JP3147280U - クロレラ食品の保存容器 - Google Patents

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JP3147280U
JP3147280U JP2008006174U JP2008006174U JP3147280U JP 3147280 U JP3147280 U JP 3147280U JP 2008006174 U JP2008006174 U JP 2008006174U JP 2008006174 U JP2008006174 U JP 2008006174U JP 3147280 U JP3147280 U JP 3147280U
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chlorella
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JP2008006174U
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丸山功
上野武之
田中義正
安藤洋太郎
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Chlorella Industry Co Ltd
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Chlorella Industry Co Ltd
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Abstract

【課題】ガラス瓶に脱酸素剤の添加と瓶の包装にインナーシールを用いて、クロレラ食品の風味と変色を防ぐことができるクロレラ食品用包装容器を提供する。
【解決手段】包装容器としてガラス瓶1を用い、当該瓶中に脱酸素剤5を投入し、瓶の口部にインナーシール3をしてクロレラ食品4の保管容器を構成する。容器はアルミニウム箔とポリエチレンフイルムなどの樹脂フイルムからなるインナーシールによって瓶内を密封する。クロレラ食品は、クロレラを単独素材として用いている食品、クロレラと他の食品素材を混合した複合素材の食品などであり、これら食品に種類を問わずに使用することができる。
【選択図】図1

