JP3138877B2 - 貯槽の浮屋根 - Google Patents

貯槽の浮屋根

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JP3138877B2
JP3138877B2 JP03260545A JP26054591A JP3138877B2 JP 3138877 B2 JP3138877 B2 JP 3138877B2 JP 03260545 A JP03260545 A JP 03260545A JP 26054591 A JP26054591 A JP 26054591A JP 3138877 B2 JP3138877 B2 JP 3138877B2
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信一 大山
邦雄 小山
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株式会社石井鐵工所
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、貯蔵する液体への雨
水侵入防止や貯蔵液の揮発防止を図るために貯槽内部の
液面に浮かぶフロート上に浮上、支持されたデッキを設
けた貯槽の浮屋根に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ガソリン等の石油類、その他の揮発性液
体を貯蔵する浮屋根式貯槽や固定屋根式貯槽の貯蔵液体
表面上に、アルミニウム製等のパイプフロートと、その
上にアルミニウム製等のデッキを設けた浮屋根を設置し
て、貯蔵液体の蒸発を防止したものが広く知られてい
る。これら通常の浮屋根に設けるフロートは、例えば特
公昭53−2204号公報に開示されているように、ル
ーフプレートを支える梁にバンド等を介して堅固に取り
付けられていたため、地震等により液面が揺動した場
合、波の力を直接フロートに受けるとともにさらに取付
部を介して浮屋根デッキに揺動応力をそのまま伝達して
しまうため、浮屋根デッキ本体や取付部等が破損してし
まう危険性があった。そこで、地震等により貯槽内の液
面が揺動しても浮屋根のデッキやフロートや接合部等が
壊れたり、災害や事故が発生しないように耐震性等を配
慮したものが、例えば、特公昭57−40037号公報
及び実開昭52−75109号公報に開示されている。
特公昭57−40037号公報の発明は、きびしい乱流
によりくり返し発生させられる曲げ負荷により、うきの
各々の末端における溶接された板やジョイントがこわれ
るのを防止するためのものであり、タンク内に入れられ
た液体の乱流に応ずるかデッキ上の不規則な負荷に応じ
てデッキが曲がる時、うきが他の長さ方向の軸に関して
ピボット式に回転するように、うきの相接し相対する軸
方向の末端を、ピボット式に結合するためのピボット式
接点の配列を具備したものである。また、実開昭52−
75109号公報の考案は、地震等によって液面が動揺
して不慮の災害を防止するための防波構造に関するもの
で、浮屋根に装置されるポンツーンの配列、並びにその
大きさの大小、更には防波板との組合わせにより波動成
分を除去するように、浮屋根本体の下面に、長さの異な
る多数のポンツーンを、X方向又はY方向、更には他の
傾斜方向の単一又は組合せを以って配設し、且つ単一の
場合は之れと直交した防液板を多数設けて成る浮屋根タ
ンクの液面動揺防止装置である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記従来例の、両者と
も浮きと平板状のデッキはクランプ機構や、支杆添設に
よって、タイトに固定されているため、地震等で貯槽内
の液面が揺動した場合、浮きが受ける液の力を直接上部
の平板状デッキに伝えるので、浮きとデッキの接合部及
びデッキ本体全体が曲げや引張り等の応力を繰り返し受
けることとなり、劣化による変形や破損の恐れがあっ
た。特に貯液波面が大きく波打ちスロッシングを起こし
た場合には大きな力が直接デッキに伝達し破損される危
険性があった。特に、特公昭57−40037号の発明
は、うき相互を結合するピボット式接点に引張り力や収
縮力が加わって接点のクランプが破損し、フロートがば
らばらになってしまう危険性があった。また、実開昭5
2−75109号の考案は、浮屋根が剛構造であるた
め、波が大きくなった場合直接波の力をポンツーン又は
防液板で受けて、デッキ本体との接合部に過大な曲げ応
力が繰り返し集中してかかり、接合部を劣化破損する危
険性があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は上述の課題を
解決するためになされたもので、貯蔵液体の表面を覆う
浮屋根本体のデッキと該デッキを浮上させ支持する浮き
体フロートとを柔構造となるように固着しないで、フロ
ートがデッキに対して揺動自在となるようにデッキの下
部に設けたガイドに係留して、地震等による波の力をフ
ロートからデッキに直接伝えないようにして浮屋根の耐
震性を高めたものである。 【0005】 【作用】この発明によると、貯蔵液が地震等により揺動
してもフロートはデッキに直接固着していないため、各
フロートはガイドで規制された範囲で独自に揺れて動
き、この動きを全体の力として上部のデッキに直接伝え
ないので、フロートとデッキは互いに独立して固有の動
きをする。また、フロートは液の揺れにより生じる波を
もろに受けるのではなく一定の揺動範囲で受け止めるこ
とができるので、波の動きを吸収して減衰させることが
できる。また、フロートとデッキのガイドを介した係合
部は固定されていないので、このフロートとガイドの係
合部が拘束された状態で曲げや引張り等の集中した強い
力を受けることがない。 【0006】 【実施例】実施例について、図面を参照して説明する。
図1は、この発明に係る浮屋根の一部欠除したフロート
係合部の斜視説明図、図2は、その縦断面説明図、図3
は、そのフロート係合部の端部を示す斜視説明図であ
る。 1は浮屋根本体で、図示省略したが固定屋根式貯槽内部
の貯蔵液体表面に浮遊載置され、液面をシールするとと
もに液面の上下変化に追随して貯槽内を水平を維持しな
がら上下動するように形成されている。浮屋根本体1
は、平板状のデッキ2と、該デッキ2の下部に平行又は
格子状に配設したチャンネルやアングル等の型材よりな
る枠体3と、該枠体3の下部にガイド5を介して設けた
中空体の浮きフロート4とから構成される。貯液時には
中空体の浮きフロート4で、前記したデッキ2及び枠体
3を下部より浮上支持する。該フロート4は、ガイド5
の幅狭又は幅広帯板状に形成した保持カバー5Aに固着
することなく遊嵌状に分離して係合し、下部を支持具6
によって支持するように揺動自在に係留されている。ま
た、フロート4の両側端部には、図3に示すように端部
保持ストッパー7を設けてフロート4が軸心方向に抜け
て外れないように当接又は間隔をおいて保持する。な
お、該端部保持ストッパー7は、図では平板状に形成し
たが曲板状や筒状に形成してフロート4を遊嵌状に保持
するように形成してもよい。このように構成されている
ので、フロート4は貯蔵液を入れる前は、デッキ2の枠
体3に固定された保持カバー5Aに取付けられた支持具
6に支えられており、貯蔵液が入れられると、フロート
4が浮き、その浮力により保持カバー5Aの上部下面に
当接して枠体3及びデッキ2を下部より押し上げ浮上支
持する。 【0007】図4はフロートの支持状態を示す第2の実
施例、図5はフロートの支持状態を示す第3の実施例で
ある。図4に示す実施例は、フロート4を遊嵌支持する
ガイド5を半割りの略長楕円筒状の保持カバー5Bに形
成してフロート全体を覆うようにし、該保持カバー5B
を直接デッキ2に取り付けたものである。半割りの略長
楕円筒状に形成した保持カバー5Bは、下に開口した保
持カバー内に貯液ベーパー等の気体を封入するので、フ
ロート4の持つ浮力に加え、デッキ2の補助浮力を生じ
させることができ、万一のデッキ破損時のデッキ沈沒が
防止される。また、図5に示す実施例は、フロート4を
遊嵌支持するガイド5をリング状の保持カバー5Cに形
成し、この中にフロート4を遊嵌状に貫通して支持し、
またフロート4の端部はスプリングやワイヤ等の接合部
材8によって揺動自在に係留するようにしたもので、簡
単な構造で安価に製作できる。つまり、リング状に形成
した保持カバー5Cは、管や帯板から簡単に製作でき、
フロート4もこの保持カバー5Cにただ貫通するだけで
容易に取り付けられる。 【0008】 【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
ているので、以下の効果を奏する。浮き体フロートは、
デッキに直接固着しないでデッキの下部に取付けたガイ
ドに揺動自在に係留しているので、地震等により貯蔵液
が揺動してもフロートはガイドに規制された範囲内で自
在に揺れて動き、この動きを直接上部デッキに伝えるこ
とがないので、フロートと上部デッキとは互いに独立し
て固有の動きをすることとなり、デッキが直接波の力を
受けて大きく揺れ動くことがなく、波の力を直接受けて
破損することがない。また、フロートは液の揺れにより
生じる波をもろに受けるのではなく、一定の揺動範囲で
受け止めることができるので、波の動きを吸収して減衰
させる働きをする。フロートはデッキ下部に取付けたガ
イドに揺動自在に係留したので、液の揺れにより生じる
波を受けようとも、フロートのガイドに対する接触点は
順次変化するために、双方の接触部が曲げや引張り等の
応力や拘束力を繰り返し受けて損傷することがない。こ
のように、地震等により貯蔵液の液面が大きく揺動して
もデッキ本体や接合部等が液面揺動の波の力を直接受け
て破損することがなく、耐震性に優れた安全性の高い浮
屋根となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明に係る浮屋根の一部を欠除したフロー
ト係合部を示す斜視説明図である。 【図2】図1のフロート係合部の断面説明図である。 【図3】この発明に係る浮屋根の一部を欠除したフロー
ト係合部の端部を示す斜視説明図である。 【図4】この発明に係る浮屋根のフロート支持状態の第
2の実施例を示す説明図である。 【図5】この発明に係る浮屋根のフロート支持状態の第
3の実施例を示す説明図である。 【符号の説明】 1 浮屋根本体 2 デッキ 3 枠体 4 フロート 5 ガイド 5A 保持カバー 5B 保持カバー 5C 保持カバー 6 支持具 7 端部保持ストッパー 8 接合部材

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 貯槽液面に浮かぶフロートと、該フロートの上方に浮上
    支持される平板状のデッキと、該デッキ下部にフロート
    を揺動自在に係留するガイドとからなることを特徴とす
    る貯槽の浮屋根。
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JP4787690B2 (ja) * 2006-07-06 2011-10-05 株式会社住軽日軽エンジニアリング スロッシング減衰装置
JP5271385B2 (ja) * 2011-06-20 2013-08-21 株式会社住軽日軽エンジニアリング 既設タンクの改修方法

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