JP3147581B2 - 画像形成材料 - Google Patents

画像形成材料

Info

Publication number
JP3147581B2
JP3147581B2 JP11081093A JP11081093A JP3147581B2 JP 3147581 B2 JP3147581 B2 JP 3147581B2 JP 11081093 A JP11081093 A JP 11081093A JP 11081093 A JP11081093 A JP 11081093A JP 3147581 B2 JP3147581 B2 JP 3147581B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photosensitive layer
manufactured
image forming
forming material
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11081093A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06324479A (ja
Inventor
由記 松橋
良介 大友
功 細井
保春 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Ink SC Holdings Co Ltd filed Critical Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Priority to JP11081093A priority Critical patent/JP3147581B2/ja
Publication of JPH06324479A publication Critical patent/JPH06324479A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3147581B2 publication Critical patent/JP3147581B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,画像の形成材料に関す
る。更に詳しくは,感光性層の露光部および未露光部の
粘着性の差を利用した単色または多色の重ね合わせによ
る画像形成材料であり,色校正用プリプレスプルーフと
して印刷物と近似した転写物を得ることができる画像形
成材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より,印刷工業分野において最終的
に印刷された印刷物の仕上がり,色調等を印刷する前に
確認する手段としてプリプレスプルーフを利用すること
が公知である。このプリプレスプルーフには,オーバー
レイ方式とサープリント方式とがあり,最終的に得られ
る画像品質や製版および印刷工程上の利用目的に応じて
使いわけがなされている。オ−バ−レイ方式は,透明ベ
−スフィルム上に色分解マスクに応じた色材を含む感光
性層を設けたフィルムとマスクとを密着,露光,現像を
行い,それぞれのフィルムを重ね合わせて校正を行う。
【0003】サ−プリント方式は,オ−バ−レイ方式と
異なりハ−ドコピ−が得られるためその利用価値は高
く,例えば米国特許第 3060023号,3060024号,3060025号
公報に記載されるような,単一の支持体上に数層からな
るフォトポリマ−感光性層を積層し各分色画像を順次形
成してゆくものである。また,特開昭59-97410号公報,
特開昭61-1885377号公報に記されるような,オ−バ−レ
イ方式とサ−プリント方式の両方に使用できるようなプ
リプレスプル−フも存在する。この方法は,使用目的に
応じて,単なる文字等のチェックを行いたい場合はオ−
バ−レイだけで確認し,絵柄など微妙な色彩部分などの
チェックにハ−ドコピ−を得たい場合はこれを被転写体
に転写すればよいという点では,汎用性は大きい。しか
しながら,有機溶剤による現像工程が必要なために作業
環境が悪くなる欠点がある。
【0004】一方,本発明者らは,透明支持体上に染料
およびもしくは顔料を含有する感光性層を形成してな
り,画像露光し感光性層における露光部および未露光部
の転写における粘着性の差を生じせしめ,紙等の画像受
容体に画像を転写する画像形成材料を用い,ロ−ルニッ
プ間で感光性層の凝集破壊により画像受容体へ画像を転
写して得られたプリプレスプル−フが,従来のプリプレ
スプル−フと全く異なり,被印刷体と画像形成材料との
間に接着層等のような層が介在しないため実際の印刷物
