JP3147864U - 災害用調理台車 - Google Patents

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Abstract

【課題】非常時に、避難場所に即座に移動できて食料を調理できる災害用調理台車を提供すること。【解決手段】調理台車1は、下部支持台13上に配置される少なくとも2台の加熱装置3、5を位置固定する位置固定板15と、加熱装置3、5を囲撓する防護柵11と、下部支持台13の下部に配置されるキャスタ12と、を備えている。第1の加熱装置3に被加熱物支持体20を装着し、被加熱物支持体20に第1の被加熱物としての寸胴鍋6又は、第2の被加熱物としてのストーブ用通風体のいずれかを載置して加熱する。第2の加熱装置5には、2段に積み上げた下段焼き物器41と上段焼き物器42とを載置する。下段焼き物器41は下部に突出脚片412を装着して第2の加熱装置5に装着する。【選択図】図1

Description

本考案は災害時に加熱された食料を提供できる災害用調理台車に関する。
一般に、火事や地震等の異常事態が発生した場合、学校や公園が避難場所として設定されていることが多い。この場合、避難してきた住民は緊急であることから、充分な食料や飲み物を持参しているわけではない。そのため、避難場所においては、まず食べ物や飲み物が要求されることとなっていた。
災害時用の食料を確保することに関しては、例えば、特許文献1に示すような防災備蓄倉庫や、特許文献2に示すような、ベンチ等を調理場として使用するベンチ式調理場が提案されていた。特許文献1における防災備蓄倉庫では、ガスボンベや炊飯かまど又は釜あるいは食材等が保管できるようになっており、市販の物置を改造することができて容易に製造することができるようになっていた。また、特許文献2に示すベンチ式調理場では、指定避難場所に平常時に設置されたベンチ等を、組み替え式の座面と密閉式収納庫とに構成できるようにしている。そして、組み替え用の座面を組み替えコンロ状となるように構成し、密閉式収納庫の内部には、防災備蓄物として、非常食や調理器具等が収納できるようになっていた。
実用新案登録第3121540号公報 特開2003−235679公報
しかし、特許文献1における従来の防災備蓄倉庫は、防災物資を収納することはできても、屋外で調理するための設備が用意されているものではなかったことから、調理すること自体ができなかった。また、特許文献2におけるベンチ式調理場では、もともと指定避難場所に設置されているベンチを組み替えて調理場とするものであるから、必要に応じて他の場所に自由に移動することができなかった。
本考案は、上述の課題を解決するものであり、自由に移動できて、緊急時において、食料を調理できる災害用調理台車を提供することを目的とする。そのために、本考案に係る災害用調理台車は、以下のように構成するものである。すなわち、
請求項1記載の考案では、並設して収納された少なくとも2台の加熱装置を載設する下部支持台と、前記下部支持台の上方に配設されるとともに調理器具を載設する上部支持台と、前記加熱装置及び前記調理器具を囲撓する防護柵と、前記下部支持台の下方に配設されたキャスタと、を備えて移動可能に構成される災害用調理台車であって、前記下部支持台には、複数の加熱装置を位置固定する支持手段が配設されていることを特徴とするものである。
請求項2記載の考案は、請求項1の考案に係るものであって、前記下部支持台に載設される少なくとも第1の加熱装置には、複数の被加熱物を置き換え可能に載設する被加熱物支持体が装着され、前記被加熱物支持体は、前記第1の加熱装置に装着する円環状の本体部と、前記本体部から外方に突出する複数の突出支持片と、前記本体部の上面に形成される支持リング面と、を備えて形成されていることを特徴としている。
請求項3記載の考案は、請求項2の考案に係るものであって、前記被加熱物支持体に載設される第1の被加熱物は、前記突出支持片に支持される下端部を備えた容器であることを特徴としている。
請求項4記載の考案は、請求項2の考案に係るものであって、前記被加熱物支持体に載設される第2の被加熱物は、前記支持リング面に支持される下端部を備えたストーブ用通風体であることを特徴としている。
請求項5記載の考案は、請求項4の考案に係るものであって、前記ストーブ用通風体は、下部に前記被加熱物支持体に装着される装着部と、複数のパイプを上下方向に並設する熱風通路部と、前記熱風通路部の上方に配設されるとともに上面を閉口して複数の熱風排出口を側面に形成する熱風排出部とを備えて構成されていることを特徴としている。
請求項6記載の考案は、請求項1の考案に係るものであって、前記下部支持台に載設される第2の加熱装置には、前記第2の加熱装置に係止可能な取付け片を下部に備える第3の被加熱物が載設され、前記第3の被加熱物には、加熱される食料を載置する第1の載置板が第1の通気孔を複数個有して配設されていることを特徴としている。
請求項7記載の考案は、請求項6の考案に係るものであって、前記第3の被加熱物は、上方に第4の被加熱物を重合可能に形成されるとともに、前記第4の被加熱物には、加熱される食料を載置する第2の載置板が、前記第1の通気孔より大径に形成された第2の通気孔を複数個有して配設されていることを特徴としている。
請求項8記載の考案は、請求項1の考案に係るものであって、前記防護柵には、折り畳み可能な調理台が配設されていることを特徴としている。
本考案の請求項1の構成によれば、災害用調理台車は、防護柵を備えて移動可能に構成されていることから、加熱装置や、調理用器具を積み込んで備蓄しておけば、緊急時に即座に移動して調理することができる。また、少なくとも2台の加熱装置を収納できることから、一方の加熱装置で炊飯や湯沸かしして他方の加熱装置で揚げ物や焼き物あるいは煮物を調理することができる。この際、下部支持台に載設されている加熱装置は、上部の調理器具とともに防護柵で囲まれていることから、例えば、子供が加熱装置に近づいて火傷を負うような事故を防ぐことができる。
また、本考案の請求項2の構成によれば、第1の加熱装置には、複数の被加熱物を置き換え可能にする被加熱物支持体が、突出支持片と支持リング面を備えていることから、大きさの異なる被加熱物を、必要に応じて即座に交換することができる。この場合、下部支持台で位置固定された第1の加熱装置は、下部支持台で位置が固定されているだけであるから、第1の加熱装置自体を災害用調理台車の外に持ち出して台車の外で暖をとることも可能である。
また、本考案の請求項3の構成によれば、被加熱物支持体の突出支持片は、大径の被加熱物を支持することができるから、例えば、大径の容器を使用して、多量の米を炊飯すれば多くの人に供給することができる。
本考案の請求項4の構成によれば、被加熱物支持体の支持リング面は、第1の被加熱物より小径の被加熱物を支持することから、例えば、例えば、第1の被加熱物より小径のストーブ用通風体等の被加熱物を支持リング面に載せ換えれば、多くの人に暖を取ることができる。
本考案の請求項5の構成によれば、前述のストーブ用通風体は、加熱装置で加熱された熱風を、熱風通路部内を通って上部の熱風排出部に送風し、熱風排出部から外部に排出する。熱風通路部では、複数本のパイプ内に熱風を挿通させるため、外部に熱を逃がすことなく効率よく暖房することができる。
本考案の請求項6及び7の構成によれば、下部支持台に載設される第2の加熱装置には、2段の被加熱物を重合して載設することができる。この際、下段側に載設する第3の被加熱物に配設した取付け片を第2の加熱装置に取り付け、第4の被加熱物を第3の被加熱物の上段に重合するように載設する。第3の被加熱物と第4の被加熱物には、食料を載置する載置板を載設している。例えば、それぞれの載置板に同じ食料を分割して載置させて、同時に加熱させることができる。この場合、第1の載置板の通気孔は高熱のため小孔に形成し、第2の載置板の通気孔は流通をよくするため第1の載置板の通気孔より大径に形成している。このため、第1の載置板と第2の載置板に載置した食料を効率よく焼くことができる。
本考案の請求項8の構成によれば、加熱された食料や新たな食料をさらに調理する場合、防護柵の一辺に装着した折り畳み式の調理台を調理可能な位置に配置させて調理する。これによって、避難して来た人たちは調理された食料を食することができる。
次に、本考案による災害用調理台車の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1〜3に示すように、実施形態の災害用調理台車(以下、調理台車という)1は、枠状の防護柵11を側面に有して4隅下部にキャスタ12を装着した台車本体10を備えている。台車本体10は、第1の区域を構成する下部支持台13と、第2の区域を構成する上部支持台14とを有している。下部支持台13には、少なくとも2台の加熱装置3、5を位置固定する支持手段としての位置固定板15が敷設されている。
実施形態の防護柵11は、前方を開口した3方側面に配置され、それぞれの側面の両端に跨るように逆U字状の主支柱111が配置され、主支柱111間に配置される複数の縦支柱112と、縦支柱112の縦方向に沿って間隔を置いて配置される複数の横支柱113を有して格子状に形成されている。さらに、側面に配置される防護柵11の一辺には、調理台16が折り畳み可能に装着されている。
なお、この台車本体10は、市販の防護台車に下部支持台13、上部支持台14を敷設して、下部支持台13上に位置固定板15を装着し、一方の側面の防護柵11に調理台16を装着してもよい。なお、調理台16は標準タイプとしては装着せずにオプションとして装着してもよい。
位置固定板15は、少なくとも2台の加熱装置3、5を位置固定するものであり、実施形態においては、図3中、中央部に前方に延設する仕切り部151を備えてT字状に形成されている。そして仕切り部151を間にして左右に区分けされた区域に第1の加熱装置3と第2の加熱装置5が装着される。
なお、位置固定板15は、上記の形態に限定するものではなく、例えば、2台の加熱装置3、5を当接する位置決め部をそれぞれ備えて加熱装置より後方に延設する板状のものであってもよく、また、加熱装置を収納する収納孔部を備えて下部支持台13上に略全体にわたって装着する板状部材又は箱状部材であってもよい。
また、加熱装置を2台ではなく3台以上収納する場合には、それぞれ収納区域を設けるように位置固定板15を形成することとなる。
下部支持台13上に配置される第1の加熱装置3及び第2の加熱装置5は、非常用のために、プロパンガスを加熱源とするものが適当とされる。実施形態では、第1の加熱装置3については市販のガスバーナーを使用し、第2の加熱装置5については市販のガスコンロを使用している。
第1の加熱装置3には、大径の胴体部を有する第1の被加熱物(以下、寸胴鍋ともいう)6と第1の被加熱物6より小さい胴体部を有する第2の被加熱物(以下、ストーブ用通風体ともいう)7(図7参照)を装着するための被加熱物支持体20が装着されている。図4に示すように、被加熱物支持体20は、多種類の被加熱物を載置するためのアタッチメントとして使用され、第1の加熱装置3の外枠外周面に嵌合するリング状本体部21と、リング状本体部21から外方に向かって突出する複数の第1の突出支持片22と、内方に向かって突出する複数の第2の突出支持片23と、を備えている。第1の突出支持片22と第2の突出支持片23とは、それぞれ外径の異なる被加熱物を支持可能に形成されている。また、リング状本体部21の上面は、円周方向に全体にわたって被加熱物が支持される支持リング面24として形成されている。なお、第1の突出支持片22は、支持リング面24より外方に突出して形成されている。
実施形態の第1の突出支持片22は、リング状本体部21の内周縁部から上方に突出した突出リング25に一端を装着する取付け面221と、取付け面221の上端から外方に屈曲するL字状の載置部222から形成されている。載置部222の水平面が被加熱物を載置する載置面223として形成されている。実施形態においては、第1の突出支持片22は、寸胴鍋6を載置するために、リング状本体部21に等角度位置で4箇所に配置されている。なお、この第1の突出支持片22は、等角度位置で3箇所以上に配置されていればよい。
実施形態の第2の突出支持片23は、支持リング面24の内周縁から上方に突出する突出リング25を間にして、第1の突出支持片22と反対側(内方)に向かって配置されている。第2の突出支持片23は先端部が細くなるような角錐状に形成されている。
なお、実施形態において、支持リング面24から突出する突出リング25の高さは、第1の突出支持片22が取り付けられている部位では高く形成され、隣り合わせの第1の突出支持片22、22間では一部で低く形成されている。
この被加熱物支持体20のリング状本体部21を、図4に示すように、第1の加熱装置(バーナー)3の外枠外周面に嵌め込んだ後、図5に示すような大径の寸胴鍋6を載置する。高さの高いものであれば、寸胴鍋6内に水を充填させて炊飯あるいは湯沸かしして多くの人たちに、食料や飲み物を供給することに適している。寸胴鍋6には、上部に一対の把手61を配置するとともに、上部の開口部62に蓋63を装着して内部を塞ぐようにしている。
また、寸胴鍋6はその容量が大きいため、例えば、内部にうどんやそば等の麺類を茹でるための金網笊33を挿入することができる。この場合、複数の脚部32を有するサナイタ31を寸胴鍋6の底部に挿入し、サナイタ31の上面に金網笊33を載置することになる。サナイタ31には複数の小孔311が形成されている。
また、被加熱物支持体20の支持リング面24には、図7に示すように、第1の被加熱物(寸胴鍋)6を取外した後で、第2の被加熱物(ストーブ用通風体)7を載置することができる。実施形態のストーブ用通風体7は、下部に被加熱物支持体20に装着される装着部71と、中部に熱風を通す熱風通路部72と、上部に熱風通路部72の上方に配設されると熱風排出部73と、を備えている。熱風通路部72の周りには、複数本の縦支柱741をリング状に配置した側面防護柵74が配置されている。
装着部71は、下方を開口して上部の中央部が通し孔711を有して筒状板に形成されるとともに、装着部71には、被加熱物支持体20の第1の突出支持片22と干渉しないように形成する切欠孔712が、4箇所において、装着部71の下端面から上方に延設して形成されている。
熱風通路部72は、熱風の通路となる4本のパイプ721と、各パイプ721を下部で支持する支持板722とを備えて構成されている。支持板722は、上方を閉口して下方が開口された筒状板に形成されて装着部71の通し孔711を挿通している。
熱風排出部73は、4本のパイプ721の上端部に装着された図示しない連結部材で支持され、上方を閉口して下方が開口された筒状板に形成されている。熱風排出部73の側面には多数の熱風排出口731が形成され外部に熱風を排出している。
側面防護柵74は、装着部71の側面に一端を固着した複数本の縦支柱741と、縦支柱741の上部端部を内設するリング部材742とからなっている。
このストーブ用通風体7を、被加熱物支持体20を介して第1の加熱装置3上に載置し、第1の加熱装置で加熱することによってストーブを構成することができる。
なお、被加熱物支持体20の第2の突出支持片23には、第1の突出支持片22に載置する寸胴鍋6より小径の半寸胴鍋を載置することができ、いずれの場合においても、被加熱物の大きさによって、適宜、第1の突出支持片22上、または第2の突出支持片23上、あるいは支持リング面24上に載置することができる。
第2の加熱装置(ガスコンロ)5は、第1の加熱装置(ガスバーナー)3よりも加熱力が低いために、第1の被加熱物(寸胴鍋)6より小径の第3の被加熱物等を載置する。実施形態においては、例えば、図8〜9に示すように、第3〜4の被加熱物として、ドラム缶状の本体部411、421に食料載置板43、44を装着した下段焼き物器41と上段焼き物器42とを載置している。下段焼き物器41と上段焼き物器42とは、2段に積み上げられて第2の加熱装置5で加熱される。
下段焼き物器41には、第2の加熱装置5の外枠部に係止する突出脚片412が周方向に4箇所形成されている。また、第2の加熱装置5のガス点火部を装着するための切欠孔413が、本体部411の周方向の1箇所に、本体部411の下端面から上方に延設する矩形孔状に形成されている。さらに、本体部411の下部には、ガス点火部の点火時における通気を良好にする通気孔414が周方向全体にわたって複数個に形成されている。また、本体部411の上部内周面には、食料載置板43が本体部411と一体的に固着されている。食料載置板43には、熱風を通すための第1の通気孔431が形成されている。
上段焼き物器42は、下段焼き物器41の上端部に内嵌するために、本体部421の外径が、下段焼き物器41の本体部411の内径より僅かに小さく形成されている。本体部421には、上部と下部に、それぞれ本体部421から円周方向の全周にわたって外方に突出するリブ422、423が形成されている。リブ422、423は本体部421を補強するために形成されるとともに、下部のリブ423は、下段焼き物器41の本体部411の上端部に当接して、上段焼き物器42の下段焼き物器41への挿入ストッパとして形成されている。また、本体部421の上部には、空気を排出するための排出口424が複数形成されている。
上段焼き物器42の上方には、上段焼き物器42の上面を覆う蓋45が配置されている。この蓋45は鉄板焼きとして使用できる鉄板45であってもよい。また、上段焼き物器42の上部には把手46(図8参照)が装着されて、上段焼き物器42を持ち運び容易としている。さらに、上段の食料載置板44には、下段の食料載置板43に形成された通気孔431より大径の第2の通気孔441が複数個形成されている。
第2の加熱装置5には、上述の下段焼き物器41、上段焼き物器42以外に小径の寸胴鍋を載置して、煮物や揚げ物等を調理してもよく、また、ヤカンや鍋等で湯沸かしすることもできる。
第2の区域を形成する上部支持台14には、調理用器具、例えば、ガス調整器やゴムホース、ステンレス製網杓子、ステンレス製水杓子、お玉やトング等を収納する収納ボックス51や、大きな網杓子52や大きな水杓子53、又は、第1の加熱装置3、第2の加熱装置5に載置するための使用していない寸胴鍋6や、ストーブ用通風体7又は焼き物器41、42等が載置される。
上述のように構成された調理台車1は、未使用状態においては、第1の区画又は第2の区画内に、上述した各加熱装置や調理機具等を収納した状態で、指定された災害用倉庫内に保管されている。非常時の緊急事態において、速やかに避難場所に調理用台車1ごと移動する。
次に、避難場所に移動した調理台車1においては、まず第1の加熱装置3と第2の加熱装置5とを、位置固定板15に当接させて位置固定した後、加熱可能にセットする。第1の加熱装置3には、被加熱物支持体20を装着して、寸胴鍋6やストーブ用通風体7のいずれかを載置可能にする。実施形態では、容量の大きい寸胴鍋6を第1の突出支持片22上に載置させて各食料を加熱する。
第1の加熱装置3では、ガスバーナーで加熱するために火力が強く、例えば、炊飯袋焚きやレトルト食品あるいは缶詰を多量に収納して加熱することができる。
なお、加熱された食料をさらに調理する場合には、防護柵11の一辺に折り畳まれて配置された調理台16を水平にセットし、図2に示すように、例えば、支持棒17で支持する。そして、調理台16をまな板代わりにするか、あるいはまな板を調理台16に載せて、食料を切り刻んで調理することもできる。
第1の加熱装置3においては、寸胴鍋6で食料を加熱して調理した後、ストーブ用通風体7を被加熱物支持体20の支持リング面24上に載置させる。この場合、ストーブ用通風体7を第1の加熱装置3ごと調理台車1の外に取り出してストーブを構成し、ストーブの周りに人を集めて暖をとることもできる。
第2の加熱装置5においては、主に、焼き物を2段積みにした容器(下段焼き物器41と上段焼き物器42)に収納して加熱することができる。例えば、2段積みにした下段焼き物器41と上段焼き物器42のそれぞれの食料載置板43、44に食料(例えば、薩摩芋)を分割して容れ、第2の加熱装置5で加熱する。下段の焼き物器41には、突出脚片412が配置されているから、突出脚片412を第2の加熱装置5の外枠に形成して固定する。上段焼き物器42は、その下部を下段焼き物器41に内嵌して積み重ねることとなる。
下段焼き物器41の食料載置板43には、火力が強いために小孔の通気孔431が多数形成され、上段焼き物器42の食料載置板44には、火力が弱くなるために通気孔431より大径の通気孔441が形成されている。そのため、下段の食料と上段の食料とは適度な焼き具合となって調理されることとなる。
また、2段の焼き物器(下段焼き物器41、上段焼き物器42)の代わりに、小径の鍋(半寸胴鍋)を直接第2の加熱装置5上に載置させて加熱させることもできる。
上述のように、実施形態の調理台車1によれば、調理するための第1の加熱装置3(又は第2の加熱装置5)や調理器具を台車本体10内に収納した状態で、非常時に移動して調理することができることから、避難してきた人たちにとっては、とてもありがたく感じることになる。調理台車1は、少なくとも2台の加熱装置(第1の加熱装置3、第2の加熱装置5)を収納でき、そのうちの1台の第1の加熱装置3は、大きな容量の寸胴鍋6を載置して加熱することができることから、多くの人たちに、炊飯袋焚きされた食料等を供給することができる。
また、第1の加熱装置3には、寸胴鍋6とストーブ用通風体7とを置き換えるための被加熱物支持体20が装着されていることから、寸胴鍋6で、例えば炊飯した後、ストーブ用通風体7に置き換えてストーブとして使用することができるとともに、寸胴鍋6又はストーブ用通風体7のいずれにおいても第1の加熱装置3に安定した状態で載置することができる。
また、調理台車1には、第1の加熱装置3および第2の加熱装置5、あるいは寸胴鍋6や上・下段焼き物器41、42等の被加熱物等を囲むように格子状の防護柵11が配置されているから、調理台車1内で加熱中であっても、例えば、子供たちが第1の加熱装置3、第2の加熱装置5に近づこうとしても防護柵11で防護されることとなって、火傷等を負うような災害を防止することができる。
さらに、第2の加熱装置5に載置する下段焼き物器41には、第2の加熱装置5に係止する突出脚片412が載置され、突出脚片412を第2の加熱装置5の外枠に係止するから、下段焼き物器41の上段焼き物器42を積み上げても、第2の加熱装置5に安定して載置させることができる。
なお、本考案の調理台車は、上述の実施形態に限定するものではない。例えば、第1の加熱装置に載置する被加熱物は、被加熱物支持台に載置されるものであれば、寸胴鍋やストーブ用通風体でなくてもよい。
また、被加熱物支持体には、多種類の被加熱物を載置できる支持部を、第1の突出支持片や第2の突出支持片あるいは支持リング面以外にも設けることができる。
さらに、第2の加熱装置に載置する被加熱物を入れ換え可能に支持するために、被加熱物支持体を新たに設けてもよい。
本考案の実施形態による調理台車を示す正面図である。 図1における調理台車の台車本体を示す正面図である。 図2の台車本体に収納する加熱装置の位置固定板を示す平面図である。 第1の加熱装置に装着する被加熱物支持体を示す斜視図である。 第1の被加熱物としての寸胴鍋を示す斜視図である。 第1の加熱装置に載置される寸胴鍋の断面図及び寸胴鍋に挿入するサナイタと金網笊を示す一部断面図である。 被加熱物支持体に載置されるストーブ用通風体を示す斜視図である。 第2の加熱装置に載置した焼き物器を2段に積み上げた状態を示す正面断面図である。 2段の焼き物器を積み重ねる前の状態を示す分解斜視図である
符号の説明
1、調理台車
3、第1の加熱装置
5、第2の加熱装置
6、寸胴鍋
7、ストーブ用通風体
10、台車本体
11、防護柵
13、下部支持台
14、上部支持台
15、位置固定板
16、調理台
20、被加熱物支持体
21、リング状本体部
22、第1の突出支持片
23、第2の突出支持片
24、支持リング面
31、サナイタ
33、金網笊
41、下段焼き物器
412、突出脚片
42、上段焼き物器
43、食料載置板
431、通気孔
44、食料載置板
441、通気孔
71、装着部
72、熱風通路部
73、熱風排出部

Claims (8)

  1. 並設して収納された少なくとも2台の加熱装置を載設する下部支持台と、前記下部支持台の上方に配設されるとともに調理器具を載設する上部支持台と、前記加熱装置及び前記調理器具を囲撓する防護柵と、前記下部支持台の下方に配設されたキャスタと、を備えて移動可能に構成される災害用調理台車であって、
    前記下部支持台には、複数の加熱装置を位置固定する支持手段が配設されていることを特徴とする災害用調理台車。
  2. 前記下部支持台に載設される少なくとも第1の加熱装置には、複数の被加熱物を置き換え可能に載設する被加熱物支持体が装着され、
    前記被加熱物支持体は、前記第1の加熱装置に装着する円環状の本体部と、前記本体部から外方に突出する複数の突出支持片と、前記本体部の上面に形成される支持リング面と、を備えて形成されていることを特徴とする請求項1記載の災害用調理台車。
  3. 前記被加熱物支持体に載設される第1の被加熱物は、前記突出支持片に支持される下端部を備えた容器であることを特徴とする請求項2記載の災害用調理台車。
  4. 前記被加熱物支持体に載設される第2の被加熱物は、前記支持リング面に支持される下端部を備えたストーブ用通風体であることを特徴とする請求項2記載の災害用調理台車。
  5. 前記ストーブ用通風体は、下部に前記被加熱物支持体に装着される装着部と、複数のパイプを上下方向に並設する熱風通路部と、前記熱風通路部の上方に配設されるとともに上面を閉口して複数の熱風排出口を側面に形成する熱風排出部とを備えて構成されていることを特徴とする請求項4記載の災害用調理台車。
  6. 前記下部支持台に載設される第2の加熱装置には、前記第2の加熱装置に係止可能な取付け片を下部に備える第3の被加熱物が載設され、前記第3の被加熱物には、加熱される食料を載置する第1の載置板が第1の通気孔を複数個有して配設されていることを特徴とする請求項1記載の災害用調理台車。
  7. 前記第3の被加熱物は、上方に第4の被加熱物を重合可能に形成されるとともに、前記第4の被加熱物には、加熱される食料を載置する第2の載置板が、前記第1の通気孔より大径に形成された第2の通気孔を複数個有して配設されていることを特徴とする請求項6記載の災害用調理台車。
  8. 前記防護柵には、折り畳み可能な調理台が配設されていることを特徴とする請求項1記載の災害用調理台車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111981560A (zh) * 2020-09-01 2020-11-24 湖南华军厨房设备有限公司 一种节能的电取暖桌

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