JP3148833B2 - トランクス型パンツ - Google Patents

トランクス型パンツ

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JP3148833B2
JP3148833B2 JP36861097A JP36861097A JP3148833B2 JP 3148833 B2 JP3148833 B2 JP 3148833B2 JP 36861097 A JP36861097 A JP 36861097A JP 36861097 A JP36861097 A JP 36861097A JP 3148833 B2 JP3148833 B2 JP 3148833B2
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trunks
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pants
opening
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国夫 三宅
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カイタック株式会社
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41BSHIRTS; UNDERWEAR; BABY LINEN; HANDKERCHIEFS
    • A41B9/00Undergarments
    • A41B9/004Undergarments characterized by the crotch

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  • Undergarments, Swaddling Clothes, Handkerchiefs Or Underwear Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はパンツに関し、よ
り具体的には男性局部を支持するサポータを備えたトラ
ンクス型パンツに関し、さらに陰茎の出し入れを目的と
した前立て付近の構造に特徴を有するものに関する。さ
らには、よりフット性の高いブリーフの機能性を有
し、体にフィットしつつも締めつけのない特性を持つサ
ポータを備えた前閉じトランクス型パンツに関し、男女
兼用も可能となるサポータ構造に特徴を有し、またサポ
ータ構造を削除したトランクス型パンツにおいては内股
から股間部の全てが、ほぼ45度の斜め裁断生地部で形
成されることを特徴とするものに関する。
【0002】尚、この明細書において「陰茎根」及び
「陰茎」あるいは「陰嚢」は区別して用い、「男性局
部」とは男性の外部生殖器を指し、基本的には陰茎及び
陰嚢を総称する意味で用いる。
【0003】また、この明細書においてパンツ装着の際
にウエストゴムが固定される位置は後に述べる、ウエス
ト、及び腹囲、または中胴囲、あるいは下胴囲等のさま
ざまな呼び方をされている部位であるが、総称としてウ
エストを用いる。
【0004】
【従来の技術】男性用下着であるパンツの代表的形状と
して、ブリーフ型とトランクス型の二種がある。トラン
クス型パンツは開放的な構造のため通気性が良く、むれ
にくいという利点を有している。しかし、男性局部を支
持する部分がないものがほとんどで男性局部のおさまり
具合ないし安定感に欠けるきらいがあった。また、男性
局部が直接太股部に接し、特に座ったときなどには密着
し、発汗する夏期などには不快で衛生上も問題があっ
た。
【0005】また、従来技術の中にも、後に述べる男性
局部を支持した形態を有する技術がみられるが機能性に
おいて満足できるものではなかった。
【0006】従来、前開きトランクス型パンツは様々の
ものがあるが、前開き口を形成する位置設定においては
陰茎より上に位置するほど、股ぐり部分の複雑な曲線で
形成された縫着線はゆるやかとなり、縫製も容易である
ため陰茎の出し入れを優先した機能性よりむしろ、生産
効率を優先した前開き口の位置形成となりがちで、正確
に体型からとらえた前開き口の形成位置ではなかった。
【0007】また、前開きトランクス型パンツにおい
て、股マチ布とで構成されたものは男性局部が快適に収
容されるスペースを確保するための有効な形態であるた
め、従来技術においても様々あるが、股マチ布を形成す
るためには前開き口を形成した位置設定後の形状に対
し、分量移動あるいはシルエットバランスにおいての重
要な相関関係があり、適正な構成による股マチ布の形成
が不可欠であるが、前記正確に体型からとらえた前開き
口の形成位置ではないため、従属した適正な構成による
股マチ布ではなく男性局部の収容スペースが適正でなか
った。
【0008】従来、男性用避妊具(コンドーム)の収納
目的で小物入れポケットを設ける場合、使用に際しては
体に密着した肌着が便利がよいため、トランクス型パン
ツにも身頃布あるいは別布を使用した別裁断のポケット
を縫着したものや、ワッペン等の織りネームを縫着して
小物入れポケットを構成する技術がみられた。
【0009】近時、前閉じトランクス型パンツにおい
て、ブリーフ型とトランクス型を併用した、ブリーフト
ランクスあるいはニューインナーと呼ばれる、トランク
スのシルエットにニット生地による構成で、パンツ装着
時に体にフィットする形態の男女兼用パンツがペアルッ
クブーム定着の影響もあり市場に定着しつつある。ま
た、フィット性が高いため機能性においてはブリーフに
類しており、男性局部のおさまり具合に安定感を得てい
る。また、ニット生地は体に追従するために女性の体型
においてもサポート性を満たし、さらにトランクス型パ
ンツの脚口裾は股間部より下にあるためスカートあるい
はスラックスパンツ着用時にパンツラインが臀部にでな
い利点はあるが、パンツ全体で体を締めつけるため、通
気性が損なわれてむれやすい欠点があった。
【0010】近時、前閉じトランクス型パンツにおい
て、解放的な機能性があるため部屋着としてショートパ
ンツ的な着こなしをする風潮が男女共にみられ、この場
合男性の多くは従来技術のブリーフを装着し、女性はシ
ョーツを装着することが多く、重ね着による形態におい
てはウエスト部分には2本のウエストゴムと、脚口裾に
もブリーフ裾ゴムあるいはショーツ裾ゴムが装着されて
いた。
【0011】従来、トランクス型パンツの多くは、装着
時に体の両脇位置に縫着による縫い目あるいは縫い代が
形成されていた。また、ゆったりとしたシルエットのト
ランクス型パンツにおいては機能性に影響しない縫着位
置であった。
【0012】前記男性局部を支持する従来技術におい
て、実開平4−40702号公報記載の技術は、トラン
クス型パンツの前身頃内側に内袋を設けて男性局部を収
容し、また、実開平6−12404号公報記載の技術
は、トランクス型パンツの前身頃内側に仕切り布を設け
て男性局部と太股部を分離する。いずれも男性局部と太
股部の接触を断ち、上述の不快感が生ずることを防止
し、また、男性局部の安定感を得ている。また、実開平
5−56901号公報記載の技術は、トランクス型パン
ツの前身頃内側に結び紐を有するV字形の当て布を設
け、男性局部をその当て布内部に収容し紐で結んで固定
することにより、男性局部の安定感を得ている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、各従来技術
は、男性局部全体を内袋内部に完全に収容し(実開平4
−40702号)、あるいは前身頃内側面と仕切り布の
間に形成される非常に狭い空間内に男性局部を完全に収
容する(実開平6−12404号)ことから、トランク
ス型パンツが本来有する通気性の良さを大きく犠牲にす
る。また、実開平5−56901号公報記載の技術の場
合、上方に大きく開くV字形の当て布を用いるが、当て
布に男性局部を載置した後、当て布が局部全体を包むよ
うに結び紐を局部上側で結束する構成であるので、パン
ツ装着に手間がかかり、また、男性局部に違和感を感じ
る恐れや、紐の結び目が当って不快感を催す恐れがあ
る。
【0014】また、フランス特許2567001号記載
の技術は、トランクス型パンツの前身頃内側に柔軟な素
材からなる逆三角形のポケットを設け、そのポケットで
男性局部を支持する。ポケットの逆三角形下端頂点はパ
ンツ股下に固定され、上端辺はウエストに固定される。
また、ポケットはパンツ本体とは別個に構成し、パンツ
本体への取り付けは、縫着して、あるいはパンツ本体と
ポケットとに設けたボタンで、あるいはパンツ本体とポ
ケットとに設けたいわゆるマジックテープ(商品名)で
行っていた。
【0015】しかし、フランス特許2567001号記
載の技術では、ポケットを構成する別個の生地片が必要
となり、着用者の肌に接する前身頃内側にボタン、マジ
ックテープを設けることから鼠蹊部に違和感を覚え、着
用感を低下させる恐れがあり、また、ポケットの形状が
平板であり、男性局部を支持・収容する効果に乏しいも
のであった。さらに、別個に構成したポケットがパンツ
本体に設けられた前開きを遮るように位置するので、た
とえポケットにも前開きを設けたとしても、排尿動作を
迅速に行うことを妨げる恐れがあった。
【0016】また、登録実用新案公報第3003833
号は、トランクス型パンツの内側前面に編地からなる略
逆三角形のあて布を縫着して設ける技術を開示する。そ
の縫着方法は、前記フランス特許公報2567001号
と同じく、逆三角形下端頂点をパンツ本体股部に縫着
し、上端辺をパンツ本体の上縁に縫着するものである。
【0017】しかし、登録実用新案公報第300383
3号記載の技術によれば、前開き相当部分にスリットが
入ったパンツ本体とは別体のあて布を、後からパンツ本
体に縫合するため、前立て部分に縫着線や縫い代が込み
入り、着用時に違和感を生じる恐れがあると共に、よじ
れが引きつれを発生して、外観上、ファッション性を損
なう恐れがあった。
【0018】従って、この発明の第1の目的は従来技術
の上記した欠点を解消し、トランクス型パンツ本体の通
気性の良さを確保しつつ男性局部を支持し、男性局部と
太股部の直接接触を断ち快適なサポート装着感のブリー
フ機能を備えたトランクス型パンツを提供することにあ
る。
【0019】従来、トランクス型パンツは素材に関わら
ず、前開きトランクスと前閉じトランクスに大別される
が、前開きトランクスにおいては、ズボン着用時にも重
ね着したまま排尿ができる機能性があるため、市場にお
ける支持率は安定的に高く推移している。
【0020】ところで前開きトランクス支持者におい
て、最大の利点は排尿時の動作がスピーディにできるこ
とであるが、特に中・高年齢者の多くは尿意を覚えて排
尿をするまでの時間が短いことも事実で、前立腺肥大等
の症状をもつ人には陰茎の取り出しに時間がかかること
は深刻な問題であった。
【0021】しかし、前開きトランクスにおいて、従来
の技術ではパンツ装着時に開口部中心に陰茎根が位置す
る構成が困難なため、陰茎根よりも上方に開口部中心が
あり、その部分から前股ぐり線も作製されているため、
男性局部の収容スペースが不足してしまう。その結果、
男性局部は前身頃左右の中心線上の右ないし左に圧迫さ
れて偏った状態で収容されてしまい、不快感と外観上は
ふくらみの発生でファッション性の低下を招き、さらに
その部分に縫い代が位置するため、ゴロツキ、かさばり
感が否めず装着感にも問題があった。
【0022】さらに、従来の前開き口位置の場合、排尿
の際には前開き口から手を差し入れて陰茎を探し、それ
を上部に引っ張り上げて前開き口から出し、排尿が楽な
体勢にするためにさらに前開き口を下げる、という一連
の面倒な動作が必要で機能性に問題があった。
【0023】上記のような事情を背景に、前開き口を必
要以上に大きく設計したり、見返し幅や持ち出し幅を狭
く設計した前開きトランクスが多いが、陰茎に対応する
適当な位置に前開き口がないため、機能性向上のための
根本的解決にはつながらなかった。また、体勢により前
開き口から陰茎がのぞいたりし、逆効果となる部分もあ
り、体型から正しくとらえて位置形成された前開き口を
備えることと、さらには従属して適正な構成で形成され
た股マチ布による、男性局部の収容スペースを快適に満
たすトランクスが望まれていた。
【0024】従って、この発明の第2の目的は従来技術
の上記した欠点を解消し、体型から正しくとらえて形成
された前開き口の構造において、パンツ装着時には開口
部中心に陰茎根が位置するように深く下げ排尿時に陰茎
を探し、上部に引っ張り上げて前開き口から出し、排尿
が楽な体勢にするために、さらに、前開き口を下げると
いう一連の面倒な動作が不要で、スピーディに排尿準備
動作ができる前開きを備えたトランクス型パンツを提供
することにある。
【0025】さらには、この発明の第3の目的として、
前記体型から正しくとらえて位置形成された前開き口に
従属して適正な構成で形成された股マチ布による、前開
き口の下方から内股及び股間部全体を網羅するシンプル
な股マチ布の構成により、不必要な縫い目や縫い代を排
し、ゴロツキ、かさばりを解消して男性局部が快適に収
容されるスペースを確保するようにしたトランクス型パ
ンツを提供することにある。
【0026】前記男性用避妊具(コンドーム)の収納目
的で小物入れポケットを設ける従来技術において、身頃
布あるいは別布、またはワッペン等の織りネームを縫着
する場合は裁断部品、あるいはワッペン等の織りネーム
の附属品を別途設定する必要が生じる上に、縫着する位
置も別途設定するため、要・不要にかかわらず目立ち、
近時盛んであるゴルフやスポーツ関連等の、公衆の場で
肌着姿になる場合は体裁も悪く、さらには機能上でパン
ツ装着感が低下する原因になりかねなかった。
【0027】従って、この発明の第4の目的は従来技術
の上記した欠点を解消し、要・不要に係わらず目立って
いた小物入れポケットを存在感のない構成で設けるよう
にしたトランクス型パンツを提供することにある。
【0028】前閉じトランクス型パンツ、前記ブリーフ
トランクスの従来技術においてはパンツ全体で体を締め
つけるため通気性が損なわれてむれやすく、また体型シ
ルエットが表れ過ぎる欠点もあり、スラックスパンツあ
るいはスカート着用時にパンツラインは臀部にはでない
が、脚口裾は締めつけによる太股部の窪み状のシルエッ
トが表れていた。
【0029】また、前記前閉じトランクス型パンツを部
屋着としてショートパンツ的な着こなしをする場合、脚
口裾はゆったりとして広めであり、股間部をサポートす
るものが必要であり、男性の場合はブリーフを装着し、
女性はショーツを装着することが必要となり、重ね着に
よる形態においてはウエスト部分には2本のウエストゴ
ムが装着され、また、脚口裾にもブリーフ裾ゴムあるい
はショーツ裾ゴムが装着されて機能性の低下となってい
た。また、この重ね着の形態のまま就寝した場合におい
ては長時間それらのゴムを装着することによって体に悪
影響を及ぼし、直接的にはゴムかぶれ、血行阻害等があ
り、さらには知覚のないままに皮膚内臓反射あるいは皮
膚圧反射等によって、末梢神経に異常が及ぶ恐れもあっ
た。
【0030】従って、この発明の第5の目的は従来技術
の上記した欠点を解消し、新しいスタイルのパンツを提
供することであり、サポータにおいては体にフィットし
つつも締めつけのない特性を有し、必要とされる部分の
みサポートして重ね着を不要とし、従属して2本のウエ
ストゴム及び、ブリーフ裾ゴムあるいはショーツ裾ゴム
を装着することもないサポータを備えた前閉じトランク
ス型パンツを提供することにある。また、スラックスパ
ンツあるいはスカート着用時にパンツラインを臀部や太
股部に存在させないことを副次的な目的とする。
【0031】前記、装着時に体の両脇位置に縫着による
縫い目あるいは縫い代で形成されていた、ゆったりとし
たシルエットを備えるトランクス型パンツの多くは、生
地片の構成においては、左右前身頃、後身頃あるいは左
右後身頃、さらに股マチ布を加えると生地片数4片ない
し5片くらいで構成され、生地片数が多い場合は生地の
歩留り率も良い可能性は高いが、より良いトランクスを
より安く提供するには、機能性と生産効率の向上と、そ
れぞれの生地幅に合わせて歩留り率を向上させてトータ
ルメリットを図り、さらにコストダウンの必要があっ
た。また、解決方法としては基本的には同品質で、機能
性においてはそれ以上の装着感を有する形態で形成され
る他のトランクス型パンツを備えることであった。
【0032】また、その形態においては両脇位置の縫着
による縫い目を合成して前身頃続きの後身頃として形成
することが有効であり、両脇に存在した2本の縫着によ
る縫い目を後中心に移動して1本の縫い目で形成するこ
とであった。
【0033】また前記よりフィット性の高いブリーフの
機能性を持つサポータを備えた前閉じトランクス型パン
ツにおいて、男女兼用も可能となるサポータ構造とする
場合は男女に関わらず、前記スラックスパンツあるいは
スカート着用時にパンツラインが臀部や太股部に存在し
ない形態が快適であり、良好な機能性となるため、前記
両脇位置の縫着による縫い目を合成して前身頃続きの後
身頃として形成し、縫着による縫い目を後中心に移動す
る形態は重要な要素である。
【0034】従って、この発明の第6の目的は従来技術
の上記した欠点を解消し、両脇に存在した2本の縫着に
よる縫い目を後中心に移動して1本で形成することによ
り機能性を高めたトランクス型パンツを提供することに
ある。また、2種類の形態のトランクスを使い分けるこ
とにより生地を使用可能限度幅に有効に裁断して歩留り
率と生産効率向上によるコストダウンをおこない、より
良いトランクス型パンツをより安く提供することを副次
的な目的とする。
【0035】また、通常のトランクス型パンツ装着時の
最も機能性を必要とする部分は、内股から股間部であ
り、適度の伸縮性によって快適度が向上するが、従来技
術における構成では素材特性、特にニット地(編物)の
特性をより活かすことができておらず、ニット地の縦方
向は伸びが緩やかで形態の復元性に優れ、横方向は伸び
に優れるがその半面形態の復元性に弱い欠点があり、縦
方向と横方向の特性を活かすためには両者の中間特性を
得るバイアス(生地の縦方向と横方向に対する斜めの裁
断線)方向による股間部構成が最も機能性の向上を図れ
るが、従来技術における前身頃に続いて形成された股間
部構成では股間部がタレ下がり状態となってシルエット
上、不可能な構成であった。
【0036】また、前記バイアスによる内股から股間部
の対応には股マチ布による構成は可能であったが、縫合
線の増加と生地片の増加による生産コストを下げるため
には新しい形態での構成が必要とされていた。
【0037】従って、この発明の第7の目的は従来技術
の上記した欠点を解消し、内股から股間部部分は股マチ
布を用いないでバイアス股間部で構成し、機能性の向上
とさらには生産効率向上によるコストダウンをおこな
い、より良いトランクス型パンツをより安く提供するこ
とを目的とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明に係るトランクス型パンツは以下のよう
に構成した。後述する符号を付して説明すると、請求項
1項にあっては、トランクス内側に男性局部(Q,T)
を支持するサポータを有するトランクス型パンツにお
いて、左右相称形状の一対の左右身頃(L,R)の各一
側端の生地(左サポータL2,右サポータR2)を前記
パンツの内側に向けて折り返して形成し、よって前記左
身頃及び前記右身頃共に一枚仕立てのサポータ続きと
し、前記折り返し部分を左身頃と右身頃とで所定量重ね
合わせてそこを前立てH1とし、前開き口(開口部)H
を形成すると共に、前記折り返し部分の左身頃下端縁
(9−8)と右身頃下端縁(9’−8’)とを縫着して
前記サポータ底部の切替え線とし、かつ、前記折り返し
部分の左右身頃側端縁(11,11’−10,10’)
を、身頃はき口内側円周上から曲線変化させつつ、前記
下端縁のサポータ終点先近くまで連続させて前記サポー
タを形成し、下端縁終点及び、左右身頃側端縁終点は股
間部後方で完了する如く構成した。なお、ここで「左右
相称形状」とは、左右の形状があたかも平面鏡に写した
物と像の関係の如く、相対応していることを意味する。
【0039】請求項2項にあっては、前記左右身頃側端
縁を、身頃はき口内側円周上から曲線変化させつつ、下
端縁のサポータ終点先近くまで連続させると共に股間直
下部を最小幅WSとし、前記左右身頃側端縁終点を略扇
型に広げて股間部後方に短く位置させて前記サポータの
股間部とする如く構成した。
【0040】請求項3項にあっては、前記パンツ装着
時に陰茎根が前記前開き口中心に位置するように前記前
開き口を形成すると共に、前身頃股下部(5−6−27
−26−25)を分離し、分離した股下部を後身頃
相対応する股ぐりの一部と合成して股マチ布を形成し、
前記股マチ布で内股から股間部を構成する如く構成し
た。
【0041】請求項4項にあっては、前記折り返し部分
を左身頃と右身頃とで所定量重ね合わせて前立てとし、
前開き口を形成する際、縫着の過程で縫い目を所定量縫
い控えて、出し入れ口H2とし、前記前立て裏側に小物
入れポケットH3を形成する如く構成した。
【0042】請求項5項にあっては、前記トランクス内
側にサポータを有するトランクス型パンツにおいて、
左右相称形状の一対の左右身頃(3L,3R)のサポー
タ下端縁(9,9’−27,27’)から、股ぐり(2
7,27’−26,26’)を連続して縫着し、前記サ
ポータ底部の切替え線と前股ぐりを形成し、さらに前中
(2,2’−27,27’−9,9’)曲線で縫着
して前中心縫着部を前記パンツの内側に向けて左右に折
り開いて前記左身頃及び右身頃共に一枚仕立てのサポー
タ続きとし、かつ、前記折り開き部分の左右身頃側端縁
を、身頃はき口内側円周上から曲線変化させつつ、前記