と非常に酷似した画像および質感を再現することを既に
見いだしている。
【0005】これらの画像形成材料は通常,透明支持
体,染料およびもしくは顔料を含む感光性層,保護フィ
ルムの3層で構成されるものである。画像形成材料の使
用に際しては,透明支持体とマスク原版等の画像面とを
密着させ,マスク側から画像露光を行い,マスク原版,
次いで保護フィルムを外し,感光性層と画像受容体とを
ニップロ−ル間で熱,圧力をかけながら転写する。しか
しながら,画像露光し感光性層における露光部および未
露光部の転写における粘着性の差を生じめたのちに,保
護フィルムを感光性層から剥離するときに,予め加温さ
れた画像受容体からの輻射により画像形成材料が熱を受
け,感光性層の未露光部の一部が保護フィルムに転着し
てしまう所謂ブロッキングを起こすため,本来転写すべ
き未露光部の一部が転写されず,画像を原稿どおり忠実
に再現することができなくなることがある。
【0006】熱によりブロッキングを起こさないために
は,熱に対して感光性層の表面張力が変化しないことが
重要である。表面張力を下げるためには,一般的にシリ
コーン化合物や低分子ワックスを添加すればよいという
ことは,よく知られるところである。シリコーン化合物
やワックス類は,感光性層に配合した場合,表面に一部
浮きでるために,ブロッキングが防止できる。しかし,
ポリジメチルシロキサンのような通常の未変性のシリコ
ーン化合物を使用すると,経時の保存により感光性層か
ら保護フィルムにシリコーン化合物が移行するため,ブ
ロッキング防止効果は著しく低下する。また,ブロッキ
ングが問題ない程度までシリコーン化合物の配合量を増
加させると,転写面の表面張力が低すぎるために,次の
色の感光性層が転写できないという問題が生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで,本発明者等は
上記課題を解決すべく鋭意検討した結果,感光性層に両
末端エポキシ変性のシリコーン化合物を含有させること
で,熱によるブロッキングを防ぎ,かつ,経時でのブロ
ッキング防止効果の低下も防ぐことを見い出し,本発明
を完成するに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は,支持体上に着
色剤を含有する感光性層を形成し,更に感光性層の上に
保護フィルムを有してなり,画像露光し,感光性層にお
ける露光部および未露光部の転写における粘着性の差に
より,紙等の画像受容体に画像を転写する画像形成材料
において,感光性層が両末端エポキシ変性のシリコーン
化合物を固形分として着色剤の1〜30重量%含有する画
像形成材料を提供する。
【0009】支持体としては,熱,化学薬品,光等に安
定であり,しかも活性光線を充分透過するような材料が
好適である。例えば,セルロースアセテート,ポリスチ
レン,ポリ塩化ビニル,ポリエチレンテレフタレート,
ポリエチレンナフタレート等のフィルムまたはシートが
挙げられるが,特に,ポリエチレンテレフタレートが透
明性,熱安定性および寸法安定性等の面から好ましい。
【0010】感光性層は,両末端エポキシ変性のシリコ
ーン化合物および (a)光重合性化合物および着色剤 (b)光重合性化合物,熱可塑性樹脂および着色剤 等で構成される1〜5μの厚さの層であるが,添加剤と
して光重合開始剤,光増感剤,熱重合禁止剤,樹脂可塑
剤,顔料分散剤等を併用してもよい。両末端エポキシ変
性のシリコーン化合物は,固形分として着色剤の1〜30
重量%含有させる。上記シリコーン化合物の含有量が着
色剤の1重量%より少ないと, ブロッキングを防止でき
ない。また,30重量%を越えると, 塗面にはじきが生じ
たり,次の色の感光性層が形成できないという問題が生
じる。
【0011】両末端エポキシ変性のシリコーン化合物の
分子量は, 500〜10000 の範囲が好ましい。分子量が 5
00未満の場合は,揮発性が高いために塗工液の乾燥条件
によってはブロッキングが起こる可能性がある。また,
分子量が 10000を越えるとブロッキング防止の効果が低
下したり,塗面が亀甲状になったりする。上記シリコー
ン化合物は,光重合性化合物との相溶性がよく,塗工時
の感光性層の塗工面を均一に形成する。また,上記シリ
コーン化合物は,感光性層の表面張力を低下させる働き
があるが,両末端がアルコール変性されているために,
樹脂との親和性が強く,40℃保存でも経時で保護フィル
ムに移行する現象がない。そのため,経時のブロッキン
グや熱時のブロッキングを防止するという特徴を有して
いる。
【0012】光重合性化合物としては,エチレン性不飽
和二重結合を有するモノマー,プレポリマー等を用いる
ことができるが,熱可塑性樹脂を常温で可塑化できるも
のが好ましい。代表的な化合物としては,2-ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート,エチレングリコールジア
クリレート,ジエチレングリコールジアクリレート,1,
6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート,トリメチ
ロールプロパントリアクリレート,ペンタエリスリトー
ルトリアクリレート,ジペンタエリスリトールヘキサア
クリレート等が挙げられ,これらの光重合性化合物を一
種,または必要に応じて二種以上用いてもよい。
【0013】熱可塑性樹脂としては,熱可塑性で,光重
合性化合物との相溶性に優れた光重合性を有しない樹脂
が使用できる。例えば,ポリ塩化ビニル,ポリ(メタ)
アクリル酸エステル,エポキシ樹脂,ポリウレタン樹
脂,セルロース誘導体(例えば,エチルセルロース,酢
酸セルロース,ニトロセルロース),塩ビ−酢ビ共重合
体,ポリアマイド樹脂,ポリビニルアセタール樹脂,ジ
アリルフタレート樹脂,ブタジエンーアクリルニトリル
共重合体のような合成ゴム等が挙げられ,必要な物性に
応じてこれらの熱可塑性樹脂を一種,もしくは二種以上
用いる。
【0014】光重合開始剤としては,主に可視光部にお
ける吸収が少ないもの,光重合性化合物との相溶性がよ
いものが好ましく,例えば,ベンゾフェノン,ベンゾイ
ンエチルエーテル,ベンジルジメチルケタール,アゾビ
スイソブチロニトリル,2-クロロチオザンゾン,2-メチ
ルチオザンゾン,2-エチルチオザンゾン,2-イソプロピ
ルチオザンゾン,4'- イソプロピル -2-ヒドロキシ -2-
メチルプロピオフェノン等が挙げられる。また,光重合
開始効率を高めるために,光増感剤を組み合わせて使用
してもよい。光増感剤としては,芳香族−脂肪族三級ア
ミン等を用いることができ,例えば 4,4'-ビスジエチル
アミノベンゾフェノンが挙げられる。光増感剤は黄変す
ることもあるので,促進効率と黄変性,開始剤との相溶
性,更には利用する活性光線のエネルギー,波長域を勘
案して選択される。
【0015】さらに,光重合のためのラジカルを抑制す
るために,熱重合禁止剤を用いてもよい。熱重合禁止剤
を用いる場合に重要なことは,添加量および相溶性であ
り,光重合のためのラジカル発生を妨害しない程度の量
で,しかも熱的にはラジカルを抑制しなければならな
い。一般には,ハイドロキノン,p-メトキシフェノー
ル,t-ブチルカテコール,ピロガロール等の芳香族誘導
体が用いられるが,芳香族以外の化合物を併用しても差
し支えない。感光性層に適用される着色剤としては,有
機顔料,染料,カーボンブラック等の従来より使用され
ている染料及び顔料が使用できる。必要な色相を得るた
めに数種の染顔料を混合することもできる。感光性層中
に添加される顔料もしくは染料は,全固形分の 5〜50重
量%が適当であり,更には 9〜20重量%が好ましい。
【0016】保護フィルムは,単一あるいは複数層から
なっていても差し支えないが,感光性層に接触する面
は,フィッシュアイが少なく,かつ感光性層との剥離性
が良く,さらに不必要な可塑剤が析出してこないものが
好ましい。保護フィルムには,ガスバリア性を有する層
を設けてもよい。ガスバリア性を有する層は,感光性層
に直に接触してもしていなくとも構わない。ガスバリア
性を有する層に用いられる化合物としては,例えばポリ
ビニルアルコール(PVA) やエチレンビニルアルコール(E
vOH)等の高分子化合物が挙げられる。さらに,保護フィ
ルムには,画像形成材料の剛性の確保を目的として,感
光性層と直に接触しない面に別の剛性の強い材料を裏打
ちしても構わない。この時に裏打ちする材料としては,
特に制限するものではない。
【0017】このような保護フィルムとしては,ポリエ
チレンテレフタレート,二軸延伸ポリプロピレン,高密
度ポリエチレン等の剛性のあるシートあるいはフィル
ム,これらの1種ないし2種以上を接着剤で貼り合わせ
たもの,あるいは極力薄い高密度ポリエチレン,中密度
ポリエチレン,ポリスチレン,ポリプロピレン,セルロ
ースアセテート,二軸延伸ポリプロピレン等にガスバリ
ア性,剛性のあるシ─ト,例えばポリエチレンテレフタ
レート等を接着剤で貼り合わせたもの等が挙げられる。
【0018】
【実施例】以下,本発明を実施例により更に詳述する
が,本発明はこれによって限定されるものではない。例
中,部とは重量部を示す。 〔実施例1〕下記の組成の分散液をサンドミルにて2時
間分散させた後,1ミクロンのフィルターにて濾過して
