JP3141861U - 示差走査熱量測定装置 - Google Patents

示差走査熱量測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3141861U
JP3141861U JP2008001359U JP2008001359U JP3141861U JP 3141861 U JP3141861 U JP 3141861U JP 2008001359 U JP2008001359 U JP 2008001359U JP 2008001359 U JP2008001359 U JP 2008001359U JP 3141861 U JP3141861 U JP 3141861U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
cooling
differential scanning
furnace body
scanning calorimeter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008001359U
Other languages
English (en)
Inventor
文徳 滝本
孝二 西野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2008001359U priority Critical patent/JP3141861U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3141861U publication Critical patent/JP3141861U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】炉の冷却方式を変更する際に冷却装置を交換する作業を不要にすると共に、炉体の断熱性を向上させた示差走査熱量測定装置を提供する。
【解決手段】中空部46に炉体2を抱持する有底または無底の中空筒状体の筒壁内部に冷媒流体が流通する空間を有して構成された冷媒槽4を備える。上記構成により、冷媒槽4に空気、水、電気冷却した冷媒液、或いは液体窒素などを適宜選択して流すことにより所要温度範囲での冷却が可能となり、また、高断熱を必要とする高温測定時には冷媒槽4内を真空ポンプ11で排気することにより真空断熱効果を得ることができる。
【選択図】 図1

Description

本考案は、示差走査熱量測定装置(以下、DSCと略記する)に関する。
DSCは、測定対象となる試料と熱的に不活性な基準物質とを炉体内に収容し、この炉体の温度を変化させながら、試料と基準物質との間の温度差を検出することにより、単位時間当たりに試料に出入りする熱流量を測定するものである。DSCは、一般に試料を室温以上の温度(最高700°C程度)に上昇させて測定を行うので、炉体を加熱する加熱装置が設けられ、また、試料の温度を急速に降下させたり、試料を室温以下の温度(最低−150°C程度)に下降させて測定を行うために、炉体を冷却する冷却装置が設けられる。
図4に従来のDSCの炉の構成の一例を示す。同図に示すように、DSCにおいては凹字形縦断面を有する円筒形の炉体2が支柱5で支持されて断熱ハウジング1内に設置され、その凹部に試料Aと基準物質Bとを収容し、炉体2の上部開口は開閉可能な炉体蓋8で塞がれている。炉体2は熱伝導性に優れた金属(例えば銀)製であって、その外周に捲設されたヒータ3により加熱され、図示しない温度制御装置で所定温度に制御されている。
炉体2内のセンサーユニット7は、試料Aと基準物質Bの温度を検出するセンサーを備えた載置台であり、その検出信号は図示しないデータ処理装置に送られDSCの出力信号として表示・記録される。
炉体2の底面に接して炉体2を冷却するための冷却装置6が設けられている。
DSCにおける冷却の方式としては、高温から室温付近までのクールダウンには空冷方式、−150°C程度までの冷却には液体窒素等を冷媒とする方式、室温から−50°C程度までの範囲の冷却には冷凍機で冷却した冷媒液体を循環させる方式、或いは、冷媒を用いず冷凍機等により電気冷却する方式などが用いられる。従って、冷却装置6としては、測定の温度領域に応じて、空冷用のフィン、冷媒の供給流路を備えた冷媒槽、電気冷却ヘッドを備えた伝熱機構などを適宜使い分ける必要がある。特許文献1には、共通の伝熱ブロックに電気冷却ヘッドと冷媒供給ヘッドを挿し替えることで広い温度範囲で使用できるDSCの冷却用部材が提案されている。
特開2006−058047号公報
上記のように、DSCにおいては測定温度領域に応じて冷却方式を適宜選択する必要があり、従って、オペレータには分析条件ごとに冷却装置を取り換える作業が課せられる。上記作業はオペレータにとって煩わしいばかりでなく、能率良く測定を遂行する上での妨げとなる。
また、測定中の炉体は外気に対して充分に断熱されていることが必要で、断熱が不充分であるとベースラインのドリフトやノイズが大きくなり、また昇温/冷却速度が低下する原因ともなるので、断熱性の確保は従来からDSCにおける重要な課題である。
本考案は上記の事情に鑑みてなされたものであり、冷却方式の変更に際して冷却装置を交換する作業を不要にすると共に、炉体の断熱性を向上させたDSCを提供することを目的とする。
本考案は、上記課題を解決するために、中空部に炉体を抱持する有底または無底の中空筒状体の筒壁内部に冷媒流体が流通する空間を有して成る冷媒槽を備えてDSCを構成する。この構成により、冷媒槽に空気、水、電気冷却した冷媒液、或いは液体窒素などを適宜選択して流すことにより所要温度範囲での冷却が可能となり、また、高断熱を必要とする高温測定時には冷媒槽内を真空ポンプで排気することにより真空断熱効果を得ることができる。
本考案は上記のとおり構成されているので、冷却方式の変更に際して冷却装置を交換する必要がなく、能率良く測定を遂行することができる。また、真空断熱効果が加わることで断熱性能が向上するので、ベースラインのドリフトやノイズが抑えられ測定精度が向上する。
本考案は中空部に炉体を抱持する中空筒状体の筒壁内部に冷媒流体を流通させる空間を形成したもので、炉体を断熱ハウジングに対して宙に浮かせた状態で配設する。
図1に本考案の一実施例を示す。同図においては図4に示す従来例と同一物については同符号を付してあるのでここで再度の説明を省略する。本実施例DSCの炉の構成に関して従来と相違する点は、炉体2を抱き込むように冷媒槽4を設けたことである。
図2は冷媒槽4の構造を示す図1の斜視図であり、両図あわせて説明する。冷媒槽4は、有底中空筒状体の筒壁と底の内部に冷媒流体の流れる空間(槽内空間44)を有し、筒壁に囲まれた中空部46に炉体2を抱持する構成となっている。槽内空間44は一対の冷媒出入口41、42以外は密閉され、底の中央付近にはヒータ3に給電する電線や検出信号線を通すための底孔43が貫通している。冷媒槽4はステンレス等の金属製であり、平坦な底の内側(内底45)と炉体2の下面とが密接することで伝熱が行われる。
図1に示すとおり、一方の冷媒出入口41は三方弁13を介して真空ポンプ11に連通し、他方の冷媒出入口42は開閉弁12を介して大気空間に連通している。三方弁13は真空ポンプ11に通じる流路と冷媒流体の供給流路とのいずれかを選択して冷媒出入口41に連通させる役割を持つ。また、並列に接続された開閉弁14〜17は空気、水、液体窒素など複数種の冷媒から1つを選択するものである。
上記構成で、開閉弁12を閉じ、三方弁13はポートa−c間が連通する状態で真空ポンプ11を作動させると、冷媒槽4の槽内空間44は排気されて真空状態となり、断熱ハウジング1の断熱作用に加えて真空断熱効果が加わり、高温の炉体2からの放熱を抑制すると共に室温の影響を遮断する。高温の炉体2を室温付近まで冷却するときは、開閉弁12を開いて真空ポンプ11を作動させれば、冷媒出入口42を通って槽内空間44に空気が流通し、炉体2から伝わって来る熱を運び去ることで空冷が行われる。
上記の真空ポンプ11による空冷は、真空ポンプ11の性能によって異なるが、一般に数L/min程度の排気能力であるから、緩やかな冷却となる。より強力な空冷を必要とする場合は、図1における三方弁13をポートb−c間が連通する状態にして開閉弁12、14を開き、その他の開閉弁15〜17は全て閉じた状態で、開閉弁14を通してエアコンプレッサ、送風機などの空気源(図示しない)から冷媒槽4に空気を送り込み、大流量の空気により空冷を行うことができる。
100°C以下室温付近までの冷却には、冷媒として水(水道水など)を用いることができる。この場合は、三方弁13をポートb−c間が連通する状態にして開閉弁12、15を開き、その他の開閉弁14、16、17は全て閉じた状態で、開閉弁15を通して冷媒槽4に水を流す。
−150°C程度までの深冷には、冷媒として液体窒素を利用する。この場合は、三方弁13をポートb−c間が連通する状態にして開閉弁12、16を開き、その他の開閉弁14、15、17は全て閉じた状態で、開閉弁16を通して液体窒素容器から冷媒槽4に液体窒素を流す。
室温から−50°C程度までの冷却には、図示しない冷凍機などで冷却した冷媒液(例えば、エチレン・グリコール系冷媒)を用いる。前記冷媒液を用いる場合は、三方弁13をポートb−c間が連通する状態にして開閉弁12、17を開き、その他の開閉弁14〜16は全て閉じた状態で、開閉弁17を通してポンプなどで冷媒液を冷媒槽4に送り込み、さらに開閉弁12の出口側から配管で冷媒液をポンプに戻して循環させる。
なお、開閉弁14〜17を省いて各種冷媒を選択の都度、その配管を三方弁13のポートbに接続してもよい。さらに、三方弁13も省略して、冷媒供給流路と真空ポンプ11に通じる流路とを手作業で冷媒出入口41につなぎ替える方式にして、装置構成を簡略化することも可能である。
図3に冷媒槽4の変形例を示す。同図においても、図4または図1と同一物(機能上の同一物を含む)には同符号を付してあるので再度の説明を省略する。
図3(a)は、冷媒槽4の底部を1枚の底板47で構成した例であって、底板47に熱伝導性に優れた金属を用いることで炉体2と冷媒槽4との間の良好な伝熱が確保される。底の内部に空間がないので、図1の実施例に比べて冷却効果や真空断熱効果は若干低下するが、底孔43の加工や炉体2と底板47との螺着の容易さに利点がある。
図3(b)は、底のない中空筒状体で冷媒槽4を構成した例である。炉体2の下部を側方に張り出すことで形成されたフランジ21の上面と冷媒槽4の一部が密接することで伝熱を確保する構造である。図3(b)に示す構造は、点線で示すとおり、炉体2の下面に接して従来の冷却装置6(例えば、空冷フィンなど)を取り付けて、本考案と併用できる利点がある。
なお、図1に示す弁の配置や弁周辺の流路構成は例示であって、本考案はこれに限定されない。例えば、複数の開閉弁14〜17は1個の多方切換え弁で置き換えることが可能であり、また、冷媒を他方の冷媒出入口42から図とは逆向きに導入する方式に流路を構成することもできる。
本考案は示差走査熱量測定装置に利用できる。
本考案の一実施例を示す図である。 本考案における冷媒層を斜視的に示す図である。 本考案の変形例を示す図である。 従来の構成例を示す図である。
符号の説明
1 断熱ハウジング
2 炉体
3 ヒータ
4 冷媒槽
5 支柱
6 冷却装置
7 センサーユニット
8 炉体蓋
11 真空ポンプ
12 開閉弁
13 三方弁
14 開閉弁
15 開閉弁
16 開閉弁
17 開閉弁
21 フランジ
41 冷媒出入口
42 冷媒出入口
43 底孔
44 槽内空間
45 内底
46 中空部
47 底板

Claims (4)

  1. ヒータで加熱される炉体内に測定対象試料及び基準物質を収容すると共に前記炉体を冷却する冷却手段を備えて成る示差走査熱量測定装置において、前記冷却手段が、中空部に前記炉体を抱持する有底または無底の中空筒状体の筒壁内部に一対の冷媒出入口以外は密閉された空間を有して構成された冷媒槽から成ることを特徴とする示差走査熱量測定装置。
  2. 一方の冷媒出入口が真空ポンプに連通すると共に他方の冷媒出入口が開閉弁を介して大気空間に連通することを特徴とする請求項1記載の示差走査熱量測定装置。
  3. 真空ポンプに連通する流路と冷媒流体の供給流路とを切り換えて前記冷媒槽の一方の冷媒出入口に連通させる弁機構を備えたことを特徴とする請求項2記載の示差走査熱量測定装置。
  4. 複数種の冷媒流体の供給流路のうちの1つを選択する弁機構を備えたことを特徴とする請求項3記載の示差走査熱量測定装置。
JP2008001359U 2008-03-07 2008-03-07 示差走査熱量測定装置 Expired - Fee Related JP3141861U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008001359U JP3141861U (ja) 2008-03-07 2008-03-07 示差走査熱量測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008001359U JP3141861U (ja) 2008-03-07 2008-03-07 示差走査熱量測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3141861U true JP3141861U (ja) 2008-05-22

Family

ID=43291899

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008001359U Expired - Fee Related JP3141861U (ja) 2008-03-07 2008-03-07 示差走査熱量測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3141861U (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011038933A (ja) * 2009-08-12 2011-02-24 Sii Nanotechnology Inc 軟化点測定装置および熱伝導測定装置
CN103267777A (zh) * 2013-06-07 2013-08-28 上海天美科学仪器有限公司 热量型差示扫描量热仪
CN103529077A (zh) * 2012-07-06 2014-01-22 中国科学院大连化学物理研究所 一种原位量热池
KR101652860B1 (ko) 2014-06-23 2016-08-31 부산대학교 산학협력단 단열재의 단열 성능 측정장치 및 이를 이용한 단열 성능 측정방법

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011038933A (ja) * 2009-08-12 2011-02-24 Sii Nanotechnology Inc 軟化点測定装置および熱伝導測定装置
CN103529077A (zh) * 2012-07-06 2014-01-22 中国科学院大连化学物理研究所 一种原位量热池
CN103267777A (zh) * 2013-06-07 2013-08-28 上海天美科学仪器有限公司 热量型差示扫描量热仪
KR101652860B1 (ko) 2014-06-23 2016-08-31 부산대학교 산학협력단 단열재의 단열 성능 측정장치 및 이를 이용한 단열 성능 측정방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5061630A (en) Laboratory apparatus for optional temperature-controlled heating and cooling
JP3141861U (ja) 示差走査熱量測定装置
JP4579993B2 (ja) 温度制御炉を備えた示差走査熱量計(dsc)
US9239322B2 (en) Electrical apparatus oil sampler and conditioner for solid state sensors
WO2007106823A2 (en) Laboratory temperature control with ultra-smooth heat transfer surfaces
WO2006081135B1 (en) Temperature controller for small fluid samples having different heat capacities
US10222312B2 (en) Cryogenic temperature controller for volumetric sorption analyzers
JPH04262279A (ja) 試料用温度制御装置
JPH11173701A (ja) 温度調節装置
JP4807922B2 (ja) 熱量計
JP6853090B2 (ja) 自動分析装置
JP4759551B2 (ja) 流れ冷却磁石システム
JP2000039428A (ja) カラム恒温装置
KR101489383B1 (ko) 함몰형 도가니 구조의 역 냉각형 진공 증발원 장치
JP2005083763A (ja) 冷却機構を備えた熱分析装置
JP2004264216A (ja) 温度測定装置
JP2009162479A (ja) ショーケースの空調方法および装置
JP2756999B2 (ja) 熱分析試料の加熱冷却装置
US20230408433A1 (en) Combined transfer module with integrated conductivity measurement
JPH10104182A (ja) 分析装置
CN219383514U (zh) 样品静置仓及样品静置系统
CN218100024U (zh) 一种用于环境箱内零部件的局部保温装置
CN214845051U (zh) 一种恒温离子色谱柱
CN213148804U (zh) 一种调温结构、联用装置以及生化分析设备
JP3846013B2 (ja) 液体クロマトグラフ装置

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110430

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110430

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120430

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120430

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees