JP3149763U - ワンタッチ替え刃型包丁 - Google Patents

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Abstract

【課題】替え刃をワンタッチで脱着可能にして、長期にわたり、切れ味を維持できる包丁を提供する。【解決手段】包丁の刃の付いている側全域を少し切り落とし、その刃側の刃先からあご全域に渡り薄くて深い溝を設け、その溝のあごの部分に、溝を横断する様に丸棒状のピンを一本配した刀身とする。カッターナイフの替え刃状帯板で、幅は刀身に設けた深い溝より少し広く、厚さは刀身の溝に収まる厚さで、長さは刀身とほぼ同じで、長手方向の一辺に鋭い刃を設け、先端部分は包丁の刃先のように少し斜めに鋭くし、反対側小口にS字状の切欠きを設けて替え刃を構成する。刀身あごの部分に設けたピン部で、替え刃をS字状切り欠き側からほぼ直角方向に溝に差し込み、ピンとS字状切り欠きのくぼみをからませ、その状態からピンを中心にして替え刃を溝に沿って回転させるように刃先方向まで押し込んで行くことで刃の無かった刀身に替え刃を組み合わせて、ワンタッチで包丁を構成する。【選択図】図1

Description

本考案は包丁の刃の切れ味が悪くなった時に、カッターナイフの替え刃のように鋭い切れ味の刃先をもつ替え刃を、ワンタッチで交換可能にした包丁で有る。
いかに高価で優れた鋼の刃先をもつ包丁といえども長期間使用すれば刃先は丸くなり切れ味は低下してくる。ましてやステンレス系の汎用品ではいくら研磨しても瞬く間に切れ味は低下してしまう。刃先を研磨出来る方はまだ定期的に切れ味をそこそこ回復可能だが、それ以外の多くのかたがたは、わざわざ専門のショップなどに持ち込み時間と手間と出費を余儀なくされてもいる。何より我慢をして切れない包丁で無理やり危険を冒しつつも日々、調理しているのが実情である。
いかに高価で優れた鋼の刃先をもつ包丁といえども長期間使用すれば刃先は丸くなり切れ味は低下してくる。
汎用品のステンレス系包丁では尚更刃先が柔らかい為に研いでもすぐに刃先が丸くなり切れ味は低下してくる。
一般の主婦で包丁を砥石を使用して正しく研げるひとは殆ど居ないだろうし、仮に研げるとしても砥石を準備し実際に研ぐ作業は大変面倒なものである。
専門のショップなどで研いでもらう場合は刃物を持ち歩き大変危険で有ると共に、結構な出費と待つ時間も必要で有り煩わしい。
刃欠けが生じた場合は砥石による修復は殆どの場合不可能に近く、機械での研磨が必要だが高価なものは例外として、汎用品では買い替えを選択するケースが多いと思われる。
何よりも切れ味の悪い包丁は切るときに無理な大きな力をかける事になり、誤って負傷することも有り大変危険である。
購入したての包丁はとても良く切れる、これは機械や砥石で刃先を鋭く研磨してあるからである。
だが、いかに高価で硬い鋼の刃先をもつ包丁といえども調理を繰り返すうちに刃先は丸くなり切れ味は低下して行く、その為鋭利な刃先を回復すべく刃先を研ぐ必要がある。
しかし、一般の主婦で砥石を使って包丁をうまく研げるひとはごく限られていると思われる。
相当切れ味の低下したものは、刃物店や研ぎショップなどに持ち込む事になるがこれには持ち歩く危険と手間や待ち時間と費用が発生する。このため大半のひとは、切れない包丁で我慢しながらその上危険を冒しながら悪戦苦闘しているというのが実状ではないだろうか。
本発明は包丁に、鋭い刃先をもつカッターナイフの替え刃状の替え刃をワンタッチで脱着可能にすることで、包丁を研ぐということから開放し、切れ味が落ちたら気軽に刃を交換し常に鋭い刃先が得られ切れ味の良い包丁を提供するもので有る。
以下、本考案の実施の形態例を「図1」〜「図4」に基づいて説明する。
「図3」の刃先の無い刀身1の刃側に切先からあご迄全長に渡り、替え刃(ブレード)4が収まる幅と、替え刃の高さより少し浅い溝を設ける。
あごの部分に溝を横断するように、ピポットピン3を設ける。
溝の刃側の先端を「図3」のVIEW C−Cに示す様に、切先からあごまで全域に渡り替え刃(ブレード)4の板厚寸法より少し狭くする。ただしピポットピン3の付近だけはVIEW D−Dに示す様に替え刃(ブレード4)の板厚と等しくしておく。
替え刃(ブレード)4は、「図1」中に示す様にごく一般のカッターナイフの替え刃状で有るが途中で破断する為の切り込み線は不要で、刃先の反対側は図に示す様なS字形状に切り込んだ様なくぼみを設ける。
「図1」で刀身1に、替え刃(ブレード)4を装着する要領を説明すると、図中▲1▼の状態で替え刃(ブレード)4の反刃先側のS字に切り込んだ部分を刀身1のあごの部分の溝に差し込み、ピポットピン3と替え刃(ブレード)4のS字型の切り込みを合わせる。
次に、この状態で図中▲2▼の様に替え刃(ブレード)4をピポットピン3を支点として回転させる。
さらに同要領で替え刃(ブレード)4を回転し続け図中▲3▼の様に、刀身1の溝の中に、替え刃(ブレード)4をしっかりとはめ込み装着が完了する。
「図2」に替え刃(ブレード)4が、刀身1に装着された状態を示す。
VIEW A−A及びVIEW B−Bは、刀身1の中央部付近と、あご部のピポットピン3部のそれぞれの部分の断面を示す。この状態で、あごの部分では替え刃(ブレード)4のS字型の切り込みとピポットピン3が絡み合い、替え刃(ブレード)4は上下にも左右にもしっかりと固定される。
また、それ以外の刀身全域に渡っても「図3」のVIEW C−Cに示す様に溝の先端幅が狭いところに替え刃(ブレード)4が割り込んでいる為、適当な締め付け力が発生しており替え刃(ブレード)4がしっかりと固定されることになる。
替え刃(ブレード)4の取外し要領例を「図4」に示す。図中▲1▼の様にまな板などの上に替え刃(ブレード)4の先端を突き立て、刀身1の先の部分を矢印の方向に引っ張ると替え刃(ブレード)はピポットピン3を支点にして図中▲2▼の様に刀身1から外れて来る。さらに回転させると図中▲3▼の状態になり、刀身1から替え刃(ブレード)4を簡単に引き抜き取り外す事が出来る。
刀身1は一体物から替え刃(ブレード)4を差し込む溝を切削しても良いし、2枚、3枚の素材を張り合わせて製作しても構わない。
この包丁は隙間に食材かすや水分が入り込み腐蝕や雑菌の繁殖が懸念される為全ての部材は高い耐腐蝕性と銅合金などの抗菌性、滅菌性に優れた材質を選択すべきで有る
本考案は、刃先が丸くなり切れ味の落ちた包丁の、刃の部分だけをカッターナイフの替え刃状の替え刃を、ワンタッチで交換可能にした包丁で有り、いつまでも切れない包丁で我慢しながら危険を冒して使用をし続けずに、気軽に鋭い刃先をもつ替え刃に交換することによって常に切れ味の良い包丁を提供すると共に、包丁を研ぐということから開放されることになる。
替え刃を取り扱う危険性を危惧されるだろうが、一般にカッターナイフと替え刃は生活の中にごく自然に普及し、ひげ剃りや理美容室の顔そりやカット刃なども替え刃式が普及している。
多少長めの替え刃にはなるが、PL法に基づく安全な取り扱い方法を利用者に理解いただき安全に使用願うことが必要である。
食材に直接触れる器具で有る為耐雑菌の繁殖と耐腐蝕に優れた材質を使用する必要がある。
使用後の替え刃は、そのままの姿でごみに出すことは大変危険である為、替え刃の梱包容器を2室構造にするなどにして、使用済みの替え刃を容器ごと販売店等で回収してリサイクル出来る様な取り組みが必要である。
替え刃は、気軽に交換できるような手ごろな価格で無ければいけない。
溝の掃除用に小型で専用のブラシを附属するのが望ましい。
なし
包丁は今や、100円ショップでも購入可能になり刃物メーカーには厳しい状況だがこの考案を実用化することで新たな需要が期待できる。
本考案の実施形態を示すワンタッチ替え刃型包丁の概念図で、替え刃の取り付け方法のイメージを示す図 包丁の刀身に替え刃を装着時の刀身中央付近と、あごのピポットピン部の断面図 包丁の刀身に替え刃を未装着時の刀身中央付近と、あごのピポットピン部の断面図 包丁から替え刃を取り外す時のイメージを示す図
符号の説明
1 刀身
2 柄
3 ピポットピン
4 替え刃(ブレード)

Claims (2)

  1. 切れ味が悪くなったときに刃先部分をカッターナイフの替え刃状の替え刃をワンタッチで簡単に交換することが出来、いつも鋭い刃先を取り戻すことができる包丁
  2. 「請求項1」の包丁に取り付けることが出来る替え刃
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