感光性層用塗工液を調整した。 ジアリルイソフタレートプレポリマー(ダイソー社製) 11.40部 カヤラッド DPHA(日本化薬社製) 7.10部 カヤラッド TPGDA(日本化薬社製) 0.90部 イルガキュア907(日本チバ・ガイギー社製) 1.20部 カヤキュアDETX−S(日本化薬社製) 0.60部 イルガキュア369(日本チバ・ガイギー社製) 0.20部 ソルスパーズ24000(アイ・シー・アイ・ジャパン社製) 0.10部 X−22−169AS 0.20部 (信越化学社製 両末端エポキシ変性シリコーン) MA−7(三菱化成社製) 2.50部 R−54(ヘキストジャパン社製) 0.80部 P−メトキシフェノール(東京化成工業社製) 0.20部 メチルエチルケトン 75.00部 12μの透明支持体(東レ社製 Q-21)上に,上記感光性
層用塗工液を塗布・乾燥して2μの感光性層を形成し,
更に保護フィルム(100μOPPフィルム)を感光性層と
接触するようにラミネーターで貼合わせて,画像形成材
料(墨シート)を得た。
【0019】画像形成材料の透明支持体側と原版ポジマ
スクの銀塩面とを密着し,UVプリンター(オーク製作
所社製 HMW-201KB)で50mj/cm2の活性光線を与えた。次
に,画像形成材料と原版ポジマスクとを剥し,更に保護
フィルムを剥離し,コート紙(三菱製紙社製 パールコ
ート)と画像形成材料とを密着させ,ファーストラミネ
−タ(大成ラミネータ社製 8B-700特殊型)を用いて圧
力4kg/cm2,通過速度35cm/min,ローラー表面温度90℃
の条件でローラー間のニップにより転写したところ,未
露光部の感光層(厚さ 2.0μ)が転写し,通常の印刷物
と質感が全く変わらない転写物を得ることができた。ま
た,画像形成材料を40℃の恒温器中で1月間保存し,同
様の露光条件で画像露光を行ない転写したところ,保護
フィルムを剥離するときブロッキングを全く起こさず,
1月前と変わらない転写物を得ることができた。
【0020】〔実施例2〕下記の組成のシアン色感光性
層用塗工液を実施例1と同様にして調整した。 ジアリルイソフタレ─トプレポリマ─(ダイソ─社製) 11.81部 カヤラッドDPHA(日本化薬社製) 7.49部 カヤラッドTPGDA(日本化薬社製) 0.78部 イルカギュア907(チバガイギ─社製) 1.19部 カヤキュアDETX−S(日本化薬社製) 0.57部 イルカギュア369(チバガイギ─社製) 0.04部 リオノ─ルブル─FG7330(東洋インキ製造社製) 3.12部 X−22−169B 0.22部 (信越化学社製 両末端エポキシ変性シリコーン) メチルエチルケトン 75.00部
【0021】下記の組成のイエロー色感光性層用塗工液
を実施例1と同様にして調整した。 ジアリルイソフタレ─トプレポリマ─(ダイソ─社製) 11.81部 カヤラッドDPHA(日本化薬社製) 7.49部 カヤラッドTPGDA(日本化薬社製) 0.78部 イルカギュア907(チバガイギ─社製) 1.19部 カヤキュアDETX−S(日本化薬社製) 0.54部 イルカギュア369(チバガイギ─社製) 0.04部 リオノ─ルエローFG1310(東洋インキ製造社製) 3.12部 KF−105(信越化学社製 両末端エポキシ変性シリコーン) 0.25部 メチルエチルケトン 75.00部
【0022】下記の組成のマゼンタ色感光性層用塗工液
を実施例1と同様にして調整した。 ジアリルイソフタレ─トプレポリマ─(ダイソ─社製) 11.81部 カヤラッドDPHA(日本化薬社製) 7.49部 カヤラッドTPGDA(日本化薬社製) 0.78部 イルカギュア907(チバガイギ─社製) 1.19部 カヤキュアDETX−S(日本化薬社製) 0.57部 イルカギュア369(チバガイギ─社製) 0.04部 リオノ─ルレッドカーミン6BFG4200(東洋インキ製造社製) 3.10部 X−22−163B 0.24部 (信越化学社製 両末端エポキシ変性シリコーン) メチルエチルケトン 75.00部 上記で構成された感光性層用塗工液を,支持体12μm
ポリエチレンテレフタレ─トシ─ト上に,乾燥塗膜が
1.8μmとなるよう塗布し,乾燥により溶剤成分を揮
発させた後,下記の保護フィルムをラミネ─トし画像形
成材料(シアンシート,イエローシート,マゼンタシー
ト)を得た。
【0023】12μmの支持体(ポリエチレンテレフタレ
ートシート)上に,感光性層用塗工液を乾燥塗膜が 1.8
μmとなるよう塗布し,乾燥により溶剤成分を揮発させ
た。次いで, 8μmポリプロピレンと 100μmポリエチ
レンテレフタレート(東レ社製 T-60)を厚さ5μmの接
着剤(東洋モ─トン社製 アドコ─ト329A/329B=1/1)で
積層してなる保護フィルムをラミネ─トし,画像形成材
料(シアンシート,イエローシートおよびマゼンタシー
ト)を得た。
【0024】実施例1で得られた墨シートの転写物に後
露光を行い,その上に,実施例1と同様にしてエローシ
ート,マゼンタシート,シアンシートを順次転写後,後
露光して画像を形成した。各色のシートにおいて,保護
フィルムの剥離を行っても,感光性層の保護フィルムへ
のブロッキングは認められなかった。また,各色の重ね
転写を行っても,はじきは見られず,良好な画像を得る
ことができた。さらに,保護フィルムをラミネート直後
の剥離性が, 3月後も十分保持されていた。
【0025】〔比較例1〕実施例1の両末端エポキシ変
性シリコーンを除いて塗工液を調製し,実施例1と同様
にして画像形成材料を製造した。このシートは,塗工面
が一部柚子肌状となり,均一な塗工面にはならなかっ
た。また,保護フィルムを剥離する際,感光性層のブロ
ッキングを生じ,転写画像は,ポジマスクのパターンを
十分再現できなかった。 〔比較例2〕実施例2の両末端エポキシ変性シリコーン
の代わりに未変性のポリジメチルシロキサン(日本ユニ
カー社製 L-45)を用いて塗工液を調製し,実施例2と同
様にして3色の画像形成材料を製造した。この各色シー
トは製造直後はブロッキングが起こらないが,25℃で7
日放置するとブロッキングの発生が著しかった。
【0026】〔比較例3〕実施例1の両末端エポキシ変
性シリコーンの量を1.25部に代えて塗工液を調製し,実
施例1と同様にして画像形成材料を製造した。このシー
トは,保護フィルムを剥離する際,感光性層のブロッキ
ングは発生せず,良好な剥離を行うことができたが,次
の色の感光性層の転写が部分的にできなかった。 〔比較例4〕実施例1の両末端エポキシ変性シリコーン
の代わりにX−22−173B(信越化学社製 片末端
エポキシ変性シリコーン)を用いて塗工液を調製し,実
施例1と同様にして画像形成材料を製造した。このシー
トは,多数のはじきが見られ,感光性層のブロッキング
も発生した。また,ブロッキングは経時で激しくなっ
た。 〔比較例5〕実施例1の両末端エポキシ変性シリコーン
の代わりにA−151(日本ユニカー社製 シランカッ
プリング剤)を用いて塗工液を調製し,実施例1と同様
にして画像形成材料を製造した。40℃,30秒の乾燥でも
感光性層のブロッキングが発生した。
【0027】〔実施例3〕実施例2の保護フィルムの代
わりに,25μRPP(日石合樹社製)と 100μルミラー
#100 Tタイプ(東レ社製)とを接着剤を介してラミネー
トしてなる保護フィルムを用いて3色の画像形成材料を
製造し,実施例2と同様にして転写画像を形成した。な
お,RPPは,ガスバリアー性を確保するために共押し
出し法にてEvOH層を両側のポリプロピレン層の間に
形成したものであり,酸素透過度は1.44cc/m3・24時間
であった。各色のシートにおいて,保護フィルムの剥離
を行っても,感光性層の保護フィルムへのブロッキング
は発生しなかった。また,各色の重合わせ部においても
画像のはじきは認められず,良好な画像の転写が認めら
れた。また,25℃で3月保存後でもブロッキングは発生
しなかった。
【0028】保護フィルム剥離時の感光性層のブロッキ
ングの有無の評価は,専用転写機の画像形成材料取り付
けロ─ル(40℃)に画像形成材料を取り付け,保護フィ
ルムを剥離した際に,感光性層のブロッキングの有無を
目視で判断した。
【0029】
【発明の効果】本発明の画像形成材料は,両末端エポキ
シ変性のシリコーン化合物を含有するので感光性層の表
面の表面張力が低く,熱によるブロッキングを起こさな
い。また,このシリコーン化合物は樹脂との親和性が高
いため,経時で保存を行っても,保護フィルムに移行す
ることが全くなく,ブロッキングが起こらない。さら
に,二色目以降の画像形成材料の転写を妨げない。した
がって,本発明の画像形成材料を用いれば,通常の印刷
物と質感の全く変わらない高品質な転写物を得ることが
できる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−191238(JP,A) 特開 平3−96953(JP,A) 特開 平2−196692(JP,A) 特開 平2−243392(JP,A) 特開 平4−163092(JP,A) 特開 平2−58058(JP,A) 特開 平4−112085(JP,A) 特開 昭60−97890(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/004 G03F 3/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に着色剤を含有する感光性層を
