JP3147268U - 厨房油水分離装置 - Google Patents

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久幸 加茂
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佐賀工業株式会社
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Abstract

【課題】構造を簡略化して生産コストを抑え保守点検を簡易化し、稼働中に電力等の動力を使用しない厨房油水分離装置を得る。
【解決手段】構成部品点数を油水分離箱、濾過網、廃液投入緩衝箱の3点だけに集約し、保守点検整備や分解掃除を簡易化すると共に、油水分離には連通管原理を応用した油水分離箱と廃液投入緩衝箱の一部である傾斜した油誘導板を組み合わせ油水分離と同時に排油口から油分の大半を外部に排出し、排水口からは水だけを排出し、油水分離箱中には、わずかの残油しか残らない構成とした厨房油水分離装置とした。
【選択図】図1

Description

本考案は、飲食店やホテルなどの業務上の厨房から廃棄されるラーメン汁のような油分と水分の混合した廃液を、自然に戻すことのできる環境に優しい水と燃料などにリサイクルできる油に分離する厨房油水分離装置に関するものである。
油水混合廃液を大量に生む食堂やレストラン等の飲食店やホテルや旅館などの飲食を伴う宿泊施設では、従来から、環境保全の面から油水混合廃液を廃棄油と環境を汚さない水に分離した上で廃棄しなければならず、様々なタイプの厨房油水分離装置の発明や考案がなされて使用されていた。
従来の油水分離装置は、揚水・揚油のポンプ装置に電力を必要とし、構造が複雑で製造コストも高額になり掃除や点検に手間の掛かるものが多かった。(例えば、特許文献1参照。)また、複数の加熱装置と、その制御装置の電力消費に加えて製造コストも高くなってしまうものもあった。(例えば、特許文献2参照。)他には、電力を消費する装置を無くして廃水経路中途に設置して油水を分離する装置もあるが、装置が小さすぎるために油分固化防止のために装置全体を包み込み保温しなければならないことや排水台下部に設置するため、保守点検には手間が掛かるものもあった。(例えば、特許文献3参照。)
また、表層域廃液を吸引して再循環させるためにポンプを使い、構造が簡略化されてはいるが、電力を消費してしまうものもあった。(例えば、特許文献4参照。)
特開2001−162274公報 実用新案登録第3098961号公報 特開2007−307546公報 特開2008−000712公報
以上に述べた従来の油水分離装置では、構造が複雑なために生産コストが高額になり、保守点検も容易ではないという欠点や揚水・揚油ポンプや吸引ポンプなど、あるいは加熱装置や制御装置などで、装置が稼働している間、電力を消費するという欠点があった。
本考案は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするものであり、構造を極限まで簡略化して保守点検を容易にし、装置の稼働中に電力を消費をしない装置を実現することを目的とするものである。
そして、本考案は上記目的を達成するために構成部品点数を油水分離箱、濾過網、廃液投入緩衝箱の3点だけに集約し、保守点検整備や分解掃除を簡易化すると共に、油水分離には連通管原理を応用した油水分離箱と廃液投入緩衝箱の一部である傾斜した油誘導板を組み合わせ油水分離と同時に排油口から油分の大半を外部に排出し、排水口からは水だけを排出し、油水分離箱中には、わずかの残油しか残らない構成としたものである。
上記の課題解決手段による作用は次の通りである。濾過網が乗り、邪魔板を備えた廃液投入緩衝箱に投入された厨房廃液は、濾過網により固形物を取り除かれた後、邪魔板を乗り越えることにより投入衝撃が緩和されて油水分離箱中央付近の深さに設けた吐き出し窓より油水分離箱中に入る。吐き出し窓上部から排油口に向けて傾斜設置された廃液投入緩衝箱の一部である油誘導板に沿って、比重の軽い油分は上昇して行き、その大部分が排油口から排出され外部貯油容器に貯まり、油水分離箱中に残る残油はわずかに止まる。油より比重の重い水分は沈降し最下部が連通した仕切板で区画分離した部分に流れ込み上昇して邪魔板を乗り越えた水だけが排水口から排出される。厨房廃液を投入する度に以上の行程が繰り返されて油水分離が続いてゆく。
上述したように本考案の油水分離装置による作用は、構造が極めて簡単なので保守点検及び清掃が簡単に出来て、稼働中に電力を消費せず油水を分離する効果を発揮する。
以下、本考案の実施形態を図1から図7に基づいて説明する。
本考案の厨房油水分離装置の部品構成は、図7に示すように油水分離箱1と濾過網3の乗った廃液投入緩衝箱2を組み合わせたもので、主たる構成は以上3点の部品からなる。他には、仕切板1bで区画分離された部分の水あかを取る水あか取り9があるだけである。オプションとして寒冷地での非稼働時の油水分離箱1内にわずかに残った残油固化防止のための油温保持ヒーター4があるが、これは、残油量がわずかに残るだけの構造になっているので稼働を開始すると廃液水温により固化した油分は液化復元するため、寒冷地以外では不要である。通常は、厨房廃液を追加するだけで、自動的に油水を分離し続ける。
図1が厨房廃液の分離工程を示す全断面図である。厨房廃液は濾過網3に投入されると、固形物を取り除かれて廃液投入緩衝箱2内に流れ落ちる。邪魔板2aを乗り越えた廃液は静かに流れ落ちて油水分離箱1の中央付近の深さに設けた吐き出し窓2bから油水分離箱1内に吐き出される。吐き出し口2bの上部から排油口5に向けて傾斜設置した廃液投入緩衝箱2の一部である油誘導板2cに沿って比重の軽い油分は上昇して行き、その大部分が排油口5から流れ出て、油水分離箱1と油誘導板2cとの間にわずかの残油が残る。
一方、油分よりも比重の重い水分は沈降して行き、連通容器の高低バランスを取るために仕切板1bの最下部の連通箇所をくぐり抜けて上昇する。邪魔板1cを乗り越えた水分は排水口8からホース6を流れて排出される。
水よりも比重の重い微細塵が濾過網3や邪魔板2aを通り抜けて混入していた場合、傾斜底板1aによって仕切板1b最下部の連通箇所付近に転げ落ちて溜まる。それを排出するため、油分分離箱1最下部に沈降塵排出口7を設け、ホースの先端を止めたストッパー7aを開くことによって微細沈降塵を排出する。
図2は、仕切板1bと邪魔板1c間の壁面に付着する水あかを水あか取り9の先端に付いたスキージ9aで落とす図である。スキージを押し込むことにより油水分離箱1内の水は少量が逆流し、わずかに残っていた残油を排油口5へ押しやりホース6へ流し出す。と同時に、水より軽い水あかは浮上して行き油分といっしょに排出される。
油水分離箱1内にわずかに残った残油は、非稼働時、寒冷地では固化防止のための油温保持ヒーター4を必要とするが、残油量がわずかに残るだけの構造になっているので低消費電力のヒーターで十分である。寒冷地以外では稼働を開始すると廃液水温により固化しかけた油分は液化復元するため、オプション装備とする。
図3は厨房油水分離装置の斜視分解図であり、油水分離箱1に廃液投入緩衝箱2と濾過網3を組み立てる様子を示す斜視図である。
図4は厨房油水分離装置の水あか清掃時斜視図であり、組み立てた厨房油水分離装置に水あか取り9を使用する様子を示す斜視図である。
図5は厨房油水分離装置の斜視分解図2である。油水分離箱1に廃液投入緩衝箱2と濾過網3を組み立てる様子を図3と対称の位置から示す斜視図である。図7は厨房油水分離装置の分解全断面図であり、分解した際の部品点数を示す図である。
図6は厨房油水分離装置の水あか清掃時斜視図2である。組み立てた厨房油水分離装置に水あか取り9を使用する様子を図4と対称の位置から示す斜視図である。
産業状の利用可能性
本考案の厨房油水分離装置によって、部品点数が少なく構造が簡単なことにより、日常的な保守点検、清掃等が簡略化でき、稼働時に電力消費をしないので二酸化炭素排出量を低減しながら、同時に河川汚染を防止する地球環境に優しい厨房油水分離が可能である。また、環境を汚さない水と同時に抽出された油分はリサイクル燃料などに利用可能となり環境保全と省エネの両面で大いに役立つ。
厨房油水分離装置の全断面図である。 厨房油水分離装置の水あか清掃時全断面図である。 厨房油水分離装置の斜視分解図である。 厨房油水分離装置の水あか清掃時斜視図である。 厨房油水分離装置の斜視分解図2である。 厨房油水分離装置の水あか清掃時斜視図2である。 厨房油水分離装置の分解全断面図である。
符号の説明
1 油水分離箱
1a 傾斜底板
1b 仕切り板
1c 邪魔板
2 廃液投入緩衝箱
2a 邪魔板
2b 吐き出し窓
2c 油誘導板
3 濾過網
4 油温保持ヒーター
5 排油口
6 ホース
7 沈降塵排出口
7a ストッパー
8 排水口
9 水あか取り
9a スキージ

Claims (1)

  1. 構成部品点数を油水分離箱、濾過網、廃液投入緩衝箱の3点だけに集約し、保守点検整備や分解掃除を簡易化すると共に、油水分離には連通管原理を応用した油水分離箱と廃液投入緩衝箱の一部である傾斜した油誘導板を組み合わせ油水分離と同時に排油口から油分の大半を外部に排出し、排水口からは水だけを排出し、油水分離箱中にはわずかの残油しか残らない構成とした厨房油水分離装置。
JP2008005740U 2008-07-22 厨房油水分離装置 Expired - Lifetime JP3147268U (ja)

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