JP3145439U - 転倒ます型雨量計 - Google Patents
転倒ます型雨量計 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3145439U JP3145439U JP2008005134U JP2008005134U JP3145439U JP 3145439 U JP3145439 U JP 3145439U JP 2008005134 U JP2008005134 U JP 2008005134U JP 2008005134 U JP2008005134 U JP 2008005134U JP 3145439 U JP3145439 U JP 3145439U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- base
- rain gauge
- outer cylinder
- rain
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
Abstract
【課題】
転倒ます型雨量計において、転倒ますから排水される雨水を受ける排水口及びこれに繋がる排水細管の凍結を防ぐことを目的としている。
【解決手段】
上方に向けて開口する受水器5と、この受水器5の下方に設けられる濾水器11と、この濾水器11からの水を受けて所定量が溜まると軸を支点として揺動し、前記水を排水する転倒ます16と、前記転倒ます16の下方に設けられた排水口18a,18bとを備えている。そして、前記受水器5は外筒2に取付けられ、前記その端の機器は基台25に取付けられ、この基台25を前記外筒2内に配設して転倒ます型の雨量計が構成されている。それから、前記排水口18a,18bに繋がる排水口細管19a,19bが前記基台25を突き抜けて前記転倒ます型雨量計の底部の下方に突出すると共に、その底部に筒状のカバー29を設けて底部空間31を持つようにしている。
【選択図】 図1
転倒ます型雨量計において、転倒ますから排水される雨水を受ける排水口及びこれに繋がる排水細管の凍結を防ぐことを目的としている。
【解決手段】
上方に向けて開口する受水器5と、この受水器5の下方に設けられる濾水器11と、この濾水器11からの水を受けて所定量が溜まると軸を支点として揺動し、前記水を排水する転倒ます16と、前記転倒ます16の下方に設けられた排水口18a,18bとを備えている。そして、前記受水器5は外筒2に取付けられ、前記その端の機器は基台25に取付けられ、この基台25を前記外筒2内に配設して転倒ます型の雨量計が構成されている。それから、前記排水口18a,18bに繋がる排水口細管19a,19bが前記基台25を突き抜けて前記転倒ます型雨量計の底部の下方に突出すると共に、その底部に筒状のカバー29を設けて底部空間31を持つようにしている。
【選択図】 図1
Description
この考案は、雨水や雪の量を計測する雨量計に関する。
従来、雨量計の一つとしての雨雪量計があり、この雨雪量計は、上方に向けて開口する受水器と、この受水器の下方に設けられる濾水器と、この濾水器からの水を受けて所定量が溜まると軸を支点として揺動し、前記水を排水口へ排水する転倒ますと、この転倒ますの軸に設けられた磁石と、この磁石によりオン、オフされるリードスイッチと、このリードスイッチからのパルス信号にもとづいて計数する計数手段とより構成され、外気温が0℃以下となる冬場にあって、雨水や雪の凍結を防止するために、例えば特許文献1に示すように、受水器の底面にヒータ8を設けていた。
また、同様に当出願人の先の出願の特許文献2にあっては、受水器5の裏面にヒータ9を設けると共に、濾水器11を温めるために、濾水器保持板12にもヒータ14を設け、さらに、排水口18a,18bを温める伝熱板21にヒータ22を設けて、雨水や雪の凍結の防止を図ることで、計測の不都合を防いでいた。
特開平5−223952号公報
特開2005−214771号公報
前記雨雪量計には、気温の低下により雨水や雪が凍結するのを防ぐために、前述の特許文献1及び2に示すように、加熱のためのヒータが付設されているが、凍結の防止に充分ではない。特に排水口から外部へ導水する排水口細管は、基台から外部に露出し、その露出部位が外気や強風に晒され、気温が0℃以下に降下時に前記したヒータによっても、排水口細管の温度を0℃以下に保てない時もあり、排水口細管を通る雨水を凍結させてしまうことがあった。
凍結されると、雨水が排出されなくなり、雨水が雨雪量計内に溢れて機器の故障の原因ともなっていた。それは、雨量計にも言えることで、排水口細管が凍結することで、前述した同様のことが生じてしまうことになる。
このため、この考案は、転倒ます型雨量計において、排水口細管の保温効率を向上させて、この排水口細管の凍結を防止することを課題としている。
この考案に係る転倒ます型雨量計は、上方に向けて開口する受水器と、この受水器の下方に設けられる濾水器と、この濾水器からの水を受けて所定量が溜まると軸を支点として揺動し、前記水を排水する転倒ますと、この転倒ますの揺動数から水の量を計測する計測手段と、前記転倒ますの下方に設けられた排水口とを備え、前記受水器は外筒に取付けられ、前記その他の部材は基台に取付けられ、前記基台を前記外筒内に配設した構造の転倒ます型雨量計において、前記排水口に繋がる排水細管が前記基台を突き抜けて前記転倒ます型雨量計の底部の下方に突出すると共に、その底部に筒状のカバーを設けて底部空間を有するようにしたことにある(請求項1)。
これにより、転倒ます型雨量計の底部から下方へカバーが設けられて、底部空間が形成され、その内部での空気の流動が少なくなり、排水口細管が外気や強風に晒されなくなる。そのため、保温効果が向上して凍結の頻度が減少する。それから、雨量計の一つであるヒータ付の雨雪量計では、底部空間にヒータで保温された空気が溜まり、保温効果がさらに向上して凍結の防止が図られる。
前記カバーの下端は、前記基台に取付けられた脚の台座固定部へ限りなく近づけたことを特徴としている(請求項2)。これにより、底部空間に外気や強風の入り込みを防ぐと共に、排水口細管から排水された雨水の流出を確保している。
前記カバーは、前記外筒の下端を下方へ延設した筒状部材より成ることを特徴とし(請求項3)、前記外筒を利用し、一体型の筒状部材より底部空間を構成している。
前記カバーは、前記基台に取付けられ、下方へ延びる筒状部材より成ることを特徴とし(請求項4)、前記外筒とは別体で、基台に筒状部材を取付けて、底部空間を構成している。
以上のように、この考案によれば、転倒ます型雨量計の底部を覆うカバーにより、底部空間が作られ、排水口細管の周囲の雰囲気温度を外気より高めに保持できるようになり、凍結頻度を減少させることができる。特にヒータをもつ転倒ます型雪雨量計においては、底部空間にヒータで保温された空気が溜まり、保温効果を向上させることができる。そして、保温効果が向上したため、消費する電力も少なくなり、環境にもやさしい計器を提供できる。
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に転倒ます型雨量計の一つである雨雪量計の一部切欠の正面図、図2に同上の底面図、図3に同上の上方側を削除した正面図が示されている。雨雪量計1は、円筒の外筒2の上方が開口しており、その上方に、漏斗状の受水器5が、前記筒2の開口3から少し入った位置に取付けられている。したがって、開口3から入る雨水は受水器5により集められ、排水孔6より下記する濾水器11に流出される。尚、7は前記外筒2の外側に設けられた不凍液が入れられる不凍液室である。
濾水器11は、漏斗状で、金属製の濾水器保持板12a,12bに支えられ、この保持板12a,12bが下記する基台25上に立設されている。またこの濾水器11は、下記する転倒ます16の上方にあり、雨水は排出孔13から、転倒ます16に流出される。
転倒ます16は、2つの受水部16a,16bを持ち、中心を揺動軸にて前記保持板12bにより支えられ、基台25上に立設されている。転倒ます16の受水部に水が溜まると、その重さで揺動軸を支点として揺動するもので、揺動により雨水は下記する排水口18a,18bに排出される。この転倒ます16の揺動により、揺動軸に固着の磁石が揺動し、1回の揺動によりリードスイッチを1回オンオフさせる。したがって、その揺動数が図示しない磁石とリードスイッチによる計測手段によりパルスとして検出され、パルスを計数することで雨水の量が検出される。
排水口18a,18bは、金属により製造された筒状のもので、前記転倒ます16の下部で、それを挟んで対称位置に設けられ、基台25上に立設されている。この排水口18a,18b内に落下した雨水は、その底面に取付けられている排水口細管19a,19bにより導かれ、外部に排出されるか、この排出口細管19a,19bは、基台25を突き抜け、転倒ます型雨雪量計1の底部に突出している。
ヒータ20は、基台25に立設され、金属により製造の伝熱板上に設けられ、前記排水口18a,18bに接触されて、このヒータ20の発熱が排水口18a,18bに伝えられて凍結の防止を図っていると共に、転倒ます16の周囲の温度を上昇させてこの転倒ます16の保温も図っている。また、このヒータ20は図示しないサーモスタットにより通電が制御され、例えば気温が10℃にて通電される。さらに、このヒータ20以外に前記排水口細管19a,19bにもヒータ21a,21bが取付けられて、排水口細管19a,19bの凍結の防止も図られている。このヒータ21a,21bの通電制御も、前記したサーモスタットにより同様に行われる。
基台25は、前記した外筒2の内径寸法と同一の嵌入部位25aと、前記内径寸法よりも多少大きいつば部25bとより成り、底面に断熱シート26が添着されている。この基台25は、その上面に前記したように、濾水器11、転倒ます16、排水口18a,18b、排水口細管19a,19b及びヒータ20等が固定されていて、この基台25を前記外筒2内に下端から挿入すると、前記した種々の機器が組付けられる。27は脚で、前記基台25の底面に固着されている。27aは台座に固定する台座固定部である。
カバー29は、前記外筒2の下端を、その内径を拡大した上で下方へ前記脚の台座固定部27aに近づく所定寸法Lを延設して形成の筒状部材より成るものである。そのため、内部に段部が形成され、基台25が挿入されると、所定寸法Lだけ入り込み、基台27の底面とカバー29とで、雨雪量計1の底部の下方に底部空間31を有するようになる。
この底部空間31があることで、前記排水口細管19a,19bが外気や強風に晒されなくなる。そのため、ヒータ21a,21bで保温された空気が溜まり、保温効果が向上し、凍結が防止される。
図4において、この考案の第2の実施例が示され、カバー29を前記実施例と異なり、外筒2とは別体で、前記基台25の外周に筒状部材を取付けて、カバー29を構成している。この第2の実施例でも、前記外筒2の下端より基台25を嵌入すると、雨雪量計1の底部にカバー29による底部空間31を持たすことができるようになる。
この第2の実施例では、外筒2を延設加工することなく、前記つば部25bの径寸法と同じ径で、しかも所定の長さLとする筒状部材を作り、それを基台25に取付ければ良いため、従来の外筒を設計変更することなく、直ちに実施ができる。このような構成の第2の実施例でも、前記した実施例と同様な作用効果を奏することができる。なお、説明が重複するのを避けるため、前記実施例と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。
前記した実施例は、転倒ます型雨雪量計により説明しているが、これに限ら
ず、狭義の転倒ます型雨量計に実施できることは勿論である。
ず、狭義の転倒ます型雨量計に実施できることは勿論である。
1 転倒ます型雨雪量計
2 外筒
3 開口
5 受水器
6 排水孔
11 濾水器
16 転倒ます
18a,18b 排水口
19a,19b 排水口細管
20 ヒータ
21a,21b ヒータ
25 基台
25a 嵌入部位
27 脚
29 カバー
31 底部空間
2 外筒
3 開口
5 受水器
6 排水孔
11 濾水器
16 転倒ます
18a,18b 排水口
19a,19b 排水口細管
20 ヒータ
21a,21b ヒータ
25 基台
25a 嵌入部位
27 脚
29 カバー
31 底部空間
Claims (4)
- 上方に向けて開口する受水器と、この受水器の下方に設けられる濾水器と、この濾水器からの水を受けて所定量が溜まると軸を支点として揺動し、前記水を排水する転倒ますと、この転倒ますの揺動数から水の量を計測する計測手段と、前記転倒ますの下方に設けられた排水口とを備え、
前記受水器は外筒に取付けられ、前記その他の部材は基台に取付けられ、この基台を前記外筒内に配設した構造の転倒ます型雨量計において、
前記排水口に繋がる排水口細管が前記基台を突き抜けて前記転倒ます型雨量計の底部の下方に突出すると共に、その底部に筒状のカバーを設けて底部空間を有するようにしたことを特徴とする転倒ます型雨量計。 - 前記カバーの下端は、前記基台に取付けられた脚の台座固定部へ限りなく近づけたことを特徴とする請求項1記載の転倒ます型雨量計。
- 前記カバーは、前記外筒の下端を下方へ延設した筒状部材により成ることを特徴とする請求項1又は2記載の転倒ます型雨量計。
- 前記カバーは、前記基台に取付けられ、下方へ延びる筒状部材により成ることを特徴とする請求項1又は2記載の転倒ます型雨量計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008005134U JP3145439U (ja) | 2008-07-25 | 2008-07-25 | 転倒ます型雨量計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008005134U JP3145439U (ja) | 2008-07-25 | 2008-07-25 | 転倒ます型雨量計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3145439U true JP3145439U (ja) | 2008-10-09 |
Family
ID=43295221
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008005134U Expired - Lifetime JP3145439U (ja) | 2008-07-25 | 2008-07-25 | 転倒ます型雨量計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3145439U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011053147A (ja) * | 2009-09-03 | 2011-03-17 | Takeda Keiki Kogyo Kk | 雨雪量計 |
CN109143414A (zh) * | 2018-09-14 | 2019-01-04 | 西南交通大学 | 一种基于红外测距的防冻型雨量计及控制方法 |
CN114488901A (zh) * | 2022-02-09 | 2022-05-13 | 山东正晨科技股份有限公司 | 一种隧道内隐患及灾情监察控制系统 |
-
2008
- 2008-07-25 JP JP2008005134U patent/JP3145439U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011053147A (ja) * | 2009-09-03 | 2011-03-17 | Takeda Keiki Kogyo Kk | 雨雪量計 |
CN109143414A (zh) * | 2018-09-14 | 2019-01-04 | 西南交通大学 | 一种基于红外测距的防冻型雨量计及控制方法 |
CN114488901A (zh) * | 2022-02-09 | 2022-05-13 | 山东正晨科技股份有限公司 | 一种隧道内隐患及灾情监察控制系统 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3145439U (ja) | 転倒ます型雨量計 | |
CN103047715B (zh) | 一种除湿机 | |
EP3707437A1 (en) | Compact dehumidifier | |
US10281171B2 (en) | Water heater appliance | |
JP2010249414A (ja) | 熱交換器 | |
ES2293155T3 (es) | Instalacion para la preparacion de agua caliente. | |
JP5246561B2 (ja) | 雨雪量計 | |
US20110203786A1 (en) | Waste Water Heat Transfer System | |
US20030111621A1 (en) | Vacuum-breaking valve for refrigeration appliances | |
CN112503650B (zh) | 凝水装置、控制方法、控制装置、电器及存储介质 | |
CN210292111U (zh) | 空调室外机 | |
JP4264892B2 (ja) | 雨雪量計 | |
JP6879286B2 (ja) | 貯湯式給湯機の漏水検知装置 | |
JP3749223B2 (ja) | 雨量計 | |
CN107523976B (zh) | 洗衣-干衣机 | |
JP2007232030A (ja) | フロート式ドレントラップ | |
CN201003989Y (zh) | 电压力锅的柱式内测温装置 | |
JP2004011966A (ja) | 温水器の漏水検知装置 | |
KR100912409B1 (ko) | 응축수 배수 장치 | |
CN202521215U (zh) | 浮帽疏液阀 | |
CN203052187U (zh) | 一种新型可调节式温控疏水器 | |
CN109163222A (zh) | 自动收集排水装置 | |
JP2012152484A (ja) | 水蒸気凝縮器 | |
CN111765385A (zh) | 冰箱排水管结冰堵塞监测系统 | |
KR20130027460A (ko) | 냉동 사이클 장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110917 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |