JP3145054B2 - 直交周波数分割多重方式用受信機 - Google Patents

直交周波数分割多重方式用受信機

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JP3145054B2 JP12568397A JP12568397A JP3145054B2 JP 3145054 B2 JP3145054 B2 JP 3145054B2 JP 12568397 A JP12568397 A JP 12568397A JP 12568397 A JP12568397 A JP 12568397A JP 3145054 B2 JP3145054 B2 JP 3145054B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は直交周波数分割多重
(OFDM)方式用受信機に関し、特に受信側と送信側
の受信時の周波数ずれが補正される受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記直交周波数分割多重方式用受信機は
ディジタルオーディオ放送(DAB)の受信に使用さ
れ、移動通信に適した直交マルチキャリア変調方式を採
用している。受信機ではマルチキャリアを周波数分析
(FFT)して復調を行っている。図19はサブキャリ
アを説明する図である。本図に示す如く、直交する数百
のサブキャリアにオーディオ信号などの情報が分割して
多重されている。そして各サブキャリアにPSK(位相
変調)、QPSK(直交位相変調)、π/4QPSKな
どのエンベロープが一定である位相変調が行われている
場合にはサブキャリアの振幅が常に一定で送信されてい
る。これを受信機で受信する時に、以下の場合に、振幅
が一定で無くなる。
【0003】(A)受信機で周波数同期誤差を生じてい
る(受信周波数がずれている)。 (B)受信機で時間同期誤差を生じている(シンボル間
にまたがってFFTを行っている)。 (C)受信機で歪みが生じている。 (D)マルチパス妨害を生じている。
【0004】(E)弱入力である。 このうち(A)〜(C)のような振幅変原因は、
信機側制御を行うことにより受信状態を改善できるた
、その受信機の制御を行うための判定信号として利用
できる。図20は送信機と受信機との間の周波数の関係
を説明する図である。サブキャリアの直交性を確保する
ために、周波数の同期精度として、送信機と受信機との
間の周波数のずれが、本図に示す如く、サブキャリアの
周波数間隔(df)、例えば1KHz、の2%以下にす
ることが要求されている。この要求が満たされないと、
サブキャリアの振幅の変化が、後述する如く、発生す
る。本図に示す如く、(A)の場合にはサブキャリアが
df内で変動し、(B)の場合にはdfを越えて変動す
る。
【0005】図21はベースバンド・データフレーム
(例えば24ms)を説明する図である。本図に示す如
く、ヌルシンボルで区切られるデータフレームのヘッド
に同期を取るために一定の位相値で変調されているパイ
ロットシンボルが設けられている。なお、周波数分析は
正常時には有効シンボル毎に行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このパ
イロットシンボルを利用して周波数のずれを検出するこ
とが可能であるが、パイロットシンボルは1フレームに
1回しか挿入されていないため補正に時間が係るという
問題がある。また、パイロットシンボルが無い場合には
補正を行うことができない。
【0007】図22はマルチパス妨害を受けたサブキャ
リアを説明する図である。本図に示す如く、マルチパス
妨害を受けるとサブキャリアにディップが生じる。反射
波の遅延時間をτとすると、ディップの周波数間隔は1
/τとなる。通常この遅延時間はτ=40μsecであ
り、周波数に換算して25KHzである。このように、
前述の(D)の場合の原因で指摘したように、サブキャ
リアの振幅変化が発生する。(D)場合のマルチパス
によるサブキャリアの振幅変化、(E)の場合の弱入力
時のサブキャリアの振幅変化は受信機の周波数のずれに
起因していない。このため、(A)の場合だけに起因す
る振幅変化による周波数の補正を行う際に、(D)、
(E)の場合に起因する振幅変化の識別が行えないと、
(A)の場合に起因する周波数の補正を行えないという
問題がある。
【0008】したがって、本発明は、上記問題点に鑑
み、受信機側の周波数同期誤差による振幅変化をマル
チパスに起因するときと、弱入力に起因するとき
別して検出し、迅速に周波数の補正を行うことができる
直交周波数分割多重方式用受信機を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決するために、直交した複数のサブキャリアを位相変
調した信号を受信する直交周波数分割多重方式受信機に
おいて、受信信号からベースバンド信号に戻すメインキ
ャリアを発生する電圧制御発振器と、前記ベースバンド
信号を周波数分析してサブキャリアのレベル及び位相値
を求め符号の復号を行う周波数分析部と、前記メインキ
ャリアの周波数のずれに起因する符号間干渉により隣接
サブキャリア間に発生するレベル差を検出し、レベル差
が最小となるように前記メインキャリアの周波数のずれ
を補正する周波数補正部とを備えることを特徴とする。
この手段により、受信機側の周波数同期誤差、時間同期
誤差、歪みによる隣接のサブキャリアの振幅変化を
ルチパス、弱入力とで識別して検出し、迅速に周波数
の補正を行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。図1は本発明に係る直交周波
数分割多重方式用受信機の例を示す図である。本図に示
す如く、直交周波数分割多重方式用受信機は移動体に搭
載され、受信信号を高周波増幅する高周波増幅器1と、
送信周波数をメインキャリアを用いてベースバンド信号
に変換する混合器2と、混合器2にメインキャリアを供
給する電圧制御発振器3と、混合器2に接続され不要周
波数を除去する帯域通過フィルタ4と、帯域通過フィル
タ4に接続される可変利得増幅器5と、可変利得増幅器
に接続される帯域通過フィルタ6と、帯域通過フィル
タ6の出力信号をアナログからディジタルに変換するA
/D変換器7(Analog to Digital Converter)と、A/
D変換器7に接続されディジタル信号を周波数分析して
サブキャリアのレベル、サブキャリア変調た位相を
求めこの位相を符号に復号する高速フーリエ変換器(F
FT)8と、高速フーリエ変換器8に接続され誤り訂正
処理を行う誤り訂正部9と、誤り訂正部9に接続される
MPEG(Moving Picture Experts Group)デコーダ1
0と、MPEGデコーダ10の出力信号をディジタルか
らアナログに変換するD/A変換器11(Digital to An
alog Converter) と、アナログの電力を増幅する電力増
幅器11と、電気信号を音響に変換するスピーカ13と
を具備する。さらに、自動利得制御回路(AGC)14
は帯域通過フィルタ6から電界強度を示す出力信号を入
力し弱入力時に可変利得増幅5の利得を制御してい
る。
【0011】全体エラレート検出部15は誤り訂正部
9からの誤り訂正情報に基づいて図21に示される1フ
レーム当たりに発生する全エラレートを検出する。周
波数補正部16は高速フーリエ変換部8、全体エラ
ート検出部15、自動利得制御回路14から入力する情
報に基づいて、送信側と受信側の周波数のずれ、ずれの
方向を隣接サブキャリアの符号間の相関により求めてメ
インキャリアの周波数を補正制御するために電圧制御発
振器3へ制御電圧を出力する。A/D変換器17は周波
数補正部16からの制御電圧をディジタルからアナログ
に変して電圧制御発振器3に出力する。
【0012】次に、周波数補正部16における隣接サ
キャリアの符号間干渉の相関の処理について説明す
る。図2はサブキャリアを説明する図である。本図に示
す如く、直交周波数分割多重(OFDM)方式におい
て、サブキャリアの周波数間隔をdf、有効シンボル長
をts (図21参照)とし、高速フーリエ変換(FF
T8)のタイミング周波数をfffとする。各サブキャリ
アは変調されており、スペクトラムの広がりを生じてい
る。従って、各サブキャリアの符号同士が干渉する可能
性があるが、直交条件すなわちts =1/dfであるこ
およびffが入力周波数と一致すること(dfの2
%以内で一致すること)を満たす時のみ干渉が無い。こ
こで、受信機側のFFT8におけるfffが各サブキャリ
アに対してfd (図3)ほどずれた場合を以下に考察す
る。
【0013】このfffの周波数ずれが生じると、符号間
干渉によりサブキャリアレベルの値にエラー(不ぞろ
い)が生じ、符号間干渉として隣接するサブキャリ
相互に影響が生じサブキャリアが独立ではなくなる。
そこで周波数の高い側の干渉と、周波数の低い側の干渉
とを区別することにより、fffのずれがプラス側かマイ
ナス側かを判断する。
【0014】図3はサブキャリア、位相値、周波数ずれ
の関係を説明する図である。本図に示す如く、代表的な
サブキャリアの周波数をfi-1 、fi 、fi+1 とし、そ
れぞれの位相値を(ki-1,li-1 )、(ki,li )、
(ki+1,li+1 )とすると、それぞれの被変調波すなわ
ち変調されたサブキャリアは、 Ei-1 =ki-1 sin2πfi-1 +li-1 cos2πfi-1 …(1) Ei =ki sin2πfi +li cos2πfi …(2) Ei+1 =ki+1 sin2πfi+1 +li+1 cos2πfi+1 …(3) である。
【0015】なお、QPSKの場合には、例えば、(k
i,li )=(1,1),(1,−1),(−1,1),
(−1,−1)である。受信側のFFT8では、周波数
i に相当するサブキャリアの検出は以下のよう
FT演算により行われる。
【0016】
【数1】
【0017】ここに、入力信号E(t)は、 E=…Ei-1 +Ei +Ei+1 … …(6) のように表される。ここで、近似計算を行うと、
【0018】
【数2】
【0019】さらに、周波数fi のサブキャリアのレベ
V(i)は、 V(i)=(VOS(i)2 +VOC(i)2 1/2 …(11) として得られる。なお、QPSKの場合には周波数のず
れfd =0の場合には、V(i)=21/2 である。次
に、fd =0であれば、ts =1/dfであるため、
【0020】
【数3】
【0021】となり、本来の位相値(ki,li )を取り
出せる。しかし、fd ≠0であれば、(ki,li )の符
号の影響が出る。つまり、符号間干渉が発生する。ただ
し、fd >0又はfd <0により符号干渉の式(7)
のVOS、式(9)のVOCに対する影響が異なる。式
(7)においてfd >0の場合には、Vx >0であるの
で、ki とki+1 の各符号が異なり且つki とki-1 の
符号が同じ場合には、例えば、QPSKでは、 VOS(i)≒1+2Vx 又は、 VOS(i)≒−1−2Vx …(12) となる。この場合には、式(11)により周波数fi の
サブキャリアのレベルを大きくすることになる。
【0022】さらに、ki とki+1 の各符号が同一であ
り且つki とki-1 の各符号が異なる場合には、 VOS(i)≒1−2Vx 又は、 VOS(i)≒−1+2Vx …(13) となる。この場合には、式(11)により周波数fi の
サブキャリアのレベルを小さくすることになる。
【0023】同様に、fd <0の場合には、Vx <0で
あるので、上記と逆の関係が成立する。さらに、式
(9)においてfd >0の場合には、Vy >0であるの
で、li とli+1 の各符号が異なり且つli とli-1
符号が同じ場合には、 VOC≒1+2Vy …(14) 又は、 VOC(i)≒−1−2Vy …(15) となる。この場合には、式(11)により周波数fi の
サブキャリアのレベルを大きくすることになる。
【0024】さらに、li とli+1 の各符号が同一であ
り且つli とli-1 の各符号が異なる場合には、 VOC(i)≒1−2Vy …(16) 又は、 VOC(i)≒−1+2Vy …(17) となる。この場合には、式(11)により周波数fi の
サブキャリアのレベルを小さくすることになる。
【0025】同様に、fd <0の場合には、Vy<0で
あるので、上記と逆の関係が成立する。以上を要約する
と、fi の変調位相とその隣接サブキャリアの変調位相
との位相差によりサブキャリアのレベル差が大きくなっ
たり、小さくなったりするが、fd>0に対して、位
差がki とki+1 の各符号が異なり且つki とki-1 の
符号が同じでさらにli とli+1 の各符号が異なり且
つli とli-1 の各符号が同じ場合に、V(i)は最大
となり、 V(i)max ={(1+2Vx )2 +(1+2Vy )2 1/2 …(18) に変化し、 ki とki+1 の各符号が同一であり且つki とki-1
符号が異なり、さらにli とli+1 の各符号が同一で
あり且つli とli-1 の各符号が異なる場合に、V
(i)は最小となり、 V(i)min ={(1−2Vx )2 +(1−2Vy )2 1/2 …(19) に変化する。
【0026】fd<0の場合には位相差が上記の逆にな
り、式(18)と(19)が入れ代わる。したがって、
隣接サブキャリアの位相差とサブキャリのレベル差とか
ら、周波数のずれfdxがプラス側であるか又はマイナス
側であるかを判断することが可能になる。そして、その
時のサブキャリアレベルの大きさが、式(18)、(1
9)に基づいて、周波数のずれfd に対応することにな
る。
【0027】図4は図1の周波数補正部16の制御動作
の概略例を説明するフローチャートである。ステップS
1において動作がスタートされると、ステップS2にお
いて全体エラレート検出部15からエラーレート検出
結果を入力し、ステップS3において自動利得制御回路
14から電界強度検出の結果を入力する。ステップS4
のおいて、高速フーリエ変換部8からサブキャリアの情
報を入力し隣接サブキャリアの振幅(レベル)の比較を
行う。ステップS5において、隣接サブキャリアの符号
間距離の相関を求める。ステップS6においてステップ
S4、ステップS6の処理結果より周波数ずれを検出す
る。ステップS7において電圧制御発振器3に対して周
波数ずれ補正を行う。以下に各ステップの詳細につい
て説明を行う。
【0028】図5はステップS4のサブキャリアレベル
比較を説明する図である。前述の如く、(A)受信機で
周波数同期誤差を生じており、(B)受信機で時間同期
誤差を生じており、(C)受信機で歪みが生じている場
合には、各サブキャリアが独立でなくなり、符号間干渉
を起こすので、本図に示す如く、隣接キャリア間でサブ
キャリアレベル差が生じる。したがって、隣接サブキ
ャリアレベルが小さければ、受信機での周波数同期誤
差、受信機で時間同期誤差、受信機での歪みが発生せ
ず、受信状態が良好であると迅速に判断でき、逆に、隣
接サブキャリアレベル差が大きければ、受信機での
波数同期誤差、受信機で時間同期誤差、受信機での歪
みが発生しており、受信状態が悪いと迅速に判断でき
る。すなわち、隣接サブキャリアレベル差を周波数
ずれとしてマルチパス等と別して検出できる。
【0029】そして、隣接サブキャリアのレベル差が小
さくなるように、電圧制御発振器3へのフィードバック
制御電圧をプラス側又はマイナス側に微小変化させてレ
ベル差が小さくなる方向に次の制御電圧を補正し、この
制御を繰り返す。なお、プラス側、マイナス側に変化さ
せる周波数補正量をレベル差が大きい時には大きくし、
小さい時には小さくするようにしてもよい。
【0030】次に、前述の如く、(D)マルチパス妨害
を生じており、(E)弱入力である場合にも隣接サブキ
ャリア間でサブキャリアレベル差が生じる。(A)等
の場合は(D)等の場合よりもサブキャリアレベル差
が大きく生じる。そのため、サブキャリアレベルが所定
値よりも大きい場合には、マルチパス等の発生に起因す
る(D)等の場合によるサブキャリアレベル差の発生
ではなく、受信機の周波数同期誤差の発生に起因する
(A)等の場合によるサブキャリアのレベル差の発生と
見なすことができる。
【0031】図5に示す如く、サブキャリアレベルの比
較を行う場合に、隣接サブキャリアレベルの複数の差を
l1 ,l2 ,…,ln として、これらの総和lt を、以
下の如く、 lt =l1 +l2 +…+ln …(20) 求める。このサブキャリアレベルの総和により上記の判
断の精度を向上させる。
【0032】次に、図のステップS5の符号間距離
相関について詳細に説明する。の例として前述の位
相差を符号間距離に表したものとサブキャリアのレベル
差との相関に関連して周波数のずれを説明する。周波数
fi とfi+1 の各サブキャリアのレベル差Vd(i,i+1
(図6)は、 Vd(i,i+1 )=V(i )−V(i+1 ) =(VOS(i)2 +VOC(i)2 1/2 −(VOS(i+1)2 +VOC(i+1)2 1/2 …(21) ここに、i はサブキャリア番号である。
【0033】次に、周波数fi のサブキャリアを基準と
して周波数fi とfi+1 の各サブキャリアの符号間距
+ は、 D+ =D(i+1,i ) =|VOS(i+1)−VOS(i)| +|VOC(i+1)−VOC(i)| …(22) となり、周波数fi とfi-1 のサブキャリアの符号間距
離D- は、 D- =D(i-1,i ) =|VOS(i−1)−VOS(i)| +|VOC(i−1)−VOC(i)| …(23) となる。
【0034】なお、式(22)、(23)において、絶
対値により求めた距離は自乗平方根により求めてもよ
い。図6は符号間距離相関を詳細に説明する図であ
る。本図(a)のfd>0の場合には、左側に示す如
く、0<Vd(i,i+1 )、D- <D+ である。ここで、
- <D+ となるのは、式(12)の例で説明した如
く、ki とki+1 の各符号が異なり且つki とki-1
符号が同じである位相差を表す。
【0035】本図(a)の右側では、0>Vd(i,i+1
)、D- >D+ である。この場合、ki とki+1 の各
符号が同一であり且つki とki-1 の各符号が異なる。
すなわち、fd>0の場合には、 Vd・D- <Vd・D+ …(24) が成立する。つまり、この条件が成立する場合には周波
数ずれfdがプラス側である。
【0036】本図(b)のfd<0についても同様にし
て、 Vd・D- >Vd・D+ …(25) が成立する。つまり、この条件が成立する場合には周波
数ずれfdがマイナス側である。すなわち、Vd・D-
とVd・D+ との大小を逐次比較して周波数fdのずれ
方向を判断することができる。さらに、 Vd・D+ −Vd・D- …(26) を周波数ずれの大きさとして検出してもよい。
【0037】以上は、周波数fi-1,fi , fi+1 につい
て説明したが、周波数fi0-1, fi0,fi0+1に拡張し
て、周波数fi0のサブキャリアに対して一般化した場合
には、 ΣVdi0・D- i0とΣVdi0・D+ i0との大小を逐次比
較して、周波数ずれfd i<i0 i>i0 の方向を判断する。ここで、式(21)、(22)、
(23)において、Vdi0=Vd(i0,i+1)、D+ i0
D(i+1,i0)、D- i0=D(i-1,i0)と置き換える。さ
らに、 ΣVdi0・D+ i0−ΣVdi0・D- i0 …(27) i>i0 i<i0 を周波数ずれの大きさとして検出してもよい。
【0038】以上は、前述の(A)すなわち受信機で周
波数同期誤差を生じている場合について説明を行った
が、この場合検出された周波数ずれに基づいて周波数
の補正が行われ、具体的には周波数のずれに対応して電
圧制御発振器3に制御電圧が出力され、フィードバック
制御が行われる。なお周波数補正部16は、電界強度が
著しく低下すると、上記の周波数のずれの補正を停止し
て周波数補正前の状態を保持する。次に、周波数ずれの
検出に基づくフィードバック制御によりサブキャリア
の中心からのずれを補正するが、補正が十分でない時に
は全体エラーレート検出部15の全体エラーレートが大
きくなり所定値を越える場合がある。この場合には全体
エラーレートが小さくなるまで、周波数のずれのフィー
ドバック制御を行うようにしてもよい。この場合、全体
エラーレートを複数回求めて平均値として用いてもよ
い。より正確な測定を行うためである。なお、全体エラ
ーレートが小さい時には調整の時間間隔を大きくしても
よい。不必要な調整を防ぎ、安定した受信を可能にする
ためである。
【0039】なお、(B)すなわち受信機で時間同期誤
差を生じている場合については、サブキャリアの周波数
間隔dfを越えて周波数ずれが発生しているとする。
このような場合には、例えば、式(20)のレベル差の
総和がある値以下となるように周波数を補正した後
、全体エラーレート検出部15の全体エラーレートが
大きい場合には、サブキャリアの周波数間隔df越えて
周波数ずれfdを補正してもよい。この場合、全体エ
ラーレートが所定値以上であれば、サブキャリアの周波
数間隔dfだけ順次周波数をシフトして所定値以下とな
るまで繰り返す。例えば、+df,−df,+2df,
−2df,+3df,−3df,…のように順次周波数
のシフトを行う。全体エラーレートが所定値以下になっ
た後に、再度、式(20)のレベル差の総和が最小とな
るように補正を行ってもよい。
【0040】なお、全体エラーレートを複数求めてその
平均値を見て周波数のシフトの方向を決めてもよい。よ
り正確な測定が可能になるためである。さらに、全体エ
ラーレートが少ない時には、調整の時間間隔を大きくす
るようにしてもよい。不必要な調整を防ぎ、安定した受
信が可能なためである。なお、その全体エラーレートが
極めて下がると上記の周波数のシフトの補正を停止して
周波数補正前の状態を保持する。図7はサブキャリアに
ついての周波数スペクトルの分布の中心位置に基づいて
周波数ずれの補正を行う例を示す図である。前述の全
体エラーレート検出部15に代って、本図に示す如く、
FFT8から得られたシンボルのサブキャリアについて
の周波数スペクトル分布に基づいて、現在の周波数スペ
クトル分布の中心位置と本来の中心位置とのずれから周
波数ずれを求めて補正してもよい。
【0041】図8は図7のスペクトル分布の中心位置を
決める例を説明する図である。本図に示す如く、シンボ
キャリアはヌルシンボルキャリアで挟まれているの
で、全サブキャリアのレベルを測定してシンボルの部分
に基づいて周波数スペクトルの中心位置と決めてもよ
い。図9は図8の周波数スペクトル分布の中心位置を決
める具体的例を示す図である。本図に示す如く、全体の
周波数スペクトルを測定して隣接サブキャリアレベルの
差が大きい低周波及び高周波側のサブキャリア周波数
に基づいて周波数スペクトルの中心位置を決めてもよ
い。
【0042】図10は図8のスペクトル分布の中心位置
を決める別の具体例を示す図である。本図に示す如く、
全体の周波数スペクトルを測定して、連続して複数のレ
ベルの平均値を見て平均値が高いレベルにある位置を有
効シンボルの周波数スペクトル分布としその中心位置を
決めもよい。図11はスペクトル分布に特異点がある
場合の例を説明する図である。本図に示す如く、全体の
周波数スペクトルを測定してシンボルの周波数スペクト
ル分布一部に凹み等の特異点がある場合には周波数
スペクトル分布の中心位置を決定せず、この場合には周
波数ずれの補正を行わない。特異点のために、正確な
周波数ずれを求めることができないためである。
【0043】図12は図8の周波数スペクトル分布の中
心位置を決める別の具体例を示す図である。本図に示す
如く、全体の周波数スペクトルを測定せず、ヌルシンボ
ルキャリアとシンボルキャリア付近の周波数スペクトル
だけを測定して、隣接サブキャリアのレベル差が大きい
低周波及び高周波側のサブキャリア周波数に基づいて
周波数スペクトルの中心位置を決めてもよい。
【0044】図13は図12の変形例を示す図である。
本図に示す如く、測定位置での周波数スペクトルにおい
、シンボルキャリアの低周波と高周波の両側付近の
ヌルキャリア領域で複数のサブキャリアのレベルの総
和を取りそれらの総和値を比較するようにしておく。そ
して現在測定中の周波数スペクトルが実際の周波数スペ
クトルに対してずれた場合、例えば高周波側の測定位置
での総和値が大きい時には、現在測定中の周波数スペク
トルの中心位置が低周波側に周波数をシフトしていると
して高周波側に周波数のシフトを行うようにしてもよ
い。
【0045】図14はサブキャリア図13の変形例を示
す図である。本図に示す如く、測定中の周波数スペクト
ルにおいて、シンボルキャリアの低周波と高周波の両側
付近のシンボルキャリア領域で複数のサブキャリアの
レベルの総和を取りそれらの総和値を比較するようにし
ておく。そして現在測定中の周波数スペクトルが実際の
周波数スペクトルに対してずれた場合、例えば低周波側
の総和値が小さい時には、現在の周波数スペクトルの中
心位置が低周波側に周波数をシフトしているとして高周
波側に周波数のシフトを行うようにしてもよい。
【0046】図15は図13と図14との組み合わせを
示す図である。周波数補正部16は、ヌルキャリアの低
周波側と高周波側の複数のレベルの総和を比べて、この
総和の大きい方に周波数のシフトを行い、さらに、シン
ボルキャリアの低周波側と高周波側の複数のレベルの総
和を比べて、この総和の大きい方に周波数のシフトを行
うことにより、さらに、周波数のシフトの方向を正確に
求めることができる。図16は図13の場合をにとっ
て、周波数ずれの補正量を説明する図である。本図に
示す如く、低周波側の総和値と高周波側総和値との
が小さい場合には周波数のシフトを小さくし、総和値の
差が大きい場合には周波数のシフトを大きくするように
してもよい。
【0047】図17は現在の周波数スペクトルの中央領
域でのサブキャリアレベルの測定を説明する図である。
本図に示す如く、現在の周波数スペクトルの中央領域で
のサブキャリアレベルが小さい場合には周波数のシフト
を行わない。小さいと、周波数のシフト方向の精度が良
くないためである。図18はヌルキャリアとシンボルキ
ャリアとの間付近に特異点がある場合を説明する図であ
る。本図に示す如く、ヌルキャリアとシンボルキャリア
との間付近に特異点がある場合には、周波数のシフトを
行わない。特異点があると、周波数のシフト方向の精度
が良くないためである。
【0048】
【発明の効果】以上の説明により本発明によれば周波数
同期誤差により振幅変化を検出し迅速に周波数の補正を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る直交周波数分割多重方式用受信機
の例を示す図である。
【図2】サブキャリアを説明する図である。
【図3】サブキャリア、位相値、周波数ずれの関係を説
明する図である。
【図4】図1の周波数補正部16の制御動作の概略例を
説明するフローチャートである。
【図5】ステップS4のサブキャリアレベル比較を説明
する図である。
【図6】符号間距離相関を詳細に説明する図である。
【図7】サブキャリアについての周波数スペクトルの分
布の中心位置に基づいて周波数ずれの補正を行う例を
示す図である。
【図8】図7のスペクトル分布の中心位置を決める例を
説明する図である。
【図9】図8の周波数スペクトル分布の中心位置を決め
る具体的例を示す図である。
【図10】図8のスペクトル分布の中心位置を決める別
の具体例を示す図である。
【図11】スペクトル分布に特異点がある場合の例を説
明する図である。
【図12】図8の周波数スペクトル分布の中心位置を決
める別の具体例を示す図である。
【図13】図12の変形例を示す図である。
【図14】サブキャリア図13の変形例を示す図であ
る。
【図15】図13と図14との組み合わせを示す図であ
る。
【図16】図13の場合をにとって、周波数ずれの
補正量を説明する図である。
【図17】現在の周波数スペクトルの中央領域でのサブ
キャリアレベルの測定を説明する図である。
【図18】ヌルキャリアとシンボルキャリアとの間付近
に特異点がある場合を説明する図である。
【図19】サブキャリアを説明する図である。
【図20】送信機と受信機との間の周波数の関係を説明
する図である。
【図21】ベースバンド・データフレーム(例えば24
ms)を説明する図である。
【図22】マルチパス妨害を受けたサブキャリアを説明
する図である。
【符号の説明】
3…電圧制御発振器 8…高速フーリエ変換部 9…誤り訂正部 14…自動利得制御回路 15…全体エラーレート検出部 16…周波数補正部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04J 11/00

Claims (33)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交した複数のサブキャリアを位相変調
    した信号を受信する直交周波数分割多重方式受信機に
    おいて、 受信信号からベースバンド信号に戻すメインキャリアを
    発生する電圧制御発振器と、 前記ベースバンド信号を周波数分析してサブキャリアの
    レベル及び位相値を求め符号の復号を行う周波数分析部
    と、 前記メインキャリアの周波数のずれに起因する符号間干
    渉によりサブキャリア間に発生するレベル差を検出し、
    レベル差が最小となるように前記メインキャリアの周
    波数のずれを補正する周波数補正部とを備えることを特
    徴とする直交周波数分割多重方式用受信機。
  2. 【請求項2】 各サブキャリアのレベル差を検出し
    ベル差が小であれば受信状態が良く、該レベル差が大で
    あれば受信状態悪いと判断する受信状態判定回路をさ
    らに備えることを特徴とする請求項1に記載の直交周
    波数分割多重方式用受信機。
  3. 【請求項3】 前記周波数補正部は、隣接サブキャリア
    のレベル差を検出することによりマルチパスに起因す
    るレベル差による誤検出を軽減し前記メインキャリアに
    周波数のずれが発生していると判断することを特徴とす
    る、請求項1に記載の直交周波数分割多重方式用受信
    機。
  4. 【請求項4】 前記周波数補正部は、複数の隣接サブキ
    ャリアのレベル差を総和した結果に基づいて前記メイン
    キャリアの周波数のずれが発生していると判断すること
    を特徴とする、請求項1に記載の直交周波数分割多重方
    式用受信機。
  5. 【請求項5】 前記周波数補正部は、前記複数の隣接サ
    ブキャリアのレベル差の総和値が最小となるように前記
    メインキャリア周波数のずれを補正することを特徴と
    する、請求項4に記載の直交周波数分割多重方式用受信
    機。
  6. 【請求項6】 前記周波数補正部は、前記メインキャリ
    アの周波数のずれの補正値をプラス側、マイナス側に微
    小に変化させ、前記レベル差の総和値が小さくなる方向
    に次の補正値を変化させ、この手順を繰り返すことを特
    徴とする、請求項5に記載の直交周波数分割多重方式用
    受信機。
  7. 【請求項7】 前記周波数補正部は、前記のプラス側、
    マイナス側に変化させる周波数のずれの補正値を、前記
    レベル差の総和値が大きい時には大きくし、総和値が
    小さい時には小さくすることを特徴とする、請求項6に
    記載の直交周波数分割多重方式用受信機。
  8. 【請求項8】 前記周波数補正部は、電界強度が著しく
    低下すると、前記周波数のずれの補正を停止して周波数
    補正前の状態を保持することを特徴とする、請求項1に
    記載の直交周波数分割多重方式用受信機。
  9. 【請求項9】 さらに、前記周波数分析部で得られた
    符号から全体のエラーレートを求め、前記周波数補正
    部は、全体エラーレートが大きい場合には前記サブキャ
    リアの周波数間隔dfを越える周波数のシフトを行うこ
    とを特徴とする、請求項5に記載の直交周波数分割多重
    方式用受信機。
  10. 【請求項10】 前記周波数補正部は、前記レベル差の
    総和値がある値以下となるように前記周波数のずれの補
    正をした後に、前記全体エラーレートを検出し、全体
    エラーレートがある値以上であれば、サブキャリアの周
    波数間隔dfだけ+df、−df、+2df、−2d
    f、+3df、−3df、…として順次周波数のシフト
    を行い、前記全体エラーレートがある値以下となった後
    に、再度前記レベル差の総和値が最小となるように周波
    数のずれの補正を行うことを特徴とする、請求項9に記
    載の直交周波数分割多重方式用受信機。
  11. 【請求項11】 前記周波数補正部は、前記順次行わ
    れる周波数のシフト前記周波数のずれをフィードバッ
    ク量として補正制御を行う、請求項10に記載の直交周
    波数分割多重方式用受信機。
  12. 【請求項12】 前記全体エラーレートの平均値に基づ
    いて前記周波数のシフトの方向を決定することを特徴と
    する、請求項9又は10に記載の直交周波数分割多重方
    式用受信機。
  13. 【請求項13】 前記全体エラーレートが少ないとき
    周波数のシフトの調整の時間間隔を大きくすることを
    特徴とする、請求項9又は10に記載の直交周波数分割
    多重方式用受信機。
  14. 【請求項14】 前記全体エラーレートが極めて下がる
    前記周波数のシフトの補正を停止して周波数補正前の
    状態を保持することを特徴とする、請求項9又は10に
    記載の直交周波数分割多重方式用受信機。
  15. 【請求項15】 前記周波数補正部は、特定の前記サブ
    キャリアと隣接するサブキャリアとの間のレベル差及び
    位相差について、符号干渉に起因する相関を求め、
    メインキャリアの周波数のずれがプラス側か又はマイ
    ナス側かを判断することを特徴とする、請求項1に記載
    の直交周波数分割多重方式用受信機。
  16. 【請求項16】 前記周波数補正部は、前記符号干渉
    に起因する相関に基づいて、特定の前記サブキャリアと
    隣接サブキャリアとの間の符号間距離が小さいときに該
    特定サブキャリアの振幅が隣接サブキャリアの振幅
    よりも小さいと前記周波数のずれが小さく、一方、前記
    符号間距離が大きいときに該特定のサブキャリアの振幅
    隣接サブキャリアの振幅よりも大きいと前記周波数
    のずれが大きいとそれぞれ判断することを特徴とする、
    請求項1に記載の直交周波数分割多重方式用受信機。
  17. 【請求項17】 前記符号間距離は、前記周波数分析部
    から得られた前記隣接サブキャリアの正弦成分の差の
    絶対値とその余弦成分の差の絶対値との和で求めること
    を特徴とする、請求項16に記載の直交周波数分割多重
    方式用受信機。
  18. 【請求項18】 前記符号間距離は、前記周波数分析部
    から得られた前記隣接サブキャリアの正弦成分の差と
    その余弦成分の差の自乗平方根により求めることを特徴
    とする、請求項16に記載の直交周波数分割多重方式用
    受信機。
  19. 【請求項19】 前記符号干渉に起因する相関は、
    特定のサブキャリアとこれに隣接する一つのサブキャ
    リアとの間のレベル差Vdと、該特定のサブキャリアと
    これに隣接する二つのサブキャリアとの間の符号間距離
    + 、D- とのそれぞれの積であるVd・D+ Vd・
    - との比較により求められることを特徴とする、請求
    項16に記載の直交周波数分割多重方式用受信機。
  20. 【請求項20】 前記符号干渉に起因する相関は、
    特定のサブキャリアi0 に対する前記隣接サブキャリ
    アのレベル差Vdi0に対して、該特定のサブキャリアi
    0 と複数のサブキャリアのそれぞれ対する符号距離D
    + i0、D- i0との積の総和の差を、 ΣVdi0・D+ i0−ΣVdi0・D- i0 (i:サブキャリ
    アの番号) i>i0 i<i0 として求め、この差がプラスならプラス側の周波数のず
    れ、マイナスならマイナス側の周波数のずれと判断する
    ことを特徴とする、請求項16に記載の直交周波数分割
    多重方式用受信機。
  21. 【請求項21】 前記周波数補正部は、前記プラス側の
    周波数のずれと前記マイナス側の周波数のずれをフィー
    ドバック量として補正制御を行う請求項20に記載の直
    交周波数分割多重方式用受信機。
  22. 【請求項22】 前記周波数補正部は、前記周波数のず
    れの方向として前記サブキャリアの周波数スペクトルの
    中心位置を基準とする、請求項9又は10に記載の直交
    周波数分割多重方式用受信機。
  23. 【請求項23】 前記周波数補正部は、ヌルキャリアと
    シンボルキャリアの全レベル測定によって前記周波数ス
    ペクトルの中心位置を判断することを特徴とする、請求
    項22に記載の直交周波数分割多重方式用受信機。
  24. 【請求項24】 前記周波数補正部は、大きい隣接レベ
    ル差に基づいて前記周波数スペクトルの中心位置を判断
    することを特徴とする、請求項23に記載の直交周波数
    分割多重方式用受信機。
  25. 【請求項25】 前記周波数補正部は、連続する複数の
    前記サブキャリアの平均レベルに基づいて前記周波数ス
    ペクトルの中心位置を判断することを特徴とする、請求
    23に記載の直交周波数分割多重方式用受信機。
  26. 【請求項26】 前記周波数補正部は、前記周波数スペ
    クトルに特異点がある場合には周波数スペクトルの中
    心位置を求めることを停止することを特徴とする、請求
    項23に記載の直交周波数分割多重方式用受信機。
  27. 【請求項27】 前記周波数補正部は、ヌルキャリアと
    シンボルキャリアの境界付近のレベル差を測定すること
    によって前記サブキャリアの周波数スペクトルの中心位
    置を判断することを特徴とする、請求項9又は10に記
    載の直交周波数分割多重方式用受信機。
  28. 【請求項28】 前記周波数補正部は、前記ヌルキャリ
    アの低周波側と高周波側の複数のレベルの総和を比べ
    て、該総和の大きい方に周波数のシフトを行うことを特
    徴とする、請求項27に記載の直交周波数分割多重方式
    用受信機。
  29. 【請求項29】 前記周波数補正部は、前記シンボルキ
    ャリアの低周波側と高周波側の複数のレベルの総和を比
    べて、該総和の大きい方に周波数のシフトを行うことを
    特徴とする、請求項27に記載の直交周波数分割多重方
    式用受信機。
  30. 【請求項30】 前記周波数補正部は、前記ヌルキャリ
    アの低周波側と高周波側の複数のレベルの総和を比べ
    て、該総和の大きい方に周波数のシフトを行い、さら
    に、前記シンボルキャリアの低周波側と高周波側の複数
    のレベルの総和を比べて、該総和の大きい方に周波数の
    シフトを行うことを特徴とする、請求項27に記載の直
    交周波数分割多重方式用受信機。
  31. 【請求項31】 前記周波数補正部は、さらに、前記総
    比較した結果、総和の差が大きい場合には、前記
    周波数のシフト量を大きくすることを特徴とする、請
    求項28又は29に記載の直交周波数分割多重方式用受
    信機。
  32. 【請求項32】 前記周波数補正部は、周波数スペクト
    ルの中央付近の複数のシンボルキャリアのレベルを測定
    し、該レベルの総和がある程度以下のときは、前記周波
    数のシフトを停止することを特徴とする、請求項9又は
    10に記載の直交周波数分割多重方式用受信機。
  33. 【請求項33】 前記周波数補正部は、シンボルキャリ
    アに近い複数のヌルキャリアのレベルを測定し、該レベ
    ルに特異点がある場合には前記周波数のシフトを停止す
    ることを特徴とする、請求項9又は10に記載の直交周
    波数分割多重方式用受信機。
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