JP3146990U - 装身具 - Google Patents
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Abstract
【課題】涼しくまたは楽に着用することができ、かつ、見た目も美しくファッション性に富んだ装身具を提供する。
【解決手段】ワイシャツなどの襟付きシャツの上から胸元を飾るものであり、例えば、布により帯状に形成されている。装身具10は、例えば、シャツの右襟から胸に向かって伸長される右帯部11と、シャツの左襟から胸に向かって伸長される左帯部12と、これらの間に連続して設けられた首周り部13とを有している。首周り部13は首に掛けて着用するためのものであり、右帯部11と左帯部12とは胸元において交差されている。
【選択図】図1
【解決手段】ワイシャツなどの襟付きシャツの上から胸元を飾るものであり、例えば、布により帯状に形成されている。装身具10は、例えば、シャツの右襟から胸に向かって伸長される右帯部11と、シャツの左襟から胸に向かって伸長される左帯部12と、これらの間に連続して設けられた首周り部13とを有している。首周り部13は首に掛けて着用するためのものであり、右帯部11と左帯部12とは胸元において交差されている。
【選択図】図1
Description
本考案は、ワイシャツなどの襟付きシャツの上から胸元を飾る装身具に関する。
地球温暖化の防止を目的として、冷房の設定温度を高くすることが進められており、その一環として、6月から9月にかけては官庁を筆頭に金融機関、民間のオフィスでもノー上着、ノーネクタイのクールビズが励行されている。当初は、男性の服装として、上着、ネクタイ着用が一般に定着していたので、なかなかクールビズが浸透しなかったが、最近では、クールビズがビジネスの場においても多くみられるようになった。しかし、特にノーネクタイは仕事上の緊張感を阻害し、見た目にもだらしなく見えてしまうという問題があった。そこで、クールビズに対応したネクタイとして、首に巻き付けるのではなく、シャツのボタンに装着する簡易なネクタイが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このネクタイによれば、首を締め付けることがないので、暑苦しさを軽減することができる。
実用新案登録第3121222号公報
しかしながら、特許文献1に記載のネクタイは、従来のネクタイの概念を用いたものであるので、シャツのボタンをはずすことができず、十分に暑さを軽減することができないという問題があった。また、夏場に限らず、シャツのボタンをはずして楽にシャツを着たい場合もあり、そのような場合にも対応することができないという問題があった。よって、シャツのボタンをはずしても美しく、だらしなく見えず、ファッション性に富んだ新たなスタイルが求められていた。
本考案は、このような問題に基づきなされたものであり、涼しくまたは楽に着用することができ、かつ、見た目も美しくファッション性に富んだ装身具を提供することを目的とする。
本考案の装身具は、襟付きシャツの上から胸元を飾るものであって、シャツの右襟から胸に向かって伸長される右帯部と、シャツの左襟から胸に向かって伸長される左帯部とを有し、右帯部と左帯部とは胸元において1回交差され、右帯部の先端部は左胸側、左帯部の先端部は右胸側に位置しているものである。
本考案の装身具によれば、右帯部と左帯部とを胸元において交差させるようにしたので、シャツのボタンをはずしても、胸元を美しく飾ることができる。よって、涼しくまたは楽に着用することができ、かつ、見た目もだらしなく見えずに美しく、ファッション性を高めることができる。
特に、右帯部と左帯部との交差部の中心位置と、シャツの襟腰縫い目との間の距離を6cm以上14cm以下の範囲内とし、交差部の中心位置と、右帯部の先端または左帯部の先端との間の距離を2.5cm以上7cm以下の範囲内とし、右帯部の右襟から交差部までの間における帯幅および左帯部の左襟から交差部までの間における帯幅を0.5cm以上3.5cm以下の範囲内とするようにすれば、見た目をより美しくすることができる。
また、右帯部と左帯部との交差部に、それらを留める留め部材を設けるようにすれば、容易に着脱することができると共に、美しい形を容易に形成することができる。
更に、右帯部の右襟から交差部までの間および左帯部の左襟から交差部までの間を、シャツの前身頃の中心に向かって中心側が凹となるように湾曲させるようにすれば、見た目をより美しくすることができる。
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本考案の一実施の形態に係る装身具10の構成を表すものであり、図2は、この装身具10を着用した状態を表すものである。この装身具10は、ワイシャツなどの襟付きシャツ20の上から胸元を飾るクールタイであり、例えば、布により帯状に形成されている。装身具10は、例えば、シャツ20の右襟21から胸に向かって伸長される右帯部11と、シャツ20の左襟22から胸に向かって伸長される左帯部12と、これらの間に連続して設けられた首周り部13とを有している。首周り部13は首に掛けて着用するためのものであり、右帯部11と左帯部12とは胸元において1回交差し、右帯部11の先端部が左胸側、左帯部12の先端部が右胸側に位置している。このように構成することにより、シャツ20のボタンをはずしても、胸元を美しく飾ることができるようになっている。
右帯部11と左帯部12とを交差させた交差部14の中心位置Xと、シャツ20の襟腰縫い目23との間の距離L1は、例えば、6cm以上14cm以下の範囲内であることが好ましく、8cm以上12cm以下、更には9cm以上11cm以下の範囲内であればより好ましい。見た目をより美しくすることができるからである。
交差部14の中心位置Xと、右帯部11の先端または左帯部12の先端との間の距離L2は、例えば、2.5cm以上7cm以下の範囲内であることが好ましく、3cm以上6cm以下、更には3.5cm以上5cm以下の範囲内であればより好ましい。見た目をより美しくすることができるからである。
右帯部11の右襟21から交差部14までの間における帯幅W1および左帯部12の左襟22から交差部14までの間における帯幅W2は、例えば、0.5cm以上3.5cm以下の範囲内であることが好ましく、1cm以上3cm以下、更には1.5cm以上2.5cm以下、更には1.7cm以上2.1cm以下の範囲内であればより好ましい。見た目をより美しくすることができるからである。
右帯部11および左帯部12は、全体にわたって同一の帯幅であってもよいが、変化させるようにしてもよい。例えば、図3の(A)に示したように、先端に向かって帯幅が広くなるようにしてもよく、図3の(B)に示したように、先端に向かって帯幅が狭くなるようにしてもよく、図3の(C)に示したように、側辺を波形などにして帯幅が広くなったり狭くなったりするようにしてもよい。
右帯部11および左帯部12の側辺は直線状であってもよいが、例えば図1および図2に示したように、右帯部11の右襟21から交差部14までの間および左帯部12の左襟22から交差部14までの間が、シャツ20の前身頃の中心に向かって中心側が凹となるように湾曲していることが好ましい。見た目をより美しくすることができるからである。この場合、右帯部11および左帯部12をバイアスに裁った布地により構成し、前身頃の中心側を縫い目とし、反対側を袋状とするようにすれば、中心側が凹となるように自然に湾曲させることができるので好ましい。また、例えば図3の(D)に示したように、右帯部11および左帯部12の側辺を波形などに装飾するようにしてもよい。
右帯部11および左帯部12の先端部は、例えば図1および図2に示したように、前身頃の中心側が鋭角、反対側が鈍角となるように直線的に切断した形状としてもよいが、他の形状としてもよい。例えば、図4の(A)に示したように、前身頃の中心側が鈍角、反対側が鋭角となるように直線的に切断した形状としてもよく、図4の(B)に示したように、前身頃の中心側および反対側が共にほぼ直角となるように直線的に切断した形状としてもよい。また、図4の(C)に示したように、右帯部11および左帯部12の中心部を直線的に突出させるようにしてもよく、図4の(D)に示したように、右帯部11および左帯部12の中心部を曲線的に突出させるようにしてもよい。なお、図1および図2、または図3(A)に示したように、先端部の形状を、一方側が鋭角、他方側が鈍角となるように直線的に切断する場合には、鋭角の角度を30度から60度の範囲内とすることが好ましく、40度から50度の範囲内とすればより好ましい。見た目をより美しくすることができるからである。
交差部14は、右帯部11を上にしても、左帯部12を上にしてもよい。また、交差部14は、縫い付けられていてもよいが、縫い付けずに遊離可能とされていることが好ましい。着脱を容易とすることができるからである。その場合、交差部14には何も設けずに、着用者が着用時に右帯部11と左帯部12とを交差させて、タイタックなどのネクタイピンで交差部14を留めるようにしてもよいが、交差部14にスナップなどの留め部材を設けて固定できるようにされていることが好ましい。着用時に交差部14の位置または右帯部11と左帯部12の長さをその都度調節しなくても、美しい形を容易に形成することができるからである。その場合、留め部材は、交差部14の中心位置Xよりも下部に設けることが好ましい。タイタックなどのネクタイピンを着けてファッションを楽しむ場合には、ネクタイピンを交差部14の中心位置X付近またはそれよりも上部に着けた方が美しく見えるので、ネクタイピンを着ける際に邪魔にならないようにするためである。留め部材としては、スナップのほかにも、ボタン、鉤ホックまたは面状ファスナーなどが挙げられる。
右帯部11の先端から左帯部12の先端までの長さは、例えば、60cmから90cm程度であり、デザインに応じて、体格別に2種類から3種類のサイズを用意するようにすれば好ましい。また、装身具10を構成する布にはある程度の厚みを有するものを用いた方が美しい形を保つことができるので好ましい。薄い布を用いる場合には、袋状とした中に芯を入れるようにすることが好ましい。更に、通常のネクタイと同様に、色および柄に制限はなく、好みに応じて自由に選択することができる。
この装身具10では、例えば、シャツ20の上から首周り部13を首に掛けて襟の下に入れ、右襟21から右帯部11を引き出して胸元に伸ばすと共に、左襟22から左帯部12を引き出して胸元に伸ばし、右帯部11と左帯部12とを胸元において交差させて、留め部材またはネクタイピンなどにより交差部14を留めて着用する。
このように、本実施の形態によれば、右帯部11と左帯部12とを胸元において1回交差させ、右帯部11の先端部が左胸側、左帯部12の先端部が右胸側に位置するようにしたので、シャツ20のボタンをはずしても、胸元を美しく飾ることができる。よって、涼しくまたは楽に着用することができ、かつ、見た目もだらしなく見えずに美しく、ファッション性を高めることができる。
特に、交差部14の中心位置Xとシャツ20の襟腰縫い目23との間の距離L1を6cm以上14cm以下の範囲内とするようにすれば、または、交差部14の中心位置Xと右帯部11の先端または左帯部12の先端との間の距離L2を2.5cm以上7cm以下の範囲内とするようにすれば、または、右帯部11の右襟21から交差部14までの間における帯幅W1および左帯部12の左襟22から交差部14までの間における帯幅W2を0.5cm以上3.5cm以下の範囲内とするようにすれば、見た目をより美しくすることができる。
また、交差部14に留め部材を設けるようにすれば、容易に着脱することができると共に、美しい形を容易に形成することができる。
更に、右帯部11の右襟21から交差部14までの間および左帯部12の左襟22から交差部14までの間を、シャツ20の前身頃の中心に向かって中心側が凹となるように湾曲させるようにすれば、見た目をより美しくすることができる。
以上、実施の形態を挙げて本考案を説明したが、本考案は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態では、右帯部11、左帯部12および首周り部13の全体を布により構成する場合について説明したが、首周り部13の少なくとも一部をゴムなどの伸縮性を有する部材により構成し、右帯部11と左帯部12とを交差部14において縫い付けるようにしてもよい。このように構成すれば、交差部14を縫い付けても着脱を容易にすることができるので好ましい。
また、上記実施の形態では、右帯部11、左帯部12および首周り部13を連続して構成する場合について説明したが、首周り部13において右帯部11の側と左帯部12の側とに分離し、首周り部13に面状ファスナーやホックなどの結合部材を設けて結合可能とするようにしてもよい。このように構成すれば、着用者の体格または好みに合わせて長さを調節することができるので好ましい。この場合、例えば図5に示したように、首周り部13にループ31を設け、首周り部13の分離端部を差し込むことができるようにすることが好ましい。面状ファスナー32を深く重ねると面状ファスナー32と布地33との対向部分34が多くなり、面状ファスナー32が捲れたりずれたりすることがあるからである。
更に、首周り部13において分離し、首周り部13に面状ファスナーやホックなどの結合部材を設けて結合可能とすると共に、首周り部13の少なくとも一部をゴムなどの伸縮性を有する部材により構成し、右帯部11と左帯部12とを交差部14において縫い付けるようにしてもよい。
なお、長さの調整という観点からは、例えば図5に示したように、首周り部13において分離し、結合部材により結合可能とすることが好ましいが、上記実施の形態で説明した装身具10においても、複数のサイズを用意し、着用者の体格または好みに合わせて選択できるようにすれば、十分に対応することができる。また、上記実施の形態で説明した装身具10のように、右帯部11、左帯部12および首周り部13を連続して構成するようにした方が、着用時にごろつくなどの違和感がなく、使い心地が良いので好ましい。
加えて、上記実施の形態では、首周り部13を設け、首周り部13を首に掛けて用いる場合について説明したが、首周り部13を設けずに、右帯部11および左帯部12をシャツ20に取り付けて用いるようにしてもよい。
10…装身具、11…右帯部、12…左帯部、13…首周り部、14…交差部、20…シャツ、21…右襟、22…左襟、23…襟腰縫い目、31…ループ、32…面状ファスナー、33…布地、34…対向部分
Claims (4)
- 襟付きシャツの上から胸元を飾る装身具であって、
シャツの右襟から胸に向かって伸長される右帯部と、シャツの左襟から胸に向かって伸長される左帯部とを有し、
前記右帯部と前記左帯部とは胸元において1回交差され、前記右帯部の先端部は左胸側、前記左帯部の先端部は右胸側に位置している
ことを特徴とする装身具。 - 前記右帯部と前記左帯部との交差部の中心位置と、シャツの襟腰縫い目との間の距離は、6cm以上14cm以下の範囲内であり、
前記交差部の中心位置と、前記右帯部の先端または前記左帯部の先端との間の距離は、2.5cm以上7cm以下の範囲内であり、
前記右帯部の右襟から前記交差部までの間における帯幅および前記左帯部の左襟から前記交差部までの間における帯幅は、0.5cm以上3.5cm以下の範囲内である
ことを特徴とする請求項1記載の装身具。 - 前記右帯部と前記左帯部との交差部には、それらを留める留め部材が設けられている
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の装身具。 - 前記右帯部の右襟から前記左帯部との交差部までの間および前記左帯部の左襟から前記右帯部との交差部までの間は、シャツの前身頃の中心に向かって中心側が凹となるように湾曲している
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1に記載の装身具。
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