JP3150382U - 出没可能なスパイク棒を有する杖 - Google Patents
出没可能なスパイク棒を有する杖 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3150382U JP3150382U JP2009001057U JP2009001057U JP3150382U JP 3150382 U JP3150382 U JP 3150382U JP 2009001057 U JP2009001057 U JP 2009001057U JP 2009001057 U JP2009001057 U JP 2009001057U JP 3150382 U JP3150382 U JP 3150382U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tube
- cane
- hole
- spike
- tip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Walking Sticks, Umbrellas, And Fans (AREA)
Abstract
【課題】滑り止めスパイクを杖の先端から突出および収納させる切り換え操作が容易で、且つ該突出および収納状態が安定的である杖を提供する。【解決手段】長手方向一列に2個の外孔22,23を穿設した杖管が、下方にスパイク棒35を有するスライド管33を下方へ付勢しながら嵌合摺動可能に内包している。嵌合ピンがスライド管上方の内孔から外方へ突出するよう常時バネ32により付勢されていて、杖管2個の外孔のいずれかに嵌り込んで両管の相対位置をロックするもので、いずれか一方ではスパイク棒が先ゴム41から突出し、他方では先ゴム内に収容される。両管摺動部の縦断面形状が、管円弧及び直線によって形成された断面、あるいは管円弧及び中心位置を該円弧の外側に有するより小さな曲率の小円弧とによって形成されており、相互回動は許容されていない。【選択図】図4
Description
本考案は出没可能な滑り止めスパイクを下端に備えた杖に関するものであり、特に圧雪あるいは凍結状態になった路面を歩行する時に好適に使用できるよう工夫したものである。
特に路面が圧雪或は凍結状態になる降雪地の冬季に従来使用して好適なステッキは、杆状のステッキ本体と、該ステッキ本体の上端側に設けた握り部および先端(下端)に嵌着したゴム製などの石突きとから構成してあり、石突きによりステッキ本体の先端を保護すると共に、使用時の滑りを防止するようにしている。しかし、降雪地の路面は圧雪状態や凍結状態になると従来のステッキでは石突きが滑ってしまうという危険性があった。
そこで、ステッキ本体の下端側に滑り止めスパイクが設けられており、使用時に操作すると該スパイクが路面を突くべき位置に変わって歩行を介助するものが工夫されている。
そこで、ステッキ本体の下端側に滑り止めスパイクが設けられており、使用時に操作すると該スパイクが路面を突くべき位置に変わって歩行を介助するものが工夫されている。
下端部に設けられた滑り止めスパイクが、偏奇ばねのばね力の作用によって上、下方向に回動可能に構成されており、かつ上、下の各位置に保持するようにしたステッキが使用されている。しかし、この滑り止めスパイクがステッキ本体の外側に設けてあるため、歩行時に足に当たる危険性があるし、路脇の設置物に当たって損傷するという欠点があり、また非使用時には滑り止めスパイクの先端が上向きの状態で露出しているために使用者に不安感を与えるし、先端が他のものを傷付ける危険性がある。
また、滑り止めスパイクをステッキ本体の先端から常時突出させた構成のステッキが使用されているが、雪が解けた路面や建造物内の通路ではスパイクの先端が滑ってしまうという危険性があるし、当該路面や通路を痛めてしまうという問題もある。
こうした従来技術の諸欠点に鑑みなされた近年の技術では、滑り止めピンはステッキ本体に出入するので安全性に優れているし、他のものを損傷することもなく、また圧雪あるいは凍結状態の路面を歩行する場合には滑り止めピンを突出させ、逆に使用しない場合には容易に収納することができるので操作性、安全性に優れているもの、またステッキ本体内に土、砂、塵埃等が侵入しないものが提供されてきた。
