JP3141320B2 - 液体加熱型活性化アニール装置 - Google Patents

液体加熱型活性化アニール装置

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JP3141320B2 JP08084605A JP8460596A JP3141320B2 JP 3141320 B2 JP3141320 B2 JP 3141320B2 JP 08084605 A JP08084605 A JP 08084605A JP 8460596 A JP8460596 A JP 8460596A JP 3141320 B2 JP3141320 B2 JP 3141320B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオン注入法を用
いて半導体基板に活性層を形成するアニール装置に関
し、特に化合物半導体に対して液体からなる熱媒体によ
り熱処理を行って不純物を活性化する液体加熱型活性化
アニール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の装置には、ファーネスアニ
ール装置といった電熱炉型が多用されてきた。このファ
ーネスアニール装置は図3に示すように、筒状に構成し
た電熱炉11を、ヒータ電源12に接続された電熱ヒー
タ13により加熱し、その内側に得られる高熱雰囲気
に、加熱制御台14に載せたイオン注入された半導体結
晶板15(以下「ウエハー」という)を浸して加熱する
ものである。電熱ヒータ13からウエハー15への熱伝
達は、炉内の雰囲気ガスによる熱伝導により行われる。
【0003】しかし、この装置では雰囲気ガスの熱容量
が小さいために、熱処理に長時間を要する。この長時間
の熱処理は、ウエハーの組成を変化させ、導入した不純
物の熱拡散を引き起こしてしまう。
【0004】これらの問題を避けるために、ウエハーを
短時間で加熱処理できる装置としてランプ光源を用いる
ランプアニール装置がある。
【0005】従来の一般的なランプアニール装置は、図
4に示すように光源ランプ17としてハロゲンランプを
用い、また、ランプの照射効率を向上させるために反射
鏡16を備えている。さらに、ウエハー15を処理する
環境としてはクリーンなガス雰囲気(N2 等)が必要な
ため、処理室本体をハロゲン光の透過効率が良く熱的に
安定した材料である石英からなる石英チューブ18で密
閉する構造としている。ウエハー15は、光の照射バラ
ンスの良い処理室中央付近に設置されるが、この際チュ
ーブ14と同質の石英支持台19上に置かれる。
【0006】加熱原理は、光源光のエネルギーを直接ウ
エハーに吸収させる方式であり、この方式は熱媒体を介
さず加熱できることから熱応答を決定づける熱容量を最
低限に抑えることが可能となる。その結果、瞬時加熱が
実現できるため、このランプアニール装置は前記ファー
ネスアニール装置と比較して、化合物ウエハーの構造を
破壊する可能性が小さく、化合物ウエハーのアニールに
特に有効とされてきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の装
置は、実際には図5に示すように、加熱しようとするG
aAsウエハーの吸収スペクトルがハロゲンランプの発光
スペクトルと重ならないために吸収効率が悪い。そのた
め、図6のようにウエハー15と石英支持台19間にサ
セプタ(吸収媒体)20を入れている。サセプタの材料
としては、カーボングラファイトやSi の複合結晶体が
利用される。
【0008】しかしこの方法によると、光源光のエネル
ギーを一度サセプタに与えて、それからサセプタの熱伝
導を利用してウエハーに熱を与えることになるため、熱
容量が増大し、結果的には光の持つ瞬発的なエネルギー
を瞬時に活性化エネルギーに置換することが難しくな
り、加熱処理時間が長くならざるを得ない。そのため、
長時間にわたる処理が必要となり、前記のファーネスア
ニール装置と同様にウエハーの組成を変化させ、導入し
た不純物の熱拡散を引き起こすという問題がある。
【0009】本発明は、上記の課題に鑑み、短時間でウ
エハーの加熱処理を行うことのできるアニール装置を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、イオン注入さ
れたウエハーに対して、注入層の活性化熱処理を行うた
めの処理室と、表面が保護されたウエハーに熱を与える
ための液体からなる熱媒体を留める液槽と、ウエハーを
液面に対して平行に液槽へ導入する搬送装置から構成さ
れ、熱伝導媒体に熱容量の小さい気体の代わりに、予め
加熱された熱容量の大きい熱媒体、すなわち高温液体を
利用する。ウエハーの温度上昇に比べて熱媒体の温度低
下は小さいため、短時間に大量の熱エネルギーがウエハ
ーに伝達され、ウエハーは短時間で高温に達することが
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例であり、
液体からなる熱媒体により熱処理を行う液体加熱型活性
化アニール装置の構成を示す。図1において、熱媒体に
対して不活性な、例えば石英あるいはPBN(熱分解窒
化ボロン)等の材質からなる液槽1には、ウエハーとウ
エハー保護膜に対して不活性であるとともに、低温度で
液体となり高温でも安定な、例えば酸化物のB23(4
50℃で液体となる)や、KCl(770℃で液体とな
る),NaCl (801℃で液体となる),CaCl
2(772℃で液体となる)等の塩化物からなる熱媒体
2が溜められている。この熱媒体2は、熱媒体加熱ヒー
タ3によって温度分布を均一にできるように制御されて
いる。駆動装置(図示せず)により駆動する軸10に
は、ウエハー5を保持するウエハーキャリア4が取り付
けられている。ウエハーキャリア4の熱媒体2に接触す
る部分は、熱衝撃に強く熱媒体2に対して不活性な物質
である、例えば石英から構成されている。加熱されるウ
エハー5には、熱媒体2による汚染を防ぐため、両面に
保護膜(図示せず)が張られている。この保護膜は、熱
衝撃に強く熱媒体2に対して不活性な物質である、例え
ば窒化シリコン、酸化シリコン等から構成されている。
【0012】次に動作を説明する。保護膜で表面が保護
されたウエハー5を、ウエハーキャリア4に取り付け装
置を密閉する。雰囲気ガスの導入口6から熱媒体2に対
して不活性な窒素、アルゴン等の雰囲気ガスを導入した
後、熱媒体2を所定の温度に加熱するとともに、ウエハ
ー5を熱媒体2付近で予熱する。予熱する温度は、ウエ
ハー5の組成が変化せず、導入した不純物の熱拡散の生
じない温度である。一例として、GaAsウエハーにSi
イオンを導入した場合、上限は770K程度である。
【0013】次に液面制御ガス導排出口8から液面制御
ガスを送り込むと、このガスの圧力によって熱媒体2の
液面2´が押し上げられ、ウエハー5が熱媒体2に浸さ
れ加熱される。ここで、液面制御ガスには雰囲気ガスと
同じもので、熱媒体2に対して不活性な窒素、アルゴン
等のガスを使用する。所望の温度でウエハー5を加熱し
た後、液面制御ガスを抜いて熱媒体2の液面2´を下
げ、ウエハー5を熱媒体2から離すことにより加熱を終
了する。
【0014】例えば、700Kに予熱された0.5mm厚
のGaAsウエハーを、1400KのNaCl 融液で加熱
した場合には、図2に示すようなGaAsウエハーの昇温
特性が数値シミュレーションで得られる。この例では、
液槽1の壁面は常に1400K一定で、ウエハー表面と
NaCl の境界の表面熱伝導率は1としてシミュレーシ
ョンしている。一般的にアニールに必要な温度は、11
70K前後なので、0.5秒以内に加熱を終了すること
ができる。さらに温度速度を上げるには、適切な熱媒体
を選択し、熱媒体の温度を上げるだけでよい。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の液体加熱型
活性化アニール装置によれば、熱伝導媒体に熱容量の小
さい気体の代わりに、予め加熱された熱容量の大きい熱
媒体、すなわち高温液体を利用する。ウエハーの温度上
昇に比べて熱媒体の温度低下は小さいため、短時間に大
量の熱エネルギーがウエハーに伝達され、ウエハーは短
時間で高温に達することができるという効果を有する。
【0016】このことにより、化合物半導体の活性化ア
ニールにおいて、化合物の組成変化、不純物の熱拡散を
起こすことなくアニール処理を施すことが可能となる。
このことは、ウエハー表面近傍の非常に薄いキャリア層
を実現でき、これをFET等のデバイスに応用した場合
には、その高速化に特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の液体加熱型活性化アニール装置を示
す断面図。
【図2】 NaCl 融液によるGaAsウエハーの昇温特
性図。
【図3】 従来例のファーネスアニール装置の断面図。
【図4】 従来例のランプアニール装置の断面図。
【図5】 ハロゲンランプの発光スペクトラムとウエハ
ーの吸収スペクトラムを示す図。
【図6】 サセプタ構成としたランプ加熱の概要図。
【符号の説明】
1 液槽 2 熱媒体 3 熱媒体加熱ヒータ 4 ウエハーキャリア 5 ウエハー 6 雰囲気ガス導入口 7 雰囲気ガス排出口 8 液面制御ガス導排出口 9 処理室 10軸

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン注入された半導体結晶基板を加熱
    して活性化を行うアニール装置において、前記半導体結晶板は、保護膜で表面が保護されていて、 前記半導体結晶基板に対し注入層の活性化熱処理を施す
    ための処理室と、 前記処理室内に、前記半導体結晶基板に熱を与えるため
    の液体からなる熱媒体を留める液槽と、該液槽に前記
    導体結晶基板を液面に対して平行に導入する搬送装置
    と、 を具備することを特徴とする液体加熱型活性化アニール
    装置。
  2. 【請求項2】 熱媒体が、半導体結晶基板に対して不活
    性であり、低温で液体となり高温でも安定な酸化物であ
    る、請求項1記載の液体加熱型活性化アニール装置。
  3. 【請求項3】 熱媒体が、半導体結晶基板に対して不活
    性であり、高温でも安定な塩化物である、請求項1記載
    の液体加熱型活性化アニール装置。
  4. 【請求項4】 熱媒体の温度分布を均一に制御する熱媒
    体加熱ヒータを有する、 請求項1記載の液体加熱型活性化アニール装置。
JP08084605A 1996-03-13 1996-03-13 液体加熱型活性化アニール装置 Expired - Fee Related JP3141320B2 (ja)

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