JP3141421U - 梯子横桟固定金具 - Google Patents

Abstract

【課題】伸縮機能を持つ、複連式の梯子のゆれおよびたわみを減少させる金具を提供することである。
【解決手段】二重に重なった複連式梯子の上下に平行した二本の横桟の重なった部分の上部と下部の二箇所の横桟を横桟固定上金具と横桟固定下金具で挟み込み、横桟固定上金具と横桟固定下金具をボルトとナットで締め付けて固定することにより、上下別々の梯子を一体化させ梯子の剛性を増す。
【選択図】図１

Description

本考案は建築工事、高所作業等に使用される、伸縮機能を持った複連式の梯子および同形式の梯子をガイドレールとして利用した荷揚げ装置の梯子部分のねじれやたわみを減少させる金具に関するものである。

従来より人間の昇降用に使用されている複連式の伸縮式梯子には、梯子のねじれやたわみを減少させる目的の金具は使用されていない。
複連式の伸縮式梯子をガイドレールとして利用する荷揚げ装置でも、梯子の横桟を固定して梯子のねじれやたわみを減少させる目的の金具は使用されていない。

従来より使用されている複連式の伸縮式梯子は、〔図１〕および〔図２〕のように両側面のレール材のフランジまたは伸縮機構用に設けられたフランジ部分を、両側面の縦レールに樹脂製の受け物（３）を取り付けた抱き金具（４）を取り付け、その抱き金具（４）に取り付けられた樹脂製の受け物（３）の溝に入れて滑らせることにより伸縮させている。この場合滑らかな伸縮を行なう為、レール材のフランジ部分と樹脂製の受け物（３）の溝とは隙間ができるようになっている。この為、梯子に荷重が掛かるとこの隙間の分のガタが原因となり、梯子にたわみやねじれを生じることになる。
特にこのような伸縮式の梯子をガイドレールとして使用し、電動ウインチを動力とする荷揚げ装置の場合などは、このたわみやねじれが大きくなる為、荷揚げ作業に支障をきたす場合もある。
本考案は以上の問題を解決し、梯子のねじれやたわみを少なくするようにしたものである。

伸縮式梯子は〔図１〕のように上側の梯子（１）と下側の梯子（２）が二重の重なっているが、この重なった上側の梯子（１）の横桟（５）と下側の梯子（２）の横桟（５）の二重に重なった部分の一番上側の横桟と一番下側の横桟の二箇所の横桟を横桟固定上金具（６）と横桟固定下金具（７）で挟み込み、横桟固定上金具（６）と横桟固定下金具（７）をボルト（８）およびナット（９）で締め付けて、左右二箇所を固定することにより、上下に重なった別々の梯子を一体化させ梯子の強さを二倍にして梯子のねじれやたわみを少なくさせるものである。

伸縮式梯子の上側梯子（１）と下側梯子（２）を、本考案品により固定することで、二本の梯子が一体となり梯子の強さが倍増するため、ねじれやたわみが減少し、作業時の安全性を増すことができる。

以下本考案の実施の形態を説明する。
（イ）〔図１〕のような複連式の伸縮式梯子において、上下に重なった梯子の平行に重なりあった横桟（５）を上下から挟み込み、固定できるようにした横桟固定上金具（６）と横桟固定下金具（７）を設ける。
（ロ）〔図３〕のように横桟固定上金具（６）および横桟固定下金具（７）には、二本の横桟を抱き抱えて横桟を固定できるようにした、横桟の断面形状に合わせたへこみを設ける。
（ハ）〔図３〕のように横桟固定上金具（６）および横桟固定下金具（７）は二本の横桟をはさみこんでから、ボルト（８）およびナット（９）により固定される。
本考案の構成は以上よりなる。
本考案を使用する場合は、〔図２〕のように所要な長さに調整した伸縮式梯子の平行する横桟（５）の一番上および一番下の左右の隅部に本考案品を取り付ける。

本考案品の斜視図である。 本考案品の要部拡大の斜視図である。 本考案品の使用時の断面図である。

符号の説明

１：上側の梯子
２：下側の梯子
３：樹脂製受け物
４：抱き金具
５：梯子横桟
６：横桟固定上金具
７：横桟固定下金具
８：ボルト
９：ナット

Claims (1)

1. 伸縮式の機能を持つ、複連式の梯子の重なり合う二本の横桟を固定し、梯子のゆれおよびたわみを減少させる固定金具。

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