JP3149043U

JP3149043U - 使い捨てベスト

Info

Publication number: JP3149043U
Application number: JP2008009044U
Authority: JP
Inventors: 茂樹中根
Original assignee: 株式会社ナカネ
Priority date: 2008-12-01
Filing date: 2008-12-01
Publication date: 2009-03-12
Anticipated expiration: 2018-12-01

Abstract

【課題】使い捨ての感染防護衣を身に付ける職務の識別の為に、感染防護衣の上から身に付ける安価な使い捨てのベストを提供する。【解決手段】不織布等の低価格の材料を用いた長方形状体の中心に、円周５５ｃｍ以上の開口部１を設ける。そしてその開口部１から長方形状体の両短辺にむけて点線状に穴を設けた切り取り線２を設ける。また、点線状線の穴の大きさは長方形状体に使われる素材や厚みによって適宜調整し、手で点線を破けるように設ける。そして長方形状体の表面には職務内容を印刷し表示する。【選択図】図１

Description

本考案は、使い捨ての感染防護衣を身に付ける職務の識別の為に、感染防護衣の上から身に付ける使い捨てのベストに関する。

従来、表示用ベストはゼッケンタイプの物や反射材の付いた交通安全用ベストなどあった。また、使い捨ての物では不織布でできた飲食店向けの前掛けがあった。しかし、感染防護衣用のベストは無かった。

これには次のような欠点があった。
（イ）ゼッケンタイプのベストや交通安全用のベストは高額なため使い捨て用途には不向きである。
（ロ）使い捨ての前掛けは後部分が無い。
（ハ）ゼッケンタイプの物などは被って着るので、脱ぐ際に顔に触れる可能性が高い。
本考案は、これらの欠点を除くためになされたものである。

不織布等の低価格の材料を用いた長方形状体の中心に、円周５５ｃｍ以上の開口部（１）を設ける。そしてその開口部（１）から長方形状体の両短辺にむけて点線状に穴を設けた切り取り線（２）を設ける。また、点線状線の穴の大きさは長方形状体に使われる素材や厚みによって適宜調整し、手で点線を破けるように設ける。そして長方形状体の表面には職務内容を印刷し表示する。
本考案は、以上のような構成よりなる使い捨てベストである。

本考案の使い捨てベストは、鳥インフルエンザや新型インフルエンザのような感染症対策に使用する使い捨ての感染防護衣の上から着用することで、職務の表示が可能となる。感染防護衣を着る際はゴーグルやマスクを着用するので、着用者が医者なのか看護婦なのかが第三者からわからないだけでなく、感染防護衣を着ている人同士でも誰なのかがわからなくなり業務に支障が出てしまう。にもかかわらず、感染防護衣は有事に対し備蓄をしているが職務毎に何着必要かが不明なため印刷を施した物を備蓄できていない。また、備蓄準備時には職務表示が必要だと気付かずに購入してしまっている所が多く、訓練をやってはじめて気が付く現状である。そして、既製品の感染防護衣に印刷を施すには手間がかかり、印刷を施してしまうと違う職務では使用できないといった問題点もある。しかし、本考案の使い捨てベストは不織布等の低価格素材を使用することで低コストな製作が実現でき、既成の感染防護衣を職務毎に識別させる為には最適である。また着用時は頭から被るが、感染防護衣を脱ぎ捨てる際には、不織布でできた使い捨てベストの前面切り取り線を両手で両側に開くことで簡単に破くことができ、顔に触れること無く脱ぐことが可能となり細菌やウィルス等の顔への付着を防げる。また、使い捨てベストは非着用時では平らなため印刷をしやすく各種職務の表示がしやすい。そして職務表示以外の部分にマジック等で名前を記入することもできる。

（イ）厚さ０．４ｍｍの合成繊維性の不織布を、長辺１０００ｍｍ前後、短辺４００ｍｍ前後の長方形に裁断もしくは抜く。
（ロ）長方形状体の中心部分に頭を通すための円形の開口部（１）を設ける。
（ハ）長方形状体短辺の中央付近から円形の開口部（１）の中央付近に、点線状の切り取り線（２）を設ける。
（ニ）点線状の切り取り線（２）は、生地の厚さにも寄るが、厚さ０．４ｍｍのポリエステル製不織布の場合は、７ｍｍの穴を３ｍｍ間隔であけた場合が、着用時の強度と脱ぐ時の切捨てやすさが一番適している。
（ホ）長方形状体の長辺四隅に不織布できた幅１５ｍｍ〜２０ｍｍのテープ（３）を３０ｃｍ〜４０ｃｍの長さで設ける。
（ヘ）長方形状体の開口部（１）を中心として対称となるように本体表面に印刷を施す。印刷は小ロットでも低価格で印刷ができるシルクスクリーン印刷が望ましい。

以下、本考案の実施例について説明する。
本考案は、感染防護衣を着用している上から、開口部（１）に頭部を通して着用し、長方形状体長辺四隅にあるテープ（３）を脇腹部分で前後のテープを結んで着用する。脱ぐ際は、顎の下の開口部（１）を両手で左右に開くことで、本体の切り取り線（２）から左右に二つに破け、顔に触れることなく脱ぐことが可能となる。また、前をファスナーで開閉する感染防護衣を着ている場合は、本考案の使い捨てベストの前面を破き、感染防護衣のファスナーをあけて一緒に脱ぐことも可能である。

本考案の使い捨てベストは、細菌やウィルス等の対策で活動する医療従事者や、保健所職員、消防職員、警察職員等が身に付ける使い捨て感染防護衣の上から、職務分担を表示するために着用し、活動後は感染防護衣と一緒に廃棄できる。
また、訓練や各種イベントなどの従事者用として利用もでき、廃棄する際に簡単に破けるので不正二次使用防止にも役立つ。

本考案の斜視図である。本考案の上面図である。

符号の説明

１開口部
２切り取り線
３テープ

Claims

中心に開口部（１）を設けた長方形状体に、開口部（１）から長方形状体の短辺に点線状に穴を設けた切り取り線（２）を設けたベスト。