JP3149066U - カムシャフト - Google Patents
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Abstract
【課題】材料ロスなく高精度に成形できて、シャフトに対するカムの位置合わせ及び組付けが容易にでき、低コストで軽量化できるカムシャフトを提供する。【解決手段】大径筒軸部2aの両端部に大径筒軸部2aよりも小径でかつ12角形断面で同一輪郭形状の第1、第2嵌合筒軸部2b,2cが一体形成され、かつ第2嵌合筒軸部2cが第1嵌合筒軸部2bよりも長寸に形成されている一方、第2嵌合筒軸部2cの先端に第2嵌合筒軸部2cよりも小径でかつ12角形断面の第3嵌合筒軸部2dが一体に連設されると共に、第1嵌合筒軸部2bの内面に第3嵌合筒軸部2dが嵌合可能な12角形断面の嵌合孔部2eが形成されてなる中空シャフトと、第1、第2嵌合筒軸部2b,2cに嵌合可能な12角形断面の通孔が形成されたカム駒3とで構成した。【選択図】図2
Description
本考案は、エンジンにおいて吸排気バルブの開閉に使用されるカムシャフトに関する。
従来、この種のカムシャフトとして、例えば中実軸体とカムを鍛造もしくは鋳造により一体に形成したものが知られている。
ところが、中実軸体とカムを鍛造もしくは鋳造により一体に形成したものでは、構造が複雑で高精度の成形が困難であり、そのため一体となった中実軸体とカムの研磨や仕上げ加工が複雑で手間を要し、しかも、鍛造もしくは鋳造によれば材料ロスが多く、また中実であることも相俟って多量の材料が必要でコスト高となり、その上、重量も重くなる問題を有していた。
そこで、本考案は、カムシャフトを2部品で構成して、それぞれをパーツフォーマーで冷間成形することにより材料ロスなく高精度に成形でき、かつ、低コストで軽量化でき、しかも、シャフトに対するカムの位置合わせ及び組付けが簡単容易にでき、その上、必要に応じて長尺のカムシャフトとして使用することもできるカムシャフトの提供を課題とする。
上記した課題を解決するために、本考案は大径筒軸部2aの両端部に大径筒軸部2aよりも小径でかつ12角以上の多角形断面又はインボリュート形状を呈する同一輪郭形状の第1、第2嵌合筒軸部2b,2cが一体形成され、かつ第2嵌合筒軸部2cが第1嵌合筒軸部2bよりも長寸に形成されている一方、第2嵌合筒軸部2cの先端に第2嵌合筒軸部2cよりも小径でかつ12角以上の多角形断面又はインボリュート形状を呈する第3嵌合筒軸部2dが一体に連設されると共に、第1嵌合筒軸部2bの内面に第3嵌合筒軸部2dが嵌合可能な12角以上の多角形断面又はインボリュート形状を呈する嵌合孔部2eが形成されてなる中空シャフトと、第1、第2嵌合筒軸部2b,2cに嵌合可能な12角以上の多角形断面又はインボリュート形状を呈する通孔3aが形成されたカム駒3,3とを備え、これら中空シャフト2、カム駒3,3をそれぞれパーツフォーマーで冷間成形により形成する一方、中空シャフト2における第1、第2嵌合筒軸部2b,2cにカム駒3,3を嵌合し、かつ、第1、第2嵌合筒軸部2b,2cにカム駒3,3を一体的に固定したことを特徴とする。
なお、インボリュートとはピッチの細かいスプラインやセレーションをも含む概念である。
なお、インボリュートとはピッチの細かいスプラインやセレーションをも含む概念である。
本考案のカムシャフトによれば、上記したようにカムシャフト1を中空シャフト2とカム駒3の2部品で構成して、それぞれをパーツフォーマーで冷間成形することにより材料ロスなく高精度に成形でき、かつ、シャフト2が中空のためカムシャフト1全体を軽量にできると共に、材料を減らしコストも低減できる。しかも、中空シャフト2の例えば12角形断面を呈する第1、第2嵌合筒軸部2b,2cとカム3,3の12角形断面を呈する通孔3aとの嵌め合いにより中空シャフト2にカム3,3を回転不能に取り付ける構造としたので、中空シャフト2に複数のカム3を設ける際に、各カム3,3の周方向に対する角度設定やその角度変更が簡単容易に行うことができる。さらに、必要に応じて中空シャフト2の嵌合孔部2eに、別の中空シャフト2の第2嵌合筒軸部2cの先端を嵌合して連結することができ、これにより必要な個数だけ連結して長尺のカムシャフトとして使用することができる。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は本考案に係るカムシャフトを示すもので、該カムシャフト1は、図3及び図4に示すように大径筒軸部2aの両端部に大径筒軸部2aよりも小径でかつ12角形断面を呈する同一輪郭形状の第1、第2嵌合筒軸部2b,2cが一体形成され、かつ第2嵌合筒軸部2cが第1嵌合筒軸部2bよりも長寸に形成されている一方、第2嵌合筒軸部2cの先端に第2嵌合筒軸部2cよりも小径でかつ12角形断面を呈する第3嵌合筒軸部2dが一体に連設されると共に、第1嵌合筒軸部2bの内面に第3嵌合筒軸部2dが嵌合可能な12角形断面を呈する嵌合孔部2eが形成されてなる中空シャフトと、図5及び図6に示すように第1、第2嵌合筒軸部2b,2cに嵌合可能な12角形断面を呈する通孔3aが形成されたカム駒3,3とを備えている。これら中空シャフト2、カム駒3,3はそれぞれパーツフォーマーで冷間成形されることにより、材料ロスなく高精度に成形される。
組付けに際しては、図1及び図2に示すように中空シャフト2における第1、第2嵌合筒軸部2b,2cの外周に、カム駒3,3を嵌合する。その場合、各カム駒3,3の通孔4a,4aと中空シャフト2の第1、第2嵌合筒軸部2b,2cとの周方向の嵌め合い位置をそれぞれ選択して所定の位相差をもたせたうえで嵌合してセットする。このとき、中空シャフト2の第2嵌合筒軸部2cの先端がカム駒3よりも外方に所定長さ突出することになる。
その後、これら第1、第2嵌合筒軸部2b,2cにカム駒3,3をカシメ止めにより一体的に固定する。
なお、カム駒3,3の固定手段としては、カシメ止めに限定されるものではなく、たとえば溶接、キー止め或いはボルト止め等の適宜固定手段であっもよい。キー止め或いはボルト止め等の適宜固定手段を用いれば、嵌合筒軸部2bに対して各カム駒3とスペーサー4の取り付けや取り外ずしを繰り返し行うことが可能となるので、その後の組付調整や交換を任意に行うことが可能になる。
また、使用に際しては、図1において仮想線で示すように、中空シャフト2の第2嵌合筒軸部2cの先端にチェーンやギヤなどの伝動機構における駆動軸4が嵌合により連結された状態で用いられる。
また、図面では一つの中空シャフト2に二つのカム駒3,3と一つのスペーサー4を組み合わせてセットにしたもの1組のみについて説明したけれども、複数組を軸方向に直列状に連結して長尺のカムシャフトとして使用することもできる。つまり、第2嵌合筒軸部2cの先端に第2嵌合筒軸部2cよりも小径でかつ12角形断面の第3嵌合筒軸部2dが一体に連設されると共に、第1嵌合筒軸部2bの内面に第3嵌合筒軸部2dが嵌合可能な12角形断面を呈する嵌合孔部2eが形成されているので、一方の組の中空シャフト2の嵌合孔部2dに、別の組の中空シャフト2の嵌合筒軸部2bの先端を嵌合して連結することができ、これにより必要な個数だけ連結して長尺のカムシャフトとして使用することができる。
図に示す実施の形態では、中空シャフト2の第1、第2、第3嵌合筒筒軸部2b,2c、2d及び嵌合孔部2eとカム駒3の通孔3aをそれぞれ12角形断面としたけれども、これに限定されるものではなく、例えば12角形断面以上の多角形断面であってもよいし、また、インボリュート或いはピッチの細かいやスプラインやセレーションであってもよい。
以上のように本考案のカムシャフト1によれば、カムシャフト1を中空シャフト2とカム駒3の2部品で構成して、それぞれをパーツフォーマーで冷間成形することにより材料ロスなく高精度に成形でき、かつ、シャフト2が中空のためカムシャフト1全体を軽量にできると共に、材料を減らしコストも低減できる。しかも、中空シャフト2の例えば12角形断面を呈する第1、第2嵌合筒軸部2b,2cとカム3,3の12角形断面を呈する通孔3aとの嵌め合いにより中空シャフト2にカム3,3を回転不能に取り付ける構造としたので、中空シャフト2に複数のカム3を設ける際に、各カム3,3の周方向に対する角度設定やその角度変更が簡単容易に行うことができる。さらに、必要に応じて中空シャフト2の嵌合孔部2eに、別の中空シャフト2の第2嵌合筒軸部2cの先端を嵌合して連結することができ、これにより必要な個数だけ連結して長尺のカムシャフトとして使用することができる。
1 カムシャフト
2 中空シャフト
2a 大径筒軸部
2b 第1嵌合筒軸部
2c 第2嵌合筒軸部
2d 第3嵌合筒軸部
2e 嵌合孔部
3 カム駒
3a 通孔
2 中空シャフト
2a 大径筒軸部
2b 第1嵌合筒軸部
2c 第2嵌合筒軸部
2d 第3嵌合筒軸部
2e 嵌合孔部
3 カム駒
3a 通孔
Claims (1)
- 大径筒軸部2aの両端部に大径筒軸部2aよりも小径でかつ12角以上の多角形断面又はインボリュート形状を呈する同一輪郭形状の第1、第2嵌合筒軸部2b,2cが一体形成され、かつ第2嵌合筒軸部2cが第1嵌合筒軸部2bよりも長寸に形成されている一方、第2嵌合筒軸部2cの先端に第2嵌合筒軸部2cよりも小径でかつ12角以上の多角形断面又はインボリュート形状を呈する第3嵌合筒軸部2dが一体に連設されると共に、第1嵌合筒軸部2bの内面に第3嵌合筒軸部2dが嵌合可能な12角以上の多角形断面又はインボリュート形状を呈する嵌合孔部2eが形成されてなる中空シャフトと、第1、第2嵌合筒軸部2b,2cに嵌合可能な12角以上の多角形断面又はインボリュート形状を呈する通孔3aが形成されたカム駒3,3とを備え、これら中空シャフト2、カム駒3,3をそれぞれパーツフォーマーで冷間成形により形成する一方、中空シャフト2における第1、第2嵌合筒軸部2b,2cにカム駒3,3を嵌合し、かつ、第1、第2嵌合筒軸部2b,2cにカム駒3,3を一体的に固定したことを特徴とするカムシャフト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008009241U JP3149066U (ja) | 2008-12-08 | 2008-12-08 | カムシャフト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008009241U JP3149066U (ja) | 2008-12-08 | 2008-12-08 | カムシャフト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3149066U true JP3149066U (ja) | 2009-03-12 |
Family
ID=54853668
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008009241U Expired - Lifetime JP3149066U (ja) | 2008-12-08 | 2008-12-08 | カムシャフト |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3149066U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013514477A (ja) * | 2009-12-18 | 2013-04-25 | ティッセンクルップ プレスタ テックセンター アクチエンゲゼルシャフト | 組み立てられたカム軸のためのカムユニット |
-
2008
- 2008-12-08 JP JP2008009241U patent/JP3149066U/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013514477A (ja) * | 2009-12-18 | 2013-04-25 | ティッセンクルップ プレスタ テックセンター アクチエンゲゼルシャフト | 組み立てられたカム軸のためのカムユニット |
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