Description

単細胞藻類クロレラは、ビタミン、ミネラル、葉緑素などの栄養成分に富むため、栄養補助食品として有用である。本考案は、この栄養補助食品としてのクロレラの包装容器に関する。
クロレラ食品は、一般的に、培養・乾燥したクロレラを打錠整形した錠剤形態で利用され、その包装にはガラス瓶、プラボトルなどの容器が使用されている。
クロレラ食品は、葉緑素を豊富に含む緑色の性状であるが、製品化後時間の経過と共に徐々に葉緑素が分解を受けて色調が劣化する。
葉緑素の分解は光によって促進することが知られており、クロレラ食品では一般的に遮光できる包装容器を用いるなどの配慮がなされている。その他にも安定化剤を添加する方法(特許文献1、特許文献2参照)、pHを調節する方法(特許文献3参照)、などクロレラ食品の葉緑素の分解を防ぐための多くの提案が行われている。
クロレラ食品は、新鮮なときには独特の良質な匂いと風味が感じられるが、これも徐々に失われる。これらの劣化はクロレラ食品の本来的な特徴と考えられており、クロレラ食品の風味を損なわない包装容器に関する研究を見出すこともできなかった。
本考案者らは、クロレラ食品の色調と風味の劣化を防ぐ包装容器について調査・研究を重ね、容器中の酸素を完全に除去することによって改善することができること、特に、ガラス瓶・脱酸素剤・インナーシールを用いることによって最も効果が高いことを見出し、本考案を完成した。
特願2006−306634 特願平9−7536 特願平10−229945
新鮮なクロレラ食品の濃い緑色と、独特の良質な匂いと風味を、消費者の手元に届くまで保つことができる包装容器を考案する。
クロレラ食品は、新鮮なときには鮮やかな緑色と独特の良質な匂いと風味があるが、経時的に徐々に失われる。これらの劣化はクロレラ食品の本来的な特徴である。クロレラ食品の色調や風味を損なわない包装容器に関する研究は見出すこともできなかった。
クロレラ食品の色調と風味の劣化を防ぐ包装容器について調査・研究を重ね、完全に酸素を除去することが必要であり、この目的を達成するためにガラス瓶に脱酸素剤の添加とインナーシールを用いることを試みた。
クロレラ食品の包装時に、容器内への酸素の侵入がない容器を用いると共に、容器内の酸素を完全に除去する。このようにしてクロレラ食品を酸素を遮断した状態で保つことによって鮮度の維持が可能になる。
すなわち、クロレラ食品の保存において、包装時に容器内部に封入された酸素を除去することと、包装後に外部から侵入する酸素を遮断できる容器を使用することからなるクロレラ食品用包装容器である。
容器としてのガラス瓶と当該瓶中に投入された脱酸素剤と瓶の口部のインナーシールで構成されるクロレラ食品用包装容器である。
瓶の口部のインナーシールが、少なくともアルミニウム箔層とポリエチレンフイルム層またはアルミニウム箔層とポリエステルフイルム層またはアルミニウム箔層と紙層からなる2層構造を有するクロレラ食品用包装容器である。
インナーシールを構成するアルミニウム箔層の厚みが20から50μmであり、かつポリエチレンフイルム層またはポリエステルフイルム層または紙層の厚みが20から50μmであるクロレラ食品用包装容器である。
本考案に使用するクロレラ食品は、クロレラを単独素材として用いている食品、クロレラと他の食品素材を混合した複合素材の食品など種類を問わずに使用することができる。また、その食品形態についても錠剤形態だけではなく、顆粒形態、粉末形態など種類を問わずに使用することができる。
容器として用いるガラス瓶は種類を問わず使用することができ、例えば、規格ビンを使用することができる。可視光線や紫外線を遮蔽できる色彩の瓶が好ましい。
インナーシールは容器の口の部分に密閉性を高めるために貼られているシール材の総称であり、アルミニウム箔層と樹脂フィルム層または紙層から成るシール材に熱接着材を塗布したもので、インナーシールを瓶口に密着させ、電磁誘導加熱を与えてフィルムと容器の口を凝着させる。インナーシールはシール材の種類にかかわらず使用することができるが、アルミニウム層とポリエチレン(PE)層からなるシール材が本目的に最も適しており、アルミニウム層とポリエチレン(PE)層の適正な厚みは20μmから50μmの範囲である。
脱酸素剤は鉄の酸化を利用するタイプ、有機系物質による酸素吸収をするタイプなどが市販されており、種類を問わず有効に利用することができる。
新鮮なクロレラ食品の濃い緑色の維持が可能になる。従来の包装形態では、葉緑素は製造時に比べて40℃で6ヵ月保管した後の残存率は約65%であるが、酸素を完全に遮断することによってその残存率は90%以上である。さらに、新鮮なクロレラ食品特有の良質な匂いと風味を長期にわたって保つことが可能になる。なお、40℃で6ヵ月の保管は、室温で3年に相当するとされている。
本考案に使用するクロレラ食品は、クロレラを単独素材として用いている食品、クロレラと他の食品素材を混合した複合素材の食品など種類を問わずに使用することができる。また、その食品形態についても錠剤形態だけではなく、顆粒形態、粉末形態など種類を問わずに使用することができる。
容器として用いるガラス瓶は種類を問わず使用することができ、例えば、規格ビンを使用することができる。可視光線や紫外線を遮蔽できる色彩の瓶が好ましい。
インナーシールは容器の口の部分に密閉性を高めるために貼られているシール材の総称であり、アルミニウム箔層と樹脂フィルム層または紙層から成るシール材に熱接着材を塗布したもので、インナーシールを瓶口に密着させ、電磁誘導加熱を与えてフィルムと容器の口を凝着させる。
本考案には、インナーシールはシール材の種類にかかわらず使用することができるが、ポリエステルフイルム(PET)製のシール材は開封しにくい欠点があり、紙製のシール材は物理的強度が弱い欠点があるため、アルミニウム箔層とポリエチレン(PE)層からなるシール材が本目的に最も適している。
アルミニウム層と樹脂フィルム層または紙層の2層から成るシール材に、さらにポリエチレン発泡体、ポレオレフィン発泡体、紙などを重ねた3層構造、4層構造のインナーシールも本目的に有効に利用することができる。
インナーシール材の厚みは、厚すぎると作業性、コスト面、開封しやすさに問題があり、薄過ぎると強度の面で問題がある。適正な厚みは、アルミニウム箔層、樹脂フィルム層、紙層とも、20μmから50μmの範囲である。
脱酸素剤は鉄の酸化を利用するタイプ、有機系物質による酸素吸収をするタイプなどが市販されており、種類を問わず有効に利用することができる。

「実施例1〜3」
クロレラ粉末を、打錠機(畑鉄工製HP−22)を用いて直径8mm、重量200mgの錠剤を作成し、表1に示す各種容器に500粒づつ充填した。なお、インナーシールのシール加工は電磁誘導加熱機(高久産業株式会社製)を用いた。クロレラ粒を充填した各種容器を温度40℃、湿度75%の条件で6ヵ月間保管し、クロレラ食品の葉緑素の含量を測定した。さらに、官能試験によって風味の変化を評価した。
葉緑素の分析はアリカリピリジン法によりおこなった。すなわち、乳鉢で軽くすりつぶした試料約1mgを正確に採取し、5mlの16.6%ピリジン/0.35NNaOH溶液を用いて60℃・15分間の抽出を行い、3000rpm×5分の遠心分離によって上清を採取する。同じ操作を2回繰り返して上清を合わせ、全量を10mlとし、419nmと454nmの吸光度を測定した。葉緑素含量は、
葉緑素(%)=89.7×(7.19A+3.33b)÷S
A:419nmの吸光度、B:454nmの吸光度、S:採取したサンプル量(mg)
によって求め、製造直後の分析値と6カ月経過時の分析値から保存中の減少率を求めた。
官能試験は、10名のモニターによって、香りと味覚について採点表を用いて評価した。採点表は、非常に優れている5点、やや優れている4点、普通3点、やや劣る2点、非常に劣る1点とし、香りと味覚の総合得点によって風味を評価した。
「比較例1〜5」
樹脂製の包装容器およびガラス容器であっても樹脂製の中栓とキャップを用いたときは、葉緑素の減少率は30%以上であり、風味の総合得点も開始時85点であったものが50点台にまで減少し、脱酸素剤を挿入しても改善は認められなかった。(比較例1、比較例2)
ガラス容器にインナーシールを用いたときは、葉緑素の減少率は15%程度であり、風味は60点台であった。(比較例3、比較例4、比較例5)
ガラス容器にインナーシールを用い、さらに脱酸素剤を挿入した時は、葉緑素の減少率は5%程度になり、官能検査の総得点も製造直後と同等になり、画期的に改善された。(実施例1、実施例2、実施例3)
実施例1のポリエチレン(PE)を使用したインナーシールは、密封状況および開封しやすさともに良好であった。実施例2のポリエステル (PET)を使用したインナーシールは、密封状況は良好であったが、指でシールを破るのが困難である点で劣ることが分かった。実施例3の紙を使用したインナーシールは、30本に1本程度の割合でシールの破損が認められることが分かり、シールの物理的強度が弱い点で劣ることが分かった。
上記の結果は一括して表1に示す。

Figure 0003147280

本考案は、クロレラを食品の形態の製品に展開することができる。
クロレラ食品のガラス瓶への保存容器 図は、ガラス瓶にクロレラ食品の錠剤と脱酸素剤を入れ、インナーシールをして、蓋をする図であり、本考案の実施形態を示す。
符号の説明
1.ガラス瓶
2.蓋(キャップ)
3.インナーシール
4.クロレラ食品の錠剤
5.脱酸素剤

Claims (4)

  1. クロレラ食品の保存において、包装時に容器内部に混入している酸素を除去して、包 装後に外部からの酸素を遮断できる容器であることを特徴とするクロレラ食品用包装 容器
  2. 容器としてのガラス瓶と当該瓶中に投入された脱酸素剤と瓶の口部のインナーシール で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のクロレラ食品用包装容器
  3. インナーシールが、少なくともアルミニウム箔層とポリエチレンフイルム層、または アルミニウム箔層とポリエステルフイルム層、またはアルミニウム箔層と紙層からな る2層構造であることを特徴とする請求項2に記載のクロレラ食品用包装容器
  4. インナーシールを構成するアルミニウム箔層の厚みが20から50μmであり、かつ ポリエチレンフイルム層またはポリエステルフイルム層または紙層の厚みが20から 50μmであることを特徴とする請求項3に記載のクロレラ食品用包装容器



JP2008006174U 2008-09-02 クロレラ食品の保存容器 Expired - Lifetime JP3147280U (ja)

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JP3147280U true JP3147280U (ja) 2008-12-25

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021079079A (ja) * 2019-11-23 2021-05-27 杭州更藍生物科技有限公司 化粧品用ガラス瓶の加工方法

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