JP3142358B2 - 水処理プラントの運転支援システム - Google Patents

水処理プラントの運転支援システム

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JP3142358B2 JP04063543A JP6354392A JP3142358B2 JP 3142358 B2 JP3142358 B2 JP 3142358B2 JP 04063543 A JP04063543 A JP 04063543A JP 6354392 A JP6354392 A JP 6354392A JP 3142358 B2 JP3142358 B2 JP 3142358B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動計測器が設置された
水処理プラントの運転支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】浄水場または下水処理場等の水処理プラ
ントでは、従来水処理プロセスの状態を監視するため
に、水処理プラントの数地点の処理水を人の手を介して
分析して、プロセスデータを得ていた。しかし、採水、
分析等に時間を要するため、水処理プロセスの計測、監
視の自動化が求められた。また、ポンプや薬品注入等の
水処理プラントの運転についても省力化が求められ、自
動制御の導入にあたっても、自動計測器による水処理プ
ロセスの自動計測が求められた。
【0003】これらの要請にもとづき自動計測が可能な
項目については自動計測器が開発され、水処理プラント
内に自動計測器が設置され、オンラインで複数のプロセ
スデータを入力して表示し、水処理プロセスの監視を行
なっている。さらにオンラインのプロセスデータにもと
づく自動制御を行うため、コンピュータシステム(以
下、監視・制御システムと記す)が導入されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、水処理プラン
ト内に設置した自動計測器は、センサ部分がデリケート
で、計測対象となる処理水の汚れ等の影響で性能が低下
しやすく、水処理プロセスの監視や制御に利用する場合
には頻繁に校正を行う必要がある。
【0005】自動計測器が設置されている地点と同地点
の処理水を手分析してプロセスデータを得ている場合に
は、手分析によるプロセスデータ(以下、手分析値と記
す)を自動計測器によって測定されたプロセスデータ
(以下、自動計測値と記す)の真値として利用すること
により自動計測器の校正を行なっている。しかし、これ
まで、自動計測値による監視・制御システムに、手分析
値を入力する手段が具備されている場合もあったが、自
動分析値および手分析値はそれぞれ別に管理されてお
り、手分析値を利用して自動的に自動計測値の異常を関
知する手段等はなかった。
【0006】一般に自動計測値の異常の検出は次のよう
に行なわれる。すなわち自動計測値の測定範囲を設け
て、範囲外の値が計測された場合に異常としたり、ある
いはオペレータの経験と勘で自動計測器の異常が検出さ
れるにとどまっている。
【0007】このため、自動計測器の異常の検出は、自
動計測値が測定範囲内で、誤差が小さい場合や、徐々に
誤差が大きくなっていくような変化の緩やかな場合は、
熟練したオペレータにも異常検出は困難であるため、自
動計測器の定期点検まで異常が検出されないこともあ
る。そのため、水処理プロセスの状態を誤って認識し、
水処理プラントの運転が適切に行われなかったり、自動
制御も適切な出力がなされない現象が生じ、監視・制御
システの信頼性を高く維持できなかった。
【0008】上述のように自動計測値を基にして水処理
プロセスの監視や制御が行われているにもかかわらず、
自動計測値の異常を自動的、定量的に検出する手段はな
かった。このため、自動計測値が異常でもオペレータが
自動計測値の異常に気がつかない場合には、水処理プロ
セスの状態を誤って認識し、運転が適切に行われなかっ
たり、自動制御も適切な出力がなされなかったという問
題点がある。
【0009】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、自動計測値の異常を速やかに検出して水処
理プロセスの監視・制御システムの信頼性向上を計るこ
とができる水処理プラントの運転支援システムを提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、水処理プラン
トに配置された自動計測器からの複数のプロセスデータ
の自動計測値が入力される自動計測値入力手段と、前記
水処理プラントに対する手分析により得られた複数のプ
ロセスデータの手分析値が入力される手分析値入力手段
と、自動計測値を記憶する自動計測値記憶手段と、手分
析値を記憶する手分析値記憶手段と、演算に必要なパラ
メータを入力するパラメータ入力手段と、自動計測値
と、この自動計測値に対応する手分析値とから、パラメ
ータ入力手段から入力された必要なパラメータを用いて
各プロセスデータ毎に時系列データ群を作成するデータ
編集手段と、前記時系列データ群に基づいて、パラメー
タ入力手段から入力された必要なパラメータを用いて手
分析値を真値とした場合の自動計測値の誤差を求める相
関解析手段と、相関解析手段の結果を表示する解析結果
表示手段と、からなる水処理プラントの運転支援システ
ムである。
【0011】
【作用】プロセスデータの自動計測値が自動計測値入力
手段に入力されて自動計測値記憶手段に記憶され、プロ
セスデータの手分析値が手分析値入力手段に入力されて
手分析値記憶手段に記憶される。データ編集手段におい
て自動計測値と手分析値から各プロセスデータ毎に時系
列データ群が作成され、この時系列データ群に基づいて
手分析値を真値とした場合の自動計測値の誤差が相関解
析手段により求められる。自動計測値の誤差は解析結果
表示手段から表示される。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明による水処理プラントの運転
支援システムの一実施例を示す図である。図1において
水処理プラントとして、活性汚泥法で処理を行う下水処
理場が示されている。まず下水処理場について簡単に説
明する。図1において最初沈澱池1、曝気槽2、および
最終沈澱池3が直列に配置されている。
【0013】また最初沈澱池1の流入側管路15には、
流量計4および懸濁物濃度計5が各々配置され、最初沈
澱池1に流入する処理水の流量及び懸濁物濃度が流量計
4および懸濁物濃度計5により計測されている。さら
に、最初沈澱池1の底部に、沈澱した汚泥を引き抜くポ
ンプ6が配設されている。
【0014】また最終沈澱池3の底部と曝気槽2の流入
側とを結ぶ返送管路16には、最終沈澱池3の底部に沈
澱した汚泥の一部を曝気槽2に返送するための返送汚泥
ポンプ7が配設され、さらに返送汚泥流量を計測する返
送汚泥流量計8、および返送汚泥濃度を計測する返送汚
泥濃度計9が返送管路16に配設されている。また、最
終沈澱池3の底部には返送管路16と分岐する余剰管路
17が設けられ、この余剰管路17に曝気槽2および最
終沈澱池3の生物処理プロセス内で増殖した活性汚泥を
引き抜く余剰汚泥引き抜きポンプ10が配設されてい
る。さらに曝気槽2には、活性汚泥へ酸素を供給するた
めのブロア11が配設され、曝気槽2の流出部には溶存
酸素濃度計12およびMLSS濃度計13が配設されて
いる。
【0015】一方、最初沈澱池1の流入側管路15、最
終沈澱池3の底部と曝気槽2の流入側とを結ぶ返送管路
16、および曝気槽2の流出部においては定期的にオペ
レータによって処理水が採水されている。そしてオペレ
ータの手によってそれぞれ流入側管路15の懸濁物濃
度、返送管路16の返送汚泥濃度、および曝気槽2の溶
存酸素濃度とMLSS濃度が計測されている。
【0016】また、流量計4、懸濁物濃度計5、返送汚
泥流量計8、返送汚泥濃度計9、溶存酸素濃度計12お
よびMLSS濃度計13は各々自動計測値収集装置14
に接続されている。自動計測値収集装置14は本発明に
よる運転支援システム20に接続され、運転支援システ
ム20はさらに監視・制御システム40に接続されてい
る。
【0017】次に運転支援システム20について説明す
る。
【0018】運転支援システム20は、自動計測値収集
装置14を経て送られてきた前記流量計4、懸濁物濃度
計5、返送汚泥流量計8、返送汚泥濃度計9、溶存酸素
濃度計12、およびMLSS濃度計13からの各自動計
測値を、オンラインで一定周期毎に自動的に自動計測値
入力手段21で入力し、自動計測値記憶手段22に保存
するようになっている。またオペレータによって計測さ
れた手分析値は、オペレータによって、入出力処理部3
0を介して手分析値入力手段23により、計測日時とと
もに入力され、手分析値記憶手段24に保存される。ま
た自動計測値記憶手段22および手分析値記憶手段24
はデータ編集手段25に接続されている。
【0019】データ編集手段25は、手分析値記憶手段
24からの手分析値および手分析値計測日時をもとに、
手分析値と比較するために自動計測値記憶手段22から
自動計測値を抽出し各プロセスデータ毎に時系列データ
群を作成する。この場合、手分析値計測時刻に合せるた
め、自動計測値の抽出時にはデータの平滑化処理を行
う。またあらかじめオペレータによって、入出力処理部
30を介してパラメータ入力手段28で設定されたデー
タ数(以下、解析データ数Nと記す)だけ自動計測値の
抽出操作を繰り返し、各N個のデータから構成される手
分析値および自動計測値の2つの時系列データ群を作成
する。データ編集手段25は、オペレータによって新し
い手分析値が入力される毎(1日に数回)に自動的に動
作するものとする。
【0020】このデータ編集手段25は、相関解析手段
26に接続されている。
【0021】相関解析手段26は、データ編集手段25
で作成された手分析値と自動計測値の2つの時系列デー
タ群の相関係数、手分析値を真値とした場合の自動計測
値の誤差、その誤差の平均および標準偏差を求めるよう
になっている。さらに相関解析手段26は手分析値と自
動計測値の関係が1次式で近似できると仮定し、この仮
定に基づき回帰係数を求める。また相関解析手段26は
解析結果表示手段27に接続されている。
【0022】解析結果表示手段27は、相関解析手段2
6の解析結果を入出力処理部30を介してオペレータに
通知するものである。解析の結果、自動計測値の異常が
認められる場合にはオペレータに解析後すぐに警報する
ようにし、自動計測値が正常と認められる場合にはオペ
レータの要求に応じて解析結果を表示するようになって
いる。また相関解析手段26は自動校正手段29に接続
されている。
【0023】自動校正手段29は、相関解析手段26の
解析結果、自動計測値の異常で、自動校正が必要と認め
られた場合に、相関解析手段26で求めた回帰式を用い
て、自動計測値を自動校正し、監視・制御システム40
に出力するものである。
【0024】また、監視・制御システム40は自動計測
値収集装置11から直接供給される自動計測値をもとに
プロセスの状態監視をおこなったり、運転支援システム
20を経て自動校正された自動計測値をもとにプロセス
の状態監視を行なって、返送汚泥ポンプ7、余剰汚泥引
き抜きポンプ10、ブロア11の制御情報を制御用コン
トローラ50に出力するようになっている。
【0025】次にこのような構成からなる本実施例の作
用について説明する。
【0026】流量計4、懸濁物濃度計5、返送汚泥流量
計8、返送汚泥濃度計9、溶存酸素濃度計12、および
MLSS濃度計13の各々で計測された複数のプロセス
データ、すなわち曝気槽流入流量、曝気槽流入懸濁物濃
度、返送汚泥流量、返送汚泥濃度、溶存酸素濃度、およ
びMLSS計濃度の自動計測値が自動計測値収集装置1
4を介して自動的に自動計測値入力手段21に入力さ
れ、その後自動計測値記憶手段22に保存される。同時
にプロセスデータ、すなわち曝気槽流入懸濁物濃度、返
送汚泥濃度、溶存酸素濃度、およびMLSS濃度の手分
析値が、オペレータの操作を介し入出力処理部30から
手分析値入力手段23に入力され、その後手分析値記憶
手段24に保存される。
【0027】また、相関解析や自動校正の演算に必要な
パラメータが、オペレータの操作を介し入出力処理部3
0からパラメータ入力手段28を用いて、データ編集手
段25、相関解析手段26および自動構成手段29に入
力される。この場合、測定地点が同一な項目で相関解析
が可能な項目、すなわち曝気槽流入懸濁物濃度、返送汚
泥濃度、溶存酸素濃度、およびMLSS濃度について各
々以下表1の相関解析および自動校正のパラメータに示
されるパラメータが入力される。なおオペレータからパ
ラメータの入力がない場合には、運転支援システム内に
予め入力されている初期値が用いられる。
【0028】
【表1】 次に、表1に示すデータ棄却検定方法について説明す
る。相関解析、自動校正をするにあたってデータの棄却
検定法には、一般に1)誤差にしきい値を設定し単にそ
のしきい値を越えたものは削除するという方法、2)デ
ィクソンの方法、3)グラブスの方法などがある。例え
ば1)の誤差にしきい値を設定する方法を選択する場合
はMCを1とし、データ棄却検定のための誤差最大Es
を用いる。他方、2)ディクソンの方法または3)グラ
ブスの方法を選択する場合は、データ棄却検定のための
危険率αを用いる。
【0029】次に、新しい手分析値が入出力処理部30
から手分析値入力手段23に入力される毎に、データ編
集手段25において自動的に同一測定地点で同一項目ど
うしの組み合わせ、つまり曝気槽流入懸濁物濃度、返送
汚泥濃度、溶存酸素濃度、およびMLSS濃度につい
て、手分析値とともに入力された計測日時をもとに、自
動計測値を自動計測値記憶手段22から、また、手分析
値を手分析値記憶手段24から抽出する。そして同一項
目(例えば曝気槽流入懸濁物濃度)について、手分析値
および自動計測値の2つの時系列データ群(データ数
N)を作成する。
【0030】ここでデータ数Nは測定基準日数(10日
間程度)中における手分析の測定回数に相当する。また
手分析値に合わせて自動計測値を抽出する場合には、手
分析値計測時刻を中心としてパラメータ入力手段28で
設定した自動計測値平滑化時間T時間の間のデータを平
均し、この平均値を自動計測値として抽出する。
【0031】次に相関解析手段26において、データ編
集手段25で作成された曝気槽流入懸濁物濃度、返送汚
泥濃度、溶存酸素濃度、およびMLSS濃度の手分析
値、自動計測値の2つの時系列データ群から、(1)式
により手分析値M(n)から手分析値平均値Mavを求
め、次に(2)式により自動計測値A(n)から自動計
測値平均値Aavを求める。さらに相関解析手段26にお
いて(3)式により手分析値および自動計測値の相関係
数Rを求めるとともに、(4)式により手分析値を真値
とした場合の自動計測値の誤差E(n)を求める。さら
に(5)式により誤差平均Eを求め、次に(6)式を用
いて標準偏差σを求める。
【0032】 Mav = ΣM(n)/N ……(1) Aav = ΣA(n)/N ……(2)
【0033】
【数1】 E(n)=M(n)−A(n) ……(4) Eav = ΣE(n)/N ……(5)
【0034】
【数2】 Mmav = ΣM(m)/M ……(7) Amav = ΣA(m)/M ……(8) Emav = ΣE(m)/M ……(9)
【0035】
【数3】
【0036】
【数4】 a = Mmav −bxAmav ……(12) M(m)=a+bxA(m) ……(13) 次に、相関解析手段26の演算の結果、手分析値と自動
計測値の誤差の標準偏差σが、パラメータ入力手段28
で、入力されたデータ異常判断のための誤差分散C1以
上である場合、および手分析値と自動計測値の誤差の平
均値の絶対値|Eav|が異常判断のための誤差分散C2
以上である場合、または後述するデータ棄却検定の結
果、有効データが2以下となり解析不能となった場合に
は、自動計測値の異常と認め、解析結果表示手段27か
ら入出力処理部30を経てオペレータに解析後すぐに警
報する。
【0037】この場合、自動計測値の手分析値からの誤
差を通知することによって、オペレータに自動計測器の
校正を促すことができる。他方、自動計測値について異
常の判断がなされない場合は、正常と認め、オペレータ
の要求に応じて解析結果を表示する。
【0038】一方、自動校正手段29により自動計測値
を校正する場合は、相関解析手段26において前述した
式(1)〜(6)の演算に加えて更に次のような演算が
行なわれる。すなわち、パラメータの入力手段28によ
り自動校正を実施するかどうかの判断Sが自動校正を実
施すると入力された場合、まず誤差の大きいデータが、
棄却検定法により削除される。
【0039】上記のように、データの棄却検定法には、
1)誤差にしきい値を設定し単にそのしきい値を越えた
ものは削除するという方法、2)ディクソンの方法、
3)グラブスの方法などがあるが、本実施例では1)誤
差にしきい値を設定し単にそのしきい値を越えたものは
削除するという方法を選択する。すなわち、オペレータ
からパラメータ入力手段28を用いて、回帰式に利用す
るデータの誤差最大値Es、自動計測値の最大値Duお
よび自動計測値の最小値Ddが入力され、誤差最大値E
s、自動計測値の最大値Duおよび自動計測値の最小値
Ddの範囲外のデータが削除される。
【0040】この場合、自動計測値および手分析値のデ
ータ数Nが、データ棄却検定後、有効なデータ数がM個
となる。また、Mが2以下の場合には、以後の式(7)
〜(12)の演算を中止し、解析不能情報を解析結果表
示手段27でオペレータに通知する。
【0041】データ棄却検定後、相関解析手段26にお
いてMのデータについて、(7)式を用いて手分析値平
均値Mmavが、(8)式を用いて自動計測値平均値Am
avが、(9)式を用いて誤差平均Emavが、(10)式
を用いて誤差標準偏差σmが各々求められる。次に相関
解析手段26において手分析値と自動計測値の関係が1
次式で近似できると仮定し、(11)式および(12)
式を用いて回帰係数bおよびaが求められる。相関解析
手段26の演算の結果、データ棄却検定後の有効データ
数が3以上でかつ誤差標準偏差σmが自動校正を実施す
る誤差分散C3以下で、データ棄却検定後の誤差の平均
値の絶対値|Emav|が、自動校正を実施する誤差偏差
C4以上の場合、すなわち誤差がプラスかマイナス方向
に片寄って、かつ分散の少ない線形な関係が認められる
場合に、自動校正手段29では、相関解析手段26で求
めた回帰式(13)を用いて、自動計測値を自動校正
し、相関解析終了以後、自動校正した自動計測値を監視
・制御システム40に出力する。
【0042】また、最新自動計測器、点検日時DCがパ
ラメータ入力手段28により入力されると、このDCの
入力により自動計測値の自動校正が中止される。
【0043】以上のように本実施例によれば、曝気槽流
入懸濁物濃度、返送汚泥濃度、溶存酸素濃度、およびM
LSS濃度等のプロセスデータについて、自動計測値の
正常および異常が、手分析値の入力に伴い自動的に判断
され、異常であれば、すぐにオペレータに通知される。
このため自動計測値を入力とする制御動作を速かに修正
することができるので、自動計測値に基づいてプロセス
状態監視や、制御が行われている監視・制御システムの
信頼性を向上させることができる。特に曝気槽流入懸濁
物濃度、返送汚泥濃度、溶存酸素濃度、およびMLSS
濃度は、活性汚泥法を用いた下水処理プラントの運転の
主要な操作項目である曝気風量、返送汚泥量、余剰汚泥
引き抜き量の制御に大きな影響を及ぼすため、自動計測
値の異常を運転支援システムで検出することにより監視
・制御システムの信頼性を大きく向上させることができ
る。
【0044】なお、上記実施例において下水処理場に運
転支援システムを設けた例を示したが、これに限らず浄
水場に設けることもできる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば水
処理プラントのプロセスデータについて、手分析値を真
値とした場合の自動計測値の誤差が自動的に表示される
ので、自動計測値を基にして行なわれる水処理プラント
の運転制御を速やかに修正することができる。このため
水処理プラントの運転制御の信頼性を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による水処理プラントの運転支援システ
ムの一実施例を示す概略図。
【符号の説明】
20 運転支援システム 21 自動計測値入力手段 22 自動計測値記憶手段 23 手分析値入力手段 24 手分析値記憶手段 25 データ編集手段 26 相関解析手段 27 解析結果表示手段 28 パラメータ入力手段 29 自動校正手段 30 入出力処理部 40 監視・制御システム 50 制御用コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−112081(JP,A) 特開 平4−27417(JP,A) 特開 平4−4097(JP,A) 特開 昭52−148952(JP,A) 特開 昭59−145085(JP,A) 特開 平1−315393(JP,A) 特開 平5−204406(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/00 C02F 3/12 G01N 33/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水処理プラントに配置された自動計測器か
    らの複数のプロセスデータの自動計測値が入力される自
    動計測値入力手段と、 前記水処理プラントに対する手分析により得られた複数
    のプロセスデータの手分析値が入力される手分析値入力
    手段と、 自動計測値を記憶する自動計測値記憶手段と、 手分析値を記憶する手分析値記憶手段と、 演算に必要なパラメータを入力するパラメータ入力手段
    と、 自動計測値と、この自動計測値に対応する手分析値とか
    ら、パラメータ入力手段から入力された必要なパラメー
    タを用いて各プロセスデータ毎に時系列データ群を作成
    するデータ編集手段と、 前記時系列データ群に基づいて、パラメータ入力手段か
    ら入力された必要なパラメータを用いて手分析値を真値
    とした場合の自動計測値の誤差を求める相関解析手段
    と、 相関解析手段の結果を表示する解析結果表示手段と、 からなる水処理プラントの運転支援システム。
  2. 【請求項2】相関解析手段により自動計測値の校正が必
    要とされた場合に、パラメータ入力手段から入力された
    必要なパラメータを用いて自動計測値を自動校正する自
    動校正手段を更に設けたことを特徴とする請求項1記載
    の水処理プラントの運転支援システム。
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