JP3142196B2 - 半導体レーザ装置 - Google Patents

半導体レーザ装置

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JP3142196B2
JP3142196B2 JP05285273A JP28527393A JP3142196B2 JP 3142196 B2 JP3142196 B2 JP 3142196B2 JP 05285273 A JP05285273 A JP 05285273A JP 28527393 A JP28527393 A JP 28527393A JP 3142196 B2 JP3142196 B2 JP 3142196B2
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克栄 増井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体レーザ装置に
関し、特に、光ディスク等のピックアップに使用される
半導体レーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の半導体レーザ装置として
は、図9および図10に示すものがある。図9には上記
半導体レーザ装置を側面から見た中央断面を示し、図1
0には上記半導体レーザ装置を上方から見た上面を示
す。
【0003】上記半導体レーザ装置は、ステム台21と
上記ステム台21上に固定されたステム22とを備えて
いる。そして、上記ステム22の側面22aには、半導
体レーザチップ23が取り付けられている。また、上記
ステム22の上面22bには、検出用フォトダイオード
チップ25が取り付けらている。そして、上記ステム台
21上には、レーザ光モニタ用フォトダイオード24が
取り付けられている。
【0004】上記ステム台21の下方には複数のリード
ピン29が延びており、上記3つの光学素子つまり半導
体レーザチップ23,検出用フォトダイオードチップ2
5,レーザ光モニタ用フォトダイオード24は、図示し
ないワイヤで上記リードピン29に接続されて外部電気
回路等に電気的に接続されるようになっている。
【0005】上記ステム台21上には、窓30を有する
金属製のキャップ26が固定されている。上記キャップ
26上には、上記窓30を覆うようにガラス27が搭載
されており、このガラス27は、周囲に塗布された接着
用樹脂28等でキャップ26に固定されている。このガ
ラス27の上面には、ホログラム27aが形成されてい
る。
【0006】また、図には示していないが、上記半導体
レーザチップ23のレーザ光出射端面はAl23等の誘
電体膜でコーティングされているか、もしくは、上記半
導体レーザチップ23は透明樹脂によって被覆されてい
る。上記誘電体膜コーティングもしくは上記透明樹脂被
覆によって、半導体レーザチップ23の耐環境性を保持
するようにしている。
【0007】上記構成の半導体レーザ装置は、上記半導
体レーザチップ23からモニタ用フォトダイオードチッ
プ24に向けて第1のレーザ光(図示せず)を出射する一
方、キャップ26の窓30に向けて第2のレーザ光(図
示せず)を出射する。そして、上記第2のレーザ光は、
キャップ26の窓とガラス27内を通過し、ホログラム
27aから外部に出射される。そして、この第2のレー
ザ光は外部の光ディスク等に反射され、再び、ホログラ
ム27aに入射し、このホログラム27aによって回折
された回折光が検出用フォトダイオードチップ25に入
射する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
半導体レーザ装置の3つの光学素子つまり半導体レーザ
チップ23,検出用フォトダイオードチップ25,レーザ
光モニタ用フォトダイオード24が設けられている空間
Aは、ステム台21とキャップ26とガラス27と接着
用樹脂28とによって、半気密状態になっている。した
がって、接着用樹脂27を通じて空間A内に侵入した湿
気は、空間A内に閉じ込められてしまい、外部にはほと
んど流出しない。このような空間A内の雰囲気では、露
結現象が発生し易くなるから、上記3つの光学素子が上
記結露によって著しく劣化する危険がある問題がある。
また、ガラス底面27bに結露した場合には、半導体レ
ーザチップ23から出射された第2のレーザ光が外部に
出射し難くなり、光ディスク等の信号を正確に検出でき
なくなるといった問題がある。尚、上記結露状態は、上
記従来の半導体レーザ装置では、数十時間にわたって継
続する場合があり、実用上問題となっている。
【0009】そこで、この発明の目的は、半導体レーザ
チップが搭載されている空間に結露が発生することを防
止できる半導体レーザ装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、パッケージと、上記パッ
ケージに固定されるホログラムを形成した光学部材を有
し、上記パッケージ内に、出射端面が誘電体膜もしくは
透明樹脂の少なくとも一方で被覆される半導体レーザチ
ップと、上記半導体レーザチップからのレーザ光をモニ
タするモニタ用フォトダイオードチップと、上記ホログ
ラムからの外部反射レーザ光を検出する検出用フォトダ
イオードとを設け、上記パッケージの内部空間と外部空
間を連通させる通気連通手段を備えたことを特徴として
いる。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、パッケー
ジと、上記パッケージに固定されるホログラムを形成し
た光学部材を有し、上記パッケージ内に、出射端面が誘
電体膜もしくは透明樹脂の少なくとも一方で被覆される
半導体レーザチップと、上記半導体レーザチップからの
レーザ光をモニタするモニタ用フォトダイオードチップ
と、上記ホログラムからの外部反射レーザ光を検出する
検出用フォトダイオードとを設け、上記パッケージの内
部空間と外部空間を連通させる通気連通手段を備え、上
記パッケージは、ステム台,ステム,キャップで構成さ
れており、上記ステム台の上にステムが搭載されてお
り、上記ステム台の上に上記ステムを覆うキャップが取
り付けられており、上記キャップに形成された窓の外側
に上記窓を塞ぐように、ホログラムを形成した光学部材
が接着剤で固定されており、誘電体膜もしくは透明樹脂
の少なくとも一方で出射端面がコーティングされた半導
体レーザチップと、上記モニタ用フォトダイオードチッ
プと、上記半導体レーザチップから出射して上記窓とホ
ログラムを通過してから外部で反射して上記窓の内側に
帰って来たレーザ光を検出する検出用フォトダイオード
チップとが、上記キャップの内側に上記ステムもしくは
上記ステム台上に取り付けられており、上記ステム台に
形成された通気用の穴が、上記キャップの内側空間を上
記キャップの外側空間に連通させる連通通気手段を構成
していることを特徴としている。
【0012】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載の半導体レーザ装置において、上記パッケージ
は、ステム台,ステム,キャップで構成されており、上
記ステム台の上にステムが搭載されており、上記ステム
台の上に上記ステムを覆うキャップが取り付けられてお
り、上記キャップに形成された窓の外側に上記窓を塞ぐ
ように、ホログラムを形成した光学部材が接着剤で固定
されており、誘電体膜もしくは透明樹脂の少なくとも一
方で出射端面がコーティングされた半導体レーザチップ
と、上記モニタ用フォトダイオードチップと、上記半導
体レーザチップから出射して上記窓とホログラムを通過
してから外部で反射して上記窓の内側に帰って来たレー
ザ光を検出する検出用フォトダイオードチップとが、上
記キャップの内側に上記ステムもしくは上記ステム台上
に取り付けられており、上記キャップに形成された通気
用の穴が、上記キャップの内側空間を上記キャップの外
側空間に連通させる連通通気手段を構成していることを
特徴としている。
【0013】また、請求項4に記載の発明は、パッケー
ジと、上記パッケージに固定されるホログラムを形成し
た光学部材を有し、上記パッケージ内に、出射端面が誘
電体膜もしくは透明樹脂の少なくとも一方で被覆される
半導体レーザチップと、上記半導体レーザチップからの
レーザ光をモニタするモニタ用フォトダイオードチップ
と、上記ホログラムからの外部反射レーザ光を検出する
検出用フォトダイオードとを設け、上記パッケージの内
部空間と外部空間を連通させる通気連通手段を備え、上
記パッケージは、ステム台,ステム,キャップで構成さ
れており、上記ステム台の上にステムが搭載されてお
り、上記ステム台の上に上記ステムを覆うキャップが取
り付けられており、上記キャップに形成された窓の外側
に上記窓を塞ぐように、ホログラムを形成した光学部材
が接着剤で固定されており、誘電体膜もしくは透明樹脂
の少なくとも一方で出射端面がコーティングされた半導
体レーザチップと、上記モニタ用フォトダイオードチッ
プと、上記半導体レーザチップから出射して上記窓とホ
ログラムを通過してから外部で反射して上記窓の内側に
帰って来たレーザ光を検出する検出用フォトダイオード
チップとが、上記キャップの内側に上記ステムもしくは
上記ステム台上に取り付けられており、上記ホログラム
を形成した光学部材と上記キャップとの間に形成された
非接着部が、上記キャップの内側空間を上記キャップの
外側空間に連通させる連通通気手段を構成していること
を特徴としている。
【0014】また、請求項5に記載の発明は、パッケー
ジと、上記パッケージに固定されるホログラムを形成し
た光学部材を有し、上記パッケージ内に、出射端面が誘
電体膜もしくは透明樹脂の少なくとも一方で被覆される
半導体レーザチップと、上記半導体レーザチップからの
レーザ光をモニタするモニタ用フォトダイオードチップ
と、上記ホログラムからの外部反射レーザ光を検出する
検出用フォトダイオードとを設け、上記パッケージの内
部空間と外部空間を連通させる通気連通手段を備え、上
記パッケージは、ステム台,ステム,キャップで構成さ
れており、上記ステム台の上にステムが搭載されてお
り、上記ステム台の上に上記ステムを覆うキャップが取
り付けられており、上記キャップに形成された窓の外側
に上記窓を塞ぐように、ホログラムを形成した光学部材
が接着剤で固定されており、誘電体膜もしくは透明樹脂
の少なくとも一方で出射端面がコーティングされた半導
体レーザチップと、上記モニタ用フォトダイオードチッ
プと、上記半導体レーザチップから出射して上記窓とホ
ログラムを通過してから外部で反射して上記窓の内側に
帰って来たレーザ光を検出する検出用フォトダイオード
チップとが、上記キャップの内側に上記ステムもしくは
上記ステム台上に取り付けられており、上記ホログラム
を形成した光学部材に形成された通気用の穴が、上記キ
ャップの内側空間を上記キャップの外側空間に連通させ
る連通通気手段を構成していることを特徴としている。
【作用】上記請求項1,2,3,4,5に記載の発明によれ
ば、上記パッケージの内側空間を上記パッケージの外側
空間に連通させる排気連通手段が設けられている。した
がって、上記パッケージ内に設けられ、たとえばステム
に取り付けられた3つの光学素子つまり半導体レーザチ
ップ,モニタ用フォトダイオードチップ,検出用フォトダ
イオードチップが存在する上記パッケージの内側空間に
外部から湿気が侵入しても、この湿気は上記排気連通手
段から容易に外部に放出される。したがって、上記3つ
の光学素子に結露が発生し難くなる。また、上記3つの
光学素子に結露が発生した場合にも、この結露は、上記
外部との通気によって容易に乾燥するから、結露に起因
する上記3つの光学素子の不具合は実用上全く発生しな
い。
【0015】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。
【0016】図1及び図2に、この発明の半導体レーザ
装置の第1実施例を示す。図1に、上記半導体レーザ装
置の中央断面を示し、図2に、上記半導体レーザ装置を
下方から見た下面を示す。
【0017】この第1実施例は、ステム台21に通気用
の穴1が設けられている点のみが、図9および10に示
した従来例と異なる点である。したがって、上記従来例
と同じ部分には、上記従来例と同じ番号を付して、従来
例と異なる部分を重点的に説明する。
【0018】この第1実施例は、ステム台21に形成さ
れた通気用の穴1が、キャップ26の内側の空間Aを外
部の空間に連通させている。したがって、上記キャップ
26の内側の空間Aは、上記穴1を介して、上記キャッ
プ26の外部空間に通気できる。
【0019】したがって、ステム22に取り付けられた
3つの光学素子つまり半導体レーザチップ23,モニタ
用フォトダイオードチップ24,検出用フォトダイオー
ドチップ25が存在する上記キャップ26の内側空間A
に外部から湿気が侵入しても、この湿気は上記通気用の
穴1から容易に外部に放出される。したがって、上記3
つの光学素子に結露が発生することを防止できる。ま
た、上記3つの光学素子に結露が発生した場合にも、こ
の結露は、上記外部との通気によって速やかに容易に乾
燥させられる。したがって、上記実施例によれば、結露
に起因する上記3つの光学素子の不具合が発生すること
を防止できる。
【0020】次に、図3,図4に第2実施例を示す。図
3に第2実施例の半導体レーザ装置の中央断面を示し、
図4に第2実施例の側面を示す。この第2実施例は、キ
ャップ26に通気用の穴2が設けられている点のみが、
従来例と異なる。従って、上記従来例と同じ部分には、
上記従来例と同じ番号を付して、従来例と異なる部分を
重点的に説明する。
【0021】この第2実施例は、キャップ26に通気用
の穴2が設けられているから、キャップ26の内側の空
間Aを外部の空間に連通させることができる。
【0022】したがって、ステム22に取り付けられた
3つの光学素子つまり半導体レーザチップ23,モニタ
用フォトダイオードチップ24,検出用フォトダイオー
ドチップ25が存在する上記キャップ26の内側空間A
に外部から湿気が侵入しても、この湿気は上記通気用の
穴2から容易に外部に放出される。したがって、上記3
つの光学素子に結露が発生することを防止できる。ま
た、上記3つの光学素子に結露が発生した場合にも、こ
の結露は、上記外部との通気によって速やかに容易に乾
燥させられる。したがって、上記実施例によれば、結露
に起因する上記3つの光学素子の不具合が発生すること
を防止できる。
【0023】次に、図5,図6に第3実施例を示す。図
5に第3実施例の半導体レーザ装置の中央断面を示し、
図6に第3実施例の上面を示す。この第3実施例は、ガ
ラス27をキャップ26に接着して固定する際に、キャ
ップ26とガラス27との接面に接着樹脂28が接着さ
れていない非接着部3が設けられている。すなわち、上
記第3実施例は、ホログラム27aを有するガラス27
とキャップ26との間に、キャップ26の内側空間Aを
キャップ26の外側空間に通気させる非接着部3が形成
されている点だけが、従来例と異なる。したがって、上
記従来例と同じ部分には、上記従来例と同じ番号を付し
て、従来例と異なる部分を重点的に説明する。
【0024】上記第3実施例は、上記キャップ26の内
側の空間Aは、上記非接着部3を通してキャップ26の
外部空間に通気できる。
【0025】したがって、ステム22に取り付けられた
3つの光学素子つまり半導体レーザチップ23,モニタ
用フォトダイオードチップ24,検出用フォトダイオー
ドチップ25が存在する上記キャップ26の内側空間A
に外部から湿気が侵入しても、この湿気は上記非接着部
3から容易に外部に放出される。したがって、上記3つ
の光学素子に結露が発生することを防止できる。また、
上記3つの光学素子に結露が発生した場合にも、この結
露は、上記外部との通気によって速やかに容易に乾燥さ
せられる。したがって、上記実施例によれば、結露に起
因する上記3つの光学素子の不具合が発生することを防
止できる。
【0026】次に、図7,図8に第4実施例を示す。図
7に第4実施例の半導体レーザ装置の中央断面を示し、
図8に第4実施例の上面を示す。この第4実施例は、ガ
ラス27に通気用の穴4が設けられている点だけが、従
来例と異なる。したがって、上記従来例と同じ部分に
は、上記従来例と同じ番号を付して、従来例と異なる部
分を重点的に説明する。
【0027】この第4実施例は、ホログラム27aを有
するガラス27に、キャップ26の内側空間Aをキャッ
プ26の外側空間に連通させる通気用の穴4が形成され
ている。したがって、上記キャップ26の内側の空間A
は、この穴4を介して、上記キャップ26の外部空間に
通気できる。
【0028】したがって、ステム22に取り付けられた
3つの光学素子つまり半導体レーザチップ23,モニタ
用フォトダイオードチップ24,検出用フォトダイオー
ドチップ25が存在するキャップ26の内側空間Aに外
部から湿気が侵入しても、この湿気は上記通気用の穴4
から容易に外部に放出される。したがって、上記3つの
光学素子に結露が発生することを防止できる。また、上
記3つの光学素子に結露が発生した場合にも、この結露
は、上記外部との通気によって速やかに容易に乾燥させ
られる。したがって、上記実施例によれば、結露に起因
する上記3つの光学素子の不具合が発生することを防止
できる。
【0029】尚、上記第1,第2,第4実施例では、通気
用の穴1,2,4の貫通断面の形状を丸形にしたが、上記
貫通断面の形状はどのような形状であってもよい。ま
た、上記第3実施例では、通気用の非接着部3がV字型
であり、非接着部3が対向する2箇所に設けられている
が、上記非接着部3はどのような形状でもよく、また、
上記非接着部3を1箇所もしくは3箇所以上に設けても
よい。
【0030】さらに、上記第1,第2,第4実施例の通気
用の穴1,2,4および上記第3実施例の非接着部3のう
ちの2つ以上を組み合わせて、空間Aの通気性を一層向
上させるようにしてもよい。また、上記第1〜第4実施
例では、ステム台21の上にステム22を設けたが、ス
テム台およびステムに替えて、リードフレームまたはサ
ブマウントを有するリードフレームを設けてもよい。ま
た、上記4つの実施例では、ガラス27にホログラム2
7aを形成したが、ガラス27に替えてプラスチックに
ホログラムを形成してもよい。また、上記第1〜第4実
施例では、レーザ光出射端面を誘電体膜または透明樹脂
で被覆したが、レーザ光出射端面を誘電体膜と透明樹脂
の両方で被覆してもよい。
【0031】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1,2,
3,4,5に記載の発明は、パッケージの内側空間をパッ
ケージの外側空間に連通させる通気連通手段を備えてい
る。
【0032】従って、請求項1,2,3,4,5の発明によ
れば、パッケージ内に取り付けられた3つの光学素子つ
まり半導体レーザチップ,モニタ用フォトダイオードチ
ップ,検出用フォトダイオードチップが存在する上記パ
ッケージの内側空間に外部から湿気が侵入しても、この
湿気を上記通気連通手段から容易に外部に放出すること
ができる。
【0033】したがって、請求項1,2,3,4,5の発明
によれば、上記3つの光学素子に結露が発生することを
防止できる。また、上記3つの光学素子に結露が発生し
た場合にも、この結露を、上記外部との通気によって容
易に速やかに乾燥させることができる。したがって、請
求項1,2,3,4,5の発明によれば、結露に起因する上
記3つの光学素子の不具合が発生することを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の半導体レーザ装置の第1実施例の
中央断面図である。
【図2】 上記第1実施例の下面図である。
【図3】 この発明の半導体レーザ装置の第2実施例の
中央断面図である。
【図4】 上記第2実施例の側面図である。
【図5】 この発明の半導体レーザ装置の第3実施例の
中央断面図である。
【図6】 上記第3実施例の上面図である。
【図7】 この発明の半導体レーザ装置の第4実施例の
中央断面図である。
【図8】 上記第4実施例の上面図である。
【図9】 従来の半導体レーザ装置の中央断面図であ
る。
【図10】 上記従来例の上面図である。
【符号の説明】
1,2,4…通気用の穴、3…非接着部、21…ステム
台、22…ステム、23…半導体レーザチップ、24…
モニタ用フォトダイオード、25…検出用フォトダイオ
ード、26…キャップ、27…ガラス、27a…ホログ
ラム、27b…ガラス底面、28…接着用樹脂、29…
リードピン、30…窓、A…空間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−313986(JP,A) 特開 平4−139628(JP,A) 実開 昭64−41160(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50 G11B 7/125

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パッケージと、 上記パッケージに固定されるホログラムを形成した光学
    部材を有し、 上記パッケージ内に、 出射端面が誘電体膜もしくは透明樹脂の少なくとも一方
    で被覆される半導体レーザチップと、 上記半導体レーザチップからのレーザ光をモニタするモ
    ニタ用フォトダイオードチップと、 上記ホログラムからの外部反射レーザ光を検出する検出
    用フォトダイオードとを設け、 上記パッケージの内部空間と外部空間を連通させる通気
    連通手段を備えたことを特徴とする半導体レーザ装置。
  2. 【請求項2】 パッケージと、上記パッケージに固定さ
    れるホログラムを形成した光学部材を有し、上記パッケ
    ージ内に、出射端面が誘電体膜もしくは透明樹脂の少な
    くとも一方で被覆される半導体レーザチップと、上記半
    導体レーザチップからのレーザ光をモニタするモニタ用
    フォトダイオードチップと、 上記ホログラムからの外
    部反射レーザ光を検出する検出用フォトダイオードとを
    設け、上記パッケージの内部空間と外部空間を連通させ
    る通気連通手段を備え、 上記パッケージは、ステム台,ステム,キャップで構成
    されており、 上記ステム台の上にステムが搭載されており、上記ステ
    ム台の上に上記ステムを覆うキャップが取り付けられて
    おり、上記キャップに形成された窓の外側に上記窓を塞
    ぐように、ホログラムを形成した光学部材が接着剤で固
    定されており、誘電体膜もしくは透明樹脂の少なくとも
    一方で出射端面がコーティングされた半導体レーザチッ
    プと、上記モニタ用フォトダイオードチップと、上記半
    導体レーザチップから出射して上記窓とホログラムを通
    過してから外部で反射して上記窓の内側に帰って来たレ
    ーザ光を検出する検出用フォトダイオードチップとが、
    上記キャップの内側に上記ステムもしくは上記ステム台
    上に取り付けられており、 上記ステム台に形成された通気用の穴が、上記キャップ
    の内側空間を上記キャップの外側空間に連通させる連通
    通気手段を構成していることを特徴とする半導体レーザ
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の半導体レーザ装置にお
    いて、 上記パッケージは、ステム台,ステム,キャップで構成
    されており、 上記ステム台の上にステムが搭載されており、上記ステ
    ム台の上に上記ステムを覆うキャップが取り付けられて
    おり、上記キャップに形成された窓の外側に上記窓を塞
    ぐように、ホログラムを形成した光学部材が接着剤で固
    定されており、誘電体膜もしくは透明樹脂の少なくとも
    一方で出射端面がコーティングされた半導体レーザチッ
    プと、上記モニタ用フォトダイオードチップと、上記半
    導体レーザチップから出射して上記窓とホログラムを通
    過してから外部で反射して上記窓の内側に帰って来たレ
    ーザ光を検出する検出用フォトダイオードチップとが、
    上記キャップの内側に上記ステムもしくは上記ステム台
    上に取り付けられており、 上記キャップに形成された通気用の穴が、上記キャップ
    の内側空間を上記キャップの外側空間に連通させる連通
    通気手段を構成していることを特徴とする半導体レーザ
    装置。
  4. 【請求項4】 パッケージと、上記パッケージに固定さ
    れるホログラムを形成した光学部材を有し、上記パッケ
    ージ内に、出射端面が誘電体膜もしくは透明樹脂の少な
    くとも一方で被覆される半導体レーザチップと、上記半
    導体レーザチップからのレーザ光をモニタするモニタ用
    フォトダイオードチップと、 上記ホログラムからの外
    部反射レーザ光を検出する検出用フォトダイオードとを
    設け、上記パッケージの内部空間と外部空間を連通させ
    る通気連通手段を備え、 上記パッケージは、ステム台,ステム,キャップで構成
    されており、 上記ステム台の上にステムが搭載されており、上記ステ
    ム台の上に上記ステムを覆うキャップが取り付けられて
    おり、上記キャップに形成された窓の外側に上記窓を塞
    ぐように、ホログラムを形成した光学部材が接着剤で固
    定されており、誘電体膜もしくは透明樹脂の少なくとも
    一方で出射端面がコーティングされた半導体レーザチッ
    プと、上記モニタ用フォトダイオードチップと、上記半
    導体レーザチップから出射して上記窓とホログラムを通
    過してから外部で反射して上記窓の内側に帰って来たレ
    ーザ光を検出する検出用フォトダイオードチップとが、
    上記キャップの内側に上記ステムもしくは上記ステム台
    上に取り付けられており、 上記ホログラムを形成した光学部材と上記キャップとの
    間に形成された非接着部が、上記キャップの内側空間を
    上記キャップの外側空間に連通させる連通通気手段を構
    成していることを特徴とする半導体レーザ装置。
  5. 【請求項5】 パッケージと、上記パッケージに固定さ
    れるホログラムを形成した光学部材を有し、上記パッケ
    ージ内に、出射端面が誘電体膜もしくは透明樹脂の少な
    くとも一方で被覆される半導体レーザチップと、上記半
    導体レーザチップからのレーザ光をモニタするモニタ用
    フォトダイオードチップと、 上記ホログラムからの外
    部反射レーザ光を検出する検出用フォトダイオードとを
    設け、上記パッケージの内部空間と外部空間を連通させ
    る通気連通手段を備え、 上記パッケージは、ステム台,ステム,キャップで構成
    されており、 上記ステム台の上にステムが搭載されており、上記ステ
    ム台の上に上記ステムを覆うキャップが取り付けられて
    おり、上記キャップに形成された窓の外側に上記窓を塞
    ぐように、ホログラムを形成した光学部材が接着剤で固
    定されており、誘電体膜もしくは透明樹脂の少なくとも
    一方で出射端面がコーティングされた半導体レーザチッ
    プと、上記モニタ用フォトダイオードチップと、上記半
    導体レーザチップから出射して上記窓とホログラムを通
    過してから外部で反射して上記窓の内側に帰って来たレ
    ーザ光を検出する検出用フォトダイオードチップとが、
    上記キャップの内側に上記ステムもしくは上記ステム台
    上に取り付けられており、 上記ホログラムを形成した光学部材に形成された通気用
    の穴が、上記キャップの内側空間を上記キャップの外側
    空間に連通させる連通通気手段を構成していることを特
    徴とする半導体レーザ装置。
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