    形成し,更に感光性層の上に保護フィルムを有してな
    り,画像露光し,感光性層における露光部および未露光
    部の転写における粘着性の差により,紙等の画像受容体
    に画像を転写する画像形成材料において,感光性層が両
    末端エポキシ変性のシリコーン化合物を固形分として着
    色剤の1〜30重量%含有することを特徴とする画像形成
    材料。
JP11081093A 1993-05-13 1993-05-13 画像形成材料 Expired - Fee Related JP3147581B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11081093A JP3147581B2 (ja) 1993-05-13 1993-05-13 画像形成材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11081093A JP3147581B2 (ja) 1993-05-13 1993-05-13 画像形成材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06324479A JPH06324479A (ja) 1994-11-25
JP3147581B2 true JP3147581B2 (ja) 2001-03-19

Family

ID=14545240

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11081093A Expired - Fee Related JP3147581B2 (ja) 1993-05-13 1993-05-13 画像形成材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3147581B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06324479A (ja) 1994-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4656114A (en) Presensitized color-proofing diazo resin sheet with acrylic thermal adhesive layer
EP0228175B1 (en) Presensitized color-proofing sheet
JPH05265200A (ja) 前感光されたカラープルーフシート
US5608441A (en) Thermal-transfer recording process
JP2985577B2 (ja) 画像形成材料
JP3147581B2 (ja) 画像形成材料
GB2213950A (en) A method of image formation and an image-forming material
JP3147582B2 (ja) 画像形成材料
EP0165031B1 (en) Presensitized color-proofing sheet
JP3147583B2 (ja) 画像形成材料
EP0323191A2 (en) Image-forming material
EP0413863A1 (en) Image-forming process and image-forming material
AU704037B2 (en) Photosensitive films having a thermally sensitive material containing layer and process for using the same
JPH0749564A (ja) 画像形成材料
JPH06332187A (ja) 画像形成材料
JPH0749565A (ja) 画像形成材料および画像形成方法
JP2629043B2 (ja) 画像形成材料
JPH06324482A (ja) 画像形成材料
JPH07120936A (ja) 画像形成方法
JPH05241337A (ja) 画像形成材料
JPH07104463A (ja) 画像形成材料
JPH07104482A (ja) 画像形成方法および画像形成材料
JP2882223B2 (ja) 画像形成材料
JPH05241345A (ja) 画像形成材料
JP2000147756A (ja) 画像形成材料

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees