JP3147536U - 洪水被害防止用水田貯水装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造でありながら、豪雨時には雨水により自動的に排水口を止水し、下流位置の水害被害を未然に防止できる水田貯水装置を提供することを目的とする。
【解決手段】水田側から排水路側に連通する排水管体と、排水管体の水田側開口端に対して上下方向に回動し当該水田側開口部を開閉する止水蓋と、止水蓋を上方から支持する止水蓋支持杆と、雨水を受けるための雨水受けとを備え、雨水受けを一方に保持した揺動アームを有し、揺動アームの他方に設けた係止部が止水蓋支持杆に設けた被係止部に係脱自在になっていて雨水受けが空の状態では当該雨水受け側が上方に移動するように揺動アームの雨水受け側を支持スプリングで弾性保持し、雨水受けに所定量の雨水が貯まると、その重さにて当該雨水受けが支持スプリングに抗して下方に移動することで揺動アームの他方に設けた係止部が被係止部から離れ、止水蓋が自重で回動し、排水管体の水田側開口部を塞ぐ。
【選択図】 図1
【解決手段】水田側から排水路側に連通する排水管体と、排水管体の水田側開口端に対して上下方向に回動し当該水田側開口部を開閉する止水蓋と、止水蓋を上方から支持する止水蓋支持杆と、雨水を受けるための雨水受けとを備え、雨水受けを一方に保持した揺動アームを有し、揺動アームの他方に設けた係止部が止水蓋支持杆に設けた被係止部に係脱自在になっていて雨水受けが空の状態では当該雨水受け側が上方に移動するように揺動アームの雨水受け側を支持スプリングで弾性保持し、雨水受けに所定量の雨水が貯まると、その重さにて当該雨水受けが支持スプリングに抗して下方に移動することで揺動アームの他方に設けた係止部が被係止部から離れ、止水蓋が自重で回動し、排水管体の水田側開口部を塞ぐ。
【選択図】 図1
Description
本考案は、豪雨時には雨水により自動的に排水口を止水し、水田を貯水田として利用することで下流域の洪水被害を未然に防止するための水田貯水装置に関する。
ダムを有する山に降った豪雨はダムに貯水されるが、ダムのない山野に降った豪雨はすぐに川に流れる。
しかし、広い面積を有する水田を一時的な貯水池として利用できれば水田がその性質上、よく手入れがされているのでその貯水能力はきわめて大きい。
しかし、現状では、水田に降った豪雨は直ちに補装された水路に押し流され、下流に水害をもたらす恐れがある。
また、田干し時期等には完全排水状態になっていて田の貯水作用が少ない。
最近は用水からの流入水量の調整にて水田の水管理をしている者も多く、従来と比較して水田の貯水効果が薄れている。
また、水田に潅水する場合にも、排水口に木片を当てて堰き止めているのが一般的であり、耐久性がなく漏水も多い。
これでは集中豪雨時には広い面積を有する田から河川にそのまま雨水が多量に流れ込み水害が発生しやすい。
また、集中豪雨等の悪天候時には水田に近づけないので木片による調整は困難であった。
特開平9−233959号公報には、水田水位を検知して用水から水田に給水する曲管を駆動する技術を開示するが、豪雨時に水田の貯水量を調整できるものでなく、また電気駆動であるため装置が複雑で高価であった。
しかし、広い面積を有する水田を一時的な貯水池として利用できれば水田がその性質上、よく手入れがされているのでその貯水能力はきわめて大きい。
しかし、現状では、水田に降った豪雨は直ちに補装された水路に押し流され、下流に水害をもたらす恐れがある。
また、田干し時期等には完全排水状態になっていて田の貯水作用が少ない。
最近は用水からの流入水量の調整にて水田の水管理をしている者も多く、従来と比較して水田の貯水効果が薄れている。
また、水田に潅水する場合にも、排水口に木片を当てて堰き止めているのが一般的であり、耐久性がなく漏水も多い。
これでは集中豪雨時には広い面積を有する田から河川にそのまま雨水が多量に流れ込み水害が発生しやすい。
また、集中豪雨等の悪天候時には水田に近づけないので木片による調整は困難であった。
特開平9−233959号公報には、水田水位を検知して用水から水田に給水する曲管を駆動する技術を開示するが、豪雨時に水田の貯水量を調整できるものでなく、また電気駆動であるため装置が複雑で高価であった。
本考案は上記技術的課題に鑑みて、簡単な構造でありながら、豪雨時には雨水により自動的に排水口を止水し、下流位置の水害被害を未然に防止できる水田貯水装置を提供することを目的とする。
本考案者は、降った豪雨を一時的に水田に貯水し、その後に例えば12〜24時間ぐらい遅らせて排水すれば稲作に障害がでることなく、水害を防ぐことができると考え、本考案に至った。
本考案に係る水田貯水装置は、水田側から排水路側に連通する排水管体と、排水管体の水田側開口端に対して上下方向に回動し、当該水田側開口部を開閉する止水蓋と、止水蓋を上方から支持する止水蓋支持杆と、雨水を受けるための雨水受けとを備え、雨水受けを一方に保持した揺動アームを有し、揺動アームの他方に設けた係止部が止水蓋支持杆に設けた被係止部に係脱自在になっていて、雨水受けが空の状態では当該雨水受け側が上方に移動するように揺動アームの雨水受け側を支持スプリングで弾性保持し、雨水受けに所定量の雨水が貯まると、その重さにて当該雨水受けが支持スプリングに抗して下方に移動することで揺動アームの他方に設けた係止部が被係止部から離れ、止水蓋が自重で回動し、排水管体の水田側開口部を塞ぐものであることを特徴とする。
本考案に係る水田貯水装置は、水田側から排水路側に連通する排水管体と、排水管体の水田側開口端に対して上下方向に回動し、当該水田側開口部を開閉する止水蓋と、止水蓋を上方から支持する止水蓋支持杆と、雨水を受けるための雨水受けとを備え、雨水受けを一方に保持した揺動アームを有し、揺動アームの他方に設けた係止部が止水蓋支持杆に設けた被係止部に係脱自在になっていて、雨水受けが空の状態では当該雨水受け側が上方に移動するように揺動アームの雨水受け側を支持スプリングで弾性保持し、雨水受けに所定量の雨水が貯まると、その重さにて当該雨水受けが支持スプリングに抗して下方に移動することで揺動アームの他方に設けた係止部が被係止部から離れ、止水蓋が自重で回動し、排水管体の水田側開口部を塞ぐものであることを特徴とする。
排水管体は、水田側から排水路等に排水するためのものであり、止水蓋が自重で水田側の排水孔開口部を閉じることができるように、この排水孔開口部を斜め上向きの切り口に形成することが好ましい。
また、排水管体は、水田と排水溝とを仕切る止水体等を貫通するように設けてあってもよい。
雨水受けは雨水を受けて貯留するように上向きに開口した容器にし、取り出して雨水を捨てることができるようになっているのがよい。
揺動アームは、雨水受けに雨水が貯まっていないとき、止水蓋支持杆にて止水蓋を持ち上げて開いた状態を係止できるもので、雨水受けが雨水重量により弾性付勢力に抗して下降すると係止状態を解除し、これにより止水蓋が自重で下降し、排水孔開口部を閉じる。
止水蓋の持ち上げを解除する雨水重量は、例えば雨水受け内に約100mm程度の高さまで貯留した雨水の重量にする等、豪雨量に応じて調整できるのがよく、支持スプリングの弾性保持力は調整可能になっている。
また、排水管体は、水田と排水溝とを仕切る止水体等を貫通するように設けてあってもよい。
雨水受けは雨水を受けて貯留するように上向きに開口した容器にし、取り出して雨水を捨てることができるようになっているのがよい。
揺動アームは、雨水受けに雨水が貯まっていないとき、止水蓋支持杆にて止水蓋を持ち上げて開いた状態を係止できるもので、雨水受けが雨水重量により弾性付勢力に抗して下降すると係止状態を解除し、これにより止水蓋が自重で下降し、排水孔開口部を閉じる。
