JP3150513U - 玄関ドア - Google Patents

玄関ドア Download PDF

Info

Publication number
JP3150513U
JP3150513U JP2009001176U JP2009001176U JP3150513U JP 3150513 U JP3150513 U JP 3150513U JP 2009001176 U JP2009001176 U JP 2009001176U JP 2009001176 U JP2009001176 U JP 2009001176U JP 3150513 U JP3150513 U JP 3150513U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
reinforcing portion
indoor side
plate member
entrance door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009001176U
Other languages
English (en)
Inventor
寛一 森岡
寛一 森岡
Original Assignee
寛一 森岡
寛一 森岡
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 寛一 森岡, 寛一 森岡 filed Critical 寛一 森岡
Priority to JP2009001176U priority Critical patent/JP3150513U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3150513U publication Critical patent/JP3150513U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】全体の厚さを厚くすることなく断熱機能に優れた玄関ドアを提供する。【解決手段】玄関ドアを、カラーの薄板鋼板で構成され周囲が室内側に突出した補強部11Bおよび当該補強部11Bで囲まれた中央領域Cを有するドア本体11と、このドア本体11の補強部11Bに保持され上記中央領域Cを覆って設けられた室内側プレート部材と、中央領域Cの空間領域Sに充填されたボンパネル(商品名)と、を備えて構成した。これにより、全体の厚さを厚くすることなく遮音機能および断熱機能が向上する。【選択図】図6

Description

本実用新案は玄関ドアに係り、さらに詳しくは、例えば、昭和30年から50年前半に供給された公共および民間集合住宅用の古いタイプの玄関ドアをベースにして、遮音機能および断熱機能等が向上するように改修した玄関ドアに関する。
従来、例えば、特許文献1に開示されたような、集合住宅などの室内改装工事にともなって発生する工事騒音を効率よく低減できるドアの遮音構造が知られている。
一方、例えば、昭和30年から50年前半に供給された古いタイプの公共および民間集合住宅で使用されている玄関ドアは、その殆どがKJ型プレスドアと呼ばれるタイプのものであり、当時の製作規格に基づいて製作されたものである。
すなわち、この玄関ドアは、薄型鋼板製の1枚のドア板と、このドア板の室内側の面においてその中央領域の周囲に設けられた補強枠とで構成されている。この補強枠は断面が細長角筒状に形成されている。
このような玄関ドアは、玄関部分のドア取付け枠にヒンジ部材を介して開閉自在に取付けられている。
特開2003−106066号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示されたドアの遮音構造は、室内改装工事の際にのみドアに取付けて使用するものであり、通常時には使用されないものである。
また、前述した従来の公共および民間集合住宅で使用されている古いタイプの玄関ドアは、遮音性、断熱性、気密性および防露性のいずれもが著しく劣るものであり、快適な居住生活を期待することができないものである。
すなわち、従来の玄関ドアは、前述のようにヒンジ部を介してドア取付け枠に取付けられているが、玄関ドアの開閉が自在となるように、玄関ドアの外周面とドア取付け枠の内周面との間に所定寸法の隙間が設定されている。
この隙間は必要最小限度に設定されているが、隙間であることに変わりはなく、その隙間から音や風が入り込むので、断熱性が悪く、また、遮音性および気密性も悪いという問題がある。そのため、所定のシール部材を隙間に取付けたりすることも行われているが、充分に隙間を塞ぐことはできず、満足できる効果は得られない。また、上記シール部材は劣化しやすいうえに破れやすく、頻繁にシール部材の交換が必要となる。
また、玄関ドアは、ドア板の中央領域の周囲に室内側(玄関側)に突出した補強部が形成されているが、ドア板が1枚の薄板鋼板で形成されているため、ドア板の中央領域に生じた音が直接室内に伝わりやすく、特に遮音性が悪いという問題がある。
さらに、ドア板が1枚の薄板鋼板で形成されているため、熱が逃げやすく、遮音性の他に断熱性が悪いという問題もある。その結果、室内と室外との温度差による結露が生じやすく、防露性も悪いという問題がある。
そのため、特に、暑い地域、例えば沖縄地方や九州南部地方の夏等、室内の冷房が効きにくくなり、その結果、電力消費量が多くなってCOの排出量も増え、いわゆるエコに反したものとなる。
また、寒い地域、例えば北海道地方、東北地方の冬等、室内の暖房が効きにくくなり、その結果、電力消費量や灯油の消費量が多くなってCOの排出量も増え、この場合も、いわゆるエコに反したものとなる。
ところで、公団等の集合住宅において、建物の建て替えに至らない場合等、快適な居住生活を得るためには、現在取付けられている玄関ドアの改修(リニューアル)が必要となる。
そこで、公団などでは現在の玄関ドアを改修して、遮音性、断熱性、気密性および防露性の向上を図ろうとしている。
玄関ドアの主な改修方法としては、第1の方法として、玄関ドアを交換する方法が挙げられる。この第1の方法では、予め遮音性等各種性能に優れた新玄関ドアを製作しておき、現在の玄関ドアをドア取付け枠から取り外し、新玄関ドアと交換するものである。
第2の方法として、ドア取付け枠の内周にゴムを装着した枠カバーを取付け、玄関ドアとドア取付け枠との隙間を塞ぐことにより、遮音性、断熱性、気密性および防露性の向上を図るようにしたものである。
第3の方法として、現在の玄関ドアはもちろん、その玄関ドアを取付けるドア取付け枠をも交換する枠ハツリ交換方法がある。
しかし、上記公団などで行なわれている現状の玄関ドアの改修については、まず、上記いずれの方法でも、居抜きのままの工事となるので、埃、振動、騒音が出るため居住者からのクレームが多いという問題がある。
また、第1の方法では新しく製作した玄関ドアを既存のものと交換したり、第2の方法では枠カバーを製作すると共に、それに合う新しい玄関ドアを製作したり、第3の方法では既存玄関ドアとドア取付け枠とを新しいタイプのものに製作すると共に、それらを既存のものと交換しているが、いずれの方法でも多くの手間と時間が掛かりコスト高である、という問題が発生している。
さらに、特に前記第2の方法では、ドア取付け枠の内周に枠カバーを装備するため、玄関ドアを開けたときの開放寸法が小さくなる、という問題が生じる。そのため、ドア交換前には室内に搬出入できた家具等が、開放寸法が小さくなったために搬出入できない場合もある。
結局、資産価値の向上、耐震などの機能付加の場合を除き、大半の場合は、交換するまでの余裕がなく、前述のようにシール部材を貼る等の手当てをして、不満の残る状態でそのまま使用している。
ここで、既存の玄関ドアを取り外したりせずに、その玄関ドアの室内側に、予め製作しておいた遮音機能および断熱機能に優れたカバー部材を取付けることも考えられるが、この場合、玄関ドアの全体の厚さが厚くなる、という問題が生じる。
そこで、本実用新案は前述した各課題を解決するために提案されたものであり、全体の厚さを厚くすることなく断熱機能に優れた玄関ドアを提供することにある。
前記課題を解決するために、本実用新案の玄関ドアは、薄板鋼板で構成され周囲が室内側に突出した補強部と当該補強部で囲まれた中央領域とを有するドア本体と、このドア本体の前記補強部に保持され前記中央領域を覆って設けられた室内側プレート部材と、前記中央領域の空間領域に充填された断熱部材と、を備えて構成したことを特徴とする。
(考案の効果)
本実用新案の玄関ドアは以上のように構成されているので、この玄関ドアによれば、ドア本体の補強部に室内側プレート部材が保持され、中央領域の空間領域に断熱部材が充填されているので、ドア全体の厚さを補強部の厚さと略同じとすることができる。その結果、全体の厚さを厚くすることなく断熱機能の向上を図れるようになる。
本実用新案の玄関ドアの第1実施形態を示す室内側から見た一部破談の全体正面図である。 図1におけるII−II線に沿った縦断面図である。 図1におけるIII−III線に沿った横断面図である。 前記第1実施形態の郵便受け部とその周りの断熱部材との関連を示す横断面図である。 前記第1実施形態のドア本体を室内側から見た全体正面図である。 図5におけるVI−VI線に沿った縦断面図である。 図5におけるVII−VII線に沿った横縦断面図である。 本実用新案の玄関ドアの第2実施形態を示す室内側から見た一部破談の全体正面図である。 図8におけるIX−IX線に沿った縦断面図を示し中央領域にウレタンフォーム57を注入する状態を示す図である。 図8におけるX−X線に沿った横断面図である。 前記第2実施形態の玄関ドアにおける室内側プレート部材の変形形態を示す横断面図である。
以下に、図1〜図7に基づいて本実用新案の玄関ドアの第1実施形態を説明する。
まず、図1〜図4に基づいて上記第1実施形態の玄関ドア10の全体構成を説明する。
図1〜図4に示すように、玄関ドア10は、例えば薄板鋼板で構成されたドア本体11を備えており、このドア本体11は、前述した従来の集合住宅等の玄関ドアに相当するものである。そして、本第1実施形態の玄関ドア10は、現在取付けられている上記従来の玄関ドアをドア本体11としてそのまま利用して改修し、製作するものである。
ドア本体11は、図5〜図7に詳細を示すように、薄板鋼板でなる1枚のドア板11Aと、周囲がドア板11Aから室内側に突出した補強部11Bとで構成されており、この補強部11Bで囲まれた部位が中央領域Cを構成している。
ドア板11Aの中央領域Cを構成する部位は、ドア本体11の強度維持のために、室内側に所定寸法膨出した膨出部11Cとなっている。
また、上記補強部11Bは、断面細長角筒状に形成されると共に、上述のように、ドア板11Aの室内側、つまり玄関側に突出して当該ドア板11と一体的に設けられている。
以上のようなドア本体11は、図3および図7に示すように、当該ドア本体11の幅方向一方側端部とドア取付け枠体13とにわたって取付けられたヒンジ12により、矢印Aで示す方向に開閉自在となっている。
図1、図5等に示すように、ドア本体11の室内側の面の上部には、玄関ドア10が急激に閉じないように緩衝するドアストッパー14が取付けられている。
ドア本体11の下部側かつ幅方向略中央部には、郵便受け部15が設けられている。この郵便受け部15は、ドア本体11の室外から投入された郵便物を室内側、つまり玄関から受け取れるようになっている。
また、ドア本体11の幅方向一方側端部かつ高さ方向略中央部には、幅方向一方側端部に設けられたドアノブを備えた錠前部17が設けられており、この錠前部17には、ドアノブの上方位置にドアチェーン18を引掛けるドアチェーン引掛け部19が設けられている。なお、ドアチェーン18の固定部は前記ドア取付け枠13の所定位置に固定されている。
さらに、ドア本体11の前記郵便受け部15とドアストッパー14との略中間部、つまり居住者が玄関から見やすい高さ位置にドアスコープ20が設けられている。
ドア本体11の室内側表面、かつ前記中央領域Cには、図2〜図4に詳細を示すように断熱部材27が充填されている。
すなわち、上記断熱部材27は、厚板状の硬質系断熱部材、例えば、スタイロフォーム(商標名)を使用した断熱パネル27で構成されている。この断熱パネル27は、遮音機能をも当然有している。
この断熱パネル27は、ドア本体11の膨出部11Cと補強部11Bの室内側の面との差分の厚さ寸法に形成されている。そして、断熱パネル27が上記中央領域Cにおいてドア本体11の膨出部11Cと次に述べる室内側プレート部材26とで構成された空間領域Sに充填されたとき、その断熱パネル27が室内側に飛び出さないように上記室内側プレート部材26で保持されている。また、断熱パネル27は、その一方の面がドア本体11の膨出部11Cの表面に両面テープ等により固定され、他方の面は室内側プレート部材26の裏面により押圧されている。
室内側プレート部材26は、補強部11Bの室内側の面略全部を覆う大きさに形成されており、その端部側が略等間隔で取付けビス25により上記補強部11Bの室内側の面に取付けられている。そして、これらの取付けビス25が室内から見えないように、例えば断面台形状の目隠し部材(図略)が室内側プレート部材26に接着等により取付けられるようになっている。
以上の室内側プレート部材26は例えばカラー薄型鋼板で形成されている。また、室内側プレート部材26は、前記郵便受け部15の部位では、図4に詳細を示すように、郵便受け部15が室内側に突出できるように、郵便受け部15の周りが切欠かれている。そして、断熱パネル27は郵便受け部15の外周に近い位置まで延びている。
以上のような形状の室内側プレート部材26においては、図1に示すように、前記ドアストッパー14用の切欠き部26A、郵便受け部15用の前記切欠き部26B、錠前部17用の切欠き部26C、ドアチェーン引掛け部19用の切欠き部26Dがそれぞれ形成されている。
すなわち、これらの切欠き部26A等は、ドアストッパー14等がドア本体11に取付けられた状態のままで室内側プレート部材26をドア本体11に取付けることができるように切欠かれたものである。
また、室内側プレート部材26の上記各切欠き部26A,26B,26C,26Dには、室内側プレート部材26をドア本体11に取付けた後、室内からの見栄えがよくなるように、切欠き部26Aに目隠し部材30、切欠き部26Bに目隠し部材31、切欠き部26Cに目隠し部材32、切欠き部26Dに目隠し部材33がそれぞれ取付けられている。
これらの目隠し部材30〜33は、例えば、室内側プレート部材26と同様にカラー鋼板で形成されているが、必ずしもカラー鋼板でなくてもよく、通常の鋼板でもよい。また、カラー鋼板で形成した場合でも、室内側プレート部材26と色違いとすることで、変化に富んだ雰囲気を出すことができる。
2、図3に詳細を示すように、ドア本体11の補強部11Bは前述のように断面角筒状に形成されており、この補強部11B内には、ビーズ状断熱部材35が充填されている。このビーズ状断熱部材35は、補強部11Bに室内側プレート部材26を取付ける前に、ドア本体11における上部の補強部11Bの室内側面にあけられた穴からビーズ噴出機のノズルを介して供給され、補強部11Bの内部全体に充填されるようになっている。
ドア本体11における補強部11Bの室内側の面の外周部、つまり室内側プレート部材26の外側には、当該補強部11Bとドア取付け枠体13との間の隙間を遮蔽するシール部材38が補強部11Bの全周にわたって設けられている。
このシール部材38はシリコンが含浸されたネオプレンゴムで形成されており、基端部が補強部11Bの室内側の面に例えば接着で固定され、先端部がドア取付け枠体13の側面に摺接している。
前記室内側プレート部材26をドア本体11に取付ける際、容易に水平位置を確保するために、図示しない水平位置出し治具が用いられている。
この水平位置出し治具は断面矩形形状の棒状部材で形成され、上面が水平状態でドア本体11における下部の補強部11Bに室内側に突出して配置されている。水平治具は、例えば万力により着脱可能に取付けられ、室内側プレート部材26をドア本体11に取付けた後は、取外されるようになっている。
室内側プレート部材26のドア本体11への取付けは、ドア本体11に仮に取付けられている水平治具の上面に室内側プレート部材26の下端を載せると共に、室内側プレート部材26をドア本体11の補強部11Bに押し当て、横方向の位置を確認しながら、前述のように取付けビス25をねじ込んで行なわれる。
次に、ドア本体11に断熱パネル27および室内側プレート部材26を取付けて玄関ドア10を製作する手順を説明する。
前述のように、ドア本体11は現在取付けられている玄関ドアをそのまま利用するものである。そのため、まず、ドア本体11の室内側に装備されているドアスコープ20、ドアチェーン18を取り外す。
次いで、断熱パネル27の一側面をドア本体11の膨出部11Cに押当てると共に接着等で取付ける。この際、断熱パネル27の周囲とドア本体11の前記補強部11Bの側面との隙間が平均した隙間となるように取付ける。
その後、補強部11Bの内部にビーズ状断熱部材35を充填する。
次に、室内側プレート部材26をドア本体11の補強部11Bに取付ける。この際、室内側プレート部材26の各切欠き部26A,26B,26C,26Dの位置を確認しながら、かつ水平位置出し治具により水平を確認しながら、室内側プレート部材26をドア本体11の補強部11Bに押し付け、取付けビス25により取付ける。そして、室内側プレート部材26において取付けビス25用の穴の部位に目隠し部材26を取付ける。
また、水平位置出し治具は、室内側プレート部材26をドア本体11の補強部11Bに取付けた後に補強部11Bから取り外される。
その後、ドア本体11の補強部11Bの外周にシール部材38を取付ける。この際、シール部材38の先端がドア取付け枠体13の側面に摺接するように確認しながら取付ける。
次いで、取り外されているドアチェーン18を元の位置に取付けると共に、本実施形態の玄関ドア10に対応するように形成された新しいドアスコープ20を元の位置に取付ける。
最後に、室内側プレート部材26におけるドアストッパー14用の切り欠き部26Aの縁部に目隠し部材30、郵便受け部15用の切り欠き部26Bの縁部に目隠し部材31、錠前部17用の切り欠き部26Cの縁部に目隠し部材32、引掛け部19用の切り欠き部26Dの縁部に目隠し部材33をそれぞれ接着により取付ける。
本第1実施形態の玄関ドア10は、以上のように構成されているので次のような効果を得ることができる。
(1)ドア本体11の補強部11Bに室内側プレート部材26が保持され、中央領域Cの空間領域Sに断熱パネル27が充填されているので、ドア全体の厚さを補強部11Bの厚さと略同じとすることができる。その結果、全体の厚さを厚くすることなく断熱機能に優れた玄関ドア10とすることができる。
(2)ドア本体11の補強部11Bの内部にビーズ状断熱部材35が充填されているので、中央領域Cの空間領域S内に充填された断熱パネル27と相俟って、より遮音機能、断熱機能に優れた玄関ドア10とすることができる。
(3)空間領域S内に充填された断熱パネル27とドア本体11の補強部11Bの内部に充填されたビーズ状断熱部材35とで、熱の伝達を遮断するので、外部からの冷気や暖気が室内に侵入することを防止し、あるいは室内の冷気や暖気が外部に逃げるのを防止することができ、優れた断熱効果を得ることができる。その結果、冷暖房の温度を必要以上に上げたり下げたりしなくてもよくなり、電力消費量や灯油の消費量を少なくでき、COの排出量も抑えることができ、これにより、いわゆるエコ対策を図ることができる。
(4)室内側プレート部材26がカラー鋼板で形成されているので、見栄えがよくなり、玄関ドア10内部外観を完全リフレッシュされた状態に仕上げることができる。
(5)シール部材38がシリコンを含浸したネオプレンゴムで形成されているので、玄関ドア10の開閉をスムーズに行うことができ、また、ネオプレンゴムは不燃ではないので、産業廃棄物削減とエコ対応に貢献することができる。
(6)室内側プレート部材26には、ドアストッパー14用の切欠き部26D等が形成されているが、これらの切欠き部26D等には、工事の略最終段階でカラー鋼板製の目隠し部材30等が取付けられる。そのため、切欠き部26D等が目立たなくなり、室内側の面を見栄えのよいものとすることができる。
(7)玄関ドア10の製作は、従来の玄関ドアに相当し、かつ現在取付けられているドア本体11をそのままの状態で、その膨出部11Cに断熱パネル27を取付けた後、その断熱パネル27を押えて室内側プレート部材26をドア本体11に取付け、シール部材38を取付け、次いで、ドアスコープ20等や目隠し部材40等を取付けるだけで完了するので、例えば、30分〜1時間程度で工事を終えることができ、これにより、工事時間の大幅短縮を図ることができる。
(8)玄関ドア10の製作は、従来の玄関ドアに相当し、かつ現在取付けられているドア本体11をそのままの状態で、その膨出部11Cに断熱パネル27を取付けた後、その断熱パネル27を押えて室内側プレート部材26をドア本体11に取付け、シール部材38を取付け、次いで、ドアスコープ20等や目隠し部材40等を取付けるだけで完了するので、費用が少なくてすみ、これにより、従来の玄関ドア交換等の工法の例えば半額以下で住宅のリフレッシュを実施することができる。
次に、図8〜図10に基づいて、本実用新案の玄関ドアの第2実施形態を説明する。
本第2実施形態の玄関ドア50は、室内側プレート部材56をドア本体11の補強部11Bに取り付けた後、前記中央領域Cと室内側プレート部材56とで構成された空間領域S内に、図示しないコンプレッサー等に接続されたウレタン注入機52により断熱部材であるウレタンフォーム57を注入し充填させた構成としたものである。
本第2実施形態の玄関ドア50では、第1実施形態の玄関ドア10と断熱部材、その取付け方法および室内側プレート部材56が異なるが、その他の構成は第1実施形態と略同様である。したがって、以下には、第1実施形態と同一構成および同一部材には同一符号を付すと共に、ウレタンフォーム57の注入等を中心にして説明する。
室内側プレート部材56には、図8に示すように、前記ドア本体11の補強部11Bのうち互いに対向する上側と下側との補強部11Bの縁部間にわたって凸状補強部56Aが形成されている。
この凸状補強部56Aは、空間領域S内にウレタンフォーム57が注入されたとき、そのウレタンフォーム57の荷重により室内側プレート部材56が室内側に膨らむのを防止するために形成されたものである。
このような凸状補強部56Aは、図10に詳細を示すように、断面略皿状に形成されており、この略皿状の突起部分が室内側に向いている。そして、凸状補強部56Aは、図8に示すように、ドア本体11の幅方向略中央部と、ドア本体11の幅方向両側の補強部11Bに近い部分とにそれぞれ形成されている。
なお、ドア本体11の幅方向略中央部の凸状補強部56Aは、前記郵便受け部15の部分では切欠かれている。
ウレタンフォーム57の注入に際しては、前述のように、室内側プレート部材56をドア本体11の補強部11Bに取付けた後、室内側プレート部材56の例えば上部に開けられた注入用穴にウレタン注入機52のノズルを差込み、コンプレッサー等を作動させてウレタンフォーム57を注入する。
ここで、ウレタンフォーム57を注入すると、そのウレタンフォーム57はドア本体11の補強部11Bと膨出部11Cとの角部にまで充填されるので、前記空間領域Sがウレタンフォーム57で隙間なく埋められる。
所定量のウレタンフォーム57が上記空間領域S内に注入されかつ充填された後は、注入用穴が塞がれ、その注入用穴に目隠し部材(図略)が取付けられる。
本第2実施形態の玄関ドア50によれば、前記(1)〜(8)と略同様の効果を得ることができる他、次のような効果を得ることができる。
(9)ウレタンフォーム57を注入すると、そのウレタンフォーム57はドア本体11の補強部11Bと膨出部11Cとの角部にまで入り込み、隙間無く充填されるので、より遮音機能、断熱機能に優れた玄関ドア50とすることができる。
以上、前記各実施形態を参照して本実用新案を説明したが、本実用新案は前記各実施形態に限定されるものではない。本実用新案の構成や詳細については、当業者が理解し得るさまざまな変更を加えることができる。また、本実用新案には、前記各実施形態の構成の一部又は全部を相互に適宜組み合わせたものも含まれる。
例えば、前記第1実施形態では、断熱部材としてボンパネル27を用いたがこれに限らない。断熱部材として、例えば、グラスウール、当該グラスウールと同様の無機繊維系のロックウール、石膏ボード、ホンパネル(商品名)、プラスチック系のポリエチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム57、フェノールフォーム、天然系のインフレーションボード、コルク等を断熱部材として用いてもよい。
また、前記第1実施形態では、室内側パネル部材26が1枚の薄板カラー鋼板で形成され、その室内側パネル部材26をドア本体11の補強部11Bに取付けていたが、この室内側パネル部材26を、第2実施形態の室内側パネル部材56と同じような構成としてもよい。すなわち、室内側パネル部材26の表面に、室内側パネル部材56の表面に形成された凸状補強部56Aと同じような形状の凸状補強部を、例えば3条形成してもよい。
このようにすれば、第1実施形態の室内側パネル部材26を強度的に優れたものとすることができる。
また、前記第1実施形態では、室内側パネル部材26を、ドア本体11の補強部11Bの表面部間にわたって取付けていたがこれに限らない。室内側パネル部材を、例えば、断熱部材であるボンパネル27の一方の面および4側面を包み込む形状に形成すると共に、その室内側パネル部材の室内側の面が、ドア本体11の補強部11Bの表面と同一面上に位置するように配置し、室内側パネル部材の外周に、補強部11Bの側面に取付ける取付け部を設けた構成としてもよい。要は、室内側パネル部材とドア本体11の膨出部11Cとで形成される空間領域Sにボンパネル27が充填されていればよい。
さらに、前記第2実施形態では、室内側パネル部材56の表面に、室内側に突出した凸状補強部56Aを設けたが、これに限らず、例えば図11に示すように、補強部は室内側パネル部材56の表面から凹む凹状補強部56Bとしてもよい。このようにしても、室内側パネル部材の強度を高めることができる。
また、前記第2実施形態では、室内側パネル部材56の表面に設けた凸状補強部56Aを、断面皿状に形成し、上記変形形態では、凹状補強部56Bを室外側に凹む断面皿状に形成したが、補強部の形状はこれに限らない。例えば、断面半円形状、半楕円形状の補強部を凸状、あるいは凹状としてもよい。
また、前記第1実施形態では、既存の住宅に取付けられたドア本体11に、ボンパネル27および室内側パネル部材26を取付け、また、前記第2実施形態では、既存の住宅に取付けられたドア本体11に、ウレタンフォーム57および室内側パネル部材56を取付けて玄関ドア10,50をそれぞれ構成したがこれに限らない。例えば、ベースパネルやカバー部材と同様に、ドア本体11も工場等で新たに製作し、一体となったドア機構をドア取付け枠に取付けてもよい。
本実用新案は、例えば、古いタイプの公共および民間集合住宅で使用されている玄関ドアを遮音性等に優れた玄関ドアに改修する際に利用できる。
10 玄関ドア(第1実施形態)
11 ドア本体
11A ドア板
11B 補強部
11C 膨出部
13 ドア取付け枠体
14 ドアストッパー
15 郵便受け部
17 錠前部
20 ドアスコープ
26 室内側プレート部材
27 断熱部材であるボンパネル
38 シール部材
50 玄関ドア(第2実施形態)
56 室内側プレート部材
56A 凸状補強部
56B 凹状補強部
57 断熱部材であるウレタンフォーム
C 中央領域
S 空間領域

Claims (4)

  1. 薄板鋼板で構成され周囲が室内側に突出した補強部と当該補強部で囲まれた中央領域とを有するドア本体と、
    このドア本体の前記補強部に保持され前記中央領域を覆って設けられた室内側プレート部材と、
    前記中央領域の空間領域に充填された断熱部材と、を備えて構成したことを特徴とする玄関ドア。
  2. 前記請求項1に記載の玄関ドアにおいて、
    前記補強部を断面角筒状に形成すると共にその補強部の内部にビーズ状断熱部材を充填したことを特徴とする玄関ドア。
  3. 前記請求項1または請求項2に記載の玄関ドアにおいて、
    前記室内側プレート部材の表面に、当該表面から突出すると共に前記室内側プレート部材の長手方向に沿って連続する凸状補強部を複数条設けたことを特徴とする玄関ドア。
  4. 前記請求項1または請求項2に記載の玄関ドアにおいて、
    前記室内側プレート部材の表面に、当該表面から凹むと共に前記室内側プレート部材の長手方向に沿って連続する凹状補強部を複数条設けたことを特徴とする玄関ドア。
JP2009001176U 2009-03-02 2009-03-02 玄関ドア Expired - Fee Related JP3150513U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009001176U JP3150513U (ja) 2009-03-02 2009-03-02 玄関ドア

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009001176U JP3150513U (ja) 2009-03-02 2009-03-02 玄関ドア

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3150513U true JP3150513U (ja) 2009-05-21

Family

ID=54854992

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009001176U Expired - Fee Related JP3150513U (ja) 2009-03-02 2009-03-02 玄関ドア

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3150513U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016075107A (ja) * 2014-10-08 2016-05-12 旭化成ホームズ株式会社 既設玄関ドアの断熱改修方法、及び断熱改修された既設玄関ドアを備えた建物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016075107A (ja) * 2014-10-08 2016-05-12 旭化成ホームズ株式会社 既設玄関ドアの断熱改修方法、及び断熱改修された既設玄関ドアを備えた建物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR200403456Y1 (ko) 건축용 금속외장판넬의 단열 몰딩구조
KR100654678B1 (ko) 건축용 금속외장판넬의 단열 몰딩구조
KR101534320B1 (ko) 건축물용 외단열 패널 조립체 및 이를 이용하는 외단열 시공방법
JP3150513U (ja) 玄関ドア
KR200355662Y1 (ko) 복합창호
JP2010203071A (ja) 玄関ドアおよびその玄関ドアの製作方法
KR200358392Y1 (ko) 단열패널의 결합이 용이한 복합창호
KR200360568Y1 (ko) 방화문의 구조
KR101112684B1 (ko) 창틀이 없는 삼중 창호의 구조
KR200470175Y1 (ko) 유리도어용 샤시 프레임
JP3571220B2 (ja) 上げ下げ障子を有する断熱ドア
KR102385788B1 (ko) 덧댐 창호 시스템
KR101591896B1 (ko) 신속하게 시공할 수 있는 발코니 리모델링 창호와 그 시공 방법
KR20090003626U (ko) 목복합창호
KR20100096476A (ko) 실외 장착형 글레이징 비드를 구비한 창호 및 그 조립 방법
JP5484746B2 (ja) 既設ドアの改修方法、およびこれらに用いられる気密パッキン
CN201420492Y (zh) 一种隔音窗户
KR200331493Y1 (ko) 2중 철재판을 가진 문틀
KR20100025242A (ko) 창호 프레임 및 이를 포함하는 시스템 창호
KR200331498Y1 (ko) 방음문
CN214943532U (zh) 一种钢结构房屋建设中外墙窗套线结构
CN213391757U (zh) 应用有断桥铝的隔热降噪通风窗
KR102326993B1 (ko) 다용도 패널 조립체
CA2732990A1 (en) Vehicle door
KR20100137040A (ko) 단열창문

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120422

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees