JP3144977B2 - 換気装置 - Google Patents

換気装置

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JP3144977B2 JP02228994A JP2228994A JP3144977B2 JP 3144977 B2 JP3144977 B2 JP 3144977B2 JP 02228994 A JP02228994 A JP 02228994A JP 2228994 A JP2228994 A JP 2228994A JP 3144977 B2 JP3144977 B2 JP 3144977B2
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信幸 南里
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  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、おもに住宅などの換気
のために用いられる換気装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、住宅の高気密化が進み、この結
果、換気の必要性が高まるとともに、換気によって排気
した分に見合う給気をして室内の圧力を安定した状態に
する同時給排式の換気装置の要望が高まってきている。
【０００３】このようなことから、たとえば実開昭５３
−１１８５４号公報に示すようなものが提供されてい
る。以下、その構成について図４および図５を参照しな
がら説明する。
【０００４】図に示すように、室壁１０１に開口された
開口部１０２に挿入設置され、室内１０３と室外１０４
とを連通する円筒状の外筒１０５内部に、その内壁面か
ら内方へ突設した複数の固定脚１０６によって、外筒１
０５と同心軸上にかつ前記室内１０３室外１０４を連通
する円筒状の内筒１０７を配置し、この内筒１０７内部
を排気通風路１０８とし、内筒１０７の外周と外筒１０
５の内周との間で形成される円環状の空間を給気通風路
１０９とした二重筒１１０を構成している。そして、内
筒１０７内部には、その内壁面から内方に突設した複数
の電動機固定脚１１１によって固定され、その回転軸１
１２を内筒１０７の中心軸上に位置させた電動機１１３
が設けられており、この電動機１１３の回転軸１１２の
先端には、排気通風路１０８の空気を送風する排気羽根
１１４が固着され、排気羽根１１４の外周端部には、内
筒１０７をその軸方向と垂直に分割して形成した隙間１
１５を通して給気通風路１０９内部に位置し、給気通風
路１０９の空気を前記排気羽根１１４とは逆方向に送風
する給気羽根１１６が一体に設けられており、これらの
排気羽根１１４、給気羽根１１６によって給排気羽根１
１７が構成されている。
【０００５】上記構成において、電動機１１３を運転す
ると、室内１０３側の汚れた空気が、排気羽根１１４に
よって吸引され、排気通風路１０８を通って室外１０４
側へ排出されると同時に、室外１０４側の新鮮な空気
が、給気羽根１１６によって吸引され、給気通風路１０
９を通って室内１０３側に給気されることとなり、この
ようにして室内換気時の室内１０３の圧力低下を防止し
ていた。
【０００６】また、同時給排式で、かつ室内の冷暖房エ
ネルギーロスを低減させる換気装置として例えば特公昭
５０−２９５０公報に示すようなものが提供されてい
る。以下、その構成について図６を参照しながら説明す
る。
【０００７】図に示すように、室壁２０１に開口された
開口部２０２に挿入設置され、室内２０３側と室外２０
４側を開口した箱体２０５内部を、仕切板２０６によっ
て排気通風路２０７と給気通風路２０８とに区画形成
し、排気通風路２０７に排気送風機２０９、給気通風路
２０８に給気送風機２１０をそれぞれに配置した本体２
１１内部の室内２０３側には、排気通風路２０７を通過
する空気と、給気通風路２０８を通過する空気との間の
熱交換を行う熱交換素子２１２が設けられている。また
本体２１１の室内２０３側には、熱交換素子２１２を覆
い、排気通風路２０７に連通する室内側吸込口２１３
と、給気通風路２０８に連通する室内側吐出口２１４と
を設けたルーバ２１５が着脱自在に装着されている。
【０００８】上記構成において、排気送風機２０９およ
び給気送風機２１０を運転すると、室内２０３側の汚れ
た空気が、排気送風機２０９によって吸引され、熱交換
素子２１２および排気通風路２０７を通って室外２０４
側へ排出されると同時に、室外２０４側の新鮮な空気
が、給気送風機２１０によって吸引され、給気通風路２
０８および熱交換素子２１２を通って室内２０３側に給
気されるとともに、室内気と室外気とが、熱交換素子２
１２を通過する際、室内気の持つ熱エネルギーが室外気
によって、室内２０３に回収されることとなり、このよ
うにして室内換気時の室内２０３の圧力低下防止、およ
び室内２０３の冷暖房エネルギーロスを低減させてい
た。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】上記実開昭５３−１１
８５４号公報に示すような従来の換気装置では、排気羽
根１１４の外周端部に給気羽根１１６を一体に設けるこ
とによって給排気羽根１１７を構成し、この給排気羽根
１１７の排気羽根１１４を排気通風路１０８に、給気羽
根１１６を内筒１０７に形成した隙間１１５を通して給
気通風路１０９にそれぞれに位置させていることから、
給排気羽根１１７回転時に内筒１０７に接触しないよう
にするために隙間１１５をある程度大きくしなければな
らず、したがって換気装置運転時、排気通風路１０８を
通って室外１０４側へ排出される汚れた空気の一部が、
隙間１１５を通って給気通風路１０９に流入し、室外１
０４側の新鮮な空気に混入して室内１０３側に給気され
るとともに、給気通風路１０９を通って室内１０３側に
給気される新鮮な空気の一部が、隙間１１５を通って排
気通風路１０８に流入し、室内１０３側の汚れた空気に
混入して室外１０４側へ排出されるショートサーキット
が発生し、換気効率を低下させ、かつ排気羽根１１４の
外周端部に給気羽根１１６を設ける分、給排気羽根１１
７の外形寸法が大きくなり、これにともなって二重筒１
１０の外形寸法が大きくなり、その分、大きな開口部１
０２を室壁１０１に開口して換気装置を設置しなければ
ならず、その施工効率を低下させるという問題があっ
た。
【００１０】また、室壁１０１の開口部１０２に挿入設
置される外筒１０５内部に、内筒１０７を固定脚１０６
で固定することによって排気通風路１０８、また、内筒
１０７内部に、電動機１１３が複数の電動機固定脚１１
１によって固定され、しかも、電動機１１３の回転軸１
１２に固着された給排気羽根１１７が、排気通風路１０
８および給気通風路１０９の両方に位置することから、
電動機１１３および給排気羽根１１７などの送風機部分
の清掃、点検などのメンテナンス作業を行う場合には、
いったん、換気装置を開口部１０２から取外したのち、
外筒１０５から内筒１０７、電動機１１３および給排気
羽根１１７を取外し、そして内筒１０７から電動機１１
３および給排気羽根１１７を取外して清掃、点検などを
行い、さらに前記取り外し作業と逆の手順で組み立てお
よび設置作業を行わなければならないので、送風機部分
のメンテナンス作業効率を大幅に低下させ、また、排気
通風路１０８に複数の電動機固定脚１１１が、給気通風
路１０９に複数の固定脚１０６が、それぞれに位置する
分、排気通風路１０８および給気通風路１０９の通気抵
抗が増大し、換気効率を低下させるとともに騒音が増大
するという問題があった。
【００１１】
【００１２】そして上記した給排気通風路間のショート
サーキットの防止および排気風量と給気風量とを容易に
均一に調節するためには、前記特公昭５０−２９５０号
公報に示す換気装置のように、箱体２０５内部を仕切板
２０６で排気通風路２０７と給気通風路２０８とに隙間
なく区画形成し、排気通風路２０７に排気送風機２０９
を、給気通風路２０８に給気送風機２１０をそれぞれに
配置すればよいが、換気装置を構成する部品点数が増
え、しかも大掛かりな構造となり、したがって、本体２
１１の外形寸法が大きくなることから、より大きな開口
部２０２を室壁２０１に開口して換気装置を設置しなけ
ればならず、その施工効率を大幅に低下させるという問
題があった。
【００１３】本発明は上記課題を解決するもので、排気
通風路と給気通風路との間でショートサーキットが発生
し、換気効率が低下するのを施工効率を低下させること
なく、防止することのできる換気装置を提供することを
第１の目的とする。
【００１４】第２の目的は、換気装置の送風機部分のメ
ンテナンス性を向上させることにある。
【００１５】第３の目的は、電動機固定部が、通風路の
通気抵抗を増大させ、換気効率を低下させるとともに騒
音を増大させるのを極力防止することにある。
【００１６】
【００１７】第４の目的は、上記各目的を達成して室内
換気時の冷暖房エネルギーロスを低減させることにあ
る。
【００１８】
【課題を解決するための手段】本発明の第１の目的を達
成するための第１の手段は、室壁に開口された開口部に
挿入設置される略円筒状の枠体内部を仕切板によって給
気通風路と排気通風路とに区間形成し、前記枠体内部
に、この枠体の軸方向に対して傾斜して設けられる電動
機の一方の端部に設けた給気羽根を前記給気通風路、も
う一方の端部に設けられた排気羽根を前記排気通風路
に、それぞれに位置させ、前記排気羽根によって吸引さ
れる室内の空気は、排気用オリフィスを通過する際、そ
の進行方向を前記仕切板側に曲げられたのち、前記枠体
の軸方向に案内されながら前記排気通風路を通過して排
出されると同時に、前記給気羽根によって吸引される室
外の空気は、給気用オリフィスを通過する際、その進行
方向を前記仕切板側に曲げられたのち、前記枠体の軸方
向に案内されながら前記給気通風路を通過して給気され
る換気装置の構成としたものである。
【００１９】また第２の目的を達成するために第２の手
段は、枠体内部に着脱自在に設けられる仕切板に電動機
を設けて送風機ユニットとし、この送風機ユニットを前
記枠体内部にその室外側開口部から着脱自在に設けた換
気装置の構成としたものである。
【００２０】また第３の目的を達成するための第３の手
段は、給気通風路と排気通風路にそれぞれ枠体の軸方向
と平行に空気を案内する凸部とこれらを一体に結ぶ連設
板に電動機を設けた換気装置の構成としたものである。
【００２１】
【００２２】また第４の目的を達成するための第４の手
段は、枠体の室内側に、給気通風路を通過する空気と排
気通風路を通過する空気との間の熱交換をする熱交換素
子を設けた換気装置の構成としたものである。
【００２３】
【作用】本発明は上記した第１の手段の構成により、略
円筒状の枠体内部を仕切板で給気通風路と排気通風路と
に区画形成し、この枠体内部に、枠体の軸方向に対して
傾斜して設けられる電動機の一方の端部に設けた給気羽
根を給気通風路、もう一方の端部に設けた排気羽根を排
気通風路に、それぞれに位置させることによって、排気
羽根あるいは給気羽根を仕切板に隙間を設けて給気通風
路あるいは排気通風路に位置させることなく、一個の電
動機で強制的に、かつ同時に給気と排気とを行うことが
でき、しかも、電動機に排気羽根と給気羽根とを直接設
けることができるので、羽根の占める外形寸法が小さく
なり、その分、枠体の外形寸法を小さくすることができ
るので、換気装置を設置するための開口部の内径寸法も
小さくてすみ、したがって、換気装置の施工効率を向上
させることができることとなる。
【００２４】また、第２の手段の構成により、枠体を室
壁の開口部に設置したまま、枠体から送風機ユニットを
取り外すとともに室内開口部から室内に取り出し、清
掃、点検などを行ったのち、前記取り外し作業と逆の手
順で送風機ユニットを枠体に装着するだけの簡単な作業
で送風機部分のメンテナンスが完了することとなる。
【００２５】また、第３の手段の構成により、排気通風
路および給気通風路を通過する空気が、凸部で効率よく
案内されることとなり、したがって、給排気通風路の通
気抵抗が減少するとともに、騒音が発生するのを防止す
ることができることとなる。
【００２６】
【００２７】また、第４の手段の構成により、排気する
室内気と給気する室外気とが、熱交換素子を通過する
際、室内気の持つ熱エネルギーが室外気によって、室内
に回収されることになり、室内換気時の冷暖房エネルギ
ーロスを低減させることができることとなる。
【００２８】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図１〜３を
参照しながら説明する。
【００２９】図に示すように、室壁１に開口された開口
部２に挿入設置され、室内３と室外４とを連通する略円
筒状の枠体５の内部には、枠体５の軸方向に、枠体５内
部を左右対称に分割し、その一方を排気通風路６、もう
一方を給気通風路７に区画形成する仕切板８が着脱自在
に設けられている。この仕切板８には、給気通風路７に
突出する凸部１０と、排気通風路６に突出する凸部１１
とを形成し、これらを仕切板８の垂直方向に対して排気
通風路６側は室外４側に、給気通風路７側は室内３側に
傾斜させた連設板１２によって前後方向に一体形成し、
この連設板１２のほぼ中央部には、電動機１７を嵌合し
て固定する電動機固定孔１３を開口した電動機固定部１
４が一体に設けられている。
【００３０】また、仕切板８の凸部１０および凸部１１
はそれぞれ、枠体５の内壁面と対向する部分が、枠体５
の内壁面との間に平行な空気案内部１５、１６を設ける
ように形成されており、排気通風路６および給気通風路
７を通過する空気を枠体５の軸方向に案内するようにな
っている。また、仕切板８の電動機固定孔１３には、そ
の両端から突出させた回転軸１８が枠体５の軸方向に対
して傾斜した電動機１７が、固定ねじ１９によって固定
されており、この電動機１７の一方の回転軸１８ａの端
部には、排気羽根２０が、もう一方の回転軸１８ｂの端
部には、前記排気羽根２０と同形状の給気羽根２１が設
けられ、排気羽根２０が排気通風路６に、給気羽根２１
が給気通風路７に、電動機１７の中心を基準に対称に配
置されている。
【００３１】また、仕切板８の排気通風路６側の室内３
側には、排気羽根２０を覆い、この排気羽根２０に空気
を案内する排気用オリフィス２２が設けられ、そして、
仕切板８の給気通風路７側の室外４側には、前記排気用
オリフィス２０と同形状で、給気羽根２１を覆い、この
給気羽根２１に空気を案内する給気用オリフィス２３が
設けられており、これらの仕切板８、電動機１７、排気
羽根２０、給気羽根２１、排気用オリフィス２２、およ
び給気用オリフィス２３からなる送風機ユニット４０
が、枠体５内部に室内側開口部９から着脱自在に設けら
れている。
【００３２】一方、枠体５の室内３側開口部９には、排
気通風路６に連通する枠吸込口２４と、給気通風路７に
連通する枠吐出口２５とを設けたシャッタ枠２６に、枠
吸込口２４および枠吐出口２５を開閉する複数枚のシャ
ッタ板２７を設けたシャッタユニット４１が着脱自在に
設けられている。また、枠体５の室内３側外周端部に
は、室壁１に沿って角状のフランジ部２８が外方に延設
されており、このフランジ部２８の外周部には、前方を
開口した略角筒状の熱交換素子枠２９が一体形成されい
る。そして熱交換素子枠２９の内部には、その内部に交
互に交差させて設けた複数の素子通風路の一方の方向の
素子通風路３０をシャッタユニットの枠吸込口２４に、
もう一方の方向の素子通風路３１を枠吐出口２５に、そ
れぞれに連通させ、これらの素子通風路３０、３１を通
過する空気間の熱交換を行う熱交換素子３２が着脱自在
に設けられている。
【００３３】また、枠体５の熱交換素子枠２９の室内３
側には、熱交換素子枠２９の室内側開口部３３を覆い、
熱交換素子３２の素子通風路３０に連通する室内側吸込
口３４と、素子通風路３１に連通する室内側吐出口３５
とを設けたルーバ３６が着脱自在に装着されている。
【００３４】上記構成において、シャッタユニット４１
を開放し、電動機１７を運転すると、室内３側の汚れた
空気が、排気羽根２０によって吸引され、室内側吸込口
３４から素子通風路３０を通過していき、そして枠吸込
口２４から排気通風路６に流入し、排気用オリフィス２
２を通過する際、その進行方向を仕切板８側に曲げられ
たのち、空気案内部１５によって枠体５の軸方向に案内
されながら排気通風路６を通過して室外側吐出口６ａか
ら室外４へ排出されると同時に、室外４側の新鮮な空気
が、給気羽根２１によって吸引され、室外側吸込口７ａ
から給気通風路７に流入し、給気用オリフィス２３を通
過する際、その進行方向を仕切板８側に曲げられたの
ち、空気案内部１６によって枠体５の軸方向に案内され
ながら給気通風路７を通過していき、そして枠吐出口２
５から素子通風路３１を通過して室内側吐出口３５から
室内３に給気されるとともに、室内気と室外気とが、熱
交換素子３２の素子通風路３０、３１を通過する際、室
内気の持つ熱エネルギーが室外気によって、室内３に回
収されることとなる。
【００３５】つぎに、上記のように構成された換気装置
の送風機部分のメンテナンス作業について以下に説明す
る。
【００３６】換気装置を室壁１に設置したまま、枠体５
の熱交換素子枠２９からルーバ３６を取り外したのち、
熱交換素子３２、シャッタユニット４１、および送風機
ユニット４０を枠体５の室内側開口部３３から室内３側
に取り出し、送風機ユニット４０の電動機１７、排気羽
根２０および給気羽根２１の清掃、点検などを行ったの
ち、前記取り外し作業と逆の手順で送風機ユニット４
０、シャッタユニット４１、熱交換素子３２、およびル
ーバ３６を枠体５に装着するだけの簡単な作業で送風機
部分のメンテナンスが完了することとなる。
【００３７】このように本発明の実施例の換気装置によ
れば、略円筒状の枠体５内部を仕切板８で給気通風路７
と排気通風路６とに区画形成し、この枠体５内部に、そ
の両端から突出させた回転軸１８が枠体５の軸方向に対
して傾斜した電動機１７を設け、この電動機１７の一方
の回転軸１８ａに設けた排気羽根２０を排気通風路６
に、もう一方の回転軸１８ｂに設けた給気羽根２１を給
気通風路７に、それぞれに位置させることによって、排
気羽根２０あるいは給気羽根２１を仕切板８に隙間を設
けて給気通風路７あるいは排気通風路６に位置させるこ
となく、一個の電動機１７で強制的に、かつ同時に給気
と排気とを行うことができ、しかも、電動機１７の回転
軸１８の両端に排気羽根２０と給気羽根２１とを直接固
着することができるので、羽根の占める外形寸法が小さ
くなり、その分、枠体５の外形寸法を小さくすることが
できるので、換気装置を設置するための開口部２の内径
寸法も小さくてすみ、したがって、換気装置の施工効率
を向上させることができる。
【００３８】また、仕切板８、電動機１７、排気羽根２
０、給気羽根２１、排気用オリフィス２２、および給気
用オリフィス２３からなる送風機ユニット４０が、枠体
５内部に枠体５の室内側開口部９から着脱自在に設けら
れているので、換気装置の送風機部分のメンテナンス性
を大幅に向上させることができるとともに、換気装置を
組立る際に、電動機１７、排気羽根２０、給気羽根２
１、排気用オリフィス２２、および給気用オリフィス２
３などの部品を仕切板８に組付けて送風機ユニット４０
を組立てたのち、この送風機ユニット４０を枠体５内部
に装着すればよく、したがって、狭い枠体５内部での送
風機部分の組立て作業が大幅に軽減されることとなり、
その組立て効率を大幅に向上させることができる。ま
た、シャッタユニット４１が、熱交換素子枠２９の室内
側開口部３３から室内３側に着脱自在に設けられている
ので、シャッタ部分のメンテナンス性を向上させること
ができる。
【００３９】また、排気通風路６および給気通風路７を
通過する空気を案内する空気案内部１５、１６が仕切板
８に一体に設けられているので、給気通風路７および排
気通風路６を通過する空気が、効率よく案内されること
となり、給排気通風路の通気抵抗が減少するとともに、
騒音が発生するのを防止することができ、また電動機１
７を固定する電動機固定部分の部品点数が減り、その組
立て工数を削減することができる。
【００４０】また、排気羽根２０が排気通風路６に、給
気羽根２１が給気通風路７に、それぞれに、かつ仕切板
８に設けられた電動機の中心を基準に対称に配置されて
いるので、排気風量と給気風量とが均一になり、室内３
と室外４との圧力バランスが容易にとれ、したがって、
冬期などに換気装置を運転することによって、室内３の
圧力が室外４の圧力に対して低下し、コールドドラフト
が発生するのを防止することができる。
【００４１】また、枠体５の室内３側に、給気通風路７
を通過する空気と排気通風路６を通過する空気との間の
熱交換をする熱交換素子３２が設けられているので、排
気する室内気の持つ熱エネルギーを給気する室外気によ
って、室内３に回収することができ、したがって、室内
３換気時の冷暖房エネルギ−ロスを低減させることがで
きる。
【００４２】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
によれば、略円筒状の枠体内部を仕切板で給気通風路と
排気通風路とに区画形成し、この枠体内部に、枠体の軸
方向に対して傾斜して設けられる電動機の一方の端部に
設けた給気羽根を給気通風路、もう一方の端部に設けた
排気羽根を前記排気通風路に、それぞれに位置させ、前
記排気羽根によって吸引される室内の空気は、排気用オ
リフィスを通過する際、その進行方向を前記仕切板側に
曲げられたのち、前記枠体の軸方向に案内されながら前
記排気通風路を通過して排出されると同時に、前記給気
羽根によって吸引される室外の空気は、給気用オリフィ
スを通過する際、その進行方向を前記仕切板側に曲げら
れたのち、前記枠体の軸方向に案内されながら前記給気
通風路を通過して給気されることによって、排気通風路
と給気通風路との間でショートサーキットが発生し、換
気効率が低下するのを施工効率を低下させることなく、
防止することのできる換気装置が提供できる。
【００４３】また、枠体内部に着脱自在に設けられる仕
切板に電動機を設けて送風機ユニットとし、この送風機
ユニットを前記枠体内部にその室外側開口部から着脱自
在に設けることによって、換気装置の送風機部分のメン
テナンス性を大幅に向上させることができる。
【００４４】また、給気通風路と排気通風路にそれぞれ
枠体の軸方向と平行に空気を案内する凸部とこれらを一
体に結ぶ連設板に電動機を設けることによって、電動機
固定部が、通風路の通気抵抗を増大させ、換気効率を低
下させるとともに騒音を増大させるのを防止することが
できる。
【００４５】
【００４６】また、枠体の室内側に、給気通風路を通過
する空気と排気通風路を通過する空気との間の熱交換を
する熱交換素子を設けることによって、室内換気時の冷
暖房エネルギーロスを上記効果を有しながら低減させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例の換気装置の設置状態を示す
横断面図
【図２】同実施例の送風機ユニットの斜視図
【図３】同実施例の換気装置の斜視図
【図４】従来の換気装置の設置状態を示す縦断面図
【図５】同換気装置の正面図
【図６】従来の他の換気装置の設置状態を示す縦断面図
【符号の説明】
１ 室壁 ２ 開口部 ３ 室内 ４ 室外 ５ 枠体 ６ 排気通風路 ７ 給気通風路 ８ 仕切板 ９ 室内側開口部 １０ 凸部 １１ 凸部 １２ 連設板 １７ 電動機 ２０ 排気羽根 ２１ 給気羽根 ３２ 熱交換素子 ４０ 送風機ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F24F 7/10 F24F 7/08 101 F24F 7/08 F24F 7/06 101

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 室壁に開口された開口部に挿入設置され
    る略円筒状の枠体内部を仕切板によって給気通風路と排
    気通風路とに区画形成し、前記枠体内部に、この枠体の
    軸方向に対して傾斜して設けられる電動機の一方の端部
    に設けた給気羽根を前記給気通風路、もう一方の端部に
    設けられた排気羽根を前記排気通風路に、それぞれに位
    置させ、前記排気羽根によって吸引される室内の空気
    は、排気用オリフィスを通過する際、その進行方向を前
    記仕切板側に曲げられたのち、前記枠体の軸方向に案内
    されながら前記排気通風路を通過して排出されると同時
    に、前記給気羽根によって吸引される室外の空気は、給
    気用オリフィスを通過する際、その進行方向を前記仕切
    板側に曲げられたのち、前記枠体の軸方向に案内されな
    がら前記給気通風路を通過して給気される換気装置。
  2. 【請求項２】 枠体内部に着脱自在に設けられる仕切板
    に電動機を設けて送風機ユニットとし、この送風機ユニ
    ットを前記枠体内部にその室外側開口部から着脱自在に
    設けた請求項１記載の換気装置。
  3. 【請求項３】 給気通風路と排気通風路にそれぞれ枠体
    の軸方向と平行に空気を案内する凸部とこれらを一体に
    結ぶ連設板に電動機を設けた請求項１または２記載の換
    気装置。
  4. 【請求項４】 枠体の室内側に、給気通風路を通過する
    空気と排気通風路を通過する空気との間の熱交換をする
    熱交換素子を設けた請求項１、２、または３記載の換気
    装置。
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