載置された固形石鹸を前記切削刃に摺接せしめるよう押圧する前記押圧部に代えて、前記載置部に載置された固形石鹸を前記切削刃に摺接せしめるよう押圧する押圧部とからなり、
    前記載置部は前記操作部の回動に伴って回動することを特徴とする請求項1に記載の固形石鹸切削器。
  3. 前記載置部は枠体と当該枠体の中心から周縁方向に放射状に形成した複数の支持体とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の固形石鹸切削器。
  4. 前記複数の支持体のうち同一直線状に位置する2つの支持体のみに前記切削刃が形成され、当該切削刃は前記支持体上面から突出して形成されていることを特徴とする請求項3に記載の固形石鹸切削器。
  5. 前記切削刃は複数の刃面からなり、当該刃面の各々は前記枠体の中心からの距離が異なる位置に形成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の固形石鹸切削器。
  6. 前記刃面の各々は、凹凸面であり前記支持体における長手方向の一方縁近傍のみに形成されていることを特徴とする請求項5に記載の固形石鹸切削器。
  7. さらに前記支持体上に設置され貫通孔が形成された固形石鹸保持部を設けたことを特徴とする請求項3ないし6の何れか1項に記載の固形石鹸切削器。
  8. 前記固形石鹸保持部は、前記貫通孔に前記押圧部が係合することにより前記操作部の回動に伴って回動することを特徴とする請求項7に記載の固形石鹸切削器。
  9. さらに前記切削刃により切削され前記落下孔より落下した固形石鹸の細粉又は細片を収容する収容容器と、
    当該収容容器内に前記操作部の回動に伴って回動する攪拌部とを設けたことを特徴とする請求項1ないし8の何れか1項に記載の固形石鹸切削器。
  10. 請求項1から9の何れか1項に記載の固形石鹸切削器にさらに固形石鹸の細粉又は細片を投入する投入容器と、
    前記投入容器に投入された固形石鹸の細粉又は細片を攪拌する攪拌部材と、
    前記攪拌部材により攪拌されてペースト状となった石鹸を流し込む成形型と
    を組み合わせてなる固形石鹸成形用具セット。
  11. 請求項1から9の何れか1項に記載の固形石鹸切削器において使用される固形石鹸は水分を10重量%から20重量%の範囲で含有している固形石鹸であることを特徴とする固形石鹸成形用具セット。
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US9845450B2 (en) 2011-12-12 2017-12-19 Cosmetic Warriors Limited Solid surfactant composition
WO2017214702A1 (en) * 2016-06-14 2017-12-21 Brule Andrew Cold compression mould process and apparatus

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