JP3147576B2 - 盗難防止装置 - Google Patents
盗難防止装置Info
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- JP3147576B2 JP3147576B2 JP08876193A JP8876193A JP3147576B2 JP 3147576 B2 JP3147576 B2 JP 3147576B2 JP 08876193 A JP08876193 A JP 08876193A JP 8876193 A JP8876193 A JP 8876193A JP 3147576 B2 JP3147576 B2 JP 3147576B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は数珠式チェーンを用いた
盗難防止装置に係り、特に、物と物をループ状に結んで
ロックする盗難防止装置に関する。
盗難防止装置に係り、特に、物と物をループ状に結んで
ロックする盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車では、駐車中に盗難に遭うこ
とを防ぐため車輪と車体とをチェーン状の索条にて結束
して車輪を動かぬようにロックする盗難防止装置が使用
されている。
とを防ぐため車輪と車体とをチェーン状の索条にて結束
して車輪を動かぬようにロックする盗難防止装置が使用
されている。
【0003】この種の盗難防止装置には、スチールワイ
ヤロープタイプ、チェーンロープタイプ、ロッドチェー
ンタイプあるいは数珠式チェーンタイプ等種々存在す
る。
ヤロープタイプ、チェーンロープタイプ、ロッドチェー
ンタイプあるいは数珠式チェーンタイプ等種々存在す
る。
【0004】このうち、数珠式チェーンタイプの盗難防
止装置として、米国特許第3696647号明細書に開
示されたものがある。この盗難防止装置は、図10に示
すように索条芯を構成するワイヤロープ1に球状ピース
2とスリーブ状カバーピース3とを交互に通して、数珠
式チェーンを構成している。この数珠式チェーンは、両
ピース2,3を互いに嵌合させてピース間隔を規制し、
屈曲時にピース2,3嵌合部間の相互摺動により自由に
曲がるように構成されており、ワイヤロープの両端には
係止フックとキーハウジングとがそれぞれ係着され、係
止フックをキーハウジングにロックさせることにより数
珠式チェーンは着脱自在にロックするようになってい
る。
止装置として、米国特許第3696647号明細書に開
示されたものがある。この盗難防止装置は、図10に示
すように索条芯を構成するワイヤロープ1に球状ピース
2とスリーブ状カバーピース3とを交互に通して、数珠
式チェーンを構成している。この数珠式チェーンは、両
ピース2,3を互いに嵌合させてピース間隔を規制し、
屈曲時にピース2,3嵌合部間の相互摺動により自由に
曲がるように構成されており、ワイヤロープの両端には
係止フックとキーハウジングとがそれぞれ係着され、係
止フックをキーハウジングにロックさせることにより数
珠式チェーンは着脱自在にロックするようになってい
る。
【0005】この種の数珠式チェーン構造の盗難防止装
置では、ワイヤロープカッタや鉄筋等を切断するボルト
クリッパーでも容易に切断できない寸法や形状に数珠式
チェーンを構成することが要求される。しかし、ワイヤ
ロープカッタやボルトクリッパーで切断できない寸法や
形状にするためには、数珠式チェーンが嵩み、非常に重
くなる。
置では、ワイヤロープカッタや鉄筋等を切断するボルト
クリッパーでも容易に切断できない寸法や形状に数珠式
チェーンを構成することが要求される。しかし、ワイヤ
ロープカッタやボルトクリッパーで切断できない寸法や
形状にするためには、数珠式チェーンが嵩み、非常に重
くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の数珠式チェーン
構造の盗難防止装置では、球状ピース2とスリーブ状ピ
ース3とをワイヤロープ1に交互に通して数珠状にして
いるが、数珠状ピース2,3の一方が球状であるので、
図11に示すように、カッタ4を入れると、カッタ4は
球状ピース2とスリーブ状ピース3とを押し広げる方向
に作用し、ワイヤロープ1に引張力を作用させる。この
ため、カッタ4で球状ピース2が切断される前にワイヤ
ロープ1やロープエンドのかしめ部が破損したり、折損
する恐れがある。
構造の盗難防止装置では、球状ピース2とスリーブ状ピ
ース3とをワイヤロープ1に交互に通して数珠状にして
いるが、数珠状ピース2,3の一方が球状であるので、
図11に示すように、カッタ4を入れると、カッタ4は
