JP3143435U - アーム型ラッチレバー付インクカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】カートリッジ上面に新たな構造物を設けるという前提で、大気孔の機能を確保でき、且つ使用前は大気孔を塞ぐことが可能なインクカートリッジを提供する。
【解決手段】上面、底面、前面、後面及びこれらをつなぐ1対の側面が主要面として構成された容器であって、上面に位置し大気を導入する大気孔4と、底面に位置するインク供給口6と、後面側に位置する第1係止部材と、前面側に位置する第2係止部材とを備え、第2係止部材が、前面及び底面とは異なる面に位置し片持ち支持する支持部と、支持部から上面の大気孔4と前面のに沿って延在するアーム部とを備えたインクカートリッジにおいて、上面に延在する前記アーム部に大気孔4に対応する貫通孔12が形成され、貫通孔12の上部から貫通孔を経て大気孔4を密封可能であることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本考案は、インクジェット記録ヘッドを備えた記録装置のホルダに着脱可能に搭載されるインクカートリッジの大気を内部に導入する大気孔の取り扱い性が改良されたインクカートリッジに関する。
従来からインクカートリッジの上面に設けられ、大気を内部に導入する大気孔に対して、使用前はこれを封止し、使用時に、これを開放するためのシールテープは実用化されている。そして、インクジェット記録ヘッドを備えた記録装置のホルダに着脱可能にインクカートリッジを搭載した記録装置においては、印刷時のホルダの移動によるインクカートリッジのホルダからの抜け出しの防止及びインクカートリッジに備えられた情報記憶媒体の接点と記録装置のインクカートリッジを収容するホルダに備えられたコネクタとの確実な接触が必須であるとともに、外部操作により記録装置とインクカートリッジとの着脱を容易に行えるような係止機構が備えられている。
このような係止機構は、特許文献1において、インクジェット記録装置の走査キャリッジに搭載されたホルダに備えられたコネクタと、インク収納容器の底面と正面の稜部に形成された傾斜面に配置された接点とを、インク収納容器の回転動作を利用して接続させるための第2係合部6,306を備えた支持部材3、303を設けたインク収納容器に関して開示されている。該文献の図3及び図4には、正面下方に形成されて上方に湾曲して伸びる支持部材3突部が、図12には正面と上面の稜部に形成されて下方に湾曲して伸びる支持部材303突部が開示されている。
特許文献2には、特許文献1の支持部材をラッチレバーとして開示している。即ち、インクジェット用のインクタンクにおいて、インクタンクの使用状態で底となる部分に配されたインクを供給するためのインク供給口と、前記インクタンクの一側面の一部に設けられた、前記ホルダに形成された第1係止部と係合する第1係合部と、前記第1係合部が設けられた側面に対する他側面に対して弾性的に設けられた、前記ホルダに形成された第2係止部に係合する第2係合部を備えたラッチレバーと、を備えたことを特徴とするインクタンクが開示されている。また、特許文献2の〔0108〕には、「インクタンク30の他端側(ラッチレバー32aが設けられている側)の底壁をモノカラーホルダ60の開口に向けて付勢する付勢手段として、
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に示すようなポップアップバネ68を設け、そのバネ力を利用して、インクタンク30のラッチレバー32a側の端部を持ち上げてもよい。」と記載されている。
特許第4058436号公報 特許第2801149号公報
しかし、上記特許文献1の図4に見られるように、係止部材は記録装置への装着時に、図4bのようにインクカートリッジの内側へ、脱着時には図4cのように外側に屈曲し、その応力が係止部材の基部(壁との溶着部)にかかり、曲げ応力に弱い材料の場合は折損してしまうことがあった。その対策として、部材の厚みを厚くしたり剛性の大きい材料を使ったりした場合には、係止部材の反発力が強過ぎることによって、キャリッジとインク収納容器との間に拡開する方向の力がかかり、走査キャリッジに搭載されたホルダに備えられたコネクタとインク収納容器の底面と正面の稜部に形成された傾斜面に配置された接点とが接触不良を起こす可能性があった。図12のように突部が上方から下方に湾曲して伸びる場合も係止部材の付け根で折損したり、またキャリッジとインク収納容器との間に拡開する方向の力がかかる点で上記と同様である。
また、特許文献2の(0100)段には、「抜け止め爪32dとは反対側の外壁である他端面に、下端部を弾性的に支持されたラッチレバー32aが一体的に設けられている。ラッチレバー32aは、インクタンク30の外側上方に向かって傾斜し、……インクタンク30がモノカラーホルダ60に装着された状態では、ラッチレバーガイド溝60hに押圧されて
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に示した矢印C方向にたわみ、ラッチレバー32aに形成されたラッチ爪32eが、ラッチレバーガイド溝60hに形成されたラッチ爪係合穴60jに係合される。」と記載されている。即ち、図23のように本インクカートリッジの記録装置への装着時あるいは脱着時には、ラッチレバーに応力がかかった状態であり、これを繰り返すことによって、ラッチレバーの基部(ラッチレバーと側壁との溶着部:以下同様)の折損の可能性があること及びカラーホルダ160とカラーインクタンク140のラッチレバーが形成された壁との間にラッチレバーのたわみ応力による拡開方向の力が働くことは上記文献1と同様である。更に特許文献2の(0108)段の記載から、インクタンクの装着状態においてはラッチ爪32eにポップアップバネ68の下方からの押圧力がかかり、その押圧力がラッチレバー32aの基部に集中してラッチレバー基部の折損の要因になること及び該インクタンク底壁とホルダーとの間にポップアップバネによる拡開方向の力が働くことになり、コネクタを備えたホルダとインク収納容器の底面と正面の稜部に形成された傾斜面に配置された接点を有するインクカートリッジの場合は、接点とコネクタとが接触不良を起こす可能性がある。
ところが、大気孔がインクカートリッジの上面に設けられているために、従来の構成では、カートリッジ上面に新たな構造物を設けると大気孔を塞いでしまい、インク供給できなくなる問題があるため、カートリッジ上面に新たな構造物を設けることは設計上避けられているのが現状である。しかし、上述したラッチレバーの強度不足や製造精度のばらつきにより、接点とコネクタとが接触不良を起こす等のために、カートリッジ上面に新たな構造物を設ける前提を想定した結果、やはり、大気孔の機能を確保でき、且つ使用前は大気孔を塞ぐことが可能な構成は知られていない。本考案の課題は、カートリッジ上面に新たな構造物を設けるという前提で、これらの相反する目的を達成できる構成を提供することにある。









本考案は上記のような問題に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、上面に大気を導入する大気孔及びインクを充填するインク充填孔と、該上面に沿って延在する第2係止部材とを備えたインクカートリッジの、該大気孔を密封し易いインクカートリッジを提供することである。また、インクを充填する際、該第2係止部材を取外し易い、インクカートリッジを提供することである。
本考案は、上記課題を解決するもので、該大気孔を密封し易く、その技術的特徴は次のとおりである。
(1)上面、底面、前面、後面及びこれらをつなぐ1対の側面が主要面として構成された概ね箱型の容器であって、前記上面に位置し大気を導入する大気孔と、前記底面に位置するインク供給口と、前記後面側に位置する第1係止部材と、前記前面側に位置する第2係止部材とを備え、前記第2係止部材が、前記前面及び前記底面とは異なる面に位置し片持ち支持する支持部と、前記支持部から少なくとも前記上面の前記大気孔と前記前面の一部のそれぞれに沿って延在するアーム部と、を備え、前記第1係止部材を前記ホルダに備えられたホルダ第1係止部材と係止し、前記第2係止部材を前記ホルダに備えられたホルダ第2係止部材と係止して前記ホルダに装着されるインクカートリッジにおいて、前記上面に延在する前記アーム部に前記大気孔に対応する貫通孔が形成され、前記貫通孔の上部から前記貫通孔を経て前記大気孔を密封可能であることを特徴とするインクカートリッジ。
(2) 前記第2係止部材が、前記アーム部の前面側の上部に戻り防止突起と、前記前面の前記戻り防止突起より上方側に前記戻り防止突起の前記上面側への移動を阻止する移動阻止部材と、を備え、前記支持部において前記一対の側面のいずれか一方の側にスライドして取り外し可能である(1)に記載のインクカートリッジ。
(3)前記貫通孔に挿入され前記大気孔を覆う弾性部材と、前記弾性部材を前記大気孔に圧接せしめ密封するための圧力付与部材と、を有する(1)または(2)に記載のインクカートリッジ。














本考案請求項1によれば、インクカートリッジの上面に形成された大気孔に対応して第2係止部材に貫通孔が形成されているので、第2係止部材の上部から貫通孔を経て大気孔を密栓できる。また、インクカートリッジを記録装置に装着する際、大気孔を容易に開封できる利点がある。
また請求項2によれば、第2係止部材支持部において一対の側面のいずれか一方の側にスライド、即ち水平方向に引き出すようにして取り外し可能に形成されていることによって、移動阻止部材と戻り防止突起が第2係止部材取り外しの障害にならないインクカートリッジが提供される。
また請求項3によれば、弾性部材を利用して、装着しやすく、また密閉しやすい効果がある。











本考案のインクカートリッジの1実施形態について図面を参照して説明する。まず、
前提成となる説明を図1〜4を用いて説明するが、前提構成はこの事例に限られるものではない。
本考案のインクカートリッジ1は上面3a、底面3b、前面3c、後面3d及びそれらをつなぐ1対の側面3e及び3fからなる概ね箱型の容器であり、容器内部にはインクが収納される。上壁3aには大気を導入する大気孔4及び大気孔4を密封する大気孔ゴム栓30とインク充填孔5及びインク充填孔を密封するゴム栓31、底面3bには記録装置(不図示、以下同じ)へインクを供給するインク供給口6が形成されシール材7が装填されている。底面3bと前面3cの稜部領域は本例では、傾斜面3gとして形成されている。この傾斜面3gには記録装置のホルダ100に備えられたコネクタと接続する複数の接点8を備えた情報記憶媒体が配置されている。後面3dの上部には本インクカートリッジ1を記録装置のホルダ100に係止固定するための、弾性復帰可能な剛性を有する第2係止部材10が形成されている。ここで、稜部領域は、斜面でなくて前面あるいは底面あるいは、側面のいずれでも良いが、底面3bと前面3cの稜部近傍である。
第2係止部材10は、図2に示す位置関係を満足し、図に示したように、後面に第2係止部材の支持部10aを、上面側には上面側アーム部10bを、前面側にはラッチ爪10cとその上方に操作部10dとさらにこれらの上方に戻り防止突起10eが前面側アーム部10fに設けられていて、図に示されるように、これらは箱型容器の外形に沿って一部の接触を除いては小型容器から離間している。ここで、2つの屈曲部を、後面側屈曲部10g、前面側屈曲部10hとする。従って、この第2係止部材10は後面の上部10aに基点(本考案の支持部の一例)と、後面3dの一部から上面3aの全体及び前面3cの一部に沿って延在するアーム部を有し、その先端は前面3cの下部の傾斜面3gより手前で且つホルダ第2係止部104と係合できる位置まで伸びている構成をもつ。このホルダ第2係止部104は本例では突起であるが周知の開口や凹部でも良く、上記第2係止部材の係止は周知のラッチ爪としたが、ホルダ第2係止部104の構成に対応して、係合できるものであればどのような構成でも良い。尚、後面3dの下方にはホルダに形成されたホルダ第1係止部材101と係合する第1係止部材9が設けられている。このホルダ第1係止部101は本例では突起であるが周知の開口や凹部でも良く、上記第1係止部材は周知の突起としたが、ホルダ第1係止部101の構成に対応して、係合できるものであればどのような構成(たとえば後面に位置する第2係止部材の支持部10aを上面の中央部分に移動し、この第2係止部材の逆の構成にするか、特許文献1,2のラッチレバー構成そのもの或は、等)でも良く、前記アーム部を下方まで延長して、ここに設けても良い。
さらに、上壁3aの中央部には上面アーム部10bを下方から支持する突部11が、前面10cの上方には移動阻止部材13が、第2係止部材10の先端部近傍には記録装置のホルダ第2係止部材104と係合する外向き(箱型容器から見て)のラッチ爪10cが、第2係止部材10のラッチ爪10c近傍の上部には本インクカートリッジ1の着脱のための操作部材10dが強度を高めることと操作面を確保するために前面略直方体状の形状に形成されている。ここで、突部11は箱型容器の上面に設けたが、上面アーム部自体が持っていても良く、これら両者がそれぞれ持っていても良い。無論突部形状でなく、厚みを変化させた滑らかな形状でも良い。
インクカートリッジ1を記録装置のホルダ100に挿入する手順は、まず第1係止部材9をホルダ第1係止部材101に係止させ、続いて上面側アーム部10bの前面3c側を下方へ押し込み、情報記憶媒体の接点8とホルダ100のコネクタ103を接触させた状態でラッチ爪10cとホルダ第2係止部材104を係止させる。
記録装置での走査時のインクカートリッジ1の激しい動きやインクカートリッジ装着時における正常位置からのわずかな傾きやずれなどによって、コネクタ104と情報記憶媒体8の接点との接続は、接触不良となることがある。この振動があっても本実施例においては、上記アーム部の構成があるので、情報記憶媒体の接点8は傾斜面3gに配置することによって、接点8は縦及び横の両方向からコネクタ103に対して押圧力を受けることが可能となり、コネクタ103と情報記憶媒体の接点8との接続がより一層確実となる。情報記憶媒体の接点8を前面3cに配置した場合は、横方向からの押圧力を受けるが、本実施例においては、上記アーム部の構成があるので、縦方向の移動をより確実に阻止できる。従って、本考案の上記載置面としては、縦及び横の両方向からの押圧力を受けやすくするため傾斜面が好ましく、多数の接点8を備える情報記憶媒体は傾斜面3gに配置されることが好ましい。
第2係止部材10は後面の上部10aに支持部を有し後面3dと上面3aの稜部近傍で屈曲して上面に沿って延在し、上面3aと前面3cの稜部近傍で再度屈曲し前面3cに沿って延在し、その先端は前面下部の傾斜面3gより手前で且つホルダ第2係止部材104と係合できる位置まで伸びている。第2係止部材10は、インクカートリッジの稜部で上面3a、後面3cに沿って屈曲することによって、概ね箱型のインクカートリッジの形状を保持でき、これを製品化する際に嵩張らない簡潔な包装形態に仕上げることができるので好ましい。
前面の頂部近傍には移動阻止部材13が容器の全幅に渡って板状突起として形成されている。この移動阻止部材13は容器の幅の少なくとも中央に存在することが好ましいが、後述する戻り防止突起10eの構成次第ではあるが、全幅でなくともよい。また前面アーム部10fの前面10c側の上部には、戻り防止突起10eが移動阻止部材13より下方に位置するように形成されている。このように形成することによって、インクカートリッジの脱着に際し、ホルダ第2係止係止部材104とラッチ爪10cの係止を外すと、前面アーム部10fは上面アーム部10bの板バネ的な復元力によって上方に引き上げられるが、移動阻止部材13に戻り防止突起10eが係合されて、上面アーム部10bと上面3aとは、それ以上離れることはなく、第2係止部材10を摘んでインクカートリッジ1全体をホルダ100から引き出すことができるという効果がある。同時に、これらの構成によって、過度の負荷が上方にかかってもこれらの係合関係は外れることが無いので、ラッチ爪が損傷することが無い。本実施例の場合、移動阻止部材13が容器の全幅に渡って板状突起として形成されているので、第2係止部材10(後面の上部10aに基点(本考案の支持部の一例)と、後面3dの一部から上面3aの全体及び前面3cの一部に沿って延在するアーム部を有し、その先端は前面3cの下部の傾斜面3gより手前で且つホルダ第2係止部104と係合できる位置まで伸びている構成をもつ)は、側面からスライドして装着される部材であることが好ましい。
上壁3aには第2係止部材10を下方で支持する突部11が形成されている。インクカートリッジ1は記録装置のホルダへ装着時に第2係止部材10の上面側アーム部10bを下方に押しながら装着される。その際、突部11の頂部を支点として、上面側アーム部10bの前面側は下方への押圧力を受け、図3に示すように側面側アーム部10fが下方へ移動して、ラッチ爪10cがホルダの第2係止部材104に係止される。インクカートリッジ1の着脱時において、突部11の位置は、後面3d側に近づくほど上面側アーム部10の縦方向に移動する部分が長くなるために、ラッチ爪10cとホルダ第2係止部材104との係止力(弾性復帰力)は小さくなり、また前面側アーム部10fの横方向への移動距離は小さくなる。逆に突部11の位置が前面3c側に近づくほど上面側アーム部10の縦方向に移動する部分が短くなるために、ラッチ爪10cとホルダ第2係止部材104との係止力(弾性復帰力)は大きくなり、また前面側アーム部10fの前面側への移動距離は大きくなる。突部11の上面3b上の位置はどこであってもよく、また突部11は複数あってもよい。支持部の位置や数は上述を考慮して決定する設計事項である。
また突部11は無くてもよい。突部11がない場合は、インクカートリッジ1がホルダ100に装着された状態においては上面アーム部10bとインクカートリッジ1の移動阻止部材13の上部とが接触しその接触部が突部の役割を果たすが、設計段階で突部の位置を調整することが好ましいので、突部11を設けることが好ましい。
本インクカートリッジ1を記録装置のホルダ100へ装着した状態において、記録装置のホルダ100のホルダ第2係止部材側にインクカートリッジ1の前面3c側の底面3bを押し上げるようにポップアップバネが設けられている場合には、このポップアップバネによる下方からの押圧力を、ラッチ爪10cから上面アーム部10bおよび支持部10aに伝達され第2係止部材全体に分散されて受けることになり、ポップアップバネによる応力が一点に集中しないため第2係止部材の折損などの不具合が起こり難く、それによって安定的にインクカートリッジ1をホルダ100に保持できる。
剛性を有する材料(プラスチックや板材金属でも良い)からなる上面アーム部10bは板バネ的な性質を有する。図3に示すように、インクカートリッジ1が記録装置のホルダ100に装着されラッチ爪10cとホルダ第2係止部材104が係止された状態において、上面アーム部10bの板バネ的な性質により、ラッチ爪10cには上向き(図3のA)の係止力(弾性復帰力)が作用している。そのため、傾斜面3gにおいてホルダ100のコネクタ104には接点8に対して上向きの押圧力が働くことになる。
突部11の高さhは、高いほど前面アーム部10fの上下の移動距離が長くなるのでラッチ爪10cとホルダ第2係止部材104を係止させ易いが、上面アーム部10bが上壁3aから離れるので、第2係止部材10がインクカートリッジに固定し難くなる。また、高さhが低いほど前面アーム部10fの上下の移動距離が短くなるのでラッチ爪10cとホルダ第2係止部材104を係止できる範囲が狭くなり操作し難くなるが、上面アーム部10bが上壁3aと近接しているので、第2係止部材10はインクカートリッジに固定し易い。従って、高さhは0.2mm〜10mmであるが、より好ましくは1〜5mmである。
図4は、ホルダに装着前において上面側アーム部10bが、前面側の方が後面側より高い場合の、上面アーム部10bと前面アーム部10cの装着前後の状態を示している。装着前が図4の(10b−10e)であり装着後が(10b’―10e’)である。突部11は後面近傍に形成されており、図4のO点は突部11の位置を示す。係止前後における第2係止部材10の移動距離は、下方にL4、左方にL3である。第2係止部材は弾性復帰力のある部材なので、係止後(10b’―10e’)の状態においては上方にL4、右方にL3の力が働いている。即ち、傾斜面3gにおける接点8とコネクタ103は、第2係止部材によって、少なくとも上方にL4、右方にL3の力で押圧される。ホルダに装着前において上面側アーム部10bが上面3aと平行の状態にある場合、装着前後において図4の(10b’―10e’)から(10b’’―10e’’)に移動する。即ち、係止前後における第2係止部材の移動距離は、下方にL4、右方にL3であって、第2係止部材は係止後(10b’’―10e’’)の状態においては第2係止部材の弾性復帰力によって上方(接点8とコネクタの接触圧を強める方向)にL4、左方(接点8とコネクタの接触圧を弱める方向)にL3の力が働く。従って、本インクカートリッジ1においては、上面アーム部10bと上面3aとの間隔が、前面3a近傍の方が後面3d近傍よりも大きいことが好ましい。
前面アーム部10fのラッチ爪10cの上方にインクカートリッジの着脱のための操作部10dが形成されている。操作部10dは、前面アーム部10fの外側向きに形成された面状体であって、外側へ突起した形状の方が指で操作し易いので好ましい。
第2係止部材基部10aにおいて、第2係止部材10と後面10dとが、インクカートリッジ1から取り外し可能に嵌合して形成されている。本インクカートリッジ1の未充填品を梱包する際、第2係止部材10をインクカートリッジ1から分離することによって、より自由な形状に包装できるという利点がある。
(その他の実施例)
上記本考案の最良の形態を用いながら、本考案の他の実施形態について説明する。本考案のアーム部を備えた第2係止部材は、インクカートリッジである箱型容器と別体にした装着部材とすることで、装着部にわずかな「ずれ」を発生させることができる。これは「カートリッジと一体成形したラッチレバーの付け根に集中して折れ曲がりを引き起こす応力」を分散或は拡散出来るので、好ましいものである。





























図5〜図9に本考案の実施態様として、大気孔4を密封するゴム栓部の異なる例を示す。図5は本他の実施例であって、大気孔4と大気貫通孔12及びインク供給口6を有するインクカートリッジ1aの側面図である。図6は図9のゴム栓30を大気孔4及び大気貫通孔12に押し込み大気孔を密封した後、ゴム栓30の上部とインク供給口6を含むインクカートリッジ1aの側面をシールキャップ40で覆いインクカートリッジ1aを密封した状態を示す。また図8に示すように大気孔4は、単に上面アームによってゴム栓を圧接されているだけではなく、シールキャップ40による締め付けによって確実に密封されている。図7は本他の実施例としてのインクカートリッジ1aの完成形態である。

シールキャップ40は、インクカートリッジ1aの上面3aに形成された大気孔4と底面3bに形成されたインク供給口6に夫々ゴム状弾性体からなる大気孔シール部材とゴム状弾性体からなるインク供給口シール部材を締め付け部材41によって押し当てて圧接させるとともに、該締め付け部材41をインクカートリッジ1aの本体の外壁に沿って延在させて大気孔4近傍において係合固定し圧接状態を維持するように形成される。
このシールキャップ40により、大気孔4の密封にシールテープ等のフィルムを使用せずゴム状弾性体を使用するので、大気孔4の開封の際大気孔に未剥離フィルムが残らず、大気孔4は確実にインクカートリッジ1aの内部と連通し、記録装置での印字不良となることはない。また上記ゴム状弾性体は剛性のある締め付け部材によってインクカートリッジ1aを締め付け固定するので物流工程における何らかの衝撃によって外れたり、またフィルムのように容易に破れたりしてインク漏れを起こすこともない安全性を有している。





本考案のインクカートリッジ1の斜視図である。 本考案のインクカートリッジ1の側面透視図である。 本考案のインクカートリッジをホルダに装着した状態の側面透視図である。 本考案のインクカートリッジの第2係止部材の上面側腕と前面側腕の装着前後における移動状態の一例を示す模式図である。 本考案のインクカートリッジ2の側面図である。 本考案のインクカートリッジ2をシールキャップで密封した状態の側面図である。 本考案のインクカートリッジ2をシールキャップで密封した状態の斜視図である。 図6のA−A矢視図である。 大気孔ゴム栓30の縦方向断面図である。
符号の説明
1、1a 本考案のインクカートリッジ

2 インク室
3a 上面
3b 底面
3c 前面
3d 後面
3g 傾斜面
4 大気孔
5 インク充填孔
6 インク供給口
7 シール部材
8、22 接点
9、23 第1係止部材
10 第2係止部材
10a 支持部
10b、10b’、10b’’ 上面アーム部
10c ラッチ爪
10d 操作部
10e、10e’、10e’’ 戻り防突起
10f 前面側アーム部
10g 後面屈曲部
10h 前面屈曲部
11 突部
12 貫通孔
13 移動阻止部材

30 大気孔ゴム栓
31 インク充填孔ゴム栓
40 シ−ルキャップ
41 締め付け部材

100 ホルダ
101 ホルダ第1係止部材
102 インク導入口
103 コネクタ
104 ホルダ第2係止部材
h 支持部材11の高さ
L1 前面と前面係止部材との距離
L2 ホルダ装着後の前面と前面係止部材との距離
L3 横方向係止腕移動距離
L4 縦方向係止腕移動距離





Claims (3)

  1. 上面、底面、前面、後面及びこれらをつなぐ1対の側面が主要面として構成された概ね箱型の容器であって、前記上面に位置し大気を導入する大気孔と、前記底面に位置するインク供給口と、前記後面側に位置する第1係止部材と、前記前面側に位置する第2係止部材とを備え、前記第2係止部材が、前記前面及び前記底面とは異なる面に位置し片持ち支持する支持部と、前記支持部から少なくとも前記上面の前記大気孔と前記前面の一部のそれぞれに沿って延在するアーム部と、を備え、前記第1係止部材を前記ホルダに備えられたホルダ第1係止部材と係止し、前記第2係止部材を前記ホルダに備えられたホルダ第2係止部材と係止して前記ホルダに装着されるインクカートリッジにおいて、
    前記上面に延在する前記アーム部に前記大気孔に対応する貫通孔が形成され、前記貫通
    孔の上部から前記貫通孔を経て前記大気孔を密封可能であることを特徴とするインクカートリッジ。


  2. 前記第2係止部材が、前記アーム部の前面側の上部に戻り防止突起と、前記前面の前記戻り防止突起より上方側に前記戻り防止突起の前記上面側への移動を阻止する移動阻止部材と、を備え、前記支持部において前記一対の側面のいずれか一方の側にスライドして取り外し可能である請求項1に記載のインクカートリッジ。
  3. 前記貫通孔に挿入され前記大気孔を覆う弾性部材と、前記弾性部材を前記大気孔に圧接せしめ密封するための圧力付与部材と、を有する請求項1または2に記載のインクカートリッジ。
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