JP3145279U - 太陽電池用バックフィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】長尺の巻回された原反の巻き癖と、巻き癖によるアルミニウム箔から形成される層とその両側の樹脂の層との界面剥離を抑えた、紫外線や外気の水蒸気などに対する長期間環境暴露に耐える太陽電池用バックフィルムを提供する。
【解決手段】太陽電池を製造する際に、第一電極層、半導体光活性層および第二電極層が順次積層されてなる光起電力素子の非受光面側に接着されるバックフィルムであって、前記バックフィルムが、ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層、二軸延伸ポリエステル層、第一ポリエステルウレタン系接着剤層、アルミニウム箔またはポリクロロトリフルオロエチレンから形成される層、第二ポリエステルウレタン系接着剤層、(メタ)アクリル系樹脂層およびフッ素系樹脂層が順次積層された層構造を有し、前記ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層が、光起電力素子と接着される層であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、太陽電池用バックフィルムに関し、詳しくは光起電力素子の非受光面側に接着される太陽電池用バックフィルムに関する。
一般に電子回路は、その配線に銅や銀等の金属を用いる。この配線に用いられる金属が、空気中の水蒸気や水によって金属腐食することがあるため、水蒸気や水の浸入を抑えるために、防湿性あるバックフィルムを電子回路に被着したり、樹脂溶液の塗装乾燥膜を電子回路上に形成したりすることが行われている。電子回路の一種である半導体素子を、光起電力素子として、太陽電池に適用する際にも同様な配慮が必要である。
太陽電池に用いるバックフィルムとして、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等から形成されるプラスチックフィルムを用いて、アルミニウム等の金属箔を挟み込むことにより得られるバックフィルムを用いることが知られている(例えば、特開平8−88385号公報参照)。特開平8−88385号公報には、プラスチックフィルムを用いて、アルミニウム等の金属箔を挟み込むことにより得られるバックフィルムを用いることにより、プラスチックフィルム自体の水分透過率が若干大きい場合であっても、金属箔により、浸入する水を遮断することができることが記載されている。
太陽電池は、通常屋外で用いるため、太陽光線中の紫外線による太陽電池用バックフィルムの劣化が問題となる。太陽電池用バックフィルムは、通常光起電力素子の非受光面側に被着されるが、隣接する太陽電池モジュールに反射して入り込む紫外線により、長期間環境暴露すると紫外線劣化する。また長期間環境暴露するため、埃や腐食性ガスによる太陽電池用バックフィルムの表面汚れが問題となることがある。
太陽電池用バックフィルムではないが、フッ素系樹脂層、(メタ)アクリル系樹脂層が順次積層された、耐候性に優れ、紫外線劣化し難いフィルムが知られている(例えば、特開平9−164638号公報、特開平6−80794号公報参照)。また、長期間環境暴露した場合であっても、自動車用部品の金属光沢を維持するために、フッ素系樹脂層または、(メタ)アクリル系樹脂層、ポリウレタン系接着性樹脂層、アルミニウム箔から形成される層、ポリウレタン系接着性樹脂層を順次積層することにより得られる金属蒸着フィルムが知られている(例えば、特開平10−735号公報参照)。
アルミニウム箔などの金属箔から形成される層を有する太陽電池用バックフィルムを用いる太陽電池の製造工程では、太陽電池用バックフィルムを長尺の巻回された原反として用いることが、製造工程の作業上好適である。しかしながら巻回された原反は、保管中に巻き癖が付くことがある。また巻き癖が付くことにより、防湿用のアルミニウム箔などの金属箔から形成される層を有する場合には、該層とその両側の樹脂の層との界面剥離を生じることがある。
そこで本考案は、長尺の巻回された原反の巻き癖と、アルミニウム箔から形成される層を有する場合であっても、巻き癖による該層と、その両側の樹脂の層との界面剥離とを抑制した、紫外線や外気の水蒸気などに対する長期間環境暴露に耐える太陽電池用バックフィルムを提供することを目的とする。
本考案者らは上記課題を達成するために鋭意研究を重ねた結果、下記太陽電池用バックフィルムは、巻回された原反として用いた際の巻き癖が少ないことを見出し本考案を完成させた。
すなわち、本考案の第1の態様の太陽電池用バックフィルムは、
太陽電池を製造する際に、第一電極層、半導体光活性層および第二電極層が順次積層されてなる光起電力素子の非受光面側に接着されるバックフィルムであって、前記バックフィルムが、ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層、二軸延伸ポリエステル層、第一ポリエステルウレタン系接着剤層、アルミニウム箔またはポリクロロトリフルオロエチレンから形成される層、第二ポリエステルウレタン系接着剤層、(メタ)アクリル系樹脂層およびフッ素系樹脂層が順次積層された層構造を有し、前記ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層が、太陽電池を製造する際に、光起電力素子と接着される層であることを特徴とする。
すなわち、本考案の第2の態様の太陽電池用バックフィルムは、
太陽電池を製造する際に、第一電極層、半導体光活性層および第二電極層が順次積層されてなる光起電力素子の非受光面側に接着されるバックフィルムであって、前記バックフィルムが、ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層、二軸延伸ポリエステル層、第一ポリエステルウレタン系接着剤層、アルミニウム箔またはポリクロロトリフルオロエチレンから形成される層、第二ポリエステルウレタン系接着剤層およびフッ素系樹脂層が順次積層された層構造を有し、前記ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層が、太陽電池を製造する際に、光起電力素子と接着される層であることを特徴とする。
すなわち、本考案の第3の態様の太陽電池用バックフィルムは、
太陽電池を製造する際に、第一電極層、半導体光活性層および第二電極層が順次積層されてなる光起電力素子の非受光面側に接着されるバックフィルムであって、前記バックフィルムが、ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層、二軸延伸ポリエステル層、第一ポリエステルウレタン系接着剤層、(メタ)アクリル系樹脂層およびフッ素系樹脂層が順次積層された層構造を有し、前記ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層が、太陽電池を製造する際に、光起電力素子と接着される層であることを特徴とする。
すなわち、本考案の第4の態様の太陽電池用バックフィルムは、
太陽電池を製造する際に、第一電極層、半導体光活性層および第二電極層が順次積層されてなる光起電力素子の非受光面側に接着されるバックフィルムであって、前記バックフィルムが、ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層、二軸延伸ポリエステル層、第一ポリエステルウレタン系接着剤層およびフッ素系樹脂層が順次積層された層構造を有し、前記ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層が、太陽電池を製造する際に、光起電力素子と接着される層であることを特徴とする。
前記ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層が、結晶融解温度が40〜94℃のエチレン系共重合体樹脂から形成される層であることが好ましく、ゲル分率が20〜70%の架橋構造を有するエチレン・酢酸ビニル共重合体から形成される層であることがより好ましい。
前記フッ素系樹脂層が、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合体(PFA)、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(PFEP)、四フッ化エチレン・エチレン共重合体(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、およびポリフッ化ビニル(PVF)からなる群
から選択される少なくとも1種のフッ素系重合体から形成される層であることが好ましく、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)から形成される層であることがより好ましい。
前記(メタ)アクリル系樹脂層が、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)およびポリメタクリル酸メチルを含有する樹脂組成物から形成される層または、ポリメタクリル酸メチルから形成される層であることが好ましい。また、前記(メタ)アクリル系樹脂層が、紫外線吸収剤が分散した層であることも好ましい。
本考案の太陽電池用バックフィルムは、JIS T8010、絶縁用保護具・防具類の耐電圧試験方法の水中試験に準じて、印加電圧400Vを、1分間連続印加した際に電気的短絡を生じないことが好ましい。
本考案の太陽電池用バックフィルムは、巻回された原反として用いても巻き癖が少なく、また、アルミニウム箔から形成される層を有する場合であっても、巻き癖による該層と、その両側の樹脂の層との界面剥離が抑制されており、太陽電池の製造に好適に用いることができる。
次に本考案について具体的に説明する。
本考案の太陽電池用バックフィルムは、太陽電池を製造する際に、第一電極層、半導体光活性層および第二電極層が順次積層されてなる光起電力素子の非受光面側に接着されるバックフィルムである。
本考案の太陽電池用バックフィルムには、その層構造により、以下の四つの態様に分けられる。
第1の態様は、ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層、二軸延伸ポリエステル層、第一ポリエステルウレタン系接着剤層、アルミニウム箔またはポリクロロトリフルオロエチレンから形成される層、第二ポリエステルウレタン系接着剤層、(メタ)アクリル系樹脂層およびフッ素系樹脂層が順次積層された層構造を有する太陽電池用バックフィルムである。
第2の態様は、ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層、二軸延伸ポリエステル層、第一ポリエステルウレタン系接着剤層、アルミニウム箔またはポリクロロトリフルオロエチレンから形成される層、第二ポリエステルウレタン系接着剤層およびフッ素系樹脂層が順次積層された層構造を有する太陽電池用バックフィルムである。
第3の態様は、ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層、二軸延伸ポリエステル層、第一ポリエステルウレタン系接着剤層、(メタ)アクリル系樹脂層およびフッ素系樹脂層が順次積層された層構造を有する太陽電池用バックフィルムである。
第4の態様は、ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層、二軸延伸ポリエステル層、第一ポリエステルウレタン系接着剤層およびフッ素系樹脂層が順次積層された層構造を有する太陽電池用バックフィルムである。
なお、本考案の太陽電池用バックフィルムは、前記ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層が、太陽電池を製造する際に、光起電力素子と接着される層である。また、前記第1〜4の態様の太陽電池用バックフィルムの断面模式図を図1〜4に示す。
以下、前記第1〜4の態様の太陽電池用バックフィルムを構成する各層について述べる。
〔ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層〕
本考案の太陽電池用バックフィルムは、ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層を有しており、該層は、太陽電池を製造する際に、光起電力素子と接着される層である。
前記ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層は、結晶融解温度が40〜94℃のエチレン系共重合体樹脂から形成される層であることが好ましく、ゲル分率が20〜70%の架橋構造を有するエチレン・酢酸ビニル共重合体から形成される層であることがより好ましい。
前記結晶融解温度が40〜94℃のエチレン系共重合体樹脂としては、例えばエチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸エチル共重合体、エチレン・アクリル酸メチル共重合体、エチレン・メタクリル酸メチル共重合体およびその多価塩によるアイオノマー樹脂等が挙げられ、これらの中でもゲル分率が20〜70%の架橋構造を有するエチレン・酢酸ビニル共重合体が、特に好ましい。
本考案に用いられる接着性樹脂は、通常前記結晶融解温度が40〜94℃のエチレン系共重合体樹脂を含む樹脂である。また、ホットメルト樹脂は、通常前記接着性樹脂に、可塑化剤を混合することにより得られる。
可塑化剤としては、ロジン、アタクティックポリプロピレン等が挙げられる。
ホットメルト樹脂を用いる場合には、前記接着性樹脂と可塑化剤との合計100重量%あたり、通常は5〜40重量%が接着性樹脂である。ホットメルト樹脂を用いた場合には、ホットメルト樹脂から形成される層は、比較的加熱温度が低温(例えば50〜100℃)で軟化または溶融させることが可能である。
本考案において、ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層は、前記接着性樹脂や、可塑化剤以外の成分(その他の成分)が含まれていてもよい。
その他の成分としては、酸化防止剤、有機もしくは無機の着色顔料、無機充填剤等が挙げられる。
なお、ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層の厚さは、通常10〜200μmであり、40〜150μmが好ましい。
〔二軸延伸ポリエステル層〕
本考案の太陽電池用バックフィルムが有する、二軸延伸ポリエステル層とは、二軸延伸が施されたポリエステルフィルムから形成される層である。
ポリエステルとしては、特に限定はないが、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンナフタレート(PBN)等が挙げられ、耐熱性、強度、経済性の観点からPETが好ましい。
ポリエステルフィルムに二軸延伸を施す方法としては、同時二軸延伸法や、逐次二軸延伸法が挙げられる。
なお、二軸延伸ポリエステル層の厚さは、通常40〜180μmであり、75〜125μmが好ましい。
また、別の態様の太陽電池用バックフィルムとして、二軸延伸ポリエステル層を、(メタ)アクリル系樹脂層とフッ素系樹脂層とが順次積層されたフィルムで置き換えたものが
挙げられる。二軸延伸ポリエステル層を、(メタ)アクリル系樹脂層とフッ素系樹脂層とが順次積層されたフィルムで置き換えた場合には、フッ素系樹脂層側に、前記ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層が配置され、(メタ)アクリル系樹脂層側に第一ポリエステルウレタン系接着剤層が配置される。
〔第一ポリエステルウレタン系接着剤層〕
本考案の太陽電池用バックフィルムは、第一ポリエステルウレタン系接着剤層を有しており、該層は、前記二軸延伸ポリエステル層と、後述するアルミニウム箔またはポリクロロトリフルオロエチレンから形成される層(前記第1および第2の態様)、(メタ)アクリル系樹脂層(前記第3の態様)あるいはフッ素系樹脂層(前記第4の態様)とを接着するための層である。ポリエステルウレタン系接着剤を用いることにより、層間の剥離を抑制することができる。
第一ポリエステルウレタン系接着剤層は、ポリエステルウレタン系接着剤から形成される。前記ポリエステルウレタン系接着剤としては、一液型のポリエステルウレタン系接着剤でも、二液型のポリエステルウレタン系接着剤でもよいが、一液型のポリエステルウレタン系接着剤が通常用いられる。
一液型のポリエステルウレタン系接着剤としては、例えば一液湿気硬化型の接着剤を用いることができる。湿気硬化型の接着剤は、外気にさらすことにより大気中の湿気と化学反応し、接着性を発揮する接着剤である。
二液型のポリエステルウレタン系接着剤としては、例えば二液常温硬化型の接着剤を用いることができる。二液型常温硬化型の接着剤は、通常主剤(ポリイソシアネート)と、硬化剤(ポリアミンやポリオール)とが化学反応し、接着性を発揮する接着剤である。
なお、第一ポリエステルウレタン系接着剤層の厚さは、通常2〜40μmであり、5〜15μmが好ましい。
〔アルミニウム箔またはポリクロロトリフルオロエチレンから形成される層〕
本考案の第1および第2の態様の太陽電池用バックフィルムは、アルミニウム箔またはポリクロロトリフルオロエチレンから形成される層を有する。
アルミ箔としては、通常は厚みが8〜30μm、好ましくは12〜20μmのものを用いる。アルミ箔から形成される層を有する太陽電池用バックフィルムは、防湿性、ガスバリア性に優れ、また巻回された原反として用いても巻き癖が少なく好ましい。本考案の太陽電池用バックフィルムにおいては、前記アルミ箔から形成される層の両側が、ポリエステルウレタン系接着剤層であるため、巻き癖による界面剥離を抑制することができる。
ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)とは、三フッ化塩化エチレンの重合体である。ポリクロロトリフルオロエチレンから形成される層は、防湿性に優れるため、該層を用いた太陽電池用バックフィルムは、防湿性に優れ好ましい。ポリクロロトリフルオロエチレンは、通常は三フッ化塩化エチレンの単独重合体であるが、本考案の効果を損なわない範囲で、他のモノマーとの共重合体であってもよい。他のモノマーとしては例えば、フッ化ビニリデン、三フッ化エチレン、四フッ化エチレン、六フッ化プロピレン等の1種または2種以上が挙げられる。なお、ポリクロロトリフルオロエチレンが、三フッ化塩化エチレンと他のモノマーとの共重合体である場合には、ポリクロロトリフルオロエチレンの構成単位のうち、好ましくは80重量%以上、より好ましくは95重量%以上が三フッ化塩化エチレン由来の構成単位である。
なお、ポリクロロトリフルオロエチレンから形成される層の厚さは、通常10〜70μmであり、25〜40μmが好ましい。
〔第二ポリエステルウレタン系接着剤層〕
本考案の第1および第2の態様の太陽電池用バックフィルムは、第二ポリエステルウレタン系接着剤層を有しており、該層は、前記アルミニウム箔またはポリクロロトリフルオロエチレンから形成される層と、後述する(メタ)アクリル系樹脂層(前記第1の態様)あるいはフッ素系樹脂層(前記第2の態様)とを接着するための層である。
第二ポリエステルウレタン系接着剤層は、ポリエステルウレタン系接着剤から形成される。前記ポリエステルウレタン系接着剤としては、前記第一ポリエステルウレタン系接着剤層を形成する際に用いるポリエステルウレタン系接着剤と同様なものを用いることができる。なお、該層の厚さは通常2〜40μmであり、5〜15μmが好ましい。
〔(メタ)アクリル系樹脂層〕
本考案の第1および第3の態様の太陽電池用バックフィルムは、(メタ)アクリル系樹脂層を有する。(メタ)アクリル系樹脂層は、(メタ)アクリル系樹脂が含まれており、さらに他の成分が含まれていてもよい。他の成分としては、フッ素系樹脂、紫外線吸収剤、光安定剤等が挙げられる。
なお、(メタ)アクリル系樹脂とは、アクリル系樹脂および/またはメタクリル系樹脂を示す。
アクリル系樹脂としては、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−ヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸2−メチルブチル等のアクリル酸やアクリル酸エステルの重合体が挙げられる。前記重合体としては単独重合体でも、共重合体でもよい。
メタクリル系樹脂としては、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸2−メチルブチル等のメタクリル酸やメタクリル酸エステルの重合体が挙げられる。前記重合体としては単独重合体でも、共重合体でもよい。
(メタ)アクリル系樹脂としては、層間の接着性、押出加工性の観点からメタクリル系樹脂が好ましく、メタクリル酸メチルの単独重合体である、ポリメタクリル酸メチルが特に好ましい。
(メタ)アクリル系樹脂層には、前述のように他の成分として、フッ素系樹脂が含まれている樹脂組成物であってもよい。フッ素系樹脂としては、後述のフッ素系樹脂層に用いることが可能なフッ素系樹脂を用いることが好ましく、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)であることが特に好ましい。(メタ)アクリル系樹脂層に、フッ素系樹脂が含まれると、フッ素系樹脂層と(メタ)アクリル系樹脂層との層間の剥離強度が向上するため好ましい。
前記紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、サリシレート系、シアノアクリレート系、ニッケル系、トリアジン系等の紫外線吸収剤を用いることができる。紫外線吸収剤は、紫外線を吸収することが可能であり、太陽電池用バックフィルムの長期耐候性、安定性を向上させるために用いられる。特にベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤は、紫外線の全領域(全波長)を吸収することができるため好適に用いられる。
また、前記光安定剤としては、ヒンダードアミン系光安定剤等を用いることができる。
ヒンダードアミン系光安定剤は、紫外線はほとんど吸収しないが、紫外線によって生じるフリーラジカルを捕捉することが可能であり、安定化につながる。このため光安定剤含まれた樹脂組成物から形成された(メタ)アクリル系樹脂層を有する、太陽電池用バックフィルムは耐候性に優れる。
なお、(メタ)アクリル系樹脂層の厚さは、通常6〜70μmであり、10〜46μmであることが好ましい。
〔フッ素系樹脂層〕
本考案の太陽電池用バックフィルムは、フッ素系樹脂層を有する。
該フッ素系樹脂層は、太陽電池用バックフィルムの最外層を構成する層である。フッ素系樹脂層を最外層に有することにより、本考案の太陽電池用バックフィルムは、防湿性および耐候性に優れる。
このため、本考案の太陽電池用バックフィルムが、第一電極層、半導体光活性層および第二電極層が順次積層されてなる光起電力素子の非受光面側に接着された太陽電池は、防湿性および耐候性に優れる。
前記フッ素系樹脂層を形成するフッ素系重合体としては、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合体(PFA)、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(PFEP)、四フッ化エチレン・エチレン共重合体(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、およびポリフッ化ビニル(PVF)からなる群から選択される少なくとも1種のフッ素系重合体が好ましく、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)であることがより好ましい。
また、フッ素系樹脂層には、前記フッ素系樹脂に加えて、他の成分が含まれていてもよい。
なお、フッ素系樹脂層の厚さは、通常1.5〜50μmであり、2〜25μmであることが好ましい。
本考案の太陽電池用バックフィルムは、太陽電池を製造する際に、第一電極層、半導体光活性層および第二電極層が順次積層されてなる光起電力素子の非受光面側に接着されるバックフィルムである。太陽電池用バックフィルムの層構造は、前述の四つの態様に分けられる。また、本考案の太陽電池用バックフィルムは、ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層を有するが、該層は、太陽電池を製造する際に、光起電力素子と接着される層である。
なお、本考案の太陽電池用バックフィルムは、前記各層に加えて他の層を有していてもよい。他の層としては、例えばプライマーコート層等が挙げられる。
以下、太陽電池用バックフィルムを製造する方法について説明する。
〔太陽電池用バックフィルムの製造方法〕
本考案の太陽電池用バックフィルムを製造する方法としては、前述の層構造を有するように、積層すればよく、特に限定はないが、例えば以下の方法により製造することができる。
前記第1または2の態様の太陽電池用バックフィルムの製造方法の一例としては、まずアルミニウム箔またはポリクロロトリフルオロエチレンフィルムの両面にポリエステルウレタン系接着剤を塗布し、30〜80℃で、2時間〜7日間静置する予備エージングを行う。
なお、ポリエステルウレタン系接着剤の塗布は、通常コーターを用いて行われる。コーターとしては、グラビアコーター、リバースロールコーター、ロッドコーター、ブレードコーター、ナイフコーター、エアナイフコーター、ダイコーター、含浸コーター、ロータリースクリーンコーター、ホットメルトコーター、スピンコーター、カーテンコーター、スプレーコーターが挙げられる。中でもブレードコーター、ナイフコーター、リバースロールコーターが好ましい。
これらコーターは、2連式に構成され、赤外線ランプまたは熱風を吹き付けることにより、コート(塗布)層をある程度乾燥させて、溶剤を蒸発させ、2連式の間において、30〜40秒間の間隔を設けて乾燥させることにより、密着性を向上させることが好ましい。
次いで、両面にポリエステルウレタン系接着剤が塗布されたアルミニウム箔またはポリクロロトリフルオロエチレンフィルムに、(メタ)アクリル系樹脂層とフッ素系樹脂層とが順次積層されたフィルムの(メタ)アクリル系樹脂層、またはフッ素系樹脂から形成されるフィルムを、サーマルラミネーター等を用いて、熱融着することにより、第一ポリエステルウレタン系接着剤層、アルミニウム箔またはポリクロロトリフルオロエチレンから形成される層、第二ポリエステルウレタン系接着剤層、(メタ)アクリル系樹脂層およびフッ素系樹脂層が順次積層された層構造または、第一ポリエステルウレタン系接着剤層、アルミニウム箔またはポリクロロトリフルオロエチレンから形成される層、第二ポリエステルウレタン系接着剤層およびフッ素系樹脂層が順次積層された層構造を有するフィルムを得ることができる。
なお、前記熱融着を行う際に用いる、(メタ)アクリル系樹脂層とフッ素系樹脂層とが順次積層されたフィルムの(メタ)アクリル系樹脂層上または、フッ素系樹脂から形成されるフィルム上にプライマーコート層が設けられていてもよい。このような場合には、ポリエステルウレタン系接着剤と(メタ)アクリル系樹脂層またはフッ素系樹脂から形成される層とが、プライマーコート層を介して熱融着される。
プライマーコート層を形成するプライマーとしては、アクリル系プライマー、ポリエステルウレタンン系プライマー、ポリウレタン系プライマー、ポリエステル系プライマー等を用いることができ、アクリル系プライマーが好ましい。
なお、フッ素系樹脂層、(メタ)アクリル系樹脂層およびプライマーコート層が順次積層されたフィルムとしては、市販品を用いることができる。
次いで、ホットメルト樹脂または接着性樹脂が塗布された二軸延伸ポリエステルフィルムのポリエステルフィルム側と、前記第一ポリエステルウレタン系接着剤層、アルミニウム箔またはポリクロロトリフルオロエチレンから形成される層、第二ポリエステルウレタン系接着剤層、(メタ)アクリル系樹脂層およびフッ素系樹脂層が順次積層された層構造または、第一ポリエステルウレタン系接着剤層、アルミニウム箔またはポリクロロトリフルオロエチレンから形成される層、第二ポリエステルウレタン系接着剤層およびフッ素系樹脂層が順次積層された層構造を有するフィルムの第一ポリエステルウレタン系接着剤層とをサーマルラミネーター等を用いて、熱融着することにより、本考案の第1または2の態様の太陽電池用バックフィルムを得ることができる。
前記第3または4の態様の太陽電池用バックフィルムの製造方法の一例としては、まず(メタ)アクリル系樹脂層とフッ素系樹脂層とが順次積層されたフィルムの(メタ)アクリル系樹脂層、またはフッ素系樹脂から形成されるフィルムと、ポリエステルウレタン系接着剤が塗布された二軸延伸ポリエステルフィルムのポリエステルウレタン系接着剤側と
をサーマルラミネーター等を用いて熱融着することにより、二軸延伸ポリエステル層、第一ポリエステルウレタン系接着剤層、(メタ)アクリル系樹脂層およびフッ素系樹脂層が順次積層された構造または、二軸延伸ポリエステル層、第一ポリエステルウレタン系接着剤層およびフッ素系樹脂層が順次積層された構造を有するフィルムを製造する。
次いで、ホットメルト樹脂または接着性樹脂を、前記(メタ)アクリル系樹脂層に押出しラミネーションすることにより、本考案の第3または4の態様の太陽電池用バックフィルムを得ることができる。
なお、前記熱融着を行う際に用いる、(メタ)アクリル系樹脂層とフッ素系樹脂層とが順次積層されたフィルムの(メタ)アクリル系樹脂層上または、フッ素系樹脂から形成されるフィルム上には、前記第1または第2の態様の太陽電池用バックフィルムを製造する際に用いるフィルムと同様に、プライマーコート層が設けられていてもよい。
本考案の太陽電池用バックフィルムは、前記第1〜4の態様の太陽電池用バックフィルムである。本考案の太陽電池用バックフィルムは、巻回された原反として用いても巻き癖が少なく、太陽電池の製造に好適に用いることができる。またフッ素系樹脂層を有するため、防湿性および耐候性に優れる。
また、通常本考案の太陽電池用バックフィルムを用いて、10cm×30cmの三方シールパウチ状袋を作成し、JIS T8010、絶縁用保護具・防具類の耐電圧試験方法の水中試験に準じて、印加電圧400Vを、1分間連続印加した際に電気的短絡を生じない。
このため、本考案の太陽電池用バックフィルムを用いて形成された太陽電池は、優れた耐候性を有し、また長期間の使用でも、バックフィルムが原因となる電気的短絡が生じることがない。
なお、本考案の太陽電池用バックフィルムを用いて、太陽電池を製造する方法を以下に示す。
まず、第一電極層、半導体光活性層および第二電極層が順次積層されてなる光起電力素子を別途用意する。前記光起電力素子としては、従来公知のものを用いることができる。
前記光起電力素子は、その第一および第二電極層の種類に応じて、受光面と、非受光面が決定される。
次いで前記光起電力素子と本考案の太陽電池用バックフィルムとを接着する。該接着においては、光起電力素子の非受光面と、太陽電池用バックフィルムのホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層とが接着される。
前記接着においては、前記光起電力素子の非受光面と、太陽電池用バックフィルムのホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層とは、直接接着されていてもよく、他の成分(層)を介して接着されていてもよい。
他の成分としては、例えば、前記ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層が、ホットメルト樹脂から形成される層であり、非受光面との接着性が不充分である場合には、接着性樹脂が挙げられる。
接着性樹脂としては、例えば結晶融解温度が40〜94℃のエチレン系共重合体樹脂を用いることができ、具体的には、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸エチル共重合体、エチレン・アクリル酸メチル共重合体、エチレン・メタクリル酸メチル
共重合体およびその多価塩によるアイオノマー樹脂等が挙げられ、これらの中でもゲル分率が20〜70%の架橋構造を有するエチレン・酢酸ビニル共重合体が好ましい。
なお、本考案の太陽電池用バックフィルムを用いて、太陽電池を製造した場合には、前記光起電力素子および太陽電池用バックフィルム以外の部材には特に限定は無く、従来公知のものを用いることができる。
次に本考案について実施例を示してさらに詳細に説明するが、本考案はこれらによって限定されるものではない。
以下の実施例、比較例で得られた太陽電池用バックフィルムは以下の方法で評価した。
〔太陽電池用バックフィルムの長尺の巻回原反の巻き癖の判定〕
小巻回原反または、大巻回原反から引き出した後に、40℃・90RH%の恒温恒湿度条件で3日間保ち、平面板の上に静置して、巻回原反からの引き出し長さ1mの端部における平面板からの反りの高さを測定した。結果を表1に示す。
○:平面板からの反りが5mm以内である。
△:平面板からの反りが5mmを超えて10mm以下である。
×:平面板からの反りが10mmを超える。
前記小巻回原反および大巻回原反は以下の方法で得た。
各実施例、比較例で得られた太陽電池用バックフィルムから、巻回装置(図5参照)を用いて、巻回数の少ない小さな原反ロール(小巻回原反)(原反幅120cm、原反(フィルム)長さ500m)を得た。同様にして、巻回装置を用いて巻回数の多い大きな原反ロール(大巻回原反)(原反幅120cm、原反長さ1000m)を得た。
なお、前記巻回装置とは、フィルムに緊張を与えるテンションロール25と、フィルムから緊張を除くダンサーロール27を有しており、テンションロール25と、ダンサーロール27とを巻回ガイドブロック31の前後に組み合わることにより、巻回されるフィルムに、たるみやシワ等を生じないようにして所定長、所定幅の巻回原反を得ることができる装置である。
〔太陽電池用バックフィルムの界面剥離性〕
各実施例、比較例で得られた太陽電池用バックフィルムの界面剥離性は、以下の2つの方法で評価した。
(太陽電池用バックフィルムの剥離強さ[g/25mm幅])
各実施例、比較例で得られた太陽電池用バックフィルムの剥離強さを、JIS K6854−1 接着剤はくり接着強さ試験方法(第1部:90度はくり)に準拠して測定した。結果を表1に示す。
(太陽電池用バックイルムから形成した袋中での金属腐食の有無)
各実施例、比較例で得られた太陽電池用バックフィルムを用いて、10cm×30cmの三方シールパウチ袋を作成した。該パウチ袋を1日間20〜25℃の室温の水中に浸した後、パウチ袋の内側を乾燥して、3cm角の銅貼りプリント基板を挿入し、20〜25℃の室温の室内で1週間静置した。銅貼りブリント基板を取り出し、目視により金属腐食の有無を以下の基準で評価した。結果を表1に示す。
○・・・金属表面の曇りおよび金属腐食が観察されない。
△・・・金属腐食は観察されないが、金属表面の曇りが観察される。
×・・・金属腐食が観察される。
〔太陽電池用バックフィルムの耐電圧性〕
各実施例、比較例で得られた太陽電池用バックフィルムを用いて、10cm×30cmの三方シールパウチ袋を作成した。該パウチ袋に、JIS T8010、絶縁用保護具・防具類の耐電圧試験方法の水中試験に準じて、印加電圧400Vを、1分間連続印加した。
短絡の有無を表2に示す。
また、風雨にさらされる長期間の屋外暴露時に、短絡ができるか否かを以下の方法で試験した。各実施例、比較例で得られた太陽電池用バックフィルムを用いて、10cm×30cmの三方シールパウチ袋を作成した。該パウチ袋を1日間20〜25℃の室温の水中に浸した後、パウチ袋の内側を乾燥した。水中に浸した後のパウチ袋を、JIS T8010、絶縁用保護具・防具類の耐電圧試験方法の水中試験に準じて、印加電圧400Vを、1分間連続印加した。
短絡の有無を表2に示す。
なお、上記1日間20〜25℃の室温の水中に、パウチ袋を浸すのは、風雨にさらされる長期間の屋外暴露を再現するための加速試験である。
〔実施例1〕
厚み20μmのアルミニウム箔の両面に、ポリエステルウレタン系接着剤をブレードコーターにより塗布し、40℃で半日間静置する予備エージングを行った。このブレードコートした、両面にポリエステルウレタン系接着剤が塗布されたアルミニウム箔を、プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有するフィルムのプライマーコート層側に、サーマルラミネーターを用いて熱密着させ、第一ポリエステルウレタン系接着剤層15μm/アルミニウム箔から形成される層20μm/第二ポリエステルウレタン系接着剤層5μm/プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有するフィルムを得た。
次いで、ホットメルト樹脂を塗布した二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(厚み75μm)の非塗布面(PET側)と、前記第一ポリエステルウレタン系接着剤層をサーマルラミネーターを用いて熱密着させ、ホットメルト樹脂から形成される層40μm/二軸延伸PET層75μm/第一ポリエステルウレタン系接着剤層15μm/アルミニウム箔から形成される層20μm/第二ポリエステルウレタン系接着剤層5μm/プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有する太陽電池用バックフィルム(1)を得た。
〔実施例2〕
厚み20μmのアルミニウム箔に替えて、厚み12μmのアルミニウム箔を用いた以外は、実施例1と同様に行い、ホットメルト樹脂から形成される層40μm/二軸延伸PET層75μm/第一ポリエステルウレタン系接着剤層15μm/アルミニウム箔から形成される層12μm/第二ポリエステルウレタン系接着剤層5μm/プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有する太陽電池用バックフィルム(2)を得た。
〔実施例3〕
プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有するフィルムに替えて、プライマーコート層2μm/PVDF含有PMMA(PVDF10重量%+PMMA90重量%)層26μm/PVDF層4μm
の層構造を有するフィルムを用いた以外は、実施例1と同様に行い、ホットメルト樹脂から形成される層40μm/二軸延伸PET層75μm/第一ポリエステルウレタン系接着剤層15μm/アルミニウム箔から形成される層20μm/第二ポリエステルウレタン系接着剤層5μm/プライマーコート層2μm/PVDF含有PMMA(PVDF10重量%+PMMA90重量%)層26μm/PVDF層4μmの層構造を有する太陽電池用バックフィルム(3)を得た。
〔実施例4〕
プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有するフィルムに替えて、厚み25μmのPVDFフィルムを用いた以外は、実施例1と同様に行い、ホットメルト樹脂から形成される層40μm/二軸延伸PET層75μm/第一ポリエステルウレタン系接着剤層15μm/アルミニウム箔から形成される層20μm/第二ポリエステルウレタン系接着剤層5μm/PVDF層25μmの層構造を有する太陽電池用バックフィルム(4)を得た。
〔実施例5〕
厚み20μmのアルミニウム箔に替えて、厚み25μmのPCTFEフィルムを用いた以外は、実施例1と同様に行い、ホットメルト樹脂から形成される層40μm/二軸延伸PET層75μm/第一ポリエステルウレタン系接着剤層15μm/PCTFEから形成される層25μm/第二ポリエステルウレタン系接着剤層5μm/プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有する太陽電池用バックフィルム(5)を得た。
〔実施例6〕
プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有するフィルムに替えて、プライマーコート層2μm/PVDF含有PMMA(PVDF10重量%+PMMA90重量%)層26μm/PVDF層4μmの層構造を有するフィルムを用いた以外は、実施例5と同様に行い、ホットメルト樹脂から形成される層40μm/二軸延伸PET層75μm/第一ポリエステルウレタン系接着剤層15μm/PCTFEから形成される層25μm/第二ポリエステルウレタン系接着剤層5μm/プライマーコート層2μm/PVDF含有PMMA(PVDF10重量%+PMMA90重量%)層26μm/PVDF層4μmの層構造を有する太陽電池用バックフィルム(6)を得た。
〔実施例7〕
プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有するフィルムに替えて、厚み25μmのPVDFフィルムを用いた以外は、実施例5と同様に行い、ホットメルト樹脂から形成される層40μm/二軸延伸PET層75μm/第一ポリエステルウレタン系接着剤層15μm/PCTFEから形成される層25μm/第二ポリエステルウレタン系接着剤層5μm/PVDF層25μmの層構造を有する太陽電池用バックフィルム(7)を得た。
〔実施例8〕
厚み75μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムに替えて、厚み125μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートを用いた以外は、実施例1と同様に行い、ホットメルト樹脂から形成される層40μm/二軸延伸PET層125μm/第一ポリエステルウレタン系接着剤層15μm/アルミニウム箔から形成される層20μm/第二ポリエステルウレタン系接着剤層5μm/プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有する太陽電池用バックフィルム(8)を得た。
〔実施例9〕
厚み20μmのアルミニウム箔に替えて、厚み12μmのアルミニウム箔を用いた以外は、実施例8と同様に行い、ホットメルト樹脂から形成される層40μm/二軸延伸PET層125μm/第一ポリエステルウレタン系接着剤層15μm/アルミニウム箔から形成される層12μm/第二ポリエステルウレタン系接着剤層5μm/プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有する太陽電池用バックフィルム(9)を得た。
〔実施例10〕
プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有するフィルムに替えて、プライマーコート層2μm/PVDF含有PMMA(PVDF10重量%+PMMA90重量%)層26μm/PVDF層4μmの層構造を有するフィルムを用いた以外は、実施例8と同様に行い、ホットメルト樹脂から形成される層40μm/二軸延伸PET層125μm/第一ポリエステルウレタン系接着剤層15μm/アルミニウム箔から形成される層20μm/第二ポリエステルウレタン系接着剤層5μm/プライマーコート層2μm/PVDF含有PMMA(PVDF10重量%+PMMA90重量%)層26μm/PVDF層4μmの層構造を有する太陽電池用バックフィルム(10)を得た。
〔実施例11〕
プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有するフィルムに替えて、厚み25μmのPVDFフィルムを用いた以外は、実施例8と同様に行い、ホットメルト樹脂から形成される層40μm/二軸延伸PET層125μm/第一ポリエステルウレタン系接着剤層15μm/アルミニウム箔から形成される層20μm/第二ポリエステルウレタン系接着剤層5μm/PVDF層25μmの層構造を有する太陽電池用バックフィルム(11)を得た。
〔実施例12〕
厚み20μmのアルミニウム箔に替えて、厚み25μmのPCTFEフィルムを用いた以外は、実施例8と同様に行い、ホットメルト樹脂から形成される層40μm/二軸延伸PET層125μm/第一ポリエステルウレタン系接着剤層15μm/PCTFEから形成される層25μm/第二ポリエステルウレタン系接着剤層5μm/プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有する太陽電池用バックフィルム(12)を得た。
〔実施例13〕
プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有するフィルムに替えて、プライマーコート層2μm/PVDF含有PMMA(PVDF10重量%+PMMA90重量%)層26μm/PVDF層4μmの層構造を有するフィルムを用いた以外は、実施例12と同様に行い、ホットメルト樹脂から形成される層40μm/二軸延伸PET層125μm/第一ポリエステルウレタン系接着剤層15μm/PCTFEから形成される層25μm/第二ポリエステルウレタン系接着剤層5μm/プライマーコート層2μm/PVDF含有PMMA(PVDF10重量%+PMMA90重量%)層26μm/PVDF層4μmの層構造を有する太陽電池用バックフィルム(13)を得た。
〔実施例14〕
プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有するフィルムに替えて、厚み25μmのPVDFフィルムを用い
た以外は、実施例12と同様に行い、ホットメルト樹脂から形成される層40μm/二軸延伸PET層125μm/第一ポリエステルウレタン系接着剤層15μm/PCTFEから形成される層25μm/第二ポリエステルウレタン系接着剤層5μm/PVDF層25μmの層構造を有する太陽電池用バックフィルム(14)を得た。
〔実施例15〕
ポリエステルウレタン系接着剤をブレードコーターにより塗布した二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(厚み75μm)の、ポリエステルウレタン系接着剤側と、プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有するフィルムのプライマーコート層側とをサーマルラミネーターを用いて熱密着させ、二軸延伸PET層75μm/第一ポリエステルウレタン系接着剤層5μ/プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有するフィルムを得た。
次いで、ホットメルト樹脂を前記フィルムの二軸延伸PET層上に押出しラミネーションすることにより、ホットメルト樹脂から形成される層40μm/二軸延伸PET層75μm/第一ポリエステルウレタン系接着剤層5μ/プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有する太陽電池用バックフィルム(15)を得た。
〔実施例16〕
実施例15において、二軸延伸PET層上に押出しラミネーションするホットメルト樹脂の量を変えた以外は、実施例15と同様に行い、ホットメルト樹脂から形成される層150μm/二軸延伸PET層75μm/第一ポリエステルウレタン系接着剤層5μ/プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有する太陽電池用バックフィルム(16)を得た。
〔実施例17〕
プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有するフィルムに替えて、プライマーコート層2μm/PVDF含有PMMA(PVDF10重量%+PMMA90重量%)層26μm/PVDF層4μmの層構造を有するフィルムを用いた以外は、実施例15と同様に行い、ホットメルト樹脂から形成される層40μm/二軸延伸PET層75μm/第一ポリエステルウレタン系接着剤層5μ/プライマーコート層2μm/PVDF含有PMMA(PVDF10重量%+PMMA90重量%)層26μm/PVDF層4μmの層構造を有する太陽電池用バックフィルム(17)を得た。
〔実施例18〕
プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有するフィルムに替えて、厚み25μmのPVDFフィルムを用いた以外は、実施例15と同様に行い、ホットメルト樹脂から形成される層40μm/二軸延伸PET層75μm/第一ポリエステルウレタン系接着剤層5μ/PVDF層25μmの層構造を有する太陽電池用バックフィルム(18)を得た。
〔実施例19〕
ポリエステルウレタン系接着剤をブレードコーターにより塗布した二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(厚み125μm)の、ポリエステルウレタン系接着剤側と、プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有するフィルムのプライマーコート層側とをサーマルラミネーターを用いて熱密着させ、二軸延伸PET層125μm/第一ポリエステルウレタン系
接着剤層5μ/プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有するフィルムを得た。
次いで、ホットメルト樹脂を前記フィルムの二軸延伸PET層上に押出しラミネーションすることにより、ホットメルト樹脂から形成される層40μm/二軸延伸PET層125μm/第一ポリエステルウレタン系接着剤層5μ/プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有する太陽電池用バックフィルム(19)を得た。
〔実施例20〕
実施例19において、二軸延伸PET層上に押出しラミネーションするホットメルト樹脂の量を変えた以外は、実施例19と同様に行い、ホットメルト樹脂から形成される層150μm/二軸延伸PET層125μm/第一ポリエステルウレタン系接着剤層5μ/プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有する太陽電池用バックフィルム(20)を得た。
〔実施例21〕
プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有するフィルムに替えて、プライマーコート層2μm/PVDF含有PMMA(PVDF10重量%+PMMA90重量%)層26μm/PVDF層4μmの層構造を有するフィルムを用いた以外は、実施例19と同様に行い、ホットメルト樹脂から形成される層40μm/二軸延伸PET層125μm/第一ポリエステルウレタン系接着剤層5μ/プライマーコート層2μm/PVDF含有PMMA(PVDF10重量%+PMMA90重量%)層26μm/PVDF層4μmの層構造を有する太陽電池用バックフィルム(21)を得た。
〔実施例22〕
プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有するフィルムに替えて、厚み25μmのPVDFフィルムを用いた以外は、実施例19と同様に行い、ホットメルト樹脂から形成される層40μm/二軸延伸PET層125μm/第一ポリエステルウレタン系接着剤層5μ/PVDF層25μmの層構造を有する太陽電池用バックフィルム(22)を得た。
〔比較例1〕
プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有するフィルムに替えて、プライマーコート層2μm/二軸延伸PET層50μmの層構造を有するフィルムを用いた以外は、実施例1と同様に行い、ホットメルト樹脂から形成される層40μm/二軸延伸PET層75μm/第一ポリエステルウレタン系接着剤層15μm/アルミニウム箔から形成される層20μm/第二ポリエステルウレタン系接着剤層5μm/プライマーコート層2μm/PET層50μmの層構造を有する太陽電池用バックフィルム(c1)を得た。
〔比較例2〕
プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVDF層4μmの層構造を有するフィルムに替えて、プライマーコート層2μm/厚み200μmの架橋構造を有するエチレン・酢酸ビニル共重合体(エチレン・酢酸ビニル共重合体に電子線照射を行い架橋を行った。ゲル分率45%、結晶融解温度80℃)の層構造を有するフィルムを用いた以外は実施例1と同様に行い、ホットメルト樹脂から形成される層40μm/二軸延伸PET層75μm/第一ポリエステルウレタン系接着剤層15μm/アルミニウム箔から形成される層20μm/第二ポリエステルウレタン系接着剤層5μm
/プライマーコート層2μm/架橋構造を有するエチレン・酢酸ビニル共重合体層200μmの層構造を有する太陽電池用バックフィルム(c2)を得た。
Figure 0003145279
Figure 0003145279
〔実施例23〕
前記実施例2において、用いたPVDF4μmをPVF12μmに変えた以外は同様に行い、ホットメルト樹脂から形成される層40μm/二軸延伸PET層75μm/第一ポリエステルウレタン系接着剤層15μm/アルミニウム箔から形成される層12μm/第二ポリエステルウレタン系接着剤層5μm/プライマーコート層2μm/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)層46μm/PVF層12μmの層構造を有する太陽電池用バックフィルム(23)を得た。
PVFは、PVDFよりも柔らかい樹脂であるため、PVDFをPVFで置き換えた太
陽電池用バックフィルム(23)は、PVDFを用いた場合(太陽電池用バックフィルム(2))と比べて、巻き癖がつきやすく、大巻回原反を用いて巻回原反の巻き癖の判定を行うと△であった。
第1の態様の太陽電池用バックフィルムの断面模式図である。 第2の態様の太陽電池用バックフィルムの断面模式図である。 第3の態様の太陽電池用バックフィルムの断面模式図である。 第4の態様の太陽電池用バックフィルムの断面模式図である。 太陽電池用バックフィルムから、巻回原反を得る際に用いる、巻回装置の模式図である。
符号の説明
1・・・ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層
3・・・二軸延伸ポリエステル層
5・・・第一ポリエステルウレタン系接着剤層
7・・・アルミニウム箔またはポリクロロトリフルオロエチレンから形成される層
9・・・第二ポリエステルウレタン系接着剤層
11・・・(メタ)アクリル系樹脂層
13・・・フッ素系樹脂層
21・・・フィルム巻き取り方向
23・・・回転トルク調製される巻回原反
25・・・テンションロール
27・・・ダンサーロール
29・・・回転駆動される案内ロール
31・・・巻回ガイドブロック

Claims (11)

  1. 太陽電池を製造する際に、第一電極層、半導体光活性層および第二電極層が順次積層されてなる光起電力素子の非受光面側に接着されるバックフィルムであって、
    前記バックフィルムが、ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層、二軸延伸ポリエステル層、第一ポリエステルウレタン系接着剤層、アルミニウム箔またはポリクロロトリフルオロエチレンから形成される層、第二ポリエステルウレタン系接着剤層、(メタ)アクリル系樹脂層およびフッ素系樹脂層が順次積層された層構造を有し、
    前記ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層が、太陽電池を製造する際に、光起電力素子と接着される層であることを特徴とする太陽電池用バックフィルム。
  2. 太陽電池を製造する際に、第一電極層、半導体光活性層および第二電極層が順次積層されてなる光起電力素子の非受光面側に接着されるバックフィルムであって、
    前記バックフィルムが、ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層、二軸延伸ポリエステル層、第一ポリエステルウレタン系接着剤層、アルミニウム箔またはポリクロロトリフルオロエチレンから形成される層、第二ポリエステルウレタン系接着剤層およびフッ素系樹脂層が順次積層された層構造を有し、
    前記ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層が、太陽電池を製造する際に、光起電力素子と接着される層であることを特徴とする太陽電池用バックフィルム。
  3. 太陽電池を製造する際に、第一電極層、半導体光活性層および第二電極層が順次積層されてなる光起電力素子の非受光面側に接着されるバックフィルムであって、
    前記バックフィルムが、ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層、二軸延伸ポリエステル層、第一ポリエステルウレタン系接着剤層、(メタ)アクリル系樹脂層およびフッ素系樹脂層が順次積層された層構造を有し、
    前記ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層が、太陽電池を製造する際に、光起電力素子と接着される層であることを特徴とする太陽電池用バックフィルム。
  4. 太陽電池を製造する際に、第一電極層、半導体光活性層および第二電極層が順次積層されてなる光起電力素子の非受光面側に接着されるバックフィルムであって、
    前記バックフィルムが、ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層、二軸延伸ポリエステル層、第一ポリエステルウレタン系接着剤層およびフッ素系樹脂層が順次積層された層構造を有し、
    前記ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層が、太陽電池を製造する際に、光起電力素子と接着される層であることを特徴とする太陽電池用バックフィルム。
  5. 前記ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層が、結晶融解温度が40〜94℃のエチレン系共重合体樹脂から形成される層であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の太陽電池用バックフィルム。
  6. 前記ホットメルト樹脂または接着性樹脂から形成される層が、ゲル分率が20〜70%の架橋構造を有するエチレン・酢酸ビニル共重合体から形成される層であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の太陽電池用バックフィルム。
  7. 前記フッ素系樹脂層が、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合体(PFA)、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(PFEP)、四フッ化エチレン・エチレン共重合体(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、およびポリフッ化ビニル(PVF)からなる群から選択される少なくとも1種のフッ素系重合体から形成される層であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の太陽電池用バックフィルム。
  8. 前記フッ素系樹脂層が、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)から形成される層であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の太陽電池用バックフィルム。
  9. 前記(メタ)アクリル系樹脂層が、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)およびポリメタクリル酸メチルを含有する樹脂組成物から形成される層または、ポリメタクリル酸メチルから形成される層であることを特徴とする請求項1または3に記載の太陽電池用バックフィルム。
  10. 前記(メタ)アクリル系樹脂層が、紫外線吸収剤が分散した層であることを特徴とする請求項9に記載の太陽電池用バックフィルム。
  11. JIS T8010、絶縁用保護具・防具類の耐電圧試験方法の水中試験に準じて、印加電圧400Vを、1分間連続印加した際に電気的短絡を生じないことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の太陽電池用バックフィルム。
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