球状ピース2とスリーブ状ピース3とを押し広げる方向
に作用し、ワイヤロープ1に引張力を作用させる。この
ため、カッタ4で球状ピース2が切断される前にワイヤ
ロープ1やロープエンドのかしめ部が破損したり、折損
する恐れがある。
【0007】ワイヤロープの破損や折損を防止するため
には、ロープ径を大きくする必要があるが、ロープ径を
大きくすると重量増大を招いたり、可撓性や柔軟性が損
なわれ、曲率半径も大きくなるので、収納性や使い勝手
が悪くなる。
には、ロープ径を大きくする必要があるが、ロープ径を
大きくすると重量増大を招いたり、可撓性や柔軟性が損
なわれ、曲率半径も大きくなるので、収納性や使い勝手
が悪くなる。
【0008】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、カッタによる切断荷重を作用させてもワイヤロ
ープに引張力を作用させることがなく、ワイヤロープの
細径化が図られ、柔軟性を向上させると供に重量軽減が
図られ、収納性や使い勝手を向上させることができる盗
難防止装置を提供することを目的とする。
もので、カッタによる切断荷重を作用させてもワイヤロ
ープに引張力を作用させることがなく、ワイヤロープの
細径化が図られ、柔軟性を向上させると供に重量軽減が
図られ、収納性や使い勝手を向上させることができる盗
難防止装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る盗難防止装
置は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載
したように、多数の数珠状ピースをワイヤロープに通し
て相互に嵌合させ、上記ワイヤロープの端部を係合フッ
クおよびキーハウジングでそれぞれ係着してロック可能
な数珠式チェーンを形成すると共に、上記数珠状ピース
の一側に形成された雄部を隣接する数珠状ピースの雌部
に嵌合させて上記数珠式チェーンを構成した盗難防止装
置において、上記数珠状ピースの外表面を円筒状に形成
する一方、隣接する上記数珠状ピースの雌部の配設間隔
をXとし、上記数珠状ピースの雄部の外径をdとすると
共に、カッタの刃先角度をθ、このカッタの剪断方向と
直角な方向に対する上記ワイヤロープの軸角度をδとし
た場合に、上記数珠状ピースの雄部と雌部との外径差の
1/2である段差Yを、関係式
置は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載
したように、多数の数珠状ピースをワイヤロープに通し
て相互に嵌合させ、上記ワイヤロープの端部を係合フッ
クおよびキーハウジングでそれぞれ係着してロック可能
な数珠式チェーンを形成すると共に、上記数珠状ピース
の一側に形成された雄部を隣接する数珠状ピースの雌部
に嵌合させて上記数珠式チェーンを構成した盗難防止装
置において、上記数珠状ピースの外表面を円筒状に形成
する一方、隣接する上記数珠状ピースの雌部の配設間隔
をXとし、上記数珠状ピースの雄部の外径をdとすると
共に、カッタの刃先角度をθ、このカッタの剪断方向と
直角な方向に対する上記ワイヤロープの軸角度をδとし
た場合に、上記数珠状ピースの雄部と雌部との外径差の
1/2である段差Yを、関係式
【数2】 を満足するように設定したものである。
【0010】
【作用】上記の構成を有する本発明においては、多数の
数珠状ピースをワイヤロープに通して相互に嵌合させ、
上記ワイヤロープの端部を係合フックおよびキーハウジ
ングでそれぞれ係着してロック可能な数珠式チェーンを
形成すると共に、上記数珠状ピースの一側に形成された
雄部を隣接する数珠状ピースの雌部に嵌合させて上記数
珠式チェーンを構成した盗難防止装置において、上記数
珠状ピースの外表面を円筒状に形成する一方、隣接する
上記数珠状ピースの雌部の配設間隔をXとし、上記数珠
状ピースの雄部の外径をdとすると共に、カッタの刃先
角度をθ、このカッタの剪断方向と直角な方向に対する
上記ワイヤロープの軸角度をδとした場合に、上記数珠
状ピースの雄部と雌部との外径差の1/2である段差Y
を、関係式
数珠状ピースをワイヤロープに通して相互に嵌合させ、
上記ワイヤロープの端部を係合フックおよびキーハウジ
ングでそれぞれ係着してロック可能な数珠式チェーンを
形成すると共に、上記数珠状ピースの一側に形成された
雄部を隣接する数珠状ピースの雌部に嵌合させて上記数
珠式チェーンを構成した盗難防止装置において、上記数
珠状ピースの外表面を円筒状に形成する一方、隣接する
上記数珠状ピースの雌部の配設間隔をXとし、上記数珠
状ピースの雄部の外径をdとすると共に、カッタの刃先
角度をθ、このカッタの剪断方向と直角な方向に対する
上記ワイヤロープの軸角度をδとした場合に、上記数珠
状ピースの雄部と雌部との外径差の1/2である段差Y
を、関係式
【数3】 を満足するように設定したことにより、隣接する数珠状
ピースの雌部のそれぞれのエッジ部がカッタの刃に同時
に当接しないため、数珠式チェーンの数珠状ピースにカ
ッタによる切断荷重を作用させてもワイヤロープに引張
力を作用させることがなく、ワイヤロープに引張力が作
用しないのでワイヤロープの細径化が図られ、柔軟性を
向上させると供に重量軽減が図られ、収納性や使い勝手
を向上させることができる。
ピースの雌部のそれぞれのエッジ部がカッタの刃に同時
に当接しないため、数珠式チェーンの数珠状ピースにカ
ッタによる切断荷重を作用させてもワイヤロープに引張
力を作用させることがなく、ワイヤロープに引張力が作
用しないのでワイヤロープの細径化が図られ、柔軟性を
向上させると供に重量軽減が図られ、収納性や使い勝手
を向上させることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0012】この盗難防止装置は、自転車や自動二輪車
等の盗難防止に適する。例えば、車輪を車体の他の部分
にループ状で結んで車輪の回転を規制したり、車輪や車
体の一部を電柱や冊等の地上構造物にループ状に結んで
車両の移動をできなくしたり、また、車両に限らず、物
と物とをループ状に結んでロックする物品の盗難防止用
に適する。
等の盗難防止に適する。例えば、車輪を車体の他の部分
にループ状で結んで車輪の回転を規制したり、車輪や車
体の一部を電柱や冊等の地上構造物にループ状に結んで
車両の移動をできなくしたり、また、車両に限らず、物
と物とをループ状に結んでロックする物品の盗難防止用
に適する。
【0013】この盗難防止装置は、図1に示すように、
数珠式チェーン構造に構成される。この数珠式チェーン
10は、可撓性芯材となる屈曲可能なワイヤロープ(ケ
ーブル、撚線ロープ等を含む)11に多数の数珠状ピー
ス12を列状に挿入し、数珠状ピース12同士を相互に
嵌合させたものである。ワイヤロープ11の両端部には
係合フック13とキーハウジング14がそれぞれ係着さ
れ、固着される。
数珠式チェーン構造に構成される。この数珠式チェーン
10は、可撓性芯材となる屈曲可能なワイヤロープ(ケ
ーブル、撚線ロープ等を含む)11に多数の数珠状ピー
ス12を列状に挿入し、数珠状ピース12同士を相互に
嵌合させたものである。ワイヤロープ11の両端部には
係合フック13とキーハウジング14がそれぞれ係着さ
れ、固着される。
【0014】係合フック13は筒状部15とその外端に
設けられた球形あるいは他の形状のロック部16とを有
し、筒状部15内には、ワイヤロープ11の端部にかし
められ、一体化されたかしめピース17およびエンドピ
ース18が挿入され、エンドピース18はサークリップ
等の抜止め具19により筒状部15に対し抜止めされ
る。
設けられた球形あるいは他の形状のロック部16とを有
し、筒状部15内には、ワイヤロープ11の端部にかし
められ、一体化されたかしめピース17およびエンドピ
ース18が挿入され、エンドピース18はサークリップ
等の抜止め具19により筒状部15に対し抜止めされ
る。
【0015】また、かしめピース17とエンドピース1
8との間にU字状あるいはV字状のクリアランス調整シ
ム20が図2に示すように介装され、この調整シム20
でワイヤロープ11に挿通された数珠状ピース12同士
の緩み止めを行い、数珠状ピース12のガタ付きをなく
している。ワイヤロープ11の他端にはエンドピース2
1がかしめあるいは溶着等により一体に固定され、この
エンドピース21がキーハウジング14の収納孔22の
段部に係合して抜出が防止される。
8との間にU字状あるいはV字状のクリアランス調整シ
ム20が図2に示すように介装され、この調整シム20
でワイヤロープ11に挿通された数珠状ピース12同士
の緩み止めを行い、数珠状ピース12のガタ付きをなく
している。ワイヤロープ11の他端にはエンドピース2
1がかしめあるいは溶着等により一体に固定され、この
エンドピース21がキーハウジング14の収納孔22の
段部に係合して抜出が防止される。
【0016】一方、キーハウジング14は、その側面に
係合フック13のロック部16が挿入される挿入口23
を有し、この挿入口23の内部には、ロック部16の抜
出しを防止してロックするロックピース24が回転可能
に設けられる。図示しないキーにより回転する部材25
を介してロックピース24を回転させると、ロックピー
ス24の突部24aがロック部16の首下に係合して抜
出し不能にロックされる。ロックピース24は90°回
転(図3参照)して移動することによりロックが解除さ
れて係合フック13を抜き出せるようになっている。
係合フック13のロック部16が挿入される挿入口23
を有し、この挿入口23の内部には、ロック部16の抜
出しを防止してロックするロックピース24が回転可能
に設けられる。図示しないキーにより回転する部材25
を介してロックピース24を回転させると、ロックピー
ス24の突部24aがロック部16の首下に係合して抜
出し不能にロックされる。ロックピース24は90°回
転(図3参照)して移動することによりロックが解除さ
れて係合フック13を抜き出せるようになっている。
【0017】また、前記数珠式チェーン10にはほぼ軸
方向全長に亘って被覆チューブ26が嵌合され、列状に
配置された数珠状ピース12が覆われている。この被覆
チューブ26は、可撓性のある樹脂等の材料からなり、
その内周面と数珠状ピース12との間のクリアランスは
少なくとも被覆チューブ26の肉厚以上とされている。
また、被覆チューブ26の内径は、係合フック13およ
びキーハウジング14の外径より小とされている。
方向全長に亘って被覆チューブ26が嵌合され、列状に
配置された数珠状ピース12が覆われている。この被覆
チューブ26は、可撓性のある樹脂等の材料からなり、
その内周面と数珠状ピース12との間のクリアランスは
少なくとも被覆チューブ26の肉厚以上とされている。
また、被覆チューブ26の内径は、係合フック13およ
びキーハウジング14の外径より小とされている。
【0018】ところで、数珠状ピース12は図1および
図4に示すように、内側ピースである雄部としての雄型
ピース27と、外側のカバーピースである雌部としての
雌型ピース28との2種類のピースで構成される。雄型
ピース27と雌型ピース28はワイヤロープ11の挿入
孔29,30を有し、これらの挿入孔29,30を介し
てワイヤロープ11に交互に通されて数珠状に形成さ
れ、両ピース27,28は相互に軸方向廻りに回転自在
に嵌合される。両ピース27,28の嵌合摺動面は滑ら
かなほぼ円弧状の湾曲面とされる。雄型ピース27の挿
入孔29は中央部が括れ、両側に向って拡開する鼓状に
形成される。
図4に示すように、内側ピースである雄部としての雄型
ピース27と、外側のカバーピースである雌部としての
雌型ピース28との2種類のピースで構成される。雄型
ピース27と雌型ピース28はワイヤロープ11の挿入
孔29,30を有し、これらの挿入孔29,30を介し
てワイヤロープ11に交互に通されて数珠状に形成さ
れ、両ピース27,28は相互に軸方向廻りに回転自在
に嵌合される。両ピース27,28の嵌合摺動面は滑ら
かなほぼ円弧状の湾曲面とされる。雄型ピース27の挿
入孔29は中央部が括れ、両側に向って拡開する鼓状に
形成される。
【0019】数珠状ピース12を構成する雄型ピース2
7と雌型ピース28は共にスリーブ状とされ、外表面が
円筒状に構成される。
7と雌型ピース28は共にスリーブ状とされ、外表面が
円筒状に構成される。
【0020】ところで、上記雄型ピース27と雌型ピー
ス28との外径の差は、図5に示すように、例えば隣接
する雌型ピース28の配設間隔(雄型ピース27を挟ん
で両側に配置される雌型ピース28のエッジ部28a,
28b間の距離)をXとし、雄型ピース27の外径をd
とする一方、カッタ31の刃先角度をθとし、カッタ3
1の剪断方向と直角な方向に対するワイヤロープ11の
軸角度をδとした場合に、雄型ピース27と雌型ピース
28との外径差の1/2である段差Yは次の関係式
ス28との外径の差は、図5に示すように、例えば隣接
する雌型ピース28の配設間隔(雄型ピース27を挟ん
で両側に配置される雌型ピース28のエッジ部28a,
28b間の距離)をXとし、雄型ピース27の外径をd
とする一方、カッタ31の刃先角度をθとし、カッタ3
1の剪断方向と直角な方向に対するワイヤロープ11の
軸角度をδとした場合に、雄型ピース27と雌型ピース
28との外径差の1/2である段差Yは次の関係式
【数4】 を満足するように設定される。
【0021】また、カッタ31の刃先角度θは、例えば
ボルトクリッパーの両刃のものは、図6(a)に示すよ
うに、50°前後のものが多く、そしてボルトクリッパ
ーの片刃のものは、図6(b)に示すように、75°以
下のものが多い。さらに、ワイヤロープカッタの刃先角
度は、図6(c)に示すように、75°前後のものが多
い。
ボルトクリッパーの両刃のものは、図6(a)に示すよ
うに、50°前後のものが多く、そしてボルトクリッパ
ーの片刃のものは、図6(b)に示すように、75°以
