JP3140884B2 - プラントプロセス監視装置 - Google Patents
プラントプロセス監視装置Info
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Description
他の各種プラントを効率良く運用するためのプラントプ
ロセス監視装置に関する。
運用するため、プラントからの種々のプロセス量をセン
サにより測定し、これらの入力信号をプロセス計算機を
利用して処理し、プラントの運転に携わる運転員にプラ
ント運転状態を通知することが一般的に行われている。
おける各設備の運転状態を示す諸量(流量、温度、圧力
など)をプロセス計算機に入力し、それらが運転制限値
内の状態であるかを常時監視し、制限値を逸脱している
場合には、異常値をCRT等の表示手段を用いて運転員
に通知する。この場合、プロセスの諸量としては直接計
測される値のみならず、それらの計測値を用いて計算さ
れる機器の効率や性能評価デ−タなども監視対象とさ
れ、適宜自動作表して表示される。
ス監視技術において、直接計測されるプロセス諸量の運
転制限値は、各機器の設計条件と対比して運転制限値内
であるか否かを判断することにより設定することができ
る。しかしながら、これらの制限値は、運転条件を逸脱
するかどうかの警報制限値の意味合いであり、例えば機
器効率の監視を目的として、より詳細な運転の妥当性を
確認するための制限値を設定する場合には、次のような
問題がある。
状態によって、通常(健全)とされる状態が異なる。例
えば火力発電所においては、発電機出力(定格比)、燃
料種別などの運転状況、外気温あるいは冷却水などの運
転環境により、妥当とされるプロセス量が変化する。
期間に応じて一定の点検や保修がなされることを前提と
しているが、これらの保修や整備、あるいは各種の作業
(例えば洗浄作業)の有無により計測値が変化する。ま
た、保修や整備が適切に実施されたとしても、長期的に
は、機器寿命により効率が悪化する傾向を示す。すなわ
ち保修作業の有無、時間的長期傾向により、妥当とされ
るプロセス量が変化する。この場合、機器取り替えのた
めの管理値と制限値との関係(すなわち取り替えが必要
となる時間)の把握方法が問題とされる。
他、大規模プラントの場合は特に、プロセス諸量の健全
性を示す範囲(すなわち制限値)を明確に確定するの
が、一般的に困難である。
もので、プラントの運転監視をより詳細に行い、機器異
常の早期発見・対応を支援すると共に、機器保修時期の
予測をも可能とし、保修計画に有用なプラントプロセス
監視装置を提供することを目的とするものである。
ロセス諸量を、事前に固定した制限値ではなく、運転状
態に対応した制限値により評価する必要があるが、この
制限値は本質的にはプラント設計条件、プラント性能評
価デ−タ(通常はプラント試運転時の評価デ−タ)など
膨大なデ−タを各運転条件に応じ解析しなければ得られ
ない。そこで本発明は、プラント運転履歴デ−タを統計
的に処理し、実運用上簡便かつ有効な制限値を自動的に
算出すると共に、それらの制限値によりリアルタイムで
プロセス量を監視することにより、プラントの運転監視
をより精密ならしめようとするものである。
めに、請求項1の発明では、プラント構成機器からのプ
ロセス諸量を、プロセスデ−タ入力装置より履歴デ−タ
保存装置に収録し、保存された履歴デ−タ(時系列デ−
タ)より制限値デ−タを算定し、この制限値デ−タと入
力されるプロセスデ−タ現在値とを比較し、プロセスデ
−タ現在値が制限値を逸脱している場合に警報を出力す
る。
各機器のプロセス諸量をプロセスデ−タ入力装置より履
歴デ−タ保存装置に収録し、保存された履歴デ−タをデ
−タ編集手段により、1つのプロセス量をX軸に、他方
のプロセス量をY軸にとるように編集する。2つのプロ
セス量の相関により制限値デ−タを算定し、この制限値
デ−タと入力されるプロセスデ−タ現在値とを比較しプ
ロセスデ−タ現在値が制限値を逸脱している場合に警報
を出力する。
各機器のプロセス諸量をプロセスデ−タ入力装置より履
歴デ−タ保存装置に収録し、保存された履歴デ−タ(時
系列デ−タ)より制限値デ−タを算定し、この制限値デ
−タと監視対象とする各プロセスデ−タに対し、そのプ
ロセスデ−タ独自の管理値を管理値設定部で設定するこ
とにより、制限値と管理値を比較し管理値に対して制限
値が一定時間以下になった場合に警報を出力する。
各機器のプロセス諸量をプロセスデ−タ入力装置より履
歴デ−タ保存装置に収録する際に、プロセス量におい
て、ある一定条件が成立した場合のみデ−タ保存を行う
ように、収集条件記憶装置を付加することにより、一定
条件が成立した場合にのみ制限値を算定し、この制限値
デ−タと入力されるプロセスデ−タ現在値とを比較しプ
ロセスデ−タ現在値が制限値を逸脱している場合に警報
を出力する。制限値算定部では参照する履歴デ−タを時
間的にn個の時間帯に分類し各時間帯毎に標準偏差を算
定し各区間の平均値と標準偏差より上下限値を算定する
ことにより現在の上下限値を算定する。
明では、プロセス入力装置より入力されたプロセス諸量
を履歴デ−タ保存装置に収録し、時系列的にデ−タを編
集する。制限値算定部では対象とする期間におけるデ−
タをn個の時間帯に分割することにより、各分割帯にお
けるデ−タの平均値、標準偏差を算定する。また、算定
された各分割帯における平均値、標準偏差より各分割帯
のサンプル上下限を設定し、それらの点を回帰曲線で近
似することにより全帯域の上下限値を算定する。この算
定された制限値と現在入力されているプロセス量とを比
較することにより、現在入力されているデ−タが制限値
を逸脱している場合に警報を出力する。 請求項2の発
明では、データ編集手段により、2組のプロセス量をX
軸とY軸に編集する。X軸に編集されたプロセス量を制
限値算定部により、n個の分割帯に分割し、各分割帯に
おける平均値および標準偏差を算定し、各分割帯の平均
値と標準偏差より各分割帯のサンプル上下限値を設定
し、それらの点を回帰曲線で近似することにより全帯域
の上下限値を算定する。この上下限値と、現在入力され
ているプロセス量とを比較することにより、入力される
プロセスデータが制限値を逸脱している場合に警報を出
力する。
管理値を設定し、この管理値と監視対象とするプロセス
データの制限値を比較し、制限値が管理値に対しある一
定以下の時間になった場合に警報を出力する。ここにお
ける管理値とは各機器の寿命、あるいは設計値よ設けら
れたデータであり、制限値とは別に設定される。
プロセスデータのみを履歴データ保存装置に保存する。
保存された、ある一定条件を満たしたプロセスデータを
時間帯毎に区分し、各分割帯毎に平均値と標準偏差を算
定する。算定された各分割帯における平均値および標準
偏差より各分割帯におけるサンプル上下限値を求め、全
帯域における上下限値を算定する。この制限値とプロセ
スデータ現在値とを比較し、プロセスデータ現在値が制
限値を逸脱している場合に警報を出力する。
説明する。図1は、本発明の請求項1,2のプラントプ
ロセス監視装置の実施例を示している。本実施例のプラ
ントプロセス監視装置は、プラントからのプロセスデー
タ1dを決められた周期で読み込むプロセスデータ入力
装置1と、このプロセスデータ入力装置からのデータ2
dを決められたタイミングと周期で収録するデータ収録
部2と、この収録されたデータを保存する履歴データ保
存装置3と、この履歴データ保存装置より、プロセス監
視を行うプロセスデータ3dを検索するデータ検索部4
と、このデータ検索部により検索されたプロセスデータ
4dを用いて平均値、標準偏差および制限値を算定する
制限値算定部5と、算定された制限値5dを記憶する制
限値データ記憶装置6と、プロセスデータ入力装置1よ
り入力されるプロセス現在値6dと制限値データ記憶装
置6に記憶されている制限値5dとの比較を行い、プロ
セス現在値6dが制限値5dを逸脱している場合に警報
を出力する警報出力部7とから構成されている。
は、発電プラントに設置された各センサ(図示せず)よ
り、プロセスデータ1dがプロセスデータ入力装置1に
決められた周期毎に読み込まれる。読み込まれたプロセ
スデータ1dはデータ収録部2により決められたタイミ
ングと周期で収録され、履歴データ保存装置3に時系列
的に保存される。履歴データ保存装置3に保存されたデ
ータは図2に例示するように、時間毎にPIDNo.と
測定値を時系列的に保存されている。ここでPIDN
o.とは、ポイント・アイデンティフィケーション・ナ
ンバー(Point Identification Number )の略号であ
り、計算機の各入出力点に付けられた識別番号を指す。
プロセスデータを抽出するのがデータ検索部4であり、
図2のように保存されているデータから、PIDNo.
を要因としてデータを検索する。データ検索部4は、図
3に示すように、検索したデータをPIDNo.毎に配
列させ、時間と測定値を時系列的に保存する。
時間値Tまで保存されたプロセスデータをn分割する。
通常、X軸を時間軸とした場合、n=10である。これ
により、プロセスデータは図4に示すように、 分割帯1=[時間1〜時間(t1 )] 分割帯2=[時間(t1 +1)〜時間(t2 )] …… 分割帯10=[時間(t9 +1)〜時間(t10)] の10グループに分割される。ここで、t10=Tであ
る。
して10分割された分割帯毎に、各測定値の平均値(Z
i )および標準偏差(σi )を計算する。この平均値
(Zi)に、標準偏差(σi )に一定係数mを乗じたも
のを加減算することにより上下限値をを算定する。通
常、m=3で計算される。これはJIS Z 8601
における品質管理手法に準ずる。
された10個ずつの 平均値[(Z1 )〜(Z10)] 上限値[(Z1 +3σi )〜(Z10+3σ10)] 下限値[(Z1 −3σi )〜(Z10−3σ10)] を用いて、平均値、上限値、下限値それぞれについて、
近似曲線であるs次の回帰曲線を最小自乗法により算定
し、制限値5dを求める。この場合、通常はs=2とし
て、2次の回帰曲線 y=ax2 +bx+c を求める。但し、2次の回帰曲線では不適当と見做され
る場合は、更に高次の回帰曲線を求める。具体的には、
より高次のものを求める場合は、現在の次数の回帰曲線
より直交多項式にて求める。また、余りにも高次なもの
は手順が複雑となり、かつ誤差の自由度が少なくなって
推定精度が落ちるため、通常、1≦s≦5の範囲で求め
る。求められた上限値および下限値の制限値5dは制限
値データ記憶装置6に記憶される。
力装置1より入力されるプロセス現在値6dと制限値デ
ータ記憶装置6に記憶されている現在時点での制限値の
最尤値である制限値データ5dとを比較し、プロセス現
在値6dが制限値データ5dより逸脱している場合に警
報を出力し、プラント運転員に通知する。
れ図を示す。同図において、履歴データファイル3aに
保存されているプロセスデータ3dはデータアクセス手
段3bによってアクセスされ、データ選択情報決定手段
4aからの指示に基づいて作動するデータ選択手段4b
によって必要情報を選択され、選択データファイル4c
に保存される。選択データファイル4cに保存されたプ
ロセスデータ4dは、相関係数決定手段5aからの指示
に基づいて、制限値算定手段5bにおいて制限値を算定
され、制限値ファイル6aに保存される。この制限値フ
ァイル6aに保存された制限値データは選択データファ
イル4cに保存されたプロセスデータ4dと共にデーテ
出力手段7aに導かれて比較演算され、その差が警報レ
ベルに達したと判断された時は、警報信号がCRT7b
上に表示されると共にプリンター7cからも出力され、
また出力データファイル7dに保存される。
図1、図2および図6を参照して説明する。なお、履歴
データ保存装置3までの作用は請求項1の場合と同じで
ある。 履歴データ保存装置3に時系列的に保存された
データより、ある特定のPIDNo.のデータと、別に
特定されたPIDNo.のデータをデータ検索部4を用
いて検索する。データ検索部4では、履歴データ保存装
置3に図2に示すように保存されている履歴データか
ら、データ検索部4により特定された2組のPIDN
o.を同一時間データ内より検索し、この検索されたデ
ータの一方をX軸データに、他方をY軸データとして図
6に示すように並べ替える。制限値算定部5では、X軸
データとして検索されたデータをn個の分割帯に分割
し、各分割帯毎に平均値、標準偏差を計算する。
った場合について説明する。発電プラントにおいては運
用上、発電機出力をX軸にとり、発電機出力量に相関す
るプロセスデータをY軸にとる場合が一般的であるが、
この場合には、発電機出力の100%定格を4/4負荷
とした場合、1/4,2/4,3/4,4/4の各負荷
帯に分割して統計処理を行う。但し、この場合の分割線
は発電機出力100%を1(=4/4)としたときの1
/4,2/4,3/4,4/4の地点に引くのではな
く、第1分割線を1/4と2/4の中点、つまり3/8
の地点に引く。同様に第2分割線を5/8、第3分割線
を7/8の地点に引く。従って、1/4負荷帯は0/8
〜3/8負荷までとし、2/4負荷帯は3/8〜5/8
負荷まで、3/4負荷帯は5/8〜7/8負荷まで、4
/4負荷帯は7/8〜9/8負荷までとして分割され
る。ここで、負荷が1(=4/4)負荷を越えた領域を
も対象とするのは、実運用上では発電機出力の100%
+αの出力量を出す場合も考えられるからである。以上
のようにして4グループに分割されたプロセスデータよ
り前述の請求項1の実施例の作用で説明したと同様にし
て、各分割帯毎に平均値、標準偏差、上下限値を求め、
全帯域における制限値5dを求める。以降、警報出力ま
での作用は請求項1の場合と同じである。
プロセス監視装置の実施例を図7を参照して説明する。
は、プラントからのプロセスデータ1dを決められた周
期で読み込むプロセスデータ入力装置1と、このプロセ
スデータ入力装置1からの入力値2dを決められたタイ
ミングと周期で収録するデータ収録部2と、この収録さ
れたデータを保存する履歴データ保存装置3と、この履
歴データ保存装置より、プロセス監視を行うプロセスデ
ータ3dを検索するデータ検索部4と、このデータ検索
部により検索されたプロセスデータ4dを用いて分割帯
における平均値と標準偏差を算定し、各分割帯における
制限値を設定し、それらの点から全帯域における制限値
5dを算定する制限値算定部5と、算定された制限値5
dを記憶する制限値データ記憶装置6と、プロセスデー
タの管理値を設定する管理値設定部8と、設定された管
理値8dと制限値5dとの交点を計算し、交点の時間値
と現在時刻を比較して、現在時刻が交点の時間値よりも
ある一定時間以下になった場合に警報を出力する警報出
力部7とから構成されている。 このような構成のプラ
ントプロセス監視装置において、図7における制限値デ
ータ記憶装置6までの作用は、図1で説明した請求項
1,2の実施例の場合と同じである。
理値を設定する手段である。これらの管理値は、オペレ
ータによって制限値を算定したプロセスデータに関連す
る各機器の寿命、設計値および運用値により任意の数値
として設定される。警報出力部7では、管理値設定部8
で設定された管理値データ8dと、制限値データ記憶装
置6に記憶された制限値データ5dが交わる交点の時間
値を求め、交点の時間値と現在時刻とを比較し、現在時
刻が交点の時間値より一定以下の時間になったときに警
報を出力する。
は、請求項1の説明で述べたと同じようにして、プロセ
スデータの上限値回帰曲線a、下限値回帰曲線b、平均
値の近似曲線cが引かれている。これらのプロセスデー
タの管理値を図8に示す管理値Mに設定した場合、上限
値aはあと一定時間が経過した時点Pで管理値Mに到達
することを容易に予測することができる。この到達時間
を計算し、到達予測時間Pより一定の期間を遡った時点
Qより制限値上限管理値到達時期Pまでの期間を警報域
とし、現在時刻がこの警報域に達した場合に警報出力部
7により警報を出力する。
方法で実施することができる。制限値は上述したよう
に、通常は2次の回帰曲線であるから、この2次曲線を y=a1 x2 +b1 x+c1 …………(1) と置く。回帰曲線は3次以上も考えられるが、ここでは
2次の場合についてのみ説明する。
合、X軸データが時間軸の場合、解xは0≦xであり、
交点(x,y)の座標が求められる。
ける熱交換器を例にとって説明する。熱交換器の入り口
圧力と出口圧力の差は熱交換器差圧(AH差圧)と呼ば
れ、プロセスデータとして常用されている。この熱交換
器は多数のエレメントを使用しており、傾向的にエレメ
ントの目詰まりによって熱交換器の性能が低下していく
ため、定期的なエレメント交換が必要となるが、この交
換時期を知るために本発明を適用することができる。す
なわち、AH差圧はエレメント詰まりの傾向があるた
め、グラフは右上がりの傾向を示すが、この場合の上限
値と管理値に上限値回帰曲線が到達すると考えられる時
期を計算し、現在時刻がある一定時間以下になった場合
にオペレータに通知する。この場合の一定時間とは、通
常2か月以上を指す。なお、上記の説明では上限値につ
いて述べたが、本発明はこれに限定されず、管理値を下
限値および平均値に対して設定するようにしてもよい。
プロセス監視装置の実施例を図9および図10を用いて
説明する。
セス監視装置の実施例を示している。この実施例のプラ
ントプロセス監視装置は、プラントからのプロセスデー
タ1dを決められた周期で読み込むプロセスデータ入力
装置1と、収録条件記憶装置9により決められた所定の
条件を満たした場合のみ、このプロセスデータ入力装置
1の入力値2dを、決められた周期に従って履歴データ
保存装置3に収録させるデータ収録部2と、履歴データ
保存装置3より、プロセス監視を行うプロセスデータ3
dを検索するデータ検索部4と、このデータ検索部によ
り検索されたプロセスデータ4dを用いて分割帯におけ
る平均値および標準偏差を算定し、各分割帯における制
限値を設定して、全帯域における制限値5dを算定する
制限値算定部5と、算定された制限値5dを記憶する制
限値データ記憶装置6と、プロセスデータ入力装置1に
より入力されるプロセス現在値6dと制限値データ記憶
装置6に記憶されている制限値5dとの比較を行い、プ
ロセス現在値6dが制限値5dを逸脱している場合に警
報を出力する警報出力部7とから構成されている。
置においては、プロセスデータ入力装置1により収集さ
れたプロセスデータ2dは収録条件設定部8により、収
録条件9dに従って所定の条件が成立した場合にのみ、
履歴データ保存装置3に保存される。図10は、あるP
IDNo.の測定値が測定値Aであった場合のみ収録し
た状態を示している。こうすることにより、ある一定条
件下での、プロセスデータについてプロセス監視を行い
たい場合にデータ収録時点で、一定条件を踏まえたデー
タが収録されるため、データ検索における時間の軽減を
図ることができる。以降の作用は前述の請求項1,2の
実施例におけると同様である。
電プラントにおけるプラント起動・停止時の処理につい
て説明すると、発電プラントでは、プラントの起動・停
止時のタービン振動データや各種プロセスデータが運用
上非常に重要とされており、機器の異常監視においても
有力なデータとされるが、本例ではこの点にポイントを
置き、プロセスデータ入力装置に入力されるデータの中
で、起動・停止を指し示すデータがある一定条件を満た
した場合のみデータ収録を行う用にしている。このよう
にすれば、起動・停止時のみのデータ収録が可能とな
り、プロセス監視においても起動・停止時のみデータで
の監視が可能となる。
明においては、監視すべきプラントプロセス諸量につい
て、機器の設計条件等の分析ではなく、過去の履歴デー
タを解析することによりリアルタイムに実運用上有効な
該当プロセス量のとり得る妥当な範囲(すなわち制限
値)を設定しているので、それに基づきプロセス量をき
め細かく監視することができる。
常運転中であっても発電機出力、燃料種別、海水温度等
により入力されるプロセスデータ、およびそれから計算
される効率データが変化するが、本発明によればそのよ
うな運転条件に対応したプロセス監視を行うことができ
る。
いくプロセスデータについても、所定の運転管理値を設
定すれば、制限値が管理値を越える時点をリアルタイム
で算定することにより、機器の補修、整備タイミングを
予測する情報をオペレータに通知することができ、プラ
ント運転の予防保全をより確実に実施できる。
装置の実施例を示す構成図。
造を例示する説明図。
例示する説明図。
部の作動を説明するグラフ。
れ図。
部によって配列されたデータ構造を例示する説明図。
部の作動を説明するグラフ。
索部によって配列されたデータ構造を例示する説明図。
Claims (4)
- 【請求項1】 プラントよりプロセスデ−タを入力する
プロセスデ−タ入力装置と、このプロセスデ−タを決め
られた周期で収録するデ−タ収録部と、このデ−タ収録
部からのデータを時系列データとして保存する履歴デ−
タ保存装置と、前記時系列デ−タをもとにプロセスデ−
タ監視のための制限値デ−タを算出する制限値算定部
と、この制限値デ−タを保存する制限値デ−タ記憶装置
と、この制限値デ−タ記憶装置に保存された制限値デ−
タと前記プロセスデ−タ入力装置より入力されるプロセ
スデ−タ現在値とを比較し、プロセスデ−タ現在値が制
限値を逸脱している場合に警報を出力する警報出力部と
からなるプロセス監視装置において、前記制限値算定部
がプロセス量の時系列デ−タを時間的に複数の区間で分
類し、該当区間内でのサンプル平均値と標準偏差を算出
し、各区間毎の平均値に、標準偏差に所定の係数を乗じ
た値を加減算することにより上下限値を算出し、各区間
毎の上下限値を時間軸に対する回帰曲線で近似すること
により現在における制限値を算出する機能を備えている
ことを特徴とするプラントプロセス監視装置。 - 【請求項2】 制限値算定部が、プロセス量の時系列デ
−タに基づいて、当該時刻における2組の特定プロセス
量を処理し、特定プロセス量の複数の区間についてプロ
セス量を分類し、請求項1における時間軸を一方の特定
プロセス量に置き換えてプロセス量の制限値曲線を算出
し、これを制限値デ−タ記憶装置にデ−タとして保存
し、警報出力部において、現在の特定プロセス量と、制
限値デ−タ記憶装置に保存された制限値曲線とを対比
し、現在の各プロセス量の制限値とすることを特徴とす
る請求項1に記載のプラントプロセス監視装置。 - 【請求項3】 プラントよりプロセスデ−タを入力する
プロセスデ−タ入力装置と、このプロセスデ−タを決め
られた周期で収録するデ−タ収録部と、このデ−タ収録
部からのデータを時系列データとして保存する履歴デ−
タ保存装置と、前記時系列デ−タをもとにプロセスデ−
タ監視のための制限値デ−タを算出する制限値算定部
と、この制限値デ−タを保存する制限値デ−タ記憶装置
と、各プロセスデータ毎に管理値を設定する管理値設定
部と、前記制限値デ−タと管理値とを比較し、それらが
後述の条件を満たした場合に警報を出力する警報出力部
とからなるプロセス監視装置において、前記制限値算定
部が、プロセス量の時系列デ−タを時間的に複数の区間
で分類し、該当区間内でのサンプル平均値と標準偏差を
算出し、各区間毎の平均値に、標準偏差に所定の係数を
乗じた値を加減算することにより上下限値を算出し、各
区間毎の上下限値を時間軸に対する回帰曲線で近似する
ことにより現在における制限値曲線を算出する機能を備
え、警報出力部は、制限値デ−タ記憶装置に保存されて
いる前記制限値曲線が特定の管理値に達する時刻と現在
時刻との差が一定値以下になったとき警報を出力する機
能を備えていることを特徴とするプラントプロセス監視
装置。 - 【請求項4】 収録条件記憶装置を備え、デ−タ収録部
が前記収録条件記憶装置に記憶された特定プロセス点と
指定される状態を参照し、特定条件が成立したときのみ
デ−タ収録を行い、制限値算定部がデ−タを選択するこ
とを可能ならしめたことを特徴とする請求項1ないし請
求項3のいずれか1項に記載のプラントプロセス監視装
置。
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JP05181269A JP3140884B2 (ja) | 1993-07-22 | 1993-07-22 | プラントプロセス監視装置 |
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ID=16097746
Family Applications (1)
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JP05181269A Expired - Lifetime JP3140884B2 (ja) | 1993-07-22 | 1993-07-22 | プラントプロセス監視装置 |
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