JP3147131B2 - 映像符号器・復号器を用いた符号化映像の送受信システム - Google Patents

映像符号器・復号器を用いた符号化映像の送受信システム

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JP3147131B2
JP3147131B2 JP32212592A JP32212592A JP3147131B2 JP 3147131 B2 JP3147131 B2 JP 3147131B2 JP 32212592 A JP32212592 A JP 32212592A JP 32212592 A JP32212592 A JP 32212592A JP 3147131 B2 JP3147131 B2 JP 3147131B2
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知明 田中
由幸 八島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、テレビ電話、テレビ
会議の他、伝送路を用いたテレビ放送などの、映像を符
号化し情報を圧縮して送受信するシステムに適用可能な
映像符号器・復号器を用いた符号化映像の送受信システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】映像信号を圧縮符号化する方法として、
CCITT勧告H.261等に採用されている動き補償
フレーム間符号化がある。図5(a)に符号器、図5
(b)に復号器のブロック構成を示す。通常、フレーム
間/フレーム内切り替えスイッチ1−1、1−2はフレ
ーム間側、図中では下側に倒れている。画像メモリ3−
1には符号化済の映像フレームが蓄えられている。該画
像メモリ3−1においては、ビデオ入力信号2から入力
された映像フレームの内容と、上記符号化済の映像フレ
ームとを比較し、映像フレームのマクロブロックと呼ば
れる領域ごとに、画像メモリ3−1のどの領域の内容と
の差分をとれば、最も誤差が少なくなるかを検出し、こ
の情報を動き補償ベクトルV5として受信側に送る。同
時に、動き補償ベクトルV5によって示される画像メモ
リの位置の内容(符号化された映像フレーム)と、ビデ
オ入力信号2の映像フレームの内容との差分を減算器6
によりとり、該差分情報を、変換器7、量子化器8に供
給して処理した後、符号化情報9として受信側に送る。
【0003】図5(b)に示す受信側の復号器では、符
号化情報9を逆量子化器10−2、逆変換器11−2に
より処理して差分信号を求め、動き補償ベクトルV5と
画像メモリ3−2の内容から得られる画素情報を加算す
ることにより、新しい映像フレームを作り、ビデオ出力
信号12を得る。また、画像メモリ3−2の内容を新し
い映像フレームの内容に書き換える。符号器と同様の手
順を、復合器側でも行うことにより、符号器の画像メモ
リ3−1の内容と復号器の画像メモリ3−2の内容を常
に一致させておく。
【0004】上述した画像メモリの内容との差分信号を
符号化情報9として送受するフレーム間符号化方式で
は、この送信側と受信側における画像メモリの内容が一
致していることが重要である。符号器・復号器の画像メ
モリを一致させるための方式としては、受信側からの要
求によって、フレーム内符号化を行うデマンドリフレッ
シュと、送信側が自立して周期的に、フレーム内符号化
を行う周期リフレッシュとがある。上記デマンドリフレ
ッシュは、通信開始直後など、画像メモリの内容が大き
く食い違っている場合を想定しており、一方、周期リフ
レッシュは量子化・逆量子化の精度の違いにより生じた
量子化誤差を解消することを想定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した前
者のデマンドリフレッシュでは、図6(a)のように、
映像フレームFR全体を、斜線部に示すように一度にフ
レーム内符号化するため、画像メモリの内容の不一致は
間違いなく解消される。しかしながら、フレーム内符号
化の効率はフレーム間符号化に比べて劣るため、フレー
ム内符号化する映像フレームFRの画質を保って大きな
情報を発生させ(図示の符号Pを参照)、伝送遅延ある
いは後続の映像フレームFRのこま落しを許容するか、
あるいは発生情報量を抑えるために画質を大幅に低下さ
せることを許容する必要があり、これらの処理を通信中
に頻繁に行う必要があるという問題を生じる。
【0006】一方、上述した周期リフレッシュは、通信
中に常時行う手順であるため、図6(b)に示すよう
に、フレーム内符号化する領域ARを映像フレームFR
の一部づつとすることにより、映像フレーム当りの情報
量の平滑化をはかり、デマンドリフレッシュの問題を解
決している。しかしながら、動き補償ベクトルを用いる
場合、図7に示すように、伝送エラー等によって生じた
画像メモリの内容の不一致領域13が、フレーム内符号
化によって不一致が改善される領域14より広い場合、
伝送エラー発生後に、一度もフレーム内符号化が行なわ
れておらず、かつ、画像メモリ内容に不一致が残ってい
る領域13−1を参照する動き補償ベクトル5−2を用
いると、フレーム内符号化を行った領域14にも再び不
一致領域15が生じるという問題がある。最悪の場合に
は、いつまでたっても、符号器の画像メモリと復号器の
画像メモリの内容の不一致が解消されない。このため、
画像メモリ内容の不一致改善の手法としては問題があ
る。
【0007】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、伝送遅延・こま落し・画質の大幅な低下などの
原因となる発生情報量の変動を抑えつつ、かつ、符号器
と復号器の画像メモリの不一致を確実に解消する映像符
号器・復号器を用いた符号化映像の送受信システムを提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、請求項1記載の発明では、既に送受された映
像フレームの内容を送信側・受信側それぞれの画像メモ
リに蓄え、次に送信する映像フレームの内容と前記画像
メモリの内容との違いを示す動き補償ベクトルおよび差
分情報を符号化して送受し、前記動き補償ベクトルおよ
び前記差分情報を復号化して前記画像メモリの内容に加
算することにより新しい映像フレームの内容を得る動き
補償フレーム間符号化を基本とし、前記画像メモリの内
容と次に送信する映像フレームの内容との差が大きく、
前記画像メモリを参照しても符号量が圧縮されないシー
ンチェンジ等の場合、あるいは、符号化・復号化におけ
る量子化・逆量子化で発生する量子化誤差が前記画像メ
モリに蓄積されていくことを避ける場合のために、送信
側が自立して周期的に、前記画像メモリを参照せずにフ
レーム内符号化を行なう周期リフレッシュをする、映像
符号器・復号器を用いた符号化映像の送受信システムに
おいて、前記受信側は、前記送信側との伝送エラーを検
出する検出手段を備え、伝送エラーが生じると、前記送
信側に通知し、前記送信側は、前記伝送エラーを授受す
ると、動き補償ベクトル使用制限モードとなり、該動き
補償ベクトル使用制限モード中は、フレーム間符号化を
行う際の動き補償ベクトルの使用を禁止、あるいは、該
動き補償ベクトル使用制限モード開始時点以降にフレー
ム内符号化を終了した領域以外からの動き補償ベクトル
の使用を禁止し、該動き補償ベクトル使用制限モード開
始後は、映像フレーム全体が少なくとも一度、フレーム
内符号化された後に、該動き補償ベクトル使用制限モー
ドを解除することを特徴とする。
【0009】また、請求項2記載の発明では、既に送受
された映像フレームの内容を送信側・受信側それぞれの
画像メモリに蓄え、次に送信する映像フレームの内容と
前記画像メモリの内容との違いを示す動き補償ベクトル
および差分情報を符号化して送受し、前記動き補償ベク
トルおよび前記差分情報を復号化して前記画像メモリの
内容に加算することにより新しい映像フレームの内容を
得る動き補償フレーム間符号化を基本とし、前記画像メ
モリの内容次に信する映像フレームの内容との差が
大きく、画像メモリを参照しても符号量が圧縮されない
シーンチェンジ等の場合、あるいは、符号化・復号化に
おける量子化・逆量子化で発生する量子化誤差が前記画
像メモリに蓄積されていくことを避ける場合のために、
送信側が自立して周期的に、前記画像メモリを参照せず
にフレーム内符号化を行なう周期リフレッシュをする
像符号器・復号器を用いた符号化映像の送受信システム
において、1つの送信側と、前記送信側との伝送エラー
を検出する検出手段を備え、伝送エラーが生じると、前
記送信側に通知する複数の受信側と、前記送信側と前記
複数の受信側との間に設けられ、前記送信側が出力する
映像フレームを前記複数の受信側に分配するとともに、
前記複数の受信側が出力する前記伝送エラー通知を受信
し、該伝送エラーが生じた回数をカウントするカウント
手段が設けられ、その伝送エラー数が予め定められた一
定数あるいは一定割合を越えたことを前記送信側に通知
する映像分配装置とを備え、前記映像分配装置のカウン
ト手段がカウントした伝送エラー回数が予め定められた
一定数あるいは一定割合を越えると、前記送信側は、動
き補償ベクトル使用制限モードとなり、該動き補償ベク
トル使用制限モード中は、フレーム間符号化を行う際の
動き補償ベクトルの使用を禁止、あるいは、該動き補償
ベクトル使用制限モード開始時点以降にフレーム内符号
化を終了した領域以外からの動き補償ベクトルの使用を
禁止し、該動き補償ベクトル使用制限モード開始後は、
映像フレーム全体が少なくとも一度、フレーム内符号化
された後に、該動き補償ベクトル使用制限モードを解除
することを特徴とする。
【0010】また、請求項3記載の発明では、既に送受
された映像フレームの内容を送信側・受信側それぞれの
画像メモリに蓄え、次に送信する映像フレームの内容と
前記画像メモリの内容との違いを示す動き補償ベクトル
および差分情報を符号化して送受し、前記動き補償ベク
トルおよび前記差分情報を復号化して前記画像メモリの
内容に加算することにより新しい映像フレームの内容を
得る動き補償フレーム間符号化を基本とし、前記画像メ
モリの内容と次に送信する映像フレームの内容との差が
大きく、前記画像メモリを参照しても符号量が圧縮され
ないシーンチェンジ等の場合、あるいは、符号化・復号
化における量子化・逆量子化で発生する量子化誤差が前
記画像メモリに蓄積されていくことを避ける場合のため
に、送信側が自立して周期的に、前記画像メモリを参照
せずにフレーム内符号化を行なう周期リフレッシュをす
る、映像符号器・復号器を用いた符号化映像の送受信シ
ステムにおいて、前記送信側は、前回の動き補償ベクト
ル使用制限モード解除から一定時間経過すると、再度
き補償ベクトル使用制限モードとなり、該動き補償ベク
トル使用制限モード中は、フレーム間符号化を行う際の
動き補償ベクトルの使用を禁止、あるいは、該動き補償
ベクトル使用制限モード開始時点以降にフレーム内符号
化を終了した領域以外からの動き補償ベクトルの使用を
禁止し、該動き補償ベクトル使用制限モード開始後は、
映像フレーム全体が少なくとも一度、フレーム内符号化
された後に、該動き補償ベクトル使用制限モードを解除
することを特徴とする。請求項4記載の発明では、既に
送受された映像フレームの内容を送信側・受信側それぞ
れの画像メモリに蓄え、次に送信する映像フレームの内
容と前記画像メモリの内容との違いを示す動き補償ベク
トルおよび差分情報を符号化して送受し、前記動き補償
ベクトルおよび前記差分情報を復号化して前記画像メモ
リの内容に加算することにより新しい映像フレームの内
容を得る動き補償フレーム間符号化を基本とし、前記画
像メモリの内容と次に送信する映像フレームの内容との
差が大きく、前記画像メモリを参照しても符号量が圧縮
されないシーンチェンジ等の場合、あるいは、符号化・
復号化における量子化・逆量子化で発生する量子化 誤差
が前記画像メモリに蓄積されていくことを避ける場合の
ために、送信側が自立して周期的に、前記画像メモリを
参照せずにフレーム内符号化を行なう周期リフレッシュ
をする、映像符号器・復号器を用いた符号化映像の送受
信システムにおいて、前記送信側は、符号化された映像
情報を送るための送信バッファ内の送信情報量が予め定
められた値以下になると、動き補償ベクトル使用制限モ
ードとなり、該動き補償ベクトル使用制限モード中は、
フレーム間符号化を行う際の動き補償ベクトルの使用を
禁止、あるいは、該動き補償ベクトル使用制限モード開
始時点以降にフレーム内符号化を終了した領域以外から
の動き補償ベクトルの使用を禁止し、該動き補償ベクト
ル使用制限モード開始後は、映像フレーム全体が少なく
とも一度、フレーム内符号化された後に、該動き補償ベ
クトル使用制限モードを解除することを特徴とする。
【0011】
【作用】受信側は、検出手段によって、送信側との伝送
エラーを検出し、伝送エラーが生じると、送信側に通知
する。また、送信側は、伝送エラーの通知を授受する
と、動き補償ベクトル使用制限モードととなり、フレー
ム間符号化を行う際の動き補償ベクトルの使用を禁止、
あるいは、該動き補償ベクトル使用制限モード開始時点
以降にフレーム内符号化を終了した領域以外からの動き
補償ベクトルの使用を禁止して符号化を続行する。そし
て、該動き補償ベクトル使用制限モード開始後、映像フ
レーム全体が少なくとも一度、フレーム内符号化された
後に、該動き補償ベクトル使用制限モードを解除する。
このように、動き補償ベクトル使用制限モードを設定
し、その解除手順を設けることにより、一般の周期リフ
レッシュと同様に伝送遅延・こま落し・画質の大幅な低
下などの原因となる発生情報量の変動を抑えつつ、フレ
ーム内符号化により画像メモリ内容の不一致を改善した
領域を、画像メモリが一致していることが保証されない
領域から予測して、再び不一致を招くことを防止し、デ
マンドリフレッシュと同様に、画像メモリ内容の不一致
を確実に解消することが可能である。
【0012】
【実施例】次に図面を参照してこの発明の実施例につい
て説明する。図1はこの発明の第1の実施例の構成を示
すブロック図である。なお、図において、図5(a),
(b)に示す同一機能を有する構成要件には同一の符号
を付けて説明を省略する。図において、画像メモリ内容
不一致改善領域管理回路17は動き補償ベクトルの使用
制限モードの開始を指示するトリガー信号16を受ける
と、フレーム内符号化終了領域を0にし、その後、符号
化制御部から送られてくるフレーム内符号化領域通知1
8をもとに、フレーム内符号化終了領域を徐々に拡大す
るようになっている。また、画像メモリ内容不一致改善
領域管理回路17には、差分情報信号を求める前の動き
補償ベクトル5−1が供給されており、該動き補償ベク
トル5−1がフレーム内符号化終了領域を参照する場合
に限り、使用可能な動き補償ベクトル5−2を画像メモ
リ3−1へ供給する。
【0013】次に、図2を参照して上述した構成の動作
について説明する。図において、符号化器の画像メモリ
3−2において、伝送エラーによる画像メモリ不一致領
域分13が発生すると、図示しない検出器により、トリ
ガー信号16を送出する。画像メモリ内容不一致改善領
域管理回路17は、動き補償ベクトルの使用制限モード
の開始を指示する上記トリガー信号16を受けると、そ
の時点からフレーム内符号化終了領域を0にする。その
後、符号化制御部CCから送られてくるフレーム内符号
化領域通知18をもとに、フレーム内符号化終了領域を
徐々に拡大していく。差分情報信号を求める前の動き補
償ベクトル5−1を事前に授受し、該動き補償ベクトル
5−1がフレーム内符号化終了領域を参照する場合に限
り、使用可能な動き補償ベクトル5−2として使用を許
可し、それ以外の動き補償ベクトルは無かったものとし
て符号化を続行する。このように、本実施例では、フレ
ーム内符号化を行なわず、かつ、符号器、復号器間で画
像メモリ内容の不一致の可能性がある領域を参照するこ
とが無いため、一度、フレーム内符号化によって画像メ
モリ内容の不一致を改善した領域AR1は、周囲の不一
致領域からの影響を受けることがない。このため、画像
メモリ内容の不一致を確実に解消することができる。そ
して、時間の経過とともに、画像メモリ不一致改善領域
管理回路17で管理しているフレーム内符号化終了領域
が映像フレームの全領域に及ぶと、実質的に動き補償ベ
クトル使用制限モードは解除され、再び、動き補償ベク
トルを自由に用いた効率の高い符号化が可能になる。
【0014】なお、画像メモリ内容不一致改善領域管理
回路17が、一旦動き補償ベクトルを入手した後、一部
を禁止する方法をとらずに、動き補償ベクトルを求める
際には、画像メモリ内容不一致改善領域管理回路17か
ら、使用可能な領域を通知して、その使用可能な領域内
で動き補償ベクトルを探す方法を採用しても良い。
【0015】図3は上述した第1の実施例(請求項1)
における符号化器と復合化器との構成を示すブロック図
である。図において、受信側端末22には、伝送エラー
を検出する伝送エラー検出部23が設けられており、伝
送エラーを検出して送信側にその旨を通知する。送信側
端末19は、動き補償ベクトルや差分信号の符号化情報
などを含む映像符号化信号21を、伝送路20を介して
受信側端末22に送る。受信側端末22は、伝送エラー
検出部23によって伝送エラーを検出すると、伝送エラ
ー通知24を送信側端末19に送る。伝送エラー通知を
受信した送信側端末19は、この通知を動き補償ベクト
ルの使用制限開始トリガーと見なして動き補償ベクトル
使用制限モードに移行し、前述した動作により、伝送エ
ラーによる画質メモリの不一致を解消する。伝送エラー
検出部23を受信側端末の外付けにすると、受信側端末
22は全く改造せずに本発明を適用できる。
【0016】次に、図4は(請求項2に対応する)第2
の実施例であり、複数の受信相手に同報通信を行なう場
合における一構成を示すブロック図である。図におい
て、映像符号化信号21は映像分配装置25でコピーさ
れ、映像符号化信号21a,21bおよび21cとして
伝送路20を介して複数の受信側端末22a,22b,
22cに分配される。各受信側端末22a,22b,2
2cは、各々、伝送エラー検出部23a,23b,23
cを備えており、受信エラーが生じると、それぞれ伝送
エラー通知24a,24b,24cを伝送路20を介し
て映像分配装置25へ送出する。映像分配装置25の中
には、エラーカウント装置26が設けられており、伝送
エラー通知を送ってきた受信側端末の数が予め定めた一
定数以上、または、一定割合以上になったことを契機
に、送信側端末19に伝送エラー通知24を送出する。
送信端末19は、これを契機に、前述した動き補償ベク
トル使用制限モードに移行する。この方法では、非常に
伝送路状態が悪い一部受信側端末に対しては、伝送エラ
ーによる画質の劣化を一時期に我慢してもらうことにな
る。しかしながら、非常に伝送路状態が悪い一部受信側
端末からの伝送エラー通知によって、常時、動き補償ベ
クトル使用制限モードを使用しなければならないという
状態を回避することが可能となる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および2
記載の発明によれば、送信側の符号化器に、動き補償ベ
クトル使用制限モードを設け、該モード中は、フレーム
間符号化を行う際の、動き補償ベクトルの使用を禁止、
あるいは、該モード開始時点以降にフレーム内符号化を
終了した領域以外からの動き補償ベクトルの使用を禁止
し、該動き補償ベクトル使用制限モード開始後、映像フ
レーム全体が少なくとも一度フレーム内符号化された後
に、このモードを解除するようにしたため、一般の周期
リフレッシュと同様に伝送遅延・こま落し・画質の大幅
な低下などの原因となる発生情報量の変動を抑えつつ、
フレーム内符号化により画像メモリ内容の不一致を改善
した領域を、画像メモリ内容が一致していることが保証
されない領域から予測して、再び不一致を招くことを防
止し、デマンドリフレッシュと同様に、画像メモリ内容
の不一致を確実に解消することが可能である。また、常
時、動き補償ベクトルの使用を止めるものではなく、必
要な場合のみに制限するため、符号化効率の低下を最小
限に抑えられる。また、符号化アルゴリズムそのもの
は、従来と変更は無いので、従来の装置のわずかな改造
で実現可能である。特に、受信側については、伝送エラ
ーの検出および送信側への通知手段を外付けにする場
合、送信側が自立的に動き補償ベクトル制限モードに移
行する場合など、適用形態によっては復号器自身は、全
く改造を必要としないで良い利点がある。
【0018】また、請求項3および請求項4記載の発明
によれば、すなわち、前回の動き補償ベクトル使用制限
モード解除から一定時間が経過した場合や、符号化され
た映像情報を送るための送信バッファ内の送信情報量が
予め定められた値以下になったことを検知した場合を、
補償ベクトルの使用制限モード移行の契機とする場合に
は、送信側だけで対処可能なため、受信端末の改造を全
く必要とせずに、本発明を適用することが可能である。
【0019】特に、請求項3記載の発明では、前記送信
側は、前回の動き補償ベクトル使用制限モード解除から
一定時間経過すると、前記動き補償ベクトル使用制限モ
ードとなるため、一定周期ごとに通常の周期リフレッシ
ュでは改造できていない画像メモリの不一致を、確実に
解消することが可能である。また、請求項4記載の発明
では、符号化された映像情報を送るための送信バッファ
内の送信情報量が予め定められた値以下になると、前記
動き補償ベクトル使用制限モードとなるため、送信バッ
ファ内の送信情報量が少ない場合に適用すれば、送信情
報量が多い場合に比べ、多少の発生情報量を多くするこ
とができる。このため、動き補償ベクトルの制限による
符号化効率の低下があっても、画質の低下を最小限に抑
えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の第1の実施例における符号
化器の構成を示すブロック図であり、(b)は、本発明
の第1の実施例における復合化器の構成を示すブロック
図である。
【図2】同第1の実施例の動作を説明するための概念図
である。
【図3】同第1の実施例の適用例の構成を示すブロック
図である。
【図4】本発明の第2の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図5】(a)は従来の動き補償フレーム間符号化にお
ける符号化器の構成を示すブロック図であり、(b)は
同動き補償フレーム間符号化における復合化器の構成を
示すブロック図である。
【図6】(a)は、符号器・復号器の画像メモリを一致
させるためのデマンドリフレッシュ方式の動作を示す概
念図であり、(b)は、符号器・復号器の画像メモリを
一致させるための周期リフレッシュ方式である。
【図7】従来の符号化映像の送受信システムにおける動
き補償による画像メモリ内容不一致の波及効果を説明す
るための概念図である。
【符号の説明】
1 フレーム間/フレーム内切り替えスイッチ 2 ビデオ入力信号 3−1,3−2 画像メモリ V5,V5−1,V5−2 動き補償ベクトル 6 減算器 7 変換器 8 量子化器 9 符号化情報 10−1 逆量子化器 11−1 逆変換器 12 ビデオ出力信号 13 画像メモリ内容不一致領域 14 改善領域 15 画像メモリ内容不一致 16 動き補償の使用制限通知 17 画像メモリ内容不一致改善領域管理回路 18 フレーム内符号化領域通知 19 送信側端末 20 伝送路 21,21a,21b,21c 映像符号化信号 22,22a,22b,22c 受信側端末 23,23a,23b,23c 伝送エラー検出部 24,24a,24b,24c 伝送エラー通知 25 映像分配装置 26 エラーカウント装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−66584(JP,A) 特開 昭64−27379(JP,A) 特開 昭60−146588(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/24 - 7/68

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既に送受された映像フレームの内容を送
    信側・受信側それぞれの画像メモリに蓄え、次に送信す
    る映像フレームの内容と前記画像メモリの内容との違い
    を示す動き補償ベクトルおよび差分情報を符号化して送
    受し、前記動き補償ベクトルおよび前記差分情報を復号
    化して前記画像メモリの内容に加算することにより新し
    い映像フレームの内容を得る動き補償フレーム間符号化
    を基本とし、前記画像メモリの内容と次に送信する映像
    フレームの内容との差が大きく、前記画像メモリを参照
    しても符号量が圧縮されないシーンチェンジ等の場合、
    あるいは、符号化・復号化における量子化・逆量子化で
    発生する量子化誤差が前記画像メモリに蓄積されていく
    ことを避ける場合のために、送信側が自立して周期的
    に、前記画像メモリを参照せずにフレーム内符号化を行
    なう周期リフレッシュをする、映像符号器・復号器を用
    いた符号化映像の送受信システムにおいて、 前記受信側は、前記送信側との伝送エラーを検出する検
    出手段を備え、伝送エラーが生じると、前記送信側に通
    知し、 前記送信側は、前記伝送エラーを授受すると、動き補償
    ベクトル使用制限モードとなり、該動き補償ベクトル使
    用制限モード中は、フレーム間符号化を行う際の動き補
    償ベクトルの使用を禁止、あるいは、該動き補償ベクト
    ル使用制限モード開始時点以降にフレーム内符号化を終
    了した領域以外からの動き補償ベクトルの使用を禁止
    し、該動き補償ベクトル使用制限モード開始後は、映像
    フレーム全体が少なくとも一度、フレーム内符号化され
    た後に、該動き補償ベクトル使用制限モードを解除する
    ことを特徴とする映像符号器・復号器を用いた符号化映
    像の送受信システム。
  2. 【請求項2】 既に送受された映像フレームの内容を送
    信側・受信側それぞれの画像メモリに蓄え、次に送信す
    る映像フレームの内容と前記画像メモリの内容との違い
    を示す動き補償ベクトルおよび差分情報を符号化して送
    受し、前記動き補償ベクトルおよび前記差分情報を復号
    化して前記画像メモリの内容に加算することにより新し
    い映像フレームの内容を得る動き補償フレーム間符号化
    を基本とし、前記画像メモリの内容次に信する映像
    フレームの内容との差が大きく、画像メモリを参照して
    も符号量が圧縮されないシーンチェンジ等の場合、ある
    いは、符号化・復号化における量子化・逆量子化で発生
    する量子化誤差が前記画像メモリに蓄積されていくこと
    を避ける場合のために、送信側が自立して周期的に、
    記画像メモリを参照せずにフレーム内符号化を行なう
    期リフレッシュをする映像符号器・復号器を用いた符号
    化映像の送受信システムにおいて、 1つの送信側と、前記送信側との伝送エラーを検出する
    検出手段を備え、伝送エラーが生じると、前記送信側に
    通知する複数の受信側と、前記送信側と前記複数の受信
    側との間に設けられ、前記送信側が出力する映像フレー
    ムを前記複数の受信側に分配するとともに、前記複数の
    受信側が出力する前記伝送エラー通知を受信し、該伝送
    エラーが生じた回数をカウントするカウント手段が設け
    られ、その伝送エラー数が予め定められた一定数あるい
    は一定割合を越えたことを前記送信側に通知する映像分
    配装置とを備え、前記映像分配装置のカウント手段がカ
    ウントした伝送エラー回数が予め定められた一定数ある
    いは一定割合を越えると、前記送信側は、動き補償ベク
    トル使用制限モードとなり、該動き補償ベクトル使用制
    限モード中は、フレーム間符号化を行う際の動き補償ベ
    クトルの使用を禁止、あるいは、該動き補償ベクトル使
    用制限モード開始時点以降にフレーム内符号化を終了し
    た領域以外からの動き補償ベクトルの使用を禁止し、該
    動き補償ベクトル使用制限モード開始後は、映像フレー
    ム全体が少なくとも一度、フレーム内符号化された後
    に、該動き補償ベクトル使用制限モードを解除すること
    を特徴とする映像符号器・復号器を用いた符号化映像の
    送受信システム。
  3. 【請求項3】 既に送受された映像フレームの内容を送
    信側・受信側それぞれの画像メモリに蓄え、次に送信す
    る映像フレームの内容と前記画像メモリの内容との違い
    を示す動き補償ベクトルおよび差分情報を符号化して送
    受し、前記動き補償ベクトルおよび前記差分情報を復号
    化して前記画像メモリの内容に加算することにより新し
    い映像フレームの内容を得る動き補償フレーム間符号化
    を基本とし、前記画像メモリの内容と次に送信する映像
    フレームの内容との差が大きく、前記画像メモリを参照
    しても符号量が圧縮されないシーンチェンジ等の場合、
    あるいは、符号化・復号化における量子化・逆量子化で
    発生する量子化誤差が前記画像メモリに蓄積されていく
    ことを避ける場合のために、送信側が自立して周期的
    に、前記画像メモリを参照せずにフレーム内符号化を行
    なう周期リフレッシ ュをする、映像符号器・復号器を用
    いた符号化映像の送受信システムにおいて、 前記送信側は、前回の動き補償ベクトル使用制限モード
    解除から一定時間経過すると、再度動き補償ベクトル使
    用制限モードとなり、該動き補償ベクトル使用制限モー
    ド中は、フレーム間符号化を行う際の動き補償ベクトル
    の使用を禁止、あるいは、該動き補償ベクトル使用制限
    モード開始時点以降にフレーム内符号化を終了した領域
    以外からの動き補償ベクトルの使用を禁止し、該動き補
    償ベクトル使用制限モード開始後は、映像フレーム全体
    が少なくとも一度、フレーム内符号化された後に、該動
    き補償ベクトル使用制限モードを解除することを特徴と
    る映像符号器・復号器を用いた符号化映像の送受信シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 既に送受された映像フレームの内容を送
    信側・受信側それぞれの画像メモリに蓄え、次に送信す
    る映像フレームの内容と前記画像メモリの内容との違い
    を示す動き補償ベクトルおよび差分情報を符号化して送
    受し、前記動き補償ベクトルおよび前記差分情報を復号
    化して前記画像メモリの内容に加算することにより新し
    い映像フレームの内容を得る動き補償フレーム間符号化
    を基本とし、前記画像メモリの内容と次に送信する映像
    フレームの内容との差が大きく、前記画像メモリを参照
    しても符号量が圧縮されないシーンチェンジ等の場合、
    あるいは、符号化・復号化における量子化・逆量子化で
    発生する量子化誤差が前記画像メモリに蓄積されていく
    ことを避ける場合のために、送信側が自立して周期的
    に、前記画像メモリを参照せずにフレーム内符号化を行
    なう周期リフレッシュをする、映像符号器・復号器を用
    いた符号化映像の送受信システムにおいて、 前記送信側は、符号化された映像情報を送るための送信
    バッファ内の送信情報量が予め定められた値以下になる
    、動き補償ベクトル使用制限モードとなり、該動き補
    償ベクトル使用制限モード中は、フレーム間符号化を行
    う際の動き補償ベクトルの使用を禁止、あるいは、該動
    き補償ベクトル使用制限モード開始時点以降にフレーム
    内符号化を終了した領域以外からの動き補償ベクトルの
    使用を禁止し、該動き補償ベクトル使用制限モード開始
    後は、映像フレーム全体が少なくとも一度、フレーム内
    符号化された後に、該動き補償ベクトル使用制限モード
    を解除することを特徴とする映像符号器・復号器を用い
    た符号化映像の送受信システム。
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