また、滑り止めスパイクをステッキ本体の先端から常時突出させた構成のステッキが使用されているが、雪が解けた路面や建造物内の通路ではスパイクの先端が滑ってしまうという危険性があるし、当該路面や通路を痛めてしまうという問題もある。
こうした従来技術の諸欠点に鑑みなされた近年の技術では、滑り止めピンはステッキ本体に出入するので安全性に優れているし、他のものを損傷することもなく、また圧雪あるいは凍結状態の路面を歩行する場合には滑り止めピンを突出させ、逆に使用しない場合には容易に収納することができるので操作性、安全性に優れているもの、またステッキ本体内に土、砂、塵埃等が侵入しないものが提供されてきた。
以下に2つの事例を記載する。
前記石突きには、下向きに開口した凹陥部を形成し、前記滑り止めピンを挿通する前記ピン挿通穴は該凹陥部に開口させて形成することにより、滑り止めピンの先端部を保護できるし、ピン挿通穴に土、砂、塵埃、圧雪等の異物が詰まる事態を防止できる。
また、前記石突きのピン挿通穴に挿通した前記滑り止めピンは、収納時には先端側が該石突き内に後退するようにすることにより、滑り止めピンの先端部を保護できるし、ピン挿通穴に土、砂、塵埃、圧雪等の異物が詰まる事態を防止できる。
更に、前記石突きのピン挿通穴に挿通した前記滑り止めピンは、収納時には先端部のみが該石突きから前記凹陥部内に突出した状態になるようにする。これにより、ピン挿通穴に土、砂、塵埃、圧雪等の異物が詰まる事態を確実に防止できる。
前記石突きに形成したピン挿通穴は、前記滑り止めピンが摺動する穴径に形成することにより、ピン挿通穴から土、塵埃等の細かい異物が侵入するのを防止できる。
ステッキ本体は、前記中空部を形成する下側杆部を含む複数の杆部に分離可能に構成することにより、バッグ、鞄等に収納できるから携帯性に優れたステッキとして使用できる。
前記ピンガイド溝は上側端と下側端との間は谷溝を介して連通した形状に形成することにより、滑り止めピンの不用意な位置ずれを防止し、正確に位置決めできる。
また、前記石突きのピン挿通穴に挿通した前記滑り止めピンは、収納時には先端側が該石突き内に後退するようにすることにより、滑り止めピンの先端部を保護できるし、ピン挿通穴に土、砂、塵埃、圧雪等の異物が詰まる事態を防止できる。
更に、前記石突きのピン挿通穴に挿通した前記滑り止めピンは、収納時には先端部のみが該石突きから前記凹陥部内に突出した状態になるようにする。これにより、ピン挿通穴に土、砂、塵埃、圧雪等の異物が詰まる事態を確実に防止できる。
前記石突きに形成したピン挿通穴は、前記滑り止めピンが摺動する穴径に形成することにより、ピン挿通穴から土、塵埃等の細かい異物が侵入するのを防止できる。
ステッキ本体は、前記中空部を形成する下側杆部を含む複数の杆部に分離可能に構成することにより、バッグ、鞄等に収納できるから携帯性に優れたステッキとして使用できる。
前記ピンガイド溝は上側端と下側端との間は谷溝を介して連通した形状に形成することにより、滑り止めピンの不用意な位置ずれを防止し、正確に位置決めできる。
上記両文献の杖のいずれもが、杖本体に対して長手方向にスライド可能に構成された可動部材を備えており、該可動部材が「文献1」では、先ゴム(ゴム製などの石突き)であり、「文献2」では、スパイクピンであることが代表的な相違点である。即ち、「文献1」では、スパイクピンは杖本体の下端に取り付け固定されており、可動部材である先ゴムの進退動作にともなってスパイクピンを先ゴムの穴から出没させるものである。他方「文献2」では、先ゴムは杖本体の下端に取り付け固定されており、可動部材であるスパイクピンが自身の進退動作にともなって先ゴムの穴から出没するものである。
上記両文献の杖に共通しているのは、
(1)可動体が付勢されている方向がスパイクピンを収納する方向であること、
(2)可動体の進退動作両端のロックは、可動体および被可動体のいずれか一方に取付け固定されたロックピンと、他方に備えられたガイド溝との遊合両端での当接によって行われる。即ち、「文献1」では杖本体側のスパイクピンに固定されたロックピンと、可動体である先ゴムの筒状側部に備えられたガイド溝とが遊合しており、進退動作の両端でロックピンがガイド溝のいずれかの端部に当接して付勢力により付勢される。「文献2」では、可動体であるスパイクピンに取付け固定された操作用ロックピンと、杖本体側のパイプ側部に備えられたガイド溝とが遊合しており、進退動作の両端でロックピンがガイド溝のいずれかの端部に当接して付勢力により付勢される。
(3)このように両者ともに、同一方向へ付勢されて2箇所の安定したロック位置を得るために、ガイド溝は途中で山を越えるような形状が必要であって、進退動作を操作するにあたっては杖の長手方向ならびに管の回転方向への移動が必要となる。強い付勢力を必要とする「文献1」の場合、また、小さなロックピンの頭部をつまんで操作することになる「文献2」の場合、必ずしも容易な操作、使いやすさとはいえない。
(1)可動体が付勢されている方向がスパイクピンを収納する方向であること、
(2)可動体の進退動作両端のロックは、可動体および被可動体のいずれか一方に取付け固定されたロックピンと、他方に備えられたガイド溝との遊合両端での当接によって行われる。即ち、「文献1」では杖本体側のスパイクピンに固定されたロックピンと、可動体である先ゴムの筒状側部に備えられたガイド溝とが遊合しており、進退動作の両端でロックピンがガイド溝のいずれかの端部に当接して付勢力により付勢される。「文献2」では、可動体であるスパイクピンに取付け固定された操作用ロックピンと、杖本体側のパイプ側部に備えられたガイド溝とが遊合しており、進退動作の両端でロックピンがガイド溝のいずれかの端部に当接して付勢力により付勢される。
(3)このように両者ともに、同一方向へ付勢されて2箇所の安定したロック位置を得るために、ガイド溝は途中で山を越えるような形状が必要であって、進退動作を操作するにあたっては杖の長手方向ならびに管の回転方向への移動が必要となる。強い付勢力を必要とする「文献1」の場合、また、小さなロックピンの頭部をつまんで操作することになる「文献2」の場合、必ずしも容易な操作、使いやすさとはいえない。
本考案は上述した問題点に鑑みて更なる改良を加えようとするものである。即ち、
前述した従来技術に記載された発明の杖においては、滑り止めスパイクピンの突出状態と収納状態とを切り換える場合、「文献1」では可動体である先ゴム自体を、「文献2」では操作用ロックピンの頭部を、付勢ばねの付勢力に直接的に対向させて押し下げなければならず、しかも杖の円周方向に形成されたV字の横溝に沿ってロックピンを移動操作しなければならなかった。したがって、片麻痺者や怪我により片手しか使用できない人にとっては、簡単に切り換え操作ができないため、大変不便であった。また、腕や手の力が衰えた高齢者の方や怪我をしている人にとっては、もっと力を入れなくても操作できるものが欲しかった。
前述した従来技術に記載された発明の杖においては、滑り止めスパイクピンの突出状態と収納状態とを切り換える場合、「文献1」では可動体である先ゴム自体を、「文献2」では操作用ロックピンの頭部を、付勢ばねの付勢力に直接的に対向させて押し下げなければならず、しかも杖の円周方向に形成されたV字の横溝に沿ってロックピンを移動操作しなければならなかった。したがって、片麻痺者や怪我により片手しか使用できない人にとっては、簡単に切り換え操作ができないため、大変不便であった。また、腕や手の力が衰えた高齢者の方や怪我をしている人にとっては、もっと力を入れなくても操作できるものが欲しかった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、軽い力で操作し得るようにして、片手しか使えない人や障害者、腕や手の力の弱い高齢者であっても、滑り止めスパイクを杖の先端から突出および収納させる切り換え操作が可能な歩行補助杖を提供することを目的としている。
先端が鋭利なスパイク状に形成されて下方へ棒状に伸び出たスパイク棒が下方に固着され、上端部付近に内孔が穿設されたスライド管と、前記スパイク棒が挿通可能な貫通穴を有する先ゴムが下端部に固着され、該位置より上方で長手方向に沿って一列に2個の外孔が穿設された杖管と、前記スライド管内に収容され頭部が前記内孔から突出するようばねによりラジアル外方向へ付勢された係合ピンとによって構成され、前記杖管及び前記スライド管が互いに嵌り合って摺動可能な嵌合摺動部分を有しており、前記係合ピンが前記杖管の前記外孔のうちの1つから突出することによって両管の相対位置をロックするよう構成された歩行用杖において、
前記スライド管は前記杖管内のばねにより下方へ付勢されており、前記係合ピンが、前記杖管の前記外孔のうちの上方の穴と嵌り合うとき前記スライド管の前記スパイク棒が前記先ゴムの前記貫通穴内に収容ロックされ、前記外孔のうちの下方の穴と嵌り合うとき前記スライド管の前記スパイク棒が前記先ゴムの前記貫通穴から下方へ突き出てロックされるよう構成され、
前記両管相互の嵌合摺動部分が、管円弧及び直線とによって形成された断面形状を有する、あるいは、管円弧及び中心位置を該円弧の外側に有するより小さな曲率の小円弧とによって形成された断面形状を有することを特徴とする杖であること。また、
前記スライド管は前記杖管内のばねにより下方へ付勢されており、前記係合ピンが、前記杖管の前記外孔のうちの上方の穴と嵌り合うとき前記スライド管の前記スパイク棒が前記先ゴムの前記貫通穴内に収容ロックされ、前記外孔のうちの下方の穴と嵌り合うとき前記スライド管の前記スパイク棒が前記先ゴムの前記貫通穴から下方へ突き出てロックされるよう構成され、
前記両管相互の嵌合摺動部分が、管円弧及び直線とによって形成された断面形状を有する、あるいは、管円弧及び中心位置を該円弧の外側に有するより小さな曲率の小円弧とによって形成された断面形状を有することを特徴とする杖であること。また、
前記杖管に穿設された2個の前記外孔、及び前記スライド管に穿設された上端部付近の前記内孔が、両管それぞれの断面形状の前記直線によって形成された部位、あるいは前記小円弧によって形成された部位に形成されていることを特徴とする上記の杖である。
上記の手段によって、スパイク棒35を出没させる切替え操作が下記のように極めて容易にできる効果が生まれる。即ち、
杖管20の上方の外孔23から外方へ弾性的に突き出ている係合ピン31の頭部を、付勢力に抗してスライド管33内に押し込むことによって杖管20の外孔23への嵌まり込みロックが解除される。押しコイルばね26の付勢力によりスライド管33が瞬間的に下方へ摺動して行き係合ピン31の頭部が杖管20の下方の外孔22の位置に達して、再度スプリング32の付勢力により該外孔22へ嵌まり込みロックされる。即ちスパイク棒35が先ゴム41の貫通穴から下方へ突き出て不動にロックされることになる。
つづいて今度は係合ピン31の頭部を付勢力に抗してスライド管33内に押し込むと、再び下方の外孔22への嵌まり込みロックが解除されたた状態となるので、スパイク棒35の先端を路面に突いて杖管20の中へ加圧して押し込んで行く。係合ピン31の頭部が移動して上方の外孔23の位置に達すると、再度スプリング32の付勢力により該外孔23へ嵌まり込みロックされる。即ちスパイク棒35が先ゴム41の貫通穴内に収容されて不動にロックされることになる。
また、係合ピン31の頭部の位置を杖管外面の直線状部分あるいは小さな曲率の小円弧状部分43に置くことによって杖管外面の円形内に収まる位置に構成することができ、外部の物に触れ難くなるので、使用中にロックが解除されてしまう危険を避けることができるのも本考案によって生まれる効果である。
杖管20の上方の外孔23から外方へ弾性的に突き出ている係合ピン31の頭部を、付勢力に抗してスライド管33内に押し込むことによって杖管20の外孔23への嵌まり込みロックが解除される。押しコイルばね26の付勢力によりスライド管33が瞬間的に下方へ摺動して行き係合ピン31の頭部が杖管20の下方の外孔22の位置に達して、再度スプリング32の付勢力により該外孔22へ嵌まり込みロックされる。即ちスパイク棒35が先ゴム41の貫通穴から下方へ突き出て不動にロックされることになる。
つづいて今度は係合ピン31の頭部を付勢力に抗してスライド管33内に押し込むと、再び下方の外孔22への嵌まり込みロックが解除されたた状態となるので、スパイク棒35の先端を路面に突いて杖管20の中へ加圧して押し込んで行く。係合ピン31の頭部が移動して上方の外孔23の位置に達すると、再度スプリング32の付勢力により該外孔23へ嵌まり込みロックされる。即ちスパイク棒35が先ゴム41の貫通穴内に収容されて不動にロックされることになる。
また、係合ピン31の頭部の位置を杖管外面の直線状部分あるいは小さな曲率の小円弧状部分43に置くことによって杖管外面の円形内に収まる位置に構成することができ、外部の物に触れ難くなるので、使用中にロックが解除されてしまう危険を避けることができるのも本考案によって生まれる効果である。
以下、本考案の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は本実施例の杖の側面図であり、(a)はスパイク棒35が先ゴム(石突き)41の貫通穴から下方へ突き出てロックされた状態、(b)はスパイク棒35が先ゴム41の貫通穴内に収容ロックされた状態を示す。図2は杖管20および先ゴム41を断面して見たスライドユニット30の側面図であり、(a)、(b)の2状態を示す。図3はスライドユニット30の内部を示す3面図であり、底面図は杖管20およびスライド管33を係合ピン31の位置で断面した縦断面図である。
グリップ11を上方に固着して有する外管12と、先ゴム41を下方に固着して有する杖管20の上方が上記外管12内に摺動可能かつ所定の位置で固定可能に挿入されて構成される。杖管20および先ゴム41内部には、スパイク棒35が下方に固着されたスライドユニット30が摺動可能な嵌合摺動部分を有して互いに嵌り合っており、スパイク棒35の下方は先端が鋭利なスパイク状に形成されている。
杖管20及びスライド管33同士の嵌合摺動部領域は、その縦断面において互に相似形に形成されており、管円弧及び直線によって形成された断面形状を有している。嵌合摺動部領域において杖管20の管内面及びスライド管33の管外面は、滑らかに摺動可能な相互隙間を有しており且つ相互回動は許容されていない。
杖管20の嵌合摺動部領域には、2個の外孔22、23が管の伸張方向へ一列に並んで形成されている。本実施例では2個の外孔22、23が、杖管縦断面の直線部分即ち管形の平面部42において整列しているが、必ずしもその必要はなく平面部42から任意にラジアル方向へ方位していてもよい。つまり2個の外孔22、23は杖管縦断面の円弧部分即ち管形の円筒面上において整列していても良い。
スライド管33の嵌合摺動部領域の管形の42部において、上部には1個の内孔21が管芯から外方向へ向けて開口形成されている。本実施例では内孔21が管縦断面の直線部分即ち管形の平面部42において開口しており、杖管20の2個の外孔22、23と同芯に対応するべくラジアル方向の方位を定めて形成されている。
杖管20の嵌合摺動部領域には、2個の外孔22、23が管の伸張方向へ一列に並んで形成されている。本実施例では2個の外孔22、23が、杖管縦断面の直線部分即ち管形の平面部42において整列しているが、必ずしもその必要はなく平面部42から任意にラジアル方向へ方位していてもよい。つまり2個の外孔22、23は杖管縦断面の円弧部分即ち管形の円筒面上において整列していても良い。
スライド管33の嵌合摺動部領域の管形の42部において、上部には1個の内孔21が管芯から外方向へ向けて開口形成されている。本実施例では内孔21が管縦断面の直線部分即ち管形の平面部42において開口しており、杖管20の2個の外孔22、23と同芯に対応するべくラジアル方向の方位を定めて形成されている。
スライド管33内には、内孔21の位置においてスプリング32によって内孔21の開口方向へ付勢された係合ピン31が収容されており、杖管20の2個の外孔22、23へ嵌まり込むべきその頭部が内孔21から外方へ弾性的に突き出ている。
杖管20の2個の外孔のうち下方の外孔22が該係合ピン31の頭部を収容しているときは、スパイク棒35が先ゴム41の貫通穴から下方へ突き出てロックされた[図1の(a)および図2の(a)に示す]状態であり、上方の外孔23が該係合ピン31の頭部を収容しているときは、スパイク棒35が先ゴム41の貫通穴内に収容ロックされた[図1の(b)および図2の(b)に示す]状態であって、両管20、33の相対位置が固定されている。
スライド管33の上端には上栓38が、下端には下栓37がそれぞれかしめ固定されており、下栓37にはスパイク棒35がねじ固定およびナットロックされて下方に突き出ている。上記のごとくスライドユニット30が構成されており、該ユニット全体が杖管20内に配置された押しコイルばね26によって常時下方へ付勢されている。
杖管20の2個の外孔のうち下方の外孔22が該係合ピン31の頭部を収容しているときは、スパイク棒35が先ゴム41の貫通穴から下方へ突き出てロックされた[図1の(a)および図2の(a)に示す]状態であり、上方の外孔23が該係合ピン31の頭部を収容しているときは、スパイク棒35が先ゴム41の貫通穴内に収容ロックされた[図1の(b)および図2の(b)に示す]状態であって、両管20、33の相対位置が固定されている。
スライド管33の上端には上栓38が、下端には下栓37がそれぞれかしめ固定されており、下栓37にはスパイク棒35がねじ固定およびナットロックされて下方に突き出ている。上記のごとくスライドユニット30が構成されており、該ユニット全体が杖管20内に配置された押しコイルばね26によって常時下方へ付勢されている。
両管20、33の相対位置の切替え操作がスパイク棒35の出没切替え操作である。
杖管20の上方の外孔23から外方へ弾性的に突き出ている係合ピン31の頭部を、付勢力に抗してスライド管33内に押し込むことによって杖管20の外孔23への嵌まり込みロックが解除される。押しコイルばね26の付勢力によりスライド管33が下方へ摺動して行き係合ピン31の頭部が杖管20の下方の外孔22の位置に達すると、再度スプリング32の付勢力により該外孔22へ嵌まり込みロックされる。即ちスパイク棒35が先ゴム41の貫通穴から下方へ突き出て不動にロックされることになる。つづいて今度は係合ピン31の頭部を付勢力に抗してスライド管33内に押し込み下方の外孔22への嵌まり込みロックを解除した状態で、スパイク棒35の先端を路面に突いて杖管20の中へ加圧して押し込んで行く。係合ピン31の頭部が移動して上方の外孔23の位置に達すると、再度スプリング32の付勢力により該外孔23へ嵌まり込みロックされる。即ちスパイク棒35が先ゴム41の貫通穴内に収容されて不動にロックされることになる。
杖管20の上方の外孔23から外方へ弾性的に突き出ている係合ピン31の頭部を、付勢力に抗してスライド管33内に押し込むことによって杖管20の外孔23への嵌まり込みロックが解除される。押しコイルばね26の付勢力によりスライド管33が下方へ摺動して行き係合ピン31の頭部が杖管20の下方の外孔22の位置に達すると、再度スプリング32の付勢力により該外孔22へ嵌まり込みロックされる。即ちスパイク棒35が先ゴム41の貫通穴から下方へ突き出て不動にロックされることになる。つづいて今度は係合ピン31の頭部を付勢力に抗してスライド管33内に押し込み下方の外孔22への嵌まり込みロックを解除した状態で、スパイク棒35の先端を路面に突いて杖管20の中へ加圧して押し込んで行く。係合ピン31の頭部が移動して上方の外孔23の位置に達すると、再度スプリング32の付勢力により該外孔23へ嵌まり込みロックされる。即ちスパイク棒35が先ゴム41の貫通穴内に収容されて不動にロックされることになる。
両管20、33は円筒状に伸延されたアルミ合金管から、嵌合摺動部領域を圧延塑性加工により造形したものであり、係合ピン31、スプリング32、押しコイルばね26等は従来の杖に使用されるステンレス合金、ばね板、ばね線等を用いているが、他の材質や他の造形方法を用いることも可能である。
図4は、本実施例の杖のスライドユニット30の近傍を断面して見た側面図であり、(a)はスパイク棒35が先ゴム(石突き)41の貫通穴から下方へ突き出てロックされた状態、(b)はスパイク棒35が先ゴム41の貫通穴内に収容ロックされた状態を示す。
本実施例の構成は前掲の実施例1と同等に構成されており全体図は図示しない。スライド管33の上方に、スライド上管34が連結棒39で連結されて備わり、内孔21、係合ピン31、スプリング32がいずれもスライド上管34内に配置されることが実施例1との違いである。スライド管33の下方にスパイク棒35が固着されており、杖管20との嵌合摺動部領域において、スライド管33およびスライド上管34の管外面は、杖管20の内面と滑らかに摺動可能な相互隙間を有しており且つ相互回動は許容されていないことは実施例1と同じである。
図5に示すように本実施例の杖管20との嵌合摺動部領域は、管円弧及び中心位置を該円弧の外側に有するより小さな曲率の小円弧とによって形成された断面形状を有しており、杖管20に穿設された2個の外孔22、23が杖管縦断面の小円弧部分43即ち管形の凹円弧溝部において、管の伸張方向へ一列に整列して形成されており、スライド上管34の嵌合摺動部領域の管形の凹円弧溝部において、1個の内孔21が管芯から外方向へ向けて開口形成されていることも実施例1と同等である。
本実施例では、杖管20の2個の外孔22、23が凹円弧溝部の中央に開口していることが特徴であり、これによって係合ピン31の頭部が杖管外面の円形内に収まる位置に構成することができ、外部の物に触れ難くなるので、使用中にロックが解除されてしまうような危険を避けることができると言う効果を生むものである。
本実施例の材質や造形方法は実施例1の場合と同等であり、且つスパイク棒35を出没させる操作の容易さ、安全性を目指す効果も同様である。
本実施例の材質や造形方法は実施例1の場合と同等であり、且つスパイク棒35を出没させる操作の容易さ、安全性を目指す効果も同様である。
11 グリップ
12 外管
20 杖管
21 内孔
22 下方の外孔
23 上方の外孔
25 中栓
26 押しコイルばね
27 係合ピン
28 スプリング
30 スライドユニット
31 係合ピン
32 スプリング
33 スライド管
34 スライド上管
35 スパイク棒
36 六角ナット
37 下栓
38 上栓
39 連結棒
40 上管下栓
41 先ゴム(石突き)
42 平面部
43 小円弧部
45 管円弧部
12 外管
20 杖管
21 内孔
22 下方の外孔
23 上方の外孔
25 中栓
26 押しコイルばね
27 係合ピン
28 スプリング
30 スライドユニット
31 係合ピン
32 スプリング
33 スライド管
34 スライド上管
35 スパイク棒
36 六角ナット
37 下栓
38 上栓
39 連結棒
40 上管下栓
41 先ゴム(石突き)
42 平面部
43 小円弧部
45 管円弧部
Claims (2)
- 先端が鋭利なスパイク状に形成されて下方へ棒状に伸び出たスパイク棒が下方に固着され、上端部付近に内孔が穿設されたスライド管と、前記スパイク棒が挿通可能な貫通穴を有する先ゴムが下端部に固着され、該位置より上方で長手方向に沿って一列に2個の外孔が穿設された杖管と、前記スライド管内に収容され頭部が前記内孔から突出するようばねによりラジアル外方向へ付勢された係合ピンとによって構成され、前記杖管及び前記スライド管が互いに嵌り合って摺動可能な嵌合摺動部分を有しており、前記係合ピンが前記杖管の前記外孔のうちの1つから突出することによって両管の相対位置をロックするよう構成された歩行用杖において、
前記スライド管は前記杖管内のばねにより下方へ付勢されており、前記係合ピンが、前記杖管の前記外孔のうちの上方の穴と嵌り合うとき前記スライド管の前記スパイク棒が前記先ゴムの前記貫通穴内に収容ロックされ、前記外孔のうちの下方の穴と嵌り合うとき前記スライド管の前記スパイク棒が前記先ゴムの前記貫通穴から下方へ突き出てロックされるよう構成され、
前記両管相互の嵌合摺動部分が、管円弧及び直線とによって形成された断面形状を有する、あるいは、管円弧及び中心位置を該円弧の外側に有するより小さな曲率の小円弧とによって形成された断面形状を有することを特徴とする杖。 - 前記杖管に穿設された2個の前記外孔、及び前記スライド管に穿設された上端部付近の前記内孔が、両管それぞれの断面形状の前記直線によって形成された部位、あるいは前記小円弧によって形成された部位に形成されていることを特徴とする請求項1記載の杖。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009001057U JP3150382U (ja) | 2009-02-26 | 2009-02-26 | 出没可能なスパイク棒を有する杖 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009001057U JP3150382U (ja) | 2009-02-26 | 2009-02-26 | 出没可能なスパイク棒を有する杖 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3150382U true JP3150382U (ja) | 2009-05-07 |
Family
ID=54854879
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009001057U Expired - Fee Related JP3150382U (ja) | 2009-02-26 | 2009-02-26 | 出没可能なスパイク棒を有する杖 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3150382U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200473382Y1 (ko) * | 2012-12-24 | 2014-07-04 | 이지수 | 레저용 스틱 |
KR101959477B1 (ko) * | 2017-10-24 | 2019-03-18 | 이명아 | 지렛대 원리를 이용한 접촉다리 |
-
2009
- 2009-02-26 JP JP2009001057U patent/JP3150382U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200473382Y1 (ko) * | 2012-12-24 | 2014-07-04 | 이지수 | 레저용 스틱 |
KR101959477B1 (ko) * | 2017-10-24 | 2019-03-18 | 이명아 | 지렛대 원리를 이용한 접촉다리 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4126006A (en) | Boat dock assembly | |
US8756741B2 (en) | Device with a scraper and a removal head | |
US3467116A (en) | Pick-up walking stick | |
CA2668787C (en) | Collapsible tool for truck operators | |
US7856802B2 (en) | Combined golf ball retriever and retractable sand rake | |
US9925961B2 (en) | Device with removal head and lighting element | |
US5036873A (en) | Adjustable crutch assembly | |
JP2006508755A5 (ja) | ||
WO2010122527A3 (en) | A heel for a shoe | |
CA2455160A1 (en) | One-use retracting syringe with positive needle retention | |
ATE347390T1 (de) | Sicherheitsnadel | |
EP2865290A1 (en) | Chair-convertible walking stick | |
WO2004079151A3 (en) | Drilling with casing latch | |
JP3150382U (ja) | 出没可能なスパイク棒を有する杖 | |
US8122900B1 (en) | Cane with grasping device | |
US2802479A (en) | Adjustable resilient walking cane | |
US6334345B1 (en) | Multi-sectional extendible lock structure for steering wheels | |
WO2017029530A1 (en) | Device for holding a substantially rod-like article in an upright position | |
WO2007027507A3 (en) | Self-locking, self-blunting safety needle system and syringe | |
US20040123470A1 (en) | Bias adjustable scraping tool | |
JP2013096578A (ja) | 伸縮式ポールアセンブリ | |
WO2010012876A3 (fr) | Dispositif sécurisé d'injection à usage unique | |
JP3048843U (ja) | ステッキ | |
JP2006141580A (ja) | 杖 | |
JP3955060B2 (ja) | タイヤホイールの盗難防止装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120415 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |