JP3142465U - 割り箸 - Google Patents

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Abstract

【課題】安全性が高く、安定供給可能であり、食物を良好に挟むことが可能であり、かつ、高強度化および軽量化を図りつつ反りを生じさせることなく製造可能な割り箸を提供する。
【解決手段】割り箸1の箸部2をプラスチック材料を含む材料で形成している。このため、木製の構成と比べて安定供給できる。漂白剤などを使用する必要がないため、安全性を高めることができる。箸部2の断面形状を正六角形に形成しているため、断面形状が四角形の構成と比べて反りの発生を防止できかつ軽量化を図ることができる。箸部2の先端側に、軸から離れる方向に突出する凸部21を設けているため、食物を挟んだときの滑りを防止できる。また、凸部21を中心に曲げても折れることがなく、溝部を設ける構成と比べて高強度化を図ることができる。
【選択図】図1

Description

本考案は、割り箸に関する。
従来、食事に利用する割り箸として、木製や竹製のものが利用されている。しかし、木製のものは、木の伐採過多により今後供給不足となるおそれがある。また、竹製のものは、漂白剤や防かび剤などが利用されることがあり安全性に影響を及ぼすおそれがある。
このような木製や竹製のものの代替として、プラスチック材料を含む箸が検討されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1には、プラスチック射出成形食事用原料に竹粉を混ぜ合わせて箸を成形する構成が開示されている。
実用新案登録第3086249号公報
しかしながら、特許文献1に記載のような構成では、食物を挟む先端側の側面が平面状なので、食物が滑って落ちてしまうおそれがある。また、この滑りを防止するために、先端側面に凹状の溝を形成することが考えられるが、凹状の溝を形成すると滑りを防止できるものの溝を中心に曲げると簡単に折れてしまうおそれがある。また、箸部の断面形状を最も単純な四角形にすることが考えられるが、箸部に反りが生じたり箸部の重量が重くなるおそれがある。
本考案の目的は、このような実情などに鑑みて、安全性が高く、安定供給可能であり、食物を良好に挟むことが可能であり、かつ、高強度化および軽量化を図りつつ反りを生じさせることなく製造可能な割り箸を提供することである。
本考案の割り箸は、プラスチック材料を含む材料により棒状に形成された一対の箸部を軸方向が略一致する状態で分離可能に連結した割り箸であって、前記箸部は、軸と直交する断面形状が線対称かつ角が5個以上の多角形に形成され、前記箸部における食物を挟む先端側には、軸から離れる方向に突出する凸部が設けられていることを特徴とすることを特徴とする。
ここで、箸部の断面形状としては、正六角形、正八角形、十字型などが例示できる。また、凸部の形状としては、半球状、円錐状、三角錐状などが例示できる。さらに、凸部を、箸部の側面に設けてもよいし、一対の側面が交差するコーナー部分に設けてもよい。そして、凸部を1個だけ設けてもよいし、箸部の軸方向および外周方向のうち少なくとも一方の方向に略沿って複数設けてもよい。
この考案によれば、箸部をプラスチック材料を含む材料で形成しているため、木製の構成と比べて安定供給できる。さらに、漂白剤などを使用する必要がないため、安全性を高めることができる。そして、箸部の断面形状を線対称かつ5個以上の多角形に形成しているため、断面形状が四角形の構成と比べて反りの発生を防止できかつ軽量化を図ることができる。さらに、箸部の先端側に、軸から離れる方向に突出する凸部を設けているため、食物を挟んだときの滑りを防止できる。また、凸部を中心に曲げても折れることがなく、溝部を設ける構成と比べて高強度化を図ることができる。
本考案の割り箸では、前記箸部は、混合比率が5%〜95%の天然材料と、混合比率が95%〜5%のプラスチック材料と、で構成される材料により形成されている構成が好ましい。
また、本考案の割り箸では、前記箸部は、混合比率が5%〜95%の無機材料と、混合比率が95%〜5%のプラスチック材料と、で構成される材料により形成されている構成が好ましい。
さらに、本考案の割り箸では、前記箸部は、天然材料および無機材料を含む混合比率が5%〜95%の混合材料と、混合比率が95%〜5%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されている構成が好ましい。
ここで、プラスチック材料を100%にすると、焼却処理時の燃焼カロリーが高くなるため廃棄が困難であり、さらには、廃棄の価格が高くなるため、何回か使用してから回収、再利用する方法に限定されてしまうおそれがある。
これに対して、本考案によれば、箸部を、天然材料および無機材料のうち少なくともいずれか一方と、プラスチック材料と、で構成される材料により形成しているため、プラスチック材料100%の構成と比べて焼却カロリーを低くすることができ、容易に廃棄することができる。さらに、廃棄の価格を低くすることができ、使用するごとに回収、再利用することができる。
本考案の割り箸では、前記箸部は、混合比率が50%〜60%の天然材料と、混合比率が50%〜40%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されている構成が好ましい。
また、本考案の割り箸では、前記箸部は、混合比率が50%〜60%の無機材料と、混合比率が50%〜40%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されている構成が好ましい。
これらの考案によれば、天然材料や無機材料の混合比率を50%以上としているため、製品表示中の割り箸の主成分を天然材料や無機材料にすることができる。また、燃焼カロリーを木製や竹製のものに近い低い値にすることができ、容易に焼却できる。さらには、天然材料や無機材料の混合比率を60%以下としているため、容易に混合でき、かつ、容易に加工することができる。
本考案の割り箸では、前記箸部は、混合比率が50%〜60%の天然材料と、生分解性樹脂を含み混合比率が50%〜40%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されている構成が好ましい。
この考案によれば、天然材料に混合するプラスチック材料として生分解性樹脂を使用するため、天然材料の分解を促進でき、さらに容易に廃棄できる。
本考案の割り箸では、前記箸部は、混合比率が50%〜60%の天然材料と、混合比率が50%〜40%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されており、前記プラスチック材料は、融点または軟化点が150℃〜180℃であり、かつ、MI値が10g/分以上である構成が好ましい。
また、本考案の割り箸では、前記箸部は、混合比率が50%〜60%の天然材料と、生分解性樹脂を含み混合比率が50%〜40%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されており、前記プラスチック材料は、融点または軟化点が150℃〜180℃であり、かつ、MI値が10g/分以上である構成が好ましい。
さらに、本考案の割り箸では、前記箸部は、天然材料および無機材料を含む混合比率が5%〜95%の混合材料と、混合比率が95%〜5%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されており、前記プラスチック材料は、融点または軟化点が150℃〜180℃であり、かつ、MI値が10g/分以上である構成が好ましい。
これらの考案によれば、天然材料に混合するプラスチック材料として融点または軟化点が150℃〜180℃であり、かつ、粘度を表すMI値が10g/分以上のものを使用するため、製造時の温度を前記範囲の温度に設定することにより天然材料の焼けや炭化を防止できる。
本考案の割り箸では、前記箸部は、混合比率が50%〜60%の天然材料と、混合比率が50%〜40%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されており、前記プラスチック材料は、融点または軟化点が150℃〜180℃であり、かつ、MI値が10g/分以上であり、前記一対の箸部は、連結部を介して連結され、この連結部は、前記箸部の軸と直交する方向の厚さ寸法が0.1mm〜3.0mmに設定され、前記分離時に前記一対の箸部から離れる状態で設けられている構成が好ましい。
また、本考案の割り箸では、前記箸部は、混合比率が50%〜60%の天然材料と、生分解性樹脂を含み混合比率が50%〜40%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されており、前記プラスチック材料は、融点または軟化点が150℃〜180℃であり、かつ、MI値が10g/分以上であり、前記一対の箸部は、連結部を介して連結され、この連結部は、前記箸部の軸と直交する方向の厚さ寸法が0.1mm〜3.0mmに設定され、前記分離時に前記一対の箸部から離れる状態で設けられている構成が好ましい。
さらに、本考案の割り箸では、前記箸部は、混合比率が50%〜60%の無機材料と、混合比率が50%〜40%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されており、前記一対の箸部は、連結部を介して連結され、この連結部は、前記箸部の軸と直交する方向の厚さ寸法が0.1mm〜3.0mmに設定され、前記分離時に前記一対の箸部から離れる状態で設けられている構成が好ましい。
そして、本考案の割り箸では、前記箸部は、天然材料および無機材料を含む混合比率が5%〜95%の混合材料と、混合比率が95%〜5%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されており、前記プラスチック材料は、融点または軟化点が150℃〜180℃であり、かつ、MI値が10g/分以上であり、前記一対の箸部は、連結部を介して連結され、この連結部は、前記箸部の軸と直交する方向の厚さ寸法が0.1mm〜3.0mmに設定され、前記分離時に前記一対の箸部から離れる状態で設けられている構成が好ましい。
これらの考案によれば、一対の箸部を厚さ寸法が0.1mm〜3.0mmの連結部を介して連結している。ここで、プラスチック材料を含む割り箸は、材料が繊維質であり繊維方向に割れやすい木製や竹製のものと比べて、一対の箸部を分離し難いおそれがある。そこで、分離しやすくするために連結部の構成を検討したところ、連結部の厚さ寸法を0.1mm未満とした場合、運搬時などに箸部が容易に分離してしまうおそれがあり、連結部の厚さ寸法を3.0mmよりも大きくした場合、分離し難くなるおそれがあることが確認できた。したがって、箸部の厚さ寸法を0.1mm〜3.0mmに設定することで、実用性が高い割り箸を提供することができる。また、連結部を一対の箸部から離れるように設けているため、箸部の側面が尖るおそれがなく安全性を高めることができる。なお、連結部の箸部の軸方向に沿った長さ寸法を箸部の長さ寸法の半分以下とすれば、連結部を箸部から分離し易くできる。
本考案の割り箸では、前記箸部は、混合比率が50%〜60%の天然材料と、混合比率が50%〜40%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されており、
前記プラスチック材料は、融点または軟化点が150℃〜180℃であり、かつ、MI値が10g/分以上であり、前記一対の箸部は、一対の側面が交差するコーナー部分同士が直接連結されている構成が好ましい。
また、本考案の割り箸では、前記箸部は、混合比率が50%〜60%の天然材料と、生分解性樹脂を含み混合比率が50%〜40%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されており、前記プラスチック材料は、融点または軟化点が150℃〜180℃であり、かつ、MI値が10g/分以上であり、前記一対の箸部は、一対の側面が交差するコーナー部分同士が直接連結されている構成が好ましい。
さらに、本考案の割り箸では、前記箸部は、混合比率が50%〜60%の無機材料と、混合比率が50%〜40%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されており、前記一対の箸部は、一対の側面が交差するコーナー部分同士が直接連結されている構成が好ましい。
そして、本考案の割り箸では、前記箸部は、天然材料および無機材料を含む混合比率が5%〜95%の混合材料と、混合比率が95%〜5%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されており、前記プラスチック材料は、融点または軟化点が150℃〜180℃であり、かつ、MI値が10g/分以上であり、前記一対の箸部は、一対の側面が交差するコーナー部分同士が直接連結されている構成が好ましい。
この考案によれば、側面同士が交差するコーナー部分同士で一対の箸部を連結しているため、一対の箸部の分離後に新たに尖った部分を形成するおそれがなく、安全性を高めることができる。さらには、箸部を連結する連結部を設けないので、形状を簡略にでき容易に製造できる。
本考案に係る一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本考案の一実施形態に係る割り箸の平面図である。図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。図3は、図1のIII−III線に沿った断面図であり、(A)は割られる前の状態を示し、(B)は割られた後の状態を示す。
図1〜図3に示すように、割り箸1は、一対の箸部2と、この一対の箸部2を軸方向が略一致する状態で分離可能に連結する連結部3と、を備えている。
箸部2は、断面形状が正六角形、つまり線対称かつ5個以上の多角形の棒状に形成されている。そして、この箸部2における食物を挟む先端側には、図1および図2に示すように、各側面から半球状に突出する凸部21が設けられている。この凸部21は、箸部2の軸方向に沿って複数並んで設けられている(図1では一部の凸部21のみに符号を付している)。
そして、箸部2は、混合比率が5%〜95%の天然材料と95%〜5%のプラスチック材料とで構成される材料、好ましくは、50%〜60%の天然材料と50%〜40%のプラスチック材料とで構成される材料を加熱成形することで製造される。
ここで、天然材料としては、竹、竹炭、木炭、椰子の皮、蜜柑の皮、穀類の殻などの繊維質材料を使用することができる。
プラスチック材料としては、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの一般の汎用樹脂、あるいはポリ乳酸などの生分解性樹脂、さらにはPE、PET、ポリ乳酸などの融点または軟化点が150℃〜180℃かつ低粘度の樹脂を使用することができる。
また、箸部2を、混合比率が5%〜95%の無機材料と95%〜5%のプラスチック材料とで構成される材料、好ましくは、50%〜60%の無機材料と50%〜40%のプラスチック材料とで構成される材料を加熱成形することで製造してもよい。
ここで、無機材料としては、石炭灰、炭酸カルシウム、タルク、その他の鉱物を使用することができる。また、プラスチック材料としては、上述の一般樹脂あるいは生分解性樹脂を使用することができる。
さらに、箸部2を、天然材料および無機材料を含む混合比率が5%〜95%の混合材料と95%〜5%のプラスチック材料とで構成される材料を加熱成形することで製造してもよい。
連結部3は、図1および図3に示すように、断面二等辺三角形の2個の柱状部を二等辺三角形の頂点同士で連結した形状を有している。図1に示すように、連結部3の軸方向の長さ寸法Lは、箸部2の長さ寸法の半分以下、好ましくは15mm以下に設定されている。また、図3(A)に示すように、連結部3の二等辺三角形の底辺に対応する一対の接合面31同士の厚さ寸法Mは、0.1mm〜3.0mm、好ましくは0.5mm〜1.0mmに設定されている。そして、連結部3は、各接合面31が箸部2の側面にそれぞれ面接触する状態で離脱可能に接合されることで、一対の箸部2を分離可能に連結している。このため、割り箸1が割られるとき、図3(B)に示すように、連結部3は、両方の箸部2から分離する。
[割り箸の作用効果]
上述した割り箸1によれば、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)割り箸1の箸部2をプラスチック材料を含む材料で形成しているため、木製の構成と比べて安定供給できる。さらに、漂白剤などを使用する必要がないため、安全性を高めることができる。そして、箸部2の断面形状を正六角形に形成しているため、反りの発生を防止できかつ軽量化を図ることができる。そして、箸部2の先端側に、軸から離れる方向に突出する凸部21を設けているため、食物を挟んだときの滑りを防止できる。また、凸部21を中心に曲げても折れることがなく、溝部を設ける構成と比べて高強度化を図ることができる。特に、凸部21を箸部2の軸方向および外周方向に沿って複数設けているため、大きな食物を挟んだときの滑りを防止できる。
(2)箸部2を、天然材料および無機材料のうち少なくともいずれか一方と、プラスチック材料と、で構成される材料により形成しているため、焼却カロリーを低くすることができ、容易に廃棄することができる。さらに、廃棄の価格を低くすることができ、使用するごとに回収、再利用することができる。
特に、天然材料として竹粉砕品や竹炭粉砕品を使用すれば、竹製品や竹炭の製造工程で回収したものを使用することができ、資源を有効活用することができる。また、無機材料として、石炭灰を使用すれば、石炭燃焼後に発生したものを使用することができ、資源を有効活用することができる。
(3)天然材料や無機材料の混合比率を50%以上とすれば、製品表示中の割り箸の主成分を天然材料や無機材料にすることができる。また、燃焼カロリーを木製や竹製のものに近い低い値にすることができ、容易に焼却できる。さらには、天然材料や無機材料の混合比率を60%以下としているため、容易に混合でき、かつ、容易に加工することができる。
(4)天然材料に混合するプラスチック材料として生分解性樹脂を使用すれば、天然材料の分解を促進でき、さらに容易に廃棄できる。
(5)天然材料に混合するプラスチック材料として融点または軟化点が150℃〜180℃であり、かつ、MI値が10g/分以上のものを使用すれば、製造時の温度を前記範囲の温度に設定することで天然材料の焼けや炭化を防止できる。
(6)一対の箸部2を厚さ寸法Mが0.1mm〜3.0mmの連結部3を介して連結しているため、運搬時などに箸部2が分離することなく、かつ、使用時に割り易くすることができ、実用性が高い割り箸1を提供することができる。また、連結部3を一対の箸部2から離れるように設けているため、箸部2の側面が尖るおそれがなく安全性を高めることができる。さらに、連結部3の長さ寸法Lを箸部2の長さ寸法の半分以下としているため、連結部3を箸部2から分離し易くできる。
(7)加熱成形しているので、成形時に熱殺菌することができ、漂白剤などを利用する必要がなく安全性を高めることができる。
[実施形態の変形]
なお、本考案は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本考案の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
すなわち、図4(A)に示すように、箸部2の一対の側面が交差するコーナー部分22同士を直接連結させた割り箸1Aとしてもよい。
このような構成にすれば、一対の箸部2の分離後に新たに尖った部分を形成するおそれがなく、安全性を高めることができる。さらには、上記実施形態のような連結部3を設けないので、形状を簡略にでき容易に製造できる。
また、図5(A),(B),(C)にそれぞれ示すように、箸部2A,2B,2Cの断面形状を正八角形、星形、十字型としてもよい。
さらに、箸部2,2A,2B,2Cの材料として、プラスチック材料のみ(プラスチック材料100%)を使用してもよい。
次に、本考案の実施例について説明する。
[材料および製造方法の検討]
材料および製造方法の検討結果について説明する。
〔実施例1〕
以下の表1に示すように、80メッシュの竹粉砕品(実施例2,5で用いた竹粉砕品も80メッシュ)と、LDPE(低密度ポリエチレン)と、を混合比率60%:40%で特殊な混練機により混合して、ペレット状にした。この材料を80℃で24時間乾燥した後、50tの射出成形機を使用して成形した。成形条件は、設定温度を150℃〜170℃、射出圧力を55kg/cm、トータルサイクル時間を25秒/ショットとした。以上により、良好な成形品を得ることができた。
Figure 0003142465
〔実施例2〕
竹粉砕品と、ポリ乳酸と、HDPE(高密度ポリエチレン)と、顔料マスターバッチと、を混合比率51%:34%:10%:5%で特殊な混練機により混合して、ペレット状にした。この材料を80℃で24時間乾燥した後、設定温度を150℃〜180℃、射出圧力を60kg/cm、トータルサイクル時間を20秒/ショットとした。以上により、良好な成形品を得ることができた。
〔実施例3〕
石炭灰と、HIPS(ハイインパクトポリスチレン)と、SB系エラストマーと、ブロックPPと、を混合比率51%:40%:4%:5%で特殊な混練機により混合して、ペレット状にした。この材料を80℃で24時間乾燥した後、設定温度を200℃〜230℃、射出圧力を80kg/cm、トータルサイクル時間を20秒/ショットとした。以上により、良好な成形品を得ることができた。
〔実施例4〕
石炭灰と、顔料マスターバッチと、ブロックPPと、を混合比率57%:5%:38%で特殊な混練機により混合して、ペレット状にした。この材料を80℃で24時間乾燥した後、設定温度を200℃〜230℃、射出圧力を50kg/cm、トータルサイクル時間を15秒/ショットとした。以上により、良好な成形品を得ることができた。
〔実施例5〕
竹粉砕品と、タルクと、LDPEと、を混合比率51%:10%:39%で特殊な混練機により混合して、ペレット状にした。この材料を80℃で24時間乾燥した後、設定温度を150℃〜160℃、射出圧力を70kg/cm、トータルサイクル時間を30秒/ショットとした。以上により、良好な成形品を得ることができた。
[箸部の断面形状の検討]
上記実施例1〜5の少なくとも1つと同一の製造方法を用いて、箸部の断面形状が四角形状の割り箸を製造したところ、反りが発生したり、重量が重くなることがわかった。これに対して、箸部の断面形状が線対称かつ角が5個以上の多角形状の割り箸を製造したところ、反りが発生せず、重量が軽くなり、さらにバランスがよくなることがわかった。
[連結部の検討]
上記実施例1〜5の少なくとも1つと同一の製造方法を用いて、連結部3の長さ寸法Lが箸部の全長の半分以上の割り箸を製造したところ、割れ難いことがわかった。また、連結部3の厚さ寸法Mが0.1mm以下であると簡単に割れてしまい、3mm以上であると割れ難いことがわかった。様々な条件で検討したところ、長さ寸法Lは10mm程度、厚さ寸法Mは0.5mm〜1.0mmが最適であることがわかった。
[廃棄性の検討]
上記実施例1〜5の少なくとも1つと同一の製造方法を用いて、燃焼カロリーを測定したところ、木製、竹製品と同等〜1.5倍程度となり容易に焼却できることがわかった。
本考案は、割り箸に適用できる。
本考案の一実施形態に係る割り箸の平面図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 図1のIII−III線に沿った断面図であり、(A)は割られる前の状態を示し、(B)は割られた後の状態を示す。 本考案の変形例に係る箸部を示す断面図であり、(A)は割られる前の状態を示し、(B)は割られた後の状態を示す。 本考案の他の変形例に係る箸部を示す断面図である。
符号の説明
1,1A…割り箸
2,2A,2B,2C…箸部
3…連結部
21…凸部
22…コーナー部分

Claims (18)

  1. プラスチック材料を含む材料により棒状に形成された一対の箸部を軸方向が略一致する状態で分離可能に連結した割り箸であって、
    前記箸部は、軸と直交する断面形状が線対称かつ角が5個以上の多角形に形成され、
    前記箸部における食物を挟む先端側には、軸から離れる方向に突出する凸部が設けられている
    ことを特徴とする割り箸。
  2. 請求項1に記載の割り箸において、
    前記箸部は、混合比率が5%〜95%の天然材料と、混合比率が95%〜5%のプラスチック材料と、で構成される材料により形成されている
    ことを特徴とする割り箸。
  3. 請求項1に記載の割り箸において、
    前記箸部は、混合比率が50%〜60%の天然材料と、混合比率が50%〜40%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されている
    ことを特徴とする割り箸。
  4. 請求項1に記載の割り箸において、
    前記箸部は、混合比率が50%〜60%の天然材料と、混合比率が50%〜40%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されており、
    前記プラスチック材料は、融点または軟化点が150℃〜180℃であり、かつ、MI値が10g/分以上である
    ことを特徴とする割り箸。
  5. 請求項1に記載の割り箸において、
    前記箸部は、混合比率が50%〜60%の天然材料と、生分解性樹脂を含み混合比率が50%〜40%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されている
    ことを特徴とする割り箸。
  6. 請求項1に記載の割り箸において、
    前記箸部は、混合比率が50%〜60%の天然材料と、生分解性樹脂を含み混合比率が50%〜40%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されており、
    前記プラスチック材料は、融点または軟化点が150℃〜180℃であり、かつ、MI値が10g/分以上である
    ことを特徴とする割り箸。
  7. 請求項1に記載の割り箸において、
    前記箸部は、混合比率が5%〜95%の無機材料と、混合比率が95%〜5%のプラスチック材料と、で構成される材料により形成されている
    ことを特徴とする割り箸。
  8. 請求項1に記載の割り箸において、
    前記箸部は、混合比率が50%〜60%の無機材料と、混合比率が50%〜40%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されている
    ことを特徴とする割り箸。
  9. 請求項1に記載の割り箸において、
    前記箸部は、天然材料および無機材料を含む混合比率が5%〜95%の混合材料と、混合比率が95%〜5%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されている
    ことを特徴とする割り箸。
  10. 請求項1に記載の割り箸において、
    前記箸部は、天然材料および無機材料を含む混合比率が5%〜95%の混合材料と、混合比率が95%〜5%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されており、
    前記プラスチック材料は、融点または軟化点が150℃〜180℃であり、かつ、MI値が10g/分以上である
    ことを特徴とする割り箸。
  11. 請求項1に記載の割り箸において、
    前記箸部は、混合比率が50%〜60%の天然材料と、混合比率が50%〜40%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されており、
    前記プラスチック材料は、融点または軟化点が150℃〜180℃であり、かつ、MI値が10g/分以上であり、
    前記一対の箸部は、連結部を介して連結され、
    この連結部は、前記箸部の軸と直交する方向の厚さ寸法が0.1mm〜3.0mmに設定され、前記分離時に前記一対の箸部から離れる状態で設けられている
    ことを特徴とする割り箸。
  12. 請求項1に記載の割り箸において、
    前記箸部は、混合比率が50%〜60%の天然材料と、生分解性樹脂を含み混合比率が50%〜40%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されており、
    前記プラスチック材料は、融点または軟化点が150℃〜180℃であり、かつ、MI値が10g/分以上であり、
    前記一対の箸部は、連結部を介して連結され、
    この連結部は、前記箸部の軸と直交する方向の厚さ寸法が0.1mm〜3.0mmに設定され、前記分離時に前記一対の箸部から離れる状態で設けられている
    ことを特徴とする割り箸。
  13. 請求項1に記載の割り箸において、
    前記箸部は、混合比率が50%〜60%の無機材料と、混合比率が50%〜40%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されており、
    前記一対の箸部は、連結部を介して連結され、
    この連結部は、前記箸部の軸と直交する方向の厚さ寸法が0.1mm〜3.0mmに設定され、前記分離時に前記一対の箸部から離れる状態で設けられている
    ことを特徴とする割り箸。
  14. 請求項1に記載の割り箸において、
    前記箸部は、天然材料および無機材料を含む混合比率が5%〜95%の混合材料と、混合比率が95%〜5%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されており、
    前記プラスチック材料は、融点または軟化点が150℃〜180℃であり、かつ、MI値が10g/分以上であり、
    前記一対の箸部は、連結部を介して連結され、
    この連結部は、前記箸部の軸と直交する方向の厚さ寸法が0.1mm〜3.0mmに設定され、前記分離時に前記一対の箸部から離れる状態で設けられている
    ことを特徴とする割り箸。
  15. 請求項1に記載の割り箸において、
    前記箸部は、混合比率が50%〜60%の天然材料と、混合比率が50%〜40%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されており、
    前記プラスチック材料は、融点または軟化点が150℃〜180℃であり、かつ、MI値が10g/分以上であり、
    前記一対の箸部は、一対の側面が交差するコーナー部分同士が直接連結されている
    ことを特徴とする割り箸。
  16. 請求項1に記載の割り箸において、
    前記箸部は、混合比率が50%〜60%の天然材料と、生分解性樹脂を含み混合比率が50%〜40%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されており、
    前記プラスチック材料は、融点または軟化点が150℃〜180℃であり、かつ、MI値が10g/分以上であり、
    前記一対の箸部は、一対の側面が交差するコーナー部分同士が直接連結されている
    ことを特徴とする割り箸。
  17. 請求項1に記載の割り箸において、
    前記箸部は、混合比率が50%〜60%の無機材料と、混合比率が50%〜40%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されており、
    前記一対の箸部は、一対の側面が交差するコーナー部分同士が直接連結されている
    ことを特徴とする割り箸。
  18. 請求項1に記載の割り箸において、
    前記箸部は、天然材料および無機材料を含む混合比率が5%〜95%の混合材料と、混合比率が95%〜5%のプラスチック材料と、で構成される材料で形成されており、
    前記プラスチック材料は、融点または軟化点が150℃〜180℃であり、かつ、MI値が10g/分以上であり、
    前記一対の箸部は、一対の側面が交差するコーナー部分同士が直接連結されている
    ことを特徴とする割り箸。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018092190A1 (ja) * 2016-11-15 2018-05-24 中央化学株式会社 食卓用器具及び食卓用器具の製造方法

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