JP3139381U - マット干し機能付き木製スノコ - Google Patents

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Abstract

【課題】1台で2枚のマット類を干すことができるマット干し機能付き木製スノコを提供する。
【解決手段】バスマットに代表されるマット類を干す機能を備えた木製スノコについて、スノコ構造を有する1対の台板11、12を、それらの1辺において、ヒンジ部13により折り畳み展開可能に結合して成る本体を形成し、上記台板の裏面に折り畳まれる支持脚17、18を、ヒンジ部を設けた辺部と平行かつ外方へ離れた辺部近くに夫々軸支し、ヒンジ部13を下にして1対の台板11、12を開き、上記支持脚17、18を一定範囲外方へ回転させ、全体としてほぼM字状となるように各台板を支える停止部22を台板の裏面に有するものとする。
【選択図】 図3

Description

本考案は、バスマットに代表されるマット類を干す機能を備えた木製スノコに関するものである。
出願人は先に登録実用新案第3104551号を考案し、好評を得ている。同号の考案に係るバスマット敷板は同幅同長の二枚のスノコ状板からなり、それぞれを辺部で突合せて折り畳み可能に連結し、二枚のスノコ状板を保持体により逆V字状或いはA字状に保持してバスマットを掛けて乾燥させるようにしたものである。
しかしながら上記のバスマット敷板は、二枚のスノコ状板を逆V字状或いはA字状にして使用するものであるため、ただ1枚のマット類を干すことができるに過ぎない。なお、木製スノコマットについては例えば登録実用新案第3084086号のように、スノコ構成板に間隔保持部材を含んで構成されているものがあるが、このような構造ではマット干しに使用することはできない。
登録実用新案第3104551号 登録実用新案第3084086号
本考案は前記の点に着目してなされたもので、その課題は、1台で2枚のマット類を干すことができるマット干し機能付き木製スノコを提供することである。また、本考案の他の課題は、通気性が良く抗菌性があり腐食し難い特性があり、収納時には折り畳み可能であり、スペースを有効利用可能な木製スノコを提供することである。
前記の課題を解決するため、本考案は、バスマットに代表されるマット類を干す機能を備えた木製スノコについて、スノコ構造を有する1対の台板を、それらの1辺において、ヒンジ部により折り畳み展開可能に結合して成る本体を具備するものとし、1対の台板の裏面に折り畳まれる支持脚を、ヒンジ部を設けた辺と平行かつ外方へ離れた辺部に夫々軸支し、ヒンジ部を下にして1対の台板を開くとともに、上記支持脚を一定範囲外方へ回転させ、全体としてほぼM字状となるように各台板を支える支持脚を固定するための停止部を台板の裏面に有するものとするという手段を講じたものである(請求項1記載の考案)。
本考案はマット類を干す機能を備えている点において、前記の木製スノコと共通性を有する。木製であることは、例えばヒノキの間伐剤などを使用することによる、抗菌効果を期待できるとともに、安価であること、軽量であること、などの利点を享受することができることを意味する。
本考案に係る木製スノコの場合、スノコ構造を有する1対の台板を、それらの1辺において、ヒンジ部により折り畳み展開可能に結合して成る本体を具備する。スノコ構造とは部材間に隙間のある構造を指すが、本考案では、ヒンジ部を設けた辺と平行な横桟とそれらと交叉して一体の台板を構成している縦桟とから成り、縦桟は横桟の側辺部において横桟の裏面に重ねて取り付けることにより構成されたスノコ構造の台板を使用することが望ましい(請求項2)。なお1対の台板は同形、同大である場合が普通であると考えて良いが、しかし、絶対にそうでなければならないということではない。
上記1対の台板の裏面に折り畳まれる支持脚は、ヒンジ部を設けた辺と平行かつ外方へ離れた辺部に夫々軸支する。本体が二つ折りの構成を取るので、ヒンジ部を設けた辺は中央となり、支持脚は、ヒンジ部から最も離れた外方の辺部に取り付けるものとするということである。
上記本体は、ヒンジ部を下にして1対の台板を開くとともに、上記支持脚を一定範囲外方へ回転させ、全体としてほぼM字状となる配置形態を取ることが出来るが、そのために各台板を支える支持脚を固定するための停止部を台板の裏面に有するものとする。支持脚が一定範囲外方へ回転可能な角度は、台板が外側に倒れるのを防ぎ得れば良いので、M字の垂辺にあたる支持脚の角度は、床から垂直よりも外側へ開き気味にした方が良い安定性を得ることができる。そして、M字の二つの垂辺の上端に各1枚、合計2枚のマット類を掛けることができる訳である。
このような支持脚は台板の裏面に取り付け、その上方の端部と係合可能な横桟の裏面の縁部に停止部を設けることが望ましい(請求項3)。停止部は上記の開脚時の安定性を得るために横桟に用意される部分である。スノコ構造の台板を、横桟の側辺部において横桟の裏面に重ねて縦桟を取り付ける構成を取る場合、支持脚を、縦桟の厚みの収まる範囲に設定する。これにより、本考案の木製スノコの使用状態では縦桟が床に接する。
本考案は以上のように構成されかつ作用するものであるから、従来のものは凸部が1箇所しかないA字状であるのに対して、本考案のものは凸部が2箇所のM字状となり、1台で2枚のマット類を干すことができるという効果を奏する。また、収納時には支持脚を本体に折り畳むことができ、スペースを有効利用可能であるとともに、ヒノキ材の使用により通気性が良く、抗菌性があり腐食し難い特性が得られる木製スノコを提供することができる。
以下図示の実施形態を参照して本考案をより詳細に説明する。図1は本考案に係るマット干し機能付き木製スノコ10を示している。このスノコ10は、いわゆるスノコ構造を有する1対の台板11、12を、それぞれの1辺において、ヒンジ部13により折り畳み展開可能に結合して成る本体を具備している。
上記台板11、12は、複数個の平行な横桟14と、それらの左右端部にそれらと交叉して配置されかつ結合される縦桟15とから成る(図2参照)。複数個の平行な横桟14は、縦桟15とともに板材から成り、複数個の平行な横桟14が間隔をあけて配置され、横桟14の左右の側辺部において裏面に縦桟15を重ね、ステープルや釘類或いは接着によって構成される固着手段16aを用いて結合することにより一体に組み立てられ、このようにして、スノコ構造の台板11、12が構成されている。
横桟14の裏面において、ヒンジ部13を設けた中央辺部11a、12aと平行かつ外方へ離れた外方辺部11b及び12bには、縦桟15と同様に横桟14の裏面に重ねて設けた外方桟16が設けられている。外方桟16は左右の縦桟15、15とともに、各台板11、12の裏面を縁取るコの字型の枠を形成している。
上記のようにして形成されている1対の台板11、12には、その裏面に折り畳まれる支持脚17、18を、ヒンジ部13を設けた辺部11a及び12aから平行かつ外方へ離れた辺部11b、12bの近くに夫々軸支により取り付けている(図2〜図4参照)。この支持脚17、18は、台板11、12の裏面に所定の間隔で2個の桟木19、20を取り付け、かつそれらに渡した支軸21を用いて取り付けられている。
上記支持脚17、18を一定の開脚角度で固定するために、上方の端部17a、18aの付近と係合可能な横桟14の裏面の角縁部を、停止部22として利用している。さらに図示の例では、最外部の横桟14の裏面の縁を凹状に加工して逃げ部23を設け、支持脚17、18の抵触を回避している(図4参照)。24はシューであり、支持脚17、18の下方の端部に設けられ、M字状にしたときの接触長さを拡大して安定性を向上させる。なお、図4、図6に示されているように、1対の台板11、12を連結するヒンジ部13は柔軟かつ丈夫なテープ状の部材より成り、横桟14と縦桟15の間に挟み込んで取り付けている。
このように構成された本考案のマット干し機能付き木製スノコ10は、浴室の入口に敷く場合には、1対の台板11、12を図5に示すように広げて置き、その上にいわゆるバスマットに代表されるマット類25を重ねて敷き使用する(図7(a)参照)。このためバスマット25の下に空間ができるので、通気性が確保されバスマット25の湿気がたまらないようになる。
上記マット類25を干す場合にはヒンジ部13を下にして1対の台板11、12を開くとともに、上記支持脚17、18を一定範囲外方へ回転させて開き、全体としてほぼM字状となるようにして各台板11、12を支える(図4、図6(a)等参照)。図7(b)は、ほぼM字状にした本考案の木製スノコ10の2箇所の凸部に1枚のみマット類25を干した状態を示す。図7(c)は、上記2箇所の凸部に各1枚、合計2枚のマット類25を干した状態を示している。このようにして干している間中、マット類25は線状に台板11、12に支えられ、かつ台板自体もスノコ構造を有しているので非常に良好な通気性が得られる。
本考案20のマット干し機能付き木製スノコ10を収納する場合には、例えば図6に示されている状態から、1対の台板11、12を閉じ、さらに各台板11、12の裏面の支持脚17、18を閉じておく。これにより各台板11、12は横板14と縦板15を重ねた合計板厚の2倍程度となり、一例では5センチメートル未満の厚さとなるので僅かな隙間にも収納可能である。
本考案に係るマット干し機能付き木製スノコの一例を示す斜視図。 同上のものを裏面側から見た斜視図。 同上のものをマット干しとして使用する状態の斜視図。 同上の状態に関するもので、(a)は縦断面図、(b)は部分拡大図。 同上のものをマット干しとして使用する状態の縦断面図。 同上の状態を裏面側から見たもので、(a)は斜視図、(b)は部分拡大図。 同上のものの使用状態として(a)(b)(c)3例を示す斜視図。説明図である。
符号の説明
10 マット干し機能付き木製スノコ
11、12 1対の台板
13 ヒンジ部
14 横桟
15 縦桟
16 外方桟
17、18 支持脚
19、20 桟木
21 支軸
22 停止部
23 逃げ部
24 シュー
25 マット類

Claims (3)

  1. バスマットに代表されるマット類を干す機能を備えた木製スノコであって、
    スノコ構造を有する1対の台板を、それらの1辺において、ヒンジ部により折り畳み展開可能に結合して成る本体を具備し、1対の台板の裏面に折り畳まれる支持脚を、ヒンジ部を設けた辺部と平行かつ外方へ離れた辺部近くに夫々軸支し、ヒンジ部を下にして1対の台板を開くとともに、上記支持脚を一定範囲外方へ回転させ、全体としてほぼM字状となるように各台板を支える支持脚を固定するための停止部を台板の裏面に有することを特徴とするマット干し機能付き木製スノコ。
  2. 台板は、ヒンジ部を設けた辺と平行な横桟とそれらと交叉して一体の台板を構成している縦桟とから成り、縦桟は横桟の側辺部において横桟の裏面に重ねて取り付けられることによりスノコ構造の台板を構成している請求項1記載のマット干し機能付き木製スノコ。
  3. 支持脚は台板の裏面に取り付けられ、その上方の端部と係合可能な横桟の裏面の縁部に停止部を有している請求項2記載のマット干し機能付き木製スノコ。
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