JP3141194U - オカリナ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】保持部2cに螺合される保持部材7を時計回りに回転させると、調整板6がガイド2bに案内されながら共鳴胴部2の内部に向けて移動する。この際、共鳴胴部2の内部容積が小さくなり、共鳴胴部2の空洞共振の周波数が大きくなり、空洞共振によって発生する音の音高が高くなる。一方、保持部材7を反時計回りに回転させると調整板6がガイド2bに案内されながら共鳴胴部2の外部へ向けて移動する。この際、共鳴胴部2の内部容積が大きくなり、共鳴胴部2の空洞共振の周波数が小さくなり、空洞共振によって発生する音の音高が低くなる。
【選択図】図1
Description
[第一実施形態]
図1(a)はオカリナ1の部分破断側面図であり、図1(b)は図1(a)のC部拡大図である。
このように構成されたオカリナ1は、奏者がオカリナの共鳴胴部2を両手で支えて笛口部3の吹口3aから息を吹き込むと、その呼気が笛口部3の気道3bを経て共鳴胴部2の歌口2aから外部に出ていく際に振動が発生し、その発生した振動が共鳴胴部2内に空洞共振を起こすことによって音を発する。その際、奏者が10カ所の指孔4a〜4jを指で塞ぐ組み合わせにより、共鳴胴部2の空洞共振の周波数が変化し、その空洞共振の周波数に応じて共鳴胴部2が発する音の音高が変化する。
このように第一実施形態のオカリナ1によれば、保持部材7が軸周り方向の回転に伴って軸方向に沿って移動すると、調整板6も保持部材7の軸方向に沿って移動して、共鳴胴部2の内部容積が変化する。具体的には、保持部2cに螺合される保持部材7を時計回りに回転させると調整板6がガイド2bに案内されながら共鳴胴部2の内部に向けて移動する。この際、共鳴胴部2の内部容積が小さくなり、共鳴胴部2の空洞共振の周波数が大きくなり、空洞共振によって発生する音の音高が高くなる。一方、保持部材7を反時計回りに回転させると調整板6がガイド2bに案内されながら共鳴胴部2の外部へ向けて移動する。この際、共鳴胴部2の内部容積が大きくなり、共鳴胴部2の空洞共振の周波数が小さくなり、空洞共振によって発生する音の音高が低くなる。
[第二実施形態]
上記第一実施形態では、上述のように、共鳴胴部2の空洞共振の周波数を調整するために共鳴胴部2の内部容積を調整可能な調整機構5を備えている。これに対して第二実施形態では、共鳴胴部2の空洞共振の周波数を調整するために共鳴胴部2の開口面積を調整可能な調整機構15を備えることを特徴とする。
図2(a)に示すように、オカリナ11は、内部に空洞な共鳴空間が形成された共鳴胴部2と、共鳴胴部2に一体に形成され、その先端部に奏者の口があてがわれる吹口3aを有する笛口部3とを備えている。なお、共鳴胴部2および笛口部3については、上述したのでここでは詳細な説明は省略する。
調整部材8は、円盤状の調整部材本体8aのほぼ中央から軸状の軸部8bが延出した形状を有している。なお、軸部8bの外径寸法については、共鳴胴部2の取付孔2gの内径寸法よりも若干小さく設定されている。また、軸部8bの先端部には雄螺子8cが形成されており、調整部材8の軸部8bを共鳴胴部2の外側から取付孔2gに挿入し、その軸部8bにコイルバネ9を外挿した状態で、コイルバネ9を圧縮させながら、軸部8bの雄螺子8cにナット10が取り付けられている。この際、コイルバネ9の押圧力により、調整部材本体8aと載置部2fとが密着する。このことにより、調整部材8の調整部材本体8aが、軸部8bを中心にして、載置部2fに密着しながら回転可能となっている。
このことにより、調整機構15は、調整部材本体8aの回転に伴って、調整孔2hと貫通孔8dとの相対位置が変化し、貫通孔8dが調整孔2hを閉鎖する閉鎖状態と貫通孔8dが調整孔2hを開放する開放状態との間で、調整孔2hの開口具合を変化させることが可能となっている。
このように第二実施形態のオカリナ11によれば、共鳴胴部2の載置部2fに形成された調整孔2hが、一方の端部が円弧状に形成され、その円弧状の部分から他方の端部に近づくに従ってその幅寸法が小さくなる長孔形状に形成されており、共鳴胴部2の載置部2fに回転可能に支持された調整部材8の貫通孔8dが、調整孔2hと同様に、一方の端部が円弧状に形成され、その円弧状の部分から他方の端部に近づくに従ってその幅寸法が小さくなる長孔形状に形成されており、調整部材本体8aの回転に伴って、共鳴胴部2の載置部2fの調整孔2hの上を通過するように配置されている。そして、調整部材本体8aが時計回りに回転すると、貫通孔8dが、調整孔2hとは連通しない状態から、その円弧状の部分が調整孔2hの円弧状の部分と最初に重なり合い、その円弧状の部分が調整孔2hの円弧状の部分と完全に重なり合う(図2(c)参照)。この際、共鳴胴部2の開口面積の和が大きくなり、共鳴胴部2の空洞共振の周波数が大きくなり、空洞共振によって発生する音の音高が高くなる。さらに、調整部材本体8aが時計回りに回転すると、貫通孔8dが、その円弧状の部分が調整孔2hの円弧状の部分と完全に重なり合う状態から、調整孔2hと重なり合う面積が徐々に減少して(図2(d)および図2(e)参照)、その最も細い部分が調整孔2hの最も細い部分とのみ重なり合う状態となり(図2(f)参照)、再び調整孔2hと連通しない状態となる。この際、共鳴胴部2の開口面積の和が小さくなり、共鳴胴部2の空洞共振の周波数が小さくなり、空洞共振によって発生する音の音高が低くなる。
[他の実施形態]
以上、本考案の一実施形態について説明したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な態様にて実施することが可能である。
Claims (12)
- 内部に空洞が形成され、内部と外部とを連通させる複数個の指孔および歌口がその周りに形成された共鳴胴部と、
筒状であり、前記共鳴胴部と一体に形成され、呼気を吹き込むための吹口と前記吹口から前記共鳴胴部まで連通し、前記吹口から吹き込まれた呼気を前記共鳴胴部の前記歌口へ導く気道とを有する笛口部と、
を備え、前記呼気が前記気道を経由して前記歌口から外部に出ていく際に振動が発生し、その発生した振動が前記共鳴胴部内に空洞共振を起こすことによって音を発するオカリナであって、
前記共鳴胴部は空洞共振の周波数が可変に構成されていることを特徴とするオカリナ。 - 請求項1に記載のオカリナにおいて、
前記共鳴胴部は、その内部容積に対する開口面積の和の比率が可変に構成されることにより、前記空洞共振の周波数が可変となっていることを特徴とするオカリナ。 - 請求項1または請求項2に記載のオカリナにおいて、
前記共鳴胴部は、その内部容積が可変に構成されることにより、前記空洞共振の周波数が可変となっていることを特徴とするオカリナ。 - 請求項3に記載のオカリナにおいて、
前記共鳴胴部は、その内壁面の少なくとも一部が可変に構成されることで、その内部容積が可変となっていることを特徴とするオカリナ。 - 請求項4に記載のオカリナにおいて、
前記共鳴胴部は、その内壁面の少なくとも一部が当該共鳴胴部の内部または外部へ向けて移動可能に構成されることにより、前記内壁面の少なくとも一部が可変となっていることを特徴とするオカリナ。 - 請求項3〜請求項5の何れかに記載のオカリナにおいて、
前記共鳴胴部の内壁面の一部を支持してその位置を保持する保持部材を備え、
前記共鳴胴部には、内部と外部とを連通する連通孔の内部に雌螺子が形成された雌螺子部が形成されており、
前記保持部材は、軸状に形成され、その周囲の一部に前記共鳴胴部の前記雌螺子部と螺合可能な雄螺子部が形成され、その先端部が前記共鳴胴部の内部に位置するとともにその後端部が前記共鳴胴部の外部に位置し、且つ前記雄螺子部が前記共鳴胴部の前記雌螺子部と螺合するように前記共鳴胴部に取り付けられ、軸周り方向の回転に伴って軸方向に沿って移動可能であり、さらに、前記先端部に前記共鳴胴部の内壁面の一部が取り付けられ、
前記保持部材の軸周り方向の回転に伴って、前記内壁面の一部が前記共鳴胴部の内部または外部へ向けて移動可能に構成されていることを特徴とするオカリナ。 - 請求項1〜請求項6の何れかに記載のオカリナにおいて、
前記共鳴胴部は前記開口面積の和が可変に構成されることにより、前記空洞共振の周波数が可変となっていることを特徴とするオカリナ。 - 請求項7に記載のオカリナにおいて、
前記共鳴胴部には、内部と外部とを連通させ、前記開口面積を調整するための調整孔が形成され、さらに、前記調整孔を閉鎖する閉鎖状態と前記調整孔を開放する開放状態との間を、前記調整孔の開口具合を変化させながらその姿勢を変更可能な調整部材を備えることにより、前記開口面積の和が可変となっていることを特徴とするオカリナ。 - 請求項8に記載のオカリナにおいて、
前記調整部材には、前記閉鎖位置にあるときには前記調整孔と連通せず、一方、前記開放位置にあるときには前記調整孔と連通する貫通孔が形成され、前記調整孔と前記貫通孔との相対位置を変化させることで前記調整孔の開口具合を変化させることが可能となっていることを特徴とするオカリナ。 - 請求項9に記載のオカリナにおいて、
前記調整部材は、前記共鳴胴部に回転可能に支持され、回転に伴って前記共鳴胴部の前記調整孔と前記貫通孔との相対位置が変化可能に構成されていることを特徴とするオカリナ。 - 請求項10に記載のオカリナにおいて、
前記調整孔は、一方の端部が円弧状であり、その円弧状の部分から他方の端部に近づくに従ってその幅寸法が小さくなる長孔形状に形成されており、
前記貫通孔は、一方の端部が円弧状に形成され、その円弧状の部分から他方の端部に近づくに従ってその幅寸法が小さくなる長孔形状に形成され、その円弧状の部分と前記調整孔の円弧状の部分とが重なり合う際に、その最も細い部分と前記調整孔の最も細い部分とが重ならないように配置されていること
を特徴とするオカリナ。 - 請求項10または請求項11に記載のオカリナにおいて、
前記共鳴胴部には、前記調整部材を回転可能に取り付けるための取付孔が形成され、
前記調整部材は、円盤状の調整部材本体のほぼ中央から軸状の軸部が延出した形状を有し、前記軸部の外径寸法については前記取付孔の内径寸法より小さく設定され、前記軸部の先端部については、その外径寸法が前記取付孔の内径寸法よりも大きく設定され、前記軸部の先端部が弾性のある材料で形成され、前記軸部を前記共鳴胴部の外側から前記取付孔に挿入する際にその外径寸法が小さくなって前記共鳴胴部の前記取付孔を通過し、通過後はその外径寸法が元の寸法に戻るように構成されていること
を特徴とするオカリナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008000723U JP3141194U (ja) | 2008-02-13 | 2008-02-13 | オカリナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008000723U JP3141194U (ja) | 2008-02-13 | 2008-02-13 | オカリナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3141194U true JP3141194U (ja) | 2008-04-24 |
Family
ID=43291263
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008000723U Expired - Lifetime JP3141194U (ja) | 2008-02-13 | 2008-02-13 | オカリナ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3141194U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102142218B1 (ko) * | 2019-05-03 | 2020-08-06 | 정성모 | 모듈형 에지를 구비한 오카리나 |
-
2008
- 2008-02-13 JP JP2008000723U patent/JP3141194U/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102142218B1 (ko) * | 2019-05-03 | 2020-08-06 | 정성모 | 모듈형 에지를 구비한 오카리나 |
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