JP3145539U - 封筒 - Google Patents

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Abstract

【課題】 使用済みの封筒から新封筒を形成可能な封筒であって、受取人は使用用途に応じて新封筒のサイズを選定できる封筒を提供することである。
【解決手段】 長方形に形成され一の短辺側部2が開口して折曲可能なフラップ6を備える封筒1において、この封筒1を切断して封筒1の他の短辺側部3の一部と一の長辺側部4の一部又は全部をそれぞれ短辺側部と長辺側部として共有する第2の封筒11,12,13を形成可能な切断マーカー部14,19,24を複数組有するものである。
【選択図】 図1

Description

本考案は、郵送などに使用する封筒に関し、特に、使用済みの封筒を切断して新たな第2の封筒として再利用する封筒に関する。
一般に、封筒は縦寸法と横寸法によって、長形、角形、洋形に分類される。長形とは、縦寸法が横寸法の2倍程度あるものであり、定形郵便規格である長形3号の封筒が主流である。この長形3号封筒は和封筒とも呼ばれ、手紙用途に使用されることが多い。また、角形とは、長形よりも横寸法の比率が大きいもので、A4サイズの書類に適した角形2号の封筒がビジネス用途で広く使用されている。そして、洋形とは、長手方向にフラップが設けられて封緘する構造で、招待状や案内状などの送付に使用される。このような封筒は一度使用されると廃棄されたり、紙資源としてリサイクルされ再び封筒やもちろん封筒以外の紙製品として使用されたりする。しかしながら、紙製品は一般家庭では燃えるごみとして出され、結局焼却処分となってしまうことが多いことや、リサイクル資源として利用する場合は逆にコスト高となるため実用的でないという課題を抱えている。そこで、使用済みの封筒を切断して新たな封筒を形成して使用することが考えられている。
例えば、特許文献1には、「紙袋」という名称で、使用後に一部分を小袋として再利用できる紙袋に関するする考案が開示されている。
この特許文献1に開示された考案は、長方形の袋体の略中央に長さ方向に直交する切取り用線を備え、この切取り用線と袋体の底部との間を可及的白紙とするものである。
そして、例えば、このような紙袋を写真用の封筒とし、写真現像所が現像フィルムやプリント写真を封筒に入れて顧客に渡した場合を考えると、顧客は、写真用の封筒に記された切取り用線に沿って切断すると、小型の封筒を作ることができる。この小型の封筒は白紙であるので、郵便番号や宛先を記載し郵送用の封筒にしたり、写真の整理用封筒にしたりして再利用することができる。このように封筒に記された切取り用線を切断するだけで、封筒と底部を共有した形の小型の封筒を簡単に作成することができ、資源を活用する点においても実用的で価値が高いものとなっている。
また、特許文献2には、「返信用封筒部を有する角形封筒」という名称で、郵送された角形封筒を再度利用することのできる返信用封筒部を有する角形封筒に関する発明が開示されている。
この特許文献2に開示された発明は、互いに対向する表部と裏部とを備え、表部に延設される封鍼部と、表部と裏部とから形成され封緘部に対向する底部を有する角形封筒において、表部には切取り線と折り線又は折り筋とにより画成された貼着部が設けられ、裏部には切取り線と折り線又は折り筋とにより画成された折り曲げ部と、折り線又は折り筋と底部とにより画成された返信用封筒部を具備するものである。
そして、このような角形封筒を用いた郵送物を受け取った受取人は、必要に応じて、切取り線に沿って角形封筒を切断し、返信用封筒部を角形封筒から分離する。続いて、裏部の折り線又は折り筋に沿って折り曲げ部を折り曲げて返信用封筒部の内側に入れると、定形又は定形外の返信用封筒が得られる。特に、郵送された商品に基づく商品の申し込み、調査用紙、アンケート用紙等を返送する場合、新たに返信用封筒を用意する必要がなく、角形封筒を有効に再利用して返信用封筒を簡単に得ることができる。
そして、特許文献3には、「リサイクル用定形外封筒」という名称で、定形外封筒の有効利用を図り、簡単にリサイクルできるリサイクル用定形外封筒に関する考案が開示されている。
この特許文献3に開示された考案は、郵便番号記入枠と宛先記入スペースとを備える定形外封筒において、少なくともこの定形外封筒の表面又は裏面のいずれか一方の面を複数の封筒部に区画する幅方向の仕切線と、各封筒部の表面に設けられる郵便番号記入枠と宛先記入スペースとを有するものである。
そして、このリサイクル用定形外封筒を使用する場合、まず、発信人は、郵便番号記入枠及び宛先記入スペースにそれぞれ必要事項を記入し、内容物を挿入して封緘し、切手を貼って投函する。この封筒を受け取った受信人は、内容物を取り出した後、仕切線に沿ってはさみ等を用いて切断する。仕切線は複数設けられており、二本の仕切線を設けると、切断後は、新たな二枚の封筒部が分離され、設置される糊代を貼着すると、独立した二枚の封筒が完成する。特に、リサイクル用定形封筒の横寸法を定形郵便封筒の縦寸法に合わせておくと、形成される封筒部は定形郵便封筒として利用することができる。
実開昭53−72616号公報 特許第3128771号公報 実用新案登録第3067270号公報
しかしながら、上述の従来技術である特許文献1乃至特許文献3に開示された発明あるいは考案では、いずれも元の封筒の幅寸法(短辺側寸法)を、形成される新たな封筒の縦寸法(長辺側寸法)になるように分離線等が配置されており、新たな封筒の縦寸法が限定されるという課題があった。すなわち、従来技術では、新たな封筒として再利用する際に、封筒として成立し得るように糊付け部分を可能な限り多く再利用しようとした結果、元の封筒の底部(下部短辺側部)をそのまま封筒に利用しようとしている。しかしながら、それでは、新たな封筒の長辺側寸法が元の封筒の短辺側寸法となり限定されてしまうのである。また、形成される封筒のサイズは1種類に特定され、受取人の使用用途に応じて選定できないという課題もあった。また、特に、特許文献3においては、新たに複数の封筒を形成する構成であるが、形成される封筒は同サイズのものであり、異なるサイズの封筒を形成するものではなかった。
本考案はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、使用済みの封筒から新封筒を形成可能な封筒であって、受取人は使用用途に応じて新封筒のサイズを選定できる封筒を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の考案である封筒は、長方形に形成され一の短辺側部が開口して折曲可能なフラップを備える封筒において、この封筒を切断して封筒の他の短辺側部の一部と一の長辺側部の一部又は全部をそれぞれ短辺側部と長辺側部として共有する第2の封筒を形成可能な切断マーカー部を複数組有するものである。
このような構成の封筒によれば、あえて長辺側部を第2の封筒(新たな封筒)の長辺側部として形成させることで、封筒の糊付け部分の再利用という点では従来技術に劣るものの、切断マーカー部は、この切断マーカー部に沿って切断することにより、封筒の他の短辺側部の一部と一の長辺側部の一部又は全部をそれぞれ短辺側部と長辺側部として共有する第2の封筒の外形を表示するように作用する。すなわち、切断マーカー部は第2の封筒の長辺側部の長さは最長で封筒の長辺側部の長さまで採寸可能なように作用するのである。また、切断マーカー部は複数組あるので、いずれの切断マーカー部を使用するかの選択権を使用者に与えるように作用する。
また、請求項2記載の考案は、請求項1に記載の封筒において、切断マーカー部は、実線又は点線又は破線又は鎖線又はミシン目又はこれらの組み合わせによって形成されるものである。
このような構成の封筒においては、請求項1に記載の考案の作用に加えて、切断マーカー部は、実線又は点線又は破線又は鎖線又はミシン目又はこれらの組み合わせによって明示されるように作用する。
そして、請求項3記載の考案は、請求項1に記載の封筒において、切断マーカー部は、他の短辺側部上に設けられる横印部と、この横印部に対応し一の長辺側部上に設けられる縦印部とから構成される切断印部であるものである。
このような構成の封筒においては、切断マーカー部は、他の短辺側部上に設けられる横印部と、この横印部に対応し一の長辺側部上に設けられる縦印部とから構成されるため、封筒表面の大部分では切断マーカー部を有することなく、第2の封筒の外形を概念させるように作用する。
最後に、請求項4記載の考案は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の封筒において、封筒に、所望の応募券が印刷又は貼付されているものである。
このような構成の封筒においては、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の考案の作用に加えて、封筒に印刷又は貼付される応募券は所望の目的に応じて利用されるように作用する。
以上説明したように、本考案の請求項1に記載の封筒においては、切断マーカー部に沿って切断することによって新たな第2の封筒を簡単に形成するので、使用済みの封筒を再び小型の第2の封筒として利用することができ、廃棄物の低減と資源の活用が可能で、環境に配慮したものである。また、切断マーカー部は、元の封筒の他の短辺側部の一部と一の長辺側部の一部又は全部をそれぞれ第2の封筒の短辺側部と長辺側部として共有するように構成されており、第2の封筒の縦寸法は封筒の縦寸法に応じて決定されるので、自由度が高いものになっている。すなわち、第2の封筒の縦寸法は、最大で封筒の縦寸法まで採寸することが可能である。さらに、切断マーカー部は複数組設けられているので、使用者は目的に応じて第2の封筒の大きさが選択可能であり利便性が高い。つまり、再利用される第2の封筒の大きさは、差出人によって決定されるのではなく、選択ではあるものの受取人の裁量によって決定されるので、受取人の多様な用途に対応することができる。
また、本考案の請求項2に記載の封筒においては、切断マーカー部は、実線又は点線又は破線又は鎖線又はミシン目又はこれらの組み合わせによって形成され、いずれによっても、明確に切断マーカー部を表示可能であるが、特に、複数組の切断マーカー毎に点線、破線、鎖線やミシン目を変えて形成した場合は、複数組の切断マーカー部毎に線種が異なるため、その区別が明瞭である。また、ミシン目で形成した場合は、はさみ等の用具を用いることなく切断が極めて容易となり、簡単に第2の封筒を形成することができる。
そして、本考案の請求項3に記載の封筒においては、切断マーカー部は、他の短辺側部上に設けられる横印部と、この横印部に対応し一の長辺側部上に設けられる縦印部とから構成される切断印部となるので、封筒における表示が封筒表面に広く亘ることなく、切断は容易ではなくなるものの、その表示が小さくなることで、封筒の外観を良好とすることが可能である。
最後に、本考案の請求項4に記載の封筒においては、所望の応募券が印刷又は貼付されているので、受取人が切り取って何らかの懸賞や募金などに応募することができるなど、第2の封筒として活用する以外の活動に利用することができる。
以下に、本考案に係る封筒の最良の実施の形態を図1乃至図5に基づき説明する。(特に、請求項1及び請求項4に対応)
図1は、本考案の第1の実施の形態に係る封筒の概念図である。
図1において、封筒1は、一の短辺側部2と他の短辺側部3及び一の長辺側部4と他の長辺側部5がそれぞれ対向する長方形状の角形封筒で、一の短辺側部2は折曲可能なフラップ6を備え、フラップ6の開閉により一の短辺側部2の開口は、開封したり封緘したりして調整される。また、特に、封筒1は、一の短辺側部2と他の短辺側部3との距離である縦寸法が332mmで、一の長辺側部4と他の長辺側部5との距離である横寸法が240mmの角形2号封筒である。
図1では、封筒1の表面側を示しており、他の長辺側部5側には宛先を記入するための空白部である宛先記入スペース7と、郵便番号を記入するための郵便番号記入欄8と、差出人の情報を記載可能な差出人情報記入欄9が設けられている。この差出人情報記入欄9は、図1に示されているように予め枠を印刷してもよいし、印刷会社等が封筒の利用者から受注して、その欄に会社名や住所、電話番号などを印刷するためのスペースとして概念されてもよい。その場合には、図1に示されるような枠は特に設けることなく、利用者の会社名等を直接印刷してもよい。
また、応募券10は、封筒1の使用後に切り取って、集めたり、所定の住所に送付したりすることによって募金できたり、懸賞に応募できたりするためのものでその目的は予め封筒1の販売者などが設定するものである。例えば、封筒1は再使用が可能であり資源活用の面からも環境に配慮したものであるので、応募券10を環境保全のための募金に利用できるような設定や応募券10の収集量に応じて環境保全に適した電気器具などの景品が受領できるような設定などが考えられる。なお、本第1の実施の形態においては、三角形状の応募券10が他の短辺側部3と他の長辺側部5の端部に印刷されているが、形状は特に限定されるものではない。また、応募券10を設ける位置も、後述する第2乃至第4の封筒用に設けられるスペース以外のスペースであれば特に限定するものではない。さらに、応募券10は、切り取るものに限定するものでもなく、弱粘性の接着剤を用いて剥離が容易なシールなどが貼付されていてもよい。
そして、一の長辺側部4側には、切断マーカーとして、第1の切断線14、第2の切断線19及び第3の切断線24が設けられている。これらの切断マーカーは、封筒1を切断するためのガイドであって、それぞれの切断線に沿って切断すると、第1の切断線14からは第2の封筒11が形成可能で、第2の切断線19からは第3の封筒12が形成可能で、第3の切断線24からは第4の封筒13が形成可能となる。なお、いずれの切断線も実線であり、印刷用インキを用いて印刷されている。印刷用インキの色は特に限定されないが、黒色や紺色が普通色と考えられる。ここで、実線とは、途切れていない連続した線である。
第1の切断線14に沿って切断すると、折り線16及び折り線18に沿ってそれぞれ折曲可能な第2のフラップ15と第1の糊代17が形成されるので、第1の糊代17に糊付けして裏面側に貼着すると、封筒1の他の短辺側部3の一部を短辺側部とし、一の長辺側部4の一部を長辺側部とする第2の封筒11が得られる。この第2の封筒11は横寸法が120mmで、縦寸法が235mmの長形3号封筒である。
なお、封筒1において封筒1の表面側と裏面側を合わせて第1の切断線14に沿って切断すると、第2のフラップ15と第1の糊代17は表面側と裏面側で一対形成される。第2のフラップ15については表面側、裏面側の両方を残してもよいが、裏面側のものを切断して廃棄することが望ましい。一方、第1の糊代17については、表面側あるいは裏面側のうち、いずれか一方を切断して廃棄し、残った一方のものが表面側のものであれば第2の封筒11の裏面へ、残った一方のものが裏面側のものであれば、第2の封筒11の表面に貼着するとよい。あるいは両方とも内側に折曲して互いに貼着してもよい。
また、第2の切断線19に沿って切断すると、折り線21及び折り線23に沿ってそれぞれ折曲可能な第3のフラップ20と第2の糊代22が形成される。上述の第2の封筒11の場合と同様に、第2の糊代22に糊付けして裏面側に貼着すると、封筒1の他の短辺側部3の一部を短辺側部とし、一の長辺側部4の一部を長辺側部とする第3の封筒12が得られる。この第3の封筒12は横寸法が119mmで、縦寸法が277mmの長形2号封筒である。
なお、第2の切断線19によって表裏に形成される一対の第3のフラップ20及び第2の糊代22の処理については、上述の第2の封筒11の場合と同様であり、その説明は省略する。
そして、第3の切断線24に沿って切断すると、折り目26に沿って折曲可能な第4のフラップ25が形成される。また、第3の切断線24においては糊代を設定していないので、開口する他の長辺側部は、表裏の内側を直接糊付けて貼着したり、接着テープで接着したりすると、封筒1の他の短辺側部3の一部を短辺側部とし、一の長辺側部4の全部を長辺側部とする第4の封筒13が得られる。この第4の封筒13は横寸法が142mmで、縦寸法が332mmの長形1号封筒である。
なお、第2の封筒11及び第3の封筒12においても第4の封筒13のように糊代を設定しなくてもよく、この場合、第4の封筒13と同様の方法で他の長辺側部を閉口するとよい。また、第4の封筒13は横寸法が大きく、封筒1の宛先記入スペース7を確保するために糊代を省略しているが、糊代を設けるようにしてもよい。例えば、封筒1の裏面側に糊代を設けるようにすると、宛先記入スペース7も十分に確保することが可能となる。もちろん、郵便番号記入欄8や差出人情報記入欄9を小さくするなどの配置上の工夫をしてもよい。
また、第1の実施の形態においては、いずれの切断線も封筒1の表面側に印刷しているが、封筒1の表面側に限定するものではなく、裏面側に印刷してもよい。そうすると、封筒1の表面側や、封筒1を切断して形成される第2の封筒11、第3の封筒12及び第4の封筒13の表面側には切断マーカーが表示されないので、第2の封筒11乃至第4の封筒13等の新たな封筒において宛先等が記入し易く、また、外観も良好となる。その際には、封筒1の裏面を第2乃至第4の封筒の表面としてもよいが、一般には封筒1の裏面は、紙を貼り合わせた継ぎ面が存在していることが多いので留意する必要がある。
また、封筒1における切断マーカーが表示される面と第2乃至第4の封筒などの新たな封筒の宛名書きの面が一致する場合であって、複数の新たな封筒のうち、最小の新たな封筒が選択される場合は、他の封筒の切断マーカーが見えないため問題はないものの、例えば最大の新たな封筒が選択される場合には、新たな封筒の宛名書きの面に他の封筒用の切断マーカーが表示されたままで見えてしまうので外観を損ねてしまう。これに対しては、切断マーカーの線の太さを可能な限り細くしたり、色を薄くしたり、あるいは後述するようなミシン目として目立たなくする対応策が考えられる。但し、ミシン目の場合には、封筒1の表裏面同時に加工される可能性が高いので、封筒1における切断マーカーが表示される面と新たな封筒の宛名書きの面が一致する場合でも、一致しない場合と効果は同じ可能性がある。ミシン目の場合に、封筒1の表裏面同時加工の可能性が高いのは、ミシン目の場合、はさみを用いることなく手で切断可能とすることが通常であるところ、表裏面のいずれか一方にのみミシン目を入れても、手では切断可能とはならず、結局はさみを用いる必要があるからである。
さらに、複数組の切断マーカーのうち、一部(例えば一組)を表面側に印刷し、残り(例えば二組)を裏面側に印刷することもできる。また、切断線は黒色以外でもよく、複数組の切断線毎に応じて色を変えると、第2乃至第4の封筒それぞれのための切断線の区別が付き易く、切断作業が容易になる。但し、切断マーカーを裏面側に設けつつ、しかも封筒1の表面をそのまま第2乃至第4の封筒の表面として利用する場合は、封筒1の表面側に新たな封筒との境界線を明示したり、宛先記入スペース7を限定したりすることで、封筒1の差出人に対して、新たな封筒(第2乃至第4の封筒)の表面側を宛先等の記入のための白紙のまま維持してもらえるようにしておく必要がある。以上説明した切断マーカーと封筒1の表裏面への表示に関する説明は、以下の他の実施例においても適用することが可能である。
そして、本第1の実施の形態においては、封筒1を角形2号封筒に設定しているが、特に限定されるものではなく、新たな封筒を作成可能な程度の大型の封筒であればよい。また、新たに形成される第2の封筒11、第3の封筒12及び第4の封筒13のサイズも特に限定されるものではなく、封筒1よりも小さいものであればどのようなサイズでも構わない。なお、本実施の形態において、第2乃至第4の封筒は、いずれも請求項1に記載される第2の封筒に相当するものである。
このように封筒1は、切断マーカーとして複数組の切断線を備えており、使用後の封筒1を切断線に沿って切断し、他の長辺側部を閉口するだけで新たな封筒を形成することができ、しかも、使用者(受取人)の使用目的に応じて新たな封筒のサイズを選定することができるので極めて便利である。また、従来の使用済み封筒から新たな封筒を形成する技術においては、新たな封筒の縦寸法は元の封筒の横寸法に限定されるものであったが、本第1の実施の形態においては、縦方向の寸法の自由度が高く、元の封筒1のサイズを最大限有効利用したものになっている。
次に、本考案に係る封筒の第2の実施の形態について、図2を用いて説明する。(特に、請求項2に対応)
図2は、本考案の第2の実施の形態に係る封筒の概念図である。なお、図2において、図1に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図2において、封筒1aは、図1に示した封筒1において、実線で記された切断マーカーである第1の切断線14、第2の切断線19及び第3の切断線24を全て点線で印刷したものである。なお、点線とは、点を連ねて形成される線である。
このように第2の実施の形態においては、切断マーカーである第1の切断線14a、第2の切断線19a及び第3の切断線24aを点線で表示しているので、元の封筒1aの使用時にはこれらの切断マーカーが控えめに示されることになり、すなわち見え難くなり、最初に使用される封筒1aとしての外観が良好なものとなる。
なお、切断マーカーは点線以外にも破線や鎖線でもよい。ここで、破線とは等間隔に切れ目を有して形成される線である。また、鎖線とは、短い直線と点とを交互に配して形成される線であり、特に、点の数によって一点鎖線や二点鎖線と呼ばれるものである。
続いて、本考案に係る封筒の第3の実施の形態について、図3を用いて説明する。(特に、請求項2に対応)
図3は、本考案の第3の実施の形態に係る封筒の概念図である。なお、図3において、図1に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図3において、封筒1bは、図1に示した封筒1において、実線で記された切断マーカーである第1の切断線14、第2の切断線19及び第3の切断線24を全てミシン目で形成したものである。なお、ミシン目とは、破線状に貫通孔が連なって形成される線である。
このように第3の実施の形態においては、切断マーカーである第1の切断線14b、第2の切断線19b及び第3の切断線24bをミシン目で形成しているので、封筒1bの使用後にははさみ等の専用の切断用具を使用しなくても、第2の封筒11又は第3の封筒12又は第4の封筒を容易に手で分離することができる。
続いて、本考案に係る封筒の第4の実施の形態について、図4を用いて説明する。(特に、請求項2に対応)
図4は、本考案の第4の実施の形態に係る封筒の概念図である。なお、図4において、図1に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図4において、封筒1cは、図1に示した封筒1において、実線で記された切断マーカーである第1の切断線14をミシン目で、また、第2の切断線19を点線で形成したものである。
したがって、このように構成された本第4の実施の形態においては、第2の封筒11用にはミシン目の第1の切断線14c、第3の封筒12用には点線の第2の切断線19c、そして、第4の封筒13用には実線の第3の切断線24cを設けているので、複数組設けられる切断マーカーによる新たな封筒(再利用される封筒)のサイズの違いを明示することができる。また、ミシン目は印刷に比べて設置がコスト高となるが、全部の切断マーカーをミシン目にする場合に比べてコストを抑えることが可能であり、さらに、ミシン目による切断は容易であるため、使用頻度が高い封筒の切断マーカーにミシン目を用いれば、実用性を向上させることができる。なお、本実施の形態において、一部第1の切断線14cと第2の切断線19cが重なっている部分があるが、このような場合にはいずれか一方の態様、すなわち、本実施の形態においてはミシン目か点線のいずれかを採用してもよい。他の複数組の切断マーカーにおいても同様である。
最後に、本考案に係る封筒の第5の実施の形態について、図5を用いて説明する。(特に、請求項3に対応)
図5は、本考案の第5の実施の形態に係る封筒の概念図である。なお、図5において、図1に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図5において、封筒1dは、図1に示した封筒1において、切断線で示された切断マーカーが切断印で代替されたものである。図中では点線で示している第2の封筒11のための切断印として、封筒1dの他の短辺側部3上には白抜きの三角形状の第1の横印27が設けられ、一の長辺側部4上には同じく白抜きの三角形状の第1の縦印28が設けられている。また、他の短辺側部3上には白抜きの円形状の第2の横印29と、一の長辺側部4上には白抜きの円形状の第2の縦印30が設けられている。そして、第1の横印27の他の短辺側部3に対する垂線と第1の縦印28の一の長辺側部4に対する垂線とを結んだ線を切断すると、第2の封筒11の概略が形成される。続いて、第2の横印29との他の短辺側部3に対する垂線と第2の縦印30の一の長辺側部4に対する垂線とをそれぞれ折曲すると、第2のフラップ15及び第1の糊代17が形成される。なお、第2のフラップ15は対となっている裏面側の第2のフラップと、第2のフラップ15の両端部とを切除し、また、第1の糊代17は両端部を切除する。そして、第1の糊代17に糊付けして裏面側に接着すると第2の封筒11が完成する。
また、第2の封筒12を形成するための切断印として、他の短辺側部3上に黒色の三角形状の第3の横印31と、一の長辺側部4上の黒色の三角形状の第3の縦印32とが設けられている。そして、フラップ20及び第2の糊代22を形成するための印として、他の短辺側部3上に黒色の円形状の第4の横印33と、一の長辺側部4上に第4の縦印34が設けられている。上述の第2の封筒11の場合と同様に、第3の横印31、第3の縦印32、第4の横印33及び第4の縦印34を用いて切断及び貼着作業を行うと、第3の封筒12を形成することができる。
そして、第3の封筒13を形成するための切断印は、他の短辺側部3上に斜線模様を付した三角形状の第5の横印35と、一の長辺側部4上の斜線模様を付した三角形状の第5の縦印36である。第3の封筒13では糊代を省略しており、また、第4のフラップ25は封筒1dのフラップ6の一部を使用しているので、第5の横印35の他の短辺側部3に対する垂線を切断し、第4のフラップ25の一の端部を切断し、新たに形成される他の長辺側部を接着テープ等で接着すると、第3の封筒13を形成することができる。
このように構成された本第5の実施の形態においては、他の短辺側部3上及び一の長辺側部4上に切断印が記されているだけなので、元の封筒1dを使用する際に、表面側に記される切断マーカーが少なく、外観が極めて良好となる。
なお、切断印は縦と横の対応がわかるものであれば、円形状、三角形状、四角形状、短線状など、どのような形状のものであってもよく、さらには、長形1号、2号、3号等のサイズを表示する文字や省略あるいは象徴する記号を使用してもよい。また、前述の第1の実施の形態乃至第4の実施の形態に記載した切断線と、切断印を組み合わせて設けることもできる。そうすると、明瞭で切断し易い切断線と、明瞭ではないが美観に優れる切断印の長所を混在させることができ、利便性と外観性を両立させることができる。さらに、これらの切断線と切断印を封筒1dの表面側と裏面側に分けて設けると、切断マーカーを裏面側に隠すことができるので、表面の美観を重視した構成が可能となる。なお、本実施の形態においては、封筒1dの形状が理解容易なように点線を付しているが、実際の形態では付されない場合がある。
以上説明したように、請求項1乃至請求項4に記載された本考案は、使用済みの封筒を切断して新封筒を簡単に形成でき、しかも新封筒のサイズを使用者が選定可能で自由度の高い封筒を提供可能であり、一般家庭をはじめビジネス用途に利用可能である。
本考案の第1の実施の形態に係る封筒の概念図である。 本考案の第2の実施の形態に係る封筒の概念図である。 本考案の第3の実施の形態に係る封筒の概念図である。 本考案の第4の実施の形態に係る封筒の概念図である。 本考案の第5の実施の形態に係る封筒の概念図である。
符号の説明
1,1a,1b,1c,1d…封筒 2…一の短辺側部 3…他の短辺側部 4…一の長辺側部 5…他の長辺側部 6…フラップ 7…宛先記入スペース 8…郵便番号記入欄 9…差出人情報記入欄 10…応募券 11…第2の封筒 12…第3の封筒 13…第4の封筒 14,14a,14b,14c,14d…第1の切断線 15…第2のフラップ 16…折り線 17…第1の糊代 18…折り線 19,19a,19b,19c,19d…第2の切断線 20…第3のフラップ 21…折り線 22…第2の糊代 23…折り線 24,24a,24b,24c,24d…第3の切断線 25…第4のフラップ 26…折り目
27…第1の横印 28…第1の縦印 29…第2の横印 30…第2の縦印 31…第3の横印 32…第3の縦印 33…第4の横印 34…第4の縦印 35…第5の横印 36…第5の縦印

Claims (4)

  1. 長方形に形成され一の短辺側部が開口して折曲可能なフラップを備える封筒において、この封筒を切断して前記封筒の他の短辺側部の一部と一の長辺側部の一部又は全部をそれぞれ短辺側部と長辺側部として共有する第2の封筒を形成可能な切断マーカー部を複数組有することを特徴とする封筒。
  2. 前記切断マーカー部は、実線又は点線又は破線又は鎖線又はミシン目又はこれらの組み合わせによって形成されることを特徴とする請求項1に記載の封筒。
  3. 前記切断マーカー部は、前記他の短辺側部上に設けられる横印部と、この横印部に対応し前記一の長辺側部上に設けられる縦印部とから構成される切断印部であることを特徴とする請求項1に記載の封筒。
  4. 前記封筒に、所望の応募券が印刷又は貼付されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の封筒。
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