下のものが多い。さらに、ワイヤロープカッタの刃先角
度は、図6(c)に示すように、75°前後のものが多
い。
【0022】一方、カッタ31の剪断方向と直角な方向
に対するワイヤロープ11の軸角度δ、すなわちカッタ
31の刃先が作用時に被切断物の表面を滑らない摩擦係
数角度であり、例えば被切断物が鋼で、表面が乾燥状態
であれば上記角度δは12°前後、そして、被切断物の
表面に油などが付着してウェット状態であれば上記角度
δは9°前後になる。そこで、カッタ31の刃先角度θ
を余裕を持って80°、そしてカッタ31の剪断方向と
直角な方向に対するワイヤロープ11の軸角度δを9°
として上記関係式にあてはめると、雄型ピース27と雌
型ピース28との外径差の1/2である段差Yは次の関
係式
に対するワイヤロープ11の軸角度δ、すなわちカッタ
31の刃先が作用時に被切断物の表面を滑らない摩擦係
数角度であり、例えば被切断物が鋼で、表面が乾燥状態
であれば上記角度δは12°前後、そして、被切断物の
表面に油などが付着してウェット状態であれば上記角度
δは9°前後になる。そこで、カッタ31の刃先角度θ
を余裕を持って80°、そしてカッタ31の剪断方向と
直角な方向に対するワイヤロープ11の軸角度δを9°
として上記関係式にあてはめると、雄型ピース27と雌
型ピース28との外径差の1/2である段差Yは次の関
係式
【数5】 Y<1/2(dtan9°+X)tan19° を満足させるものとなる。
【0023】数珠状ピース12を構成する雄部である雄
型ピース27や雌部である雌型ピース28は共に外表面
が円筒状とされており、また、雄型ピース27と雌型ピ
ース28との外径差の1/2である段差Yが上述した関
係式を満足するように設定されているため、数珠状ピー
ス12を切断しようと、ワイヤロープカッタやボルトク
リッパー等のカッタ31を、図5に示すように押し当て
ても、雄型ピース27に隣接する雌型ピース28のそれ
ぞれのエッジ部28a,28bがカッタ31の刃に同時
に当接することがないため、数珠状ピース12同士を押
し広げるようにカッタ刃が作用することはない。したが
って、刃先角度が大きなカッタ刃を使用しても、数珠状
ピース12に切断力が作用するだけで、数珠状ピース1
2同士が押し広げられることがなく、ワイヤロープ11
に引張力が作用することを未然に、かつ確実に防止でき
る。
型ピース27や雌部である雌型ピース28は共に外表面
が円筒状とされており、また、雄型ピース27と雌型ピ
ース28との外径差の1/2である段差Yが上述した関
係式を満足するように設定されているため、数珠状ピー
ス12を切断しようと、ワイヤロープカッタやボルトク
リッパー等のカッタ31を、図5に示すように押し当て
ても、雄型ピース27に隣接する雌型ピース28のそれ
ぞれのエッジ部28a,28bがカッタ31の刃に同時
に当接することがないため、数珠状ピース12同士を押
し広げるようにカッタ刃が作用することはない。したが
って、刃先角度が大きなカッタ刃を使用しても、数珠状
ピース12に切断力が作用するだけで、数珠状ピース1
2同士が押し広げられることがなく、ワイヤロープ11
に引張力が作用することを未然に、かつ確実に防止でき
る。
【0024】ワイヤロープ11に引張力が作用しないの
で、ワイヤロープ11のロープ径を細径化させることが
でき、可撓性や柔軟性を向上させることができると共
に、数珠式チェーン10に重量軽減が図られ、数珠式チ
ェーン10の収納性を向上させ、使い勝手を向上させる
ことができる。
で、ワイヤロープ11のロープ径を細径化させることが
でき、可撓性や柔軟性を向上させることができると共
に、数珠式チェーン10に重量軽減が図られ、数珠式チ
ェーン10の収納性を向上させ、使い勝手を向上させる
ことができる。
【0025】また、数珠式チェーン10全体の長さは、
数珠状ピース12の数とワイヤロープ11の長さを適宜
変えれば自由に調節でき、さらに、使用時に数珠式チェ
ーン10を屈曲させたとき数珠状ピース12の外周と被
覆チューブ26の内周との間にクリアランスがあるので
抵抗なく自由に曲がり、取扱いやすくなる。そして、か
しめピース17とエンドピース18の間にクリアランス
調整シム20を介在してあるため数珠状ピース12列に
遊びが生じない。
数珠状ピース12の数とワイヤロープ11の長さを適宜
変えれば自由に調節でき、さらに、使用時に数珠式チェ
ーン10を屈曲させたとき数珠状ピース12の外周と被
覆チューブ26の内周との間にクリアランスがあるので
抵抗なく自由に曲がり、取扱いやすくなる。そして、か
しめピース17とエンドピース18の間にクリアランス
調整シム20を介在してあるため数珠状ピース12列に
遊びが生じない。
【0026】したがって、数珠式チェーン10を大きく
曲げても、数珠状ピース12同士は嵌合状態に維持さ
れ、数珠状ピース12間に隙間が生じないので、ワイヤ
ロープ11が外部に露出するのを未然に防止できる。
曲げても、数珠状ピース12同士は嵌合状態に維持さ
れ、数珠状ピース12間に隙間が生じないので、ワイヤ
ロープ11が外部に露出するのを未然に防止できる。
【0027】図7および図8は、本発明に係る盗難防止
装置の他の実施例を示したものである。
装置の他の実施例を示したものである。
【0028】この実施例に示される盗難防止装置は、数
珠式チェーン10Aに用いられる数珠状ピース40の形
状・構造を変えたもので、他の構成は図1に示す数珠式
チェーン10と基本的に異ならないので、同一符号を付
して説明を省略する。
珠式チェーン10Aに用いられる数珠状ピース40の形
状・構造を変えたもので、他の構成は図1に示す数珠式
チェーン10と基本的に異ならないので、同一符号を付
して説明を省略する。
【0029】この数珠式チェーン10Aに採用される数
珠状ピース40は、雄型ピース27と雌型ピース28と
を一体化したものに相当し、数珠状ピース40の一側に
雄部41が、他側に雌部42が形成され、数珠状ピース
40の雄部41が、隣接する数珠状ピース40の雌部4
2に嵌合されるようになっており、数珠状ピース40は
全体としてベル状に構成され、少なくとも外周面の一部
が円筒状とされる。
珠状ピース40は、雄型ピース27と雌型ピース28と
を一体化したものに相当し、数珠状ピース40の一側に
雄部41が、他側に雌部42が形成され、数珠状ピース
40の雄部41が、隣接する数珠状ピース40の雌部4
2に嵌合されるようになっており、数珠状ピース40は
全体としてベル状に構成され、少なくとも外周面の一部
が円筒状とされる。
【0030】すなわち、この数珠式チェーン10Aで
は、数珠状ピース40の一側に形成される雄部41が球
形外周面とされ、他側の雌部42が球形外周面に対応す
る球形円周面とされ、数珠状ピース40の雌部42を、
隣接する数珠状ピース40の雄部41に順次嵌合させて
屈曲可能としたものである。
は、数珠状ピース40の一側に形成される雄部41が球
形外周面とされ、他側の雌部42が球形外周面に対応す
る球形円周面とされ、数珠状ピース40の雌部42を、
隣接する数珠状ピース40の雄部41に順次嵌合させて
屈曲可能としたものである。
【0031】この実施例においても、数珠状ピース40
の雄部41と雌部42との外径の差は、図9に示すよう
に、例えば隣接する数珠状ピース40の雌部42の配設
間隔をX′とし、雄部41の外径をd′とする一方、カ
ッタ31の刃先角度をθ′、カッタ31の剪断方向と直
角な方向に対するワイヤロープ11の軸角度をδ′とし
た場合に、数珠状ピース40の雄部41と雌部42との
外径差の1/2である段差Y′は次の関係式
の雄部41と雌部42との外径の差は、図9に示すよう
に、例えば隣接する数珠状ピース40の雌部42の配設
間隔をX′とし、雄部41の外径をd′とする一方、カ
ッタ31の刃先角度をθ′、カッタ31の剪断方向と直
角な方向に対するワイヤロープ11の軸角度をδ′とし
た場合に、数珠状ピース40の雄部41と雌部42との
外径差の1/2である段差Y′は次の関係式
【数6】 を満足するように設定され、また、数珠状ピース40は
全体としてベル状に構成され、少なくとも外周面の一部
が円筒状とされるため、数珠状ピース12を切断しよう
と、ワイヤロープカッタやボルトクリッパー等のカッタ
31を、図9に示すように押し当てても、隣接する数珠
状ピース40の雌部42のそれぞれのエッジ部42a,
42bがカッタ31の刃に同時に当接しないため、数珠
状ピース40同士を押し広げるようにカッタ刃が作用す
ることはない。したがって、刃先角度が大きなカッタ刃
を使用しても、数珠状ピース40に切断力が作用するだ
けで、数珠状ピース40同士が押し広げられることがな
く、ワイヤロープ11に引張力が作用することもない。
全体としてベル状に構成され、少なくとも外周面の一部
が円筒状とされるため、数珠状ピース12を切断しよう
と、ワイヤロープカッタやボルトクリッパー等のカッタ
31を、図9に示すように押し当てても、隣接する数珠
状ピース40の雌部42のそれぞれのエッジ部42a,
42bがカッタ31の刃に同時に当接しないため、数珠
状ピース40同士を押し広げるようにカッタ刃が作用す
ることはない。したがって、刃先角度が大きなカッタ刃
を使用しても、数珠状ピース40に切断力が作用するだ
けで、数珠状ピース40同士が押し広げられることがな
く、ワイヤロープ11に引張力が作用することもない。
【0032】ワイヤロープ11に引張力が作用しないの
で、ワイヤロープ11のロープ径を細径化させることが
でき、可撓性や柔軟性を向上させることができると共
に、数珠式チェーン10Aに重量軽減が図られ、数珠式
チェーン10Aの収納性を向上させ、使い勝手を向上さ
せることができる。
で、ワイヤロープ11のロープ径を細径化させることが
でき、可撓性や柔軟性を向上させることができると共
に、数珠式チェーン10Aに重量軽減が図られ、数珠式
チェーン10Aの収納性を向上させ、使い勝手を向上さ
せることができる。
【0033】上記いずれの実施例においても、例えば車
輪と車体とにロープ状に巻装してその係合フック13の
ロック部16とキーハウジング14の挿入口23に挿入
し、キーロックすれば、キーハウジング14内のロック
ピース24が回転して突部24aがロック部16の首下
に位置し(図1および図7の鎖線状態)、係合フック1
3が抜けない状態にロックされる。この場合、ロック部
16は球形であるので挿入時の方向性がなく、従来のピ
ボットによるもののように向きを合わせて挿入するよう
な面倒な操作は不要となる。
輪と車体とにロープ状に巻装してその係合フック13の
ロック部16とキーハウジング14の挿入口23に挿入
し、キーロックすれば、キーハウジング14内のロック
ピース24が回転して突部24aがロック部16の首下
に位置し(図1および図7の鎖線状態)、係合フック1
3が抜けない状態にロックされる。この場合、ロック部
16は球形であるので挿入時の方向性がなく、従来のピ
ボットによるもののように向きを合わせて挿入するよう
な面倒な操作は不要となる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る盗難
防止装置によれば、多数の数珠状ピースをワイヤロープ
に通して相互に嵌合させ、上記ワイヤロープの端部を係
合フックおよびキーハウジングでそれぞれ係着してロッ
ク可能な数珠式チェーンを形成すると共に、上記数珠状
ピースの一側に形成された雄部を隣接する数珠状ピース
の雌部に嵌合させて上記数珠式チェーンを構成した盗難
防止装置において、上記数珠状ピースの外表面を円筒状
に形成する一方、隣接する上記数珠状ピースの雌部の配
設間隔をXとし、上記数珠状ピースの雄部の外径をdと
すると共に、カッタの刃先角度をθ、このカッタの剪断
方向と直角な方向に対する上記ワイヤロープの軸角度を
δとした場合に、上記数珠状ピースの雄部と雌部との外
径差の1/2である段差Yを、関係式
防止装置によれば、多数の数珠状ピースをワイヤロープ
に通して相互に嵌合させ、上記ワイヤロープの端部を係
合フックおよびキーハウジングでそれぞれ係着してロッ
ク可能な数珠式チェーンを形成すると共に、上記数珠状
ピースの一側に形成された雄部を隣接する数珠状ピース
の雌部に嵌合させて上記数珠式チェーンを構成した盗難
防止装置において、上記数珠状ピースの外表面を円筒状
に形成する一方、隣接する上記数珠状ピースの雌部の配
設間隔をXとし、上記数珠状ピースの雄部の外径をdと
すると共に、カッタの刃先角度をθ、このカッタの剪断
方向と直角な方向に対する上記ワイヤロープの軸角度を
δとした場合に、上記数珠状ピースの雄部と雌部との外
径差の1/2である段差Yを、関係式
【数7】 を満足するように設定したため、数珠式チェーンの数珠
状ピースにカッタによる切断荷重を作用させてもワイヤ
ロープに引張力を作用させることがなく、ワイヤロープ
に引張力が作用しないのでワイヤロープの細径化が図ら
れ、柔軟性を向上させると供に重量軽減が図られ、収納
性や使い勝手を向上させることができる。
状ピースにカッタによる切断荷重を作用させてもワイヤ
ロープに引張力を作用させることがなく、ワイヤロープ
に引張力が作用しないのでワイヤロープの細径化が図ら
れ、柔軟性を向上させると供に重量軽減が図られ、収納
性や使い勝手を向上させることができる。
【図1】本発明に係る盗難防止装置の一実施例を示す全
体図。
体図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】盗難防止装置のロック状態と開放状態を示す
図。
図。
【図4】図1に示す盗難防止装置の要部を示す拡大断面
図。
図。
【図5】図1に示す盗難防止装置のカッタによる切断状
態を示す模式図。
態を示す模式図。
【図6】(a),(b)および(c)は、各種カッタの
刃先角度を示す図。
刃先角度を示す図。
【図7】本発明に係る盗難防止装置の他の実施例を示す
図。
図。
【図8】図7に示す盗難防止装置の要部を示す拡大断面
図。
図。
【図9】図7に示す盗難防止装置のカッタによる切断状
態を示す模式図。
態を示す模式図。
【図10】従来の数珠式チェーン構造の盗難防止装置を
示す図。
示す図。
【図11】従来の盗難防止装置において、カッタによる
切断状態を示す模式図。
切断状態を示す模式図。
10,10A 数珠式チェーン 11 ワイヤロープ 12,40 数珠状ピース 13 係合フック 14 キーハウジング 16 ロック部 17 かしめピース 18,21 エンドピース 20 クリアランス調整シム 26 被覆チューブ 27 雄型ピース(雄部) 28 雌型ピース(雌部) 28a,28b エッジ部 31 カッタ 41 雄部 42 雌部 X 隣接する雌型ピースの配設間隔 X′ 隣接する数珠状ピースの雌部の配設間隔 Y 段差(雄型ピースと雌型ピースとの外径差の1/
2) Y′ 段差(数珠状ピースの雄部と雌部との外径差の1
/2) d 雄型ピースの外径 d′ 数珠状ピースの雄部の外径 θ,θ′ カッタの刃先角度 δ,δ′ カッタの剪断方向と直角な方向に対するワイ
ヤロープの軸角度
2) Y′ 段差(数珠状ピースの雄部と雌部との外径差の1
/2) d 雄型ピースの外径 d′ 数珠状ピースの雄部の外径 θ,θ′ カッタの刃先角度 δ,δ′ カッタの剪断方向と直角な方向に対するワイ
ヤロープの軸角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 71/00 B62H 5/00
Claims (1)
- 【請求項1】 多数の数珠状ピースをワイヤロープに通
して相互に嵌合させ、上記ワイヤロープの端部を係合フ
ックおよびキーハウジングでそれぞれ係着してロック可
能な数珠式チェーンを形成すると共に、上記数珠状ピー
スの一側に形成された雄部を隣接する数珠状ピースの雌
部に嵌合させて上記数珠式チェーンを構成した盗難防止
装置において、上記数珠状ピースの外表面を円筒状に形
成する一方、隣接する上記数珠状ピースの雌部の配設間
隔をXとし、上記数珠状ピースの雄部の外径をdとする
と共に、カッタの刃先角度をθ、このカッタの剪断方向
と直角な方向に対する上記ワイヤロープの軸角度をδと
した場合に、上記数珠状ピースの雄部と雌部との外径差
の1/2である段差Yを、関係式 【数1】 を満足するように設定したことを特徴とする盗難防止装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08876193A JP3147576B2 (ja) | 1993-04-15 | 1993-04-15 | 盗難防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08876193A JP3147576B2 (ja) | 1993-04-15 | 1993-04-15 | 盗難防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06299751A JPH06299751A (ja) | 1994-10-25 |
JP3147576B2 true JP3147576B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=13951866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08876193A Expired - Fee Related JP3147576B2 (ja) | 1993-04-15 | 1993-04-15 | 盗難防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3147576B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006193878A (ja) * | 2005-01-14 | 2006-07-27 | Keiji Sakamoto | 多重多様連結機能ロープ |
KR101720949B1 (ko) * | 2015-05-22 | 2017-03-29 | 변종섭 | 이동수단의 주차시스템 |
KR101721392B1 (ko) * | 2017-01-10 | 2017-03-29 | 변종섭 | 체결수단이 엄폐되는 구조의 마운트 |
-
1993
- 1993-04-15 JP JP08876193A patent/JP3147576B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06299751A (ja) | 1994-10-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |