JP3144358B2 - ウェーブレット変換を用いた自動周波数制御装置 - Google Patents

ウェーブレット変換を用いた自動周波数制御装置

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  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル信号通信
回路に好適な自動周波数制御装置に関し、特に、ロック
イン過程における捕捉時間の短縮化及び装置の小型化に
好適なウェーブレット変換を用いた自動周波数制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】衛星無線移動通信システムでは、位相シ
フト変調においてバースト信号を用いてパケット通信を
行うものがある。そのパケット通信では、C/N(キャ
リア・ノイズ比)が低く、周波数偏差及びドップラー効
果の影響などがあり、いかにこれらの影響を排除するか
が課題となっている。その影響を低減するための一方式
として、ウェーブレット変換を用いた自動周波数制御装
置などが考えられている。
【0003】そのような従来の自動周波数制御装置で
は、受信信号とローカルキャリア信号をミキサにかけて
乗算し、そのミキサの出力をローパスフィルタに通して
低周波数成分を取り出し、その成分をウェーブレット変
換するものがある。そして、そのウェーブレット変換し
た結果からローカルキャリア信号と受信信号の周波数誤
差及び位相誤差を検出して、ローカルキャリア信号を補
正し、再生キャリアを生成していた。
【0004】図4は、このような従来の自動周波数制御
装置の一例であり、特開平7ー106920号公報に記
載されているものである。
【0005】図4において、アンテナ21で信号が受信
されると、受信信号は帯域制限フィルタ22によって帯
域制限され、ミキサ23、24に与えられる。局部発振
器25で発振されたSIN 波の局部発振信号はミキサ23
に与えられ、受信信号と混合される。また、SIN 波の局
部発振信号は移相器26によってπ/2シフトされ、CO
S 波の局部発振信号としてミキサ24に与えられる。ミ
キサ23、24の出力はそれぞれ受信信号の低域におけ
る同相及び直交成分であり、複素ハール関数を用いてウ
ェーブレット変換回路30への複素入力の実部と虚部と
なる。各混合出力はアナログ/デジタル変換器27、2
8に与えられてデジタル信号に変換され、そのデジタル
信号は4相PSK回路29とウェーブレット変換回路3
0とに与えられる。4相PSK回路29はデジタル信号
を復調し、ウェーブレット変換回路30は複素ハール関
数を用いてウェーブレット変換し、誤差検出回路31に
よって誤差が検出され、局部発振器25の発振周波数が
更新される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、ウェーブレット変換した結果に基づい
てローカル信号と受信信号の周波数誤差及び位相誤差を
検出し、その検出結果に応じてローカル信号を補正して
キャリア信号を再生している。そのため、補正精度はフ
ーリエ変換を用いた自動周波数制御装置よりも優れるも
のの、初期捕捉時間(lock up time)はフーリエ変換を
用いたものよりも長くなってしまうという不都合があっ
た。これは、ウェーブレット変換を用いた自動周波数制
御装置では、低周波成分において、サンプル数を多く採
ることにより周波数分解能を密にしているので、毎回完
全なウェーブレット変換を行っていたのでは初期捕捉時
間が増大してしまうことによるものである。
【0007】そこで、従来においては、ウェーブレット
変換した結果に基づいて周波数誤差及び位相誤差を検出
するとき、低い周波数成分まで完全に行うのではなく、
周波数空間において高い周波数からパワーが大きな周波
数成分を検出すると次々に途中でウェーブレット変換を
中断し、ローカル信号の補正をしながらロックアップに
追い込んでいくという方式を採っていた。しかしなが
ら、このような処置をとっても初期検出時の捕捉時間は
フーリエ変換を用いた自動周波数制御装置の方が早い。
これは、フーリエ変換では全周波数領域に対して同じサ
ンプル数で周波数分解を行うので全領域で粗周波数誤差
を検出するからである。
【0008】これらより、従来のウェーブレット変換を
用いた自動周波数制御装置では、周波数誤差及び位相誤
差の検出精度はフーリエ変換を用いた自動周波数制御装
置よりも優れるものの、初期捕捉時間はフーリエ変換を
用いたものよりも長くなってしまうという不都合があっ
た。
【0009】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、特に、自動周波数制御装置のロックイン過程
における捕捉時間の短縮化及び装置の小型化を可能とす
るウェーブレット変換を用いた自動周波数制御装置を提
供することを、その目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の自動周波数制御装置は、受信信号と
ローカルキャリア信号とを乗算するミキサと、このミキ
サの出力信号から低周波数成分を取り出すローパスフィ
ルタと、このローパスフィルタの出力信号に対してフー
リエ変換又はウェーブレット変換を行うフーリエ・ウェ
ーブレット変換器と、このフーリエ・ウェーブレット変
換器の出力信号に基づいて前記受信信号とローカルキャ
リア信号間の周波数誤差又は位相誤差を検出する周波数
位相誤差検出器と、この周波数位相誤差検出器の出力信
号に基づいて周波数又は位相を変えて前記ローカルキャ
リア信号を発生する局部発振器とを備えたものとした。
【0011】請求項2記載の自動周波数制御装置は、請
求項1記載の自動周波数制御装置において、前記フーリ
エ・ウェーブレット変換器において、最初にフーリエ変
換を行い、次にウェーブレット変換を行うものとした。
【0012】請求項3記載の自動周波数制御装置は、請
求項1又は2記載の自動周波数制御装置において、前記
フーリエ・ウェーブレット変換器は、前記ローパスフィ
ルタの出力信号に対してデータを離散的にサンプリング
するサンプラと、このサンプラがサンプリングしたデー
タをラッチするサンプリングデータ記憶素子と、フーリ
エ変換用タップ係数記憶素子及びウェーブレット変換用
タップ係数記憶素子と、これらのフーリエ変換用タップ
係数記憶素子又はウェーブレット変換用タップ係数記憶
素子のうちの一方が記憶しているデータと前記サンプリ
ングデータ記憶素子がラッチしているデータとを積和演
算する積和算器とを備えたものとした。
【0013】請求項4記載の自動周波数制御装置は、請
求項1,2又は3記載の自動周波数制御装置において、
前記フーリエ・ウェーブレット変換器は、周波数分解し
た複数の周波数成分を出力し、前記周波数位相誤差検出
器は、前記フーリエ・ウェーブレット変換器が出力した
複数の周波数成分のうちのピークパワー成分に基づいて
前記周波数誤差又は位相誤差を検出するものとした。
【0014】請求項5記載の自動周波数制御装置は、請
求項1,2又は3記載の自動周波数制御装置において、
前記フーリエ・ウェーブレット変換器は、周波数分解し
た複数の周波数成分を出力し、前記周波数位相誤差検出
器は、前記フーリエ・ウェーブレット変換器が出力した
複数の周波数成分が形成する周波数平面におけるパワー
分布の重心を求め、その重心を基準として各周波数成分
に重み付けをして、前記周波数誤差又は位相誤差を検出
するものとした。
【0015】請求項6記載の自動周波数制御装置は、請
求項1,2又は3記載の自動周波数制御装置において、
前記フーリエ・ウェーブレット変換器は、周波数分解し
た複数の周波数成分を出力し、前記周波数位相誤差検出
器は、前記フーリエ・ウェーブレット変換器が出力した
複数の周波数成分が形成する周波数平面においてパワー
分布をスムージングしてピーク成分を取り出し、そのピ
ークパワー成分に基づいて前記周波数誤差又は位相誤差
を検出するものとした。
【0016】請求項7記載の自動周波数制御装置は、請
求項3記載の自動周波数制御装置において、前記フーリ
エ・ウェーブレット変換器は、前記フーリエ変換用タッ
プ係数記憶素子が記憶しているデータと前記サンプリン
グデータ記憶素子がラッチしているデータとを前記積和
算器で積和算することでフーリエ変換を行い、その後、
前記ウェーブレット変換用タップ係数記憶素子が記憶し
ているデータと前記サンプリングデータ記憶素子がラッ
チしているデータとを前記積和算器で積和算することで
ウェーブレット変換を行うものとした。
【0017】これらにより、前述した目的を達成しよう
とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
乃至図3に基づいて説明する。
【0019】図1に示す自動周波数制御装置において、
ミキサ1は、受信信号とローカルキャリア信号を乗算す
る。ここで、受信信号とは、衛星無線移動通信システム
における人工衛星から地上の受信器に送信された信号で
ある。ローパスフィルタ2は、ミキサ1の出力から受信
信号とローカルキャリア信号との周波数の差の成分を取
り出す。A/Dコンバータ3は、データを離散的にサン
プリングするサンプラであり、ローパスフィルタ2が出
力したアナログ信号を離散的にサンプリングしてデジタ
ル信号に変換する。フーリエ・ウェーブレット変換器1
0は、A/Dコンバータ3の出力信号に対してフーリエ
変換及びウェーブレット変換のうちの一方を切替可能に
行う。周波数位相誤差検出器7は、フーリエ・ウェーブ
レット変換器10の出力に基づいて、受信信号とローカ
ルキャリア信号との間の周波数誤差及び位相誤差を検出
する。また、周波数位相誤差検出器7は、フーリエ・ウ
ェーブレット変換器10の出力である周波数分解された
各成分の出力値を見てその誤差成分を検出するものであ
り、最もパワーの高い成分から周波数誤差及び位相誤差
を検出する。局部発振器8は周波数位相誤差検出器7の
検出結果に基づいて発振周波数及び位相を変える発振器
であり、局部発振器8の出力がローカルキャリア信号と
なる。
【0020】フーリエ・ウェーブレット変換器10につ
いて詳述する。フーリエ・ウェーブレット変換器10
は、タップシフトレジスタ11と、周波数別変換器10
1〜10nとを備えている。タップシフトレジスタ11
は、A/Dコンバータ3の出力信号(パラレル信号)を
ラッチするとともに、その出力信号を図において左の信
号線111,112,…,11mから順々にシフトさせ
て出力する。すなわち、信号線111のデータが最も新
しく、信号線11mのデータが最も古い。周波数別変換
器101〜10nは、フーリエ変換を行うためのタップ
係数レジスタであるフーリエ変換用係数レジスタ12
と、ウェーブレット変換を行うためのタップ係数レジス
タであるウェーブレット変換用係数レジスタ14と、タ
ップシフトレジスタ11の出力とフーリエ変換用係数レ
ジスタ12又はウェーブレット変換用係数レジスタ14
の出力とを積和算する積和算器13とを、それぞれ備え
ている。そして、フーリエ・ウェーブレット変換器10
は、フーリエ変換用係数レジスタ12とウェーブレット
変換用係数レジスタ14とを切り替えて用いることによ
り、フーリエ変換とウェーブレット変換との両方を行い
得るものである。
【0021】また、フーリエ・ウェーブレット変換器1
0では、フーリエ変換及びウェーブレット変換におい
て、全周波数領域を複数(n個)の周波数帯に分割し、
その分割した複数(n個)の周波数帯それぞれに周波数
別変換器101〜10nを1対1に対応させたものであ
る。これにより、ウェーブレット変換においては、低い
周波数領域ほど帯域幅を狭くすることで、少ない変換器
でより分解能を向上させることもできる。
【0022】フーリエ変換では、全ての周波数領域にお
いて時間分解能と周波数分解能とが一定である。したが
って、周波数別変換器101,102,…,10nにお
いて、フーリエ変換用係数レジスタ12の数は一定であ
る。これに対して、ウェーブレット変換では、低周波成
分ほど時間分解能を上げて周波数分解能を下げ、逆に高
周波成分ほど時間分解能を下げて周波数分解能を上げて
いる。したがって、周波数別変換器101,102,
…,10nにおいて、この順に、対象とする周波数領域
が低下するため、ウェーブレット変換用係数レジスタ1
4の数が増加している。
【0023】なお、図1に示す自動周波数制御装置の各
要素は、すべて複素数構成としている。
【0024】次に、本実施形態の動作を図1乃至図3に
基づいて説明する。
【0025】本実施形態の動作の概要について説明す
る。まず、フーリエ・ウェーブレット変換器10におい
てフーリエ変換を行う。次に、フーリエ変換して得た粗
調用の周波数誤差及び位相誤差に基づいて、局部発振器
8を制御してローカルキャリア信号を補正するものであ
る。ここで、初期の粗調補正段階が終了する。次には、
フーリエ・ウェーブレット変換器10においてウェーブ
レット変換を行い、そこで逐次検出された周波数誤差及
び位相誤差に基づいて、局部発振器8を制御してローカ
ルキャリア信号を補正してゆく。
【0026】次に、本実施形態の動作の詳細について、
図2に基づき説明する。まず、フーリエ・ウェーブレッ
ト変換器10の設定をフーリエ変換用係数レジスタ12
を使用するモードにする。そして、フーリエ・ウェーブ
レット変換器10において、サンプリングデータをフー
リエ変換する(S1)。そのフーリエ変換した結果であ
る各周波数成分のうちの最もピーク値の高い周波数成分
に基づいて、粗調用の周波数誤差及び位相誤差を得る。
そして、その誤差に基づいて局部発振器8を補正する。
ここで、初期の粗調補正段階が終了する(S2)。そし
て、粗調された局部発振器8の出力であるローカルキャ
リア信号(再生キャリア信号)は、ミキサ1の入力とな
る(S3)。
【0027】その後、フーリエ・ウェーブレット変換器
10の設定をウェーブレット変換用係数レジスタ14を
使用するモードに変える(S4)。そして、フーリエ・
ウェーブレット変換器10において、サンプリングデー
タをウェーブレット変換する(S5)。そして、そのウ
ェーブレット変換した結果に基づいて逐次周波数誤差及
び位相誤差を検出し、その誤差に基づいて局部発振器8
を補正して精調していく(S6)。その精調された局部
発振器8の出力であるローカルキャリア信号(再生キャ
リア信号)は、ミキサ1の入力となり(S7)、精調を
進めていく(S5〜S7)。
【0028】これらにより、本実施形態の自動周波数制
御装置では、初期捕捉時にフーリエ変換を行って粗く補
正し、その後ウェーブレット変換に切り替えて精調する
ので、周波数分解能を密にすることができるとともに初
期捕捉時間を大幅に短縮することができ、受信キャリア
信号を高精度にしかも早く再生することができる。
【0029】図3は、本実施形態の自動周波数制御装置
の捕捉動作を示す特性図である。
【0030】この図に示すように、フーリエ変換のみを
行う自動周波数制御装置は、補正分解能に限りがあり、
細かい補正は無理であった。また、従来例のウェーブレ
ット変換のみを行う自動周波数制御装置は、最終的には
補正精度が細かくとれるものの、初期捕捉時間がフーリ
エ変換のものよりも長くなってしまう。
【0031】一方、本実施形態の自動周波数制御装置で
は、初期補正をフーリエ変換で行い、その後ウェーブレ
ット変換に切り替えることで、従来のものよりも早く捕
捉することができるとともに、細かい精度で捕捉するが
できる。
【0032】なお、フーリエ変換からウェーブレット変
換に切り替える基準は、例えば時間、補正周波数(精
度)又はフーリエ変換処理回数等が一定値に達した時で
ある。これらのいずれかが一定値に達した時、フーリエ
変換からウェーブレット変換に切り替える機能は、例え
ば、図示しない制御部、フーリエ・ウェーブレット変換
器10、周波数位相誤差検出器7等、どこに持たせても
よい。
【0033】
【実施例】次に、上記実施形態に基づく実施例について
説明する。
【0034】上記実施形態においては、周波数位相誤差
検出器7は、フーリエ・ウェーブレット変換器10の出
力である周波数分解された各成分の出力値を見て、その
うち最もパワーの高い成分から周波数誤差及び位相誤差
を検出している。
【0035】周波数位相誤差検出器7の他の実施例とし
て、次の2つの実施例を説明する。第1実施例として
は、フーリエ・ウェーブレット変換器10が出力した複
数の周波数成分が形成する周波数平面におけるパワー分
布の重心を求める。そして、その重心を基準として各周
波数成分に重み付けをして、周波数誤差及び位相誤差を
検出するものである。
【0036】第2実施例としては、フーリエ・ウェーブ
レット変換器10が出力した複数の周波数成分が形成す
る周波数平面においてパワー分布をスムージングしてピ
ーク成分を取り出す。そして、そのピークパワー成分に
基づいて周波数誤差及び位相誤差を検出するものであ
る。
【0037】このようにしても上記実施形態と同様の効
果を奏することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能す
るので、これによると、初期補正をフーリエ変換で行
い、その後ウェーブレット変換に切り替えることで、従
来のものよりも早く捕捉することができるとともに、細
かい精度で捕捉することができる自動周波数調整器を提
供することができる。
【0039】また、本発明によれば、前記フーリエ変換
用タップ係数記憶素子及びウェーブレット変換用タップ
係数記憶素子のうちの一方を用いて、フーリエ変換又は
ウェーブレット変換を切替可能に行うので、従来のフー
リエ変換のみ又はウェーブレット変換のみを行う自動周
波数調整器と比べてハードウェア規模は特に大きくなら
ないという、利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示す実施形態の動作を示すフローチャー
トである。
【図3】図1に示す本実施形態の捕捉動作を示す特性図
である。
【図4】従来の自動周波数調整器の一例を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 ミキサ 2 ローパスフィルタ 3 A/Dコンバータ 7 周波数位相誤差検出器 8 局部発振器 10 フーリエ・ウェーブレット変換器 11 タップシフトレジスタ 12 フーリエ変換用係数レジスタ 13 積和算器 14 ウェーブレット変換用係数レジスタ 101〜10n 周波数別変換器 111〜10m 信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/227 H03H 17/02 671 H03L 7/06 H04B 1/26

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号とローカルキャリア信号とを乗
    算するミキサと、 このミキサの出力信号から低周波数成分を取り出すロー
    パスフィルタと、 このローパスフィルタの出力信号に対してフーリエ変換
    又はウェーブレット変換を行うフーリエ・ウェーブレッ
    ト変換器と、 このフーリエ・ウェーブレット変換器の出力信号に基づ
    いて前記受信信号とローカルキャリア信号間の周波数誤
    差又は位相誤差を検出する周波数位相誤差検出器と、 この周波数位相誤差検出器の出力信号に基づいて周波数
    又は位相を変えて前記ローカルキャリア信号を発生する
    局部発振器と、 を備えたことを特徴とする自動周波数制御装置。
  2. 【請求項2】 前記フーリエ・ウェーブレット変換器に
    おいて、最初にフーリエ変換を行い、次にウェーブレッ
    ト変換を行う、請求項1記載のウェーブレット変換を用
    いた自動周波数制御装置。
  3. 【請求項3】 前記フーリエ・ウェーブレット変換器
    は、 前記ローパスフィルタの出力信号に対してデータを離散
    的にサンプリングするサンプラと、 このサンプラがサンプリングしたデータをラッチするサ
    ンプリングデータ記憶素子と、 フーリエ変換用タップ係数記憶素子及びウェーブレット
    変換用タップ係数記憶素子と、 これらのフーリエ変換用タップ係数記憶素子又はウェー
    ブレット変換用タップ係数記憶素子のうちの一方が記憶
    しているデータと前記サンプリングデータ記憶素子がラ
    ッチしているデータとを積和演算する積和算器と、 を備えた請求項1又は2記載のウェーブレット変換を用
    いた自動周波数制御装置。
  4. 【請求項4】 前記フーリエ・ウェーブレット変換器
    は、周波数分解した複数の周波数成分を出力し、 前記周波数位相誤差検出器は、前記フーリエ・ウェーブ
    レット変換器が出力した複数の周波数成分のうちのピー
    クパワー成分に基づいて前記周波数誤差又は位相誤差を
    検出する、 請求項1,2又は3記載のウェーブレット変換を用いた
    自動周波数制御装置。
  5. 【請求項5】 前記フーリエ・ウェーブレット変換器
    は、周波数分解した複数の周波数成分を出力し、 前記周波数位相誤差検出器は、前記フーリエ・ウェーブ
    レット変換器が出力した複数の周波数成分が形成する周
    波数平面におけるパワー分布の重心を求め、その重心を
    基準として各周波数成分に重み付けをして、前記周波数
    誤差又は位相誤差を検出する、 請求項1,2又は3記載のウェーブレット変換を用いた
    自動周波数制御装置。
  6. 【請求項6】 前記フーリエ・ウェーブレット変換器
    は、周波数分解した複数の周波数成分を出力し、 前記周波数位相誤差検出器は、前記フーリエ・ウェーブ
    レット変換器が出力した複数の周波数成分が形成する周
    波数平面においてパワー分布をスムージングしてピーク
    成分を取り出し、そのピークパワー成分に基づいて前記
    周波数誤差又は位相誤差を検出する、 請求項1,2又は3記載のウェーブレット変換を用いた
    自動周波数制御装置。
  7. 【請求項7】 前記フーリエ・ウェーブレット変換器
    は、 前記フーリエ変換用タップ係数記憶素子が記憶している
    データと前記サンプリングデータ記憶素子がラッチして
    いるデータとを前記積和算器で積和算することでフーリ
    エ変換を行い、 その後、前記ウェーブレット変換用タップ係数記憶素子
    が記憶しているデータと前記サンプリングデータ記憶素
    子がラッチしているデータとを前記積和算器で積和算す
    ることでウェーブレット変換を行う、 請求項3記載のウェーブレット変換を用いた自動周波数
    制御装置。
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