下端縁のサポータ終点先近くまで連続させて前記サポー
タを形成し、下端縁終点及び、左右身頃側端縁終点は股
間部後方で完了する如く構成した。
【0043】請求項6項にあっては、前記左右相称形状
の一対の左右身頃は前身頃から後身頃へ連続した身頃続
きの左身頃あるいは右身頃であって、後身頃部の左半分
あるいは右半分は後中心(17−21)で分断され、前
記左右身頃として合成形成されている如く構成した。
【0044】
【0045】
【作用】請求項1項に係るトランクス型パンツにあって
は、パンツ内側に形成されるサポータにより男性局部を
支持して安定させることができる。またトランクス型パ
ンツ本来の通気性の良さを犠牲にすることがない。さら
に、男性局部と太股部の直接接触を防止することができ
て衛生的である。また、前立て部分によじれや引きつれ
が生じることがないからファッション性を損なわず、前
立て部分がかさばらないからソフトな装着感を維持でき
る。
【0046】請求項2項に係るトランクス型パンツにあ
っては、パンツ内側に形成されるサポータの股間直下部
を最小幅としたため、さらに良好な通気性を得ると共
に、ダブツキが発生しない。さらには、左右身頃側端縁
終点は略扇型で股間部後方に短くしたため、サポータに
かかる男性局部の重みは後身頃に吸収分散し、サポータ
から後身頃の吸収分散部位においてはブリーフ状の作用
を呈し、体にフィットしつつも締めつけのない特性を持
つサポータによって、男性局部から臀部をソフトで確実
に収容できる。
【0047】請求項3項に係るトランクス型パンツにあ
っては、パンツ装着時に陰茎根が前開き口中心に位置す
る形態の前立てとしたため、前開き口が陰茎に対応して
適正に位置し、排尿時等に支障なくスムーズに陰茎を前
開き口から取り出すことができ、機能性に優れる。ま
た、前身頃股下部は分離し、かつ、分離した股下部は後
身頃の相対応する股ぐりの一部と合成して股マチ布を形
成したので縫い目や縫い代の存在がなく、圧迫感のない
男性局部の収容スペースを発生させ、一層快適な装着感
を得ることができる。
【0048】請求項4項に係るトランクス型パンツにあ
っては、前開き口を形成する際、縫着の過程で縫い目を
所定量縫い控えて、出し入れ口とし、小物入れポケット
を形成するため、身頃布あるいは別布、またはワッペン
等の織りネームの必要もなく、機能上でパンツ装着感を
損なうこともコストアップの要因も発生しないで、存在
感のない小物入れポケットを得ることができる。
【0049】請求項5項に係るトランクス型パンツにあ
っては、パンツ内側に形成されるサポータはサポータ下
端縁から股ぐりが連続して縫着され、前記サポータ底部
の切替え線と前股ぐりが形成され、さらに前中心が曲線
縫着されて形成される前閉じトランクス型パンツとし
たため、男女兼用も可能となって腹部から股間部はかさ
ばりがなくソフトにサポートして安定できる。またトラ
ンクス型パンツ本来の通気性の良さを犠牲にすることも
なく、さらには立位正常姿勢においてのシルエットは通
常のショートパンツと同じであるため、快適さとファッ
ション性を得ることができる。
【0050】請求項6項に係るトランクス型パンツにあ
っては、左右身頃の形態を前身頃から後身頃へ連続した
身頃続きの左右身頃としたため、通常は両脇に存在する
2本の縫着による縫い目を後中心に移動でき、2本の縫
着による縫い目を1本の縫い目に削減したため装着感に
おいての機能性が向上する。さらには生産効率も向上で
きる。
【0051】
【0052】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照してこの発
明の実施の形態を説明する。
【0053】図1は本発明に係るトランクス型パンツの
前身頃の生地片の裁断形状を示す平面図、図2は股マチ
布の生地片の裁断形状を示す平面図、図3は後身頃の生
地片の裁断形状を示す平面図、図4は骨盤周辺略図を用
いた陰茎の位置関係を示しており、後に前立てにおける
開口部位置の基本設計理論を表す平面図である。
【0054】図5は左前身頃を用いた従来技術との対比
を示す平面図、図6は後身頃の左半分を用いた従来技術
との対比を示す平面図、図7は左前身頃の従来技術との
分量差を抜き取って示した平面図であり、後に股マチ布
となる基礎部分である。図8は後身頃の左半分の従来技
術との分量差を抜き取って示す平面図である。
【0055】図9は図7と図8の分量を合成したことを
示す平面図、図10は図9で合成した分量の削除、移動
を示す平面図、図11は図10で分量の削除、移動が完
了した形状を示す平面図、図12は縫合寸法を修正し、
股マチ布の左半分として部分完了した形状を示す平面
図、図13は完成した股マチ布の生地片の裁断形状を示
す平面図である。以上が各生地片の形状に至る概略全体
説明である。
【0056】生地片L,Rはパンツの前身頃を構成する
一対の左身頃及び右身頃であり、左右相称形状に裁断さ
れており、Lは左前身頃L1,左サポータ部L2からな
り、Rは右前身頃R1、右サポータ部R2からなる。
尚、図1において生地片L,Rの裁断形状は生地面を裏
側から示したものである。
【0057】左身頃Lについて説明すると、左前身頃L
1は後述の左サポータ部L2上端縁の11−1と連続す
る直線辺たる上端縁1−3、直線辺である側端縁3−
4、後に左脚口裾となる下端縁4−5、後に股マチ布と
縫合される左前股下5−7、後に右前身頃R1の対応す
る端縁と縫着され、後に前立てとして構成され前端縁と
なる7−1からなり、図1に一点鎖線で示す線分2−6
は後に右前身頃R1と対応して前立てとして構成された
際、前身頃の中心、すなわち体の前中心に位置する部分
である。尚、上端縁1−3は後に前身頃のはき口とな
る。
【0058】同様に左身頃について説明すると、前記線
分7−1の図中右側に位置する部分が本発明で特徴的な
サポータ部であり、L2で示す左サポータ部である。上
端縁1−11は前記のとおり左前身頃L1の上端縁と連
続する直線辺であり、側端縁11−10は生地片内側に
向けて抉り込んだ凹弧状の曲線辺であり、10−9は後
に後身頃股ぐりと縫合され、サポータ先終点辺となる端
縁で凸弧状の曲線辺である。端縁9−8は後にサポータ
の下端切替え線となる端縁で、略直線辺である。端縁8
−7は生地片内側に向けて抉り込んだ凹弧状の曲線辺で
あり、前立てが構成された後に端縁8−7の中心部分で
二つ折りされ、前立て幅の範囲に股マチ布と同時に縫合
される部分であり、その際、8は前記前身頃の中心6に
重ね合わされる部分である。
【0059】上記左身頃Lの左前身頃L1及び左サポー
タ部L2についての説明は、右身頃Rの右前身頃R1及
び右サポータ部R2についても妥当する。
【0060】生地片Mは、内股及び股間部に位置する股
マチ布であり、図示のようにゆるやかな凸弧状の曲線辺
で後に前身頃の左前股下、及び右前股下と縫合される上
端縁16−12、ゆるやかな凹弧状の曲線辺で後に左脚
口裾の一部となる左側端縁12−13、ゆるやかな凸弧
状の曲線辺で後に後身頃股ぐりと縫合される下端縁13
−15、ゆるやかな凹弧状の曲線辺で後に右脚口裾の一
部となる右側端縁15−16で形成されており、図2に
一点鎖線で示す線分38−14は後に前身頃の左前股
下、及び右前股下あるいは、後身頃股ぐりと縫合された
際、股間部の中心、すなわち体の左右の中心に位置する
部分である。なお、図2において生地片Mの裁断形状は
生地面を裏側から示したものである。
【0061】図3において生地片Bは、後身頃であり、
図示のように直線辺の上端縁18−24、直線辺の左側
端縁18−19、略直線辺であり、後に左脚口裾の一部
となる左下端縁19−20、略直線辺であり、後に右脚
口裾の一部となる右下端縁22−23、下端中央におい
て生地片内側に向かって凹弧状に形成される曲線辺たる
後身頃股ぐり20−21−22、及び、直線辺の右側端
縁23−24よりなる。ここで直線辺の上端縁18−2
4は後に後前身頃のはき口となる。尚、図3において生
地片Bの裁断形状は生地面を表側から示したものであ
る。
【0062】この実施の形態のトランクス型パンツは、
上記形状の各生地片L,R,M,Bを縫合してなる。
尚、この実施の形態で各生地片はニット地(編物)であ
る。
【0063】図4は骨盤周辺略図を用いた陰茎の位置関
係を示しており、右側は人体を左側面からみた図であ
り、左側は人体を正面からみた図である。前開きトラン
クスにおいて、従来技術では機能性以前に、前開き口
(開口部)を備えることが課題に置き換わった部分もあ
った。しかし、この実施の形態において特徴的な点は、
骨盤周辺の骨格に対比して具体的に陰茎位置をとらえ、
開口部(前開き口)の中心に陰茎根が位置するように設
定した点であり、別言すれば陰茎が起点となって、後に
示す前立て付近の構造となった点である。
【0064】同様に図4について説明すると、Aは骨格
では腸骨稜位と呼ばれる部位で、骨盤上部に位置してい
る。体型の計測部位では腹囲、または中胴囲、あるいは
下胴囲などと呼ばれ、体型の計測上では体型の違い等で
不明瞭になるおそれがあり、Aの腸骨稜位位置を基準点
とすることは精度上重要であり、従来技術では明確に定
義がなされていなかった部位である。尚、この位置が男
性のほとんどがズボンやトランクスを装着、固定する位
置であり、この実施の形態においてウエストゴムの上端
縁となる位置である。Cはこの実施の形態においてウエ
ストゴムの下端縁となる位置である。Dは陰茎根上部を
示しており、Eは陰茎根下部を示している。
【0065】更に図4について説明すると、Jで示す横
線部が人体を左側面からみた恥骨部位であり、Qで示す
縦線部が陰茎である。Kで示す斜線部が人体を正面から
みた陰茎根位置であり、陰茎根は恥骨のほぼ前方に位置
しており、具体的には左側面からみたJで示す恥骨上部
に陰茎根上部がほぼ位置していると考えてもよい。
【0066】更に図4について説明すると、Fは前記ウ
エストゴムの幅を示しており、この実施の形態において
は3.5cm幅とした。Gは陰茎根上部から腸骨稜位ま
での長さを示しているが、日本人の平均身長である17
0cmを基準に、ほぼ同等である標準体の被検者を複
数、立位正常姿勢で計測し、ほぼ18cmとの結果を得
た。Iは陰茎根の直径であるが、3cmの設定とした。
【0067】図5は従来技術の左前身頃と前記Lで示し
た該左前身頃を重ね合わせ対比させたものである。尚、
理解の便宜のため一点鎖線で示す線分2−6及び2−2
7の右に位置する部分は削除して説明する。2−3の上
端縁は前記Cで示した身頃はき口位置であるため、2−
6においては前記Gで示す陰茎根上部から腸骨稜位まで
の長さ18cm−ウエストゴムの幅3.5cm+陰茎根
直径3cmの二分の一(=1.5cm)+後に示す開口
部の設定長さ12cmの二分の一(=6cm)の計22
cmがこの実施の形態においての長さとなっており、開
口部(前開き口)の中心に陰茎根が位置する設定とな
り、6で示す位置は体の前中心上にあたり、左前身頃の
前中心最下点として形成され、斜線で示す5−6−27
