JP3146382B2 - 渦流量計の製造方法 - Google Patents
渦流量計の製造方法Info
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Description
係り、特にそのハウジングを製造する方法に関する。
を発生させ、このカルマン渦を超音波にて検出して流量
を求めるようにしたものがある。このものは、図4およ
び5に示すように、円筒状のハウジング本体1の流路
(管路)1a内に該流路を横断するように断面三角形状
の渦発生柱2を設けると共に、この渦発生柱2の頂点2
aを下流側に指向させて流路1a内を流れる流体にカル
マン渦Sを発生させるようにしたハウジング3を備え、
このハウジング本体1の壁部に対向して形成した一対の
凹穴(センサ取付部)1bに超音波発信素子4と超音波
受信素子5とを嵌装し、超音波発信回路6から超音波発
信素子4を経て発信した超音波を超音波受信素子5から
位相比較回路7に取込み、この位相比較回路7で検出し
た超音波の位相変化を渦パルス信号に変換し、流量演算
回路8および単位補正回路9によって所望する単位の流
量信号を得るようにしている。
ウジング本体1と渦発生柱2とは、従来、金属から別体
に形成され、ハウジング本体1に挿入した渦発生柱2を
ボルトBを用いて締付け固定することにより両者は一体
化されていたが、被計測流体が酸、アルカリ、有機溶
剤、超純水等である場合、前記組立まゝではこれら流体
に対する耐性が不足することとなっていた。そこで、こ
のような用途には、ハウジング3の内面に射出成形によ
り樹脂コーティングを施し、ハウジング3の内面をプラ
スチックの被覆層10で被覆するようにしていた。
たように射出成形によりハウジング内面に樹脂コーティ
ングを施して仕上げるハウジングの製造方法によれば、
被覆層10の厚さは1〜2mm程度と薄いため、金型のキャ
ビティ内、特に渦発生柱2の周りに樹脂が回りづらく、
この対策として渦発生柱2の周りにかなり多量のバリを
出さなければならいこととなり、そのバリの除去に多大
の労力を要するばかりか、バリ除去の不整により渦発生
柱2の寸法精度が低下してカルマン渦Sに乱れが生じ、
計測精度の悪化を招く、という問題があった。
れたもので、バリの発生量を最小限に抑えることを可能
とし、もって計測精度に優れた渦流量計のハウジングを
安定して得ることのできる製造方法を提供することを目
的とする。
成するため、管路およびセンサ取付部を有するハウジン
グ本体と、前記管路を横断するように前記ハウジング本
体内に配置された渦発 生柱とを金型に溶融樹脂を充填す
ることにより一体形成してなる渦流量計の製造方法であ
って、前記ハウジング本体と前記渦発生柱とを一体形成
するための金型は、前記管路の内周面と前記渦発生柱と
を形成するため、前記渦発生柱が形成される部分を堺に
分割された一対の渦発生柱形成用金型と、前記管路の外
周面と前記センサ取付部とを形成するため、前記センサ
取付部としての凹部を形成する突起を内面に有する複数
のハウジング本体形成用金型とを備えており、前記一対
の渦発生柱形成用金型同士を突き合わせ、かつ前記複数
のハウジング形成用金型を合せることにより、金型内に
管路形成用成形空間と渦発生柱形成用成形空間とを形成
させ、該成形空間に溶融樹脂を充填し、該溶融樹脂を前
記金型内で硬化させることを特徴とする。
いては、ハウジング本体と渦発生柱とを樹脂により一体
にかつ高精度に肉厚成形することが可能になり、バリ発
生量を計測精度に影響しない程度にきわめて小さく抑え
ることができ、バリの除去は不要となる。
て説明する。
グを示したもので、前記従来のもの(図4および5)と
同様に、流路11aおよびセンサ取付部11bを有するハウ
ジング本体11と流路(管路)11aを横断するようにハウ
ジング本体1内に配置された断面三角形状の渦発生柱12
とを一体に備え、渦発生柱12の頂点12aを下流側に指向
させて前記流路内を流れる流体にカルマン渦Sを発生さ
せる構造となっている。本ハウジング13は、後述する射
出成形により樹脂から一体成形されたもので、その樹脂
としては耐酸、耐アルカリ、耐有機溶剤に優れる他、超
純水に対して安定した性質をもち、しかも流動性が良好
で成形性に優れ、かつ成形収縮率が小さくて高い寸法精
度を確保できるもの、例えばポリエーテルエーテルケト
ン(PEEK)、ポリフェニレンサルファイド(PP
S)等が選択されている。
ような金型を用いて製造される。両図において、21は固
定型板、22は可動型板で、両型板21、22のそれぞれには
相互に対向するようにコア(渦発生柱形成用金型)23,
24が支持されている。可動型板22は、型締め用シリンダ
により駆動される可動取付板(図示略)に支持され、該
可動取付板の動きに応じで固定型板21に対して接近離間
するようになっている。25は、可動型板22上に摺動自在
に配置された一対のスライドコア(ハウジング本体形成
用金型)であり、その内面には前記ハウジング本体11の
センサ取付部11aを形成するための突起25aが形成され
ている。このスライドコア25は、駆動手段(図示略)に
より開閉動作し、可動型板22と共に上動し、固定型板21
に突き合わされるようになる。26は可動型板22を貫通し
て延ばされたエジェクタピンであり、可動型板22とは独
立に駆動される突出し板(図示略)に支持されている。
が固定形板21に突き合わされた状態(型閉じ状態)にお
いて、隙なく突き合わされるようになっており、この型
閉じ状態において2つのコア23,24の周りには、前記ハ
ウジング本体11を成形するための環状の成形空間(キャ
ビテイ)27が形成される。しかして、可動型板22に支持
されたコア24の先端にはV字形の溝28が形成されてい
る。このV字形の溝28は、前記型閉じ状態において固定
側のコア23により閉塞され、これにより2つのコア23,
24の間には前記渦発生柱12を成形するための断面三角形
をなすキャビテイ29が形成されるようになる。なお、固
定側のコア23の端面には凹部23aが、可動側のコア24の
端面には前記凹部23aに嵌合可能な凸部24aがそれぞれ
形成されており、2つのコア23,24はこの凹凸嵌合によ
り相互の倒れが規制されるようになっている。また、固
定型板21にはダイレクトゲート30が形成されており、射
出ノズル(図示略)から射出された溶融樹脂は、このダ
イレクトゲート30を通じてキャビテイ27,29に充填され
るようになる。
形を行うには、先ず図示を略す可動取付板の移動により
可動型板22とスライドコア25とを一体的に上動させ、図
1に示すように、固定型板21に対して両者を閉じる。こ
の型閉じにより、型内には前記ハウジング本体11を成形
するためのキャビテイ27と前記渦発生柱12を成形するた
めのキャビティ29とが形成される。なお、この型閉じ状
態においては、固定型板21に係合するリターンピン(図
示略)により前記突出し板が押し下げられ、エジェクタ
ピン26はキャビテイ27内に突出しないように位置決めさ
れる。
からダイレクトゲート30に溶融樹脂が供給される。この
溶融樹脂は、ダイレクトゲート30からキャビテイ27内に
流入し、このキャビテイ27を充たした後、キャビテイ29
に流入してここを充たし、そのまゝ硬化する。この樹脂
硬化後、前記可動取付板の移動により可動型板22、スラ
イドコア25、エジェクタピン26の三者は一体的に固定型
板21から離間し、これにより成形体としてしてのハウジ
ング13も可動型板22とスライドコア25に保持されて固定
型板21から離型する。この時、ダイレクトゲート30内で
硬化したゲート部31(図2)も成形体に付随してダイレ
クトゲート30から抜ける。その後、一対のスライドコア
23が開き方向に後退すると共に、エジェクタピン26が上
動し、図2に示すように成形体はコア24から抜けて、型
外に払い出される。
動性が良好でかつ成形収縮率の小さいPEEKまたはP
PSを選択したので、金型のキャビテイ内への樹脂の回
りが充分となってバリの発生量をきわめて小さく抑える
ことができ、その上、寸法精度も向上してより信頼性の
高いハウジングを製造できるようになる。
かゝる渦流量計の製造方法によれば、管路およびセンサ
取付部を有するハウジング本体と渦発生柱とを樹脂によ
り一体にかつ高精度に肉厚成形できるので、バリ発生量
をきわめて小さく抑えることができ、バリによる計測精
度の悪化を未然に防止できる効果がある。また、ハウジ
ング本体と渦発生柱とを一体成形したことにより、組立
に要する工程および部品が不要となって製造コストの低
減を図るができる効果がある。さらに、全体をプラスチ
ック化することで軽量化が達成され、しかもプラスチッ
クの被覆層を省略する分、センサを流路に可及的に近づ
けることができて感度の向上に寄与し、流量計としての
利用価値を大きく高める効果をも奏する。
用いる射出成形金型の構造を示す断面図である。
る。
ングの構造を示す断面図である。
グを示す断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 管路およびセンサ取付部を有するハウジ
ング本体と、前記管路を横断するように前記ハウジング
本体内に配置された渦発生柱とを金型に溶融樹脂を充填
することにより一体形成してなる渦流量計の製造方法で
あって、前記ハウジング本体と前記渦発生柱とを一体形
成するための金型は、前記管路の内周面と前記渦発生柱
とを形成するため、前記渦発生柱が形成される部分を堺
に分割された一対の渦発生柱形成用金型と、前記管路の
外周面と前記センサ取付部とを形成するため、前記セン
サ取付部としての凹部を形成する突起を内面に有する複
数のハウジング本体形成用金型とを備えており、前記一
対の渦発生柱形成用金型同士を突き合わせ、かつ前記複
数のハウジング形成用金型を合せることにより、金型内
に管路形成用成形空間と渦発生柱形成用成形空間とを形
成させ、該成形空間に溶融樹脂を充填し、該溶融樹脂を
前記金型内で硬化させることを特徴とする渦流量計の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12682992A JP3146382B2 (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | 渦流量計の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12682992A JP3146382B2 (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | 渦流量計の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05296805A JPH05296805A (ja) | 1993-11-12 |
JP3146382B2 true JP3146382B2 (ja) | 2001-03-12 |
Family
ID=14944948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12682992A Expired - Fee Related JP3146382B2 (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | 渦流量計の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3146382B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140146324A (ko) * | 2013-06-17 | 2014-12-26 | 서울과학기술대학교 산학협력단 | 관로 연결수단 일체형 평균 피토 타입 차압 유량계의 제조 방법 |
-
1992
- 1992-04-20 JP JP12682992A patent/JP3146382B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140146324A (ko) * | 2013-06-17 | 2014-12-26 | 서울과학기술대학교 산학협력단 | 관로 연결수단 일체형 평균 피토 타입 차압 유량계의 제조 방법 |
KR101632629B1 (ko) | 2013-06-17 | 2016-06-22 | 서울과학기술대학교 산학협력단 | 관로 연결수단 일체형 평균 피토 타입 차압 유량계의 제조 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05296805A (ja) | 1993-11-12 |
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