止水蓋の持ち上げを解除する雨水重量は、例えば雨水受け内に約100mm程度の高さまで貯留した雨水の重量にする等、豪雨量に応じて調整できるのがよく、支持スプリングの弾性保持力は調整可能になっている。
止水蓋を上方に回動した状態では、止水蓋支持杆の被係止部が、雨水受け支持スプリング部の弾性付勢力で雨水受け側が上昇した梃子作用で突出する揺動アームの係止部に係止している。
雨水受けに所定量の雨水が貯留すると、この雨水重量が雨水受け支持スプリング部の弾性付勢力に抗して揺動アームを下側に揺動させる。
これにより係止部が、止水蓋を持ち上げて開いた状態にある止水蓋支持杆の被係止部から後退して、係止状態を解除して止水蓋を自重で下降させて排水孔開口部を閉じる。
止水蓋支持杆は、例えば手で止水蓋支持杆の上部を持って簡単に止水蓋を開くことができるように、止水蓋支持杆の上端部に持つ手を設けると良い。
雨水受けに所定量の雨水が貯留すると、この雨水重量が雨水受け支持スプリング部の弾性付勢力に抗して揺動アームを下側に揺動させる。
これにより係止部が、止水蓋を持ち上げて開いた状態にある止水蓋支持杆の被係止部から後退して、係止状態を解除して止水蓋を自重で下降させて排水孔開口部を閉じる。
止水蓋支持杆は、例えば手で止水蓋支持杆の上部を持って簡単に止水蓋を開くことができるように、止水蓋支持杆の上端部に持つ手を設けると良い。
本考案に係る水田貯水装置においては、豪雨により雨水受け内に溜まった雨水重量にて止水蓋を閉じるように駆動することで水田の貯水可能量を増大させ、下流域における洪水などの水害被害を軽減できる。
水田貯水装置は、動力源を用いないシンプルな構造で安価に製造できるため、多数の水田に容易に設置できる。
このため、豪雨対策の防災ダム建設に比較すると、広い面積の水田を利用することで格段に低コストに絶大なる水害対策を行うことができる。
自重で閉じる止水蓋を持ち上げた状態で係止しておき、雨水重量によりこの止水蓋を持ち上げている係止を解除して、止水蓋を自重で閉じて排水孔を塞ぐことで、シンプルな構造としながらも確実に動作させることができる。
水田貯水装置は、動力源を用いないシンプルな構造で安価に製造できるため、多数の水田に容易に設置できる。
このため、豪雨対策の防災ダム建設に比較すると、広い面積の水田を利用することで格段に低コストに絶大なる水害対策を行うことができる。
自重で閉じる止水蓋を持ち上げた状態で係止しておき、雨水重量によりこの止水蓋を持ち上げている係止を解除して、止水蓋を自重で閉じて排水孔を塞ぐことで、シンプルな構造としながらも確実に動作させることができる。
止水蓋は上下スライドする止水蓋支持杆に連結してあることで、止水蓋支持杆を持ち上げるだけで止水蓋を開くことができる。
このため、豪雨後の水田からの排水を非常に簡単な操作で行える。
このため、豪雨後の水田からの排水を非常に簡単な操作で行える。
本考案に係る水田貯水装置10について図を用いて説明する。
図4は水田貯水装置10の外観説明図を示し、図4(a)は止水蓋50を開いて排水管体30の排水孔31を開口した状態を示し、図4(b)は止水蓋50を閉じて排水孔31を塞いだ状態を示す。
図1は、水田貯水装置10を使用するために止水体2に取り付けた状態の説明図を示す。
内部構造を説明するために水田貯水装置10は部分的に断面を描いてある。
水田貯水装置10は、例えば木製板材等の止水体3に取り付けて用い、止水体3には貫通した排水穴3を設けてある
図2は、水田貯水装置10の使用状態の説明図を示し、図2(a)は非降雨時の状態を示し、図2(b)は豪雨時において貯水状態となる前を示し、図2(c)は貯水状態を示す。
止水体2は、水田排水口1のサイズに合わせて形成して、水田排水口1に設置することで水田内の水を排水穴3部分を除いて堰き止めることができる。
水田貯水装置10は、取付ハウジング20と、排水管体30と雨水受け40と止水蓋50と伝達機構部60とを有している。
取付ハウジング20は排水管体30付近の水田側を開口した略直方体形状としてあり、略直方体形状内に水田側と排水側とを仕切る仕切り板21を設けて排水穴3を覆い、取付ハウジング20と止水体2との間を排水穴3を囲んでシールしている。
排水管体30は、止水体2の排水穴3を水田側から排水路側に排水孔31で連通するように、仕切り板21に貫通して取り付けあり、水田側から排水路側に排水を通すことができるようにしてある。
排水管体30は、水田側から排水路側に排水をスムーズに通すことが出来れば必ずしも止水体2の排水穴3内を貫通しなくても良い。
止水蓋50は、排水孔31が水田側に開口している排水孔開口部31aの縁の排水管体30の水田側開口端31b上部にヒンジ部32で軸連結してあり、排水孔開口部31aを上下方向の旋回(回動)で開閉する。
排水管体30の水田側開口端31bは、止水蓋50に対応した図1では右方向斜め上向きの切り口に形成してあり、止水蓋50の自重で排水孔開口部31aを閉じることができる。
水田側開口端31bに当たる側である止水蓋50の蓋内面部には弾性パッキン52が設けてある。
そして、止水蓋50の蓋外面部51の中央付近には、伝達機構部60の止水蓋支持杆63の下端を軸連結してある。
止水蓋支持杆63は、中途部に止水蓋50の開閉方向に屈曲自在とした折れ部63bを設けてあり、取付ハウジング20の上面に設けてある支持杆穴24を通して上方に突出して上端に持つ手63cを設けてある。
水田貯水装置10は、止水蓋50を止水蓋支持杆63で上方向に持ち上げることで排水孔開口部31aを開き、止水蓋支持杆63とともに止水蓋50を下方向に回動し、自重降下させることで排水孔開口部31aを閉じる。
雨水受け40は有底の円筒容器形状で、伝達機構部60の揺動アーム62の一方に取り付けてある。
そして、雨水受け40は取付ハウジング20の上面に設けてある雨水用穴23を通して上方に開口し、降雨時には雨水を受けて貯留するようにしてある。
図2(a)に示す非降雨時には、水田貯水装置10は止水蓋50を上方向に持ち上げて、後述するように止水蓋支持杆63を揺動アーム62で係止し、止水蓋50を開いた状態で保持する。
そして、豪雨になると図1(b)に示すように雨水受け40内に雨水4が貯留していく。
雨水受け40内の雨水重量が所定重量を超えると、図1(c)に示すように、雨水4を溜めた雨水受け40が雨水重量により揺動アーム62とともに下降動作して、後述するように揺動アーム62による止水蓋支持杆63の係止を解除して止水蓋50が自重で閉じ、水田に雨水5を貯水する。
図4は水田貯水装置10の外観説明図を示し、図4(a)は止水蓋50を開いて排水管体30の排水孔31を開口した状態を示し、図4(b)は止水蓋50を閉じて排水孔31を塞いだ状態を示す。
図1は、水田貯水装置10を使用するために止水体2に取り付けた状態の説明図を示す。
内部構造を説明するために水田貯水装置10は部分的に断面を描いてある。
水田貯水装置10は、例えば木製板材等の止水体3に取り付けて用い、止水体3には貫通した排水穴3を設けてある
図2は、水田貯水装置10の使用状態の説明図を示し、図2(a)は非降雨時の状態を示し、図2(b)は豪雨時において貯水状態となる前を示し、図2(c)は貯水状態を示す。
止水体2は、水田排水口1のサイズに合わせて形成して、水田排水口1に設置することで水田内の水を排水穴3部分を除いて堰き止めることができる。
水田貯水装置10は、取付ハウジング20と、排水管体30と雨水受け40と止水蓋50と伝達機構部60とを有している。
取付ハウジング20は排水管体30付近の水田側を開口した略直方体形状としてあり、略直方体形状内に水田側と排水側とを仕切る仕切り板21を設けて排水穴3を覆い、取付ハウジング20と止水体2との間を排水穴3を囲んでシールしている。
排水管体30は、止水体2の排水穴3を水田側から排水路側に排水孔31で連通するように、仕切り板21に貫通して取り付けあり、水田側から排水路側に排水を通すことができるようにしてある。
排水管体30は、水田側から排水路側に排水をスムーズに通すことが出来れば必ずしも止水体2の排水穴3内を貫通しなくても良い。
止水蓋50は、排水孔31が水田側に開口している排水孔開口部31aの縁の排水管体30の水田側開口端31b上部にヒンジ部32で軸連結してあり、排水孔開口部31aを上下方向の旋回(回動)で開閉する。
排水管体30の水田側開口端31bは、止水蓋50に対応した図1では右方向斜め上向きの切り口に形成してあり、止水蓋50の自重で排水孔開口部31aを閉じることができる。
水田側開口端31bに当たる側である止水蓋50の蓋内面部には弾性パッキン52が設けてある。
そして、止水蓋50の蓋外面部51の中央付近には、伝達機構部60の止水蓋支持杆63の下端を軸連結してある。
止水蓋支持杆63は、中途部に止水蓋50の開閉方向に屈曲自在とした折れ部63bを設けてあり、取付ハウジング20の上面に設けてある支持杆穴24を通して上方に突出して上端に持つ手63cを設けてある。
水田貯水装置10は、止水蓋50を止水蓋支持杆63で上方向に持ち上げることで排水孔開口部31aを開き、止水蓋支持杆63とともに止水蓋50を下方向に回動し、自重降下させることで排水孔開口部31aを閉じる。
雨水受け40は有底の円筒容器形状で、伝達機構部60の揺動アーム62の一方に取り付けてある。
そして、雨水受け40は取付ハウジング20の上面に設けてある雨水用穴23を通して上方に開口し、降雨時には雨水を受けて貯留するようにしてある。
図2(a)に示す非降雨時には、水田貯水装置10は止水蓋50を上方向に持ち上げて、後述するように止水蓋支持杆63を揺動アーム62で係止し、止水蓋50を開いた状態で保持する。
そして、豪雨になると図1(b)に示すように雨水受け40内に雨水4が貯留していく。
雨水受け40内の雨水重量が所定重量を超えると、図1(c)に示すように、雨水4を溜めた雨水受け40が雨水重量により揺動アーム62とともに下降動作して、後述するように揺動アーム62による止水蓋支持杆63の係止を解除して止水蓋50が自重で閉じ、水田に雨水5を貯水する。
図3は揺動アーム62付近の拡大説明図を示し、図3(a)は図2(a)に示すように止水蓋支持杆63を持ち上げて揺動アーム62で係止した状態を示し、図3(b)は図2(c)に示すように雨水重量で下降動作した揺動アーム62が止水蓋支持杆63の係止を解除して止水蓋支持杆63が下降した状態を示す。
伝達機構部60は、伝達機構フレーム61と、揺動アーム62と、雨水受け支持スプリング部64と、止水蓋支持杆63とを有している。
伝達機構フレーム61は略角筒形状で、取付ハウジング20の仕切り板21の切欠部22付近に切欠部22方向を開口するように取り付けてある。
揺動アーム62は一端の軸支端部62dを伝達機構フレーム61内に通して伝達機構フレーム61に揺動軸61aで軸着して、仕切り板21の切欠部22を通した他端部の揺動端部62eに雨水受け40を連結してある。
これにより、揺動アーム62は揺動軸61aを中心とした揺動をして、揺動側の揺動端部62eに連結した雨水受け40を上下方向に揺動可能にしてある。
雨水受け40は、揺動アーム62に連結してある容器保持部41の内側に上向き開口したポット(脱着容器)42を設けてあり、ポット42は容器保持部41から上方向に取り出せる。
雨水受け支持スプリング部64は、スプリングベース64bを仕切り板21に取り付けて、スプリングベース64bに設けてある凹部64cに円錐コイルバネである雨水受け支持スプリング64aを取り付けてある。
雨水受け支持スプリング64aは、円錐形状の底部をスプリングベースの凹部64cに嵌めてある。
この雨水受け支持スプリング64aに対して、揺動アーム62には、ネジ構造で突出長さを調整可能にして螺合してある調整具62cが、雨水受け支持スプリング64aに向けて突出して、雨水受け支持スプリング64aの円錐形状の頂部側からコイル形状の内側に挿入してある。
これにより雨水受け支持スプリング64aは、雨水受け40を上方向に弾性移動するように揺動アーム62を弾性付勢してある。
伝達機構部60は、伝達機構フレーム61と、揺動アーム62と、雨水受け支持スプリング部64と、止水蓋支持杆63とを有している。
伝達機構フレーム61は略角筒形状で、取付ハウジング20の仕切り板21の切欠部22付近に切欠部22方向を開口するように取り付けてある。
揺動アーム62は一端の軸支端部62dを伝達機構フレーム61内に通して伝達機構フレーム61に揺動軸61aで軸着して、仕切り板21の切欠部22を通した他端部の揺動端部62eに雨水受け40を連結してある。
これにより、揺動アーム62は揺動軸61aを中心とした揺動をして、揺動側の揺動端部62eに連結した雨水受け40を上下方向に揺動可能にしてある。
雨水受け40は、揺動アーム62に連結してある容器保持部41の内側に上向き開口したポット(脱着容器)42を設けてあり、ポット42は容器保持部41から上方向に取り出せる。
雨水受け支持スプリング部64は、スプリングベース64bを仕切り板21に取り付けて、スプリングベース64bに設けてある凹部64cに円錐コイルバネである雨水受け支持スプリング64aを取り付けてある。
雨水受け支持スプリング64aは、円錐形状の底部をスプリングベースの凹部64cに嵌めてある。
この雨水受け支持スプリング64aに対して、揺動アーム62には、ネジ構造で突出長さを調整可能にして螺合してある調整具62cが、雨水受け支持スプリング64aに向けて突出して、雨水受け支持スプリング64aの円錐形状の頂部側からコイル形状の内側に挿入してある。
これにより雨水受け支持スプリング64aは、雨水受け40を上方向に弾性移動するように揺動アーム62を弾性付勢してある。
止水蓋支持杆63は、伝達機構フレーム61に設けてある支持杆ガイド孔61bと、揺動アーム62に設けてある支持杆ロック孔62aとを上下方向に挿通してある。
支持杆ロック孔62aの縁には止水蓋支持杆63に向けて突出した係止部62bが設けてある。
この係止部62bは、揺動アーム62が図3(a)に示すように上側の揺動位置にあると止水蓋支持杆63に向けて突出するよう移動し、揺動アーム62が図3(b)に示すように下側の揺動位置にあると止水蓋支持杆63の側から後退する。
止水蓋支持杆63は、図2(a)に示すように止水蓋50を開くように持ち上げた上側のスライド位置において図3(a)に示すように揺動アーム62の係止部62bと対応する位置に、切欠状に凹ませた被係止部63aを設けてある。
よって、止水蓋支持杆63を上側のスライド位置として、揺動アーム62を雨水受け支持スプリング64aの弾性付勢力により上側の揺動位置とすることで、被係止部63aに係止部62bを係止して止水蓋支持杆63を上側のスライド位置のまま保持し、止水蓋50を開いた状態で保持できる。
止水蓋支持杆63の中途部には止水蓋支持杆63を持ち上げた際に、揺動アーム62の支持杆ロック孔62aの縁部に突き上げるように当たり、揺動アーム63を上方向に持ち上げることで係止部62bを被係止部63aに導入する復帰突部63dを設けてある。
