JP3146905U - 照明装置およびそれを用いた観賞用水槽 - Google Patents

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Abstract

【課題】藻類の発生を抑制することができると共に、観賞する人に不自然なイメージを与えずに水槽内を美しく照らすことができる、観賞用水槽およびそれに用いられる照明装置を提供する。
【解決手段】600nm以上の波長域における相対発光強度が10%以下の水色光を放射する光源3aを設け、藻類が光合成するのに最も必要な赤色光を欠いた水色光によって水槽内を照らす照明装置3とした。
【選択図】図2

Description

本考案は、観賞魚等の水生生物を飼育して観賞するための観賞用水槽およびそれに用いられる照明装置に関する。
近年、室内において、熱帯魚等の水生生物を水槽内で飼育すると共に、蛍光灯等を用いて水槽内を自然環境に近いかたちで照らすことにより、インテリアの1つとして室内を彩るようにしたり、観賞する人の心をリラックスさせたりする、所謂アクアリウムが流行している。
しかし、水生生物を水槽で飼育していると、水槽内に、緑色や茶色のひげ状またはアメーバ状のコケが発生し、せっかくの美観が損なわれると共に水草等の育成が妨げられてしまうことがある。
この一般的に「コケ」と呼ばれているものは、厳密には原始的な下等植物の仲間で「藻類」と呼ばれるものである。藻類は、植物の仲間であるため、葉緑素の働きで二酸化炭素と光を利用してエネルギーを作り出す光合成を行って生長する。また、藻類は、環境が悪く生育が出来ない期間があったとしても、胞子として存在する事ができるため、条件さえ合えば爆発的に増殖する。
したがって、藻類が一度発生してしまうと、その除去作業を何度も繰り返さない限りは、水槽の美観を維持できないという問題があった。
その藻類の発生を抑制すべく、水槽に用いる照明装置として、例えば特許文献1に開示されるような照明装置を使用することが提案されている。この照明装置は、植物一般が、光合成に重要な640〜690nmの赤色光と、葉の形態形成に重要な420〜480nmの青色光とが好適な割合で含まれる光によって最も生長するという事実に基づき(非特許文献1参照)、これらの波長を避けた500〜600nmにピーク波長をもつ緑色光を発光し、その光で水槽内を照らすと共に、藻類の発生を抑制しようとするものである。
特開2003−169566号公報 高辻正基、「植物工場の基礎と実際」、裳華房、1996年3月20日、P78
しかしながら、上記のような緑色の照明では、海や川のイメージを想起し得ず、水槽内の景観が不自然に見えてしまって、観賞する人の心をリラックスさせるような効果が薄れていた。
また、上記特許文献によれば、緑色光を照射すれば蛍光灯等を併用しても藻類の発生を抑制できる旨記載されているが、併用される照明に赤色光と青色光が含まれていれば、光合成および光形態形成の作用が活発となって、藻類の発生を抑制することはできない。
本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、藻類の発生を抑制することができると共に、観賞する人に不自然なイメージを与えずに水槽内を美しく照らすことができる、観賞用水槽およびそれに用いられる照明装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本考案は、(1)観賞用水槽に用いられる照明装置であって、600nm以上の波長域における相対発光強度が10%以下の水色光を放射する光源を備えたことを特徴とする照明装置を提供するものである。
また本考案は、上記構成において、(2)前記光源は、450〜480nmと500〜530nmとにそれぞれピーク発光波長を有するLEDからなっていることを特徴とする照明装置を提供するものである。
また本考案は、上記構成において、(3)水槽と、当該水槽内を照らすように配置された請求項1または2に記載の照明装置とを含んでなることを特徴とする観賞用水槽。
また本考案は、上記構成(3)において、(4)前記水槽は、外光が入射する面に、当該外光に含まれる600nm以上の波長域の光のみを遮断する光学フィルタが設けられていることを特徴とする観賞用水槽を提供するものである。
上記のように構成された本考案の照明装置によれば、600nm以上の波長域における相対発光強度が10%以下である水色光、つまり、藻類が光合成するのに最も必要な赤色光を欠いた水色光によって水槽内を照らすため、水槽内の藻類の発生を抑制することができる。
また、本考案の照明装置を適用した観賞用水槽によれば、水色光によって水槽内を照らすため、観賞する人に不自然なイメージを与えることなく水槽内を美しく照らすことができる。また、水色は、解放感や清潔感を与え、さらに心を落ち着かせて穏やかな精神状態を保つ効果を有しているため、本考案の照明装置を適用した観賞用水槽は、インテリアとして好適であり、室内に配置された場合、観賞する者に対して上記の効果を発揮し得る。
なお、観賞用水槽における外光が入射する面に、当該外光に含まれる600nm以上の波長域の光のみを遮断する光学フィルタを設けた場合は、室内の蛍光灯などの外光に含まれる、光合成に最も必要な赤色光が水槽内に入射するのを防ぐことができ、藻類の発生をさらに抑制することができる。
以下、図面を参照して本考案の好ましい一実施形態につき説明する。
図1は本考案にかかる観賞用水槽を示す斜視図、図2は図1の観賞用水槽を示す(A)正面断面図および(B)側面断面図である。
図1および図2に示す如く、本考案にかかる観賞用水槽1は主に、水槽2と、水槽2内を照らすように水槽2の上方に配置された照明装置3と、水槽2および照明装置3の上方を覆うカバー4とにより、構成されている。
水槽2は、ガラス板やアクリル板等の透明部材からなっており、図1および図2に示す如く、上方に開いた箱状に形成されている。
照明装置3は、図2に示す如く、複数のLED3aと、LED3aを保持する下方に開いた箱状の保持部材3bと、下方に開いた半筒状であってLED3aおよび保持部材3bの上方を覆う反射板3cと、からなっている。
複数のLED3aは、InGaN系で青色光を発光するチップおよびInGaN系で緑色光を発光するチップからなり、約450〜480nmと約500〜530nmとにピーク波長を有する水色光であって、600nm以上の波長域における相対発光強度が10%以下である水色光を放射するようになっている。なお、LED3aは、外部の電源(不図示)に接続され得るようになっている。
保持部材3bは、例えば樹脂からなり、図2に示す如く、複数のLED3aを直線状に並べた状態で保持してなっている。そして、LED3aを保持した保持部材3bは、図2に示す如く、水槽2の上端に掛け渡された透明の板からなる天板5上に載置されている。
反射板3cは、例えばアルミからなり、LED3aから水槽2内へ向けて放射された光のうち、天板5の表面や水面によって反射されてしまった光を水槽2内に再度向かうように反射させる役割を果たす。
カバー4は、樹脂製であって、下方に開いた箱状に形成されており、照明装置3を覆うように配置されている。なお、カバー4内には、水中にエアーを送るためのエアーポンプや循環浄化装置等(いずれも不図示)が収納されている。
上記のように構成された観賞用水槽1は、複数のLED3aにより、約450〜480nmと約500〜530nmとにピーク波長を有する水色光であって、600nm以上の波長域における相対発光強度が10%以下である水色光が水槽2内を照らすようになっている。つまり、観賞用水槽1における照明装置3からの放射光は、光合成するのに最も必要な赤色光を欠いているため、藻類は水槽内で増殖するだけのエネルギーを得られない。したがって、観賞用水槽1によれば、水槽2内の藻類の発生を抑制しつつ、水槽2内を照らすことができる。
また、観賞用水槽1によれば、水色光によって水槽内を照らすため、観賞する人に不自然なイメージを与えることなく水槽内を美しく照らすことができる。また、水色は、解放感や清潔感を与え、さらに心を落ち着かせて穏やかな精神状態を保つ効果を有しているため、本考案の照明装置を適用した観賞用水槽は、インテリアとして好適であり、室内に配置された場合、観賞する者に対して上記の効果を発揮し得る。
また、観賞用水槽1によれば、光源にLEDを用いているため、発熱量を少なくすることができ、かつ、省電力化が可能である。
次に、一実施例として、本考案の観賞用水槽の主な仕様および試験条件を下記のとおりとし、水槽内における藻類の発生状況を確認する試験を行った。また、比較例として、照明装置を従来の蛍光灯にした観賞用水槽について、本考案にかかる観賞用水槽と同じ試験を行った。試験後における観賞用水槽の外観をそれぞれ図5および図6に示す。
なお、本考案の観賞用装置に用いたLEDに関し、その発光特性を図3に示すと共に、その色度(点P)を図4に示す。
[水槽2の寸法]
36.6cm×21cm×30cm
[LED3aに関する仕様]
LED:シャープ社製GM5BG01210A、ピーク波長:463nm/521nm
[保持部材3bに関する寸法]
LED3aの個数:20個、LED3aの配列ピッチ:7.5mm
[試験条件]
設置場所:室内、室内の光源:蛍光灯、試験期間:1月
図6より、従来の蛍光灯を用いた観賞用水槽では、水槽内が見えにくくなる程度まで水槽内壁に藻類が付着していることがわかる。つまり、従来の蛍光灯を用いた観賞用水槽では、自然に藻類が発生してしまい、美観を維持するには一定の期間毎に藻類の除去作業をしなければならないことがわかる。
これに対し、本考案の観賞用水槽では、図5より、藻類がほとんど発生しておらず、美観を維持できていることがわかる。つまり、本実施例の観賞用水槽は、その照明装置から放射される光が、図3に示す如く600nm以上の相対発光強度が10%以下の水色光となっており、光合成に最も必要な赤色光を水槽内に放射しないため、藻類の発生を抑制し得ることが実証された。
以上、具体例を例示しつつ、本考案の実施の形態について説明したが、本考案はこれらの具体例に限定されるものではない。
上記実施形態においては、光源として、ピーク波長が約450〜480nmである青色光を放射するチップと、ピーク波長が約500〜530nmである緑色光を放射するチップとからなるLEDを用いたが、この青色光のみを放射するLEDと、緑色光のみを放射するLEDとを併用して、全体として水色光となるように構成してもよい。
また、上記実施形態においては、20個のLEDを直線状に並べて配置したが、その個数は適宜選択可能であり、並べ方も曲線状や千鳥足状であってよい。
また、上記実施形態においては、本考案の照明装置を水槽の上方に配置したが、側方または下方に配置してもよい。
また、本考案の照明装置における光源は、600nm以上の波長域における相対発光強度が10%以下であって、光合成するのに最も必要な赤色光を欠いている水色光を放射するものであればよく、ピーク波長および光源の種類は、上記実施形態に限定されない。
また、観賞用水槽における外光が入射する面に、当該外光に含まれる600nm以上の波長域の光のみを遮断する光学フィルタを設けてもよい。この場合、室内の蛍光灯などの外光に含まれる、光合成に最も必要な赤色光が水槽内に入射するのを防ぐことができ、美観を維持しつつ、藻類の発生をさらに抑制することができる。
本考案にかかる観賞用水槽の一例を示す斜視図である。 図1の観賞用水槽を示す、(A)正面断面図および(B)側面断面図である。 実施例にかかるLEDの発光特性を示す図である。 実施例にかかるLEDの色度を示す図である。 実施例にかかる観賞用水槽の試験後の状態を示す図である。 比較例にかかる観賞用水槽の試験後の状態を示す図である。
符号の説明
1 観賞用水槽
2 水槽
3 照明装置
4 カバー
5 天板

Claims (4)

  1. 観賞用水槽に用いられる照明装置であって、600nm以上の波長域における相対発光強度が10%以下の水色光を放射する光源を備えたことを特徴とする照明装置。
  2. 前記光源は、450〜480nmと500〜530nmとにそれぞれピーク発光波長を有するLEDからなっていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 水槽と、当該水槽内を照らすように配置された請求項1または2に記載の照明装置とを含んでなることを特徴とする観賞用水槽。
  4. 前記水槽は、外光が入射する面に、当該外光に含まれる600nm以上の波長域の光のみを遮断する光学フィルタが設けられていることを特徴とする請求項3に記載の観賞用水槽。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103098748A (zh) * 2011-11-14 2013-05-15 夏普株式会社 养殖用照明装置以及养殖装置

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