−26−25の部分は従来技術の左前身頃と該左前身頃
との分量差であり、後に股マチ布作製時には分離して後
に示す後身頃の相対応する股ぐりの一部と合成する部分
である。
【0068】図6は従来技術の後身頃と前記Bで示した
該後身頃を重ね合わせ対比させたものである。尚、理解
の便宜のため一点鎖線で示す線分17−21及び、破線
で示す21−29の左半分を用いて説明する。尚、17
−29は従来技術の後身頃及び、該後身頃の後中心線上
にあたり、右半分は左半分と左右相称形状である。破線
で示す28−29は従来技術の端縁であり、20−21
は前記Bで示した該後身頃の端縁である。尚、両端縁と
も後身頃股ぐりである。縦線で示す31−21−29部
分は従来技術の後身頃から、該後身頃の差し引かれる分
量であり、前記した生地片Mで示す、後に股マチ布作製
時には移動して加える分量である。横線で示す20−2
8−31は加えられる分量であり、後に股マチ布作製時
には差し引かれる分量となる部分である。
【0069】図7は前記図5で示した従来技術の左前身
頃から、該左前身頃との分量差を抜き取って分離したこ
とを示す平面図であり、前記した生地片Mで示す、後に
股マチ布となる基礎部分である。
【0070】図8は前記図6で示した従来技術の後身頃
の左半分から、該後身頃の左半分の縦線で示す31−2
1−29部分の差し引かれた分量と横線で示す20−2
8−31は加えられた分量の部分を抜き取って示した平
面図である。
【0071】図9は前記図7と図8で抜き取った互いの
形状を合成し、前記した生地片Mで示す、後に股マチ布
となる部分の作製手順を示しているが、前記図6で示し
た該後身頃の縦線で示す31−21−29部分の差し引
かれた分量は股マチ布の一部として移動し、加えられた
ことを示している。横線で示す20−28−31は前記
図6において従来技術の後身頃から、該後身頃に加えら
れた分量であり、股マチ布作製時には差し引かれる分量
であることを示している。
【0072】図10は前記図9で合成した分量の削除、
移動を示しており、横線で示す20−28−31の分量
は削除している。32−26の直線は股マチ布作製にお
いて前記生地片Mで示す14−38に該当する部分で、
股マチ布の左右の中心線となる部分であり、最後の分量
移動の基本軸である。32−21−27−39で示す分
量と39−26−39で示す分量は、ほぼ同量である。
このように、開口部位置はパンツ装着時に開口部中心に
陰茎根が位置するように深く下げ、前身頃股下部は分離
し、内股から股間部においては股マチ布とで形成するよ
うにした。
【0073】図11は、前記図10で最後の分量移動を
完了した形状を示した平面図である。
【0074】図12は前記図1のL1で示す左身頃の5
−6の縫合線と同量の12−38、図3Bで示す後身頃
の20−21と同量の縫合線13−14で形成されて完
了した股マチ布の左半分を示した平面図である。
【0075】図13は前記図12で示す股マチ布の左半
分を左右相称形状に複製し、右半分を作製し、前記生地
片Mで示す股マチ布の完成された形状を示した平面図で
ある。尚、この形状において股マチ布は、従来技術の左
前身頃と後身頃からほぼ同量の分量移動と形状移動が完
了し、内股から股間部において縫い目や縫い代を排除す
る機能性を有する形状として完成している。
【0076】図14は左身頃側端縁の11−10にポリ
ウレタンゴムを縫着した状態を示した平面図であり、側
端縁とポリウレタンゴムの長さの関係は1:1の同寸法
で形成される。尚、ポリウレタンゴムは体温で軟化し、
ソフトなサポート性を継続する特性があるため、良好な
サポータの条件となり、本発明で特徴的な11−10の
曲線変化による側端縁をもって形成されるサポータ部L
2は、後に述べる機能性においてニット地との構成によ
り、良好なサポート性を有する形態となる。尚、以後の
図面においてポリウレタンゴム縫着の図示は、図面上で
煩雑さをまねく構成となる場合があり、理解の便宜のた
め省略する。
【0077】図15は左身頃のサポータ部L2を図14
に示す一点鎖線1−7で折り返して左前身頃部L1と重
ねて11−33−34の点線部分を縫着し、左身頃部の
縫製部品を作製したことを示す平面図である。また、サ
ポータを設定しない形態においては33−34でL2部
分を分離削除して33−34に所定量の縫い代を加え縫
着し、縫製部品を作製することも可能であり、図4に関
して述べたように本発明の特徴的な形態である、開口部
(前開き口)の中心に陰茎根が位置する基本設計理論に
おいては、後に述べるサポータを設定しない形態におい
ても良好な開口部位置を備える形態の前立てとなり、同
様の効果を得ることが可能である。
【0078】図16は前記図15においてサポータ部L
2と左前身頃部L1と重ねて縫製部品を作製した、該左
身頃に同様の工程処理を行い作製した右身頃を左前身頃
2−6で示す前中心線と、右前身頃2’−6’で示す前
中心線で対応し、重ね合わせたことを示す平面図であ
る。
【0079】図17は前記図16において重ね合わせた
左身頃と右身頃を縫着し、前立ての構成を示す平面図で
あり、縫着箇所は1’,(33)−33’,(1)−3
5−36−37で( )で示す33と1は重ねられて図
上は見えない。次に7’,(34)−34’,(7)を
縫着し、前立て部及び前身頃が完了する。同じく()で
示す34と7は重ねられて図上は見えない。尚、36−
7’,(34)及び35−34’,(7)の間は縫着し
ておらず、開口した状態でサポータ部は完了していな
い。
【0080】図18は前記図17の説明をより具体的に
示している。図示のH1は前立ての長さ(高さ)を示
し、前記図4のGで示す陰茎根上部から腸骨稜位の計測
結果18cmと対応し、18cm−ウエストゴムの幅
3.5cm+陰茎根直径3cmの二分の一(=1.5c
m)+開口部の設定長さ12cmの二分の一(=6c
m)の計22cmがこの実施の形態においての長さであ
る。H4は陰茎根を中心に上部6cm+下部6cmの計
12cm開口部の長さであり、W1で示す長さ(広さ)
は前立て幅を形成しており、この実施の形態においては
5cmである。
【0081】続けて説明すると、H3は本発明で特徴的
な小物入れポケットを形成するポケット長さ(高さ)で
5cmである。尚、ポケットは縫着箇所1’,(33)
−33’,(1)−35−36−37により形成され、
W2で示す長さ(広さ)は前立て幅5cmに対し、4.
5cmである。H2は1’,(33)−37において縫
着しておらず、小物入れポケット出し入れ口となり、こ
の実施の形態においては5cmで形成され、前立て付近
の構造が完了する。尚、( )で示す33と1は重ねら
れて図上は見えない。
【0082】図19は前記図18の小物入れポケットの
機能をより具体的に示している。前記W1で示す前立て
幅長さ(広さ)は5cmであるが、W2で示す長さ(広
さ)は4.5cmで形成しており、この0.5cmの差
は図示のYで示すコンドームを収納した際、体勢により
前立て幅5cmからはみ出し、パッケージ等が肌に触れ
ることによる不快感を防止できる構成となり、パンツ装
着時の機能性を損なわない構造となる。
【0083】図20は前記図18に対し、H2で示す
1’,(33)−37を連続して縫着した通常の形態に
おいての前立てを示しているが、前記図18の縫着の過
程において、H3で示す5cmのみ縫着し、H2部分を
5cm縫い控えることで小物入れポケット出し入れ口と
し、ポケットを形成するこの構造が、シンプルでコスト
に影響しない構造であるか容易に理解できるであろう。
尚、( )で示す33は重ねられて図上は見えない。
【0084】図21は前記図17において左身頃と右身
頃を縫着し、前立て部を完了した前身頃にL2とR2の
サポータ下端縁8’と(8)を合わせ、さらに下端縁サ
ポータ終点先9と9’を合わせ縫合することを示す平面
図である。尚、( )で示す8は裏側にかくれて図上は
見えない。
【0085】図22は前記サポータ下端縁8’と(8)
を合わせ、さらに下端縁サポータ終点先9と9’を合わ
せ縫合が完了した状態を正面からみた立体図である。
尚、この状態で前立て最下点部の7’,(34)−3
4’,(7)−8,8’に示す部分は開口しており、サ
ポータは完了していない。
【0086】図23は、前記図22同様に縫合が完了し
た状態を真上からみた上面図である。
【0087】図24は、前記図22同様に縫合が完了し
た状態を左側からみた側面図である。
【0088】図25は前記図22同様に縫合が完了した
状態を左側後方からみた斜視図である。尚、H2で示す
ポケット出し入れ口とH4で示す開口部が開いた状態の
図示となっているが、理解の便宜のためで実際には平面
で重なった状態である。
【0089】図26は前記左身頃と右身頃を縫着し、前
立て部を完成した前身頃に生地片Mで示す股マチ布を縫
合した状態を正面からみた立体図である。前身頃5に股
マチ布12を一致させ、前身頃7’,(34)を揃え合
わせ前身頃の前中心最下点となる8,8’と股マチ布3
8を一致させる。尚、8,8’は前記図1で示す前中心
最下点の6及び6’と同位置の裏側に重なりあってお
り、図示の煩雑さを避けるため削除している。縫合は更
に前身頃の34’,(7)も揃え合わせ前身頃の5’と
股マチ布16を一致させ縫合してなる。尚、前記図22
の前立て最下点部の7’,(34)−34’,(7)−
8,8’に示す開口部分は同時に縫合され、Sで示すサ
ポータ部として形成される。
【0090】図27は前記図26において前身頃と股マ
チ布を縫合した状態に、Bで示す後身頃を縫合した状態
を前身頃よりの上方からみた上面立体図である。縫合は
股マチ布13に後身頃20を一致させ、サポータ先終点
辺の10も揃え合わせながらサポータ先終点辺の9,
9’と股マチ布14及び後身頃21を一致させ、サポー
タ先終点辺の10’も揃え合わせながら股マチ布15と
後身頃22を一致させ縫合してなり、サポータが完了す
る。尚、( )で示す14は裏側にかくれて図上は見え
ない。
【0091】図28は前記図27で完了したサポータを
真上からみた上面図である。股間直下のWSで示すサポ
ータ最小幅はこの実施の形態においては5cmとし、サ
ポータ先終点辺の10−10’は7cmの扇型に形成し
た。
【0092】図29は前記図27で完了した状態を左前
身頃L1側の斜め上方からみた立体図である。
【0093】図30は左身頃Lの側端縁3−4を後身頃
Bの左側端縁18−19と縫合し、また、右身頃Rの側
端縁3’−4’を後身頃Bの右側端縁24−23と縫合
して前身頃(左身頃L、右身頃R)及び後身頃Bの上端
縁3−3’及び18−24からなる身頃はき口Cが形成
され、また、左身頃Lの下端縁4−5及び股マチ布Mの
左端縁12−13及び、後身頃Bの下端縁19−20か
らなる左脚口裾Nと、右身頃Rの下端縁4’−5’及び
股マチ布Mの右端縁15−16及び、後身頃Bの下端縁
22−23からなる右脚口裾Pが形成されたことを示
し、またサポータ及び股マチ付近を透視した斜視図であ
り、図示の如くサポータ股間部の形状は下端縁のサポー
タ終点先まで連続させる形状において、股間直下部を最
小幅とし、サポータ側端である左右身頃側端の終点部は
扇形に広がって股間後方に短く位置するように構成され
る。
【0094】図31は前記図15に関して述べたサポー
タを設定しない形態において作製されたトランクス型パ
ンツを図30と対比して示し、また、前立て及び股マチ
付近を透視した斜視図である。また、H1で示す前立て
部はサポータを設定した構成と全く同様であり、形状は
深く下がった開口部位置で形成され、股ぐりの一部と合
成された股マチ布は縫い目や縫い代の存在がなく、圧迫
感のない男性局部の収容スペースが発生したことを良く
示すものである。
【0095】図32は前記図30で形成された状態を真
上からみた上面図である。この形態においてサポータS
は前記図28で示すように股間直下のサポータ最小幅W
Sの5cmからサポータ先終点辺の10と10’に向か
って扇型に広がり股間部後方に短く位置しており、通気
性を損なわない状態をよく示し、サポータ先終点辺10
−10’の形状においてはパンツ装着時に男性局部の自
重がサポータに加わった際、矢印で図示するU1,U
2,U3方向から後身頃Bの上端縁3−3’に分散し、
快適なサポート分散性が実現することをよく示してい
る。またさらにはサポータSにおいて前記図15に関し
ても述べたように、11−10及び11’−10’側端
縁にはポリウレタンゴムを縫着し、ニット地での構成で
あるためソフトなサポート性を有しており、パンツ装着
時に体型の違いにも伸縮によって対応し、また体の動き
に追従して良好な機能性を有する形態となっている。
【0096】図33は、以上のように作製されたトラン
クス型パンツ本体のCで示す身頃はき口に、Fで示すウ
エストゴム下端縁部を縫着し、左脚口裾Nと右脚口裾P
の裾上げ始末も完了し、完成したトランクス型パンツZ
を前身頃の側から見た平面図である。尚、H3で示すポ
ケットは縫い目線のみの存在で目立たず、H2で示すポ
ケット出し入れ口部は表からは全くみえない。図34は
同様に完成したトランクス型パンツZを後身頃Bの側か
ら見た平面図である。
【0097】図35は、Aで示す骨盤周辺略図の腹囲
(腸骨稜位)上に、完成したトランクス型パンツZの、
Fで示すウエストゴム上端縁部を重ねて、H4で示す開
口部にKで示す陰茎根位置が対応した状態を図示したも
のであり、陰茎根は開口部の中心に位置し、今まで述べ
た前立て開口部位置の基本設計理論によって設計通りの
形態となったパンツZを示し、サポータの有無に関わら
ず良好な開口部位置であることをよく示す平面図であ
る。
【0098】図36は、立位正常姿勢においての人体シ
ルエットであり、二点鎖線で示す部位は股ぐりである。
男性局部である小格子Qで示す陰茎と、小格子Tで示す
陰嚢の垂下状態を図示し、図37も人体シルエットにパ
ンツを装着した状態を示し、人体シルエットの全てを二
点鎖線で示しており、図36のAで示す腹囲(腸骨稜
位)位置に完成したトランクスの、Fで示すウエストゴ
ム上端縁部を正しく重ねて、着用した状態を図示してお
り、斜線Sで示すサポータが垂下状態の男性局部を安定
させ、良好な装着状態であることが推察できるであろ
う。尚、男性局部の直下部分である、Mで示す股マチ布
においては縫い目や縫い代の存在がなく、圧迫感のない
男性局部の収容スペースを発生させ、一層快適な装着感
を得ることができる。また、サポータ先終点辺の位置は
脇位置の縫い目である3,18−4,19位置より、や
や後方の(9),(9’),(14),(21)であ
り、立位正常姿勢においての装着状態を後方から見た場
合、股間部に隠れて見えにくくなってパンツシルエット
に影響を与えず、良好なシルエットであることが推察で
きるであろう。
【0099】尚、この実施の形態において、図33に関
して述べたようにH2で示すポケット出し入れ口部は、
表から見えないように裏面に設けたが、表側に設けても
良い。
【0100】尚、この実施の形態において、図示におけ
る前立て付近の縫合あるいは縫着の説明は単線による点
線でおこなっているが、複数の縫い目からなる二本針ミ
シンあるいは三本針ミシンであっても良く、さらに上糸
飾りのあるかがり目の機能を持ったミシンであっても、
前立て付近の構造は同様の機能性で構成が可能である。
【0101】尚、この実施の形態において、前立て幅は
5cmとしたが2cm以内の修正は可能である。
【0102】尚、この実施の形態において、図31に関
して述べたサポータを設定しない形態によって作製され
たトランクス型パンツにおいて、通常は立位正常姿勢時
に身長方向に裁断生地部の縦方向を構成するものである
が、横方向で構成しても良い。また、横方向の特性は前
記した伸びに優れ、復元性に弱い点であるが、股マチ布
との構成によって復元性に弱い点をカバーすることは可
能であり、特に座位姿勢時においては臀部の丸みに伸び
が柔軟に追従し、突っ張り感のない良好な機能を得る形
態が可能となる。また、伸びに対応して開口部位置は基
本設計に正しく調整をおこなうものである。
【0103】尚、この実施の形態において、図13に関
して述べたように縫い目や縫い代を排除する機能性にお
いて、生地片Mで示す股マチ布は生地物性の性能変化、
あるいはパンツ丈に合わせての形状修正は可能である。
【0104】尚、この実施の形態において、図4に関し
て述べたように開口部位置の基本設計の体型は身長17
0cmで説明したが、身長差及び、肥満度差による他の
形態(他サイズ)対応はおこなうものである。
【0105】尚、この実施の形態において、トランクス
型パンツの丈は図37に示す如く、太股部付近とした
が、膝、さらには足首まで延長させても良い。
【0106】次に、図38以下を参照し、この発明の第
2の実施の形態に係るトランクス型パンツを説明する。
尚、形状において、第1の実施の形態と同一構成となる
部位は同一符番を用いた図面構成としている。
【0107】図38は第2の実施の形態に係るトランク
ス型パンツ2Lの左身頃を示したものであり、第1の実
施の形態における、図3のBで示す後身頃の一点鎖線1
7−21部で後身頃を左右に分割し、斜線で図示する1
7−18−19−20−21の後身頃左半分、L3を形
成し、さらに、直線辺の左側端縁18−19を図1の左
身頃Lで示す直線辺の側端縁3−4とで合成し、左身頃
2Lの生地片を形成する。尚、( )で示す(18),
(3)は統合して18とし、(19),(4)は19に
統合する。
【0108】尚、第1の実施の形態における、図1の左
身頃Lは裁断形状において、生地面を裏側から示し、図
3のBで示す後身頃は生地面を表側から示しているた
め、左右に分割した後身頃の左半分の直線辺である左側
端縁18−19を軸として反転し、左身頃L直線辺の側
端縁3−4とで合成したものであり、該第2の実施の形
態における左身頃2Lも生地面を裏側から示している。
【0109】続けて説明すると、第2の実施の形態に係
るトランクス型パンツの左身頃においては、第1の実施
の形態に係る、図1の左身頃Lで示す裁断形状に後身頃
部分の左半分を分量移動によって合成したため、後身頃
としての生地片はなくなる。尚、同様に形成する右身頃
は前記図38を参照し説明すると、左身頃2Lと左右相
称形状であり、左右の形状はあたかも平面鏡に写した物
と像の関係の如く、相対応して右身頃2Rとして形成
し、図38において、17−21で示す直線辺の側端縁
は、右身頃2Rにおいては17’−21’の直線辺側端
縁となり、裁断形状においての生地片数は左身頃2Lと
右身頃2R及び、第1の実施の形態における図2のMで
示す股マチ布を用いた3片で構成される。
【0110】図39は第2の実施の形態に係る、完成し
たトランクス型パンツ2Zを後方から見た平面図であ
り、前記図38の後身頃を左右に分割し、合成した左身
頃2Lの17−21で示す直線辺の側端縁と、右身頃2
Rにおける17’−21’の直線辺側端縁の縫合線を1
7,17’−21,21’で示している。第1の実施の
形態との相違点を図32を参照し説明すると、第1の実
施の形態ではL1で示す左前身頃及び、R1で示す右前
身頃にBで示す後身頃を縫合した部位は左身頃において
は3,18−4,19となり、右身頃においては3’,
24−4’,23であり、左右両脇に2本の縫合線で構
成されているが、第2の実施の形態に係る左身頃2Lと
右身頃2Rの縫合線は後中心に1本で構成される点であ
る。この構成の相違による影響はパンツ装着時の機能性
にはあらわれない。
【0111】尚、第2の実施の形態によるトランクス型
パンツは、前記した第1の実施の形態のトランクス型パ
ンツと、生地幅の違いに対応した歩留り効率にあわせ、
あるいは縫合線の本数の違いによる生産効率を目的に両
者の構成を使い分けることでコスト効果に寄与すること
となる。
【0112】尚、この第1の実施の形態と第2の実施の
形態において、開口部位置の基本設計は図15あるいは
図31の説明に関しても述べたように、サポータを設定
しない形状修正によってサポータ部分を分離削除したト
ランクス型パンツにおいても有効で、機能性に優れる前
立てであることは前記した通りである。
【0113】第2の実施の形態に係るトランクス型パン
ツの残余の構成及び効果は、前記した第1の実施の形態
に係るトランクス型パンツと同様である。
【0114】次に、図40以下を参照し、この発明の第
3の実施の形態に係るトランクス型パンツを説明する。
尚、形状において、第2の実施の形態と同一構成となる
部位は、前記第2の実施の形態同様同一符番を用いた図
面構成としている。
【0115】図40は第3の実施の形態に係るトランク
ス型パンツ3Lの左身頃を示したものであり、前記図3
8の第2の実施の形態のトランクス型パンツ2Lの左身
頃内股から股間部において股マチ布の構成であった、左
前身頃L1部分を通常の前股ぐりの形態で形成された左
前身頃L5を示し、また、サポータL2部分の前立てに
相当する分量を削除してさらに合成してなったサポータ
L4を示している。
【0116】続けて、3Lの左身頃を説明をすると、左
前身頃L5の前記通常の前股ぐりとは、前記図5の説明
に関して述べたように、斜線で示した5−6−27−2
6−25の従来技術の分量部分を再度合成して形成され
た前股ぐりである。またサポータL4を図38を参照し
ながら説明すると、2−6が第2の実施の形態の前中心
であり、そこから1−7の破線で折り返されて、2−6
に位置する部分までの分量がL2から削除されて合成さ
れ、2−11−10−9−27のサポータL4となり、
3Lの左身頃は形成されている。また、同時に左右相称
形状である右身頃3Rも形成され、該第3の実施の形態
に係るトランクス型パンツは3Lと3Rの2片で構成さ
れる前閉じトランクス型パンツを示している。
【0117】また、図40において図示する前股ぐりの
26−27、サポータ下端縁の9−27は平行して隙間
がある図示となっているが、理解の便宜のためであって
生地片においては切り込みによる分離線である。
【0118】図41は前記左身頃3Lと右身頃3R両者
の生地面の表側を合わせ、9,(9’)−27,(2
7’)−26,(26’)のサポータ下端縁から前股ぐ
りを連続して縫着し、さらに2,2’−27,(2
7’)の前中心を縫着した状態を左身頃の裏側から示し
ており、27,(27’)付近のサポータ下端縁から前
中心縫着線と接する、短い点線で示す縫着線は後に述べ
るサポータ補正縫いである。また、縫着においての図示
の相違は使用するミシンの相違であり、サポータ下端縁
から前股ぐりを連続して縫着しているミシンはオーバー
ロックミシンで、生地端をかがりながら縫着し、点線で
示す縫着線は本縫いミシンで縫着のみを目的としてい
る。また、この形態時には前記図14に関して述べたの
と同様に、11−10及び、11’−10’の側端縁に
はポリウレタンゴム縫着した状態である。
【0119】図42は前記図41で説明した左身頃3L
と右身頃3Rを縫着した状態を前中心の2,2’−2
7,(27’)で折り開き、11−2,2’−11’の
点線部分を縫着し、前身頃の縫製部品が作製され完成し
たサポータの形状を前身頃の内側から示す平面図であ
り、前記27,(27’)付近の短い点線で示した縫着
線の補正縫いにより、2,2’−27,27’−9,
9’は滑らかな曲線によって形成される。この形状が男
女兼用も可能となるサポータ構造で、男性の体型におい
ては男性局部にフィット性の高いブリーフとしての機能
性を有し、女性の体型においてはソフトに股間部をサポ
ートするショーツとしての機能性を構成する。
【0120】図43は第3の実施の形態に係る、完成し
たトランクス型パンツ3Zを前身頃の側から見た平面図
である。尚、第2の実施の形態との構成の相違は前記前
開きを設けた前立てを削除した前閉じトランクス型パン
ツであり、股間部の股マチ布の構成から通常の前股ぐり
の形状にサポータを合成してなった点である。また、そ
の相違によって前中心から前股ぐりにおいて縦方向に縦
断した縫着線が形成されており、シルエットは通常のシ
ョートパンツと同じであるため、ファッション性に優れ
ることは良く理解できるであろう。
【0121】図44は第3の実施の形態に係る、完成し
たトランクス型パンツ3Zを後方から見た平面図であ
り、第2の実施の形態との構成の相違は前記図43に関
して述べたのと同様であり、後中心17,17’から前
記前股ぐり先の21,21’縫着線が形成され、該第3
の実施の形態においては後中心から前中心においては連
続した縦方向へ縦断する縫着線が形成される。また、股
ぐり先の21,21’からNで示す左脚口裾及び、Pで
示す右脚口裾に画す後身頃股ぐりの縫着線は、前記図3
7に関して述べたように立位正常姿勢においての装着状
態を後方から見た場合、股間部に隠れて見えにくくなっ
てパンツシルエットに影響を与えず、良好なシルエット
であることは同様である。
【0122】図45は前記完成した第3の実施の形態に
係る、トランクス型パンツ3Zにおいてパンツ装着時に
おけるサポータと後身頃によるサポート性を真上から示
す上面図であり、前記図32で第1の実施の形態に関し
ても述べたサポート性をさらによく説明するものであ
り、図32で述べた矢印で示すサポート分散性を図示し
たU1は該形態において10−BBに該当し、U3は1
0’−BB’に該当しており、快適なサポート分散性に
おいては同様の形態である。
【0123】また、11−11’−10’−10のサポ
ータSにおいてはサポータ先終点辺の10−10’から
股間部に加わる張力は後身頃に作用しつつ、ウエストに
および、その特徴的な点は股間部に加わる張力において
後身頃は張力を10−BB及び10’−BB’の方向に
吸収分散し、後身頃に10−BB−10’−BB’で図
示する部分的にブリーフあるいはショーツの後身頃状の
サポート性を呈し、また10−BB及び10’−BB’
の後身頃状となる部分には境目があるわけでもなく、緩
やかな吸収分散の形態となるため、サポート分散性にお
いては体型差による個々の臀部の形に追従した形態に形
成されるため、体になじみ、機能性に優れる。
【0124】続けて説明すると、前記サポート分散性に
おいてはサポータ側端縁にはポリウレタンゴムは縫着し
た状態であり、機能的にブリーフあるいはショーツに類
する形態であるが、サポータ先終点辺から後身頃に作用
して部分的にブリーフあるいはショーツの後身頃状のサ
ポート分散性を呈す部分には、ゴム類が存在するわけで
もなくサポータ側端縁のポリウレタンゴムとの相乗効果
により、フィットしつつも締めつけのない特性を有し、
必要とされる部分のみサポートする新しいスタイルのパ
ンツとなり、さらには臀部あるいは太股に干渉するゴム
類がないため、立位あるいは座位においても機能性に優
れ、スラックスパンツあるいはスカート着用時にもパン
ツラインは存在しない形態となる。また、図44に関し
て述べた後身頃股ぐりの縫着線は、サポータ先終点辺の
10−10’と同位置であるため、立位正常姿勢におい
ての装着状態は股間部に隠れて見えにくくなってパンツ
シルエットに影響を与えないことを良く示している。
【0125】図46は前記完成したトランクス型パンツ
3Zにおいて、股間部に加わる張力が後身頃に作用しつ
つ、臀部の形に合わせた形態に形成されるサポート分散
性を人体シルエットに重ねて立体的に示すものであり、
人体シルエットは二点鎖線で示しており、該男女兼用の
形態においての人体シルエットは女性の特徴を画してお
り、前記図45に関して述べた部分的にブリーフあるい
はショーツの後身頃状の形態において臀部の形に追従し
て体になじんだサポート分散性における範囲を示し、良
好に臀部をサポートしていることを示している。またさ
らには臀部及び太股部にパンツシルエットに影響を与え
る縫着線等の存在がないことを良く示している。また、
男性の人体シルエットにおいても、臀部の形に追従して
体になじむためサポート性においては同様の形態とな
る。
【0126】また、女性のパンツ装着における男性との
相違点は、前記図35の第1の実施の形態に係る、トラ
ンクス型パンツZに関して述べた、腹囲(腸骨稜位)上
に男性のほとんどがFで示すウエストゴム上端縁部を装
着するのに対し、ほとんどの女性は2Aで図示する一番
くびれの大きい部位(ハイウエスト)に装着する点であ
るが、ポリウレタンゴムとニット地での構成によるサポ
ータとブリーフあるいはショーツの後身頃状の形態にお
いても前記図32に関しても述べたように、パンツ装着
時には体型の違いにも伸縮によって対応するのと同様
に、女性と男性との装着時の相違にも十分対応する形態
となる。
【0127】第3の実施の形態に係るトランクス型パン
ツの残余の構成及び効果は、前記した第2の実施の形態
に係るトランクス型パンツと同様である。
【0128】次に、図47以下を参照し、この発明の第
4の実施の形態に係るトランクス型パンツを説明する。
尚、形状において、第3の実施の形態と同一構成となる
部位は、前記第3の実施の形態同様同一符番を用いた図
面構成としている。
【0129】図47は第4の実施の形態に係るトランク
ス型パンツ4Lの左身頃を示したものであり、破線で図
示する形状は前記第3の実施の形態に係るトランクス型
パンツ3Lの左身頃を示し、該第4の実施の形態に係る
トランクス型パンツ4Lとの形状を比較して示すもので
ある。また、第3の実施の形態との構成の相違は前記第
1、第2、第3の実施の形態においても共通している、
ゆったりとしたシルエットの身頃はき口と臀部の分量を
生地片において削減し、フィット性を持たせ、脚口裾に
はゆとりを加えた点である。
【0130】続けて、4Lの左身頃を説明をすると、N
で示す左脚口裾の下端縁25−19−20は前記3Lの
左身頃の破線で示す、25−26の側端縁に実線で画す
る4Lの側端縁の如く分量差をゆとりとして加え、前記
身頃はき口と臀部の生地片削減は18周辺に数箇所(こ
の第4の実施の形態においては3箇所とした)基準点を
設け、また同様にNで示す左脚口裾の下端縁部19周辺
に18周辺と同数の基準点を設けて切り離し、斜線で示
すたたみ込み(重ね合わせる)をして分量削減の処理が
なされ、後中心の縫着線となる17−21においては、
凸状の側端縁の曲線で形成し、4Lの左身頃においては
体にソフトなフィット性を持つことを特徴として形成さ
れている。
【0131】図48は第4の実施の形態に係る、完成し
たトランクス型パンツ4Zを前身頃の側から見た平面図
であり、破線で図示する形状は前記第3の実施の形態に
係る完成したトランクス型パンツ3Zを示し、完成した
形状を比較して示すものである。ウエストと臀部は分量
が削減され、脚口裾は前中心下部の股ぐり周辺部でゆと
りが加えられ完成していることを示している。また、図
49は同様にして完成した4Zを後身頃の側から見た平
面図であり、ウエストと臀部は分量が削減され、脚口裾
は後中心下部の股ぐり周辺部でゆとりが加えられ完成し
ていることも同様である。
【0132】尚、第4の実施の形態に係るトランクス型
パンツにおいて、前記身頃はき口と臀部の分量を生地片
において削減し、フィット性を持たせるとは、ブリーフ
に類するパンツ全体で体を締めつける形態を指すもので
はなく、ゆったりとしたシルエットの身頃はき口と臀部
の分量を持ったトランクス型パンツは通気性とむれにく
く解放感に優れることは前記した通りであるが、体にフ
ィットしたスラックスパンツあるいはGパン(デニムス
リムパンツ)やスカート等を重ね着した場合はトランク
ス型パンツの方の寸法が大きく、ウエストと臀部はダブ
ツキ状態となって、シワが発生するため、そのダブツキ
に相当する分量を削減することが目的であり、フィット
しながらもゆとりは有し、前記脚口裾にはさらにゆとり
を加えることにより、快適性と通気性を維持する形態に
よって構成されている。
【0133】また、この形状においても前記図42に関
して述べたように男女兼用に優れるサポータ構造である
ことは同様である。また、該実施の形態において副次的
な目的である、スラックスパンツあるいはスカート着用
時にパンツラインを臀部や太股部に存在させないため、
体にフィットしたスラックスパンツやスカート等を重ね
着した場合においても対応し、形態としては女性用下着
のフレアーパンツと同様のシルエットを呈し、また、前
期サポータは前身頃から股間部をサポートするショーツ
と同様の機能性を備えるフレアーパンツとしての構造と
なって、特に女性装着時には従来のショーツの上にフレ
アーパンツを重ね着する必要がないためパンツラインが
存在しないことが良く理解できるであろう。
【0134】第4の実施の形態に係るトランクス型パン
ツの残余の構成及び効果は、前記した第3の実施の形態
に係るトランクス型パンツと同様である。
【0135】尚、該第1、第2、第3、第4の実施の形
態においての生地片は編物によるニット生地であり、図
14に関して述べたサポータ側端縁とポリウレタンゴム
の長さは1:1の同寸法で構成されたが、織物による布
帛生地においてはバイアス裁断あるいはサポータ先終点
辺を延長し、ポリウレタンゴムの長さはそのままで対応
させることにより、サポータ部にギャザが発生してパン
ツ装着時にはギャザが伸長し、体に追従してなじみ、ニ
ット生地に比べ機能性は多少低下するが対応は十分可能
となる。
【0136】また、該第1、第2、第3、第4の実施の
形態においてはサポータの構成で説明したが、サポータ
を分離削除した形態においても、機能性とパンツシルエ
ットに優れるトランクス型パンツとなる。
【0137】次に、図50以下を参照し、前記第1の実
施の形態に関して述べたように、トランクス型パンツの
丈においての膝、さらには足首まで延長する形態のパン
ツを説明する。
【0138】図50は股マチ布で構成されるトランクス
型パンツの丈を延長し、長ズボンとして完成したパンツ
を開脚状態にして内股側からみた状態を示す平面図であ
り、理解の便宜のため図示は第2の実施の形態における
トランクス型パンツの丈を延長して完成している。ま
た、図示の下部中心部に17,17’−21,21’で
示す縫合線が後中心であり、Fで示すウエストゴムが縫
着された状態の後身頃側である。また、上部中心部にH
4で示す前立ての開口部付近が前中心であり、後身頃側
同様にFで示すウエストゴムが縫着された状態の前身頃
側である。
【0139】続けて説明すると、Pの破線で示す部分が
第2の実施の形態におけるトランクス型パンツ右脚口裾
位置であり、Nの破線で示す部分が左脚口裾位置であ
る。また、図示中央の斜線部がMで示すトランクス型パ
ンツ時の股マチ布部分である。また、長ズボンとして所
定量の丈を延長し完成された形態において、LNで示す
部位が長ズボン左脚口裾であり、LPで示す部位は長ズ
ボン右脚口裾となり、丈が延長されて完成した長ズボン
の左身頃と右身頃の形態において両者は左右相称形状で
ある。
【0140】さらに続けて長ズボンの左身頃で丈の延長
の形態を説明すると、トランクス型パンツ時の股マチ布
部分5,12及び13,20から自然に延長してLNの
左脚口裾に至る、図示中の横線と格子で示す部分が股マ
チ布として形成される。また、左脚口裾も同様にトラン
クス型パンツ時のNの左脚口裾を自然に延長して構成さ
れるが、脚口裾の幅はデザインシルエットによって多少
狭く、あるいは広く調整することは可能であり、股マチ
布の延長として形成され左脚口裾に画したマチ布の幅に
おいても同様である。
【0141】また、前記股マチ布の形態としてデザイン
性によって長ズボン全体に股マチ布を構成しない形態に
おいては、図示中の横線で示す部分の一辺である5,1
2−39の如く前記長ズボンの股マチ布を凸状曲線辺で
形成し、格子で示す部分は身頃に合成され、また合成さ
れた形態において、5,12から左脚口裾に画した縫合
線はなくなり、39から左脚口裾に画した縫合線だけで
構成される。また同時に左右相称形状の右身頃のズボン
部も構成される。
【0142】図51は前記のように構成された長ズボン
を前身頃の側から見た平面図である。また、トランクス
型パンツ時の脚口裾位置を破線のN及びPで示し、長ズ
ボンの脚口裾位置をLN及びLPで示しているが、デザ
インシルエットによって両者の脚口裾位置の間には、膝
丈等の自由な長さによる丈の構成が可能であり、前記し
たように脚口裾の幅も調整は可能である。図52は後身
頃の側から見た平面図である。
【0143】図53は前閉じトランクス型パンツの丈を
延長し、完成した長ズボンを前身頃の側から見た平面図
であり、第3の実施の形態におけるトランクス型パンツ
の丈を延長しており、構成においては前記した股マチ布
で構成された長ズボン同様にトランクス型パンツ時の脚
口裾を自然に延長して構成し、自由な長さによる丈の構
成が可能であり、脚口裾の幅も調整は可能である。図5
4は後身頃の側から見た平面図である。
【0144】次に、図55以下を参照し、この発明の第
5の実施の形態に係るトランクス型パンツを説明する。
尚、形状において、第1の実施の形態及び第2の実施の
形態と同一構成となる部位は同一符番を用いた図面構成
としている。
【0145】図55は第5の実施の形態に係る生地片の
説明の前に、理解の便宜のため作製工程を前もって説明
するものである。2Lは第2の実施の形態の左身頃であ
り、Mは第1の実施の形態の股マチ布であって、この2
片の生地片から第5の実施の形態に係る左身頃生地片は
形成される。
【0146】続けて説明すると、左身頃2Lの33−3
4は前記サポータを備えたトランクス型パンツからサポ
ータを削除する分離線であり、後に分離される。股マチ
布Mは後身頃部に連続して合成するため45度の回転を
加え、合成位置近くに置いた状態で、38−12−13
−14は右マチ部分であり、不要のため38−14で分
離削除する部分となり、14−15−16−38の左マ
チ部分は後身頃部股ぐりである凹状端縁20−21に1
6−38の端縁を、前記した所定範囲の角度、即ち、ほ
ぼ45度の角度で合成することとなる。
【0147】図56は、前記図55の説明通り、サポー
タ部を削除した前身頃部L8と、左マチ部分を合成し、
連続した股間部となった後身頃部L9であり、第5の実
施の形態に係る左身頃の生地片5Lである。また、左右
相称形状である右身頃5Rも同様に完成する。
【0148】続けて説明すると、サポータ部を削除した
前身頃部L8においても開口部位置の基本設計は、前記
第1の実施の形態及び、第2の実施の形態と同様である
ため排尿準備動作性に優れ、また、後身頃部L9のU4
で示す縦方向と横方向に対して21−14あるいは14
−15または15−20の各辺が前記バイアスとして構
成されるため、復元性に優れた適度の伸縮性が得られ、
複合して機能性に優れた特徴的な形態のトランクス型パ
ンツとなる。(以下、U4はバイアス股間部という)
【0149】また、第5の実施の形態においてはサポー
タを備えない形態であるため、前記サポータを備えたト
ランクスのサポータ先終点辺を縫合するためには必要で
あった凹状端縁20−21は、機能性と生産効率向上を
目的として合成し、新しい形態とすることで、裁断片に
おいては左右身頃2片のみでの構成となって、前記した
通り生産効率向上によるコスト効果はさらに向上する。
【0150】図57は、前記左身頃5Lと右身頃5Rを
縫着、縫合して形成されたトランクス型パンツ5Zの内
股から股間部を透視した斜視図である。また、本発明の
特徴的な形態である、U4のバイアス股間部が作用する
範囲を良く示すものであり、ほぼ全面に作用しているこ
とが見てとれるであろう。また、14,(6),1
4’,(6’)−17,17’の前立て最下部から、後
中心の身頃はき口位置までは連続した1本の縫合線のみ
の構成で、他の縫合線が存在しないため、さらに伸縮性
は向上する。尚、U4のバイアスが図示では45度の表
現になっていないが、立体図示の関係であって構成は4
5度である。
【0151】図58は第5の実施の形態に係る、完成し
たトランクス型パンツ5Zを前側から見た平面図であ
り、図59は後側から見た平面図である。また、前記し
た左右身頃2片のみで構成した、該第5の実施の形態に
係るトランクス型パンツ5Zの特徴は、前立て及び、左
右脚口裾とウエストゴムの通常仕上げの工程を除き、1
4,(6),14’,(6’)−17,17’の前立て
最下部から、後中心の身頃はき口位置までの縫合線と、
前記作製過程で完全分離した前身頃部股下部の5,15
−5’,15’の縫合線2本のみで組み立てが完了し、
いかに生産効率向上に優れた形態であるか容易に理解で
きるであろう。
【0152】また、第5の実施の形態において、後身頃
部に連続した股間部として構成した内股から股間部の全
ては、ほぼ45度のバイアス股間部で形成されたとは、
裁断片において伸縮性に優れる生地を、正確に45度の
角度で構成することは不可能であるための表現である。
さらに前記した、素材によっても異なるため45度の角
度を基準として、最も機能性が向上する角度に修正設計
をするためでもある。従って、請求項で述べた「所定範
囲の角度」によって良好なパンツ装着感となる素材特性
を引き出すため、修正する範囲は15度から45度の間
の角度であることを意味する。
【0153】また、第5の実施の形態において、第1の
実施の形態に関しても述べたサポータを設定しない形態
と同様に、裁断生地部は横方向で構成しても良い。後身
頃部に連続した股間部として構成した内股から股間部
は、前記した「所定範囲の角度」によって横方向の復元
性に弱い点をカバーすることが可能であり、座位姿勢時
に臀部に伸びが柔軟に追従し、突っ張り感のない良好な
機能性を得る形態においては同様の構成が可能である。
【0154】尚、第1、第2、第3、第4、第5の実施
の形態に係るトランクス型パンツのウエストゴムは、一
貫して第1の実施の形態で述べた3.5cm幅のまま
で、表から見える構成で図示をしているが、幅の構成あ
るいは表から見えない構成とすることは可能である。構
成の違いと同等の身頃の長さの修正、あるいは縫い代を
修正することによって該基本設計理論である、陰茎の位
置関係からなる前立て付近の構造は機能性において同様
となる。
【0155】尚、パンツの丈を延長する形態において図
示は第2及び、第3の実施の形態による説明としたが、
第1及び、第4の実施の形態においても同様の構成が可
能である。
【0156】また、前記サポータを設定しない形態にお
いても、パンツの丈を延長する形態においては同様の構
成が可能である。
【0157】
【発明の効果】請求項1にあっては、パンツ内側に形成
されるサポータにより、男性局部を支持して安定させる
ことができる。またトランクス型パンツ本来の通気性の
良さを犠牲にしない。さらに、男性局部と太股部の直接
接触を防止することができて衛生的である。また、前立
て部分によじれや引きつれが生じることがないからファ
ッション性を損なわず、前立て部分がかさばらないから
ソフトな装着感を維持できる。
【0158】請求項2にあっては、股間直下部を最小幅
としたため、ダブツキが発生しない。また、左右身頃側
端縁終点は股間部後方に短くしたため、更に良好な通気
性を得られ、サポータ先終点辺は扇型に広がっているた
め男性局部の重みが後身頃に分散し、快適なサポート性
が得られる。
【0159】請求項3にあっては、パンツ装着時に
開き口中心に陰茎根が位置するようにしたため、排尿時
に支障なくスムーズに陰茎を前開き口から取り出すこと
ができ、機能性に優れる。また、前身頃股下部を削除
し、内股から股間部において股マチ布で形成したので縫
い目や縫い代の存在がなく、一層ソフトで圧迫感のない
男性局部の収容スペースが得られ、快適な装着感を得る
ことができる。
【0160】請求項4にあっては、縫着の過程で縫い目
を所定量縫い控えるだけで出し入れ口とし、小物入れポ
ケットを形成したため、ポケットとしての存在感がな
く、ファッションを損なわない。また、身頃布あるい
は別布、または別途付属品の必要がないためコストアッ
プの要因が発生しない。更に、具体的には、前立て幅長
さ(広さ)5cmに対し、ポケットの広さ(幅)は4.
5cmで形成したのでパッケージ等が肌に触れないた
め、パンツ装着時の機能性を維持できる。
【0161】請求項5にあっては、パンツ内側に形成さ
れるサポータは、サポータ下端縁から股ぐりを連続して
縫着し、サポータ底部の切替え線と前股ぐりを形成し、
さらに前中心は滑らかな曲線で縫着して前中心縫着部を
前記パンツの内側に向けて左右に折り開いて一枚仕立て
のサポータ続きとしたため、男性の体型においては男性
局部にフィット性の高いブリーフとしての機能性を有
し、女性の体型においてはソフトに股間部をサポートす
るショーツとしての機能性を構成して男女兼用が可能な
サポータを得ることができる。
【0162】請求項6にあっては、左右身頃の形態を前
身頃から後身頃へ連続した身頃続きの左右身頃としたた
め、2本の縫着による縫い目を1本の縫い目に集約した
形態のトランクスを得ることができる。また、左右両脇
に2本の縫着による縫い目を持つトランクスと生地幅の
違いに対応した歩留り効率にあわせ、または縫合線の本
数の違いによる生産効率を目的に使い分けることでコス
トが削減できて、より良いトランクスをより安く提供で
きる。
【0163】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトランクス型パンツの前身頃の生
地片の裁断形状を示す平面図である。
【図2】本発明に係るトランクス型パンツの股マチ布の
生地片の裁断形状を示す平面図である。
【図3】本発明に係るトランクス型パンツの後身頃の生
地片の裁断形状を示す平面図である。
【図4】骨盤周辺略図を用いた陰茎の位置関係を示す平
面図である。
【図5】左前身頃を用いた従来技術との対比を示す平面
図である。
【図6】後身頃の左半分を用いた従来技術との対比を示
す平面図である。
【図7】左前身頃の従来技術との分量差を抜き取って示
した平面図である。
【図8】後身頃の左半分の従来技術との分量差を抜き取
って示す平面図である。
【図9】図7と図8の分量を合成したことを示す平面図
である。
【図10】図9で合成した分量の削除、移動を示す平面
図である。
【図11】図10で分量の削除、移動が完了した形状を
示す平面図である。
【図12】縫合寸法を修正し、股マチ布の左半分として
部分完了した形状を示す平面図である。
【図13】完成した股マチ布の生地片の裁断形状を示す
平面図である。
【図14】左身頃側端縁にポリウレタンゴムを縫着した
状態を示す平面図である。
【図15】左身頃部の縫製部品を作製したことを示す平
面図である。
【図16】左前身頃部と右身頃部を重ね合わせたことを
示す平面図である。
【図17】左身頃と右身頃を縫着して前立ての構成を示
す平面図である。
【図18】図17の前立ての構成を、より具体的に示し
た平面図である。
【図19】小物入れポケットの機能をより具体的に示し
た平面図である。
【図20】通常の形態においての前立てを示した平面図
である。
【図21】前立て部の完了した、前身頃のサポータ下端
縁を合わせ縫合することを示す平面図である。
【図22】サポータ下端縁を合わせ縫合が完了した状態
を正面から見た立体図である。
【図23】図22同様に縫合が完了した状態を真上から
見た上面図である。
【図24】図22同様に縫合が完了した状態を左側から
見た側面図である。
【図25】図22同様に縫合が完了した状態を左側後方
から見た斜視図である。
【図26】前立て部の完成した前身頃に股マチ布を縫合
した状態を正面から見た立体図である。
【図27】前身頃と縫合した股マチ布に、後身頃を縫合
した状態を前身頃よりの上方から見た上面立体図であ
る。
【図28】図27で完了したサポータ部を真上から見た
上面図である。
【図29】図27で完了した状態を左前身頃L1側の斜
め上方から見た立体図である。
【図30】身頃はき口Cが形成され、左脚口裾Nと、右
脚口裾Pが形成された状態を示し、サポータ付近を透視
した斜視図である。
【図31】図30と対比してサポータを設定しない形態
において作製したトランクス型パンツを透視した斜視図
である。
【図32】図30で形成された状態を真上から見た上面
図である。
【図33】完成したトランクス型パンツZを前身頃の側
から見た平面図である。
【図34】完成したトランクス型パンツZを後身頃Bの
側から見た平面図である。
【図35】完成したトランクス型パンツZに骨盤周辺略
図を重ねて、開口部に陰茎根位置が対応した状態を前身
頃の側から見た平面図である。
【図36】立位正常姿勢においての男性局部の垂下状態
を左側面から見た平面図である。
【図37】完成したトランクス型パンツZの装着状態を
左側面から見た平面図である。
【図38】第2の実施の形態に係るトランクス型パンツ
2Lの左身頃が作製される過程を、生地面の裏側から見
た平面図である。
【図39】第2の実施の形態に係る完成したトランクス
型パンツ2Zを後側から見た、後中心の縫合線を示す平
面図である。
【図40】第3の実施の形態に係るトランクス型パンツ
3Lの左身頃が作製された形状を、生地面の裏側から見
た平面図である。
【図41】第3の実施の形態に係るトランクス型パンツ
3Lの左身頃と3Rの右身頃のサポータ下端縁から、股
ぐりを連続して縫着し、さらに前中心を縫着した状態を
左身頃の裏側から見た平面図である。
【図42】第3の実施の形態に係るトランクス型パンツ
の完成したサポータの形状を示す平面図である。
【図43】第3の実施の形態に係るトランクス型パンツ
の完成したパンツ3Zを前身頃の側から見た平面図であ
る。
【図44】第3の実施の形態に係るトランクス型パンツ
の完成したパンツ3Zを後側から見た平面図である。
【図45】第3の実施の形態に係るトランクス型パンツ
の完成したパンツ3Zの状態を真上から見て、サポータ
と後身頃のサポート分散性を示した上面図である。
【図46】第3の実施の形態に係るトランクス型パンツ
3Zの装着状態を後側から示し、サポータ先終点辺から
臀部に作用しつつ、ウエストにおよぶ後身頃部のサポー
ト分散性における範囲を示す平面図である。
【図47】第4の実施の形態に係るトランクス型パンツ
4Lの左身頃が作製された形状を、生地面の裏側から見
た平面図である。
【図48】第4の実施の形態に係るトランクス型パンツ
の完成したパンツ4Zと第3の実施の形態に係るトラン
クス型パンツ3Zのシルエットを対比し、前身頃の側か
ら見た平面図である。
【図49】第4の実施の形態に係るトランクス型パンツ
の完成したパンツ4Zを後側から見た平面図である。
【図50】股マチ布で構成されるトランクス型パンツの
丈を延長し、完成した長ズボンを開脚状態にして内股側
からみた平面図である。
【図51】股マチ布で構成される長ズボンを前身頃の側
から見た平面図である。
【図52】股マチ布で構成される長ズボンを後側から見
た平面図である。
【図53】前閉じトランクス型パンツの丈を延長し、完
成した長ズボンを前身頃の側から見た平面図である。
【図54】前閉じトランクス型パンツの丈を延長し、完
成した長ズボンを後側から見た平面図である。
【図55】第5の実施の形態に係るトランクス型パンツ
5Zが、第2の実施の形態の左身頃と第1の実施の形態
の股マチ布との構成で作製されることを示す平面図であ
る。
【図56】第5の実施の形態に係るトランクス型パンツ
5Zの左身頃5Lが完成し、特徴的形態のバイアス股間
部(U4)を生地面の裏側から示す平面図である。
【図57】第5の実施の形態に係るトランクス型パンツ
5Zの内股から股間部を透視した斜視図である。
【図58】第5の実施の形態に係るトランクス型パンツ
の完成したパンツ5Zを前側から見た平面図である。
【図59】第5の実施の形態に係るトランクス型パンツ
の完成したパンツ5Zを後側から見た平面図である。
【符号の説明】
L 左身頃 L1 左前身頃 L2 左サポータ R 右身頃 R1 右前身頃 R2 右サポータ M 股マチ布 B 後身頃 A 腹囲(腸骨稜位) C 身頃はき口位置 D 陰茎根上部 E 陰茎根下部 F ウエストゴム G 陰茎根上部〜腸骨稜位長さ I 陰茎根直径 J 恥骨 K 陰茎根位置 Q 陰茎 S サポータ T 陰嚢 H1 前立て H2 ポケット出し入れ口 H3 ポケット H4 開口部 W1 前立て幅 W2 ポケット幅 Y コンドーム N 左脚口裾 P 右脚口裾 WS サポータ最小幅 Z トランクス型パンツ L3 第2の実施の形態後身頃左半分 2L 第2の実施の形態左身頃 2R 第2の実施の形態右身頃 2Z 第2の実施の形態トランクス型パンツ L4 第3の実施の形態左サポータ L5 第3の実施の形態左前身頃 3L 第3の実施の形態左身頃 R4 第3の実施の形態右サポータ R5 第3の実施の形態右前身頃 3R 第3の実施の形態右身頃 3Z 第3の実施の形態トランクス型パンツ L6 第4の実施の形態左前身頃 L7 第4の実施の形態後身頃左半分 L8 第5の実施の形態前身頃部 L9 第5の実施の形態後身頃部 U4 バイアス股間部 4L 第4の実施の形態左身頃 4R 第4の実施の形態右身頃 4Z 第4の実施の形態トランクス型パンツ 2A 第4の実施の形態ウエスト LN 長ズボン左脚口裾 LP 長ズボン右脚口裾 5L 第5の実施の形態左身頃 5R 第5の実施の形態右身頃 5Z 第5の実施の形態トランクス型パンツ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A41B 9/04 A41B 9/04 D (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A41B 9/02,9/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランクス内側に男性局部を支持するサ
    ポータを有するトランクス型パンツにおいて、左右相称
    形状の一対の左右身頃の各一側端の生地を前記パンツの
    内側に向けて折り返して形成し、よって前記左身頃及び
    前記右身頃共に一枚仕立てのサポータ続きとし、前記折
    り返し部分を左身頃と右身頃とで所定量重ね合わせてそ
    こを前立てとし、前開き口を形成すると共に、前記折り
    返し部分の左身頃下端縁と右身頃下端縁とを縫着して前
    記サポータ底部の切替え線とし、かつ、前記折り返し部
    分の左右身頃側端縁を、身頃はき口内側円周上から曲線
    変化させつつ、前記下端縁のサポータ終点先近くまで連
    続させて前記サポータを形成し、下端縁終点及び、左右
    身頃側端縁終点は股間部後方で完了することを特徴とす
    るトランクス型パンツ。
  2. 【請求項2】 前記左右身頃側端縁を、身頃はき口内側
    円周上から曲線変化させつつ、下端縁のサポータ終点先
    近くまで連続させると共に股間直下部を最小幅とし、
    左右身頃側端縁終点を略扇型に広げて股間部後方に短
    く位置させて前記サポータの股間部とすることを特徴と
    する請求項1項に記載のトランクス型パンツ。
  3. 【請求項3】 前記パンツ装着時に陰茎根が前記前開
    き口中心に位置するように前記前開き口を形成すると共
    に、前身頃股下部を分離し、分離した股下部を後身頃の
    相対応する股ぐりの一部と合成して股マチ布を形成し、
    前記股マチ布で内股から股間部を構成することを特徴と
    する請求項1項または2項記載のトランクス型パンツ。
  4. 【請求項4】 前記折り返し部分を左身頃と右身頃とで
    所定量重ね合わせて前立てとし、前開き口を形成する
    際、縫着の過程で縫い目を所定量縫い控えて、出し入れ
    口とし、前記前立て裏側に小物入れポケットを形成する
    ことを特徴とする請求項1項から3項のいずれかに記載
    のトランクス型パンツ。
  5. 【請求項5】 トランクス内側にサポータを有するトラ
    ンクス型パンツにおいて、左右相称形状の一対の左右身
    頃のサポータ下端縁から、股ぐりを連続して縫着し、前
    記サポータ底部の切替え線と前股ぐりを形成し、さらに
    前中心を曲線で縫着して前中心縫着部を前記パンツの内
    側に向けて左右に折り開いて前記左身頃及び右身頃共に
    一枚仕立てのサポータ続きとし、かつ、前記折り開き部
    分の左右身頃側端縁を、身頃はき口内側円周上から曲線
    変化させつつ、前記下端縁のサポータ終点先近くまで連
    続させて前記サポータを形成し、下端縁終点及び、左右
    身頃側端縁終点は股間部後方で完了することを特徴とす
    るトランクス型パンツ。
  6. 【請求項6】 前記左右相称形状の一対の左右身頃は前
    身頃から後身頃へ連続した身頃続きの左身頃あるいは右
    身頃であって、後身頃部の左半分あるいは右半分は後中
    心で分断され、前記左右身頃として合成形成されている
    ことを特徴とする請求項1項から5項のいずれかに記載
    のトランクス型パンツ。
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