そして、図3(b)に示すように雨水受け40内に雨水4が貯留して、雨水受け支持スプリング64aの弾性付勢力に抗して雨水重量により揺動アーム62が下側に揺動すると、図3(a)に示す被係止部63aへの係止部62bの係止が解除されて、止水蓋支持杆63及び止水蓋50が自重で下降して止水蓋50が閉じて、図2(c)のように排水孔31を塞ぐ。
揺動アーム62は、揺動位置によって止水蓋支持杆63の被係止部63aに係止部62bを係止させたり係止解除出来ればよいため、必ずしも支持杆ロック孔62aを設けて止水蓋支持杆63を挿通させるものに限定されない。
また、止水蓋50の開閉構造も止水蓋50の自重で排水孔31を塞ぐものであればよく、ヒンジ部32による開閉構造に限定されない。
雨水受け支持スプリング64aが揺動アーム62に加える弾性付勢力は、調整具62cの突出長さを変えて、調整具62cに係る部分の雨水受け支持スプリング64aの割合を変えることで調整出来、これによって豪雨時に止水蓋50が閉じるまでの時間を調整できる。
図2(c)に示すように水田に貯留した雨水5は、豪雨後に雨水受け40のポット42を取り出して中の雨水4を空けた後に、止水蓋支持杆63の持つ手63cを持って上へ引き上げることで止水蓋50を開いて排水孔31より簡単に排水できる。
支持杆ロック孔62aの縁には止水蓋支持杆63に向けて突出した係止部62bが設けてある。
この係止部62bは、揺動アーム62が図3(a)に示すように上側の揺動位置にあると止水蓋支持杆63に向けて突出するよう移動し、揺動アーム62が図3(b)に示すように下側の揺動位置にあると止水蓋支持杆63の側から後退する。
止水蓋支持杆63は、図2(a)に示すように止水蓋50を開くように持ち上げた上側のスライド位置において図3(a)に示すように揺動アーム62の係止部62bと対応する位置に、切欠状に凹ませた被係止部63aを設けてある。
よって、止水蓋支持杆63を上側のスライド位置として、揺動アーム62を雨水受け支持スプリング64aの弾性付勢力により上側の揺動位置とすることで、被係止部63aに係止部62bを係止して止水蓋支持杆63を上側のスライド位置のまま保持し、止水蓋50を開いた状態で保持できる。
止水蓋支持杆63の中途部には止水蓋支持杆63を持ち上げた際に、揺動アーム62の支持杆ロック孔62aの縁部に突き上げるように当たり、揺動アーム63を上方向に持ち上げることで係止部62bを被係止部63aに導入する復帰突部63dを設けてある。
そして、図3(b)に示すように雨水受け40内に雨水4が貯留して、雨水受け支持スプリング64aの弾性付勢力に抗して雨水重量により揺動アーム62が下側に揺動すると、図3(a)に示す被係止部63aへの係止部62bの係止が解除されて、止水蓋支持杆63及び止水蓋50が自重で下降して止水蓋50が閉じて、図2(c)のように排水孔31を塞ぐ。
揺動アーム62は、揺動位置によって止水蓋支持杆63の被係止部63aに係止部62bを係止させたり係止解除出来ればよいため、必ずしも支持杆ロック孔62aを設けて止水蓋支持杆63を挿通させるものに限定されない。
また、止水蓋50の開閉構造も止水蓋50の自重で排水孔31を塞ぐものであればよく、ヒンジ部32による開閉構造に限定されない。
雨水受け支持スプリング64aが揺動アーム62に加える弾性付勢力は、調整具62cの突出長さを変えて、調整具62cに係る部分の雨水受け支持スプリング64aの割合を変えることで調整出来、これによって豪雨時に止水蓋50が閉じるまでの時間を調整できる。
図2(c)に示すように水田に貯留した雨水5は、豪雨後に雨水受け40のポット42を取り出して中の雨水4を空けた後に、止水蓋支持杆63の持つ手63cを持って上へ引き上げることで止水蓋50を開いて排水孔31より簡単に排水できる。
1 水田排水口
2 止水体
3 排水穴
4 雨水受け内に貯留した雨水
5 水田に貯留した雨水
10 水田貯水装置
20 取付ハウジング
21 仕切り板
22 切欠部
23 雨水用穴
24 支持杆穴
30 排水管体
31 排水孔
31a 排水孔開口部
31b 水田側開口端
32 ヒンジ部
40 雨水受け
41 容器保持部
42 ポット
50 止水蓋
51 蓋外面部
52 弾性パッキン
60 伝達機構部
61 伝達機構フレーム
61a 揺動軸
61b 支持杆ガイド孔
62 揺動アーム
62a 支持杆ロック孔
62b 係止部
62c 調整具
62d 軸支端部
62e 揺動端部
63 止水蓋支持杆
63a 被係止部
63b 折れ部
63c 持つ手
63d 復帰突部
64 雨水受け支持スプリング部
64a 雨水受け支持スプリング
64b スプリングベース
64c 凹部
2 止水体
3 排水穴
4 雨水受け内に貯留した雨水
5 水田に貯留した雨水
10 水田貯水装置
20 取付ハウジング
21 仕切り板
22 切欠部
23 雨水用穴
24 支持杆穴
30 排水管体
31 排水孔
31a 排水孔開口部
31b 水田側開口端
32 ヒンジ部
40 雨水受け
41 容器保持部
42 ポット
50 止水蓋
51 蓋外面部
52 弾性パッキン
60 伝達機構部
61 伝達機構フレーム
61a 揺動軸
61b 支持杆ガイド孔
62 揺動アーム
62a 支持杆ロック孔
62b 係止部
62c 調整具
62d 軸支端部
62e 揺動端部
63 止水蓋支持杆
63a 被係止部
63b 折れ部
63c 持つ手
63d 復帰突部
64 雨水受け支持スプリング部
64a 雨水受け支持スプリング
64b スプリングベース
64c 凹部
Claims (2)
- 水田側から排水路側に連通する排水管体と、
排水管体の水田側開口端に対して上下方向に回動し、当該水田側開口部を開閉する止水蓋と、
止水蓋を上方から支持する止水蓋支持杆と、
雨水を受けるための雨水受けとを備え、
雨水受けを一方に保持した揺動アームを有し、揺動アームの他方に設けた係止部が止水蓋支持杆に設けた被係止部に係脱自在になっていて、雨水受けが空の状態では当該雨水受け側が上方に移動するように揺動アームの雨水受け側を支持スプリングで弾性保持し、雨水受けに所定量の雨水が貯まると、その重さにて当該雨水受けが支持スプリングに抗して下方に移動することで揺動アームの他方に設けた係止部が被係止部から離れ、止水蓋が自重で回動し、排水管体の水田側開口部を塞ぐものであることを特徴とする洪水被害防止用水田貯水装置。 - 支持スプリングの弾性保持力が調整可能になっていることを特徴とする請求項1記載の洪水被害防止用水田貯水装置。
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3147536U true JP3147536U (ja) | 2009-01-08 |
Family
ID=
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5522869B1 (ja) * | 2013-04-11 | 2014-06-18 | 新日本空調株式会社 | 空調ダクトの止水ダンパ |
JP2015227739A (ja) * | 2014-05-30 | 2015-12-17 | 新日本空調株式会社 | 空調ダクトの止水ダンパ |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5522869B1 (ja) * | 2013-04-11 | 2014-06-18 | 新日本空調株式会社 | 空調ダクトの止水ダンパ |
JP2015227739A (ja) * | 2014-05-30 | 2015-12-17 | 新日本空調株式会社 | 空調ダクトの止水ダンパ |
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