JP3150149U - 歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器 - Google Patents

歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器 Download PDF

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Abstract

【課題】既存の歯科用器具を用いてノンフラップオペレーションによるインプラント手術を的確かつ迅速に行うことのできる歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器を提供する。【解決手段】歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器1は、一方の端部2aが開放され、他方の端部が蓋部材4によって閉塞された円筒状の円筒部材2と、蓋部材4に取り付けられ、歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器1を回転させることのできる歯科用エンジンと連結するための連結部3と、円筒部材2の開放された端部2aに形成され、円筒部材2が回転することにより歯槽骨表面に形成された歯肉を切除する刃部5と、円筒部材2の外周に形成され、歯槽骨表面に形成された歯肉を切除した後または切除している間に歯肉の厚さを測定するための測定用目盛り6と、を備えることを特徴とするものである。【選択図】図1

Description

本考案は、歯肉切除器に関し、特にメスで歯肉を切開する必要のない新しいインプラント手術に適した歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器に関する。
従来のインプラント手術は、まず歯槽骨表面に形成された歯肉をメスで切開して歯槽骨を露出し、ドリルで歯槽骨にインプラントを埋め込むための穴を形成してから義歯の土台となるインプラントを埋め込み、その後切開した歯肉を縫合するという手順で行われていた。しかしこのようなインプラント手術では、一般的に歯肉を数cmに亘って切開するため、痛みや腫れがひどく、鎮痛剤、抗生物質等を用いても1週間程度顔が腫脹したり発熱が起こるという問題点があった。また歯肉を切開する面積が広いため、出血量が多く細菌感染等の危険性も高いという問題点があった。
このため従来の歯肉切除器および歯肉切除装置では、歯肉を広い面積に亘って切開することなく、インプラントの植立の際に切除が必要な歯肉のみを空気圧等で押し抜くようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−196549号公報(図1、図6、図7)
しかし従来の歯肉切除器および歯肉切除装置では(例えば、特許文献1参照)、歯肉を押し抜くための歯肉切除器を駆動するための特殊な歯肉切除装置が必要であり、このような歯肉切除器および歯肉切除装置を用いたインプラント手術はほとんど普及していなかった。また現在のインプラント手術は、99.9%程度が歯肉をメス等で切開、縫合するいわゆるフラップオペレーションで行われており、上記のような痛みや腫れ等の問題がないノンフラップオペレーション(メス等による切開、縫合の必要がない手術)によるインプラント手術の実現が望まれていた。
本考案は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、既存の歯科用器具を用いてノンフラップオペレーションによるインプラント手術を的確かつ迅速に行うことのできる歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器を提供することを目的とする。
本考案に係る歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器は、歯槽骨表面に形成された歯肉を切除するための歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器であって、一方の端部が開放され、他方の端部が蓋部材によって閉塞された円筒状の円筒部材と、前記蓋部材に取り付けられ、前記歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器を回転させることのできる歯科用エンジンと連結するための連結部と、前記円筒部材の開放された端部に形成され、前記円筒部材が回転することにより歯槽骨表面に形成された歯肉を切除する刃部と、前記円筒部材の外周に形成され、歯槽骨表面に形成された歯肉を切除した後または切除している間に歯肉の厚さを測定するための測定用目盛りと、を備えることを特徴とするものである。
本考案に係る歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器は、既存の歯科用エンジンによって円筒部材を回転させ円筒部材の端部に設けられた刃部で歯肉を切除するため、メスで歯肉を切開することなくインプラント手術に必要最小限の面積の歯肉を切除することができ、激しい痛みや腫れのないノンフラップオペレーションによるインプラント手術を行うことができる。またインプラント手術では、インプラントを埋め込むために正確な深さの穴を歯槽骨に形成する必要があるが、円筒部材の外周に形成された測定用目盛りで歯肉の厚さを測定することができるため、歯肉の表面から歯肉の厚さを含めた穴の深さを測定することにより歯槽骨に正確な深さの穴を形成することが可能となり、的確にノンフラップオペレーションによるインプラント手術を行うことができる。さらに、歯肉の切除と歯肉の厚さの測定が同時に行えるため、手術時間を短縮することが可能となる。
本考案に係る歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器を示す斜視図である。 図1に示す歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器を示す側面図および縦断面図である。 本考案に係る歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器を用いて歯肉を切除し、歯肉の厚さを測定する手順を示す図である。 本考案に係る歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器を用いたノンフラップオペレーションによるインプラント手術の手順を示す図である。
以下、本考案に係る歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器およびこの歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器を用いたノンフラップオペレーションによるインプラント手術について図面を参照しながら説明する。
図1は、本考案に係る歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器を示す斜視図であり、図2は、図1に示す歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器を示す側面図および縦断面図である。なお、図2(a)は本考案に係る歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器の側面図であり、図2(b)は本考案に係る歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器の縦断面図である。
本考案に係る歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器1は、円筒状の円筒部材2と歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器1を既存の歯科用エンジン(図1および図2において図示せず)に連結するための連結部3を備えている。なお、図1および図2に示す歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器1は、例えば円筒部材2および連結部3を合わせた長さが30mmで、円筒部材2の外周の直径が3mm、4mm、5mmまたは6mmである。また円筒部材2と連結部3はステンレス等から一体形成することができる。円筒部材2は、一方の端部(図2(a)において下側の端部)2aが開放されており、他方の端部(図2(a)において上側の端部)が蓋部材4によって閉塞されている。連結部3は例えば円柱状に形成されており、一方の端部(図2(a)において下側の端部)が蓋部材4に取り付けられており、他方の端部(図2(a)において上側の端部)には歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器1を歯科用エンジンに取り付けるための取り付け部3aが形成されている。なおここで歯科用エンジン(ハンドピース、マイクロモーターなどとも呼ばれる)とは、虫歯の治療の際にドリル等を回転させるのに使用するものと同じものである。
円筒部材2の開放された端部2aには、円筒部材2が中心軸A(図2参照)を中心に回転することにより歯槽骨表面に形成された歯肉を切除することのできる刃部5が形成されている。図2(b)に示すように刃部5は、円筒部材2の開放された端部2a側の内周をテーパ状にすることにより形成することができる。なお本考案では刃部5の先端がのこぎり状ではなく、円筒部材2を側面から見たときに円筒部材2の開放された端部2aが直線状となるように形成されており、歯槽骨表面に形成された歯肉は容易に切除できるが、歯槽骨は削れないようになっている。
円筒部材2の外周には、歯槽骨表面に形成された歯肉を切除した後または切除している間に歯肉の厚さを測定するための測定用目盛り6が形成されている。本考案では測定用目盛り6が、円筒部材2を側面から見たときに円筒部材2の中心軸Aと垂直に形成された黒色の帯部6a、6b、6c、6dから構成されている。なお本考案では測定用目盛り6を構成する帯部の数が4本となっているが、帯部の数は異なっていてもよい。帯部6a、6b、6c、6dは、細い線ではなく所定の幅を有しており、円筒部材2の外周の全周に亘って形成されている。なお口腔内での視認性をよくするため、帯部6a、6b、6c、6dの幅は0.3〜0.5mmにするのが望ましく、本考案では帯部6a、6b、6c、6dの幅が0.5mmとなっている。
円筒部材2の開放された端部2aから、円筒部材2の開放された端部2aに一番近い帯部6aの一辺(図2(a)において上側の辺)までの距離は、2mmとなっている(図2(a)参照)。また円筒部材2の開放された端部2aから、円筒部材2の開放された端部2aに二番目に近い帯部6aの一辺(図2(a)において上側の辺)までの距離は3mmとなっている。同様に、円筒部材2の開放された端部2aから、円筒部材2の開放された端部2aに三番目に近い帯部6cの上辺までの距離は4mmとなっており、円筒部材2の開放された端部2aから、円筒部材2の開放された端部2aに対して一番遠い帯部6dの上辺までの距離は5mmとなっている。ここで円筒部材2の開放された端部2aから帯部の一辺までの距離とは、円筒部材2の開放された端部2aから帯部の一辺までの最短距離をいうものとする。このように本考案では、円筒部材2の開放された端部2aからそれぞれの帯部の上辺までの距離が1mmの整数倍となっている。なお、一般的に歯槽骨表面に形成されている歯肉の厚さは2mm以上であるため、本考案では測定用目盛り6を2mm以上の厚さの歯肉に用いることを想定している。
上記の帯部6a、6b、6c、6dは、ステンレス等から構成された円筒部材2の外周にレーザーマーキングを用いて形成することができる。レーザーマーキングを用いることにより、明瞭で衛生的にもすぐれた帯部6a、6b、6c、6dを形成することが可能となる。
図3は、本考案に係る歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器1を用いて歯肉を切除し、歯肉の厚さを測定する手順を示す図である。なお図3では、下顎の歯肉を切除する場合を説明するが、上顎の場合でも上下を逆にすることにより同様に歯肉を切除することができる。以下、図1から図3を用いて本考案に係る歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器を用いて歯肉を切除し、歯肉の厚さを測定する手順を説明する。
まず、既存の歯科用エンジン10に歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器1を取り付けた状態で中心軸Aを中心に歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器1を回転させ、円筒部材2の開放された端部2aを歯槽骨20表面に形成された歯肉21に垂直方向から近づける(図3(a))。なお、歯科用エンジン10に対する歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器1の取り付けは、上記の取り付け部3aを用いて行われる。
そして、円筒部材2の開放された端部2aに形成された刃部5を歯肉21に軽く押し付けることにより歯肉21を切除する(図3(b))。この際、歯槽骨20および歯肉21の温度が上がり過ぎないように歯科用エンジン10の回転数を600〜800回転程度にし、生体の保護のために生理食塩水またはリンゲル液を給水するのが望ましい。また切除する部位の周辺の歯肉21に麻酔をしておくのが望ましい。図3(b)において歯槽骨20表面に形成された歯肉21が切除されるが、上述のように刃部5は歯槽骨20を削ることはないため、円筒部材2の開放された端部2aが歯槽骨20の表面で止まるようになっている。
それから、図3(b)の状態で歯肉21の厚さを測定する。図3(b)の状態では、円筒部材2の開放された端部2aが歯槽骨20の表面で止まっているため、円筒部材2の開放された端部2aから歯肉21の上縁部までの長さが歯肉21の厚さとなる。例えば、一番下の帯部6aがちょうど歯肉21に隠れた状態となっている場合には歯肉21の厚さが2mmであると判断できる。また、二番目の帯部6bがちょうど歯肉21に隠れた状態となっている場合には歯肉21の厚さは3mmであると判断できる。同様に、三番目の帯部6cがちょうど歯肉21に隠れた状態となっている場合には歯肉の厚さは4mmであり、四番目の帯部6dがちょうど歯肉21に隠れた状態となっている場合には歯肉の厚さは5mmであると判断できる。なお歯肉21の厚さの測定は、歯肉21の切除が終わって歯科用エンジン10の回転を止めた後に行ってもよく、まだ歯科用エンジン10が回転している状態で行ってもよい。本考案では、帯部6a、6b、6c、6dが円筒部材2の外周の全周に亘って形成されているため、円筒部材2を少し傾けることにより頬側、舌側などそれぞれの方向の歯肉21の厚さを測定することが可能である。なお、以下に示すノンフラップオペレーションによるインプラント手術を的確に行うために、図3(b)の状態でCO2レーザー等を用いて歯肉21の厚さを所定の厚さ(例えば、2mm)に揃えるようにしてもよい。
最後に、円筒部材2を歯槽骨20から離すことにより、所望の部位の歯肉21の切除および歯肉21の厚さの測定が完了する(図3(c))。
なお図3に示す歯肉21の切除を行うときに、外周の直径が、3mm、4mm、5mmまたは6mmの円筒部材2を有する歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器1を用いることができる。これは世界的に規格化されたインプラントの直径が一般的に3mm、4mm、5mmまたは6mmのため、ノンフラップオペレーションによるインプラント手術を行うために最小限の歯肉を切除するためである。
図4は、図1および図2に示す歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器1を用いたノンフラップオペレーションによるインプラント手術の手順を示す図である。なお、図4に示すノンフラップオペレーションによるインプラント手術は例示的なものであり、図4に示す手順を省いたり、他の工程を追加するようにしてもよい。また図4では、下顎にインプラント手術を行う場合を説明するが、上顎の場合でも上下を逆にすることにより同様にインプラント手術を行うことができる。さらに、図4に示すノンフラップオペレーションによるインプラント手術は、多くの工程で従来のフラップオペレーションで使用される世界的に規格化された歯科用器具が用いられているため、この規格化された歯科用器具に則って説明する。
まず、図3に示すように本考案に係る歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器1を用いて歯肉21を切除し、歯肉21の厚さを測定する(図4(a))。この際、上述のようにCO2レーザー等により歯肉21の厚さを例えば2mmに揃えておくようにしてもよい。
次に、ラウンドバー31を歯科用エンジン10に取り付けて、露出した歯槽骨20の表面に小さいへこみを形成する(図4(b))。
そして、ガイドドリル32を歯科用エンジン10に取り付けて、図4(b)で形成したへこみから歯槽骨20に細い(直径3mm以下)ガイド穴を形成する(図4(c))。
それから、歯槽骨20に形成されたガイド穴に方向チェッカー33を挿入して穴の方向を確認する(図4(d))。
その後、スパイラルドリル34を歯科用エンジン10に取り付けて歯槽骨20に形成されたガイド穴を広げ、インプラントを埋め込むための穴を形成する(図4(e))。この際、カウンタードリルと呼ばれる器具を用いて予めガイド穴の上部を広げておくようにしてもよい。
そして、リーマー(またはエンドミル・リーマー)35を用いて、インプラントを埋め込むための穴の直径および深さの微調整を行う(図4(f))。なお、リーマー35の回転は手動で行う。
それから、アラームゲージ36を用いてインプラントを埋め込むための穴の深さを確認する(図4(g))。世界的に規格化されたアラームゲージ36では、例えばアラームゲージの下端から8mm、10mm、12mmのところに目盛りが設けられている。このため、例えば図4(a)で測定した歯肉21の厚さが2mmで、8mmの深さの穴を形成したい場合には、アラームゲージの下端から10mmのところの目盛りと歯肉21の上縁部が一致するようにすればよい。このようにして、アラームゲージ36で随時インプラントを埋め込むための穴の深さを確認しながら、図4(f)に示したリーマー35で穴の直径および深さを微調整する。
そして、フリーレンチ37およびフィクサー38を用いて上記の工程で歯槽骨20に形成した穴にインプラント39を埋め込む(図4(h))。なお世界的に規格化されたインプラント39の直径は、一般的に3mm、4mm、5mmまたは6mmとなっている。インプラント39は、例えばハイドロオキシアパタイトでコーティングされたチタン製の雄ネジを有し、この雄ネジを回転させることによりインプラント39を歯槽骨20に形成された穴に埋め込む。この雄ネジの長さおよびインプラント39を埋め込むための穴の深さが8mmであった場合、雄ネジの全体が正確に穴に埋め込まれるようにしなければならない。これにより、1〜2ヶ月で歯槽骨20とインプラント39の雄ネジ部分を完全に結合させることができる。その後、インプラント39の上部に義歯(図示せず)を取り付けることによりノンフラップオペレーションによるインプラント手術が完了する。
図4に示すノンフラップオペレーションによるインプラント手術は、歯肉をメスで広く切開して歯槽骨を露出し、インプラントの埋め込み後に歯肉を縫合するということを行う必要がない。このため、図4に示すノンフラップオペレーションによるインプラント手術では、従来のフラップオペレーションによるインプラント手術に比べて切除(切開)する部位の面積が1/5〜1/10となるほか、手術時間が1/2〜1/3で済み、麻酔量も1/2〜1/3程度しか必要としない。また出血量は1/5〜1/10、腫脹、痛みは1/10以下、発熱は1/3以下となり、感染の恐れもほとんどない。このようにノンフラップオペレーションによるインプラント手術は、従来のフラップオペレーションによるインプラント手術よりも格段に優れており、インプラント手術のさらなる普及および手術費用の低価格化にも貢献すると考えられる。
本考案に係る歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器1では、既存の歯科用エンジン10によって円筒部材2を回転させ円筒部材2の端部2aに設けられた刃部5で歯肉を切除するため、メスで歯肉を切開することなくインプラント手術に必要最小限の面積の歯肉を切除することができ、激しい痛みや腫れのないノンフラップオペレーションによるインプラント手術を行うことができる。またインプラント手術では、インプラント39を埋め込むために正確な深さの穴を歯槽骨に形成する必要があるが、円筒部材2の外周に形成された測定用目盛り6で歯肉の厚さを測定することができるため、歯肉の表面から歯肉の厚さを含めた穴の深さを測定することにより歯槽骨に正確な深さの穴を形成することが可能となり、的確にノンフラップオペレーションによるインプラント手術を行うことができる。さらに、歯肉の切除と歯肉の厚さの測定が同時に行えるため、さらに手術時間を短縮することが可能となる。
また測定用目盛り6を構成する帯部6a、6b、6c、6dは、所定の幅を有し円筒部材2の外周の全周に亘って形成されているため、口腔内の視認性に優れている。さらに円筒部材2の開放された端部2aからそれぞれの帯部の一辺までの距離が1mmの整数倍となっているため、歯肉の厚さをミリ単位で正確に測定することができる。
なお本考案は上記した実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内でなしうるさまざまな変更、改良が含まれることは言うまでもない。例えば、円筒部材2の外周に形成する測定用目盛り6は上記の構成に限定されない。また本考案に係る歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器1をノンフラップオペレーションによるインプラント手術以外の用途で使用してもよい。
1 歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器
2 円筒部材
3 連結部
3a 取り付け部
4 蓋部材
5 刃部
6 測定用目盛り
6a、6b、6c、6d 帯部
10 歯科用エンジン
20 歯槽骨
21 歯肉
31 ラウンドバー
32 ガイドドリル
33 方向チェッカー
34 スパイラルドリル
35 リーマー
36 アラームゲージ
37 フリーレンチ
38 フィクサー
39 インプラント

Claims (7)

  1. 歯槽骨表面に形成された歯肉を切除するための歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器であって、
    一方の端部が開放され、他方の端部が蓋部材によって閉塞された円筒状の円筒部材と、
    前記蓋部材に取り付けられ、前記歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器を回転させることのできる歯科用エンジンと連結するための連結部と、
    前記円筒部材の開放された端部に形成され、前記円筒部材が回転することにより歯槽骨表面に形成された歯肉を切除する刃部と、
    前記円筒部材の外周に形成され、歯槽骨表面に形成された歯肉を切除した後または切除している間に歯肉の厚さを測定するための測定用目盛りであって、前記測定用目盛りは、前記円筒部材を側面から見たときに前記円筒部材の中心軸と垂直に形成された1または複数の帯部を有し、前記帯部は、0.3〜0.5mmの幅を有する前記測定用目盛りと、
    を備えることを特徴とする歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器。
  2. 前記帯部は、0.5mmの幅を有することを特徴とする請求項1に記載の歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器。
  3. 前記帯部は、0.5mmの幅を有し前記円筒部材の外周の全周に亘って形成されていることを特徴とする請求項2に記載の歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器。
  4. 前記刃部は、内周をテーパ状にして形成されていることを特徴とする請求項3に記載の歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器。
  5. 前記円筒部材の開放された端部から前記帯部の一辺までの距離が、1mmの整数倍となっていることを特徴とする請求項2から4のいずれか一つに記載の歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器。
  6. 前記帯部は、レーザーマーキングにより形成されていることを特徴とする請求項2から5のいずれか一つに記載の歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器。
  7. 前記円筒部材の外周の直径が、3mm、4mm、5mmまたは6mmであることを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の歯肉厚測定器付き回転式歯肉切除器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018110817A (ja) * 2017-01-06 2018-07-19 株式会社インプラントデント 歯肉切断具

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