JP3140503B2 - 収縮性シート - Google Patents

収縮性シート

Info

Publication number
JP3140503B2
JP3140503B2 JP03226565A JP22656591A JP3140503B2 JP 3140503 B2 JP3140503 B2 JP 3140503B2 JP 03226565 A JP03226565 A JP 03226565A JP 22656591 A JP22656591 A JP 22656591A JP 3140503 B2 JP3140503 B2 JP 3140503B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
water
stretching
heat
molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03226565A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0542600A (ja
Inventor
昌弘 木村
修 垣下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Plastics Inc filed Critical Mitsubishi Plastics Inc
Priority to JP03226565A priority Critical patent/JP3140503B2/ja
Publication of JPH0542600A publication Critical patent/JPH0542600A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3140503B2 publication Critical patent/JP3140503B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱または水分により収
縮する性能を有するポリマシートに関し、包装用資材、
電線被覆用資材、ラベル用資材などとして有用なシート
を提供するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】近年、使い捨て用の紙おむつ
に代表される吸水性ポリマ製品の利用度が高まってい
る。吸水性ポリマはその用途により、高い吸水性、保水
性などの水分調整に関する特性が選択的に付与されてい
る。吸水性ポリマとしてはポリビニルアルコール系、ポ
リアクリル酸塩系などが知られ、形態として粉末、繊維
状のものがよく知られている。しかしながらこれらの形
態の吸水性ポリマは、延伸や複合化などの二次加工性に
乏しく、また単独では固定の面で困難を伴うため、紙や
不織布などの繊維質基材に分散保持させたりして利用さ
れているのが現状である。このため包装資材や被覆資材
としては取扱い性に劣り、未だ満足すべきものは得られ
ていない。一方、包装資材、被覆資材として、熱収縮性
のフィルム、シートが食品包装やラベル用などに広く用
いられているが、これらは熱を加えるため、冷蔵・冷凍
食品の包装などにおいては、食品の温度が上がって劣化
したり、冷蔵・冷凍のため収縮加工後に再度急冷工程が
必要となるなどの問題がある。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、これらの問題
に対し、吸水性に加えて熱収縮性を有し、例えば食品収
縮包装資材として好適な熱可塑成形シートを提供するも
のである。また特に吸水性を必要としない場合には、熱
を加えることなく水により収縮させることもでき、加熱
を嫌う食品の包装用などに好適に使用し得るシートを提
供するものであって、その特徴は、エチレンオキシド鎖
を含有するポリアルキレンオキシドをシート状に熱可塑
成形し、電離性放射線を照射した架橋ポリアルキレンオ
キシドシートを延伸してなる収縮性シートにある。
【0004】以下本発明を詳細に説明する。なお、以下
の説明で「シート」とは、平板状以外にチューブ状であ
ってもよく、薄手のフィルムをも含むものである。本発
明シートに使用されるポリマは、ポリアルキレンオキシ
ドであり、ポリエチレンオキシド、あるいはエチレンオ
キシド共重合体を単独あるいはブレンドして用いること
ができる。エチレンオキシドに共重合する成分として
は、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドなどのアル
キレンオキシド、および/またはビニルメチルエーテ
ル、ビニルエチルエーテルなどのビニルエーテルがあ
る。
【0005】ポリマの分子量は10,000〜500,
000のものが使用できる。10,000未満では二次
加工性に劣り、500,000を越えると熱可塑成形が
困難になる。ポリマは単独で使用されるほか、充填剤、
架橋剤、可塑剤、着色剤などの添加剤を添加してもよ
い。成形は熱可塑成形により実施される。成形手段とし
ては、一般に知られているポリエチレンやポリ塩化ビニ
ルなどのポリマと同じ方法を採用することができ、押出
成形、カレンダ成形などによりシート状またはチューブ
状に成形することができる。
【0006】ポリアルキレンオキシドは水溶性であるか
ら、このシートに、電離性放射線を照射することにより
架橋させて不溶化する。電離性放射線としては、電子
線、γ線、X線などが用いられる。電離性放射線の照射
量は、シート厚さ、後続の延伸条件などによっても異な
るが、吸収線量で5〜50Mradの範囲が適当であ
る。5Mradよりも小さい場合は、強度不足、一部水
溶性部分が残るなどのおそれがあり、50Mradより
も大きいと実用上不利であり、延伸も困難になる。好ま
しい範囲は、5〜20Mradである。照射は延伸の前
後に分けて行うこともできる。
【0007】架橋に次いでシートを一軸方向または二軸
方向に延伸するが、その延伸条件は延伸温度45〜60
℃、延伸倍率が一方向に4〜6倍の範囲が好ましい。延
伸方法は、テンタなどによるフラット延伸が好ましい
が、チューブを内圧により膨張させるチューブラ延伸に
よることもできる。
【0008】本発明シートは、食品包装のように収縮性
と吸水性とを有することが望ましい用途に好適であり、
食品などに本シートを被覆して通常の方法で熱収縮加工
を行うことにより、吸水性を保持したまま収縮被覆体を
得ることができ、食品から出るドリップの吸収などによ
る鮮度保持効果を奏する。また、電線、電気部品、光フ
ァイバケーブルなどの被覆に使用すれば、外部からの水
分を吸収して内部への水分の侵入を防止することができ
る。また、特に吸水性を要しない用途に用いる場合に
は、物品に被覆した後、水と接触させると、吸水ととも
に収縮を生じ、熱を加えなくても収縮加工を行うことが
できる。このため、冷蔵・冷凍食品のように熱により劣
化するおそれのある食品の収縮包装に好適である。また
熱を加える必要がないため、今までは熱収縮加工を適用
できなかった生体などへの適用、例えば、打ち身用湿
布、やけど用包帯などの冷却と固定を兼ねた用途にも使
用することが出来る。
【0009】
【実施例】ポリエチレンオキシドを単軸押出機によりT
ダイ温度90℃の条件下で押出し、厚さ200μmのキ
ャストシートを採取した。そのシートを電子線照射装置
で加速電圧200kV、吸収線量10Mradで照射を
行い、次いで温度55℃で縦方向に4倍、幅方向に4倍
の逐次二軸延伸を行った。このシートは、55℃に加熱
することにより、縦方向および幅方向にそれぞれ約40
%ずつ収縮した。また収縮後のシートも吸水性を保持し
ていた。また、前記延伸シートを水に浸したところ、瞬
時に、縦方向および幅方向にそれぞれ約40%ずつ収縮
した。
【0010】
【発明の効果】本発明シートは、吸水性でかつ熱収縮性
を有し、効率的な熱可塑成形により得られるシートであ
って、従来の吸水性製品のように繊維質基材に分散保持
させるなどの必要がない。得られるシートは、熱収縮さ
せることにより、吸水性を保持した状態で物品を包装、
被覆できるため、包装・被覆後に水分を吸収して内容物
保護などの効果を奏することができる。また吸水性を要
しない用途の場合には、水に接触させることにより、熱
を加えずに収縮包装・被覆などを行うことができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29K 105:02 B29L 7:00 (56)参考文献 特開 昭61−252135(JP,A) 特開 昭51−105351(JP,A) 特開 平4−164932(JP,A) 特開 昭64−80514(JP,A) 特開 昭58−11140(JP,A) 特開 昭57−208236(JP,A) 特公 昭37−18893(JP,B1) 特許3078888(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 61/00 - 61/10 B29C 55/02 C08J 5/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレンオキシド鎖を含有するポリアルキ
    レンオキシドをシート状に熱可塑成形し、電離性放射線
    を照射した架橋ポリアルキレンオキシドシートを延伸し
    てなる収縮性シート。
JP03226565A 1991-08-12 1991-08-12 収縮性シート Expired - Fee Related JP3140503B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03226565A JP3140503B2 (ja) 1991-08-12 1991-08-12 収縮性シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03226565A JP3140503B2 (ja) 1991-08-12 1991-08-12 収縮性シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0542600A JPH0542600A (ja) 1993-02-23
JP3140503B2 true JP3140503B2 (ja) 2001-03-05

Family

ID=16847154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03226565A Expired - Fee Related JP3140503B2 (ja) 1991-08-12 1991-08-12 収縮性シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3140503B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0542600A (ja) 1993-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4797235A (en) Process for enhanced orientation of polymeric films
CA1300077C (en) Monolayer polyethylene shrink film
US4891173A (en) Process for producing a crosslinked and oriented polyethylene film
NL8300616A (nl) Lineaire polyetheen krimpfoelies.
EP0322196A2 (en) Oriented polymeric films and process for enhanced orientation of polymeric films
JP3104885B2 (ja) 熱収縮性積層フィルム
CA1179968A (en) Process for preparation of heat shrinkable wrapping of ethylene polymers
JP3140503B2 (ja) 収縮性シート
JPS60171149A (ja) ポリエチレン複合フイルム
US5977203A (en) Process for producing crosslinked polycaprolactone
JPH071680A (ja) エチレン−ビニールアルコール共重合体の、アクリル酸エステル三元共重合体による可塑化およびそれによつて得られる可塑化生成物
JPH04229699A (ja) 押出し可能な電磁干渉遮断フイルム
JPH038658B2 (ja)
JPH06132692A (ja) ノイズ吸収装置及びその製造方法
JPH0218219B2 (ja)
JPS6234928A (ja) 延伸ポリエチレンフイルムの製造方法
JP2660796B2 (ja) 湿気収縮性樹脂成形物
JP6717680B2 (ja) 延伸シート、シート製品
JPH038659B2 (ja)
JPH06143507A (ja) 耐熱水性に優れたガスバリアー性多層フィルムの製造方法
JP3141956B2 (ja) 透明性に優れたポリエチレン系熱収縮性フィルム
JPH0248417B2 (ja)
JPH0247334B2 (ja) Enshinhoriechirenfuirumu
JPS6176532A (ja) ポリエチレンフイルム
JPS5951411B2 (ja) 架橋ポリエチレン系熱収縮性フイルム

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees