JP3143482U - 電解コンデンサ用封口体及び電解コンデンサ - Google Patents

電解コンデンサ用封口体及び電解コンデンサ Download PDF

Info

Publication number
JP3143482U
JP3143482U JP2008003079U JP2008003079U JP3143482U JP 3143482 U JP3143482 U JP 3143482U JP 2008003079 U JP2008003079 U JP 2008003079U JP 2008003079 U JP2008003079 U JP 2008003079U JP 3143482 U JP3143482 U JP 3143482U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
sealing
sealing plate
electrolytic capacitor
sealing body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2008003079U
Other languages
English (en)
Inventor
健蔵 島貫
Original Assignee
株式会社トップパーツ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社トップパーツ filed Critical 株式会社トップパーツ
Priority to JP2008003079U priority Critical patent/JP3143482U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3143482U publication Critical patent/JP3143482U/ja
Priority to TW097221006U priority patent/TWM360434U/zh
Priority to CN2008201768526U priority patent/CN201549383U/zh
Priority to KR2020080015899U priority patent/KR200468057Y1/ko
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G9/00Electrolytic capacitors, rectifiers, detectors, switching devices, light-sensitive or temperature-sensitive devices; Processes of their manufacture
    • H01G9/004Details
    • H01G9/08Housing; Encapsulation
    • H01G9/10Sealing, e.g. of lead-in wires

Abstract

【課題】樹脂積層板に割れやひび等を生じさせることなく、材料の無駄もなく量産可能な電解コンデンサ用封口体及び電解コンデンサを提供する。
【解決手段】電解コンデンサ用封口体10は、円盤状に凹部を備えた金型に、ガラス繊維を混入したポリプロピレンを注入し、これを固化させて封口板11本体を作製する。次に、固化された封口板11を別の金型にセットし、ここにゴムを注入して、ゴムが封口板11の表面全体を覆うように、ゴム体12と封口板11とを一体化する。また、電極13は、孔14を改めて設けることなく、上記金型に封口板11及びゴム体12を注入し成型する際に、予め電極を挿入しておいて成型するインサート成型によって形成する。
【選択図】図1

Description

本考案は、例えば、電解コンデンサの容器を封止する板状の部材であって、素子の端子を電気的に導出する外部端子を備えた封口体に係り、特に、大型の電解コンデンサに適した電解コンデンサ用封口体及び電解コンデンサに関するものである。
電解コンデンサは、電解液を含浸したコンデンサ素子を、有底円筒状のアルミケースに収容し、電極を設けた封口板によって封止することによって構成される。大容量の電解コンデンサに利用される封口板としては、電気絶縁性、気密性、耐薬品性が要求されるが、一般的には、ゴム貼りフェノール樹脂積層板を用いたものがある(特許文献1参照)。
例えば、図7(a)又は(b)に示すように、ゴム貼りフェノール樹脂積層板を用いた電解コンデンサ用封口体(以下、単に「封口体」という。)1は、フェノール樹脂の積層板2に、ゴムシート3を貼り付けたものを、割れ防止のために加温してプレス機で丸形に打ち抜くいわゆるホットプレスによって製造される。封口体1には、一対の貫通穴が形成され、これに、それぞれ外部端子4が取り付けられている。
このような封口体1は、図8に示すように、コンデンサ素子5を収容したアルミケース6の上部開口に取り付けられており、アルミケース6に絞り部を形成して折り込むことによって、ゴムシート3の外周面とアルミケース6の内側面が接し、ゴムシート3の表面にアルミケース6の折込縁が接するので、ゴムの弾性を用いた封止がなされている。
特開2006−100627号公報
ところで、このようなゴム貼りフェノール樹脂積層板を用いた封口板は、大径のものに関しては、以下のような問題がある。すなわち、ゴム貼りフェノール樹脂積層板は、打ち抜きの際に、割れやひび、外周の破綻等が生じ易い。特に、あらかじめ貫通穴を形成した場合には、その箇所に割れが生じる可能性が高い。打ち抜きの際に加温するのは、ある程度の割れ防止効果があるためだが、打ち抜きの径が大きくなるに従って、割れの防止ができなくなる。
また、ゴム貼りフェノール樹脂積層板の場合、図7(b)から明らかなように、打ち抜いた部分以外の残りの部分は、利用することなく、廃棄せざるを得ず、材料の無駄を生じさせていた。
本考案は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、樹脂積層板に割れやひび等を生じさせることなく、材料の無駄もなく量産可能な電解コンデンサ用封口体及び電解コンデンサを提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1の考案は、電解コンデンサに用いられる円盤状の封口体であって、弾性ゴムとポリプロピレンからなる封口板とを積層して一体成型してなることを特徴とする。
以上の態様では、弾性ゴムとポリプロピレンからなる封口板とを積層して一体成型して封口体を構成することにより、封口体一つ一つを成型により容易に作製することができる。このような本考案では、従来のゴム貼りフェノール樹脂積層板のように積層シートから打ち抜いた以外の部分が無駄となってしまう場合がない。
請求項2の考案は、請求項1の考案において、前記封口板は、ポリプロピレンにガラス繊維を含有したものからなることを特徴とする。
以上の態様では、封口板の素材として用いるポリプロピレンに、さらにガラス繊維を混入することで、封口板の強度を高めることが可能である。また、これにより、封口板自体の肉厚を薄くすることが可能となる。
請求項3の考案は、請求項1又は2記載の考案において、前記弾性ゴムは、エラストマーによりなることを特徴とする。
以上の態様では、弾性ゴムとしてエラストマーを用いることにより、加工が容易で、かつ封口体の部材を構成した場合に、封口体の強度を与えることができる。なお、エストラマーとしては、熱可塑性エストラマーや、熱硬化性樹脂改質タイプを用いる。
請求項4の考案は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の考案において、前記弾性ゴムは、前記封口板の円をなす表面部分を被覆するとともに、封口板の円周面も被覆するように構成されることを特徴とする。
以上の態様では、封口板の円をなす表面だけでなく、封口板の円盤状の円周面を形成する側面部分にもゴムを配し、ゴムにより、封口板の底面側及び側面側を被覆するように構成したことにより、封口体の側面全体が、電解コンデンサのアルミケースに接することとなる。すなわち、弾性ゴムのアルミケースに対する当接面積が、封口板の側面分大きく取ることができるため、その分、弾性ゴムの肉厚を薄く構成しても十分なゴム封止効果を得ることができる。
請求項5の考案は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の考案において、前記封口板は、その周及び電極を挿通するための孔の周囲に、凹部を備え、前記凹部に弾性ゴムが積層されることを特徴とする。
以上の態様では、弾性ゴムが、封口板の周囲と、電極の挿入孔の周囲にのみ設けて構成する。ここで、弾性ゴムの幅は、端子とその挿入孔の隙間、封口体の周囲とコンデンサの外装ケースとの隙間を塞ぐためのシール材として機能するのもであるため、一定の幅があれば十分である。したがって、本態様では、封口体の大きさ、すなわち、封口体の直径が変化しても、ゴムの幅には変化を持たせる必要がなく、最低限のゴムにより、封止機能を発揮させることが可能となる。
また、封口体の全面に渡ってゴムを設けることなく、ゴムによる封止を必要とする部分だけ封口板の肉厚を薄くしておき、当該肉厚の薄い箇所にゴムを配することで、結果として封口体全体の強度が向上させることができる。
請求項6の考案は、請求項5記載の考案において、前記封口板の円を構成する面のうち、前記弾性ゴムが積層されていない、前記凹部が形成された箇所以外の露出面に、薄いゴムシートにより被覆したことを特徴とする。
封口板の円を構成する面のうち、弾性ゴムが積層されていない、凹部が形成された箇所以外の露出面に、薄いゴムシートによって被覆することで、封口体の肉厚が薄くなる部分について、このゴムシートによって強度を確保することができるようになる。
請求項7の考案は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電解コンデンサ用封口体と、コンデンサ素子が収容され、前記電解コンデンサ用封口体によって封止された容器と、を備えた電解コンデンサに関する。
以上の態様では、請求項1〜6の電解コンデンサ用封口体によって得られる効果と同様の効果を奏する電解コンデンサを得ることができる。
本考案によれば、樹脂積層板に割れやひび等を生じさせることなく、材料の無駄もなく量産可能な電解コンデンサ用封口体及び電解コンデンサを提供することができる。
次に、本考案を実施するための最良の形態を、図1乃至図6を参照して説明する。
(1)第1の実施形態
本考案の第1の実施形態に係る電解コンデンサ用封口体10(以下、単に「封口体10」という。)は、図1に示すように、ガラス繊維を含有したポリプロピレンからなる封口板11に、弾性ゴムから成るゴム体12を積層して構成されるものである。本実施形態におけるゴムとしては、例えば、熱可塑性エストラマーや、熱硬化性樹脂改質タイプのエラストマーを用いることが好ましい。
封口板11積層されるゴム体12は、封口体10の最外周部分に、突出する枠12cを備える。これにより、封口体10表面側において、ゴム体32aは盆状に形成されるようになる。なお、この枠12cは、ゴム体12による封止機能を高めるためのものであり、必須の構成要素ではない。
ここで、上述の通り、電解コンデンサは、電解液を含浸したコンデンサ素子を、有底円筒状のアルミケースに収容し、これを電極13を設けた封口体10によって封止することによって構成される。そのため、封口体10の形状は、薄板円盤状であり、その大きさは、用いられる電解コンデンサのケース径に対応して、種々構成される。また、図1では、封口体10の中央部分に設けた電極13を挿通させる孔14を、電極13の数に合わせ2つ設けているが、この孔14の数は、この封口体が用いられる電解コンデンサの仕様により、適宜変更されるものであり、例えば、電極が3つ又は4つで構成される電解コンデンサの場合には、それに併せた数で構成されることとなる。
次に、この封口体10の作製手順について説明する。本実施形態においては、まず、円盤状に凹部を備えた金型に、ガラス繊維を混入したポリプロピレンを注入し、これを固化させて封口板11本体を作製する。次に、固化された封口板11を別の金型にセットし、ここにゴムを注入して、ゴムが封口板11の表面全体を覆うように、ゴム体12と封口板11とを一体化する。この際、ゴム体12の最外周部分に枠12cも形成される。
電極13は、孔14を改めて設けることなく、上記金型に封口板11及びゴム体12を注入し成型する際に、予め電極を挿入しておいて成型するインサート成型によって形成する。
なお、上記作製手順では、封口板を先に成型し、その後、ゴム体を成型して一体化することとしているが、本発明では、これに限られず、ゴム体を先に成型し封口体を後に成型して一体化する手順でも作製可能である。
以上のようにしてなる本実施形態の封口体10によれば、封口板をポリプロピレンにより構成し、これを金型を用いて成型し、さらにこれにゴム体を一体成型することにより、封口体一つ一つを成型により容易に作製することができる。
また、封口体一つ一つを金型により成型することで、従来のゴム貼りフェノール樹脂積層板のように積層シートから打ち抜いた以外の部分が無駄となってしまう場合がない。
金型に封口板11及びゴム体12を注入し成型する際に、予め電極を挿入しておいて成型するインサート成型することによって、封口体10に電極用の孔を形成するに当たり、従来の打ち抜きの場合のように孔を設けた周辺箇所に割れやひびが生じようなことがない。
本実施形態では、封口板11の素材として用いるポリプロピレンに、さらにガラス繊維を混入して構成している。これにより、封口板11の強度を高めることが可能であり、これにより、封口板自体の肉厚を薄く構成することが可能となる。
(2)第2の実施形態
本考案の第2の実施形態における封口体20は、第1の実施形態における封口体10に改良を加えたものであり、具体的には図2に示すように、封口板21の円をなす表面全体だけでなく、封口板21の円盤状の円周面を形成する側面部分にもゴム(側面ゴム22a)を配し、ゴム体22により、封口板21の底面側及び側面側を被覆するように構成したものである。
なお、このような封口体20の作製手順は、ゴム注入時に、封口板21の円周面にもゴムが流入し、側面ゴム22aを形成するよう、金型を構成した以外は、第1の実施形態形態と同様である。また、その他の構成についても、第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
以上のような本実施形態の封口体20によれば、封口板21の表面全体だけでなく、封口板21の円盤状の円周面を形成する側面部分にも側面ゴム22aを形成し、ゴム体22により、封口板21の底面側及び側面側を被覆するように構成したことにより、第1の実施形態における封口体10の効果に加え、封口体20の側面全体が、電解コンデンサのアルミケースに接することとなる。すなわち、第1の実施形態よりも、ゴム体のアルミケースに対する当接面積が、例えば、封口板21の側面分大きく取ることができるため、その分、ゴム体22の肉厚を薄く構成しても、第1の実施形態の場合と同様のゴム封止効果を得ることができる。
(3)第3の実施形態
本考案の第3の実施形態は、第1又は第2の実施形態において示した封口体におけるゴム体の構成に改良を施したものである。図3に示すように、本実施形態の封口体30において、封口板31は、その周に沿ってドーナツ状に凹部31aを備え、電極33を設ける孔34の周囲にも凹部31bを備える。この凹部31a及び31bにゴム体32が形成される。
図3(b)の断面図に示すように、本実施形態の封口体30において、ドーナツ状の凹部31aは、封口板31の両端部分に、それぞれの帯の幅が、封口板31の半径方向に半径に対して5分の1程度の幅と、封口板31の肉厚方向に3分の1程度の厚さで、設けられている。また、凹部31bは、電極33を設ける孔34の周に、それぞれの帯の幅は、封口板31の半径方向に半径に対して7分の1程度の幅と、流入孔31a同様、封口板31の肉厚方向に3分の1程度の厚さで、設けられている。
ゴム体32は、上述の通り、凹部31a及び凹部31bに形成されるものであるが、凹部31bに形成されるゴム体32bは、凹部31bの孔の形状に沿ってそのまま形成される。一方、凹部31aに形成されるゴム体32aは、封口体30の最外周部分に、突出する枠32cを備える。すなわち、図3(b)に示すように、凹部31bに形成されるゴム体32bの断面は長方形状であるのに対して、凹部31aに形成されるゴム体32の断面は略L字形状で形成される。ただし、この枠32cは、ゴム体による封止機能を高めるためのものであり、必須の構成要素ではない。
なお、ここでは、ゴム体32、並びにそれらを注入するべく対応して設けられた凹部31a及び凹部31bを、封口体30又は封口板31の寸法から割合いにより説明したが、当該寸法割り合いは最適な実施形態における例示に過ぎず、ゴム体は、端子とその挿入孔の隙間、封口体の周囲とコンデンサの外装ケースとの隙間を塞ぐためのシール材として機能するのもであるから、当該機能を確保するために必要な限度で適宜変更可能なものである。
次に、この封口体30の作製手順について説明する。まず、円盤状に凹部を備えた金型に、ガラス繊維を混入したポリプロピレンを注入し、これを固化させて封口板31本体を作製する。この際に、封口板31の表面部分に、凹部31a及び31bが形成される。次に、固化された封口板31を別の金型にセットし、ゴムが封口板31の凹部31a及び31b部分を覆うようにゴムを注入する。この際、ゴムは、凹部31a及び31bに流入し、この部分にゴム体32a及び32bが形成される。なお、第1の実施形態同様、電極33は、孔34を改めて設けることなく、上記金型に封口板31及びゴム体32を注入し成型する際に、予め電極を挿入しておいて成型するインサート成型によって形成する。
なお、上記作製手順では、封口板を先に成型し、その後、ゴム体を成型して一体化することとしているが、本発明では、これに限られず、ゴム体を先に成型し封口体を後に成型して一体化する手順でも作製可能である。
以上のような本実施形態の封口体30によれば、ゴム体32が封口板の周囲と、電極の挿入孔の周囲にのみ設けて構成したものである。ここで、ゴムの幅は、端子とその挿入孔の隙間、封口体の周囲とコンデンサの外装ケースとの隙間を塞ぐためのシール材として機能するのもであるため、一定の幅があれば十分である。したがって、本実施形態の構成においては、封口体の寸法、すなわち直径が変化しても、ゴムの幅には変化を持たせる必要がなく、最低限のゴムにより、封止機能を発揮させることが可能となる。
また、封口体30の全面に渡ってゴムを設けることなく、ゴムによる封止を必要とする部分だけ封口板の肉厚を薄くしておき、当該肉厚の薄い箇所にゴムを配することで、結果として封口体全体の強度が向上させることができる。
(4)第4の実施形態
本考案の第4の実施形態における封口体40は、図4に示すように、第3の実施形態において示した封口体30における封口板31が露出した部分を、薄いゴムシート45で被覆したものである。
図4(b)の断面図に示すように、本実施形態の封口体40において、ドーナツ状の凹部41aは、封口板41の両端部分に、それぞれの帯の幅が、封口板41の半径方向に半径に対して5分の1程度の幅と、封口板41の肉厚方向に3分の1程度の厚さで、設けられている。また、凹部41bは、電極43を設ける孔44の周に、それぞれの帯の幅は、封口板41の半径方向に半径に対して7分の1程度の幅と、流入孔41a同様、封口板41の肉厚方向に3分の1程度の厚さで、設けられている。
ゴム体42は、上述の通り、凹部41a及び凹部41bに形成されるものであるが、凹部41bに形成されるゴム体42bは、凹部41bの孔の形状に沿ってそのまま形成される。一方、凹部41aに形成されるゴム体42aは、封口体40の最外周部分にに、後述するゴムシート45の肉厚分、突出する枠42cを備える。すなわち、図4(b)に示すように、凹部31bに形成されるゴム体32bの断面は長方形状であるのに対して、凹部31aに形成されるゴム体32の断面は略L字形状で形成される。なお、この枠42cは、ゴム体12による封止機能を高めるためのものであり、必須の構成要素ではない。
ゴムシート45は、この凹部41a及び凹部41bに形成されるゴム体42a及び42bの表面と、封口板41の表面に露出する部分とを、被覆するように設けられている。ゴムシート45の周囲は、上述の枠42cによって囲まれており、ゴムシート45の肉厚とこのゴム体42aの突出する枠42cの肉厚とは略同一に構成されている。
なお、ここでは、ゴム体42及びゴムシート45並びに、それらを注入するべく対応して設けられた凹部41a及び凹部41bを、封口体40又は封口板41の寸法から割合いにより説明したが、当該寸法割り合いは最適な実施形態における例示に過ぎず、ゴム体は、端子とその挿入孔の隙間、封口体の周囲とコンデンサの外装ケースとの隙間を塞ぐためのシール材として機能するのもであるから、当該機能を確保するために必要な限度で適宜変更可能なものである。
次に、この封口体40の作製手順について説明する。まず、円盤状に凹部を備えた金型に、ガラス繊維を混入したポリプロピレンを注入し、これを固化させて封口板41本体を作製する。この際に、封口板41の表面部分に、凹部41a及び41bが形成される。次に、固化された封口板41を別の金型にセットし、ゴムが封口板41の凹部41a及び41b部分を覆うようにゴムを注入する。この際、ゴムは、凹部41a及び41bに流入し、この部分にゴム体a及びbが形成されるとともに、枠42cも形成される。さらに、ゴム体42が形成された後、凹部41a及び凹部41bに形成されるゴム体42a及びbの表面と、封口板41の表面に露出する部分とを、被覆するようにしてゴムシート45が形成される。なお、第1の実施形態同様、電極43は、孔44を改めて設けることなく、上記金型に封口板41及びゴム体42並びにゴムシート45を注入し成型する際に、予め電極を挿入しておいて成型するインサート成型によって形成する。
なお、上記作製手順では、封口板を先に成型し、その後、ゴム体を成型して一体化することとしているが、本発明では、これに限られず、ゴム体を先に成型し封口体を後に成型して一体化する手順でも作製可能である。
以上のような本実施形態の封口体40によれば、ゴム体32が封口板の周囲と、電極の挿入孔の周囲にのみ設けて構成したものである。ここで、ゴムの幅は、端子とその挿入孔の隙間、封口体の周囲とコンデンサの外装ケースとの隙間を塞ぐためのシール材として機能するのもであるため、一定の幅があれば十分である。したがって、本実施形態の構成においては、封口体の寸法、すなわち直径が変化しても、ゴムの幅には変化を持たせる必要がなく、最低限のゴムにより、封止機能を発揮させることが可能となる。
また、ゴムシート45により、凹部41a及び凹部41bに積層されるゴム体42a及びbの表面と、封口板41の表面に露出する部分とを、被覆することによって、封口体40の肉厚が薄くなる部分について、ゴムによって強度を確保することができるようになる。
(5)他の実施形態
本考案は、上記実施形態において示した態様に限られるものではなく、例えば次のような態様も包含するものである。例えば、第3の実施形態において、本考案のゴム体は、端子とその挿入孔の隙間、封口体の周囲とコンデンサの外装ケースとの隙間を塞ぐためのシール材として機能するのもであるから、当該機能を確保するために必要な限度で適宜変更可能なものである旨を説明したが、これを実例を用いて示せば、図5及び図6に表すものとなる。
図5は、第3の実施形態における封口体30に示される構成において、封口体のサイズを変更した例を(a)〜(c)として示すものであり、図6は、第4の実施形態における封口体40に示される構成において、封口体のサイズを変更した例を(a)〜(c)として示すものである。
これによれば、封口体を小径に構成した場合には、封口体周囲に設けたゴム体32a,42aと、電極周囲に設けたゴム体32b,42bの肉厚が連結されて構成され、ゴムシート45の構成も適宜変更されるものである。
本考案の第1の実施形態における封口体を表す平面図(a)及び断面図(b)。 本考案の第2の実施形態における封口体を表す平面図(a)及び断面図(b)。 本考案の第3の実施形態における封口体を表す平面図(a)及び断面図(b)。 本考案の第4の実施形態における封口体を表す平面図(a)及び断面図(b)。 本考案の他の実施形態における封口体を表す平面図。 本考案の他の実施形態における封口体を表す平面図。 従来の封口体の構成を示す斜視図(a)及び従来の封口体の作製方法の概略を示す模式図(b)。 電解コンデンサの全体構成を示す図。
符号の説明
1,10,20,30,40…電解コンデンサ用封口体
2…積層板
3…ゴムシート
4…外部端子
5…コンデンサ素子
6…アルミケース
11,21,31,41…封口板
12,22,32,32a,32b,42,42a,42b…ゴム体
13,23,33,43…電極
14,24,34,44…孔
12c,22c,32c,42c…枠
22a…側面ゴム
31a,31b,41a,41b…凹部
45…ゴムシート

Claims (7)

  1. 電解コンデンサに用いられる円盤状の封口体であって、弾性ゴムとポリプロピレンからなる封口板とを積層して一体成型してなることを特徴とする電解コンデンサ用封口体。
  2. 前記封口板は、ポリプロピレンにガラス繊維を含有したものからなることを特徴とする請求項1記載の電解コンデンサ用封口体。
  3. 前記弾性ゴムは、エラストマーによりなることを特徴とする請求項1又は2記載の電解コンデンサ用封口体。
  4. 前記弾性ゴムは、前記封口板の円をなす表面部分を被覆するとともに、封口板の円周面も被覆するように構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電解コンデンサ用封口体。
  5. 前記封口板は、その周及び電極を挿通するための孔の周囲に、凹部を備え、
    前記凹部に弾性ゴムが積層されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電解コンデンサ用封口体。
  6. 前記封口板の円を構成する面のうち、前記弾性ゴムが積層されていない前記凹部が形成された箇所以外の露出面に、薄いゴムシートにより被覆したことを特徴とする請求項5記載の電解コンデンサ用封口体。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電解コンデンサ用封口体と、
    コンデンサ素子が収容され、前記電解コンデンサ用封口体によって封止された容器と、
    を備えたことを特徴とする電解コンデンサ。
JP2008003079U 2008-05-13 2008-05-13 電解コンデンサ用封口体及び電解コンデンサ Expired - Lifetime JP3143482U (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008003079U JP3143482U (ja) 2008-05-13 2008-05-13 電解コンデンサ用封口体及び電解コンデンサ
TW097221006U TWM360434U (en) 2008-05-13 2008-11-24 Sealing member for electrolytic capacitor and the electrolytic capacitor
CN2008201768526U CN201549383U (zh) 2008-05-13 2008-11-28 电解电容器用封口体及电解电容器
KR2020080015899U KR200468057Y1 (ko) 2008-05-13 2008-11-28 전해 콘덴서용 밀봉체 및 전해 콘덴서

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008003079U JP3143482U (ja) 2008-05-13 2008-05-13 電解コンデンサ用封口体及び電解コンデンサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3143482U true JP3143482U (ja) 2008-07-24

Family

ID=42620775

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008003079U Expired - Lifetime JP3143482U (ja) 2008-05-13 2008-05-13 電解コンデンサ用封口体及び電解コンデンサ

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP3143482U (ja)
KR (1) KR200468057Y1 (ja)
CN (1) CN201549383U (ja)
TW (1) TWM360434U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012142424A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Nippon Chemicon Corp コンデンサ用封口体及びコンデンサ

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR790000880B1 (ko) * 1974-04-09 1979-07-29 마찌다 시로오 전해 콘덴서용 밀봉재
JPH0720911Y2 (ja) * 1988-09-29 1995-05-15 日本バルカー工業株式会社 電解コンデンサの封口パッキン
JPH08306596A (ja) * 1995-05-02 1996-11-22 Marcon Electron Co Ltd 電解コンデンサ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012142424A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Nippon Chemicon Corp コンデンサ用封口体及びコンデンサ

Also Published As

Publication number Publication date
TWM360434U (en) 2009-07-01
KR20090011722U (ko) 2009-11-18
KR200468057Y1 (ko) 2013-07-24
CN201549383U (zh) 2010-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5213030B2 (ja) 密閉型電池の製造方法、および密閉型電池
EP2772626B1 (en) Sensor component for electronic throttle valve and electronic throttle valve having same
WO2017115854A1 (ja) 蓄電素子及び蓄電素子の製造方法
JP2015072880A5 (ja)
JP3986368B2 (ja) 電池
JP3143482U (ja) 電解コンデンサ用封口体及び電解コンデンサ
JP5437090B2 (ja) 鉛蓄電池の製造方法
CN216354473U (zh) 电池顶盖结构及电池
JPH10269999A (ja) 角形電池
JP2014232765A (ja) 蓄電装置
JP6094460B2 (ja) 蓄電装置の製造方法
WO2022227398A1 (zh) 一种电池的外壳组件、电池及料带
JP2019029209A (ja) 蓄電素子
JP5656654B2 (ja) ベント形蓄電池
JP5473078B2 (ja) 電解コンデンサ用封口体及び電解コンデンサ
JP6287658B2 (ja) 回転電機のコア
JP4388310B2 (ja) 封口板の製造方法
KR101941145B1 (ko) 전지케이스, 이차전지 및 그의 제조방법
CN210429998U (zh) 锂离子电池
JP5996369B2 (ja) プレート一体ガスケット
WO2024004764A1 (ja) 双極型蓄電池
JP3182650U (ja) 二次電池の改良構造
JP3101971U (ja) 蓄電池
JP2008130273A (ja) 封止栓及び電池
JPH0524120Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110702

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110702

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120702

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120702

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term